JP2021048800A - 魚群探知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水面上から観察可能な現象に基づく魚群の探索を容易にする魚群探知装置を提供する。【解決手段】魚群探知装置は、カメラ21と、画像認識ユニット22と、探知結果出力ユニット23と、探知結果通知ユニット35とを含む。画像認識ユニット22および探知結果出力ユニット23は、コンピュータ30の機能によって実現されている。画像認識ユニット22は、カメラ21が出力する画像データに対して画像認識処理を実行し、魚群の存在を示唆する特徴画像を認識する。探知結果出力ユニット23は、画像認識ユニットの認識結果を処理して探知結果を出力する。探知結果は、探知結果通知ユニット35によって、使用者に通知される。【選択図】図2

Description

この発明は、魚群探知装置に関する。
船舶に搭載される魚群探知機は、船舶直下の水中へ向けて超音波を生成し、その超音波の反射波を検出して、魚群や水深等の水中の様子を表示装置に表示するように構成されている。
一方、熟練した漁師は、水面上から目視観察可能な様々な現象によって、魚群の在処を推測する。鳥山、ナブラ、潮目などが典型例である。鳥山とは、大型魚によって水面付近に追われた小魚群に鳥が密集する現象である。ナブラとは、大型魚によって水面付近に追われた小魚群が立てる波しぶきによって水面が盛り上がったように見える現象である。潮目とは、海流の境界等のために水面に現れる目視可能な境界領域であり、このような境界領域には藻や浮遊物が集まり、それに応じて小魚が集まりやすく、小魚を補食する大型魚も集まる。このような、水面上から目視可能な様々な現象は、魚群の存在を裏付ける間接証拠として知られており、熟練した漁師は、このような現象を経験的に知っていて、好漁場を効率的に探索している。
特開2017−104025号公報
水面上から目視観察可能な現象による魚群の探索は、経験および熟練を要するため、経験の浅い一般人には難しい。
そこで、この発明の一実施形態は、水面上から観察可能な現象に基づく魚群の探索を容易にする魚群探知装置を提供する。
この発明の一実施形態は、カメラが出力する画像データに対して画像認識処理を実行し、魚群の存在を示唆する特徴画像を認識する画像認識ユニットと、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して探知結果を出力する探知結果出力ユニットとを含む、魚群探知装置を提供する。
この構成によれば、カメラで水面上の画像を撮像することにより、カメラが出力する画像データに対する画像認識処理によって魚群の存在を示唆する特徴画像が認識され、その特徴画像に基づいて探知結果が出力される。それにより、使用者の経験の多寡に依らずに、水面上で観察可能な現象に基づいて魚群を容易に探索することができる。
この発明の一実施形態では、前記特徴画像が、ナブラを含む画像、潮目を含む画像、水面上を飛ぶ魚の画像、および鳥の画像のうちの少なくとも一つを含む。この構成により、経験の浅い使用者であっても、ナブラ、潮目、水面上を飛ぶ魚および鳥のいずれかを手がかりとした魚群の探索を容易に行うことができる。
この発明の一実施形態では、前記特徴画像が、水中を泳ぐ魚の画像を含む。この構成により、経験の浅い使用者であっても、水中を泳ぐ魚を手がかりとした魚群の探索を容易に行うことができる。
この発明の一実施形態では、前記特徴画像が、鳥の画像を含み、前記画像認識ユニットが、鳥の画像から、鳥の種類、鳥の数、および鳥の挙動の少なくとも一つを認識結果として出力する。この構成により、経験の浅い使用者であっても、鳥の種類、数または挙動を手がかりとした魚群の探索を容易に行うことができる。
この発明の一実施形態では、前記鳥の挙動が、水面への突入、および水中の覗き見のうちの少なくとも一つを含む。この構成により、経験の浅い使用者であっても、鳥の水面への突入または覗き見を手がかりとした魚群の探索を容易に行うことができる。
この発明の一実施形態では、前記探知結果出力ユニットが、前記カメラが撮像した画像中における特徴画像の位置を前記探知結果として出力する。この構成により、魚群の存在を示唆する特徴画像の位置が探知結果として出力されるので、経験の浅い使用者であっても、魚群を容易に探索することができる。
この発明の一実施形態では、前記探知結果出力ユニットが、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群の予測位置を演算する魚群位置予測ユニットを含み、前記魚群位置予測ユニットによって予測された魚群の予測位置を前記探知結果として出力する。この構成により、魚群の予測位置が提供されるので、経験の浅い使用者であっても、魚群を容易に探索することができる。
この発明の一実施形態では、前記探知結果出力ユニットが、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群の予測挙動を演算する挙動予測ユニットを含み、前記挙動予測ユニットによって予測された魚群の予測挙動を前記探知結果として出力する。この構成により、魚群の挙動が予測され、その予測挙動の情報が提供されるので、経験の浅い使用者であっても、魚群を容易に探索することができる。
この発明の一実施形態では、前記探知結果出力ユニットが、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群に含まれる魚の種類を予測する魚種予測ユニットを含み、前記魚種予測ユニットによって予測された魚の種類を前記探知結果として出力する。この構成によれば、魚群に含まれる魚種が予測され、その情報が提供されるので、経験の浅い使用者であっても、魚種を容易に把握でき、また魚種を特定した魚群の探索を行うことも容易になる。
この発明の一実施形態では、前記魚群探知装置は、前記画像認識ユニットの認識結果に対して実際の魚群の情報を対応付けた教師データを入力する教師データ入力ユニットをさらに含み、前記画像認識ユニットは、前記教師データ入力ユニットによって入力された教師データに基づいて学習する学習型画像認識エンジンを含む。この構成によれば、教師データを入力することによって、画像認識エンジンを学習させることができるので、認識精度を向上させることができる。それにより、精度の高い魚群探索が可能になる。
この発明の一実施形態では、前記教師データが、実際の魚群に含まれている魚の種類のデータを含む。この構成により、魚群に含まれる魚種を学習させることができるので、画像認識によって魚種情報を提供したり、魚種を特定して魚群を探索したりすることが可能になる。
この発明の一実施形態では、前記カメラが、360度カメラである。したがって、たとえば、使用者や船舶の全周囲の水面上を監視することができる。
この発明の一実施形態では、前記カメラが、携帯型通信装置に搭載される。この場合、携帯型通信装置のカメラを水面上に向けて画像を撮像し、その画像に対する認識処理によって魚群を探索できる。
この発明の一実施形態では、前記魚群探知装置の少なくとも一部の機能が、携帯型通信装置に搭載される。したがって、船舶に固定されない形態の魚群探知装置を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記カメラが、ドローンに搭載される。これにより、使用者や船舶から離れた視点から水面上の画像を撮像し、その画像に対する認識処理によって魚群を探索できる。それにより、水面上の広い領域に渡って魚群の探索を行うことができる。
この発明の一実施形態では、前記魚群探知装置の少なくとも一部の機能が、ドローンに搭載される。この構成では、魚群の探知結果の情報がドローンから提供される。
この発明の一実施形態では、前記カメラが、人工衛星に搭載される。これにより、使用者や船舶から離れた視点から水面上の画像を撮像し、その画像に対する認識処理によって魚群を探索できる。しかも探索範囲はドローンにカメラを搭載する場合よりも広い。
この発明の一実施形態では、前記画像認識ユニットが、ネットワーク上に置かれた画像認識サーバを含む。この構成によれば、使用者が用いる装置は、画像認識ユニットの機能を備える必要がない。そして、画像認識サーバは、複数の使用者によって共通に利用され得る。
この発明の一実施形態では、前記探知結果出力ユニットが、ネットワーク上に置かれ、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群に関する情報を提供する魚群情報サーバを含む。この構成によれば、使用者が用いる装置は、探知結果出力ユニットの機能を備える必要がない。そして、魚群情報サーバは、複数の使用者によって共通に利用され得る。
この発明の一実施形態では、前記魚群情報サーバが、複数のカメラが出力した画像データに対する画像認識処理結果に基づいて魚群に関する情報を演算し、当該演算した情報を提供する。これにより、精度の高い魚群情報を提供できる。とくに、異なる位置の複数のカメラから出力された画像データの認識処理結果を用いることによって、魚群の予測位置情報等の情報の精度を高めることができる。
この発明の一実施形態は、ネットワーク上に置かれ、前述の魚群探知装置の前記画像認識ユニットとして用いられる画像認識サーバを提供する。
この発明の一実施形態は、ネットワーク上に置かれ、前述の魚群探知装置の前記探知結果出力ユニットとして用いられる魚群情報サーバを提供する。
この発明の一実施形態は、前記ネットワークに接続可能なクライアント端末装置であって、前述の前記画像認識サーバによって画像認識すべき画像データを、前記ネットワークを介して、前記画像認識サーバに送信する、クライアント端末装置を提供する。
この発明の一実施形態は、前記ネットワークに接続可能なクライアント端末装置であって、前述の前記魚群情報サーバが提供する情報を、前記ネットワークを介して受信して使用者に提供する、クライアント端末装置を提供する。
この発明によれば、水面上から観察可能な現象に基づく魚群の探索を容易にする魚群探知装置を提供できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る魚群探知装置が搭載された船舶の構成例を示す。 図2は、魚群探知装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図3Aは、水面を撮像した画像およびその画像から認識される特徴画像の例を示す。 図3Bは、水面を撮像した画像およびその画像から認識される特徴画像の例を示す。 図4は、前記魚群探知装置のコンピュータによる処理内容の一例を説明するためのフローチャートである。 図5は、画像認識エンジンの学習に関する処理例を説明するためのフローチャートである。 図6は、この発明の他の実施形態を説明するための図である。 図7は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。 図8は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。 図9は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る魚群探知装置が搭載された船舶の構成例を示す。魚群探知装置2は、船舶1の周囲の水面の様子を観察するためのカメラ21を備えている。カメラ21は、いわゆる360度カメラである。この実施形態では、船室3の屋根部4から鉛直上方に突出したポール5にカメラ21が取り付けられている。カメラ21は、ポールの周囲に水平面に沿って360度に渡る水平視野角を有し、かつ水平面の下方の俯角領域を少なくとも含む垂直視野角を有している。これにより、カメラ21は、船舶1の全方位の水面6上の画像を撮像する。
図2は、魚群探知装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。魚群探知装置2は、カメラ21と、画像認識ユニット22と、探知結果出力ユニット23と、探知結果通知ユニット35とを含む。画像認識ユニット22および探知結果出力ユニット23は、この実施形態では、コンピュータ30の機能によって実現されている。コンピュータ30は、プロセッサ31およびメモリ32を含み、メモリ32に格納されたプログラムを実行することによって、画像認識ユニット22および探知結果出力ユニット23としての機能を実現するように構成されている。探知結果通知ユニット35は、この実施形態では、探知結果を表示するディスプレイである。この他、音により探知結果を通知するスピーカ、ブザーその他の発音装置を探知結果通知ユニット35として用いることもできる。
カメラ21は、船舶1の周囲の画像を撮像し、その画像を表すデータ(画像データ)を出力する。この画像データがコンピュータ30に入力される。画像認識ユニット22は、カメラ21が出力する画像データに対して画像認識処理を実行し、魚群の存在を示唆する特徴画像を認識する。探知結果出力ユニット23は、画像認識ユニット22による認識結果を処理して、探知結果を出力する。この探知結果が、探知結果通知ユニット35によって、使用者に通知される。
探知結果出力ユニット23は、特徴画像の位置を探知結果として出力する位置出力ユニット230を有していてもよい。位置出力ユニット230は、カメラ21が撮像した画像中における特徴画像の位置を出力してもよい。この場合、たとえば、探知結果通知ユニット35は、カメラ21によって撮像された画像中で特徴画像の位置を指し示す表示出力を行うディスプレイを含むことが好ましい。位置出力ユニット230は、また、特徴画像に含まれる対象の位置を表す位置情報を出力してもよい。このような位置情報は、船舶1に対する特徴画像に含まれる対象の相対位置を表してもよく、この場合、位置情報は、船舶1に対する方位角および船舶1からの距離の情報を含んでいてもよい。位置情報は、特徴画像に含まれる対象の絶対座標を表す情報であってもよく、この場合、位置情報は、特徴画像に含まれる対象の緯度および経度を表す情報であってもよい。
探知結果出力ユニット23は、画像認識ユニット22の認識結果を処理して魚群の予測位置を演算する魚群位置予測ユニット231を含んでいてもよい。この場合、探知結果出力ユニット23は、魚群位置予測ユニット231によって予測された魚群の予測位置を探知結果として出力することが好ましい。そして、探知結果通知ユニット35は、カメラ21によって撮像された画像中で魚群の予測位置を指し示す表示出力を行うディスプレイを含むことが好ましい。位置予測される対象の魚群は、典型的には、漁の対象となる魚群である。たとえば、大型の回遊魚に追われた小魚群が水面付近に集まる現象が発生し、この現象が画像認識される場合には、漁の対象魚は、通常、小魚群ではなく、大型の回遊魚の方である。この場合には、小魚群の周囲の領域、漁対象魚群の予測位置である。
探知結果出力ユニット23は、画像認識ユニット22の認識結果を処理して魚群の予測挙動を演算する魚群挙動予測ユニット232を含んでいてもよい。この場合、探知結果出力ユニット23は、魚群挙動予測ユニット232によって予測された魚群の予測挙動を探知結果として出力することが好ましい。そして、探知結果通知ユニット35は、演算された予測挙動を探知結果として出力することが好ましい。探知結果通知ユニット35は、魚群の予測挙動をディスプレイ上に文字表示または画像表示してもよい。挙動予測される対象の魚群は、典型的には、漁の対象となる魚群である。たとえば、小魚群が水面付近に集まる現象が画像認識される場合に、小魚群の挙動に基づいて、大型回遊魚の挙動が予測される。また、小魚群に群れる鳥の動きから、大型回遊魚の挙動が予測されてもよい。
探知結果出力ユニット23は、画像認識ユニット22の認識結果を処理して、魚群に含まれる魚の種類を予測する魚種予測ユニット233を含むことが好ましい。この場合、探知結果出力ユニット23は、予測された魚の種類を探知結果として出力することが好ましい。探知結果通知ユニット35は、魚種をディスプレイ上に文字表示または画像表示してもよいし、魚種の読み上げ音声をスピーカから発音してもよい。予測される魚種は、典型的には、漁の対象となる魚種である。たとえば、小魚群が水面付近に集まる現象が画像認識される場合に、それを追う大型回遊魚の魚種が予測される。
画像認識ユニット22は、学習型の画像認識エンジン221を含んでいてもよい。この場合、コンピュータ30は、教師データ入力ユニット24としての機能を有していてもよい。また、コンピュータ30は、ポインティングデバイス、キーボード、ディスプレイ上のタッチパネルなどの入力デバイス33を接続可能に構成されていてもよい。
教師データ入力ユニット24は、画像認識ユニット22の認識結果に対して、入力デバイス33からの入力情報を対応付けて教師データを生成する。画像認識エンジン221は、その教師データに基づく学習によって、画像認識精度を向上させる。入力デバイス33からの入力情報は、魚群の存在を表す情報であってもよい。これにより、特定の画像パターンを魚群の存在可能性を示唆する特徴画像として認識できるようになる。入力デバイス33からの入力情報は、魚種を表す情報であってもよい。これにより、特定の特徴画像が認識されたときに、その特徴画像に対応する魚群の魚種情報を併せて提供できる。この場合、魚種予測ユニット233は、画像認識ユニット22から、認識された特徴画像に対応する魚種情報を検索して魚種を予測してもよい。
図3Aは、特徴画像およびその認識結果表示の一例を示す。図3Aには、鳥山画像100、ナブラ画像110および水面上を飛ぶ魚の画像130を含む画像の表示例が示されている。
鳥山画像とは、水面付近の子魚群に多数の鳥が群がって形成される鳥山(鳥群)の画像である。このような鳥山画像100が特徴画像の一つとして認識され、認識された鳥山画像100の領域が枠線101で囲まれることにより、表示された全画像中での鳥山画像100の位置が表示される。さらに、図3Aの例では、特徴画像の種類102が「鳥山検出」と文字表示され、かつ当該鳥山の船舶1に対する方位角および距離を含む位置情報103が文字表示されている。鳥山画像100が認識されたときには、鳥山画像100に含まれる鳥の種類、数および挙動のうちの少なくとも一つがさらに画像認識されてもよい。認識される鳥の挙動は、水面への突入および水中の覗き見のうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。
ナブラ画像とは、大型魚等に追われた小魚の群れが水面付近で水しぶきを上げることにより形成されるナブラの画像である。このようなナブラ画像110が特徴画像の一つとして認識され、認識されたナブラ画像110の領域が枠線111で囲まれることにより、表示された全画像中でのナブラ画像110の位置が表示される。さらに、図3Aの例では、特徴画像の種類112が「ナブラ検出」と文字表示され、かつ当該ナブラの船舶1に対する方位角および距離を含む位置情報113が文字表示されている。
水面上を飛ぶ魚の画像とは、水中から水面上に飛び上がった魚の画像である。大型魚等に追われた小魚(トビウオ等)が水中から飛び出したり、大型魚等が水面上に飛び上がったりすることがある。図3Aには、大型魚が飛び上がった画像130を示す。画像130が特徴画像の一つとして認識され、認識された画像130の領域が枠線131で囲まれることにより、表示された全画像中での画像130の位置が表示される。さらに、図3Aの例では、特徴画像の種類132が「魚検出」と文字表示され、かつ当該検出された魚の船舶1に対する方位角および距離を含む位置情報133が文字表示されている。
図3Bは、特徴画像およびその認識結果表示のさらに他の例を示す。図3Bには、潮目画像120を含む画像の表示例が示されている。潮目画像とは、潮目の画像である。潮目とは、海流の境界や海水温の界面において水面に現れる境界線である。このような潮目画像120が特徴画像の一つとして認識され、認識された潮目画像120の領域が枠線121で囲まれることにより、表示された全画像中での潮目画像120の位置が表示される。さらに、図3Bの例では、特徴画像の種類122が「潮目検出」と文字表示され、かつ当該潮目の船舶1に対する方位角および距離を含む位置情報123が文字表示されている。
これらのほか、水中を泳ぐ魚の画像、水面に突入する鳥の画像、水中を覗き見する鳥の画像なども、魚群の存在を示唆する特徴画像の例である。
特徴画像は、静止画(1枚の画像)であってもよいし、動画(時系列に従って連続する複数枚の画像)であってもよい。
図4は、コンピュータ30による処理内容の一例を説明するためのフローチャートである。コンピュータ30は、カメラ21が出力する画像データを取得し(ステップS1)、取得した画像データに対して画像認識処理を実行して、特徴画像を抽出する(ステップS2)。コンピュータ30は、抽出された特徴画像の種類を調べる。特徴画像の種類とは、鳥山、ナブラ、潮目の区別などである。鳥山画像が認識された場合には、その鳥山画像に含まれる鳥の種類、数および挙動のうちの少なくとも一つがさらに画像認識されることが好ましい。
さらに、コンピュータ30は、抽出された特徴画像の位置情報を演算する(ステップS3)。特徴画像の位置情報は、撮像された画像内の特徴画像の位置、ならびに船舶1に対する方位角の情報および船舶1からの距離の情報を含む。コンピュータ30は、さらに、抽出された特徴画像に関連する魚種情報を検索する(ステップS4)。対応する魚種情報が見つかれば、これを抽出する。また、コンピュータ30は、特徴画像に基づいて、魚群の位置を予測したり、魚群の挙動を予測したりする演算を行ってもよい(ステップS5,S6)。
コンピュータ30は、探知結果通知ユニット35により、特徴画像を含む画像を画像表示させる(ステップS7)。その際、コンピュータ30は、画像中での特徴画像の位置を表示(たとえば枠線で表示)し、当該特徴画像の種類を表示し、当該特徴画像の船舶に対する位置情報を表示する。さらに、コンピュータ30は、魚種を予測(検索)できた場合には、探知結果通知ユニット35により、魚種情報を併せて表示する。また、コンピュータ30は、魚群の予測位置や予測挙動を探知結果通知ユニット35に表示する。また、鳥山画像が認識された場合において、さらに、鳥の種類、数、挙動が画像認識された場合には、それらの情報も併せて表示されることが好ましい。
こうして、使用者は、探知結果通知ユニット35から情報を取得して、その情報に基づいて、魚群へと船舶1を進めることができる。
前述のとおり、漁の対象は、多くの場合、小魚を追う大型の回遊魚である。したがって、鳥山付近の小魚群やナブラを形成する小魚群の位置や挙動に基づいて、対象魚群の種類、位置、挙動などが予測され、その予測結果が報知されることが好ましい。それにより、使用者は、対象魚群の位置を容易に知ることができる。
図5は、画像認識エンジン221の学習に関する処理例を説明するためのフローチャートである。コンピュータ30は、カメラ21が撮像した画像、および/または探知結果通知ユニット35に表示した画像の画像データをメモリ32に格納して保存する。保存される画像データは、一定時間分に限ることとして、古い画像データは破棄してもよい。
使用者は、入力デバイス33を操作することによって、コンピュータ30を学習モードにすることができる。そして、使用者は、画像データを再生して(ステップS11)、その再生画像中に魚群を示唆する特徴画像を見つけた場合、入力デバイス33を操作して、その特徴画像の領域を指定することができる(ステップS12)。これにより、コンピュータ30は、その特徴画像が魚群の存在を示唆する画像サンプルであることを表す教師データを作成して(ステップS14)、画像認識エンジン221に追加する(ステップS15)。
また、使用者は、画像認識された特定の特徴画像に基づいて漁を行うことで、当該特徴画像に対応する魚種を特定できたときに、当該特徴画像に対して対応付けるべき魚種を入力デバイス33から入力することができる(ステップS13)。すると、コンピュータ30は、当該特徴画像に対して当該入力された魚種情報を対応付ける教師データを作成して(ステップS14)、画像認識エンジン221に追加する(ステップS15)。
画像認識エンジン221は、教師データに基づく学習を行うことによって、認識精度を向上させる。
このようにして、使用者の入力に応じて認識精度を高める仕組みを備えることができるので、使い勝手のよい魚群探知装置2へと成長させることができる。
魚群の予測位置や予測挙動についても、同様にして、画像認識エンジン221に学習させてもよい。
以上のように、この実施形態によれば、カメラ21で水面上の画像を撮像することにより、カメラ21が出力する画像データに対する画像認識処理によって魚群の存在を示唆する特徴画像が認識され、その特徴画像に基づいて探知結果が出力される。それにより、使用者の経験の多寡に依らずに、水面上で観察可能な現象に基づいて魚群を容易に探索することができる。
この実施形態では、画像認識される特徴画像が、ナブラを含む画像、潮目を含む画像、水面上を飛ぶ魚の画像、および鳥の画像を含む。したがって、経験の浅い使用者であっても、ナブラ、潮目、水面上を飛ぶ魚および鳥のいずれかを手がかりとした魚群の探索を容易に行うことができる。また、特徴画像が、水中を泳ぐ魚の画像を含む場合には、経験の浅い使用者であっても、水中を泳ぐ魚を手がかりとした魚群の探索を容易に行うことができる。また、鳥山画像から、鳥の種類、鳥の数、または鳥の挙動がさらに認識される場合には、経験の浅い使用者であっても、それらを手がかりとして魚群を探索できる。
また、この実施形態では、探知結果通知ユニット35はディスプレイの形態を有しており、カメラ21が撮像した画像中に特徴画像の位置が枠線で示される。それにより、特徴画像の位置を容易に把握できるので、魚群を容易に探索することができる。しかも、位置情報が画面中に併せて表示されるので、魚群の探索が一層容易である。
さらに、対象魚群の種類、予測位置または予測挙動が探知結果通知ユニット35によって通知される場合には、経験の浅い使用者であっても、魚群を一層容易に探索することができる。
また、カメラ21が、360度カメラである場合には、使用者や船舶1の全周囲の水面上を監視することができるので、魚群の探索が一層容易になる。
図6は、この発明の他の実施形態を説明するための図である。前述の実施形態では、船舶に搭載される魚群探知装置の構成を説明したが、この実施形態は、携帯型通信装置40、典型的にはスマートフォンまたは携帯電話機に魚群探知装置の機能が搭載される。携帯型通信装置40は、カメラ41と、コンピュータ42と、ディスプレイ43と、入力デバイス44と、通信インタフェース45とを備えている。カメラ41は、典型的には、広角レンズを備えたカメラである。むろん、360度カメラを外付けしてもよい。
コンピュータ42は、プロセッサ421およびメモリ422を含む。カメラ41およびコンピュータ42の機能は、前述の第1の実施形態の場合とほぼ同様である。コンピュータ42の機能を実現するためのプログラムは、たとえば、オペレーティングシステム上で作動するアプリケーションプログラムとして提供され、コンピュータ42内のメモリ422に格納される。プロセッサ421がメモリ422に格納されたプログラムを実行することにより、コンピュータ42は、前述の第1の実施形態における、画像認識ユニット22および探知結果出力ユニット23および教師データ入力ユニット24と同様の機能を実現する。
ディスプレイ43は、前述の第1の実施形態における探知結果通知ユニット35に対応する機能を有する。入力デバイス44は、典型的にはタッチパネルまたはキーボードであり、前述の第1の実施形態における入力デバイス33に相当する。これらの構成により、第1の実施形態の魚群探知装置2と同様の機能を携帯型通信装置40によって提供できる。
通信インタフェース45は、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN)50と携帯型通信装置40との間の無線通信を仲介する。コンピュータ42は、通信インタフェース45を介して、画像認識エンジンをアップデートしたり、画像認識エンジンの学習用教師データを、ワイドエリアネットワーク50上に置かれた教師データサーバ51から取得したりすることができる。また、コンピュータ42は、通信インタフェース45を介して、教師データサーバ51に教師データをアップロードすることができる。
携帯型通信装置40とワイドエリアネットワーク50との接続状態を維持できる環境では、コンピュータ42は、ワイドエリアネットワーク50に接続された画像認識サーバ52を利用してもよい。すなわち、コンピュータ42は、カメラ41が出力する画像データを画像認識サーバ52に送信する。画像認識サーバ52は、画像データを受信し、その画像データに対して認識処理を行って特徴画像を抽出する。その特徴画像のデータが携帯型通信装置40に送信される。コンピュータ42は、通信インタフェース45を介してそのデータを受信し、認識結果をディスプレイ43に表示する。このように、画像認識ユニットの機能の一部または全部を、携帯型通信装置40の外部に備えることもできる。
このような構成により、携帯型通信装置40のカメラ41を水面上に向けて画像を撮像し、その画像に対する認識処理によって魚群を探索できる。また、魚群探知装置の機能が、携帯型通信装置40に搭載されるので、船舶に固定されない形態の魚群探知装置を提供できる。
図7は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。この実施形態の魚群探知装置は、ドローン60と、コントローラ70とを含む。
ドローン60は、空中浮上推進装置61と、カメラ62と、コンピュータ63と、通信インタフェース(I/F)64とを備えている。空中浮上推進装置61は、典型的には、複数のプロペラを含む。カメラ62は、典型的には、広角レンズを備えたカメラである。むろん、360度カメラであってもよい。
コンピュータ63は、通信インタフェース64を介してコントローラ70と通信(典型的には無線通信)を行う。それにより、コンピュータ63は、コントローラ70から飛行指令信号を受信することができ、かつコントローラ70に対して情報を送信することができる。飛行指令信号は、ドローン60の進行方向および進行速度などを指令する信号である。コンピュータ63は、飛行指令信号に応じて、空中浮上推進装置61を制御し、それによってドローン60の運動(飛行)を制御する。コントローラ70に対して送信される情報は、カメラ62が撮像した画像を表す画像データを含む。
コントローラ70は、スマートフォンその他の携帯型情報機器(携帯型通信装置)であってもよいし、船舶に固定された据置き型の装置であってもよい。コントローラ70は、コンピュータ71と、ディスプレイ72と、入力デバイス73と、通信インタフェース(I/F)74とを備えている。
コンピュータ71は、通信インタフェース74を介して、ドローン60と通信(典型的には無線通信)を行う。それにより、コンピュータ71は、ドローン60に対して飛行指令信号を送信したり、ドローン60から情報を受信したりすることができる。受信する情報は、ドローン60に搭載されたカメラ62が出力する画像データを含む。この画像データに基づいて、コンピュータ71は、ディスプレイ72にカメラ62が撮像した画像を表示させることができる。
入力デバイス73は、タッチパネル、ジョイスティック等であってもよい。使用者による入力デバイス73の操作に応じて、または所定のプログラムに従って、コンピュータ71は、飛行指令信号をドローン60に送信する。それにより、ドローン60の飛行を遠隔操作することができる。
一つの具体例では、コントローラ70に備えられたコンピュータ71が、前述の第1の実施形態における画像認識ユニット22、探知結果出力ユニット23および教師データ入力ユニット24と同様の機能を有している。この場合、ドローン60のコンピュータ63は、画像データを通信インタフェース64からコントローラ70に向けて送信する。
他の具体例では、ドローン60のコンピュータ63が、前述の第1の実施形態における画像認識ユニット22、探知結果出力ユニット23および教師データ入力ユニット24と同様の機能を有している。この場合、ドローン60のコンピュータ63は、画像データだけでなく、特徴画像の認識結果および付随情報を通信インタフェース74からコントローラ70に向けて送信する。付随情報には、特徴画像の位置情報、対象魚群の予測位置および予測挙動の情報などが含まれる。
コントローラ70は、第2の実施形態の携帯型通信装置40と同様に、インターネット等のワイドエリアネットワーク50に接続されていてもよい。この場合、通信インタフェース74は、ワイドエリアネットワーク50とコントローラ70との間の無線通信を仲介する。コンピュータ71は、通信インタフェース74を介して、画像認識エンジンをアップデートしたり、画像認識エンジンの学習用教師データを、ワイドエリアネットワーク50上に置かれた教師データサーバ51から取得したりすることができる。また、コンピュータ71は、通信インタフェース74を介して、教師データサーバ51に教師データをアップロードすることができる。
コントローラ70とワイドエリアネットワーク50との接続状態が維持できる環境では、コンピュータ71は、ワイドエリアネットワーク50上で提供される画像認識サーバ52を利用してもよい。すなわち、コンピュータ71は、ドローン60から取得される画像データを画像認識サーバ52に送信する。画像認識サーバ52は、画像データを受信し、その画像データに対して認識処理を行って特徴画像を抽出する。その特徴画像のデータがコントローラ70に送信される。コンピュータ71は、通信インタフェース74を介してそのデータを受信し、認識結果をディスプレイ72に表示する。このように、画像認識ユニットの機能の一部または全部を、コントローラ70およびドローン60の外部に備えることもできる。
この実施形態の構成では、ドローン60のカメラ62を利用することにより、使用者や船舶から離れた視点から水面上の画像を撮像し、その画像に対する認識処理によって魚群を探索できる。それにより、水面上の広い領域に渡って魚群の探索を行うことができる。
図8は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。この実施形態では、人工衛星80に備えられたカメラ81が撮像する画像、すなわち衛星画像の画像データが利用される。カメラ81は、地球の表面(湖面および海面を含む)の画像を撮像する。この実施形態の魚群探知装置90は、人工衛星80と通信可能に構成されている。魚群探知装置90は、スマートフォンその他の携帯型情報機器であってもよいし、船舶に固定された据置き型の処理装置であってもよい。
魚群探知装置90は、コンピュータ91と、ディスプレイ92と、入力デバイス93と、通信インタフェース94とを備えている。コンピュータ91は、通信インタフェース94を介して、人工衛星80と通信(典型的には無線通信)を行う。それにより、コンピュータ91は、人工衛星80から情報を受信することができる。受信する情報は、人工衛星80に搭載されたカメラ81が出力する衛星画像の画像データを含む。この画像データに基づいて、コンピュータ91は、ディスプレイ92に衛星画像を表示させることができる。入力デバイス93は、タッチパネル、ジョイスティック等であってもよい。
コンピュータ91は、前述の第1の実施形態における画像認識ユニット22、探知結果出力ユニット23および教師データ入力ユニット24と同様の機能を有している。
魚群探知装置90は、第2の実施形態の携帯型通信装置40と同様に、インターネット等のワイドエリアネットワーク50に接続されていてもよい。この場合、通信インタフェース94は、ワイドエリアネットワーク50とコンピュータ91との間の無線通信を仲介する。コンピュータ91は、通信インタフェース94を介して、画像認識エンジンをアップデートしたり、画像認識エンジンの学習用教師データを、ワイドエリアネットワーク50上に置かれた教師データサーバ51から取得したりすることができる。また、コンピュータ91は、通信インタフェース94を介して、教師データサーバ51に教師データをアップロードすることができる。
魚群探知装置90とワイドエリアネットワーク50との接続状態が維持できる環境では、コンピュータ91は、ワイドエリアネットワーク50上で提供される画像認識サーバ52を利用してもよい。すなわち、コンピュータ91は、衛星画像の画像データを画像認識サーバ52に送信する。画像認識サーバ52は、画像データを受信し、その画像データに対して認識処理を行って特徴画像を抽出する。その特徴画像のデータが魚群探知装置90に送信される。コンピュータ91は、通信インタフェース94を介してそのデータを受信し、認識結果をディスプレイ92に表示する。このように、画像認識ユニットの機能の一部または全部を魚群探知装置90外に備えることもできる。
この実施形態の構成では、人工衛星80のカメラ81を利用することにより、使用者や船舶から離れた視点から水面上の画像を撮像し、その画像に対する認識処理によって魚群を探索できる。しかも探索範囲はドローンにカメラを搭載する場合よりも広いので、広範囲に亘る魚群探索が可能である。
なお、人工衛星80とワイドエリアネットワーク50とが通信可能に接続されていて、カメラ81が出力する衛星画像の画像データがワイドエリアネットワーク50上で提供されてもよい。このような場合には、魚群探知装置90は、ワイドエリアネットワーク50から衛星画像の画像データを取得してもよい。
図9は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。この実施形態では、ワイドエリアネットワーク50上に、画像認識サーバ52および魚群情報サーバ53が置かれている。そして、複数のクライアント端末装置401,402,403,404,…が、ワイドエリアネットワーク50に通信可能に接続されている。複数のクライアント端末装置401,402,403,404,…は、典型的には、複数の船舶11,12,413,14,…上で使用される。クライアント端末装置401,402,403,404,…は、使用者が携帯可能な携帯型通信装置(図6参照)の形態を有していてもよいし、船舶に取り付けられた据え置き型装置(図7等参照)の形態を有していてもよい。ここでは、クライアント端末装置401,402,403,404,…が図6に示す携帯型通信装置40の形態を有している例について説明することとし、必要に応じて、図6を参照する。
クライアント端末装置401,402,403,404,…(図6の携帯型通信装置40)には、画像認識サーバ52および魚群情報サーバ53と通信して、カメラ41で撮像した画像の画像データをアップロードしたり、魚群の情報を取得したりするためのアプリケーションプログラムが組み込まれている。使用者は、そのアプリケーションプログラムを起動することによって、船舶の周囲の水面上をカメラ41で撮像して得た画像データを画像認識サーバ52に送信したり、魚群情報サーバ53から魚群に関する予測情報を取得したりすることができる。クライアント端末装置401,402,403,404,…は、画像データを画像認識サーバ52に送信するときに、当該クライアント端末装置401,402,403,404,…の位置情報(座標データ等)、およびカメラ41による撮像方向を表す情報を併せて送信することが好ましい。
画像認識サーバ52は、複数のクライアント端末装置401,402,403,404,…からワイドエリアネットワーク50を介して送られてくる画像データを受信し、それらの画像データに対して画像認識処理を行うことにより、特徴画像を抽出する。画像認識サーバ52は、その特徴画像の情報を、ワイドエリアネットワーク50を介して魚群情報サーバ53へ送信する。
魚群情報サーバ53は、画像認識サーバ52から受け取る情報に基づいて、魚群に関する情報を予測する。魚群情報サーバ53は、前述の探知結果出力ユニット23と同様の処理を実行して、魚群に関する情報を予測する。予測される情報は、魚種、魚群の位置、および魚群の挙動のうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。予測された情報は、ワイドエリアネットワーク50を介して、クライアント端末装置401,402,403,404,…へと送信される。魚群情報サーバ53は、一つのクライアント端末装置401,402,403,404,…から送信された画像データの画像認識によって得られた情報に基づいて、魚群に関する情報を予測してもよい。さらに、魚群情報サーバ53は、複数のクライアント端末装置401,402,403,404,…から送信された画像データの画像認識によって得られた情報に基づいて、魚群に関する情報を予測してもよい。
魚群情報サーバ53は、複数のクライアント端末装置401,402,403,404,…から送信された画像データの画像認識によって得られる情報を組み合わせることによって、より精度の高い情報を予測することができる。たとえば、一つのクライアント端末装置401,402,403,404,…からの画像データの画像認識によって鳥の移動方向を予測し、他のクライアント端末装置401,402,403,404,…からの画像データの画像認識によって別の鳥の移動方向が予測されれば、鳥の移動方向の交差する位置に魚群が存在すると予測できる。このように、複数のクライアント端末装置401,402,403,404,…からの画像の分析結果に基づいて、魚群の位置等を正確に予測することができる。鳥の移動方向は、画像認識サーバ52における画像認識処理によって特定されてもよいし、魚群情報サーバ53が画像認識結果を処理して鳥の移動方向を特定してもよい。
クライアント端末装置401,402,403,404,…は、魚群情報サーバ53から情報を受信し、その受信した情報を使用者に報知(典型的にはディスプレイに表示)する。たとえば、クライアント端末装置401,402,403,404,…は、地図上に魚群の位置表示を行ってもよい。
前述の実施形態の場合と同様に、ワイドエリアネットワーク50上に教師データサーバ51が置かれてもよい。そして、クライアント端末装置401,402,403,404,…から教師データサーバ51に教師データがアップロードされてもよい。この場合、画像認識サーバ52は、教師データサーバ51に蓄積された教師データを用いて学習することにより、その画像認識機能を向上させることができる。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することもでき、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1,11〜14 船舶、2 魚群探知装置、21 カメラ、22 画像認識ユニット、221 学習型の画像認識エンジン、23 探知結果出力ユニット、230 位置出力ユニット、231 魚群位置予測ユニット、232 魚群挙動予測ユニット、233 魚種予測ユニット、24 教師データ入力ユニット、30 コンピュータ、33 入力デバイス、35 探知結果通知ユニット、40 携帯型通信装置、41 カメラ、42 コンピュータ、43 ディスプレイ、44 入力デバイス、45 通信インタフェース、52 画像認識サーバ、53 魚群情報サーバ、60 ドローン、62 カメラ、63 コンピュータ、70 コントローラ、71 コンピュータ、72 ディスプレイ、73 入力デバイス、74 通信インタフェース、80 人工衛星、81 カメラ、90 魚群探知装置、91 コンピュータ、92 ディスプレイ、93 入力デバイス、94 通信インタフェース、100 鳥山画像、110 ナブラ画像、120 潮目画像、130 魚の画像、401〜404 クライアント端末装置

Claims (24)

  1. カメラが出力する画像データに対して画像認識処理を実行し、魚群の存在を示唆する特徴画像を認識する画像認識ユニットと、
    前記画像認識ユニットの認識結果を処理して探知結果を出力する探知結果出力ユニットと
    を含む、魚群探知装置。
  2. 前記特徴画像が、ナブラを含む画像、潮目を含む画像、水面上を飛ぶ魚の画像、および鳥の画像のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の魚群探知装置。
  3. 前記特徴画像が、水中を泳ぐ魚の画像を含む、請求項1または2に記載の魚群探知装置。
  4. 前記特徴画像が、鳥の画像を含み、
    前記画像認識ユニットが、鳥の画像から、鳥の種類、鳥の数、および鳥の挙動の少なくとも一つを認識結果として出力する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  5. 前記鳥の挙動が、水面への突入、および水中の覗き見のうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の魚群探知装置。
  6. 前記探知結果出力ユニットが、前記カメラが撮像した画像中における特徴画像の位置を前記探知結果として出力する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  7. 前記探知結果出力ユニットが、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群の予測位置を演算する魚群位置予測ユニットを含み、前記魚群位置予測ユニットによって予測された魚群の予測位置を前記探知結果として出力する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  8. 前記探知結果出力ユニットが、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群の予測挙動を演算する挙動予測ユニットを含み、前記挙動予測ユニットによって予測された魚群の予測挙動を前記探知結果として出力する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  9. 前記探知結果出力ユニットが、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群に含まれる魚の種類を予測する魚種予測ユニットを含み、前記魚種予測ユニットによって予測された魚の種類を前記探知結果として出力する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  10. 前記画像認識ユニットの認識結果に対して実際の魚群の情報を対応付けた教師データを入力する教師データ入力ユニットをさらに含み、
    前記画像認識ユニットは、前記教師データ入力ユニットによって入力された教師データに基づいて学習する学習型画像認識エンジンを含む、請求項1〜9の魚群探知装置。
  11. 前記教師データが、実際の魚群に含まれている魚の種類のデータを含む、請求項10に記載の魚群探知装置。
  12. 前記カメラが、360度カメラである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  13. 前記カメラが、携帯型通信装置に搭載される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  14. 前記魚群探知装置の少なくとも一部の機能が、携帯型通信装置に搭載される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  15. 前記カメラが、ドローンに搭載される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  16. 前記魚群探知装置の少なくとも一部の機能が、ドローンに搭載される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  17. 前記カメラが、人工衛星に搭載される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  18. 前記画像認識ユニットが、ネットワーク上に置かれた画像認識サーバを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  19. 前記探知結果出力ユニットが、ネットワーク上に置かれ、前記画像認識ユニットの認識結果を処理して魚群に関する情報を提供する魚群情報サーバを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の魚群探知装置。
  20. 前記魚群情報サーバが、複数のカメラが出力した画像データに対する画像認識処理結果に基づいて魚群に関する情報を演算し、当該演算した情報を提供する、請求項19に記載の魚群探知装置。
  21. ネットワーク上に置かれ、請求項1〜20のいずれか一項に記載の魚群探知装置の前記画像認識ユニットとして用いられる画像認識サーバ。
  22. ネットワーク上に置かれ、請求項1〜20のいずれか一項に記載の魚群探知装置の前記探知結果出力ユニットとして用いられる魚群情報サーバ。
  23. 前記ネットワークに接続可能なクライアント端末装置であって、請求項21に記載の前記画像認識サーバによって画像認識すべき画像データを、前記ネットワークを介して、前記画像認識サーバに送信する、クライアント端末装置。
  24. 前記ネットワークに接続可能なクライアント端末装置であって、請求項22に記載の前記魚群情報サーバが提供する情報を、前記ネットワークを介して受信して使用者に提供する、クライアント端末装置。
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