JP2021048528A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、監視したい高温部の温度を精度良く測定できる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置1は、発熱性の主基板60と、主基板60とビス32aを介して接続されたベース部材30と、ベース部材30と取り付け部3010aを介して接続されたストラップ挿入部90と、ベース部材30とビス790aを介して接続されたフレキシブル基板700と、を備え、各部材の熱伝導率は、フレキシブル基板700>ベース部材30>ストラップ挿入部90の関係にあり、ビス32aから取り付け部3010aまでの第1の距離(Lma)は、ビス32aからビス790aまでの第2の距離(Lmb)よりも短く、ストラップ挿入部90の温度と同じ温度になるフレキシブル基板700におけるビス790aから所定距離離れた位置に温度センサ780を配置した。【選択図】図7

Description

本発明は、撮像素子を搭載した撮像装置に関し、特に、温度センサを有する撮像装置に関する。
従来から、撮像素子から出力される画像信号、画像情報等をデータファイルとして記録するデジタルカメラが広く普及している。デジタルカメラ(以下、「撮像装置」という。)では、撮影レンズで撮像素子上に光学像を結像させ、撮像素子によって光電変換して得られた画像データに圧縮処理が施こされ、記録用メディアに記録される。画像データとしては、例えば、JPEG等のファイル形式の画像データが適用される。
このような撮像装置は、近年、静止画のみではなく動画を撮影できるものが普及しており、連続的な撮影動作が可能となっている。さらに、撮像素子の高画素化やCPUの処理速度の向上に伴って、大容量データを高速で処理するために必要となる消費電力量が高まっており、撮像装置の発熱量も増加している。
そこで、撮像装置の温度を監視して一定の温度以上の状態になった場合に、撮像装置の動作を制限するような取扱いがなされる撮像装置がある。この場合、撮像装置における監視したい高温部の温度を精度良く測定することが求められるが、例えば、外部に露出する部材などには温度監視用のセンサを配置することができないので、直接温度を測定することは困難である。従来の撮像装置の表面温度監視方法としては、例えば、複数の温度センサの温度差から、表面温度を算出する方式が提案されている(特許文献1参照)。
特開2017−120181号公報
しかしながら、上記従来技術では、撮像装置の特定箇所の温度を測定するために、複数の温度センサが必要となり、部品点数が増加するという問題があった。
本発明の目的は、部品点数を増加させることなく、監視したい高温部の温度を精度良く測定することができる撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像装置の一部を構成する発熱性の基板と、前記発熱性の基板に第1の熱接続部を介して接続された第1の部材と、前記第1の部材に第2の熱接続部を介して接続された第2の部材と、前記第1の部材に第3の熱接続部を介して接続された第3の部材とを備え、前記第2の部材は、一部が前記撮像装置の外部に露出するように配置されており、前記第1の部材の第1の熱伝導率は、前記第2の部材の第2の熱伝導率よりも大きく、前記第3の部材の第3の熱伝導率は、前記第1の部材の第1の熱伝導率よりも大きい関係にあり、前記第1の熱接続部から前記第2の熱接続部までの第1の距離は、前記第1の熱接続部から前記第3の熱接続部までの第2の距離よりも短く、前記第2の部材の温度と同じ温度になる前記第3の部材における前記第3の熱接続部から所定距離離れた位置に温度検出部を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、外部に露出する監視対象となる第2の部材と同じ温度となる第3の部材における第3の熱接続部から所定距離離れた位置に温度検出部を配置したので、部品点数を増加させることなく、監視したい高温部の温度を精度良く測定することができる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す斜視図である。 図1の撮像装置の分解斜視図である。 図1の撮像装置における振れ補正機構を説明する図である。 図1の撮像装置におけるベース部材を説明するための図である。 図1の撮像装置のベース部材に取り付けられるフレキシブル基板を説明するための図である。 図1の撮像装置におけるベース部材に取り付けられたフレキシブル基板とストラップ挿入部材を説明するための図である。 図1の撮像装置における温度センサの配置と伝熱の関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す斜視図である。図1において、図1(a)は、撮像装置1を前方向から見た斜視図であり、図1(b)は、撮像装置1を後方向から見た斜視図である。
図1において、撮像装置1は、レンズ交換式のデジタルカメラである。撮像装置1の背面に表示部2が設けられている。表示部2は、画像や各種情報を表示する表示部である。表示部2の表示面(操作面)は、タッチパネル3である。タッチパネル3は、表示部2の表示面(操作面)に対するタッチ操作を検出する。
撮像装置1の上面には、ファインダ外表示部4、シャッタボタン5、モード切替スイッチ6が設けられている。ファインダ外表示部4は、シャッタ速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値を表示する。シャッタボタン5は、撮影を指示するための操作部である。モード切替スイッチ6は、各種モードを切り替えるための操作部である。
シャッタボタン5の近傍に、メイン電子ダイヤル8が配置されている。メイン電子ダイヤル8は、回転操作部材であり、メイン電子ダイヤル8を回すことによってシャッタ速度や絞りなどの設定値の変更等を行うことができる。
また、モード切替スイッチ6を囲むようにその回りに、サブ電子ダイヤル11が配置されている。サブ電子ダイヤル11は、回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送りなどを行う。サブ電子ダイヤル11とメイン電子ダイヤル8との間に、動画ボタン14が配置されている。動画ボタン14は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。
撮像装置1の左側面には、端子カバー7が配置されている。端子カバー7は、外部機器の接続ケーブルと撮像装置1とを接続する接続ケーブル等のコネクタ(図示省略)を保護するカバーである。撮像装置1の上面左側に電源スイッチ10が配置されている。電源スイッチ10は、撮像装置1の電源のON及びOFFを切り替える操作部材である。
撮像装置1の背面の表示部2に隣接するように、操作部9が配置されている。操作部9は、複数の押しボタンと背面ダイヤル12等で構成されている。背面ダイヤル12は、回転操作部材であり、背面ダイヤル12を回すことによって、シャッタ速度や絞りなどの設定値を変更等することができる。背面ダイヤル12の中央部にSETボタン13が配置されている。SETボタン13は、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
操作部9の上方には、選択部材26が配置されている。選択部材26は、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な十字キー(4方向キー)である。選択部材26の押された部分に応じてその部分に応じた操作が可能となる。
操作部9の上方には、また、AEロックボタン15が配置されている。AEロックボタン15は、撮影待機状態で押下することにより、露出状態を固定することができる。AEロックボタン15に隣接するように、拡大ボタン16が配置されている。拡大ボタン16は、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのON、OFFを行うための操作ボタンである。拡大モードをONとしてからメイン電子ダイヤル8を操作することにより、LV画像の拡大、縮小を行うことができる。拡大ボタン16は、再生モードにおいて再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。
操作部9の下部には、再生ボタン17が配置されている。再生ボタン17は、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン17を押下することによって再生モードに移行し、記録媒体(図示省略)に記録された画像のうち最新の画像を表示部2に表示させることができる。再生ボタン17を含む操作部9に隣接するように、蓋24が配置されている。蓋24は、記録媒体(図示省略)を格納したスロットの蓋である。
撮像装置1の背面の表示部2の左上部には、メニューボタン19が配置されている。メニューボタン19は、押しボタンである。メニューボタン19が押下されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部2に表示される。ユーザは、表示部2に表示されたメニュー画面と、背面ダイヤル12やSETボタン13を用いて直感的に各種設定を行うことができる。
表示部2の上部には、接眼部21が配置されている。接眼部21は、接眼ファインダ(覗き込み型のファインダ)の接眼部である。ユーザは、接眼部21を介して内部のEVF22に表示された映像を視認することができる。接眼部21の直下部に、接眼検知部23が設けられている。接眼検知部23は、接眼部21にユーザが接眼しているか否かを検知するセンサである。
撮像装置1の右端部分はグリップ部25となっている。グリップ部25は、ユーザが撮像装置1を構えた際に右手で握りやすい形状にした保持部である。グリップ部25を右手の小指、薬指、中指で握って撮像装置1を保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置に、上述のシャッタボタン5及びメイン電子ダイヤル8が配置されている。また、撮像装置1を保持した状態で、ユーザの右手の親指で操作可能な位置に、上述のサブ電子ダイヤル11及び選択部材26が配置されている。
撮像装置1の正面にレンズマウント部28が設けられている。レンズマウント部28は、撮像装置1に着脱可能なレンズを取り付ける部分である。レンズマウント部28の内側の下部に、通信端子20が設けられている。通信端子20は、撮像装置1とレンズとの間で通信を行う。レンズマウント部28の内側には、撮像素子600が支持されている。撮像素子600は、取り込んだ光情報を信号に変換するCMOSセンサである。撮像素子600は、略24mm×36mmの有効領域を有するもので、いわゆる35mmフルサイズ撮像素子である。
レンズマウント部28の左側に、ロックボタン27が配置されている。ロックボタン27は、撮像装置1にレンズが装着された際、当該レンズを保持するためのロック機構(図示省略)として機能する。ロックボタン27を押下することによって、保持ロック機構が解除され、レンズを取り外すことが可能になる。
撮像装置1の上部の左右の端部には、それぞれストラップ挿入部材90、95が設けられている。ストラップ挿入部材90、95には、それぞれストラップが挿通される。すなわち、ユーザは、ストラップ挿入部材90、95にストラップ等の紐状部材(図示省略)を挿通することによって、撮像装置1を吊るして持ち運びすることができる。
撮像装置1は、いわゆるフルサイズ対応レンズと、APS−C対応レンズが装着可能な構成となっている。フルサイズ対応レンズは、撮像素子600の略24mm×36mmの全有効領域に露光が可能なレンズであり、APS−C対応レンズは、露光領域の小さいフォーマットのレンズである。
次に、本実施の形態に係る撮像装置の内部構成について説明する。
図2は、図1の撮像装置の分解斜視図である。なお、図2には、撮像装置1の内部構成の説明に必要な構成要素のみが示されている。
図2において、撮像装置1は、ベース部材30、シャッタ部材40、振れ補正機構100、メインフレーム50、及び主基板60を備えている。
ベース部材30は、マグネシウムダイキャストの金属で形成された部材であり、高い剛性を有している。ベース部材30は、レンズマウント部28(図1参照)を保持、固定している。ベース部材30には、ビス穴31a、31b、31c、取り付け穴32a、32b、32c、及び、ビス穴33a、33b、33c、33bが形成されている。
ベース部材30と当接するように、シャッタ部材40が配置されている。シャッタ部材40は、シャッタ幕42を走行させることによって、当該シャッタ幕42を開口、閉口させる機構を備えた部材である。シャッタ幕42の開口によって撮像素子に所望の時間、被写体が投影される。シャッタ部材40は、穴41a、41b、41cを備えている。穴41a、41b、41cにビス45a、45b、45cを装着することによって、シャッタ部材40は、当該穴41a、41b、41c及びベース部材30のビス穴31a、31b、31cを介してベース部材30に固定される。
シャッタ部材40は、フレキシブルプリント基板46と、リード線47a、47bを備えており、それぞれ後述する主基板60、発熱性のコネクタ65、66a、66bに接続されることによって、シャッタ部材40は、主基板60と電気的に信号接続される。
振れ補正機構100についての詳細な説明については、後述する。振れ補正機構100を介してシャッタ部材40と当接するようにメインフレーム50及び主基板60が配置されている。
メインフレーム50は、高い熱伝導率を有する金属(アルミニウム、銅など)によって形成された板金部材である。メインフレーム50は、穴52a、52b、52c、53dを備えている。
主基板60は、電子回路を構成する回路基板であり発熱性の基板である。主基板60の表面にはCPU64、カードコネクタ69などの発熱する回路部品が実装されている。また、主基板60には、コネクタ65、66a、66b、67a、67b、68が実装されている。主基板60は、コネクタを介して後述するフレキシブルプリント基板などの接続部材と電気的に信号接続されている。主基板60は、また、穴62a、62b、62c、62dを備えている。穴62a、62b、62c、62dは、上述したメインフレーム50の穴52a、52b、52c、53dと共に、ビス63a、63b、63c、63dによって、ベース部材30のビス穴33a、33b、33c、33dに共締め固定される。
次に、図1の撮像装置1における振れ補正機構の構成について説明する。
図3は、図1の撮像装置における振れ補正機構を説明する図である。図3において、図3(a)は、振れ補正機構の斜視図であり、図3(b)は、振れ補正機構の分解斜視図である。
図3において、振れ補正部としての振れ補正機構100は、フロントヨーク200、可動枠300、ベース板410、リアヨーク400a及び400b、センサプレート500、及びセンサ基板610を備えている。
フロントヨーク200には、穴201a、201b、201cが形成されている。ベース板410には、磁石420a、420b、420cが接着固定されており、磁石420a、420b、420cの片側面を覆うようにリアヨーク400a、400bが配置されている。リアヨーク400aには、穴401a、401cが形成されており、リアヨーク400bには、穴401bが形成されている。
磁石420a、420b、420cによって、フロントヨーク200と、リアヨーク400a、400bとの間に磁気回路が形成されている。この磁気回路は、いわゆる閉磁路を構成している。磁石420a、420b、420cは、それぞれ光軸方向(図3(b)の分解方向)に磁束密度が生じるように着磁されている。フロントヨーク200とベース板410の間には強い吸引力が生じるので、スペーサ230a、230b、230cで一定の間隔を保つように構成されている。
ベース板410には、穴411a、411b、411cが形成されている。ベース板410の穴411a、411b、411cと、フロントヨーク200に形成された穴201a、201b、201cとの間に、スペーサ230a、230b、230cが配置される。そして、フロントヨーク200は、当該フロントヨーク200側からのビス220a、220b、220cによって、及びリアヨーク400側からのビス402a、402b、402cによって、リアヨーク400a及び400bと共締めされ、固定される。
スペーサ230a、230b、230cの胴部にはゴムが配置されている。スペーサ230a、230b、230cの胴部のゴムは、後述する可動枠300の機械的端部(いわゆるストッパ)を形成している。
また、ベース板410には、図2で説明したベース部材30の取り付け穴32a、32b、32cに対応する箇所に、穴430a、430b、430cが形成されている。ベース板410は、穴430a、430b、430cにビス431a、431b、431cを装着することによって、ベース部材30の取り付け穴32a、32b、32cを介して当該ベース部材30と固定されている。このとき、ベース板410とベース部材30との間に、図示省略したワッシャを挟み込むことによって振れ補正機構100の傾きが調整される。
可動枠300は、マグネシウムダイキャスト若しくはアルミダイキャストで形成されており、軽量で剛性が高い。可動部である可動枠300は、上述した、フロントヨーク200とベース板410との間に位置する部材である。可動枠300は、ボール305a、305b、305cを備えており、ボール305a、305b、305cは、当該可動枠300の受け部304a、304b、304cと、ベース板410との間で転動可能に挟持される構成になっている。
また、可動枠300におけるベース板410の磁石420a、420b、420cに対向する位置にコイル350a、350b、350cが接着固定されている。コイル350a、350b、350cは、フレキシブル基板670にはんだ付けされることによって磁石420a、420b、420cと電気的導通を確保している。フレキシブル基板670は、図示省略した位置検出素子を備えている。位置検出素子としては、上述した磁気回路を利用して位置を検出できるようにホール素子が用いられる。ホール素子は、小型であるため、コイル350a、350b、350cの巻線の内側に位置するように配置することができる。
フレキシブル基板670が、上述した主基板60(図2参照)に実装されるコネクタ67cに接続することによって、主基板60とコイル350a、350b、350cが電気的に接続される。
センサ基板610の片側の面に撮像素子600が実装されている。センサ基板610における撮像素子600が実装される面とは反対側の面に、回路素子が実装されている。また、センサ基板610にはコネクタ612a、612bが実装されており、コネクタ612a、612bにそれぞれフレキシブル基板650、660(図3(a))が接続される。フレキシブル基板650、660の他端側は、それぞれ上述した主基板60に実装されたコネクタ67a、67bに接続される。これによって、主基板60とセンサ基板610が電気的に接続される。
センサプレート500は、高い熱伝導率を有する金属(アルミニウム、銅など)によって形成された板金部材である。センサ基板610の撮像素子600は、センサプレート500にUV接着にて固定されている。センサプレート500には、可動枠300に形成された位置決めボス301に対応する箇所に、位置決め穴501が形成されている。さらに、センサプレート500における可動枠300のビス穴302に対応する箇所に、穴503が形成されており、センサプレート500は、ビス504によって可動枠300に固定される。
以上説明した振れ補正機構100において、コイル350(a〜c)に電流を流すことで、フレミング左手の法則に従った力が発生して可動枠300、ひいては撮像素子600を光軸方向に対して垂直な方向、すなわち、光軸に直交する面内で移動可能である。これによって、手振れを補正することができる。振れ補正機構100の制御方法の詳細に関しては、説明を省略する。
次に、撮像装置1のベース部材について説明する。
図4は、図1の撮像装置1におけるベース部材を説明するための図である。図4において、図4(a)は、ベース部材の前面側の斜視図であり、図4(b)は、ベース部材の背面側の斜視図である。
図4において、ベース部材30は、フレキ取付部3020を備えている。フレキ取付部3020は、後述するフレキシブル基板を面接触によって搭載するための平面部を構成している。フレキ取付部3020には、位置決めボス3021a、3021bと、ビス穴3022a、3022bが形成されている。
ベース部材30は、ストラップ挿入部材90の取り付け部3010a、及びストラップ挿入部材95の取り付け部3010bを備えている。取り付け部3010aには、位置決めボス3011a、3011bと、ビス穴3012a、3012bが形成されている。また、取り付け部3010bには、位置決めボス3011c、3011dと、ビス穴3012cが形成されている。取り付け部3010aには、背面側に向かって突出する形状に形成された基板取り付け部3030が形成されている。
次に、撮像装置1のベース部材30のフレキ取付部3020に取り付けられるフレキシブル基板の構成について説明する。
図5は、図1の撮像装置のベース部材に取り付けられるフレキシブル基板を説明するための図である。図5において、フレキシブル基板700は、屈曲性を有する基板である。フレキシブル基板700は、銅箔からなる配線パターンを、絶縁性を有するポリイミド等のフィルムを用いたベースフィルムと、カバーレイフィルムとで挟んで熱硬化性の接着剤を用いて接着することによって形成されている。
フレキシブル基板700は、位置決め穴710a、710bと、穴720a、720bを備えている。また、穴720a、720bの周囲は、銅箔配線パターン725a、725bが露出するように形成されている。また、フレキシブル基板700は、中央部に凹部730を有する外形を呈している。フレキシブル基板700には、外部機器であるマイクの接続ケーブルを接続するためのマイクコネクタ750と、外部機器であるヘッドフォンの接続ケーブルを接続するためのヘッドフォンコネクタ755が実装されている。マイクコネクタ750及びヘッドフォンコネクタ755は、それぞれ凹部730の上下の位置に配置されている。
凹部730の近傍に、温度センサ780が配置されている。温度センサ780は、マイクコネクタ750とヘッドフォンコネクタ755との間に位置するように実装されている。フレキシブル基板700は、当該フレキシブル基板700の接続部701が上述した主基板60に実装されたコネクタ68に接続することによって、主基板60と電気的に接続される。
次に、撮像装置1におけるベース部材30に取り付けられたフレキシブル基板700とストラップ挿入部材90及び95について説明する。
図6は、図1の撮像装置1におけるベース部材30に取り付けられたフレキシブル基板700とストラップ挿入部材90、95を説明するための図である。
図6において、ベース部材30のフレキ取付部3020は、フレキシブル基板700の片側の面が面接触する平面を有している。ベース部材30の位置決めボス3021a及び3021bが、フレキシブル基板700の位置決め穴710a及び710bに挿通されることによって、フレキシブル基板700のベース部材30への位置が決められる。そして、ビス790a及び790bによって、フレキシブル基板700に設けられた穴720a及び720bが、それぞれベース部材30のビス穴3022a及び3022bに締結される。このとき、フレキシブル基板700の穴720a及び720bの周囲には銅箔配線パターン725a、725bが露出しているので、ビス790a及び790bのビス頭と銅箔配線パターン725a及び725bが接触する。これによって、フレキシブル基板700がベース部材30に締結され、当該フレキシブル基板700がベース部材30に対して電気的にGND接続される。
一方、ベース部材30には、ロックボタン27の位置する箇所に凸部3040が形成されている。凸部3040は、フレキシブル基板700に形成された凹部730に嵌合するよう構成されている。
そして、フレキシブル基板700は、撮像装置1を正面側(矢印A方向)から見た際、撮像装置1の左側面近傍に配置される構成となっている。そして、上述した振れ補正機構100の側面近傍に配置された磁石420aと、光軸上において、投影面上重なる位置に配置される位置関係となっている。これによって、装置全体の小型化が図られている。
ストラップ挿入部材90及び95は、高い剛性を有する金属(鋼材料)で形成された板金部材である。本実施の形態では、ストラップ挿入部材90及び95は、金属の一例としてSPCC材によって形成されている。ストラップ挿入部材90は、ベース部材30の取り付け部3010aに片側の面が面接触するように配置されている。ベース部材30の位置決めボス3011a、3011bが、ストラップ挿入部材90の位置決め穴91a、91bに挿通されて、ストラップ挿入部材90のベース部材30への位置が決められる。そして、ストラップ挿入部材90に設けられた穴92a、92bが、ビス950a、950bによって、ベース部材30のビス穴3012a、3012bに締結される。
一方、ストラップ挿入部材95は、ベース部材30の取り付け部3010bに片側の面が面接触するように配置されている。ベース部材30の位置決めボス3011c、3011dが、ストラップ挿入部材95の位置決め穴96a、96bに挿通されてストラップ挿入部材95のベース部材30への位置が決められる。そして、ストラップ挿入部材95に設けられた穴97が、ビス980によって、ベース部材30のビス穴3012cに締結される。
ストラップ挿入部材90及び95は、それぞれストラップを挿通するため、一部が環状に形成された環部93及び98を備えている。環部93及び98は、それぞれ撮像装置1の外部に露出する構成となっており、ユーザは、環部93、98にストラップ等の紐状部材(図示省略)を挿通することができる。一方で、ストラップ挿入部材90及び95は、ユーザが直接触れられる部材である。このため、ストラップ挿入部材90及び95が規定の温度以上に上昇しないように、その温度を監視する必要がある。
そこで、本実施の形態に係る撮像装置1は、ストラップ挿入部材の温度を監視するためのセンサを備えている。
次に、図1の撮像装置における温度センサの配置と伝熱の関係について説明する。
図7は、図1の撮像装置1における温度センサの配置と伝熱の関係を示す図である。図7において、図7(a)は、撮像装置1の背面側の斜視図であり、図7(b)は、撮像装置1の前面側の斜視図である。また、図7(c)は、撮像装置1の側面図である。なお、図7(a)〜(c)では、撮像装置1における温度センサの配置と伝熱の関係に関して直接関係しない構成要素は、図示省略されている。
図7において、上述したように、主基板60は、マグネシウムダイキャストで形成されたベース部材30にビス63によって締結されている。そして、CPU64等の回路部品によって発熱した熱は、熱容量の大きいベース部材30へと伝熱される構成となっている。具体的には、図2で説明したように、主基板60に設けられた穴62a〜dが、ビス63a〜dによって、ベース部材30のビス穴33a〜dに共締め固定されることで、主基板60の発熱がビス63とビス穴33を通じてベース部材30に伝熱する。
そして、図7(a)に示したように、主基板(60)は、ベース部材30に対して撮像装置後面側に配置されている。また、ストラップ挿入部材90側のベース部材30は、基板取り付け部3030が背面側に向かって突出した突出部になっており、基板取り付け部3030に、主基板60がビス32aによって締結されている。そして、基板取り付け部3030に形成された、取り付け部3010aにはストラップ挿入部材90がビス固定されている。なお、主基板60には、発熱回路としてCPU64、カードコネクタ69等が実装されている。
このような構成によって、主基板60で発生した熱は、ベース部材30前面側に熱拡散する前に、伝熱経路となる基板取り付け部3030、及び伝熱経路途中に位置するストラップ挿入部材90に伝熱する。ストラップ挿入部材90への伝熱経路は、主基板60のビス32a(第1の熱接続部)からベース部材30(第1の部材)の基板取り付け部3030、取り付け部3010a(第2の熱接続部)、ストラップ挿入部材90(第2の部材)となる(第3の距離)。
一方で、フレキシブル基板700(第3の部材)及びフレキシブル基板700に設けられた温度センサ780は、図7(b)のように、ベース部材30の前面側に位置している。温度センサ780への伝熱経路は、ビス32aからベース部材30の基板取り付け部3030、ベース部材30とフレキシブル基板700を接続するビス790a(第3の熱接続部)、フレキシブル基板700上の温度センサ780となる(第4の距離)。
ベース部材30(第1の部材)を構成するマグネシウム材の熱伝導率Mと、ストラップ挿入部材90(第2の部材)を構成するSPCC材の熱伝導率Sとの関係は、熱伝導率M>熱伝導率Sとなっており、マグネシウム材であるベース部材30の方が熱を伝えやすい。さらにフレキシブル基板700(第3の部材)を構成する銅箔配線パターン725aの熱伝導率Cとの関係は、熱伝導率C>熱伝導率M>熱伝導率Sとなっている。
図7(c)は、図7(b)の撮像装置1を矢印B方向から見た右側面図である。以下、図7(c)を参照しつつ熱源となる主基板60からの距離関係について説明する。
ストラップ挿入部材90への伝熱経路の距離はそれぞれ、主基板60のビス32aからベース部材30の基板取り付け部3030を経てストラップ取り付け部3010aまでの距離がLmaである。そして、取り付け部3010aからストラップ挿入部材90の環状部までがLsである。
一方で、温度センサ780への伝熱経路の距離はそれぞれ、主基板60のビス32aからベース部材30の基板取り付け部3030を経て当該ベース部材30とフレキシブル基板700を締結するビス790aまでがLmbである。そして、ビス790aからフレキシブル基板700上の温度センサ780までがLcとなる。
すなわち、距離関係は、(Lma+Ls)<(Lmb+Lc)であって、
Lma < Lmbとなる。
また、上述した第4の距離と第3の距離との関係は、第4の距離 > 第3の距離 となる。
ここで、本実施の形態においては、上述した各構成部材の熱伝導率と伝熱経路の距離との関係から、温度センサ780は、温度を監視する対象であるストラップ挿入部材90の温度と、当該温度センサ780の実測値が等しい値となる位置に配置されている。
すなわち、温度センサ780は、熱源となる主基板60から、ストラップ挿入部材90よりも離れた位置に配置されている。しかしながら、各構成部材の熱伝導率と主基板60からストラップ挿入部材90までの距離及び主基板60から温度センサ780までの距離を考慮し、温度センサ780がストラップ挿入部材90の温度と同じ検出温度を示す位置に配置されている。温度検出部としての温度センサ780がストラップ挿入部材90の温度と同じ検出温度を示す位置とは、フレキシブル基板700上の位置であって、第3の熱接続部であるビス790aから所定距離離れた位置である。これによって、温度センサ780の実測値によってストラップ挿入部材90の温度を監視することができる。
また、上述したように、主基板60で発熱した熱は、ベース部材30の基板取り付け部3030を伝わって、背面側から前面側へと伝熱する構成となっている。そして、図7(c)に示したように、ベース部材30は、基板取り付け部3030の下方にマグネシウム材を有しない領域(非形成領域R)を設けている。この領域Rによって、基板取り付け部3030及び、取り付け部3010aを伝熱経路となるように構成していることに加えて、この領域Rには、上述した振れ補正機構100が配置される構成となっており、撮像装置1の幅方向の小型化に寄与している。
本実施の形態によれば、各構成部材の熱伝導率と、電熱経路の距離を考慮して、温度センサ780を、温度を監視する対象であるストラップ挿入部材90の温度と、当該温度センサ780の実測値が等しい値となるフレキシブル基盤700上の所定位置に配置した。
これによって、複数の温度センサを使用することなく、温度センサを配置することのできない温度監視対象部材の温度を精度良く測定することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 撮像装置
30 ベース部材
32 ビス
3010 取り付け部
3020 フレキ取付部
3030 基板取付部
60 主基板
63 ビス穴
64 CPU
90、95 ストラップ挿入部材
100 振れ補正機構
700 フレキシブル基板
730 凹部
780 温度センサ
790 ビス
950 ビス

Claims (16)

  1. 撮像装置の一部を構成する発熱性の基板と、
    前記発熱性の基板に第1の熱接続部を介して接続された第1の部材と、
    前記第1の部材に第2の熱接続部を介して接続された第2の部材と、
    前記第1の部材に第3の熱接続部を介して接続された第3の部材とを備え、
    前記第2の部材は、一部が前記撮像装置の外部に露出するように配置されており、
    前記第1の部材の第1の熱伝導率は、前記第2の部材の第2の熱伝導率よりも大きく、前記第3の部材の第3の熱伝導率は、前記第1の部材の第1の熱伝導率よりも大きい関係にあり、
    前記第1の熱接続部から前記第2の熱接続部までの第1の距離は、前記第1の熱接続部から前記第3の熱接続部までの第2の距離よりも短く、
    前記第2の部材の温度と同じ温度になる前記第3の部材における前記第3の熱接続部から所定距離離れた位置に温度検出部を配置したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の熱接続部から前記第1の部材および前記第3の熱接続部を経て前記第3の部材に設けられた温度検出部に到る第4の距離は、前記第1の熱接続部から前記第1の部材および第2の熱接続部を経て前記第2の部材に到る第3の距離よりも長いことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記発熱性の基板は、発熱する回路が実装された基板であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記第3の熱接続部は、前記第1の熱接続部と、前記温度検出部との間に位置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の熱接続部は、前記第1の熱接続部と、前記第3の熱接続部との間に位置することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の部材は、一部が突出するように構成された突出部を有し、前記第2の熱接続部は、前記突出部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記3の部材は、前記第1の部材の前記撮像装置の前面側に配置され、前記発熱性の基板は、前記第1の部材の前記撮像装置の後面側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の部材は、前記第2の熱接続部の下方に、前記第1の部材が形成されていない非形成領域を備えていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第3の部材は、フレキシブル基板であり、銅箔からなる配線パターンを備えており、前記第1の部材と面接触するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第3の部材は、前記撮像装置と外部機器とを接続する第1の接続部及び第2の接続部を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記温度検出部は、前記第1の接続部と第2の接続部との間に配置されていることを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. 前記第2の部材は、一部が環状に形成された部材であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記第1の部材は、ベース部材であり、マグネシウム材によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記第2の部材は、ストラップ挿入部材(90)であり、鋼材料によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記撮像装置は、撮像素子を備えた可動部を有し、前記可動部に形成された前記撮像素子を光軸に垂直な面内で移動可能に構成された振れ補正部を備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 前記振れ補正部は、複数の磁石を備え、
    前記第3の部材の一部は、前記撮像装置の光軸上において、少なくとも1つの磁石と投影面上重なるように配置されていることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。


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