JP2021048443A - サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】CO2回収装置におけるCO2の回収のし易さを適切に表したマップを提供する。【解決手段】流入する空気中に含まれるCO2を回収するCO2回収装置を備えた車両10と、通信可能に構成されたサーバ30と、を有するマップ作成システムであって、サーバ30は、車両10から、車両10が走行した各地点でのCO2回収装置におけるCO2回収量を取得し、取得した各地点でのCO2回収量に基づいて、各地点についてのCO2の回収の容易度を示す回収容易度マップを作成する。【選択図】図6

Description

本開示は、サーバに関する。
従来から、車両から排出される排気ガス中のCO2又は大気中のCO2を回収するために、CO2回収部を有する車載型のCO2回収装置が提案されている(例えば、特許文献1、2)。例えば、特許文献1に記載されたCO2回収装置は、CO2回収部に空気を流入させることにより、空気中に含まれるCO2を回収している。
また、特許文献3には、周辺の環境における空気の状態を把握すべく、異なる場所に設置された複数のCO2濃度センサによって周辺の空気のCO2の濃度を測定し、測定したCO2の濃度に基づいてCO2の濃度の地理的分布を示すマップを作成する技術が記載されている。
特開2005−327207号公報 特許第4645447号公報 特開2009−145059号公報
ところで、CO2回収装置を用いて空気中に含まれるCO2を効率的に回収するには、地域毎のCO2の回収のし易さを把握する必要がある。しかし、CO2の回収のし易さは、例えば空気中に含まれるCO2の濃度の他にも、様々な要因によって影響を受ける。そのため、例えばCO2の濃度を検出するだけでは、簡単にはCO2の回収のし易さを把握することができない。従って、CO2回収装置におけるCO2の回収のし易さを適切に表したマップが必要とされている。
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、CO2回収装置におけるCO2の回収のし易さを適切に表したマップを提供することにある。
本開示の要旨は、以下の通りである。
(1)流入する空気中に含まれるCO2を回収するCO2回収装置を備えた車両と通信可能に構成されたサーバであって、前記車両から、前記車両が走行した各地点での前記CO2回収装置におけるCO2回収量を取得する取得部と、取得した各地点での前記CO2回収量に基づいて、前記各地点についてのCO2の回収の容易度を示す回収容易度マップを作成するマップ作成部と、を備えた、サーバ。
本開示によれば、CO2回収装置におけるCO2の回収のし易さを適切に表したマップを提供することが可能になる。
図1は、マップ作成システムの構成を概略的に示す図である。 図2は、車両の構成を概略的に示す図である。 図3は、サーバの概略構成図である。 図4は、サーバのサーバ処理部における機能ブロック図である。 図5は、CO2回収量に影響を与えるパラメータの一例を示す図である。 図6は、マップ作成システムにおける回収容易度マップの作成処理の一例を示すシーケンス図である。 図7は、マップ作成システムにおいて車両が回収容易度マップを取得する際の処理の一例を示すシーケンス図である。 図8は、回収容易度マップの表示例を示す図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
≪マップ作成システムの全体構成≫
図1は、本実施形態に係るマップ作成システム100の構成の一例を示す図である。図1に示されるように、本実施形態に係るマップ作成システム100は、CO2回収装置11を有する複数の車両10と、サーバ30と、を備える。
各車両10及びサーバ30は、例えば通信ネットワーク41を介して互いに通信可能に構成されている。本実施形態では、車両10は、通信ネットワーク41とゲートウェイ(図示せず)などを介して接続される無線基地局42に、後述する通信装置を介してアクセスすることで、無線基地局42を介して通信ネットワーク41と接続される。サーバ30は、ゲートウェイ(図示せず)を介して通信ネットワーク41と接続される。
≪車両の構成≫
図2は、本実施形態に係る車両10の構成を概略的に示す図である。図2に示されるように、車両10は、CO2を回収するCO2回収装置11と、ECU12と、HMI(Human Machine Interface)13と、通信モジュール14と、測位センサ15と、を備える。なお、本実施形態では、車両10を駆動する動力源として電動機(不図示)が用いられるが、電動機に加えて又は電動機の代わりに内燃機関が用いられてもよい。
CO2回収装置11は、流入してきた空気中のCO2を回収する装置である。CO2回収装置11の詳細については後述する。
ECU12は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バスを介して相互に接続されたRAM(ランダムアクセスメモリ)及びROM(リードオンリメモリ)などのメモリ、CPU(マイクロプロセッサ)、入力ポート並びに出力ポートを備える。ECU12の入力ポート及び出力ポートは、電動機の各種アクチュエータや各種センサ等に接続されている。ECU12の入力ポートには、後述する測位センサ15、回収部温度センサ22、CO2濃度センサ23及び流量センサ24などの各種センサ等の出力信号が入力される。加えて、ECU12の出力ポートは、電動機の各種アクチュエータ、HMI13及び通信モジュール14等へ制御信号を出力する。
HMI13は、ドライバ等のユーザとECU12との間で情報の入出力を行うためのインターフェースである。HMI13は、例えば、文字情報や画像情報を表示するためのディスプレイ、及びユーザが入力操作を行うための操作ボタン或いはタッチパネル等を備える。本実施形態では、HMI13を介して、例えば、ナビゲーションマップ、CO2回収装置11におけるCO2回収量や後述する回収容易度マップが表示される。
通信モジュール14は、車両10と車両10の外部との通信を可能とする機器である。通信モジュール14は、通信ネットワーク41及び無線基地局42を介してサーバ30と通信する。通信モジュール14は、例えば、データ通信モジュール(DCM(Data communication module))を含む。
測位センサ15は、車両10の現在地を示す位置情報を生成する。測位センサ15によって生成された位置情報は、ECU12に出力される。測位センサ15は、例えば、車両10に設置されたカーナビゲーションシステムのGPS(Global Positioning System)である。
≪CO2回収装置の構成≫
図2に示されるように、CO2回収装置11は、CO2回収部21と、回収部温度センサ22と、CO2濃度センサ23と、流量センサ24と、を備える。
CO2回収部21は、CO2回収部21に供給される空気中のCO2を回収する。本実施形態では、CO2回収部21は、車両10の後方に位置するラゲッジスペース内又はその下方に配置されている。なお、CO2回収部21は重量物であるため、ラゲッジスペース内において可能な限り鉛直方向において下方に配置することが望ましい。
CO2回収部21によるCO2の回収方法としては、例えば、物理吸着法、物理吸収法、化学吸収法、深冷分離法などが挙げられる。
物理吸着法は、例えば活性炭やゼオライトなどの固体吸着剤とCO2を含んだガスとを接触させることによってCO2を固体吸着剤に吸着させ、加熱(又は減圧)することによって固体吸着剤からCO2を脱離させて回収する方法である。
物理吸着法を採用する場合には、CO2回収部21は、例えばペレット状のゼオライトを収容した容器として構成される。この容器内にCO2を含んだガスを流通させることによってCO2がゼオライトに吸着される。
物理吸収法は、CO2を溶解させることが可能な吸収液(例えばメタノールやNメチル・ヒロリドン)とCO2を含んだガスとを接触させて高圧・低温下で物理的にCO2を吸収液に吸収させ、加熱(又は減圧)することによって吸収液からCO2を回収する方法である。
物理吸収法を採用する場合には、CO2回収部21は、例えばメタノールを収容した容器として構成される。この容器に収容されたメタノール内にCO2を含んだガスを流すことによってCO2がメタノールに吸収される。
化学吸収法は、CO2を選択的に溶解させることが可能な吸収液(例えばアミン、炭酸カリ水溶液)とCO2を含んだガスとを接触させることで化学反応によってCO2を吸収液に吸収させ、加熱することによって吸収液からCO2を解離させて回収する方法である。
化学吸収法を採用する場合には、CO2回収部21は、例えばアミンを収容した容器として構成される。この容器に収容されたメタノール内にCO2を含んだガスを流すことによってCO2がメタノールに吸収される。
本実施形態では、CO2回収部21は、空気中のCO2の回収方法として物理吸着法を採用するように構成される。したがって、CO2回収部21は、ペレット状のゼオライトを収容した容器として構成される。
回収部温度センサ22は、CO2回収部21の温度を測定する。CO2濃度センサ23は、CO2回収部21に流入する空気中のCO2濃度を測定する。流量センサ24は、CO2回収部21に流入する空気の流量を測定する。回収部温度センサ22、CO2濃度センサ23及び流量センサ24の出力信号は、ECU12に入力される。
また、図2に示されるように、CO2回収装置11は、前方車外接続通路25と、後方車外接続通路26と、をさらに備える。CO2回収装置11は、前方車外接続通路25及び後方車外接続通路26をそれぞれ介して車外へと通じている。
前方車外接続通路25は、車両10のアンダボディの下方において、CO2回収部21から車両10の前方に向かって車両10の前後方向に延びる。特に、本実施形態では、前方車外接続通路25の入口は、モータールーム内に配置される。したがって、前方車外接続通路25は、車両10の車外から車両10周りの空気をCO2回収部21に流入させることができるように構成されている。なお、前方車外接続通路25を通って車両10の車外の空気をCO2回収部21に流入させることができれば、前方車外接続通路25はどのように構成されてもよい。したがって、例えば、前方車外接続通路25の入口は、車両10の側面(車両10の前後方向に延びる面)に配置されてもよい。
後方車外接続通路26は、車両10のアンダボディの下方において、CO2回収部21から車両10の後方に向かって車両10の前後方向に延びる。後方車外接続通路26は、CO2回収部21によってCO2が回収された後の空気を車外に排出させることができるように構成されている。なお、後方車外接続通路26を通ってCO2回収部21によってCO2が回収された後の空気を車外に排出させることができれば、後方車外接続通路26はどのように構成されてもよい。したがって、例えば、後方車外接続通路26の出口は、車両10の側面(車両10の前後方向に延びる面)に配置されてもよい。
また、図2に示されるように、CO2回収装置11は、CO2取出口27と、CO2回収部21とCO2取出口27とを連通する取出通路28と、をさらに備える。
取出通路28は、CO2回収部21の固体吸着剤に吸着されたCO2をCO2取出口27を介して取り出すための通路である。本実施形態では、取出通路28を介してCO2回収部21を加熱しつつ減圧することで、固体吸着剤に吸着されたCO2が固体吸着剤から脱離される。そして、脱離させたCO2が、CO2取出口27及び取出通路28を介してCO2回収部21から吸い出されて回収されるようにしている。なお、本実施形態では、取出通路28に開閉弁(不図示)が設けられており、CO2の取出時にのみ開閉弁が開放される。
≪CO2回収方法の概要≫
以下、CO2回収装置11においてCO2を回収する方法について説明する。上述したCO2回収装置11では、基本的には、車両10が走行している場合に、車外の空気が前方車外接続通路25を流通してCO2回収部21に流入する。車外の空気がCO2回収部21に流入すると、CO2回収部21のCO2吸着材と流入した空気とが接触する。その結果、CO2回収部21が空気からCO2を吸着除去することにより、CO2回収部21によって空気中のCO2が回収される。CO2回収部21によってCO2が回収された後の空気は、後方車外接続通路26を流通して車外に排出される。
≪サーバの構成≫
図3は、サーバ30の概略構成図である。図3に示されるように、サーバ30は、サーバ通信部31と、サーバ記憶部32と、サーバ処理部33と、を備える。
サーバ通信部31は、サーバ30を、例えばゲートウェイ等を介して通信ネットワーク41と接続するためのインターフェース回路を有する。サーバ通信部31は、通信ネットワーク41を介して、車両10と通信する。
サーバ記憶部32は、揮発性メモリ(例えば、RAM)及び不揮発性メモリ(例えば、ROM)等の各種メモリ(不図示)と、を備える。サーバ記憶部32は、サーバ処理部33において実行されるコンピュータプログラム、サーバ処理部33において使用される各種のデータ(例えば、地図データなど)、サーバ処理部33で生成されたデータ、及びサーバ処理部33が通信ネットワーク41を介して車両10や外部の通信センタから受信したデータ等を記憶する。
サーバ処理部33は、CPU等のプロセッサ及びその周辺回路を有する。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているコンピュータプログラムに基づいて各種の処理を実行する。
図4は、サーバ30のサーバ処理部33における機能ブロック図である。図4に示されるように、本実施形態では、サーバ処理部33は、機能モジュールとして、取得部34と、マップ作成部35と、マップ送信部36と、を備える。本実施形態では、サーバ処理部33は、メモリに記憶されたプログラム等を実行することによって、取得部34、マップ作成部35及びマップ送信部36として機能する。
取得部34は、車両10が走行した各地点でのCO2回収装置11におけるCO2回収量を取得する。
マップ作成部35は、取得部34において取得された各地点でのCO2回収量に基づいて、各地点についてのCO2の回収の容易度を示す回収容易度マップを作成する。マップ作成部35における回収容易度マップの作成方法は、後述する。
マップ送信部36は、サーバ通信部31を介して車両10に回収容易度マップを送信する。
≪回収容易度マップの作成及びその作用・効果≫
ところで、CO2回収装置11を用いて空気中に含まれるCO2を効率的に回収するには、地域毎のCO2の回収のし易さを把握する必要がある。しかし、CO2の回収のし易さは、様々な要因に影響を受ける。図5(a)乃至(d)を用いて、大気中のCO2の回収量に影響を与えるパラメータの一例を説明する。図5(a)乃至(d)は、それぞれ、大気中のCO2の濃度、大気圧、大気の湿度及び大気の温度と、CO2回収量との関係を例示する。
図5(a)乃至(c)に示される例では、大気中のCO2濃度、大気圧又は大気の湿度が高くなるほど、CO2回収量が増大している。一方、図5(d)に示される例では、大気の温度が高くなるほど、CO2回収効率が低下している。
このように、CO2回収装置11におけるCO2の実際の回収のし易さは、大気中のCO2濃度だけでなく、大気の温度等の他の要因によっても影響を受ける。そのため、例えば空気中に含まれるCO2の濃度を検出するだけでは、簡単にはCO2の回収のし易さを把握することができない。従って、CO2回収装置におけるCO2の回収のし易さを適切に表したマップが必要とされている。
そこで、本実施形態では、マップ作成部35は、各地点でのCO2回収量に基づいて、各地点についてのCO2の回収の容易度を示す回収容易度マップを作成する。この回収容易度マップにおけるCO2の回収の容易度は、CO2濃度だけではなく、他の様々な要因によるCO2の回収量に対する影響が反映されるように算出される。その結果、CO2回収装置においてCO2の回収のし易さを適切に表したマップが提供されるようになる。これにより、車両10がCO2の回収が容易な場所を優先的に走行することができるため、CO2が効率的に回収されるようになる。
≪回収容易度マップを作成する際の処理≫
図6は、本実施形態に係るマップ作成システム100における回収容易度マップを作成する際の処理の一例を示すシーケンス図である。
ステップS11において、車両10は、走行した各地点について、CO2回収装置11におけるCO2回収量を算出する。本実施形態では、車両10は、例えば、走行した各地点について、その一つ前の地点から当該地点の間でCO2回収装置11によって回収されたCO2の量を算出する。例えば、本実施形態では、車両10は、以下の式(1)に基づいて、CO2回収量Yを算出する。
Y=C×F×E …式(1)
ここで、式(1)中、CはCO2回収部21に流入した空気中のCO2濃度を示し、Fは一つ前の地点から対象の地点の間にCO2回収部21に流入した空気の流量を示し、EはCO2回収部21におけるCO2回収効率を示す。CO2濃度C及び流量Fは、CO2濃度センサ23及び流量センサ24の出力信号からそれぞれ取得される。
ここで、CO2回収効率Eについて説明する。CO2回収効率Eは、CO2回収部21に流入してきたCO2の量に対する、CO2回収部21におけるCO2回収量の比率を示す。CO2回収部21におけるCO2回収効率Eが比較的高い状態では、CO2回収部21において比較的多量のCO2が回収される。このCO2回収効率Eは、CO2回収部21における吸着材の温度が相対的に高くなると、相対的に低くなる。
一方で、CO2回収部21における吸着材の温度は、気温、大気圧、湿度等の車両10の環境に応じて変化する。例えば、気温の高低に応じて、CO2回収部21に流入してくる空気の温度も上下するため、気温は吸着材の温度に影響を与える。また、本実施形態においてCO2回収部21の吸着材として用いられるゼオライトは、空気中のCO2や水分等の吸着物質を吸着する際に吸着熱を発する。そのため、大気圧や湿度の高低に応じて、CO2回収部21に流入してくる空気中の吸着物質の量も増減するため、大気圧及び湿度は吸着材の温度に影響を与える。従って、CO2吸着効率Eは、気温、大気圧、湿度等の車両10の周囲の環境条件に応じて変化することから、車両10が走行している地点に応じても変化する。
本実施形態では、CO2吸着効率Eは、回収部温度センサ22によって測定されたCO2回収部21の温度に基づいて算出される。例えば、CO2吸着効率Eは、以下の式(2)に基づいて算出される。
Figure 2021048443
ここで、式(2)中、TはCO2回収部21における吸着材の温度を示し、A、B及びCはそれぞれ任意の係数を示す。
車両10は、式(1)に基づいて算出されたCO2回収量を、測位センサ15によって生成されたその算出元の地点に対応する位置情報と関連付けてECU12のメモリ等に記憶する。車両10は、走行した各地点について斯かる処理を繰り返すことにより、走行した各地点についてCO2回収量を算出してECU12のメモリ等に記憶する。
なお、CO2回収量の算出方法としては、上記の方法に限定されない。例えば、車両10は、CO2回収部21の重量の値を取得することによって、一つ前の地点と対象の地点との間とにおけるCO2回収部21の重量の測定値の差分を、その地点でのCO2回収量として算出してもよい。この場合、回収部温度センサ22、CO2濃度センサ23及び流量センサ24の代わりに、例えば鉛直方向においてCO2回収部21の下方にCO2回収部21の重量を測定する重量センサが配置され且つこの重量センサの出力信号がECU12に入力されればよい。上記式(1)を用いた算出方法では、CO2回収部21の吸着材の温度に影響を与えるパラメータの値の影響しかCO2回収量に反映されないのに対し、この重量を用いた方法によると、あらゆるパラメータの値の影響がCO2回収量に反映される。
ここで、CO2回収装置11では、そのCO2回収量が多くなるほど、CO2の回収能力が低下してCO2が回収されにくくなる場合がある。斯かるCO2の回収能力の低下による影響を低減するために、CO2回収量として、例えば、上記式(1)の右辺やCO2回収部21の重量についての上記差分に、CO2回収装置11におけるCO2回収量が大きいほど大きくなるような係数を乗算した値が用いられてもよい。
ステップS12において、車両10は、任意のタイミングで、運転中に走行した各地点でのCO2回収量をサーバ30に送信し、これに伴って、サーバ30は車両10から各地点でのCO2回収量を取得する。CO2回収量の送信タイミングは、例えば、車両10の運転が実施されている期間中の時間的又は距離的な所定周期毎のタイミング、CO2回収部21によって回収されたCO2をCO2取出口27を介して取り出すことが可能なCO2取出装置が配置されたCO2取出場所でCO2を取り出すタイミング等を含む。CO2取出場所の例としては、例えば、既存のガソリンスタンドなどが挙げられる。サーバ30へは、前回の送信タイミングから今回の送信タイミングまでの間の運転中に走行した各地点でのCO2回収量が送信される。サーバ30は、取得した各地点におけるCO2回収量をサーバ記憶部32に記憶する。
ステップS13において、サーバ30は、取得した各地点でのCO2回収量に基づいて、各地点でのCO2の回収容易度を算出する。例えば、サーバ30は、サーバ記憶部32に記憶された各地点でのCO2回収量を0〜100の値に正規化することにより、各地点でのCO2の回収容易度を算出する。例えば、或る地点でのCO2回収量をYとすると、サーバ30は、以下の式(3)に基づいて、或る地点についてのCO2の回収容易度Xを算出する。
X=(Y−YMIN)/(YMAX−YMIN)×100 …式(3)
式(3)中、YMAXはサーバ記憶部32に記憶されたCO2回収量の最大値であり、YMINはサーバ記憶部32に記憶されたCO2回収量の最小値である。ここで、CO2の回収容易度の算出方法としては、上記式(3)の算出方法に限定されず、目的や用途等に応じて種々の算出方法が利用可能である。算出された各地点でのCO2の回収容易度は、サーバ記憶部32に記憶される。
ここで、例えば複数の車両10が同じ地点を走行した場合など、同じ地点について複数のCO2回収量が記憶されている場合、例えば、各CO2回収量の平均値を用いてその地点でのCO2の回収容易度が算出されればよい。
次に、ステップS14において、サーバ30は、算出した各地点でのCO2の回収容易度に基づいて、回収容易度マップを作成する。例えば、サーバ30は、算出した各地点でのCO2の回収容易度を地図データ上に反映させることにより、回収容易度マップを作成する。この回収容易度マップの具体例については、図8を用いて後述する。作成した回収容易度マップは、サーバ記憶部32に記憶される。サーバ記憶部32に回収容易度マップが既に記憶されている場合には、サーバ30は、この作成した回収容易度マップによって回収容易度マップを更新する。
なお、ステップS12の後の任意のタイミングで、サーバ30は、車両10のユーザに対して、CO2回収量のデータ提供に対する対価の支払処理を実行してもよい。対価の支払い処理は、例えば、ビットコイン等の仮想通貨によって行われる。この対価の額は、例えば、サーバ30において適宜設定される。対価の支払い処理は公知の方法を適用すればよいため、その説明を省略する。
≪車両が回収容易度マップを取得する際の処理≫
図7は、本実施形態に係るマップ作成システム100において車両10が回収容易度マップを取得する際の処理の一例を示すシーケンス図である。なお、本例では、回収容易度マップがサーバ記憶部32に記憶されている状態であるものとする。
ステップS21において、車両10が、回収容易度マップを要求するマップ要求をサーバ30に送信する。このマップ要求は、例えば、HMI13へのユーザ入力に応答して、車両10からサーバ30に送信される。或いは、このマップ要求は、車両10の起動時や、車両10が所定の距離を走行する毎又は所定の時間が経過する毎に、自動的に車両10からサーバ30に送信されてもよい。
車両10からマップ要求がサーバ30に送信されると、ステップS22において、サーバ30は回収容易度マップを各車両10に送信し、これに伴って車両10は回収容易度マップを取得する。例えば、サーバ30は、マップ要求を受信すると、サーバ記憶部32から回収容易度マップを取り出して各車両10に送信する。車両10は、サーバ30から回収容易度マップを受信して、ECU12のメモリ等に記憶する。ECU12のメモリ等に回収容易度マップが既に記憶されている場合には、車両10は、この受信した回収容易度マップによって回収容易度マップを更新する。この場合、車両10は、HMI13を介して車両10のユーザに回収容易度マップが更新された旨を通知してもよい。
≪回収容易度マップの例≫
図8は、回収容易度マップの表示例を示す。回収容易度マップは、例えば、車両10が回収容易度マップを取得した後に、回収容易度マップを表示することを求めるHMI13へのユーザ入力に応答して、HMI13に表示される。
図8に示されるように、回収容易度マップは、例えば、自車両、道路、目的地等が描かれた地図データ上に、CO2の回収容易度を示す等高線が反映された形式で表示される。図8に示される数字(例えば、70、80等)は、CO2の回収容易度を示している。本実施形態では、この数字が大きいほど、CO2が回収され易いことが示される。
例えば、図8に示される回収容易度マップでは、A市方面の区域の回収容易度は、40〜60程度であるのに対し、B市方面の区域の回収容易度は、50〜90程度である。そのため、車両10のユーザは、例えば、A市方面を通る経路(図8中、経路A)ではなく、B市方面を通る経路(図8中、経路B)を用いて目的地に向かうことによって、CO2をより効率的に回収可能であることを把握することができる。これにより、車両10のユーザは、例えば、CO2回収装置11の現在のCO2回収量からCO2回収装置11のCO2回収能力に余力があると判断した場合には、経路Bを通って目的地まで走行することができる。
或いは、例えば、CO2回収装置11の現在のCO2回収量が所定の基準量よりも少ない場合であって、目的地まで複数の経路がある場合には、車両10のECU12はHMI13を介して各地点での回収容易度の積算値が最も大きい経路(図8では経路B)を回収容易度マップ上で強調表示して、経路Bを走行させるように車両10のユーザに促してもよい。また、例えば、CO2回収装置11の現在のCO2回収量が所定の基準量よりも多い場合には、車両10のECU12はHMI13を介して目的地までの最短経路(図8では、経路A)で走行させるように車両のユーザに促してもよい(例えば、経路A以外の経路を表示しない等)。
なお、回収容易度マップは、図8に示されるような等高線の形式に限定されず、例えば、地図データ上に、CO2の回収容易度の大きさによって色分けされたドットが反映された形式で表示されてもよい。
<その他>
以上、本開示に係る好適な実施形態を説明したが、本開示はこの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
上記実施形態では、サーバ30は車両10からCO2回収量を受信することによりCO2回収量を取得したが、これには限定されない。例えば、サーバ30は、車両10から各地点でのCO2濃度C、流量F及びCO2回収効率E(又は、CO2回収部21の重量の値)を受信して、これら値に基づいてCO2回収量を算出することにより、CO2回収量を取得してもよい。
また、上記実施形態では、CO2濃度C、流量F及びCO2回収効率E(又は、CO2回収部21の重量)に基づいてCO2回収量が算出されたが、これらには限定されない。例えば、CO2回収量は、CO2回収部21の加熱・吸引などによりCO2回収部21からCO2を脱離させ、このとき吸引された気体中のCO2濃度に基づいてCO2回収量を推定することにより、取得されてもよい。
10 車両
11 CO2回収装置
21 CO2回収部
22 回収部温度センサ
23 CO2濃度センサ
24 流量センサ
30 サーバ
33 サーバ処理部
34 取得部
35 マップ作成部
36 マップ送信部
100 マップ作成システム

Claims (1)

  1. 流入する空気中に含まれるCO2を回収するCO2回収装置を備えた車両と通信可能に構成されたサーバであって、
    前記車両から、前記車両が走行した各地点での前記CO2回収装置におけるCO2回収量を取得する取得部と、
    取得した各地点での前記CO2回収量に基づいて、前記各地点についてのCO2の回収の容易度を示す回収容易度マップを作成するマップ作成部と、
    を備えた、サーバ。
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