JP2021044994A - アクチュエータ及びアクチュエータシステム - Google Patents

アクチュエータ及びアクチュエータシステム Download PDF

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真一 伊東
Shinichi Ito
真一 伊東
広樹 鈴掛
Hiroki Suzukake
広樹 鈴掛
敦志 村澤
Atsushi Murasawa
敦志 村澤
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Abstract

【課題】回生抵抗を省略あるいは簡略した一体型のアクチュエータ及び当該アクチュエータを備えるアクチュエータシステムを提供する。【解決手段】アクチュエータ10は、モータ12と、駆動回路11と、電源装置20と駆動回路11とを接続する電源線LP1と、駆動回路11の出力端子とモータ12の入力端子とを接続する配線L1及び配線L2と、配線L1と配線L2とを短絡するダイナミックブレーキ回路14aと、電源線LP1の電圧値が閾値以上となったとき、ダイナミックブレーキ回路14aを制御して配線L1と配線L2とを短絡する短絡制御部131と、を備える。駆動回路11は、電源線LP1から電力の供給を受けてモータ12を駆動し、モータ12から回生電力の供給を受け電源線LP1に回生電力を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ及びアクチュエータシステムに関する。
モータと駆動回路と制御部とを内蔵する一体型のアクチュエータが知られている。例えば、特許文献1には、駆動回路部及び制御部を備えるサーボアンプと、サーボモータとを内蔵する一体型のアクチュエータ(特許文献1における単軸ロボットの駆動系)が開示されている。
特開2015−139347号公報
ところで、アクチュエータにおいては、巻き下げ動作等を原因として、モータから回生電力が生じる場合がある。そして、回路保護等を理由に回生電力を放電する必要がある。モータから生じた回生電力は、例えばアクチュエータと接続された電源装置に設けられた回生抵抗により放電される。
電源装置の回生放電回路により回生放電を行う場合において、電源装置とアクチュエータとを接続する電源ケーブルが抜ける又は断線する、電源装置が故障する等のトラブルが生じると、電源装置の回生抵抗による回生放電ができない。そのため、上記のトラブル時を想定し、電源装置の回生抵抗によらずに回生放電を可能とする必要が生じる。
一体型のアクチュエータにおいては、例えば当該アクチュエータに回生抵抗をさらに内蔵することにより、上記の問題に対応できる。しかし、一体型のアクチュエータに回生抵抗をさらに内蔵すると、装置の大型化を招き、回生抵抗を設けるコストも増大するという問題が生じる。
本発明の目的は、上記の事情に鑑み、回生抵抗を省略あるいは簡略した一体型のアクチュエータ及び当該アクチュエータを備えるアクチュエータシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るアクチュエータは、
モータと、
前記モータを駆動する駆動回路と、
電源装置と前記駆動回路とを接続する電源線と、
前記駆動回路の第1の出力端子と前記モータの第1の入力端子とを接続する第1の線と、
前記駆動回路の第2の出力端子と前記モータの第2の入力端子とを接続する第2の線と、
前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡回路と、
前記電源線の電圧値が閾値以上となったとき、前記短絡回路を制御して前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡制御手段と、
を備え、
前記駆動回路は、前記電源線から電力の供給を受けて前記モータを駆動し、前記モータから回生電力の供給を受け前記電源線に前記回生電力を供給する。
前記モータは三相交流モータであり、
前記駆動回路の第3の出力端子と前記モータの第3の入力端子とを接続する第3の線をさらに備え、
前記短絡回路はダイナミックブレーキ回路であってもよい。
前記短絡回路はさらに、前記第2の線と前記第3の線とを短絡し、
前記短絡制御手段はさらに、前記短絡回路を制御して前記第2の線と前記第3の線とを短絡するものであってもよい。
前記短絡制御手段は、所定時間継続して前記電源線の電圧値が閾値以上となったとき、前記短絡回路を制御して前記第1の線と前記第2の線とを短絡するものであってもよい。
また、上記の目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るアクチュエータシステムは、
アクチュエータと電源装置とを備え、
前記アクチュエータは、
モータと、
前記モータを駆動する駆動回路と、
前記電源装置と前記駆動回路とを接続する電源線と、
前記駆動回路の第1の出力端子と前記モータの第1の入力端子とを接続する第1の線と、
前記駆動回路の第2の出力端子と前記モータの第2の入力端子とを接続する第2の線と、
前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡回路と、
前記電源線の電圧値が閾値以上となったとき、前記短絡回路を制御して前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡制御手段と、
を備え、
前記駆動回路は、前記電源線から電力の供給を受けて前記モータを駆動し、前記モータから回生電力の供給を受け前記電源線に前記回生電力を供給し、
前記電源装置は、
前記アクチュエータの前記電源線に電力を供給し、前記アクチュエータの前記電源線から前記回生電力の供給を受け、
前記電源線から供給される前記回生電力を放電する回生放電手段を備える。
本発明によれば、回生抵抗を省略あるいは簡略した一体型のアクチュエータ及び当該アクチュエータを備えるアクチュエータシステムを提供できる。
本発明の実施の形態に係るアクチュエータシステムの構成を示す図 本発明の実施の形態に係るアクチュエータにおける短絡制御の動作の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態に係るアクチュエータにおける電源線の電圧値の変化の一例を示すグラフ 本発明の実施の形態の変形例に係るアクチュエータシステムの構成を示す図
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係るアクチュエータシステムを説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
(実施の形態)
図1を参照しながら、実施の形態に係るアクチュエータシステム1を説明する。アクチュエータシステム1は、アクチュエータ10と電源装置20とを備える。アクチュエータ10と電源装置20との間には、電源ケーブルCが接続されている。本実施の形態において、電源装置20はアクチュエータ10に直流電力を供給するものとし、後述のモータ12は三相交流モータであるものとする。電源ケーブルCは、電源線とグランド線との2つの配線を1本のケーブル内に収めたものであるため、図1では電源ケーブルCを2本の太線にて示している。アクチュエータシステム1は、本発明に係るアクチュエータシステムの一例である。
(アクチュエータの構成)
アクチュエータ10は、電源装置20から直流電力の供給を受け、内蔵するモータ12を駆動する。また、アクチュエータ10は、モータ12から生じた回生電力を電源装置20に供給する。アクチュエータ10は、駆動回路11と、モータ12と、制御部13と、ダイナミックブレーキ回路14a,14b(これらを総称して単にダイナミックブレーキ回路14ともいう)と、コンデンサ15と、グランド線LG1と、電源線LP1と、配線L1,L2,L3とを備える。したがって、アクチュエータ10は、モータと駆動回路と制御部とを内蔵する一体型のアクチュエータである。アクチュエータ10は、本発明に係るアクチュエータの一例である。
駆動回路11は、電源装置20から電源線LP1に供給された直流電力を受け、直流電力を制御部13の制御に基づいて三相交流電力に変換してモータ12に供給することによりモータ12を駆動する。また、駆動回路11は、モータ12から生じた三相交流の回生電力を直流電力に変換して電源線LP1に供給する。駆動回路11の2つの入力端子(電源装置20側の端子)には、電源線LP1及びグランド線LG1が接続されている。駆動回路11の3つの出力端子(モータ12側の端子)には、配線L1,L2,L3が接続されている。駆動回路11は、例えば直流電力と三相交流電力との相互変換が可能なインバータ・コンバータ回路である。駆動回路11は、本発明に係る駆動回路の一例である。
モータ12は、駆動回路11から供給された三相交流電力により動作する三相交流モータである。また、モータ12は、巻き下げ動作等により生じる三相交流の回生電力を駆動回路11に供給する。モータ12の3つの入力端子には、配線L1,L2,L3が接続されている。モータ12は、本発明に係るモータの一例である。
制御部13は、駆動回路11を制御する。また、制御部13は、電源線LP1の電圧に基づいてダイナミックブレーキ回路14を制御する短絡制御部131を備える。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)と、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)とを備える。CPUがROMに格納された制御プログラムを実行することにより、制御部13の各機能が実現される。あるいは、制御部13は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等による制御回路を備えてもよい。この場合、当該制御回路により制御部13の各機能が実現される。
短絡制御部131は、電源線LP1の電圧値を検出し、所定時間継続して電源線LP1の電圧値が閾値(後述の第2の閾値と区別するため、以下では第1の閾値という)以上となったとき、ダイナミックブレーキ回路14a及びダイナミックブレーキ回路14bを制御して、配線L1と配線L2とを短絡し、配線L2と配線L3とを短絡する。短絡が行われると、モータ12は動作を停止する。短絡制御部131は、本発明に係る短絡制御手段の一例である。
「所定時間」は、例えば上記の制御プログラムにより設定された時間であるが、ユーザにより設定可能なものであってもよい。また、「所定時間継続して電圧値が閾値以上となったとき」とは、電圧値が閾値と等しくなった時点から電圧値が閾値未満になることなく所定時間経過したときのことをいう。
モータ12から継続して回生電力が生じる場合において、電源装置20による回生放電できないとき、電源線LP1の電圧値は継続的に上昇する。そして電圧値の上昇が続くと、電圧値が所定時間継続して第1の閾値を超えるので、短絡制御部131は、ダイナミックブレーキ回路14を制御して短絡を行う。
なお、電源線LP1の電圧値は、例えば、図示しない分圧抵抗が電源線LP1の電圧を分圧し、分圧された電圧を図示しないA/D(Analog to Digital)コンバータがデジタル値に変換し、短絡制御部131が当該デジタル値を取得することにより検出される。
また、単に電圧値が第1の閾値以上となったときにダイナミックブレーキ回路14による短絡を行うのではなく、「所定時間継続して」第1の閾値以上となったときに短絡を行うのは、正常な状態ではあるものの何らかの原因によりごく短時間の間だけ突発的に電圧値が第1の閾値以上となることも想定され、このような場合にまでダイナミックブレーキ回路14による短絡を行いモータ12の動作を停止させるのは好ましくないからである。
ダイナミックブレーキ回路14aは、配線L1と配線L2との間に設けられ、短絡制御部131の制御に基づいて配線L1と配線L2とを短絡する。同様に、ダイナミックブレーキ回路14bは、配線L2と配線L3との間に設けられ、短絡制御部131の制御に基づいて配線L2と配線L3とを短絡する。当該配線間を短絡することにより、ダイナミックブレーキ回路14は、モータ12の動作を停止することができる。また、モータ12から回生電力が生じているときにダイナミックブレーキ回路14が当該配線間を短絡することにより、モータ12にて回生電力を消費することができる。図1では、ダイナミックブレーキ回路14として単にスイッチを図示しているが、より複雑な回路であってもよい。また、ここでいう「短絡」は、抵抗を介さずに2線間が接続されることのみではなく、抵抗を介して2線間が接続されることも含む。ダイナミックブレーキ回路14は、本発明に係る短絡回路及びダイナミックブレーキ回路の一例である。
コンデンサ15は、電源線LP1とグランド線LG1との間に接続され、電源装置20から供給される直流電力を平滑化する。コンデンサ15は、例えば電解コンデンサである。
電源線LP1及びグランド線LG1は、電源ケーブルCを介して電源装置20と駆動回路11とを接続する。電源ケーブルCが接続されている限り、電源線LP1の電圧値は後述する電源装置20の電源線LP2の電圧値と等しい。電源線LP1は、本発明に係る電源線の一例である。
配線L1,L2,L3は、駆動回路11とモータ12とを接続する。上述のとおり、ダイナミックブレーキ回路14aにより配線L1と配線L2とが短絡され、ダイナミックブレーキ回路14bにより配線L2と配線L3とが短絡される。配線L1,L2,L3はそれぞれ、本発明に係る第1の線、第2の線及び第3の線の一例である。
(電源装置の構成)
電源装置20は、直流電力を生成してアクチュエータ10に供給する。また、電源装置20は、アクチュエータ10から回生電力の供給を受け、回生電力を放電する。電源装置20は、回生放電部21とコンデンサ22とグランド線LG2と電源線LP2とを備える。また、回生放電部21は、回生抵抗211とスイッチング素子212とを備える。なお、図1では具体的な電源回路及びスイッチング素子212のオン・オフを制御する機能部の記載を省略している。電源装置20は、本発明に係る電源装置の一例である。
回生放電部21は、アクチュエータ10からの回生電力の供給により電源線LP2の電圧値が上昇して第2の閾値以上となったとき、回生電力の放電を行う。具体的には、電源線LP2の電圧値が第2の閾値以上となったときスイッチング素子212がオンし、電源線LP2から回生抵抗211に電流を流すことにより回生電力を放電する。回生放電により、電源線LP2の電圧値は原則として第2の閾値以下となる。したがって、電源ケーブルCが接続されている限り、アクチュエータ10の電源線LP1の電圧値も原則として第2の閾値以下となる。ただし、ごく短時間の間だけ突発的に電圧値が第2の閾値より大きくなることは想定されうる。回生放電部21は、本発明に係る回生放電手段の一例である。
ここで、第2の閾値は、第1の閾値より小さい値である。さもないと、電源ケーブルCが接続されていても回生抵抗211による放電が行われることなく短絡制御部131によりダイナミックブレーキ回路14による短絡が行われてしまうからである。例えば、第2の閾値は、第1の閾値より1割程度低い値である。
また、回生放電部21は、電源線LP2の電圧値が第2の閾値より小さい第3の閾値以下となったとき、スイッチング素子212をオフして回生放電を中止する。
図1ではスイッチング素子212としてバイポーラトランジスタを示しているが、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor :電界効果トランジスタ)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、GTO(Gate Turn-Off thyristor:ゲートターンオフサイリスタ)、リレー等その他のスイッチング素子であってもよい。
スイッチング素子212のオン・オフを制御する機能部として、例えば、短絡制御部131の場合と同様に、電源線LP2の電圧値を検出し電圧値が第2の閾値以上となったときにスイッチング素子212をオンにする機能部が考えられる。
コンデンサ22は、電源線LP2とグランド線LG2との間に接続され、図示しない電源回路により生成された直流電力を平滑化する。コンデンサ22は、例えば電解コンデンサである。
(短絡制御の動作)
図2を参照しながら、アクチュエータ10における、制御部13の短絡制御部131による短絡制御の動作の一例を説明する。図2に示す動作は、例えばアクチュエータ10の起動時に開始される。また、図2に示す動作の開始時には、ダイナミックブレーキ回路14による短絡が行われていないものとする。
短絡制御部131は、電源線LP1の電圧値を検出する(ステップS1)。短絡制御部131は、ステップS1にて検出した電圧値が、所定時間継続して第1の閾値以上となっているか否かを判定する(ステップS2)。
所定時間継続して第1の閾値以上となってはいないとき(ステップS2:No)、短絡制御部131はステップS1からの動作を繰り返す。上述のとおり、電源装置20による回生放電が正常に行われる場合、原則として電源線LP1の電圧値は、(第1の閾値より小さい)第2の閾値を超えることがなく、第1の閾値を超えるとしてもごく短時間の間のみである。
所定時間継続して第1の閾値以上となっているとき(ステップS2:Yes)、短絡制御部131は、ダイナミックブレーキ回路14(ダイナミックブレーキ回路14a及びダイナミックブレーキ回路14b)を制御して2線間(配線L1と配線L2との間及び配線L2と配線L3との間)を短絡する(ステップS3)。上述のとおり、電源装置20による回生放電が正常に行われない場合において、モータ12から継続して回生電力が生じると、電源線LP1の電圧値が上昇し続け、電源線LP1の電圧値は、所定時間継続して第1の閾値以上となる。そして、2線間が短絡されることで、モータ12が回生電力を消費することができる。
そして短絡制御部131は、短絡制御の動作を終了する。
(電圧値の変化)
図3を参照しながら、上記の動作による電源線LP1の電圧値の変化の一例を説明する。理解を容易にするため、図3では、ダイナミックブレーキ回路14による短絡が行われるまではモータ12から継続的に回生電力が生じているものとする。
図3に示すグラフには、A点からG点までが示されている。E点以前においては、電源ケーブルCが正常に接続され、電源装置20による回生放電が正常に行われているものとする。E点にて電源ケーブルCに断線が生じ、電源装置20による回生放電ができない状態になったものとする。
A点に到達するまで、電源線LP1の電圧値はモータ12から生じる回生電力により上昇を続ける。A点に到達すると電源線LP1の電圧値(及び電源装置20の電源線yの電圧値)が第2の閾値以上となり、電源装置20のスイッチング素子212がオンし回生抵抗211による回生放電が開始される。
B点に到達するまで、電源装置20の回生放電により電源線LP1の電圧値は下がり続ける。B点に到達すると電源線LP1の電圧値が第3の閾値以下となり、回生放電が中止される。
その後、電源線LP1の電圧値はモータ12から生じる回生電力により再び上昇を続ける。そして、A点、B点への到達と同様にしてC点、D点へ到達する。
E点に到達して電源ケーブルCに断線が生じると、電源装置20による回生放電ができなくなるので、電源線LP1の電圧値は、第2の閾値以上となっても上昇を続ける。
電源線LP1の電圧値が上昇し続けF点に到達すると、電源線LP1の電圧値が第1の閾値となる。しかし、F点に到達した時点では、所定時間継続して電圧値が第1の閾値以上となっているわけではないので、電源線LP1の電圧値はさらに上昇を続ける。
そして、F点に到達してから所定時間経過した時点で(この時点が図3のG点である)、所定時間継続して電圧値が第1の閾値以上となったので、短絡制御部131によりダイナミックブレーキ回路14が作動する。ダイナミックブレーキ回路14が作動すると、回生電力がモータ12にて消費されるので、電源線LP1の電圧値は下がり続ける。
以上より、アクチュエータシステム1によれば、電源装置20による回生放電ができない場合であっても、ダイナミックブレーキ回路14を作動させることによりモータ12にて回生電力を消費することができる。
(効果)
以上、実施の形態に係るアクチュエータシステム1を説明した。実施の形態によれば、電源ケーブルCが抜ける又は断線する、電源装置20が故障する等を原因として電源装置20による回生放電ができない場合であっても、モータ12により回生電力を消費することができる。そのため、従来であればアクチュエータ10に内蔵すべきである回生抵抗を省略あるいは簡略できる。そのため、実施の形態によれば、アクチュエータ10の大型化及び製造コストの増大を避けることができる。
また、ダイナミックブレーキ回路14は、従来から緊急時におけるモータ12の停止等を目的として実装されることが通常であるので、実施の形態において、回生電力の消費のためにダイナミックブレーキ回路14を利用することは、従来の回路の他目的への応用である。したがって、回生電力の消費のために新たにダイナミックブレーキ回路14を増設するわけではないので、実施の形態によれば、アクチュエータ10の大型化及び製造コストの増大を避けることができる。
また、実施の形態において、正常時には電源装置20による回生電力の放電が行われるため、電源線LP1の電圧値が第1の閾値以上となることがない。したがって、正常時にはダイナミックブレーキ回路14による短絡が行われないので、正常時にモータ12を停止させてしまうことがない。
(変形例)
上述の実施の形態では、電源装置20が供給する電力が直流電力であるものとしたが、電源装置20が供給する電力はこれに限られない。例えば、電源装置20が単相交流電力を供給し、駆動回路11が単相交流電力を三相交流電力に変換してモータ12を駆動してもよい。この場合、駆動回路11は、単相交流電力を直流電力に変換し、さらに三相交流電力に変換する。また、この場合、駆動回路11は、モータ12から供給される三相交流の回生電力を直流電力に変換し、さらに単相交流電力に変換する。
また、上述の実施の形態では、駆動回路11が駆動するモータ12が三相交流モータであるものとしたが、モータ12はこれに限られない。例えば、モータ12が直流モータであり、駆動回路11が直流電力によりモータ12を駆動するものであってもよい。この場合も、駆動回路11とモータ12とを電気的に接続する2本の配線を短絡することにより、回生電力をモータ12にて消費できる。
また、上述の実施の形態では、1つの電源装置20に1つのアクチュエータ10が電源ケーブルCを介して接続されているものとしたが、図4に示すように、1つの電源装置20に複数のアクチュエータ10が各電源ケーブルCを介して接続されているものとしてもよい。この場合、例えば1つの電源ケーブルCが断線しても、当該電源ケーブルCが接続されたアクチュエータ10のみについてダイナミックブレーキ回路14が作動し、他のアクチュエータ10の動作には影響を及ぼさない。当該他のアクチュエータ10から生じる回生電力は、電源装置20にて引き続き放電できるからである。
また、上述の実施の形態では、ごく短時間の間だけ突発的に電圧値が第1の閾値以上となることを想定し、電圧値が所定時間継続して第1の閾値以上となったときに短絡を行うものとしたが、電圧値が第1の閾値となったときに短絡を行うものとしてもよい。例えば、第1の閾値が、通常時には上昇し得ないくらいに高い値であれば、電圧値が当該第1の閾値となったときに短絡を行うものとしてもよい。電圧値が所定時間継続して第1の閾値以上となったときに短絡を行う場合、電圧値が第1の閾値となったときに短絡を行う場合のいずれも、電圧値が第1の閾値以上となったときに短絡を行う、といえる。
1 アクチュエータシステム
10 アクチュエータ
11 駆動回路
12 モータ
13 制御部
131 短絡制御部
14,14a,14b ダイナミックブレーキ回路
15 コンデンサ
LG1 グランド線
LP1 電源線
L1,L2,L3 配線
20 電源装置
21 回生放電部
211 回生抵抗
212 スイッチング素子
22 コンデンサ
LG2 グランド線
LP2 電源線
C 電源ケーブル

Claims (5)

  1. モータと、
    前記モータを駆動する駆動回路と、
    電源装置と前記駆動回路とを接続する電源線と、
    前記駆動回路の第1の出力端子と前記モータの第1の入力端子とを接続する第1の線と、
    前記駆動回路の第2の出力端子と前記モータの第2の入力端子とを接続する第2の線と、
    前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡回路と、
    前記電源線の電圧値が閾値以上となったとき、前記短絡回路を制御して前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡制御手段と、
    を備え、
    前記駆動回路は、前記電源線から電力の供給を受けて前記モータを駆動し、前記モータから回生電力の供給を受け前記電源線に前記回生電力を供給する、
    アクチュエータ。
  2. 前記モータは三相交流モータであり、
    前記駆動回路の第3の出力端子と前記モータの第3の入力端子とを接続する第3の線をさらに備え、
    前記短絡回路はダイナミックブレーキ回路である、
    請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記短絡回路はさらに、前記第2の線と前記第3の線とを短絡し、
    前記短絡制御手段はさらに、前記短絡回路を制御して前記第2の線と前記第3の線とを短絡する、
    請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記短絡制御手段は、所定時間継続して前記電源線の電圧値が閾値以上となったとき、前記短絡回路を制御して前記第1の線と前記第2の線とを短絡する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. アクチュエータと電源装置とを備え、
    前記アクチュエータは、
    モータと、
    前記モータを駆動する駆動回路と、
    前記電源装置と前記駆動回路とを接続する電源線と、
    前記駆動回路の第1の出力端子と前記モータの第1の入力端子とを接続する第1の線と、
    前記駆動回路の第2の出力端子と前記モータの第2の入力端子とを接続する第2の線と、
    前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡回路と、
    前記電源線の電圧値が閾値以上となったとき、前記短絡回路を制御して前記第1の線と前記第2の線とを短絡する短絡制御手段と、
    を備え、
    前記駆動回路は、前記電源線から電力の供給を受けて前記モータを駆動し、前記モータから回生電力の供給を受け前記電源線に前記回生電力を供給し、
    前記電源装置は、
    前記アクチュエータの前記電源線に電力を供給し、前記アクチュエータの前記電源線から前記回生電力の供給を受け、
    前記電源線から供給される前記回生電力を放電する回生放電手段を備える、
    アクチュエータシステム。
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