JP2021048709A - 掴線器 - Google Patents

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Yoshiya Inose
佳也 猪瀬
優太 吉野
Yuta Yoshino
優太 吉野
伸幸 大瀧
Nobuyuki Otaki
伸幸 大瀧
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Abstract

【課題】従来の掴線器は、掴んだ電線が外れる危険性があった。【解決手段】本発明の掴線器は、軸方向に延びる、電線を挿入可能なスリット部を有する筒状ガイド部と、上記スリット部を挟んだ、上記筒状ガイド部の内周面の互いに対向する一方及び他方の内側面にそれぞれ設けられると共に、上記筒状ガイド部の軸方向に対して移動自在に設けられた一方及び他方のクサビ片と、上記筒状ガイド部の外周面の互いに対向する一方及び他方の外側面にそれぞれ設けられた張線器等の引張手段が連結される引張手段連結部とよりなりなることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は掴線器、特に、例えば、架線などの電線を一時的に掴んで固定するための掴線器に関するものである。
例えば、架線工事において、架線などの電線を張り替える際、該架線の一端を掴線器により掴み、そして、該掴線器を張線器(シメラー)により引っ張り、上記架線に張力を与えてその一端を構造物等に固定する作業が行われる。なお、張線器に代えて、ターンバックル等の架線(電線)を引っ張る装置が用いられることもある。
(1.従来の掴線器の説明)
図15及び図16は従来の掴線器1を示す。該掴線器1は、例えば、開口部断面が矩形状の筒状ガイド部2と、該筒状ガイド部2内に設けられた、該筒状ガイド部2の軸方向に移動可能な一方及び他方のクサビ片3、4とよりなる。
また、上記筒状ガイド部2は、一端開口部2aから他端開口部2bまで直線状に軸方向に延びる、上記筒状ガイド部2内部に電線5を挿入可能なスリット部6が形成され、また、該筒状ガイド部2の他端面の一方の側には、張線器(図示せず)やターンバックル等の引張手段(引張装置)が連結される引張手段連結部7が形成され、該連結部7は、例えば、上記他端面の一方の側に設けられた突片2cに形成された係合穴7a等よりなる。
また、上記スリット部6を挟んだ、上記筒状ガイド部2の内周面の互いに対向する一方及び他方の内側面2d、2eは、それぞれ内部に挿入される直線状の電線5(上記筒状ガイド部2の軸)に対して、上記筒状ガイド部2の一端開口部2aから他端開口部2bに向かって、互いに離間する方向に直線状に傾斜して形成されている。
なお、上記一方及び他方の内側面2d、2eは、いずれか一方が傾斜していれば足り、他方が電線5に対して平行となるように形成されてもよい。
また、上記一方及び他方のクサビ片3、4は、例えば、断面矩形状の略三角形状の板体により形成され、互いに対向する各内側面3a、4aには、上記電線5に当接する、線方向に延びる溝部などの電線当接部が形成され、また、各外側面3b、4bは、上記筒状ガイド部2の対応する内周面2d、2eの傾斜と同じ傾斜が形成される。
なお、上記筒状ガイド部2の一方の内側面2d(又は他方の内側面2e)とこの内側面2d(又は2e)に連接する両側面は、例えば、断面コ字状に形成され、上記クサビ片3(又は4)の、上記内側面2d(又は2e)に対向する側の一方及び他方の外周面(外側面3a(又は3b)とこの外側面3a(又は3b)に連接する両側面)が、上記断面コ字状の内周面に嵌合する形状に形成される。
そして、上記一方及び他方のクサビ片3、4は、電線5を掴むことができるように、それぞれ互いに離間して、上記筒状ガイド部2の一方の内側面2dと、他方の内側面2eにそれぞれ当接して設けられ、該一方及び他方のクサビ片3、4が、上記筒状ガイド部2の傾斜面2d、2eに沿って、他端開口部2bから一端開口部2aの方向に移動した場合、上記クサビ片3、4は、互いに接近し、該クサビ片3,4により挟んだ電線5を強固に固定するように形成される。
(2.掴線器の使用方法の説明)
上記掴線器1において電線5を固定するためには、まず、上記スリット部6から、電線5を挿入し、上記一方及び他方のクサビ片3、4の溝部間に挿入し、そして、上記筒状ガイド部2に対して、上記一方及び他方のクサビ片3、4を一端側に移動させることにより、上記一方及び他方のクサビ片3、4が互いに接近するので、上記電線5を挟持するようになる。
この状態から、上記筒状ガイド部2の連結部7に連結された張線器(図示せず)等の引張手段により、上記筒状ガイド部2を、他端側に引っ張る(引張荷重をかける)ことにより、上記電線5を掴んだ上記一方及び他方のクサビ片3、4は、上記筒状ガイド部2に対して相対的に、一端側に移動し、これにより、上記電線5を挟持したクサビ片3、4は、更に互いに接近する方向に移動し、クサビ効果により、上記電線5が上記掴線器1に強固に固定されるようになる。
例えば、掴線器としては、特許文献1がある。
特開平3−229042号公報
しかしながら、上記従来の掴線器1においては、電線5にかかる張力方向と、連結部7にかかる荷重方向が一致していないので、電線5を掴んだ一方及び他方のクサビ片3、4が電線5からずれてしまう可能性がある。
更には、上記掴線器に強い引張荷重がかかると上記スリット部6の間隙が拡張してしまい、上記電線5が上記一方及び他方のクサビ片3、4から外れてしまう危険性があった。
また、掴線器は重いので、より軽量化、コンパクト化が求められているが、軽量化、コンパクト化のために、掴線器の軸方向の長さを短くし、また、内周面及びクサビ部の傾斜を大きくすると、張線器等の引張手段により引っ張ることにより、上記筒状ガイド部が開く方向により大きな力がかかり、その結果、電線を掴む一方及び他方のクサビ片の掴みが甘くなり、上記一方及び他方のクサビ片に対して電線がずれ、外れてしまうおそれがあった。
本発明は、上記問題点を解消しようとするものである。
本発明の掴線器は、軸方向に延びる、電線を挿入可能なスリット部を有する筒状ガイド部と、上記スリット部を挟んだ、上記筒状ガイド部の内周面の互いに対向する一方及び他方の内側面にそれぞれ設けられると共に、上記筒状ガイド部の軸方向に対して移動自在に設けられた一方及び他方のクサビ片と、上記筒状ガイド部の外周面の互いに対向する一方及び他方の外側面にそれぞれ設けられた引張手段が連結される引張手段連結部とよりなり、上記筒状ガイド部の一方及び他方の内側面の少なくとも一方は、上記筒状ガイド部の軸方向に対して傾斜して形成され、上記一方及び他方のクサビ片は、それぞれ、対向する内側面には、挿入される電線に当接する、軸方向に伸びる電線当接部が形成されると共に、外側面は、対応する上記筒状ガイド部の内側面の傾斜と同じ傾斜に形成され、上記各引張手段連結部に接続された引張手段により、上記一方及び他方のクサビ片により電線を挟持させた上記筒状ガイド部に引張荷重をかけることにより、上記一方及び他方のクサビ片を上記筒状ガイド部に対して軸方向に移動させて、上記電線を挟持した一方及び他方のクサビ片を互いに接近する方向に移動させて、該電線を上記一方及び他方のクサビ片により強固に固定することを特徴とする。
また、上記スリット部の間隙の拡張を阻止するスリット部間隙拡張阻止部を更に設けたことを特徴とする。
また、上記スリット部間隙拡張阻止部材を、上記掴線器の一端及び他端に設けると共に、上記各引張手段連結部を、上記一端部のスリット部間隙拡張阻止部材と、他端部のスリット部間隙拡張阻止部材との間に位置するように形成したことを特徴とする。
また、上記筒状ガイド部の一方又は他方の内側面の、一端から他端に向かう傾斜の勾配を2/10より急となる傾斜に形成したことを特徴とする。
また、上記各クサビ片の、上記筒状ガイド部の内周面に対向する面に長溝部又は長孔部を設けると共に、上記筒状ガイド部の内周面に設けた、上記長溝部又は長孔部内に挿入される2以上の係合部とよりなり、上記各係合部は、上記筒状ガイド部に貫通したネジ孔と、該ネジ孔に螺合され、その先端部が上記長溝部又は長孔部に挿入されるネジとよりなることを特徴とする。
また、上記一方及び他方のクサビ片に設けた、該一方及び他方のクサビ片を、離接自在に連結したクサビ片連結部とを更に有し、該クサビ片連結部は、上記一方及び他方のクサビ片と共に、上記筒状ガイド部内に挿入可能に形成されることを特徴とする。
本発明の掴線器によれば、掴線器が掴んだ電線が外れなくなる。
また、軽量化、コンパクト化を図ることができるようになる。
本発明の掴線器の斜視図である。 本発明の掴線器の正面図である。 本発明の掴線器の背面図である。 本発明の掴線器の左側面図である。 本発明の掴線器の右側面図である。 本発明の掴線器の平面図である。 本発明の掴線器の底面図である。 本発明の掴線器の説明用縦断正面図である。 本発明の掴線器の説明用縦断背面図である。 本発明の掴線器のネジ孔19にネジ20を挿入する前の説明用横断平面図である。 本発明の掴線器のネジ孔19にネジ20を挿入した後の説明用横断平面図である。 本発明の掴線器の他方のクサビ部の底面図である。 本発明の掴線器の一方のクサビ部の平面図である。 本発明の掴線器の使用状態を説明する説明用正面図である。正面図である。 従来の掴線器の正面図である。 従来の掴線器の説明用縦断正面図である。
(3.本発明の掴線器の説明)
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
なお、従来の掴線器1と同じ部分には、同じ符号を付け、説明を省略する。
(3.1.本発明の掴線器8の連結部9の説明)
本発明の掴線器8においては、図1〜図14に示すように、上記従来の掴線器1において、引張手段連結部7を上記筒状ガイド部2の他端面の一方の側にのみ設ける代わりに、上記スリット部6を挟んだ、筒状ガイド部2の外周面の互いに対向する一方の外側面2f及び他方の外側面2gにそれぞれ引張手段連結部9、9を設ける。
なお、9aは、上記一方及び他方の外側面2f、2gに設けられた突片に形成された係合穴を示す。
なお、上記一方の連結部9と他方の連結部9とは、両者に均等に、張線器やターンバックル等の引張手段からの引張力が伝わるように、掴む電線5に対して線対称となると共に、該電線5に加わる張力の方向と、上記連結部9、9に加わる荷重の方向が同一平面内となるように、上記筒状ガイド部2の一方及び他方の外側面2f、2gにそれぞれ形成されることが好ましい。
(3.1.本発明の掴線器8のスリット部6の間隙拡張阻止部10の説明)
また、上記張線器等の引張手段により、上記筒状ガイド部2を引っ張った時に、上記筒状ガイド部2のスリット部6の間隙の拡張を防止するために、上記筒状ガイド部2の一端側及び他端側に、それぞれ、上記スリット部6を挟んだ、上記筒状ガイド部2の一方の部分2hと他方の部分2iとを連結する、スリット部6の間隙の拡張を阻止する間隙拡張阻止部10を設ける。
なお、一端側及び他端側の間隙拡張阻止部10、10は、上記連結部9を挟む位置に設けられる。
上記間隙拡張阻止部10は、例えば、上記筒状ガイド部2の上記他方の部分2iに設けた枢支部11と、一方の部分2hに設けた一方の係合部12と、上記枢支部11に、その基部が枢支された、上記スリット部6を覆う方向と覆わない方向に傾動自在に枢支された傾動杆13と、該傾動杆13の先端部に設けられた、上記一方の係合部12に係合する他方の係合部14とよりなる。
そして、上記間隙拡張阻止部10は、図14に示すように、上記傾動杆13を、上記スリット部6を覆わない方向に傾動させた場合には、上記スリット部6を通じて、上記筒状ガイド部2内に電線5を挿入することができる。また、上記傾動杆13を上記スリット部6を覆う方向に傾動させて、上記他方の係合部14を上記一方の係合部12に係合させて、該傾動杆13を上記一方の係合部12に固定することにより、上記筒状ガイド部2に、スリット部6が拡張する方向に力が加わっても、上記スリット部6の間隙が離間するのを阻止するようになる。また、該間隙拡張阻止部10により、上記筒状ガイド部2内に挿入された電線5が、上記スリット部6から抜けてしまうのを防止できるようになる。
なお、上記他方の係合部14を、例えば、上記傾動杆13の先端に形成した雌ネジ部13aと、該雌ネジ部13aに螺合されたナット15とにより構成すると共に、上記一方の係合部12を、上記ナット15の内側面15aに当接可能な外側面12aを有する、上記傾動杆13が挿入されるU字体16より形成すれば、上記U字体16に上記傾動杆13を挿入させて、上記ナット15を、枢支部11側に締め付ければ、上記ナット15の内側面15aが、上記U字体16の外側面12aを押圧し、上記筒状ガイド部2は、上記スリット部6が離間しない方向に付勢されるようになる。
なお、上記一端側の間隙拡張阻止部10の枢支部と一方及び他方の係合部との距離は、他端側の間隙拡張阻止部10の枢支部と一方及び他方の係合部との距離よりも短く形成され、一端部の方が他端部よりもスリット部6の間隙が伸びないように形成され、一端側及び他端側の離間距離が同じになるように形成されるのが好ましい。
(3.2.本発明の掴線器8の内側面2d、2eの傾斜の説明)
また、図8に示すように、上記掴線器8の筒状ガイド部2の一方及び他方の内側面2d、2e(クサビ片3、4の外側面3b、4b)の、軸方向に対する傾斜の勾配を例えば、1.5/10よりも急となる傾斜に、より好ましくは、2/10よりも急となる傾斜に形成する。なお、上限は、特に、規定はないが、くさびの効果を有効にするために、例えば、10/10よりもなだらかの傾斜、より好ましくは、5/10よりもなだらかな傾斜、更に好ましくは、4/10よりもなだらかな傾斜であることが好ましい。
傾斜を大きくした場合、掴線器が掴んだ電線に強い張力が働き、上記筒状ガイド部のスリット部が拡張する方向に大きな力が加わり、掴んだ電線が外れてしまう可能性があるため、従来の掴線器における傾斜は1/10以下であった。
しかしながら、本発明においては、上記間隙拡張阻止部10を設けたため、傾斜の勾配を大きくしても、スリット部6の拡張を阻止できるようになる。
そして、傾斜の勾配を大きくできるので、筒状ガイド部2の線方向(軸方向)の長さを短くすることができ、コンパクトにできると共に、掴線器の重量を大幅に削減することができるようになる。
(3.3.本発明のクサビ片3、4の外れ止めの説明)
また、本発明においては、図8〜図11、図1、及び図2等に示すように、上記筒状ガイド部2から、挿入した上記クサビ片3、4が外れてしまうのを防止するために、例えば、上記各クサビ片3、4の、上記筒状ガイド部2の内周面に対向する上面(例えば、スリット部6が形成される側)に、一端から他端に向かって延びる、上記対応する傾斜に沿った直線状の長溝部(又は長孔部)17を形成すると共に、上記筒状ガイド部2の上記内周面に、上記長溝部17に係合可能な、ガイドピンなどの係合部18を設ける。
なお、上記長溝部17は、上記クサビ片3、4が、上記筒状ガイド部2の一端開口部2a、または、他端開口部2bから抜けるのを防止するために、上記筒状ガイド部2の一端開口部2a及び他端開口部2bまで達しないように形成される。
また、上記係合部18は、例えば、上記筒状ガイド部2を上面から内面まで貫通したネジ孔19に螺合された、ネジ(ボルトを含む)20より形成され、該ネジ20を、上記筒状ガイド部2の外面から上記ネジ孔19に螺合し、該ネジ19の先端部を、上記筒状ガイド部2の内周面より突出させて、上記長溝部内17に挿入するようにして、抜け止めとする。
また、上記一方のクサビ片3の長溝部17に係合する係合部18は、2つ以上設けるようにし、同様に、他方のクサビ片4の係合部18も2つ以上設けるようにする。
上記係合部18を2つ以上設けることにより、上記クサビ片3,4の傾斜が大きくても、ガタツキがなくスムーズにクサビ片3、4を、上記筒状ガイド部2内をスライドできるようになる。
また、上記筒状ガイド部2に、スリット部6が開く方向に強い力が加わることにより、上記係合部18が折れて破損する可能性があるが、2つ以上設けることにより、万が一、一方の係合部18が折れても、この破損の影響を、他方の係合部18に伝わらないので、クサビ片が筒状ガイド部から外れないようになる。
(3.4.本願発明のクサビ片の連結部21の説明)
また、上記一方及び他方のクサビ片3、4とを一緒に、上記筒状ガイド部2の一端開口部2a側又は他端開口部2b側に移動できるようにするために、図8、図9、図12、図13に示すように、上記一方及び他方のクサビ片3、4とを、離接自在に連結したクサビ片連結部21を設ける。
該クサビ片連結部21は、例えば、上記他方のクサビ片4の内側面に設けた、上記一方のクサビ片3側に延びる、上記筒状ガイド部2の軸方向に直交する方向に延びる矩形板状のクサビ片連結片22と、上記一方のクサビ片3に設けた、該クサビ片連結片22を、上記軸方向に対して直交する方向にスライド自在に挿入する、断面矩形状のガイド溝部(孔部)23とよりなる。
また、上記クサビ片連結片22は、上記クサビ片3、4の、上記筒状ガイド部2の内周面に対向する上面(又は下面)よりも突出しないよう形成されると共に、上記クサビ片連結片22は、上記一方及び他方のクサビ片3、4と共に、上記筒状ガイド部2内に挿入可能に形成される。
そして、上記溝部23に挿入された上記クサビ片連結片22により、上記一方及び他方のクサビ片3、4が、上記筒状ガイド部2の軸方向にスライドする際、上記一方及び他方のクサビ片3、4が同時にスライドするように形成される。
従って、上記一方及び他方のクサビ片3、4と共に、クサビ片連結部21も、上記筒状ガイド部2内に挿入可能であるので、クサビ片3、4の線方向の長さを短くでき、また、これに合わせて、筒状ガイド部2の長さも短くでき、重量を軽くすることができるようになる。
なお、図8、図9、図12、図13に示すように、上記一方及び他方のクサビ片3、4の内側面3a、4aには、掴んだ電線が滑らないようにするための、電線方向に対して直交する方向の凹凸が形成されている。
(4.本発明の掴線器の使用方法の説明)
次に使用方法を説明する。
上記掴線器8の上記間隙拡張阻止部10の上記傾動杆13を、図14に示すように、上記スリット部6を覆わない方向に傾動させ、上記スリット部6から電線5を挿入し、上記一方及び他方のクサビ片3、4の溝部間に挿入する。そして、上記筒状ガイド部2に対して、上記一方及び他方のクサビ片3、4を一端側に移動させることにより、上記一方及び他方のクサビ片3、4が互いに接近するので、上記電線5を挟持するようになる。
次に、上記間隙拡張阻止部10の上記傾動杆13を、図2に示すように、上記スリット部6を覆う方向に傾動させて、上記他方の係合部14を上記一方の係合部12に係合させて、ナット15を締め付けて、上記傾動杆13を上記筒状ガイド部2に固定するようにする
この状態から、上記筒状ガイド部2の連結部9、9に連結された張線器(図示せず)等の引張手段により、上記筒状ガイド部2を、他端側に引っ張ることにより、上記電線5を掴んだ上記一方及び他方のクサビ片3、4は、上記筒状ガイド部2に対して相対的に、一端側に移動し、これにより、上記電線5を挟持したクサビ片3、4は、更に互いに接近する方向に移動し、クサビ効果により、上記電線6が上記掴線器8に強固に固定されるようになる。
なお、上記間隙拡張阻止部10は、張線器等の引張手段により、上記電線を引っ張った後に、固定するようにしてもよい。
(5.本願発明の掴線器の効果の説明)
本発明によれば、上記連結部9、9を、スリット部6を挟んだ、上記筒状ガイド部2の一方の側及び他方の側に設けたので、張線器等の引張手段により上記掴線器8を引っ張った時に、上記筒状ガイド部8の一方の内側面2d及び他方の内側面2eには均等に引張力が生ずるようになり、電線5が、クサビ片3、4から外れにくくなる。
また、上記間隙拡張阻止部10を設けたので、スリット部6が拡張しにくくなる。
また、上記連結部9を挟んで、上記間隙拡張阻止部10、10を設けたので、より電線5が、クサビ片3、4から外れにくくなる。
また、上記間隙拡張阻止部10を設けたので、クサビ片(内周面)の傾斜の勾配を従来よりも大きくすることができ、これにより、電線の線方向の長さを短くでき、コンパクト化と軽量化を図ることができるようになる。
また、上記クサビ連結部21を、筒状ガイド部2内に挿入可能としたので、全体の線方向の長さを短くでき、コンパクト化と軽量化を図ることができるようになる。
本発明は、電線以外の線状の物の張り替え等にも適用できる。
1 掴線器
2 筒状ガイド部
2a 一端開口部
2b 他端開口部
2c 突片
2d 内側面
2e 内側面
2f 外側面
2g 外側面
2h 一方の部分
2i 他方の部分
3 一方のクサビ片
3a 内側面
3b 外側面
4 他方のクサビ片
4a 内側面
4b 外側面
5 電線
6 スリット部
7 連結部
7a 係合穴
8 掴線器
9 連結部
9a 係合穴
10 間隙拡張阻止部
11 枢支部
12 一方の係合部
12a 外側面
13 傾動杆
13a 雌ネジ部
14 他方の係合部
15 ナット
15a 内側面
16 U字体
17 長溝部
18 係合部
19 ネジ孔
20 ネジ
21 クサビ片連結部
22 クサビ片連結片
23 連結杆ガイド溝部

Claims (6)

  1. 軸方向に延びる、電線を挿入可能なスリット部を有する筒状ガイド部と、
    上記スリット部を挟んだ、上記筒状ガイド部の内周面の互いに対向する一方及び他方の内側面にそれぞれ設けられると共に、上記筒状ガイド部の軸方向に対して移動自在に設けられた一方及び他方のクサビ片と、
    上記筒状ガイド部の外周面の互いに対向する一方及び他方の外側面にそれぞれ設けられた引張手段が連結される引張手段連結部とよりなり、
    上記筒状ガイド部の一方及び他方の内側面の少なくとも一方は、上記筒状ガイド部の軸方向に対して傾斜して形成され、
    上記一方及び他方のクサビ片は、それぞれ、対向する内側面には、挿入される電線に当接する、軸方向に伸びる電線当接部が形成されると共に、外側面は、対応する上記筒状ガイド部の内側面の傾斜と同じ傾斜に形成され、
    上記各引張手段連結部に接続された引張手段により、上記一方及び他方のクサビ片により電線を挟持させた上記筒状ガイド部に引張荷重をかけることにより、上記一方及び他方のクサビ片を上記筒状ガイド部に対して軸方向に移動させて、上記電線を挟持した一方及び他方のクサビ片を互いに接近する方向に移動させて、該電線を上記一方及び他方のクサビ片により強固に固定することを特徴とする掴線器。
  2. 上記スリット部の間隙の拡張を阻止するスリット部間隙拡張阻止部を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の掴線器。
  3. 上記スリット部間隙拡張阻止部材を、上記掴線器の一端及び他端に設けると共に、上記各引張手段連結部を、上記一端部のスリット部間隙拡張阻止部材と、他端部のスリット部間隙拡張阻止部材との間に位置するように形成したことを特徴とする請求項2に記載の掴線器。
  4. 上記筒状ガイド部の一方又は他方の内側面の、一端から他端に向かう傾斜の勾配を2/10より急となる傾斜に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の掴線器。
  5. 上記クサビ片の、上記筒状ガイド部の内周面に対向する面に長溝部又は長孔部を設けると共に、
    上記筒状ガイド部の内周面に設けた、上記長溝部又は長孔部内に挿入される2以上の係合部とよりなり、
    上記各係合部は、上記筒状ガイド部に貫通したネジ孔と、該ネジ孔に螺合され、その先端部が上記長溝部又は長孔部に挿入されるネジとよりなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の掴線器。
  6. 上記一方及び他方のクサビ片に設けた、該一方及び他方のクサビ片を、離接自在に連結したクサビ片連結部とを更に有し、
    該クサビ片連結部は、上記一方及び他方のクサビ片と共に、上記筒状ガイド部内に挿入可能に形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれが1に記載の掴線器。
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