JP2021063773A - 離隔距離測定システム - Google Patents

離隔距離測定システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021063773A
JP2021063773A JP2019189949A JP2019189949A JP2021063773A JP 2021063773 A JP2021063773 A JP 2021063773A JP 2019189949 A JP2019189949 A JP 2019189949A JP 2019189949 A JP2019189949 A JP 2019189949A JP 2021063773 A JP2021063773 A JP 2021063773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tracking target
unit
side tracking
separation distance
monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019189949A
Other languages
English (en)
Inventor
恵 古川
Megumi Furukawa
恵 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2019189949A priority Critical patent/JP2021063773A/ja
Publication of JP2021063773A publication Critical patent/JP2021063773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】構造物や移動体・動作体の構造情報などの関連情報を必要とすることなく構造物と移動体・動作体との間の離隔距離を即時的に計算することを可能とする。【解決手段】保護側追尾対象2cを特定するための追尾対象特定情報、および、監視側追尾対象3cを特定するための追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定タスク26bと、追尾対象特定情報を用いて撮像部15の撮像範囲に保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとが位置するように飛行装置10を移動させるための追尾実行情報を生成する追尾部16と、追尾実行情報を用いて飛行装置10が移動して撮像部15の撮像範囲に保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとが位置している状態で撮像部15が撮像している画像を解析して保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算する距離計算タスク26cと、を備える。【選択図】 図2

Description

この発明は、送電線などの構造物とクレーンなどの監視対象物との間の離隔距離を測定するシステムに関する。
架空送電線は直接接触しなくても放電による電気事故が発生する。電気事故の主なものとして、平地部では架空送電線下の建築物建設時や線下工事時の重機の接近、海峡部では往来船舶の最上部(主にマスト上部)の接近、山地部では樹木の生長による接近が挙げられる。
従来、クレーンが周囲の構造物に接触することを防止する技術として、ドローンを鉄塔や電線およびクレーンの近くで飛行させ、ドローンが鉄塔や電線およびクレーンの位置情報を取得して制御手段に送信し、離隔距離を算出して、離隔距離が所定しきい値以下になると、クレーンを停止させクレーンオペレータに警報を発するクレーン停止システムが知られている(特許文献1参照)。
特許第6347344号公報
ところで、特許文献1のクレーン停止システムでは、レーザ測量手段によって取得された位置情報に加えて、鉄塔やクレーンの設計データや製造データ、ならびに、クレーンの各駆動モータに設置されたエンコーダや各駆動モータの制御信号などから取得されたクレーンの走行動作ならびにブームの上下動作、伸縮動作、および旋回動作のデータなどに基づいて、クレーンが動作するたびにクレーンの位置情報を算出して更新するようにしている。このため、特許文献1の技術では、多数のデータを取得するために種々の機器、計器を利用する必要があり、多大な費用が必要とされ、また、クレーンの動作に支障が生じないように注意して種々の機器、計器を設置する必要がある、という問題がある。特許文献1のクレーン停止システムでは、また、種々の複雑な動作をするクレーンについて多数のデータに基づいて位置情報を計算するためには多大な手間と費用とが必要とされる、という問題がある。さらに、架空送電線とクレーンとの間の離隔距離を計算する場合には、鉄塔やクレーンの設計データや製造データに加えて送電線情報を予め取得して計算用データとして整備する必要があり、多大な手間と時間とがかかることに加えて、必要な時に即時に測定を開始することができない、という問題がある。また、構造物と船舶との間の離隔距離を計算する場合には、船体の設計データが得られたとしても、船舶の最上部の高さは潮の干満による海面水位や積載重量によって変化するため、それぞれの状況における実際の離隔距離を船体の構造情報に基づいて計算することはできない、という問題がある。
そこでこの発明は、構造物や移動体・動作体の構造情報などの関連情報を必要とすることなく構造物と移動体・動作体との間の離隔距離を即時的に計算することを可能とする、離隔距離測定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、保護対象物と監視対象物との間の離隔距離を測定するシステムであり、撮像部を備える飛行装置と、前記撮像部によって撮像された画像を表示する表示部を備える測定装置と、を有し、前記測定装置に備えられて、前記表示部に表示された画像に基づいて、前記保護対象物のうちの保護側追尾対象を特定するための前記保護側追尾対象の追尾対象特定情報を生成し、また、前記監視対象物のうちの監視側追尾対象を特定するための前記監視側追尾対象の追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定部と、前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記保護側追尾対象の前記追尾対象特定情報および前記監視側追尾対象の前記追尾対象特定情報を用いて前記撮像部の撮像範囲に前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象とが位置するように前記飛行装置を移動させるための追尾実行情報を生成する追尾部と、前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記追尾実行情報を用いて前記飛行装置が移動して前記撮像部の撮像範囲に前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象とが位置している状態で前記撮像部が撮像している画像を解析して前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象との間の離隔距離を計算する距離計算部と、を備える、ことを特徴とする離隔距離測定システムである。
また、請求項2の発明は、保護対象物と監視対象物との間の離隔距離を測定するシステムであり、撮像部を備える飛行装置と、前記撮像部によって撮像された画像を表示する表示部を備える測定装置と、を有し、前記測定装置に備えられて、前記表示部に表示された画像に基づいて、前記保護対象物のうちの保護側追尾対象を特定するための前記保護側追尾対象の追尾対象特定情報を生成し、また、前記監視対象物のうちの監視側追尾対象を特定するための前記監視側追尾対象の追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定部と、前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記保護側追尾対象の前記追尾対象特定情報および前記監視側追尾対象の前記追尾対象特定情報を用いて、前記撮像部の撮像範囲の中央に前記保護側追尾対象が位置するように前記飛行装置を移動させるための前記保護側追尾対象に関する追尾実行情報を生成し、また、前記撮像部の撮像範囲の中央に前記監視側追尾対象が位置するように前記飛行装置を移動させるための前記監視側追尾対象に関する追尾実行情報を生成する追尾部と、前記飛行装置に備えられて、前記保護側追尾対象に関する前記追尾実行情報を用いて前記飛行装置が移動して前記撮像部の撮像範囲の中央に前記保護側追尾対象が位置しているときの前記飛行装置の高度を検出して前記保護側追尾対象の高度情報を生成し、また、前記監視側追尾対象に関する前記追尾実行情報を用いて前記飛行装置が移動して前記撮像部の撮像範囲の中央に前記監視側追尾対象が位置しているときの前記飛行装置の高度を検出して前記監視側追尾対象の高度情報を生成する高度検出部と、前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記保護側追尾対象の前記高度情報と前記監視側追尾対象の前記高度情報とを用いて前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象との間の離隔距離を計算する距離計算部と、を備える、ことを特徴とする離隔距離測定システムである。
請求項3の発明は、請求項1また2に記載の離隔距離測定システムにおいて、前記表示部に、前記撮像部によって撮像されて前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象とが映っている映像と、前記距離計算部によって計算された前記離隔距離と、が同時に表示される、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3に記載の離隔距離測定システムにおいて、前記測定装置に備えられて、前記距離計算部によって計算された前記離隔距離が所定の距離を下回った場合に警報を出力する警報出力部を備える、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4に記載の離隔距離測定システムにおいて、前記保護対象物が送電線であり、前記監視対象物がクレーンまたは船舶である、ことを特徴とする。
請求項1の発明や請求項2の発明によれば、時々刻々と変化する保護側追尾対象と監視側追尾対象との間の離隔距離をリアルタイムで測定して検証することが可能となり、両者が接近し過ぎたり接触・衝突したりすることを防止することが可能となる。
請求項1の発明や請求項2の発明によれば、また、離隔距離の測定対象としての保護対象物や監視対象物を撮像して保護側追尾対象や監視側追尾対象を指定するようにしており、映像/画像を用いて保護側追尾対象および監視側追尾対象を特定することによって測定を開始・実施することができるため、保護対象物や監視対象物の設計データや製造データを予め入手して整備したり保護対象物や監視対象物に種々の計測機器を予め取り付けたりする必要がなく、離隔距離の測定が必要とされる現場において速やかに測定を開始・実施することが可能となり、離隔距離の測定技術としての汎用性を向上させることが可能となる。
請求項2の発明によれば、加えて、保護対象物と監視対象物とが離れているために撮像部の撮像範囲に保護側追尾対象と監視側追尾対象とを同時に位置させて(言い換えると、含めて)撮像することが困難である場合でも、保護側追尾対象と監視側追尾対象との間の離隔距離を測定することが可能となる。
請求項3の発明によれば、システム利用者は測定装置の表示部に映されている映像中の保護側追尾対象および監視側追尾対象を見ながら離隔距離を確認することができるので、両者の接近や接触・衝突を防ぐための処置を実際の状況に則して検討することが可能となる。
請求項4の発明によれば、保護側追尾対象と監視側追尾対象とが接近したことへの注意を促して接触や衝突を確実に防ぐことが可能となる。
請求項5の発明によれば、送電線とクレーンまたは船舶との間の離隔距離の管理において上記の作用効果を奏することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る離隔距離測定システムの概略構成図である。 実施の形態1の離隔距離測定システムの飛行装置および測定装置の概略構成ブロック図である。 実施の形態1の離隔距離測定システムの動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態1の測定装置の表示部に映されている映像/画像に対するシステム利用者による操作・指定に基づいて保護側追尾対象および監視側追尾対象が特定される状態を示す図である。 撮像部が撮像している画像と計算された離隔距離とが表示部に同時に表示されている状態を示す図である。 撮像部が撮像している画像と計算された離隔距離とに加えて警報が表示されている状態を示す図である。 実施の形態2の離隔距離測定システムの飛行装置および測定装置の概略構成ブロック図である。 実施の形態2の離隔距離測定システムの動作を示すタイミングチャート(S1〜S13)である。 実施の形態2の離隔距離測定システムの動作を示すタイミングチャート(S14〜S26)である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1および図2は、この発明の実施の形態に係る離隔距離測定システム1の概略構成図である。この離隔距離測定システム1は、保護対象物2と監視対象物3との間の離隔距離を測定するシステムであり、離隔距離の測定に必要な情報を取得するために保護対象物2や監視対象物3が存在する空間を飛行する飛行装置10と、この飛行装置10を遠隔操作するとともに離隔距離の測定に纏わる処理を実行する測定装置20とを有する。飛行装置10と測定装置20とはどちらも通信機能を備え、相互に通信自在に構成されている。
想定される保護対象物2としては、他の物体が接触したり衝突したりすることを防いで保護の対象とする設備や構造物が挙げられ、具体的には例えば送電線、鉄塔、および橋梁などが挙げられる。また、想定される監視対象物3としては、動作したり移動したりすることによって保護対象物2に接触したり衝突したりする可能性があるために監視の対象とする重機や大型機械などが挙げられ、具体的には例えばクレーン(特に、ブーム先端などの最上部に位置する部分)や船舶(特に、マスト先端などの最上部に位置する部分)などが挙げられ、また、生長することによって保護対象物2に接触する可能性があるために監視の対象とする自然物などが挙げられ、具体的には例えば樹木などが挙げられる。
(実施の形態1)
実施の形態1の離隔距離測定システム1は、保護対象物2と監視対象物3との間の離隔距離を測定するシステムであり、撮像部15を備える飛行装置10と、撮像部15によって撮像された画像を表示する表示部23を備える測定装置20と、を有し、測定装置20に備えられて、表示部23に表示された画像に基づいて、保護対象物2のうちの保護側追尾対象2cを画像中で特定するための保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報を生成し、また、監視対象物3のうちの監視側追尾対象3cを画像中で特定するための監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定部としての追尾対象特定タスク26bと、飛行装置10に備えられて、保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報および監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を用いて撮像部15の撮像範囲に保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとが位置するように飛行装置10を移動させるための追尾実行情報を生成する追尾部16と、測定装置20に備えられて、追尾実行情報を用いて飛行装置10が移動して撮像部15の撮像範囲に保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとが位置している状態で撮像部15が撮像している画像を解析して保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算する距離計算部としての距離計算タスク26cと、を備える、ようにしている。
飛行装置10は、測定装置20により遠隔操作されたり所定の機能により自律飛行したりして滞空飛行可能な無人の飛行機器であり、保護対象物2と監視対象物3との間の離隔距離の測定に必要な情報を収集して測定装置20へと提供する。飛行装置10は、図2に示すように、主として、飛行機構11およびこの飛行機構11を制御などする飛行制御部12を備えるとともに、受信部13と、データ送信部14と、撮像部15と、追尾部16と、メモリ17と、これらを制御などする撮像制御部18とを備える。なお、外部からの命令の受信機能および処理機能を備える例えば無人航空機、UAV(Unmanned Aerial Vehicle,Unmanned Air Vehicle の略)、或いはドローンなどと呼ばれる機器に撮像部15(カメラ)などが装備されることにより、飛行装置10が構成されるようにしてもよい。
飛行機構11は、飛行装置10が滞空飛行を行うための仕組みであり、プロペラなどの移動機構およびこの移動機構を駆動させるためのモータなどの駆動機構を含み、滞空飛行を行うために必要な機序として構成される。
飛行制御部12は、例えば、CPUなどを用いたプロセッサにより構成されたり、メモリ17に記憶されたプログラムに従って各機能を実現するものとして構成されたりする。飛行機構11は、飛行制御部12によって制御されて、飛行装置10を所望の方向や位置に移動させることができるようになっている。
受信部13は、測定装置20の送信部21から送信される操作信号などを無線通信によって受信する。データ送信部14は、撮像部15によって撮像されて生成された画像データなどを測定装置20のデータ受信部22に対して無線通信によって送信する。受信部13と測定装置20の送信部21との間の無線通信やデータ送信部14と測定装置20のデータ受信部22との間の無線通信は、特定の通信方式に限定されるものではなく、例えばWiFiなどの種々の無線通信方式の中から適当なものが適宜選択されて使用される。
撮像部15は、レンズなどを含む光学系およびCCDイメージセンサなどの撮像素子を備えてデジタルカメラとして機能し、保護対象物2や監視対象物3を撮像してデジタル画像データを生成してデータ送信部14へと出力する。
撮像部15は、駆動機構を備えて水平回動や垂直回動して姿勢を変化させて撮影方向(視野方向)が可変であるように取り付けられるようにしてもよく、或いは、撮影方向が水平方向の一定の向きに沿う姿勢が保持されて撮影方向が不変であるように固定されて取り付けられるようにしてもよい。撮像部15の姿勢・撮影方向が可変である場合には、撮像部15の姿勢・撮影方向の制御(言い換えると、撮像部15の姿勢を変化させる駆動機構)は、撮像制御部18によって制御される。撮像部15について、撮影方向(視野方向)が水平方向の一定の向きに沿っている姿勢を基本姿勢とする。
撮像部15は、距離計算タスク26cによる離隔距離の計算の仕法に応じて、1つの撮像装置によって構成されたり、ステレオカメラを構成する複数の撮像装置によって構成されたりする。
追尾部16は、撮像部15が撮像して取得した画像中の所定の被写体を追尾するための追尾実行情報を生成する。追尾部16は、追尾中の被写体の移動に応じて、撮像部15の撮像範囲内(視野範囲内;言い換えると、撮像部15が撮像して取得した画像中)に追尾中の被写体を位置させるための追尾実行情報を生成する。
ここで、離隔距離は、保護対象物2と監視対象物3とが相互に接触する可能性が高いそれぞれの箇所/部分の間について計算される。そこで、離隔距離測定システム1の運用の始めに、保護対象物2のうちの監視対象物3との接触可能性が高い箇所/部分が保護側追尾対象として選定され、また、監視対象物3のうちの保護対象物2との接触可能性が高い箇所/部分が監視側追尾対象として選定され、保護側追尾対象と監視側追尾対象との間の離隔距離が計算される。具体的には例えば、保護対象物2が鉄塔2A間の架空送電線2bであるとともに監視対象物3がクレーン3Aである場合には、監視側追尾対象としてクレーン3Aのブーム3bの先端3cが選定されるとともに、保護側追尾対象として架空送電線2bのうち前記ブーム3bの先端3cが動作する範囲内の部分2cが選定される(図1参照)。また、保護対象物2が海峡に架け渡されている橋梁に沿わせて配設されている送電線であるとともに監視対象物3が船舶である場合には、監視側追尾対象として船舶のマスト(最も高いマスト)の先端が選定されるとともに、保護側追尾対象として送電線のうち船舶が橋梁の下方を航行する際に前記マストが下方を通過すると想定される範囲の部分が選定される。また、保護対象物2が鉄塔間の架空送電線であるとともに監視対象物3が樹木である場合には、監視側追尾対象として樹木の枝や葉のうち架空送電線に近い箇所にある枝葉の先端が選定されるとともに、保護側追尾対象として架空送電線のうち前記枝葉の先端に近い部分が選定される。
追尾部16は、メモリ17に記憶されている、保護側追尾対象2cを特定するための情報と監視側追尾対象3cを特定するための情報とを用いて、撮像部15によって撮像されている画像の画像処理/画像解析を行い、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cが撮像部15の撮像範囲内に位置し続けるように追尾するための追尾実行情報を生成し、生成した追尾実行情報を飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと出力する。なお、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを特定するための情報(「追尾対象特定情報」と呼ぶ)は、後述するように、測定装置20を介しての操作によって生成される。
追尾部16は、追尾実行情報として、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを撮像部15の撮像範囲内に位置させるように追尾するための飛行装置10の移動量を飛行制御部12へと出力する。あるいは、追尾部16は、撮像制御部18に対して、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを撮像部15の撮像範囲内に位置させるように追尾するための撮像部15の姿勢(延いては、撮影方向(視野方向))の変化量を出力するようにしてもよい。この場合、追尾部16は、さらに、飛行制御部12に対して、撮像部15が基本姿勢である状態において(言い換えると、撮像部15が基本姿勢に戻って)撮像部15の撮像範囲内に追尾対象を位置させるための飛行装置10の移動量を出力するようにしてもよい。
追尾実行情報は、例えば、撮像部15の撮像範囲の中央位置を中心とする所定の領域内から保護側追尾対象2cや監視側追尾対象3cが外れたときに保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを前記所定の領域内に位置させるための飛行装置10の移動量を含む情報として生成される。追尾実行情報は、また、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを前記所定の領域内に含めるための、撮像部15の水平回動の角度や垂直回動の角度、また、撮像部15の光学系の倍率を含む情報として生成され、撮像制御部18に対しても出力されるようにしてもよい。
飛行制御部12は追尾実行情報に基づいて飛行機構11を動作させ、これにより、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cが撮像部15の撮像範囲内に位置し続けるように飛行装置10が移動する。
メモリ17は、各種の情報やデータを記憶可能な記憶装置であり、追尾対象特定情報や撮像部15が撮像した画像データなどの記憶領域として機能したり、飛行機構11の制御に纏わる処理を実行する際の作業領域として機能したりなどする。
撮像制御部18は、例えば、CPUなどを用いたプロセッサにより構成されたり、メモリ17に記憶されたプログラムに従って各機能を実現するものとして構成されたりする。
測定装置20は、飛行装置10を遠隔操作するとともに、飛行装置10から提供される情報を用いて保護対象物2と監視対象物3との間の離隔距離の測定に纏わる処理を実行する機器であり、図2に示すように、主として、送信部21と、データ受信部22と、表示部23と、入力部24と、メモリ25と、メインタスク26と、これらを制御などする中央処理部27とを備える。この実施の形態では、測定装置20は、離隔距離の測定が行われる保護対象物2や監視対象物3が所在する現場へとシステム利用者によって携行される可搬型端末として構成される。なお、液晶画面を有するとともに通信機能およびアプリケーション処理機能を備える例えばスマートフォン(多機能携帯端末)やタブレット端末などにメインタスク26が実装されることにより、測定装置20が構成されるようにしてもよい。
中央処理部27は、例えば、CPUなどを用いたプロセッサにより構成されたり、メモリ25に記憶されたプログラムに従って各機能を実現するものとして構成されたりする。
送信部21は、操作信号などを飛行装置10の受信部13に対して無線通信によって送信する。データ受信部22は、飛行装置10のデータ送信部14から送信される画像データなどを無線通信によって受信する。無線通信は、前述のとおり、特定の通信方式に限定されるものではなく、例えばWiFiなどの種々の無線通信方式の中から適当なものが適宜選択されて使用される。
表示部23は、例えば液晶画面であり、飛行装置10の撮像部15が撮影している映像を映したり、データ受信部22が受信した画像データを表示したり、離隔距離の測定結果を表示したりなどする。
入力部24は、システム利用者の操作を受け付けて操作信号を中央処理部27に与える。入力部24は、測定装置20に対して物理的に設けられたボタンやスイッチが押下されることによって操作信号を生成する仕組みとして構成されてもよく、また、表示部23がタッチパネル機能を備えて表示部23に画像として表示されるボタンやアイコンが選択される(例えば、指やタッチペンで指される)ことによって操作信号を生成する仕組みとして構成されてもよい。
メモリ25は、各種の情報やデータを記憶可能な記憶装置であり、データ受信部22が受信した画像データなどの記憶領域として機能したり、離隔距離の測定に纏わる処理を実行する際の作業領域として機能したりなどする。
メインタスク26は、飛行装置10の遠隔操作に纏わる処理および離隔距離の測定に纏わる処理を実行するためのタスク・プログラム群である。このメインタスク26は、主として、飛行装置操作タスク26aと、追尾対象特定タスク26bと、距離計算タスク26cと、警報出力タスク26dとを備える。
飛行装置操作タスク26aは、飛行装置10を遠隔操作して所望の方向や位置に移動させるための操作信号を発信する処理を実行するタスク・プログラムである。飛行装置操作タスク26aは、システム利用者による入力部24の操作に従って信号を生成し、送信部21を介して飛行装置10に対して操作信号を送信する。なお、飛行装置操作タスク26aに相当する機能を備えて飛行装置10を遠隔操作するためのリモコンが、測定装置20とは別に設けられるようにしてもよい。この場合、測定装置20は、飛行装置操作タスク26aに相当する構成を備える必要はない。
追尾対象特定タスク26bは、追尾対象特定情報(即ち、飛行装置10にとっての撮像対象である保護側追尾対象2cを特定するための情報および監視側追尾対象3cを特定するための情報)を生成する処理を実行するタスク・プログラムである。
追尾対象特定タスク26bは、保護対象物2や監視対象物3が存在する空間を飛行している飛行装置10の撮像部15が撮影している映像を表示部23に映す。この際、飛行装置10は、システム利用者の操作により、保護対象物2や監視対象物3の周辺において滞空飛行し、撮像部15によって保護対象物2や監視対象物3が撮像範囲に含まれる位置に誘導されて飛行する。そして、追尾対象特定タスク26bは、以下の2つの情報を取得する。
ア)表示部23に映されている、飛行装置10の撮像部15によって取得される映像/画像の中から、入力部24を介して行われるシステム利用者の操作・指定に基づいて、保護対象物2のうちの特定の箇所/部分を保護側追尾対象2cとして特定して、当該の箇所/部分を特定するための情報を保護側追尾対象2cに関する追尾対象特定情報として生成して取得する。
イ)表示部23に映されている、飛行装置10の撮像部15によって取得される映像/画像の中から、入力部24を介して行われるシステム利用者の操作・指定に基づいて、監視対象物3のうちの特定の箇所/部分を監視側追尾対象3cとして特定して、当該の箇所/部分を特定するための情報を監視側追尾対象3cに関する追尾対象特定情報として生成して取得する。
追尾対象特定情報は、画像中の保護側追尾対象2cを特定するための情報であり、また、画像中の監視側追尾対象3cを特定するための情報であり、具体的には例えば、保護側追尾対象2cに相当する箇所/部分を画像処理/画像解析によって判別して抽出するための画像としての特徴や監視側追尾対象3cに相当する箇所/部分を画像処理/画像解析によって判別して抽出するための画像としての特徴を定義する情報である。
なお、保護対象物2のうちの特定の箇所/部分や監視対象物3のうちの特定の箇所/部分の指定は、飛行装置10の撮像部15が撮影しているリアルタイムの映像(動画)が表示部23に映されて行われるようにしてもよく、または、撮像部15が撮影した映像(動画)の一部が静止画としてメモリ25に一旦記憶されて前記静止画が表示部23に表示されて行われるようにしてもよく、或いは、撮像部15が撮影した画像(静止画)が表示部23に表示されて行われるようにしてもよい。
追尾対象特定タスク26bは、生成した追尾対象特定情報をメモリ25に記憶させる。また、追尾対象特定タスク26bによって生成された追尾対象特定情報は、送信部21を介して飛行装置10へと送信される。飛行装置10は、測定装置20から送信された追尾対象特定情報を、受信部13を介して受信してメモリ17に記憶させる。
距離計算タスク26cは、保護対象物2と監視対象物3との間の離隔距離として、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算する処理を実行するタスク・プログラムである。離隔距離は、例えば、保護側追尾対象2cの3次元座標データと監視側追尾対象3cの3次元座標データとの間の直線距離を計算することで算出される複数の離隔距離データ群として取得される。
距離計算タスク26cは、飛行装置10の撮像部15が撮影している映像を画像処理/画像解析することにより、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算する。画像中において保護側追尾対象2cとして特定される箇所と監視側追尾対象3cとして特定される箇所との間の距離を画像処理/画像解析によって計算する仕法は、特定の手法に限定されるものではなく、従来周知の若しくは新規の手法が適宜選択される。例えば、撮像過程に仕掛けを施して撮像画像に距離情報を追加することによって画像と距離情報とを同時に取得するコンピュテーショナルフォトグラフィ技術と呼ばれる手法が用いられ得る。具体的には例えば、単眼カメラにマイクロレンズアレイを追加して取得した画像を用いて距離を計算する技術、単眼カメラに構造開口を追加して取得した画像を用いて距離を計算する技術、或いは、単眼カメラのレンズにカラーフィルタで構成された構造開口を追加して取得した画像を用いて距離を計算する技術などが用いられ得る。また、必要に応じ、三角測量の原理が用いられて保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の距離が計算される。さらに、機械学習や深層学習などと総称される任意の学習アルゴリズムに従って学習が実行されることによって予め構築されたモデルが用いられて保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の距離が計算されるようにしてもよい。また、撮像部15がステレオカメラとして構成されて、ステレオカメラによる撮像によって取得されるステレオ画像を用いて距離を計算する手法が用いられ得る。
距離計算タスク26cによって計算された離隔距離が表示部23に表示されて、保護対象物2の保護側追尾対象2cと監視対象物3の監視側追尾対象3cとの間の離隔距離の確認・検討がシステム利用者によってリアルタイムに行われる。
警報出力タスク26dは、距離計算タスク26cによって計算された離隔距離が予め定められた所定の距離(「安全距離」と呼ぶ)を下回った場合に、警報を出力する処理を実行するタスク・プログラムである。安全距離は、特定の値に限定されるものではなく、保護対象物2および監視対象物3の特性が考慮されるなどした上で、両者の接近や接触・衝突を防止して安全を確保するために必要と考えられる離隔距離に適宜設定される。警報出力タスク26dは、具体的には例えば、測定装置20の表示部23に所定のメッセージを表示させたり、測定装置20のスピーカから音を出したりする。また、測定装置20から、他の機器(例えば、監視対象物3に備えられている機器)に対して警報を出力するようにしてもよい。なお、警報出力部としての警報出力タスク26dは、本発明において必須の構成ではない。
次に、このような構成の離隔距離測定システム1の作用、動作などについて、図3に基づいて説明する。ここでは、保護対象物2が鉄塔2A間の架空送電線2bであるとともに監視対象物3がクレーン3Aのブーム3bである場合を説明する(図1参照)。
まず、システム利用者による測定装置20の入力部24の操作により、飛行装置操作タスク26aが、飛行装置10を架空送電線2bおよびクレーン3Aの周辺において飛行させる操作信号を生成し(ステップS1)、この操作信号を送信する(ステップS2)。飛行装置10が前記操作信号を受信し、前記操作信号が飛行制御部12へと入力される。これにより、飛行装置10が、架空送電線2bおよびクレーン3Aの周辺において滞空飛行する(ステップS3)。
続いて、飛行装置10の撮像部15が架空送電線2bとクレーン3Aのブーム3bとを同時に撮像し(ステップS4)、画像データが測定装置20へと送信される(ステップS5)。測定装置20が前記画像データを受信し、前記画像データに基づく撮像画像が表示部23に映される(ステップS6)。このとき、必要に応じ、架空送電線2bおよびブーム3bが同時に撮像部15の撮像範囲内に入るように、システム利用者により、測定装置20の入力部24を介して飛行装置10が操縦される。
次に、測定装置20の追尾対象特定タスク26bが、表示部23に映されている映像/画像に対するシステム利用者による入力部24の操作・指定に基づいて、保護側追尾対象(例えば、架空送電線2bのうちクレーン3Aに最も近い箇所・部分2c)および監視側追尾対象(例えば、ブーム3bの先端3c)を特定して追尾対象特定情報を生成する(ステップS7;図4参照。図4では、システム利用者の手Hにより指されて保護側・監視側追尾対象が特定される)。このとき、表示部23に、飛行装置10の撮像部15が撮影しているリアルタイムの映像(動画)が映されるようにしてもよく、または、撮像部15が撮影した映像(動画)の一部が静止画としてメモリ25に一旦記憶されて前記静止画が表示されるようにしてもよく、或いは、撮像部15が撮影した画像(静止画)が表示されるようにしてもよい。生成された追尾対象特定情報が、測定装置20のメモリ25に記憶され、また、飛行装置10へと送信される(ステップS8)。飛行装置10が前記追尾対象特定情報を受信し、前記追尾対象特定情報がメモリ17に記憶される。
そして、飛行装置10の追尾部16が、メモリ17に記憶されている追尾対象特定情報を用いて、撮像部15によって撮像されている画像の画像処理/画像解析を行い、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cが撮像部15の撮像範囲内に位置し続けるように追尾するための追尾実行情報を生成する(ステップS9)。前記追尾実行情報が飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと入力され、これにより、保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを撮像し続けるように飛行装置10が移動する(また、必要に応じて撮像部15が回動する)(ステップS10)。
追尾部16の働きにより保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cが撮像部15の撮像範囲内に位置しているとともに保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cが撮像されている画像が測定装置20の表示部23に表示されている状態で、すなわち、前記画像の画像データが測定装置20へと送信されて(ステップS11)、距離計算タスク26cが前記画像を画像処理/画像解析して保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算し(ステップS12)、前記離隔距離が表示部23に表示される(ステップS13)。このとき、撮像部15が撮像している画像と計算された離隔距離とが表示部23に同時に表示されるようにしてもよい(図5、図6参照)。そして、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離の管理を継続するため、ステップS9からステップS13までの処理が繰り返し行われる。距離計算タスク26cによる離隔距離の計算は、予め定められた所定の時間間隔で行われ、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの接近や接触・衝突を確実に避けるためにはできる限り短い時間間隔で行われることが好ましい。
そして、離隔距離が安全距離を下回った場合に、警報出力タスク26dが警報を出力する(ステップS14;図6参照)。なお、例えば、監視対象物が大型船舶である場合には、大型船舶は経路を変更したり停止したりするためには相当の時間および距離が必要とされるため、保護対象物への接近や接触・衝突を避けるために必要な距離が見込まれた上で、つまり保護対象物と大型船舶との間に十分な距離がある段階で、警報が出力されることが必要とされる。
このように、この離隔距離測定システム1によれば、時々刻々と変化する保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離をリアルタイムで測定して検証することが可能となり、両者が接近し過ぎたり接触・衝突したりすることを防止することが可能となる。
この離隔距離測定システム1によれば、加えて、システム利用者は測定装置20の表示部23に映されている映像中の保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを見ながら離隔距離を確認することができるので、両者の接近や接触・衝突を防ぐための処置を実際に則して検討することが可能となる。
この離隔距離測定システム1によれば、また、離隔距離の測定対象としての保護対象物2や監視対象物3を撮像して保護側追尾対象2cや監視側追尾対象3cを指定するようにしており、映像/画像を用いて保護側追尾対象2cおよび監視側追尾対象3cを特定することによって測定を開始・実施することができるため、保護対象物2や監視対象物3の設計データや製造データを予め入手して整備したり保護対象物2や監視対象物3に種々の計測機器を予め取り付けたりする必要がなく、離隔距離の測定が必要とされる現場において速やかに測定を開始・実施することが可能となり、離隔距離の測定技術としての汎用性を向上させることが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1では飛行装置が撮像して取得した画像データを用いて離隔距離の計算を行うようにしているのに対し、飛行装置の高度情報を用いて離隔距離の計算を行う点において、実施の形態1と異なる。
実施の形態2の離隔距離測定システム1は、保護対象物2と監視対象物3との間の離隔距離を測定するシステムであり、撮像部15を備える飛行装置10Aと、撮像部15によって撮像された画像を表示する表示部23を備える測定装置20Aと、を有し、測定装置20Aに備えられて、表示部23に表示された画像に基づいて、保護対象物2のうちの保護側追尾対象2cを画像中で特定するための保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報を生成し、また、監視対象物3のうちの監視側追尾対象3cを画像中で特定するための監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定部としての追尾対象特定タスク26bと、飛行装置10Aに備えられて、保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報および監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を用いて、撮像部15の撮像範囲の中央に保護側追尾対象2cが位置するように飛行装置10Aを移動させるための保護側追尾対象2cに関する追尾実行情報を生成し、また、撮像部15の撮像範囲の中央に監視側追尾対象3cが位置するように飛行装置10Aを移動させるための監視側追尾対象3cに関する追尾実行情報を生成する追尾部16と、飛行装置10Aに備えられて、保護側追尾対象2cに関する追尾実行情報を用いて飛行装置10Aが移動して撮像部15の撮像範囲の中央に保護側追尾対象2cが位置しているときの飛行装置10Aの高度を検出して保護側追尾対象2cの高度情報を生成し、また、監視側追尾対象3cに関する追尾実行情報を用いて飛行装置10Aが移動して撮像部15の撮像範囲の中央に監視側追尾対象3cが位置しているときの飛行装置10Aの高度を検出して監視側追尾対象3cの高度情報を生成する高度検出部19と、測定装置20Aに備えられて、保護側追尾対象2cの高度情報と監視側追尾対象3cの高度情報とを用いて保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算する距離計算部としての距離計算タスク26eと、を備える、ようにしている。
この実施の形態では、図7に示すように、飛行装置10Aは、実施の形態1の飛行装置10の構成に加え、高度検出部19を備える。また、実施の形態1の距離計算タスク26cは画像データを画像処理/画像解析することによって離隔距離を計算するのに対し、この実施の形態2の距離計算タスク26eは飛行装置10Aの高度情報に基づいて離隔距離を計算する。
高度検出部19は、飛行装置10Aの高度を検出する。高度検出部19は、例えば、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System の略)を利用して飛行装置10Aの位置の3次元測位を行うものとして構成され、衛星からの信号を受信する受信機を含み、受信機が受信した信号に基づいて位置情報を検出する。この場合、高度検出部19は、位置情報として、飛行装置10Aの緯度、経度、および高度を検出する。なお、この実施の形態では、飛行装置10Aの高度情報が用いられて離隔距離が計算されるため、高度検出部19は少なくとも高度を検出可能な仕組みであればよい。
この実施の形態では、また、追尾部16は、追尾実行情報として、基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央(視野範囲の中央;言い換えると、撮像部15が撮像して取得した画像の中央)に保護側追尾対象2cを位置させるための情報を生成し、また、監視側追尾対象3cの移動に応じて、基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央に監視側追尾対象3cを位置させるための情報を生成する。
具体的には、追尾部16は、メモリ17に記憶されている、保護側追尾対象2cを特定するための追尾対象特定情報を用いて、撮像部15によって撮像されている画像の画像処理/画像解析を行い、保護側追尾対象2cが基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央に位置するように追尾するための追尾実行情報を生成し、生成した保護側追尾対象2cに関する追尾実行情報を飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと出力する。
追尾部16は、また、メモリ17に記憶されている、監視側追尾対象3cを特定するための追尾対象特定情報を用いて、撮像部15によって撮像されている画像の画像処理/画像解析を行い、監視側追尾対象3cが基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央に位置し続けるように追尾するための追尾実行情報を生成し、生成した監視側追尾対象3cに関する追尾実行情報を飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと出力する。
そして、追尾部16は、追尾実行情報として、保護側追尾対象2cや監視側追尾対象3cを基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央に位置させるように追尾するための飛行装置10Aの移動量を飛行制御部12へと出力する。あるいは、追尾部16は、撮像制御部18に対して、保護側追尾対象2cや監視側追尾対象3cを撮像部15の撮像範囲の中央に位置させるように追尾するための撮像部15の姿勢(延いては、撮影方向(視野方向))の変化量を出力するようにしてもよい。この場合、追尾部16は、さらに、飛行制御部12に対して、撮像部15が基本姿勢である状態において(言い換えると、撮像部15が基本姿勢に戻って)撮像部15の撮像範囲の中央に監視側追尾対象3cを位置させるための飛行装置10Aの移動量を出力する。
この実施の形態では、撮像部15が基本姿勢である状態で撮像範囲の中央に保護側追尾対象2cが位置しているときに、高度検出部19によって検出される飛行装置10Aの高度が、保護側追尾対象2cの高度として測定装置20Aのメモリ25に記憶され、また、撮像部15が基本姿勢である状態で撮像範囲の中央に監視側追尾対象3cが位置しているときに、高度検出部19によって検出される飛行装置10Aの高度が、監視側追尾対象3cの高度として測定装置20Aのメモリ25に記憶される。
そして、距離計算タスク26eは、保護側追尾対象2cの高度と監視側追尾対象3cの高度との差分を離隔距離として計算する。つまり、この実施の形態2では、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとのそれぞれの平面的な位置(即ち、各々の緯度や経度)にかかわりなく、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの上下方向に沿う高低差が離隔距離として計算される。
実施の形態2の離隔距離測定システム1の作用、動作などについて、図8および図9に基づいて説明する。ここでは、保護対象物2が鉄塔2A間の架空送電線2bであるとともに監視対象物3がクレーン3Aのブーム3bである場合を説明する(図1参照)。
まず、システム利用者による測定装置20Aの入力部24の操作により、飛行装置操作タスク26aが、飛行装置10Aを架空送電線2bおよびクレーン3Aの周辺において飛行させる操作信号を生成し(ステップS1)、この操作信号を送信する(ステップS2)。飛行装置10Aが前記操作信号を受信し、前記操作信号が飛行制御部12へと入力される。これにより、飛行装置10Aが、架空送電線2bおよびクレーン3Aの周辺において滞空飛行する(ステップS3)。
次に、飛行装置10Aの撮像部15が少なくとも架空送電線2bを撮像し(ステップS4)、画像データが測定装置20Aへと送信される(ステップS5)。測定装置20Aが前記画像データを受信し、前記画像データに基づく撮像画像が表示部23に映される(ステップS6)。このとき、必要に応じ、架空送電線2bが撮像部15の撮像範囲内に入るように、システム利用者により、測定装置20Aの入力部24を介して飛行装置10Aが操縦される。
続いて、測定装置20Aの追尾対象特定タスク26bが、表示部23に映されている映像/画像に対するシステム利用者による入力部24の操作・指定に基づいて、保護側追尾対象(例えば、架空送電線2bのうちクレーン3Aに最も近い箇所・部分2c)を特定して保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報を生成する(ステップS7)。生成された保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報が、測定装置20Aのメモリ25に記憶され、また、飛行装置10Aへと送信される(ステップS8)。飛行装置10Aが前記保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報を受信し、前記保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報がメモリ17に記憶される。
次に、飛行装置10Aの追尾部16が、メモリ17に記憶されている保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報を用いて、撮像部15によって撮像されている画像の画像処理/画像解析を行い、撮像部15が基本姿勢である状態において保護側追尾対象2cが撮像部15の撮像範囲の中央に位置するように追尾するための追尾実行情報を生成する(ステップS9)。前記追尾実行情報が飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと入力され、これにより、撮像部15が基本姿勢である状態において保護側追尾対象2cを撮像範囲の中央位置において撮像するように飛行装置10Aが移動する(また、必要に応じて撮像部15が回動する)(ステップS10)。加えて、撮像部15が基本姿勢であり且つ保護側追尾対象2cが撮像範囲の中央位置において撮像されている時に高度検出部19が検出している飛行装置10Aの高度情報(即ち、基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央に保護側追尾対象2cが位置している状態での飛行装置10Aの高度情報)が取得される(ステップS11)。取得された保護側追尾対象2cの高度情報が測定装置20Aへと送信され(ステップS12)、測定装置20Aが前記保護側追尾対象2cの高度情報を受信してメモリ25に記憶させる(ステップS13)。
次に、飛行装置10Aの撮像部15が少なくともクレーン3Aのブーム3bを撮像し(ステップS14)、画像データが測定装置20Aへと送信される(ステップS15)。測定装置20Aが前記画像データを受信し、前記画像データに基づく撮像画像が表示部23に映される(ステップS16)。このとき、必要に応じ、ブーム3bが撮像部15の撮像範囲内に入るように、システム利用者により、測定装置20Aの入力部24を介して飛行装置10Aが操縦される。
続いて、測定装置20Aの追尾対象特定タスク26bが、表示部23に映されている映像/画像に対するシステム利用者による入力部24の操作・指定に基づいて、監視側追尾対象(例えば、ブーム3bの先端3c)を特定して監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を生成する(ステップS17)。生成された監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報が、測定装置20Aのメモリ25に記憶され、また、飛行装置10Aへと送信される(ステップS18)。飛行装置10Aが前記監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を受信し、前記監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報がメモリ17に記憶される。
保護側追尾対象2cや監視側追尾対象3cを特定する際には、表示部23に、飛行装置10Aの撮像部15が撮影しているリアルタイムの映像(動画)が映されるようにしてもよく、または、撮像部15が撮影した映像(動画)の一部が静止画としてメモリ25に一旦記憶されて前記静止画が表示されるようにしてもよく、或いは、撮像部15が撮影した画像(静止画)が表示されるようにしてもよい。
次に、飛行装置10Aの追尾部16が、メモリ17に記憶されている監視側追尾対象3cの追尾対象特定情報を用いて、撮像部15によって撮像されている画像の画像処理/画像解析を行い、撮像部15が基本姿勢である状態において監視側追尾対象3cが撮像部15の撮像範囲の中央に位置し続けるように追尾するための追尾実行情報を生成する(ステップS19)。前記追尾実行情報が飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと入力され、これにより、撮像部15が基本姿勢である状態において監視側追尾対象3cを撮像範囲の中央位置において撮像するように飛行装置10Aが移動する(また、必要に応じて撮像部15が回動する)(ステップS20)。加えて、撮像部15が基本姿勢であり且つ監視側追尾対象3cが撮像範囲の中央位置において撮像されている時に高度検出部19が検出している飛行装置10Aの高度情報(即ち、基本姿勢の撮像部15の撮像範囲の中央に監視側追尾対象3cが位置している状態での飛行装置10Aの高度情報)が取得される(ステップS21)。取得された監視側追尾対象3cの高度情報が測定装置20Aへと送信され(ステップS22)、測定装置20Aが前記監視側追尾対象3cの高度情報を受信してメモリ25に記憶させる(ステップS23)。
追尾部16の働きにより監視側追尾対象3cが撮像部15の撮像範囲の中央に位置している状態で(尚、この時、監視側追尾対象3cが撮像されている画像が測定装置20Aの表示部23に表示されている)、距離計算タスク26eが、メモリ17に記憶されている保護側追尾対象2cの高度情報と、飛行装置10Aから送信される監視側追尾対象3cの高度情報とを用いて、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を計算し(ステップS24)、前記離隔距離が表示部23に表示される(ステップS25)。このとき、撮像部15が撮像している画像と計算された離隔距離とが表示部23に同時に表示されるようにしてもよい。そして、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離の管理を継続するため、ステップS19からステップS25までの処理が繰り返し行われる。飛行装置10Aからの監視側追尾対象3cの高度情報の送信および距離計算タスク26eによる離隔距離の計算は、予め定められた所定の時間間隔で行われ、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの接近や接触・衝突を確実に避けるためにはできる限り短い時間間隔で行われることが好ましい。なお、必要に応じて、メモリ17に記憶されている保護側追尾対象2cの追尾対象特定情報が用いられて、前記保護側追尾対象2cの高度情報が更新される(即ち、ステップS9からステップS13までの処理が繰り返される)ようにしてもよい。
そして、離隔距離が安全距離を下回った場合に、警報出力タスク26dが警報を出力する(ステップS26)。
実施の形態2の離隔距離測定システム1によれば、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。実施の形態2の離隔距離測定システム1によれば、加えて、保護対象物2と監視対象物3とが離れているために撮像部15の撮像範囲に保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとを同時に位置させて(言い換えると、含めて)撮像することが困難である場合でも、保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離を測定することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では保護側追尾対象2cや監視側追尾対象3cを追尾するための追尾実行情報の生成が飛行装置10,10Aにおいて行われるようにしているが、追尾実行情報の生成が測定装置20,20Aにおいて行われるようにしてもよい。つまり、追尾部16に相当する機能が測定装置20,20Aに備えられるようにしてもよい。この場合には、測定装置20,20Aにおいて生成された追尾実行情報が、飛行装置10,10Aへと送信されて飛行制御部12(また、必要に応じて撮像制御部18)へと入力される。
また、上記の実施の形態では保護側追尾対象2cと監視側追尾対象3cとの間の離隔距離の計算が測定装置20,20Aにおいて行われるようにしているが、離隔距離の計算が飛行装置10,10Aにおいて行われるようにしてもよい。つまり、距離計算部としての距離計算タスク26c,26eに相当する機能が飛行装置10,10Aに備えられるようにしてもよい。この場合には、飛行装置10,10Aにおいて行われた離隔距離の計算結果が、測定装置20,20Aへと送信されて表示部23に表示される。離隔距離の計算は、あるいは、飛行装置10,10Aや測定装置20,20Aとは別の、例えばパーソナルコンピュータやサーバなどで行われるようにしてもよい。つまり、距離計算部としての距離計算タスク26c,26e(および、追尾対象特定部としての追尾対象特定タスク26b)に相当する機能が、飛行装置10,10Aや測定装置20,20Aとは別の機器に備えられるようにしてもよい。この場合には、前記別の機器において行われた離隔距離の計算結果が、測定装置20,20Aへと送信されて表示部23に表示される。
1 離隔距離測定システム
2 保護対象物
2A 鉄塔
2b 架空送電線
2c 保護側追尾対象
3 監視対象物
3A クレーン
3b ブーム
3c 監視側追尾対象
10 飛行装置(実施の形態1)
10A 飛行装置(実施の形態2)
11 飛行機構
12 飛行制御部
13 受信部
14 データ送信部
15 撮像部
16 追尾部
17 メモリ
18 撮像制御部
19 高度検出部
20 測定装置(実施の形態1)
20A 測定装置(実施の形態2)
21 送信部
22 データ受信部
23 表示部
24 入力部
25 メモリ
26 メインタスク
26a 飛行装置操作タスク
26b 追尾対象特定タスク
26c 距離計算タスク(実施の形態1)
26d 警報出力タスク
26e 距離計算タスク(実施の形態2)
27 中央処理部

Claims (5)

  1. 保護対象物と監視対象物との間の離隔距離を測定するシステムであり、
    撮像部を備える飛行装置と、
    前記撮像部によって撮像された画像を表示する表示部を備える測定装置と、を有し、
    前記測定装置に備えられて、前記表示部に表示された画像に基づいて、前記保護対象物のうちの保護側追尾対象を特定するための前記保護側追尾対象の追尾対象特定情報を生成し、また、前記監視対象物のうちの監視側追尾対象を特定するための前記監視側追尾対象の追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定部と、
    前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記保護側追尾対象の前記追尾対象特定情報および前記監視側追尾対象の前記追尾対象特定情報を用いて前記撮像部の撮像範囲に前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象とが位置するように前記飛行装置を移動させるための追尾実行情報を生成する追尾部と、
    前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記追尾実行情報を用いて前記飛行装置が移動して前記撮像部の撮像範囲に前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象とが位置している状態で前記撮像部が撮像している画像を解析して前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象との間の離隔距離を計算する距離計算部と、を備える、
    ことを特徴とする離隔距離測定システム。
  2. 保護対象物と監視対象物との間の離隔距離を測定するシステムであり、
    撮像部を備える飛行装置と、
    前記撮像部によって撮像された画像を表示する表示部を備える測定装置と、を有し、
    前記測定装置に備えられて、前記表示部に表示された画像に基づいて、前記保護対象物のうちの保護側追尾対象を特定するための前記保護側追尾対象の追尾対象特定情報を生成し、また、前記監視対象物のうちの監視側追尾対象を特定するための前記監視側追尾対象の追尾対象特定情報を生成する追尾対象特定部と、
    前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記保護側追尾対象の前記追尾対象特定情報および前記監視側追尾対象の前記追尾対象特定情報を用いて、前記撮像部の撮像範囲の中央に前記保護側追尾対象が位置するように前記飛行装置を移動させるための前記保護側追尾対象に関する追尾実行情報を生成し、また、前記撮像部の撮像範囲の中央に前記監視側追尾対象が位置するように前記飛行装置を移動させるための前記監視側追尾対象に関する追尾実行情報を生成する追尾部と、
    前記飛行装置に備えられて、前記保護側追尾対象に関する前記追尾実行情報を用いて前記飛行装置が移動して前記撮像部の撮像範囲の中央に前記保護側追尾対象が位置しているときの前記飛行装置の高度を検出して前記保護側追尾対象の高度情報を生成し、また、前記監視側追尾対象に関する前記追尾実行情報を用いて前記飛行装置が移動して前記撮像部の撮像範囲の中央に前記監視側追尾対象が位置しているときの前記飛行装置の高度を検出して前記監視側追尾対象の高度情報を生成する高度検出部と、
    前記飛行装置または前記測定装置に備えられて、前記保護側追尾対象の前記高度情報と前記監視側追尾対象の前記高度情報とを用いて前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象との間の離隔距離を計算する距離計算部と、を備える、
    ことを特徴とする離隔距離測定システム。
  3. 前記表示部に、
    前記撮像部によって撮像されて前記保護側追尾対象と前記監視側追尾対象とが映っている映像と、
    前記距離計算部によって計算された前記離隔距離と、が同時に表示される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の離隔距離測定システム。
  4. 前記測定装置に備えられて、前記距離計算部によって計算された前記離隔距離が所定の距離を下回った場合に警報を出力する警報出力部を備える、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の離隔距離測定システム。
  5. 前記保護対象物が送電線であり、
    前記監視対象物がクレーンまたは船舶である、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の離隔距離測定システム。
JP2019189949A 2019-10-17 2019-10-17 離隔距離測定システム Pending JP2021063773A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019189949A JP2021063773A (ja) 2019-10-17 2019-10-17 離隔距離測定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019189949A JP2021063773A (ja) 2019-10-17 2019-10-17 離隔距離測定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021063773A true JP2021063773A (ja) 2021-04-22

Family

ID=75486110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019189949A Pending JP2021063773A (ja) 2019-10-17 2019-10-17 離隔距離測定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021063773A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113983992A (zh) * 2021-10-29 2022-01-28 广东电网有限责任公司 一种防触碰输电线路预警设备及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113983992A (zh) * 2021-10-29 2022-01-28 广东电网有限责任公司 一种防触碰输电线路预警设备及方法
CN113983992B (zh) * 2021-10-29 2023-09-08 广东电网有限责任公司 一种防触碰输电线路预警设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11657534B2 (en) Information processing device, information processing method, and computer program
US20220107643A1 (en) Control device, imaging device, control method, imaging method, and computer program
JP4475632B2 (ja) 無人飛行体を用いた送電線点検システム
US11365014B2 (en) System and method for automated tracking and navigation
CN103034247B (zh) 远程监控系统的控制方法和控制装置
KR102007849B1 (ko) 무인항공기에 탑재된 3d 라이다를 이용한 선박 입출항 지원 시스템 및 방법
CN106291535A (zh) 一种障碍物检测装置、机器人及避障系统
KR101880437B1 (ko) 실제카메라 영상과 가상카메라 영상을 활용하여 넓은 시야각을 제공하는 무인선 관제시스템
JP2020097488A (ja) 重機械の自律動作システムおよび方法
JP6859241B2 (ja) 飛行体、生体探索システム、生体探索方法、プログラム、及び記録媒体
JP6942675B2 (ja) 船舶のナビゲーションシステム
KR102335994B1 (ko) 드론 감시를 위한 촬영 감시 장치들의 통합 제어 장치
JP2017117018A (ja) 無人小型航空機飛行ルート設定・登録システム及び方法
JP6912281B2 (ja) 飛行体、飛行制御システム、飛行制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2016118996A (ja) 監視システム
JP6482855B2 (ja) 監視システム
JP2021063773A (ja) 離隔距離測定システム
JP7040827B1 (ja) 捜索支援システムおよび救助支援プログラム
JP7216046B2 (ja) 巡視点検システム
US20180007282A1 (en) Camera control apparatus
JP5896931B2 (ja) 親子機能搭載ロボット
JP2016118995A (ja) 監視システム
JP6368503B2 (ja) 障害物監視システム及びプログラム
JP2017182959A (ja) 無人航空機、無人航空機制御システム、無人航空機制御方法
US20220214700A1 (en) Control method and device, and storage medium