JP2021046879A - 車両用変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルセパレータが大型化することを防止しつつ、浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを効率よくオイルガターに導くことができ、大型化することを防止できる車両用変速機を提供すること。【解決手段】自動変速機2は、オイルセパレータ65と、オイルガター71とを備え、オイルセパレータ65の上端に、オイルガター71に向かって開口する開口部66bが形成されている。3速−4速用のシフトヨーク63は、リバースドライブギヤ30Bの上方で、かつ、上下方向でオイルガター71と重なる位置に設置されている。3速−4速用のシフトヨーク63は、右端部63aと、右端部63aからオイルガター71に向かって上方に傾斜する左端部63bとを有する傾斜部63Aを備えており、リバースドライブギヤ30B、オイルセパレータ65およびオイルガター71は、リバース軸29の軸方向で重なっている。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用変速機に関する。
ギヤの回転によって潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑するものとして、特許文献1に記載される変速機が知られている。
この変速機は、ミッションケースの底部の潤滑油貯留領域に貯留された潤滑油をリングギヤによって掻き上げて、リングギヤの上方に設置される第1レシーバに貯留する。
リングギヤには弓状のセパレータが設けられている。セパレータは、リングギヤの周縁部のうち、潤滑油貯留領域から第1レシーバの近くに亘ってリングギヤの周縁部を囲むように形成されている。
セパレータは、リングギヤの周縁部を囲むことによって、リングギヤの回転による潤滑油の掻き上げ油量や、飛散させる方向を安定させるものであり、リングギヤによって掻き上げられた一定量の潤滑油は、セパレータによって第1レシーバに導かれる。
このような従来の変速機にあっては、セパレータは、リングギヤの周縁部のうち、潤滑油貯留領域から第1レシーバの近くに亘ってリングギヤの周縁部を囲むように形成されているので、セパレータがリングギヤの周方向に長くなる。
このため、セパレータが大型化し、セパレータの設置スペースが増大する。この結果、変速機が大型化するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、オイルセパレータが大型化することを防止しつつ、浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを効率よくオイルガターに導くことができ、大型化することを防止できる車両用変速機を提供することを目的とするものである。
本発明は、平行に設置された複数の回転軸と、前記複数の回転軸にそれぞれ設けられ、互いに噛み合うギヤとを有し、内燃機関の回転を変速して出力する変速機構と、シフト操作に応じてシフタ軸を前記複数の回転軸の軸方向に移動させるシフトヨークと、底部にオイルが貯留されるオイル貯留室を有し、前記変速機構、前記シフタ軸および前記シフトヨークを収容する変速機ケースと、前記複数の回転軸に設けられたギヤのうち、前記オイル貯留室に貯留されたオイルに浸かる浸漬ギヤの外周部を下方から覆い、前記変速機ケースの内部を前記オイル貯留室と前記浸漬ギヤを収容する空間とに仕切るオイルセパレータと、前記浸漬ギヤよりも上方に設置され、前記浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを捕捉して前記変速機構に供給するオイルガターとを備え、前記オイルセパレータの上端に、前記オイルガターに向かって開口する開口部が形成された車両用変速機であって、前記シフトヨークは、前記浸漬ギヤの上方で、かつ、上下方向で前記オイルガターと重なる位置に設置されており、前記シフトヨークは、傾斜部を有し、前記傾斜部は、一端部と、前記一端部から前記オイルガターに向かって上方に傾斜する他端部とを有し、前記浸漬ギヤ、前記オイルセパレータおよび前記オイルガターは、前記浸漬ギヤを備えた回転軸の軸方向で重なっていることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、オイルセパレータが大型化することを防止しつつ、浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを効率よくオイルガターに導くことができ、車両用変速機が大型化することを防止できる。
本発明の一実施の形態に係る車両用変速機は、平行に設置された複数の回転軸と、複数の回転軸にそれぞれ設けられ、互いに噛み合うギヤとを有し、内燃機関の回転を変速して出力する変速機構と、シフト操作に応じてシフタ軸を複数の回転軸の軸方向に移動させるシフトヨークと、底部にオイルが貯留されるオイル貯留室を有し、変速機構、シフタ軸およびシフトヨークを収容する変速機ケースと、複数の回転軸に設けられたギヤのうち、オイル貯留室に貯留されたオイルに浸かる浸漬ギヤの外周部を下方から覆い、変速機ケースの内部をオイル貯留室と浸漬ギヤを収容する空間とに仕切るオイルセパレータと、浸漬ギヤよりも上方に設置され、浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを捕捉して変速機構に供給するオイルガターとを備え、オイルセパレータの上端に、オイルガターに向かって開口する開口部が形成された車両用変速機であって、シフトヨークは、浸漬ギヤの上方で、かつ、上下方向でオイルガターと重なる位置に設置されており、シフトヨークは、傾斜部を有し、傾斜部は、一端部と、一端部からオイルガターに向かって上方に傾斜する他端部とを有し、浸漬ギヤ、オイルセパレータおよびオイルガターは、浸漬ギヤを備えた回転軸の軸方向で重なっている。
これにより、本発明の一実施の形態に係る車両用変速機は、オイルセパレータが大型化することを防止しつつ、浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを効率よくオイルガターに導くことができ、車両用変速機が大型化することを防止できる。
以下、本発明の一実施例に係る車両用変速機について、図面を用いて説明する。
図1から図4は、本発明の一実施例に係る車両用変速機を示す図である。図1から図4において、上下前後左右方向は、車両用変速機が搭載された車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
図1から図4は、本発明の一実施例に係る車両用変速機を示す図である。図1から図4において、上下前後左右方向は、車両用変速機が搭載された車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1には自動変速機2が搭載されており、自動変速機2は、エンジン3に接続された状態で車両1のフロアパネル1Aの下方に縦置きに設置されている。本実施例の自動変速機2は、本発明の車両用変速機を構成する。
図1において、車両1には自動変速機2が搭載されており、自動変速機2は、エンジン3に接続された状態で車両1のフロアパネル1Aの下方に縦置きに設置されている。本実施例の自動変速機2は、本発明の車両用変速機を構成する。
自動変速機2は変速機ケース4を備えており、変速機ケース4は、トルクコンバータハウジング(以下、単にトルコンハウジングという)5と、フロントケース6と、トランスファフロントケース7と、トランスファリヤケース8と、エクステンションケース9とを含んで構成されている。
トルコンハウジング5の前端部には図示しないボルトによって内燃機関としてのエンジン3が接続されている。エンジン3は、燃料の燃焼を行い、熱エネルギーを機械的エネルギーに変換する。
トルコンハウジング5にはトルクコンバータ10が収容されている。トルクコンバータ10は、図示しないドライブプレートを介してエンジン3の図示しないクランク軸に連結されるフロントカバー10Aと、フロントカバー10Aに連結されたシェル10Bとを備えており、エンジン3と自動変速機2との間で作動油としてのオイルを介して動力を伝達する流体継手を構成している。
シェル10Bの内面には、図示しないポンプインペラが固定されている。シェル10Bの内部には、図示しないタービンランナがポンプインペラに対向して設置されており、タービンランナは、前後方向に延びるタービン軸11に連結されている。ポンプインペラとタービンランナとの間には図示しないステータが設置されている。
トルクコンバータ10において、クランク軸が回転すると、ドライブプレートを介してフロントカバー10A、シェル10Bおよびポンプインペラが一体で回転する。このとき、ポンプインペラの回転による遠心力によって、トルクコンバータ10の内部の流体、すなわち、オイルに、ポンプインペラからタービンランナに向かう流れが生じる。
この流体の流れによりタービンランナが回転され、タービンランナに接続されたタービン軸11が回転する。ステータは、タービンランナからの流体の流れをポンプインペラの回転方向に沿うように変換することにより、エンジン3の動力を増幅させる。
トルクコンバータ10には図示しないロックアップクラッチが設けられており、ロックアップクラッチは、ロックアップクラッチ締結用のオイルが供給されると、タービンランナをフロントカバー10Aに締結する。これにより、エンジン3の動力が、フロントカバー10Aから流体を介さずにタービンランナに伝達されることにより、タービン軸11が回転する。
ロックアップクラッチは、ロックアップクラッチ解除用のオイルが供給されると、タービンランナをフロントカバー10Aから引き離す。これにより、エンジン3の動力が、フロントカバー10Aから流体を介してタービンランナを伝達されることにより、タービン軸11が回転する。
トルコンハウジング5には隔壁31が形成されており、隔壁31は、トルコンハウジング5の内部の空間とフロントケース6の内部の空間とを仕切っている。タービン軸11は、軸受40を介して隔壁31に回転自在に支持されている。
トルコンハウジング5にはオイルポンプ12が収容されており、オイルポンプ12は、例えば、トロコイド式のオイルポンプから構成されている。オイルポンプ12は、図示しないボルトによって隔壁31に固定されたリヤポンプケース13と、図示しないボルトによってリヤポンプケース13に締結されたフロントポンプケース14とを有する。
リヤポンプケース13とフロントポンプケース14とに挟まれた内部空間にはポンプ室15が形成されており、ポンプ室15には図示しないインナロータおよびアウタロータが設けられている。インナロータは、シェル10Bと一体で回転するようにシェル10Bの一部に取付けられている。
アウタロータは、インナロータの径方向外方に設けられており、インナロータの回転に伴って回転する。トロコイド式のオイルポンプ12は、アウタロータに形成された複数の内歯とインナロータに形成された複数の外歯とが接触することにより、外歯と内歯との間にオイルを収容する図示しない複数の作動室が形成されている。
オイルポンプ12において、エンジン3の動力がシェル10Bによってインナロータに伝達されると、インナロータとアウタロータとが一方向に回転する。このとき、作動室の容積増加および容積減少が連続して発生することにより、オイルを図示しない吸入ポートから作動室に吸入し、作動室によって加圧されたオイルを図示しない吐出ポートから吐出する。
タービン軸11の後端部には拡径部11Aが形成されており、拡径部11Aは、タービン軸11の前端部や中央部よりも大径に形成されている。拡径部11Aには環状のフライホイール16が取付けられており、フライホイール16は、フロントケース6に収容されている。
フロントケース6には摩擦クラッチ17が収容されており、摩擦クラッチ17は、フライホイール16に対向するようにフライホイール16に取付けられる。
トルコンハウジング5の隔壁31は、変速機ケース4の内部を、トルクコンバータ10を収容する内部空間であるトルクコンバータ室36Aと摩擦クラッチ17を収容する内部空間であるクラッチ室36Bとに仕切っている。
摩擦クラッチ17は、入力軸21の軸方向の前端部21aに設置されている。入力軸21は、軸方向の前端部側でフロントケース6に形成された隔壁32に軸受41を介して回転自在に支持されており、軸方向の後端部21bが後側出力軸22に回転自在に支持されている。
後側出力軸22は、入力軸21の軸方向において入力軸21に対向している。後側出力軸22は、トランスファフロントケース7の後端部に形成された隔壁33およびトランスファリヤケース8の後壁34にそれぞれ軸受42A、42Bを介して回転自在に支持されており、入力軸21に対して相対回転する。
摩擦クラッチ17は、入力軸21に一体回転自在、かつ入力軸21の軸方向に移動自在に設けられたクラッチディスク17Aと、クラッチディスク17Aをフライホイール16に押し付けるプレッシャプレート17Bと、プレッシャプレート17Bをフライホイール16側に付勢するダイヤフラムスプリング17Cとを備えている。
フロントケース6の隔壁32には筒状部32Aが形成されており、筒状部32Aは、隔壁32の径方向内端部から入力軸21の軸方向に沿って摩擦クラッチ17側に延びている。
摩擦クラッチ17と隔壁32の間において、筒状部32Aの外周部にはレリーズベアリング18が設けられており、レリーズベアリング18は、摩擦クラッチ17をフライホイール16に押し付けるように、または、フライホイール16から離れるように摩擦クラッチ17の軸方向(入力軸21の軸方向)に移動する。
レリーズベアリング18と隔壁32の間には図示しないレリーズフォークが設けられている。
レリーズフォークは、レリーズベアリング18を摩擦クラッチ17の軸方向に移動させ、摩擦クラッチ17をフライホイール16に押し付けることや、フライホイール16から引き離すことにより、エンジン3のクランク軸と入力軸21との間で動力を伝達可能または動力を遮断可能となっている。
フロントケース6およびトランスファフロントケース7にはカウンタ軸23(図2、図3参照)が収容されており、カウンタ軸23は、軸受43A、43B(図3参照)を介して隔壁32、33に回転自在に支持されている。カウンタ軸23は、入力軸21および後側出力軸22と平行に設置されている。
フロントケース6の隔壁32は、変速機ケース4の内部を、内部空間であるクラッチ室36Bと、入力軸21およびカウンタ軸23を収容する内部空間である変速機構室36Cとに仕切っている。
入力軸21には、摩擦クラッチ17側から後側出力軸22に向かって1速入力ギヤ24A、2速入力ギヤ24B、3速入力ギヤ24C、4速入力ギヤ24Dおよび5速入力ギヤ24Eが設置されている(図3、図4参照)。
1速入力ギヤ24A、2速入力ギヤ24Bは、入力軸21に固定されており、入力軸21と一体で回転する。3速入力ギヤ24C、4速入力ギヤ24Dおよび5速入力ギヤ24Eは、入力軸21に相対回転自在に連結されている。
後側出力軸22の前端部にはカウンタドリブンギヤ25が設けられている。カウンタドリブンギヤ25には6速クラッチギヤ26がスプライン嵌合されており、6速クラッチギヤ26は、ドグから構成され、カウンタドリブンギヤ25と一体で回転する。
図3に示すように、カウンタ軸23には、前側(摩擦クラッチ17側)から後側(後側出力軸22側)に向かって1速カウンタギヤ27A、2速カウンタギヤ27B、リバースドリブンギヤ27R、3速カウンタギヤ27C、4速カウンタギヤ27D、5速カウンタギヤ27Eおよびカウンタドライブギヤ28が設けられている。
1速カウンタギヤ27Aおよび2速カウンタギヤ27Bは、カウンタ軸23に相対回転自在に連結されている。3速カウンタギヤ27C、4速カウンタギヤ27D、5速カウンタギヤ27Eおよびカウンタドライブギヤ28は、カウンタ軸23と一体で回転する。
1速カウンタギヤ27A、2速カウンタギヤ27B、3速カウンタギヤ27C、4速カウンタギヤ27Dおよび5速カウンタギヤ27Eは、それぞれ1速段から5速段を構成する1速入力ギヤ24A、2速入力ギヤ24B、3速入力ギヤ24C、4速入力ギヤ24Dおよび5速入力ギヤ24Eに噛み合っている。
カウンタドライブギヤ28は、カウンタドリブンギヤ25に噛み合っている。カウンタドリブンギヤ25は、後側出力軸22に固定されており、後側出力軸22と一体で回転する。
フロントケース6およびトランスファフロントケース7にはリバース軸29(図3、図4参照)が収容されている。リバース軸29は、入力軸21およびカウンタ軸23と平行に設置されている。
リバース軸29は、軸受44A(図4参照)を介して隔壁32に回転自在に支持されているとともに、軸受44B(図4参照)を介してトランスファフロントケース7の図示しない軸受支持部に回転自在に支持されている。
図3、図4に示すように、リバース軸29にはリバース入力ギヤ30Aとリバースドライブギヤ30Bが設置されている。リバース入力ギヤ30Aは、リバース軸29に相対回転自在に連結されている。
リバースドライブギヤ30Bは、リバース軸29にスプライン嵌合されており、リバース軸29と一体で回転する。リバースドライブギヤ30Bは、リバースドリブンギヤ27Rに噛み合っている。
リバース入力ギヤ30Aは、1速入力ギヤ24Aに噛み合っている。1速入力ギヤ24Aは、入力軸21の軸方向で1速カウンタギヤ27Aからリバース入力ギヤ30Aまで延びており、1速カウンタギヤ27Aとリバース入力ギヤ30Aとに噛み合っている。
図1、図4に示すように、入力軸21には3速−4速用の同期装置50が設けられている。3速−4速用の同期装置50は、入力軸21と一体で回転するハブ50Aと、入力軸21の軸方向に移動自在に設けられたスリーブ50Bとを有する。
スリーブ50Bは、3速−4速用のシフトフォーク61、3速−4速用のシフタ軸62および3速−4速用のシフトヨーク63を介してシフトアンドセレクト軸54(図1参照)で移動可能となっている。
シフトアンドセレクト軸54が3速−4速用のシフトヨーク63を選択し、3速−4速用のシフタ軸62を介して3速−4速用のシフトフォーク61を入力軸21の軸方向(シフト方向)に移動させると、3速−4速用の同期装置50のスリーブ50Bが入力軸21の軸方向に移動される。
3速−4速用の同期装置50のスリーブ50Bは、中立位置から入力軸21の軸方向の後側に移動することにより、4速入力ギヤ24Dを入力軸21に連結して前進4速段を成立させ、入力軸21の動力を4速入力ギヤ24Dおよび4速カウンタギヤ27Dを介してカウンタ軸23に伝達する。
カウンタ軸23に伝達される動力は、カウンタドライブギヤ28からカウンタドリブンギヤ25を介して後側出力軸22に伝達される。後側出力軸22には図示しないリヤプロペラ軸を介していずれも図示しないリヤディファレンシャル装置、リヤドライブ軸および駆動後輪が連結されている。
これにより、後側出力軸22に伝達された動力は、リヤプロペラ軸を介してリヤディファレンシャル装置に伝達され、リヤディファレンシャル装置によって左右のリヤドライブ軸に分配された後に、駆動後輪に伝達され、駆動後輪が駆動される。この結果、車両1が走行される。
3速−4速用の同期装置50のスリーブ50Bは、中立位置から入力軸21の軸方向の前側に移動することにより、3速入力ギヤ24Cを入力軸21に連結して前進3速段を成立させ、入力軸21の動力を3速入力ギヤ24Cおよび3速カウンタギヤ27Cを介してカウンタ軸23に伝達する。
このように3速−4速用のシフトヨーク63は、シフトアンドセレクト軸54によるシフト操作に応じて3速−4速用のシフタ軸62を入力軸21の軸方向に移動させる。本実施例の3速−4速用のシフトヨーク63は、本発明のシフトヨークを構成する。
図1、図3に示すように、入力軸21には5速−6速用の同期装置51が設けられている。図3に示すように、カウンタ軸23には1速−2速用の同期装置52が設けられている。図4に示すように、リバース軸29にはリバース用の同期装置53が設けられている。
同期装置51、52、53は、同期装置50と同一の構成で、かつ、変速段を成立させるための同一の機能を有するので、詳細な説明は省略する。本実施例の入力軸21、カウンタ軸23およびリバース軸29は、本発明の回転軸を構成する。
1速入力ギヤ24A、2速入力ギヤ24B、3速入力ギヤ24C、4速入力ギヤ24D、5速入力ギヤ24E、1速カウンタギヤ27A、2速カウンタギヤ27B、リバースドリブンギヤ27R、3速カウンタギヤ27C、4速カウンタギヤ27D、5速カウンタギヤ27E、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bは、本発明のギヤを構成する。
入力軸21、カウンタ軸23、リバース軸29および上述したギヤ24A、24B、24C、24D、24E、27A、27B、27C、27D、27E、27R、30A、30Bは、内燃機関(エンジン3)の回転を変速して出力する本発明の変速機構75を構成する。
図1に示すように、フロントケース6とトランスファフロントケース7の底部にはトルクコンバータ10の作動用および変速機構75の潤滑用のオイルOが貯留されている。すなわち、フロントケース6とトランスファフロントケース7の底部にはオイルOが貯留される空間が設けられており、オイルOが貯留される空間は、オイル貯留室64を構成している(図2参照)。
図2に示すように、リバース入力ギヤ30Aの下部とリバースドライブギヤ30Bの下部は、オイルOに浸かっており、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bの回転によってオイルOが掻き上げられる。
変速機ケース4にはオイルセパレータ65(図3、図4参照)が収容されている。オイルセパレータ65は、リバース軸29の軸方向から見て半円形状(半月形状)の前側セパレータ部66と、前側セパレータ部66から後方に延び、前側セパレータ部66よりも半径方向長さが短い半円形状(半月形状)の後側セパレータ部67とを有する。
前側セパレータ部66の前端には複数の締結部66aが設けられており(図4では1つのみ図示)、締結部66aは、前側セパレータ部66の周方向に離隔して設けられている。締結部66aは、隔壁32に締結されている。
後側セパレータ部67の後端には複数の締結部67aが設けられている(図4では1つのみ図示)。締結部67aは、隔壁33に締結されている。
これにより、オイルセパレータ65は、両端部が隔壁32と隔壁33に締結されることにより、フロントケース6とトランスファフロントケース7に取付けられている。
前側セパレータ部66の上端には開口部66b(図2、図3参照)が形成されており、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bは、開口部66bを通して前側セパレータ部66に収容されている。
リバースドライブギヤ30Bの外周部は、前側セパレータ部66によって下方を覆われており、リバース入力ギヤ30Aの外周部は、隔壁32と前側セパレータ部66とによって覆われている。
図1、図2に示すように、オイルセパレータ65は、変速機ケース4の内部、すなわち、フロントケース6とトランスファフロントケース7の内部を、オイル貯留室64とリバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bを収容する浸漬ギヤ収容室68とに仕切っている。
図1に示すように、前側セパレータ部66の底部には開口部66cが形成されており、浸漬ギヤ収容室68には開口部66cを通してオイル貯留室64のオイルOが導入される。これにより、リバース入力ギヤ30Aの下部とリバースドライブギヤ30Bの下部は、オイルセパレータ65の底面に貯留される少量のオイルに浸かっている。
このため、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bがオイル貯留室64に貯留されるオイルOに全体的に漬かることを防止でき、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bの回転時の攪拌抵抗を低減できる。
本実施例のリバースドライブギヤ30Bは、本発明の浸漬ギヤを構成する。浸漬ギヤ収容室68は、本発明の浸漬ギヤを収容する空間を構成する。
図2に示すように、入力軸21は、車幅方向でカウンタ軸23とリバース軸29の間で、かつ、カウンタ軸23およびリバース軸29よりも上方に設置されている。カウンタ軸23は、入力軸21に対してリバース軸29と反対側に設置されており、上下方向でリバース軸29よりも上方で、かつ、入力軸21よりも下方に設置されている。
図2、図4に示すように、変速機構室36Cにはオイルガター71が設けられており、オイルガター71は、入力軸21、カウンタ軸23およびリバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bよりも上方に設置されている。
図3、図4に示すように、オイルガター71は、入力軸21の軸方向に延びる前側オイルガター部71Aと後側オイルガター部71Bを有する。本実施例の前側オイルガター部71Aと後側オイルガター部71Bは、本発明のオイルガター本体を構成する。
前側オイルガター部71Aの前端部には締結部71aが設けられており、締結部71aは、隔壁32に締結されている。後側オイルガター部71Bの後端部には締結部71bが設けられており、締結部71bは、隔壁33に締結されている。
これにより、オイルガター71は、両端部が隔壁32、33に締結されることにより、フロントケース6とトランスファフロントケース7に取付けられている。
後側オイルガター部71Bは、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられるオイルの捕捉する位置に設置されており、リバース入力ギヤ30Aおよびリバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルを捕捉して一時的に貯留する。
前側オイルガター部71Aは、入力軸21の軸方向で後側オイルガター部71Bに連絡されており、後側オイルガター部71Bに貯留されるオイルが導入される。これにより、オイルガター71にはオイルが一時的に貯留される。
前側オイルガター部71Aは、入力軸21とカウンタ軸23の前側の上方に設置されている。前側オイルガター部71Aに貯留されたオイルは、前側オイルガター部71Aから同期装置52、53、1速入力ギヤ24Aと1速カウンタギヤ27Aの噛み合い部および2速入力ギヤ24Bと2速カウンタギヤ27Bの噛み合い部に供給される。これにより、同期装置52、53とこれらギヤの噛み合い部が潤滑される。
後側オイルガター部71Bは、入力軸21とカウンタ軸23の後側の上方に設置されている。後側オイルガター部71Bに貯留されたオイルは、後側オイルガター部71Bから同期装置50、51、3速入力ギヤ24Cと3速カウンタギヤ27Cの噛み合い部、4速入力ギヤ24Dと4速カウンタギヤ27Dの噛み合い部および5速入力ギヤ24Eと5速カウンタギヤ27Eの噛み合い部に供給される。これにより、同期装置50、51とこれらギヤの噛み合い部が潤滑される。
図2に示すように、3速−4速用のシフトヨーク63は、リバースドライブギヤ30Bの上方に設置されている。3速−4速用のシフトヨーク63は、上下方向でオイルガター71と重なる位置に設置されている。
すなわち、3速−4速用のシフトヨーク63とリバースドライブギヤ30Bは、同じ高さ位置に設置されており、車幅方向で対向している。
3速−4速用のシフトヨーク63は、傾斜部63Aと鉛直部63Bとを有する。傾斜部63Aは、右端部63aと、右端部63aよりもオイルガター71側に位置する左端部63bとを有し、右端部63aからオイルガター71側の左端部63bに向かって上方に傾斜している。リバース軸29の軸方向から見た場合に、傾斜部63Aの左端部63bは、リバース軸29の軸心C1の上方に位置している。
鉛直部63Bは、傾斜部63Aの左端部63bから鉛直方向に沿って上方に延びており、鉛直方向の上端がオイルガター71よりも上方に位置している。本実施例の右端部63aは、本発明の傾斜部の一端部を構成し、左端部63bは、本発明の傾斜部の他端部を構成する。
図3に示すように、リバースドライブギヤ30B、オイルセパレータ65およびオイルガター71は、リバース軸29の軸方向で重なっている。すなわち、リバースドライブギヤ30B、オイルセパレータ65およびオイルガター71は、リバース軸29と直交する方向に並んで設置されている。
本実施例の3速−4速用のシフトヨーク63は、シフト位置が1速段、2速段、4速段、5速段、6速段および後進段にある場合に、リバースドライブギヤ30Bの真上に位置しているが、シフト位置が全ての変速段にある場合に、リバースドライブギヤ30Bの真上に位置するようにしてもよい。
図3に示すように、前側オイルガター部71Aには延出部71Cが設けられている。図2に示すように、延出部71Cは、前側オイルガター部71Aから3速−4速用のシフトヨーク63に向かって延びている。延出部71Cは、2速入力ギヤ24Bの外周に沿って湾曲しており、2速入力ギヤ24Bを上方から覆っている。
傾斜部63Aの左端部63bは、延出部71Cと上下方向で対向しており、傾斜部63Aの左端部63bと延出部71Cの間にはオイルが流れるオイル通路72が形成されている。
前側セパレータ部66の開口部66bは、オイルガター71に向かって開口している。換言すれば、開口部66bは、オイルガター71に対向している。 すなわち、開口部66bは、左斜め上方に開口しており、オイルガター71は、開口部66bに対して左斜め上方に設置されている。
リバースドライブギヤ30Bは、リバース軸29にスプライン嵌合されており、リバース軸29と一体で回転する。また、リバースドライブギヤ30Bは、車両1の前進時にリバースドリブンギヤ27Rから動力が伝達される。
このとき、リバース軸29は、リバースドリブンギヤ27Rと一体で反時計回りRに回転するが、リバース入力ギヤ30Aがリバース軸29と相対回転するので、入力軸21からリバース軸29に動力が伝達されない。
また、リバースドライブギヤ30Bが反時計回りRに回転するときには、リバースドライブギヤ30Bの軸方向と直交する幅方向の右側面30rでオイルを掻き上げる。リバースドライブギヤ30Bの右側面30rによって掻き上げられたオイルは、オイルガター71に向かって飛散される。本実施例の右側面30rは、本発明の浸漬ギヤを備えた回転軸の軸方向と直交する幅方向の一側面を構成する。
傾斜部63Aの左端部63bには筒状のボス部63Cが設けられており、ボス部63Cには3速−4速用のシフタ軸62が嵌合されている。これにより、3速−4速用のシフタ軸62は、3速−4速用のシフトヨーク63によってリバース軸29の軸方向に移動される。
ボス部63Cは、前側セパレータ部66の開口部66bに位置するリバースドライブギヤ30Bの右側面30rと傾斜部63Aとを結んだ仮想直線L1に対して延出部71Cと反対側で、かつ、延出部71Cよりも低い位置に位置している。
すなわち、ボス部63Cは、仮想直線L1を基準に延出部71Cの反対側(右側)に設置されており、延出部71Cは、仮想直線L1を基準にボス部63Cの反対側(左側)に設置されている。
仮想直線L1は、リバース軸29の軸心C1と入力軸21の軸心C2とを結んだ仮想直線L2と平行で、かつ、仮想直線L1に対して車幅方向に離れている。このため、リバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルは、仮想直線L1に沿って飛散し、入力軸21やリバースドライブギヤ30Bに噛み合う1速入力ギヤ24Aに衝突することを防止できる。 なお、仮想直線L1と仮想直線L2とは完全に平行ではなく、平行に近くてもよい。
次に、本実施例の自動変速機2の作用効果を説明する。
本実施例の自動変速機2は、シフト操作に応じて3速−4速用のシフタ軸62をリバース軸29の軸方向に移動させる3速−4速用のシフトヨーク63と、リバースドライブギヤ30Bの外周部を下方から覆い、変速機ケース4の内部をオイルOが貯留されるオイル貯留室64とリバースドライブギヤ30Bを収容する浸漬ギヤ収容室68とに仕切るオイルセパレータ65とを有する。
本実施例の自動変速機2は、シフト操作に応じて3速−4速用のシフタ軸62をリバース軸29の軸方向に移動させる3速−4速用のシフトヨーク63と、リバースドライブギヤ30Bの外周部を下方から覆い、変速機ケース4の内部をオイルOが貯留されるオイル貯留室64とリバースドライブギヤ30Bを収容する浸漬ギヤ収容室68とに仕切るオイルセパレータ65とを有する。
また、自動変速機2は、リバースドライブギヤ30Bよりも上方に設置され、リバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルを捕捉して変速機構75に供給するオイルガター71を備えており、オイルセパレータ65の上端にはオイルガター71に向かって開口する開口部66bが形成されている。
3速−4速用のシフトヨーク63は、リバースドライブギヤ30Bの上方で、かつ、上下方向でオイルガター71と重なる位置に設置されている。
3速−4速用のシフトヨーク63は、傾斜部63Aを有し、右端部63aと、右端部63aよりもオイルガター71側に位置する左端部63bとを有し、右端部63aからオイルガター71側の左端部63bに向かって上方に傾斜している。
これに加えて、リバースドライブギヤ30B、オイルセパレータ65およびオイルガター71は、リバース軸29の軸方向で重なっている。
これにより、リバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルO1(図2参照)を、オイルO2で示すように3速−4速用のシフトヨーク63の傾斜部63Aに沿ってオイルガター71に案内することができ、オイルガター71に多くのオイルを供給できる。
このため、変速機構75の潤滑に必要な量のオイルをオイルガター71から変速機構75に供給でき、変速機構75の潤滑性能を向上できる。
また、自動変速機2に既存の3速−4速用のシフトヨーク63を利用してリバースドライブギヤ30Bからオイルガター71にオイルを供給できるので、従来のようにオイルセパレータ65が大型化することを防止しつつ、リバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルを3速−4速用のシフトヨーク63によって効率よくオイルガター71に導くことができる。この結果、自動変速機2が大型化することを防止できる。
これに加えて、オイルガター71にオイルを案内する新規の構成部品を追加することや、変速機ケース4にオイルの案内用のリブを加工することを不要にできる。
このため、自動変速機2の構成を簡素化して、自動変速機2の製造作業の作業性を向上できるとともに、自動変速機2の製造コストが増大することを防止できる。
また、本実施例の自動変速機2は、オイルガター71は、オイルを一時的に貯留する前側オイルガター部71Aおよび後側オイルガター部71Bを有する。
これに加えて、自動変速機2は、前側オイルガター部71Aから3速−4速用のシフトヨーク63に向かって延び、リバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルを前側オイルガター部71Aに案内する延出部71Cを有し、傾斜部63Aの左端部63bが延出部71Cと上下方向で対向している。
これにより、傾斜部63Aの左端部63bと延出部71Cの間にオイルO2が流れるオイル通路72を形成することができ、リバースドライブギヤ30Bによって掻き上げられたオイルO1を、オイル通路72を通してオイルガター71に確実に案内できる。
また、本実施例の自動変速機2によれば、リバースドライブギヤ30Bは、リバース軸29の軸方向と直交する幅方向の右側面30rでオイルを掻き上げている。さらに、傾斜部63Aの左端部63bに、3速−4速用のシフタ軸62が嵌合される筒状のボス部63Cが設けられている。
これに加えて、ボス部63Cは、オイルセパレータ65の開口部66bに位置するリバースドライブギヤ30Bの右側面30rと傾斜部63Aとを結んだ仮想直線L1に対して延出部71Cと反対側で、かつ、延出部71Cよりも低い位置に位置している。
オイルセパレータ65の開口部66bに位置するリバースドライブギヤ30Bの右側面30rと傾斜部63Aとを結んだ仮想直線L1は、リバースドライブギヤ30Bの右側面30rの接線であり、リバースドライブギヤ30Bの右側面30rによって掻き上げられたオイルO1は、仮想直線L1(接線)に沿って飛散される。
また、ボス部63Cは、仮想直線L1に対して延出部71Cと反対側で、かつ、延出部71Cよりも低い位置に位置している。
これにより、リバースドライブギヤ30Bの右側面30rによって掻き上げられたオイルを、ボス部63Cに衝突させてオイルガター71から離れる方向に飛散することを抑制して、傾斜部63A側に指向できる。
このため、リバースドライブギヤ30Bの右側面30rによって掻き上げられたオイルO1をO2で示すように傾斜部63Aに沿ってオイルガター71に効率よく案内できる。
また、ボス部63Cが延出部71Cよりも低い位置に位置しているので、リバースドライブギヤ30Bの右側面30rによって掻き上げられたオイルO1を、ボス部63Cに衝突させてオイルO2で示すように、延出部71Cと傾斜部63Aの間のオイル通路72に指向できる。
このため、リバースドライブギヤ30Bの右側面30rによって掻き上げられたオイルO1を、オイルO2で示すようにオイル通路72を通してオイルガター71により効果的に案内できる。
また、本実施例の自動変速機2によれば、3速−4速用のシフトヨーク63は、傾斜部63Aの左端部63bから鉛直方向に沿って上方に延びる鉛直部63Bを有する。
これにより、傾斜部63Aに沿ってオイルガター71に案内されるオイルを、傾斜部63Aと鉛直部63Bの連絡部、すなわち、傾斜部63Aの左端部63bから鉛直部63Bが立ち上がる箇所で剥離できる(図2のオイルO3参照)。
このため、オイルが傾斜部63Aから鉛直部63Bに流れることを防止して、鉛直部63Bからそのままオイルガター71に確実に案内できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2...自動変速機(車両用変速機)、3...エンジン(内燃機関)、4...変速機ケース、21...入力軸(回転軸)、23...カウンタ軸(回転軸)、24A...1速入力ギヤ(ギヤ)、24B...2速入力ギヤ(ギヤ)、24C...3速入力ギヤ(ギヤ)、24D...4速入力ギヤ(ギヤ)、24E...5速入力ギヤ(ギヤ)、27A...1速カウンタギヤ、27B...2速カウンタギヤ(ギヤ)、27C...3速カウンタギヤ(ギヤ)、27D...4速カウンタギヤ(ギヤ)、27E...5速カウンタギヤ(ギヤ)、27R...リバースドリブンギヤ(ギヤ)、29...リバース軸(回転軸、浸漬ギヤを備えた回転軸)、30A...リバース入力ギヤ(ギヤ)、30B...リバースドライブギヤ(ギヤ、浸漬ギヤ)、30r...右側面(浸漬ギヤを備えた回転軸の軸方向と直交する幅方向の一側面)、62...シフタ軸、63...3速−4速用のシフトヨーク(シフトヨーク)、63A...傾斜部、63a...右端部(傾斜部の一端部)、63B...鉛直部、63b...左端部(傾斜部の他端部)、63C...ボス部、64...オイル貯留室、65...オイルセパレータ、66b...開口部、68...浸漬ギヤ収容室(浸漬ギヤを収容する空間)、71...オイルガター、71A...前側オイルガター部(オイルガター本体)、71B...後側オイルガター部(オイルガター本体)、71C...延出部、75...変速機構、L1...仮想直線(オイルセパレータの開口部に位置する浸漬ギヤの一側面と傾斜部とを結んだ仮想直線)、O...オイル
Claims (4)
- 平行に設置された複数の回転軸と、前記複数の回転軸にそれぞれ設けられ、互いに噛み合うギヤとを有し、内燃機関の回転を変速して出力する変速機構と、
シフト操作に応じてシフタ軸を前記複数の回転軸の軸方向に移動させるシフトヨークと、
底部にオイルが貯留されるオイル貯留室を有し、前記変速機構、前記シフタ軸および前記シフトヨークを収容する変速機ケースと、
前記複数の回転軸に設けられたギヤのうち、前記オイル貯留室に貯留されたオイルに浸かる浸漬ギヤの外周部を下方から覆い、前記変速機ケースの内部を前記オイル貯留室と前記浸漬ギヤを収容する空間とに仕切るオイルセパレータと、
前記浸漬ギヤよりも上方に設置され、前記浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを捕捉して前記変速機構に供給するオイルガターとを備え、
前記オイルセパレータの上端に、前記オイルガターに向かって開口する開口部が形成された車両用変速機であって、
前記シフトヨークは、前記浸漬ギヤの上方で、かつ、上下方向で前記オイルガターと重なる位置に設置されており、
前記シフトヨークは、傾斜部を有し、
前記傾斜部は、一端部と、前記一端部よりも前記オイルガター側に位置する他端部とを有し、前記一端部から前記オイルガター側の前記他端部に向かって上方に傾斜しており、
前記浸漬ギヤ、前記オイルセパレータおよび前記オイルガターは、前記浸漬ギヤを備えた回転軸の軸方向で重なっていることを特徴とする車両用変速機。 - 前記オイルガターは、オイルガター本体と、前記オイルガター本体から前記シフトヨークに向かって延び、前記浸漬ギヤによって掻き上げられたオイルを前記オイルガター本体に案内する延出部とを有し、
前記傾斜部の他端部は、前記延出部と上下方向で対向していることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機。 - 前記浸漬ギヤは、前記浸漬ギヤを備えた前記回転軸の軸方向と直交する幅方向の一側面でオイルを掻き上げており、
前記傾斜部の他端部に、前記シフタ軸が嵌合される筒状のボス部が設けられており、
前記ボス部は、前記オイルセパレータの前記開口部に位置する前記浸漬ギヤの前記一側面と前記傾斜部とを結んだ仮想直線に対して、前記延出部と反対側で、かつ、前記延出部よりも低い位置に位置していることを特徴とする請求項2に記載の車両用変速機。 - 前記シフトヨークは、前記傾斜部の前記他端部から鉛直方向に沿って上方に延びる鉛直部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用変速機。
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