JP2021049646A - 加熱装置及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷画像の抜けを防止でき、かつ、記録媒体を加熱するための電力を低減させる。【解決手段】印刷装置1は、インクが付与された連帳紙5が搬送される搬送経路に沿って配置され、連帳紙5の印刷面の裏面5a側から接触させて連帳紙5を加熱する複数のヒートローラ11を備える。連帳紙5を加熱する際、複数のヒートローラ11のうち少なくとも1つのヒートローラは、加熱を停止できる。【選択図】図7

Description

本発明は、加熱装置及び印刷装置に関する。
記録媒体に液体を付与して印刷する印刷装置において、加熱したヒーターを記録媒体に接触させて乾燥させる技術がある。
従来、記録媒体の搬送速度や液体付着量が所定以上であるときに、記録媒体の液体付着面と反対側の面に接触するヒーターの加熱温度を高くする制御を行うことが知られている(特許文献1)。
特許文献1の手法では、条件によらずにすべてのヒーターを加熱する必要があり、無駄な電力量が増加してしまう場合がある。
本発明は、印刷画像の抜けを防止でき、かつ、記録媒体を加熱するための電力を低減させることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る加熱装置は、液体が付与された記録媒体が搬送される搬送経路に沿って配置され、前記記録媒体の印刷面の裏面側から接触させて前記記録媒体を加熱する複数の加熱部を備え、前記記録媒体を加熱する際、前記複数の加熱部のうち少なくとも1つの加熱部は、加熱を停止できる。
印刷画像の抜けを防止でき、かつ、記録媒体を加熱するための電力を低減させることができる。
実施形態に係る印刷装置の概略構成の一例を示す図 制御装置の機能ブロック図 制御装置のハードウェア構成図 第1実施形態に係る乾燥機構の概略構成図 ヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図 ヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図 ヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図 ヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図 ヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図 ヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図 変形例に係る乾燥機構の概略構成図 第2実施形態に係る乾燥機構の概略構成図 第3実施形態に係る乾燥機構の概略構成図 加熱停止のみを行い連帳紙との接触を維持する乾燥機構の概略構成図
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1〜図10を参照して第1実施形態を説明する。図1は、実施形態に係る印刷装置1の概略構成の一例を示す図である。
図1に示す印刷装置1は、例えばインクジェット記録装置であり、搬送される部材(被搬送部材、加熱対象、乾燥対象)である連帳紙5(記録媒体)に対して所要の色の液体であるインクを吐出付与する液体吐出ヘッドを含む液体付与部2を有している。
液体付与部2は、例えば、連帳紙5の搬送方向上流側から、4色分のフルライン型の液体吐出ヘッド2k、2c、2m、2yが配置され、連帳紙5に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を付与する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
連帳紙5は、巻き出しローラ3から繰り出され、液体付与部2に対向して搬送(移動)される。液体付与部2によって液体が付与された連帳紙5は、本発明に係る乾燥機構10(加熱装置)を経て、巻取りローラ4に巻き取られる。
制御装置6は、印刷装置1の各部の動作を制御する。
図2は、制御装置6の機能ブロック図である。図2に示すように、制御装置6は、主制御部61と、画像入力部62と、インク付着量算出部63と、速度設定部64と、用紙設定部65と、ヒーター温度設定部66と、用紙搬送制御部67と、印字ヘッド制御部68と、ヒーター電力制御部69と、ヒーター離間制御部70とを備える。
主制御部61は、印刷装置1全体の制御を司る。
主制御部61には、外部からの印刷画像に関する情報を入力する画像入力部62からの画像データ、速度設定部64からの連帳紙5の送り速度の設定情報、用紙設定部65からの連帳紙5の坪量に関する情報が与えられる。また、画像入力部62の画像データはインク付着量算出部63に与えられて、当該画像の印刷に伴うインク付着量が算出され、主制御部61に送られる。また、主制御部61には、ヒーター温度設定部66からの乾燥機構10(ヒートローラ11a〜11j。図4参照)の加熱温度の設定情報が入力される。
なお、速度設定部64、用紙設定部65、ヒーター温度設定部66にて設定される各種情報は、印刷装置1のユーザの入力によって取得されてもよいし、印刷装置1内に設けられるセンサ等から得られる情報に基づき設定されてもよい。
主制御部61は、用紙搬送制御部512を制御して巻き出しローラ3や巻取りローラ4、搬送ローラ12などを回転駆動させて、連帳紙5を液体付与部2に対向して搬送させる。そして、画像入力部62の画像データに基づいて印字ヘッド制御部68を制御して液体付与部2の液体吐出ヘッド2k、2c、2m、2yを駆動制御して液滴を吐出させ連帳紙5に画像を形成する。
そして、主制御部61は、加熱温度の設定情報に基づきヒーター電力制御部69を制御して、乾燥機構10のヒートローラ11a〜11jの加熱温度を所定の温度に制御しながら、画像が形成された連帳紙5を乾燥させる。さらに、主制御部61は、搬送速度や坪量、加熱温度などの情報に基づき、ヒーター離間制御部70を制御して、連帳紙5の搬送経路から離間させるヒートローラ11a〜11jの数を制御する。
図3は、制御装置6のハードウェア構成図である。図3に示すように、制御装置6は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102およびROM(Read Only Memory)103、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置104、ディスプレイやタッチパネル等の出力装置105、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール106、ハードディスク等の補助記憶装置107、などを含むコンピュータシステムとして構成することができる。
図2に示す制御装置6の各機能は、CPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール106、入力装置104、出力装置105を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置107におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図4は、図1中の乾燥機構10の概略構成図である。図4に示すように、乾燥機構10は、10個のヒートローラ(加熱部)11a〜11jと、5個の搬送ローラ12a〜12eとを備える。ヒートローラ11a〜11jと搬送ローラ12a〜12eは、連帳紙5の搬送を案内する回転体である。なお、ヒートローラ11a〜11jを纏めて「ヒートローラ11」と表記し、搬送ローラ12a〜12eを纏めて「搬送ローラ12」と表記する場合もある。
ヒートローラ11a〜11jは、多角形状に配置され、各ヒートローラの外周側で連帳紙5の印刷面(液体付与部2により液体が付与された面)と反対側の裏面5aと接触するよう配置されている。各ヒートローラは、連帳紙5の裏面5aと接触し、搬送経路上に配置されているときには、所定温度で発熱して、連帳紙5を加熱して乾燥させる。なお、図4以降では、発熱状態のヒートローラを網掛け模様で表現し、発熱停止状態のヒートローラを白色で表現している。
さらに、ヒートローラ11a〜11jは、多角形状の中心側に移動可能に構成されている。つまり、中心方向に可動域を有する。この機構により、各ヒートローラ11a〜11jは連帳紙5と接触及び離間が可能となっている。乾燥機構10は、このような複数のヒートローラ11a〜11jを有することで、連帳紙5と接触するヒートローラの数を変更して加熱量を調整可能に構成されている。
また、乾燥機構10は、連帳紙5を加熱する際に複数のヒートローラのうち少なくとも一部による加熱を停止できる。また、乾燥機構10は、連帳紙5から離間させて連帳紙5の加熱に用いないヒートローラの発熱を停止させることができる。これにより、無駄な電力消費を抑制できる。なお、ヒートローラの発熱を停止させてからヒートローラを連帳紙5から離間させてもよいし、ヒートローラの発熱停止と連帳紙5から離間を同時に実行してもよい。
ヒートローラ11a〜11jのうち連帳紙5と接触するヒートローラと、搬送ローラ12a〜12eとによって、連帳紙5を加熱する加熱搬送経路が構成される。
搬送ローラ12a〜12eは、ヒートローラ11a〜11jによって加熱、乾燥された連帳紙5を巻取りローラ4へ送出する。搬送ローラ12a〜12eのうち少なくとも一部のローラは、駆動して連帳紙5を搬送方向へ搬送する。本実施形態では、搬送ローラ12a〜12eが、連帳紙5を搬送経路に沿って搬送する「搬送部」として機能する。
図5〜図10を参照して、連帳紙5と接触するヒートローラの数を変更する構成の一例を説明する。
図5は、1個のヒートローラが連帳紙5から離間した乾燥機構を示す図である。図5の例では、ヒートローラ11a〜11jのうち1個のヒートローラ11fのみが連帳紙5から離間されて加熱が停止されている。このとき、連帳紙5とヒートローラ11eおよび11gの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は、ヒートローラ11fが離間する前よりも大きい。また、ヒートローラ11eと11gの間隔は、他の隣り合うヒートローラの間隔(たとえばヒートローラ11aと11bなど)よりも広い。
図6は、2個のヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図である。図6の例では、ヒートローラ11a〜11jのうち2個のヒートローラ11c、11iが連帳紙5から離間されて加熱が停止されている。このとき、連帳紙5とヒートローラ11b、11d、11h、11jの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は、ヒートローラ11c、11jが離間する前よりも大きい。ここで、連帳紙5とヒートローラ11b、11d、11hの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は同じである。また、ヒートローラ11bと11dの間隔、ヒートローラ11hと11jの間隔は、同じであり、他の隣り合うヒートローラの間隔(たとえばヒートローラ11aと11bなど)よりも広い。
図7は、3個のヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図である。図7の例では、ヒートローラ11a〜11jのうち3個のヒートローラ11c、11f、11iが連帳紙5から離間されて加熱が停止されている。このとき、連帳紙5とヒートローラ11b、11d、11e、11g、11h、11jの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は、ヒートローラ11c、11f、11iが離間する前よりも大きい。ここで、連帳紙5とヒートローラ11b、11d、11g、11hの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は同じである。また、ヒートローラ11bと11dの間隔、ヒートローラ11eと11gの間隔、ヒートローラ11hと11jの間隔は、同じであり、他の隣り合うヒートローラの間隔(たとえばヒートローラ11aと11bなど)よりも広い。
図8は、4個のヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図である。図8の例では、ヒートローラ11a〜11jのうち4個のヒートローラ11b、11d、11f、11hが連帳紙5から離間されて加熱が停止されている。このとき、連帳紙5とヒートローラ11a、11c、11e、11g、11iの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は、ヒートローラ11b、11d、11f、11hが離間する前よりも大きい。ここで、連帳紙5とヒートローラ11c、11e、11gの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は同じである。また、ヒートローラ11aと11cの間隔、ヒートローラ11cと11eの間隔、ヒートローラ11eと11gの間隔、ヒートローラ11gと11iの間隔は、間隔は同じであり、ヒートローラ11jと11iの間隔よりも広い。
図9は、5個のヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図である。図9の例では、ヒートローラ11a〜11jのうち5個のヒートローラ11c、11e、11f、11h、11iが連帳紙5から離間されて加熱が停止されている。このとき、連帳紙5とヒートローラ11b、11d、11g、11jの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は、ヒートローラ11c、11e、11f、11h、11iが離間する前よりも大きい。ここで、連帳紙5とヒートローラ11g、11jの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は同じである。また、ヒートローラ11bと11dの間隔は、ヒートローラ11aと11bの間隔よりも広い。そして、ヒートローラ11dと11gの間隔とヒートローラ11gと11iの間隔は、同じであり、ヒートローラ11bと11dの間隔よりも広い。
図10は、6個のヒートローラが連帳紙から離間した乾燥機構を示す図である。図10の例では、ヒートローラ11a〜11jのうち6個のヒートローラ11b、11c、11e、11f、11h、11iが連帳紙5から離間されて加熱が停止されている。このとき、連帳紙5とヒートローラ11a、11d、11g、11jの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は、ヒートローラ11b、11c、11e、11f、11h、11iが離間する前よりも大きい。ここで、連帳紙5とヒートローラ11d、11g、11jの搬送方向における接触幅(巻き付け角)は同じである。また、ヒートローラ11aと11dの間隔、ヒートローラ11dと11gの間隔、ヒートローラ11gと11jの間隔は同じである。
図5〜図10に示すように、連帳紙5を加熱する際に複数のヒートローラ11a〜11jのうち少なくとも1つのヒートローラを連帳紙5の裏面5aから離間させて加熱を停止できるようにした。これにより、連帳紙5の乾燥に不要な分のヒートローラの稼働電力が不要となり、無駄な電力消費を抑制して、乾燥機構10による連帳紙5の乾燥のための電力を低減させることができる。また、ヒートローラによる乾燥処理中には、ローラは常に連帳紙5の裏面5aと接触するため、印刷面へのローラの接触による印刷画像の抜け(印刷面からのインクの剥離など)を防止できる。なお、ヒートローラを連帳紙5から離間させることは、連帳紙5がヒートローラと接触する距離を短くするまたは連帳紙5がヒートローラと接触する回数を少なくするということができる。
また、連帳紙5は、ヒートローラの曲面に巻きまわされ所定の張力がかかっている。そのため、付与された液体により連帳紙5がコックリングを生じた場合であっても、ヒートローラの曲面上で連帳紙5のコックリングを矯正することができる。
また、図5〜図10に示すように、離間、加熱停止させるヒートローラは、できるだけ同一間隔または同一の数で選択するのが好ましい。これにより、連帳紙5と接触して加熱するヒートローラを正多角形状に配置することができる。そのため、搬送経路において連帳紙5が加熱される領域と非加熱の領域の距離や切り替えタイミングを均一化できる。これにより乾燥機構10内の搬送経路の全域に亘って連帳紙5への加熱量を均一化できる。また、連帳紙5と接触するヒートローラの隣り合う間隔が略同一になるので、連帳紙5にかかる張力も均一化できる。また、連帳紙5と接触して加熱するヒートローラを略正多角形状に配置すると、搬送経路が中心側に入り込むのを抑制できる。したがって、連帳紙5から離間させる際のヒートローラの移動量を低減でき、ヒートローラの移動機構の小型化を図ることができる。なお、「正多角形状」とは、頂点(ヒートローラの位置)間の距離と角度が、正多角形の数値を含む所定の範囲内に収まる形状まで含むものとする。
ところで、加熱しないヒートローラを離間させない場合、加熱しないヒートローラが連帳紙5と接触することでインクが得た熱を奪い乾燥効率が落ちる恐れがある。本実施形態では、加熱を停止するヒートローラは、搬送経路から離間され、連帳紙5と非接触となるので、加熱しないヒートローラが連帳紙5から熱を奪うことはなく、乾燥効率の低下を防止できる。
また、加熱状態から非加熱状態に変更したヒートローラを離間しない場合、その余熱で連帳紙5を加熱するため、過剰に乾燥させてしまう恐れがある。本実施形態では、加熱を停止するヒートローラは、連帳紙5と非接触になるので、過剰に乾燥させてしまうことを防止できる。
上記の連帳紙5と接触するヒートローラの数を変更することは、搬送速度やインク付着量などのさまざまな条件に基づき決定できる。以下に具体的な離間制御の例を示す。
第1の例では、連帳紙5の坪量に応じてヒートローラを離間する数を変更させる。ヒートローラ11a〜11jが、加熱温度100℃、線速75mpm、インク付着量2μl/inchの条件下において、表1に示すように、連帳紙5の坪量が90gms未満の場合では5個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。坪量が90gms以上かつ120gms未満の場合では、4個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。坪量が120gms以上かつ200gms未満の場合には、2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。坪量が200gms以上の場合には、離間させるヒートローラの数は0であり、すべてのヒートローラが連帳紙5と接触する。
Figure 2021049646
このように第1の例では、連帳紙5の坪量が小さいほど連帳紙5の印刷面の裏面5a側からの加熱を停止させるヒートローラの数を増やし、連帳紙5の坪量が大きいほど連帳紙5の印刷面の裏面5a側からの加熱を停止させるヒートローラの数を減らす。第1の例は、連帳紙5の坪量が第1の値のときは、第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させるヒートローラ11の数が多い、とも表現できる。
第2の例では、連帳紙5のインク付着量に応じてヒートローラを離間する数を変更させる。連帳紙5の坪量が130gms、ヒートローラ11a〜11jが加熱温度100℃、線速75mpmの条件下において、表2に示すように、インク付着量が2μl/inch2未満の場合には4個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch以上かつ3μl/inch2未満の場合には、2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が3μl/inch2以上の場合には、1個のヒートローラを離間させ加熱を停止させる。
Figure 2021049646
このように第2の例では、連帳紙5に付着するインクの量が少ないほど、連帳紙5の印刷面の裏面5a側からの加熱を停止させるヒートローラの数を増やし、連帳紙5に付着するインクの量が多いほど、連帳紙5の印刷面の裏面5a側からの加熱を停止させるヒートローラの数を減らす。第2の例は、連帳紙5に付着する液滴の量が第1の値のときは、第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させるヒートローラ11の数が多い、とも表現できる。
第3の例では、連帳紙5の搬送速度(線速)に応じてヒートローラを離間する数を変更させる。連帳紙5の坪量が130gms、ヒートローラ11a〜11jが、加熱温度100℃、インク付着量2μl/inch2の条件下において、表3で示すように、連帳紙5の線速が75mpm未満の場合には3個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。連帳紙5の線速が75mpm以上かつ100mpm未満の場合には、2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。連帳紙5の線速が100mpm以上かつ125mpm未満の場合には、1個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。連帳紙5の線速が125mpm以上の場合には、離間させるヒートローラの数は0であり、すべてのヒートローラが連帳紙5と接触する。
Figure 2021049646
このように第3の例では、連帳紙5の搬送速度が遅いほど連帳紙5の印刷面の裏面側からの加熱を停止させるヒートローラの数を増やし、連帳紙5の搬送速度が速いほど連帳紙5の印刷面の裏面側からの加熱を停止させるヒートローラの数を減らす。第3の例は、連帳紙5の搬送速度が第1の値のときは、第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させるヒートローラ11の数が多い、とも表現できる。
第4の例では、ヒートローラの設定温度(加熱温度)に応じてヒートローラを離間する数を変更させる。連帳紙5の坪量が130gms、ヒートローラ11a〜11jが、線速75mpm、インク付着量2μl/inch2の条件下において、表4で示すように、加熱温度が80℃未満の場合には、離間させるヒートローラの数は0であり、すべてのヒートローラが連帳紙5と接触する。加熱温度が80℃以上かつ100℃未満の場合には、1個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。加熱温度が100℃以上かつ120℃未満の場合には、2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。加熱温度が120℃以上の場合には、4個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。
Figure 2021049646
このように第4の例では、連帳紙5を加熱するヒートローラの温度が高いほど連帳紙5の印刷面の裏面側からの加熱を停止させるヒートローラの数を増やし、連帳紙5を加熱するヒートローラの温度が低いほど連帳紙5の印刷面の裏面側からの加熱を停止させるヒートローラの数を減らす。第4の例は、連帳紙5を加熱するヒートローラ11の温度が第1の値のときは、第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させるヒートローラ11の数が少ない、とも表現できる。
なお、上記の第1〜第4の例の各パラメータを組み合わせてヒートローラを離間する数を決定してもよい。例えば、連帳紙5の坪量が130gms、ヒートローラの加熱温度が100℃の条件下において、インク付着量と線速の2種類の条件の組み合わせにおいても、表5のように離間させるヒートローラの数を調整することで乾燥条件を最適化させることができる。
Figure 2021049646
より詳細には、表5に示すように、インク付着量が2μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm未満の場合には4個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm以上100mpm未満の場合には4個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が100mpm以上125mpm未満の場合には2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が125mpm以上の場合には1個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch以上かつ3μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm未満の場合には3個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch以上かつ3μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm以上100mpm未満の場合には2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch以上かつ3μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が100mpm以上125mpm未満の場合には1個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が2μl/inch以上かつ3μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が125mpm以上の場合には離間させるヒートローラの数は0であり、すべてのヒートローラが連帳紙5と接触する。インク付着量が3μl/inch2以上の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm未満の場合には2個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が3μl/inch2以上の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm以上100mpm未満の場合には1個のヒートローラを離間させ加熱を停止する。インク付着量が3μl/inch2以上の場合、かつ、連帳紙5の線速が100mpm以上125mpm未満の場合には離間させるヒートローラの数は0であり、すべてのヒートローラが連帳紙5と接触する。
表2に示した、インク付着量に応じたヒートローラ離間数の3段階の変更パターンは、線速75mpmの条件下であるので、表5では左から2番目の列(線速が75mpm以上100mpm未満)に対応する。表5では、左から3,4番目の列に示すように、線速が表2の線速の条件より高速の場合には、連帳紙5とヒートローラとの接触時間が減って乾燥しにくくなるので、インク付着量に応じたヒートローラ離間数を相対的に減らして、加熱に用いるヒートローラ数を増やして連帳紙5の乾燥を促進することができる。一方、左から1番目の列に示すように、線速が表2の線速の条件より低速の場合には、連帳紙5とヒートローラとの接触時間が増えて乾燥しやすくなるので、インク付着量に応じたヒートローラ離間数を相対的に増やして、電力消費をより抑制できる。
なお、表5の左上の条件(インク付着量が2μl/inch2未満の場合、かつ、連帳紙5の線速が75mpm未満の場合)には、線速が1段階低速の場合(線速が75mpm以上100mpm未満)からヒートローラ離間数が増えておらず4個のままだが、その理由は、ヒートローラ離間数を5個に増やした場合には連帳紙5を乾燥しきれなかったためである。また、インク付着量が3μl/inch2以上の場合、かつ、連帳紙5の線速が125mpm以上の場合には連帳紙5の印刷面の乾燥が不十分となるため、表5ではヒートローラの離間制御の条件から除外されている。
このように、複数のパラメータを考慮することによって、よりきめ細かいヒートローラ離間数の制御が可能となって、離間したヒートローラの停止による電力低減をより適切に行うことができる。
また、表5に示すインク付着量と線速との組み合わせ以外にも、坪量と、インク付着量と、線速と、加熱温度の2以上の組合せで表5と同様に各条件でのヒートローラを離間する数を設定できる。坪量、インク付着量、線速、加熱温度のすべてのパラメータを考慮してヒートローラ離間数を制御すれば、坪量が大きく、インク付着量が多く、線速が速く、加熱温度が低い、という最も乾燥しにくい条件から、坪量が小さく、インク付着量が少なく、線速が遅く、加熱温度が高い、という最も乾燥しやすい条件までの各条件下において、ヒートローラの離間数を変更することができるので、印刷装置1のあらゆる使用環境下に最適な乾燥手法を提供できる。
インクジェット印刷では、連帳紙5の搬送速度やインク付着量などの印刷工程のさまざまな制御パラメータによって、連帳紙5に印刷されたインクを完全に乾燥させるために必要な加熱量が異なる。加熱不足の場合には、インクが完全に乾燥しきれず、後工程で印刷面にローラが接触すると印刷面からインクが剥がれるなどの不具合が生じる。一方、加熱過多の場合には過乾燥となって、連帳紙5の表面が黄色に変色(黄変)する場合がある。例えば、連帳紙5がコート紙などの原紙の表面をコーティングして平滑性をもたせた紙であり、ヒートローラの加熱温度が140度程度の条件下で、印刷工程中に何らかの事象によって連帳紙5の搬送が停止された場合に、停止中にヒートローラと接触して加熱され続けた連帳紙の部分が黄変することがある。
本実施形態では、表1〜表5に示したように、連帳紙5の坪量、連帳紙5のインク付着量、連帳紙5の搬送速度、ヒートローラの設定温度、またはこれらのパラメータの組み合わせに基づき、連帳紙5から離間させるヒートローラの数を調整する。これにより、印刷工程のさまざまな制御パラメータの影響を考慮して、連帳紙5の加熱に用いるヒートローラの数をより適切に設定可能となり、インクの乾燥不足や過乾燥の発生を抑制でき、より高品質な印刷が可能となる。
なお、第1実施形態では乾燥機構10が10個のヒートローラ11a〜11jを有する構成を例示したが、ヒートローラの数はこれに限られない。例えばヒートローラの数を10個以上に増やせば、加熱量を調整できる範囲を広げたり、調整の刻み幅を細分化したりできるので、よりきめ細かい制御が可能となる。
また、第1実施形態では、ヒートローラ11bの上面は、搬送ローラ12aの上面より低く配置している。そのため、ヒートローラ11aを連帳紙5から離間すると、ヒートローラ11bから搬送方向上流に向かう連帳紙5が搬送ローラ12a上の連帳紙5と接触して互いに擦れる恐れがある。そのため、第1実施形態では、ヒートローラ11aの位置は固定し、連帳紙5から離間しない構成とすることが好ましい。
[変形例]
図11を参照して第1実施形態の変形例を説明する。図11は、第1実施形態の変形例に係る乾燥機構10Aの概略構成図である。
図11に示すように、第1実施形態の印刷装置1では、ヒートローラ11a〜11jのそれぞれを曲面ヒーター13a〜13j(加熱部)に変更しても同様の効果を奏することができる。曲面ヒーター13a〜13jは、外周側に突出する曲面形状の接触面を有し、この接触面が加熱されて連帳紙5と接触する。
曲面ヒーター13a〜13jは、ヒートローラ11a〜11jと同様に、多角形状に配置される。また、曲面ヒーター13a〜13jは、ヒートローラ11a〜11jと同様に、多角形状配置の中心側に移動して接触面が連帳紙5から離間可能に構成されている。そして離間する曲面ヒーターの位置と数は上述したヒートローラの実施形態を適用できる。
なお、乾燥機構10は、ヒートローラ11a〜11jや曲面ヒーター13a〜13j以外の複数の加熱部を連帳紙5の搬送経路に沿って配置して、連帳紙5と接離可能とする構成でもよい。
[第2実施形態]
図12を参照して第2実施形態を説明する。図12は、第2実施形態に係る乾燥機構10Bの概略構成図である。
図12に示すように、乾燥機構10Bは、多角形状に配置される複数のヒートローラ14a〜14iにより囲まれる中心部に大径ヒートローラ15を備える。大径ヒートローラ15は、ヒートローラ14a〜14iにより加熱された後の連帳紙5とその裏面5aで接触してさらに加熱する。大径ヒートローラ15により加熱、乾燥された連帳紙5は、搬送ローラ16a〜16eによって巻取りローラ4へ送出される。
第2実施形態では、乾燥機構10Bが大径ヒートローラ15をさらに備えることで、複数のヒートローラ14a〜14iによる加熱制御に加えて、大径ヒートローラ15によっても連帳紙5の加熱、乾燥を施すことができるので、連帳紙5の乾燥をより確実にできる。
また、ヒートローラ14b〜14hについても、上述した実施形態と同様に連帳紙5に対して接離することができる。また、ヒートローラ14aの位置は固定し、連帳紙5から離間しない構成とすることが好ましい。ヒートローラ14aが多角形状配置の中心側に向けて離間することで、搬送ローラ16c、16d間を通過する連帳紙5との接触を回避できる。
[第3実施形態]
図13を参照して第3実施形態を説明する。図13は、第3実施形態に係る乾燥機構10Cの概略構成図である。
図13に示すように、乾燥機構10Cは、複数のヒートローラ17a〜17fの配置が第1、第2実施形態の多角形状の配置と異なる。
複数のヒートローラ17a〜17fは、連帳紙5の搬送経路に沿って弧状に配置されている。複数のヒートローラ17a〜17fは、この弧状の搬送経路において、各ヒートローラの外周側で連帳紙5の印刷面と反対側の裏面5aと接触するよう配置されている。また、ヒートローラ17a〜17fは、弧状の中心側に移動可能に構成され、これにより連帳紙5から離間可能に構成されている。ヒートローラ17a〜17fが移動する条件は、上述した実施形態を適用できる。
また、乾燥機構10Cは、連帳紙5をヒートローラ17a〜17fに案内する案内ローラ18a、18bと、ヒートローラ17a〜17fを通過した連帳紙5を案内して、巻取りローラ4へ送出する案内ローラ18c〜18hを備えている。
なお、複数のヒートローラ17a〜17fの配置は、図13に示す弧状に限らず直線状や弧状以外の曲線状でもよい。要は、乾燥機構10Cの複数のヒートローラ17a〜17fは、少なくとも連帳紙5の搬送経路に沿って配置されていればよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
上記各実施形態においては、記録媒体が連帳紙5である例で説明しているがこれに限るものではなく、例えば、連続用紙、ロール紙、ウェブなどの連続体、長尺なシート材のような記録媒体(被印刷物)以外にも、壁紙、プリプレグ等の電子回路基板用シートのような部材でもよい。また、記録媒体はローラに直接巻き付けて搬送する形態に限るものではなく、連帳紙5に替えてベルトをローラに巻き付け、ベルト表面にベルトシート材を吸着して搬送する形態であってもよい。
上記実施形態において、乾燥機構10、10A、10B、10Cが連帳紙5を加熱して乾燥させる構成を例示したが、乾燥機構10、10A、10B、10Cは、連帳紙5上のインクから水分を完全に除去して乾いた状態まで加熱する構成に限らず、連帳紙5上のインクの水分を少なくするまで加熱する構成も含む。つまり、乾燥機構10、10A、10B、10Cは、少なくとも連帳紙5を加熱する加熱装置として機能して、インクを乾燥状態に近づけることができればよい。
上記実施形態では、乾燥機構10、10A、10B、10Cの複数の加熱部(ヒートローラ、曲面ヒーター)の一部による加熱を停止する際に、加熱を停止させる加熱部を連帳紙5から離間させる構成を例示したが、加熱停止のみを行い連帳紙5との接触を維持する構成でもよい。図14は、加熱停止のみを行い連帳紙5との接触を維持する乾燥機構10Dの構成の一例を示す図である。例えば、第1実施形態では、ヒートローラ11aの位置は固定し、加熱を停止しない構成としていた。しかし、図14に示すようにヒートローラ11aの加熱を停止することができる。ヒートローラ11aの位置は固定であるため、連帳紙5の搬送方向上流からヒートローラ11aまでの搬送経路が変わることがない。したがって、加熱を停止するヒートローラの選択肢が広がる。
上記実施形態では、連帳紙5から離間させ加熱を停止させる加熱部(ヒートローラ、曲面ヒーター)を同一間隔または同一の数で選択し、連帳紙5の加熱に用いられるヒートローラを略正多角形状に配置する構成を例示したが、加熱を停止させる加熱部の選び方はこれに限られず、例えばランダムに所定の数を選択してもよい。また、上記実施形態では、連帳紙5から連続して離間させる加熱部の数は2個までの構成を例示したが、連続して3個以上の加熱部を離間させてもよい。
上記実施形態では、加熱部(ヒートローラ、曲面ヒーター)が連帳紙5の印刷面と接触しない構成を例示したが、搬送工程の全域に亘って印刷面と接触してはいけないわけではなく、印刷面が乾燥した後であれば搬送ローラなどが印刷面と接触する構成でもよい。また、加熱部のすべてが連帳紙5の裏面5aから加熱を行う必要はなく、例えばエアドライヤーやハロゲンヒーターなど、印刷面と非接触な状態で加熱できるものであれば、印刷面側から加熱する構成でもよい。但し連帳紙5を接触した状態で加熱するものは裏面5a側から加熱する必要がある。
また、印刷装置によって、記録媒体に対し、インク等の液体で文字や図形等の画像を記録する以外にも、加飾・装飾などを目的として、パターン等の意味を持たない画像をインク等の液体で付与してよい。
本願において、記録媒体に付与される液体は、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体付与手段として液体吐出ヘッドを使用するとき、液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
なお、本願における印刷は、画像形成、記録、印字、印写等とも同じ意味である。
1 印刷装置
2 液体付与部
5 連帳紙(記録媒体)
10、10A、10B、10C、10D 乾燥機構(加熱装置)
11、14、17 ヒートローラ(加熱部)
13 曲面ヒーター(加熱部)
特開2016‐78428号公報

Claims (9)

  1. 液体が付与された記録媒体が搬送される搬送経路に沿って配置され、前記記録媒体の印刷面の裏面側から接触させて前記記録媒体を加熱する複数の加熱部
    を備え、
    前記記録媒体を加熱する際、前記複数の加熱部のうち少なくとも1つの加熱部は、加熱を停止できる、
    加熱装置。
  2. 加熱を停止させる前記加熱部を前記記録媒体の前記裏面から離間させる、
    請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記複数の加熱部は前記搬送経路に沿って多角形状に配置される、
    請求項1または2に記載の加熱装置。
  4. 前記複数の加熱部のうち前記記録媒体と接触させて前記記録媒体を加熱する加熱部は正多角形状に配置される、
    請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記記録媒体の坪量が第1の値のときは、前記第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させる前記加熱部の数が多いことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記記録媒体に付着する液滴の量が第1の値のときは、前記第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させる前記加熱部の数が多いことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 前記記録媒体の搬送速度が第1の値のときは、前記第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させる前記加熱部の数が多いことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱装置。
  8. 前記記録媒体を加熱する前記加熱装置の温度が第1の値のときは、前記第1の値より大きい第2の値のときに比べて、加熱を停止させる前記加熱部の数が少ないことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱装置。
  9. 搬送される記録媒体に液体付与する液体付与部と、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱装置と、
    を備える印刷装置。
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