JP2021044984A - モータおよび電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に実装された素子の放熱効果を高めたモータを提供する。【解決手段】上下方向に沿って延びる中心軸Jを中心として回転するロータ20およびロータを囲むステータ25を有するモータ本体2と、互いに反対側を向く第1面61c並びに第2面61dを有する基板61および基板に実装される複数の素子を有しモータ本体の軸方向一方側に位置する制御部60と、制御部を冷却するヒートシンク8と、を備える。基板は、軸方向から見てモータ本体と重なる第1領域61Aと、第1領域の径方向外側に位置する第2領域61Bと、を有する。複数の素子は、第1領域に実装される第1素子64と、第2領域に実装される第2素子65、66と、に分類される。ヒートシンクは、第1素子を基板の第1面側から冷却する第1放熱部31と、第2素子を基板の第1面側から冷却する第2放熱部32と、第2素子を基板の第2面側から冷却する第3放熱部80と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータおよび電動パワーステアリング装置に関する。
モータ本体を制御する制御基板を備えた機電一体型のモータにおいて、制御基板を冷却するヒートシンクを設けることが知られている。特許文献1には、制御基板の一面側にヒートシンクを配置することで制御基板を冷却するモータが開示されている。
特開2014−093854号公報
ヒートシンクによる冷却効率を高めるためには、ヒートシンクを大型化して熱容量を大きくすることが考えられるが、この場合モータが全体として大型化するという問題があった。また、近年、制御部に実装される各素子が小型化するにつれて発熱量も大きくなり、より広範な範囲において冷却が必要となることでモータの大型化を避けがたいという問題があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて、基板に実装された素子の放熱効果を高めつつ大型化を抑制できるモータの提供を目的の一つとする。
本発明のモータの一つの態様は、上下方向に沿って延びる中心軸を中心として回転するロータおよび前記ロータを囲むステータを有するモータ本体と、互いに反対側を向く第1面並びに第2面を有する基板および前記基板に実装される複数の素子を有し前記モータ本体の軸方向一方側に位置する制御部と、前記制御部を冷却するヒートシンクと、を備える。前記基板は、軸方向から見て前記モータ本体と重なる第1領域と、前記第1領域の径方向外側に位置する第2領域と、を有する。複数の前記素子は、前記第1領域に実装される第1素子と、第2領域に実装される第2素子と、に分類される。前記ヒートシンクは、前記第1素子を前記基板の前記第1面側から冷却する第1放熱部と、前記第2素子を前記基板の前記第1面側から冷却する第2放熱部と、前記第2素子を前記基板の前記第2面側から冷却する第3放熱部と、を有する。
本発明の一つの態様によれば、基板に実装された素子の放熱効果を高めつつ大型化を抑制できるモータが提供される。
図1は、一実施形態のモータの断面図である。 図2は、一実施形態のモータの上面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿うモータの断面図である。 図4は、図2のIV−IV線に沿うモータの断面図である。 図5は、変形例1のモータの断面図である。 図6は、変形例2のモータの断面図である。 図7は、一実施形態の電動パワーステアリング装置の模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータ1について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
図面には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、後段に説明する中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
以下の説明において、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周りを単に「周方向」と呼ぶ。また、以下の説明において、Z軸方向の正の側(+Z側)を「上側」又は「軸方向一方側」と呼び、Z軸方向の負の側(−Z側)を「下側」又は「軸方向他方側」と呼ぶ。なお、上側および下側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。
[モータ]
図1は、本実施形態のモータ1の断面図である。
モータ1は、モータ本体2と、上側ベアリング7Aと、下側ベアリング7Bと、ベアリングホルダ30と、制御部60と、ハウジング50と、伝熱部材80と、蓋部40と、を備える。本実施形態において、ベアリングホルダ30と伝熱部材80とは、制御部60を冷却するヒートシンク8を構成する。したがって、モータ1は、ヒートシンク8を有する。
[モータ本体]
モータ本体2は、ロータ20およびステータ25を有する。
ロータ20は、軸方向(上下方向)に沿って延びる中心軸Jを中心として回転する。ロータ20は、シャフト21と、ロータコア22と、ロータマグネット23と、を有する。
シャフト21は、中心軸Jに沿って延びる。シャフト21は、上側ベアリング(ベアリング)7Aと下側ベアリング7Bとによって、中心軸Jの軸周りに回転可能に支持される。ロータコア22は、シャフト21に固定される。ロータコア22は、シャフト21を周方向に囲んでいる。ロータマグネット23は、ロータコア22に固定される。より詳細には、ロータマグネット23は、ロータコア22の周方向に沿った外側面に固定される。ロータコア22およびロータマグネット23は、シャフト21とともに回転する。
シャフト21の上端部には、固定部材21aによってセンサマグネット24が取り付けられる。センサマグネット24は、円環状である。センサマグネット24は、ロータ20とともに中心軸J周りを回転する。固定部材21aは、円柱状の部材である。固定部材21aの一端は、シャフト21の上端面に設けられた孔に圧入される。固定部材21aの他端は、センサマグネット24に嵌め合わされる。なお、シャフト21に対するセンサマグネット24の固定構造は、本実施形態に限定されない。
ステータ25は、ロータ20の径方向外側に位置する。ステータ25は、ロータ20と径方向に隙間を介して対向してロータ20を径方向外側から囲む。ステータ25は、ステータコア27と、インシュレータ28と、コイル29と、を有する。
インシュレータ28は、絶縁性を有する材料から構成される。インシュレータ28は、ステータコア27の少なくとも一部を覆う。モータ1の駆動時において、コイル29は、ステータコア27を励磁する。コイル29は、コイル線(図示略)が巻き回されて構成される。コイル線は、インシュレータ28を介してステータコア27のティース部に巻き回される。コイル線の端部は、上側に引き出され、ベアリングホルダ30に設けられた貫通孔を通過して制御部60に接続される。また、モータ本体2とベアリングホルダ30との間にバスバーが設けられる場合には、コイル線の端部がバスバーに接続され、バスバーが制御部60に接続される。
[上側ベアリングおよび下側ベアリング]
上側ベアリング7Aは、シャフト21の上端部を回転可能に支持する。上側ベアリング7Aは、ステータ25の上側に位置する。上側ベアリング7Aは、ベアリングホルダ30に支持される。
下側ベアリング7Bは、シャフト21の下端部を回転可能に支持する。下側ベアリング7Bは、ステータ25の下側に位置する。下側ベアリング7Bは、ハウジング50の下側ベアリング保持部54cに支持される。
本実施形態において、上側ベアリング7Aおよび下側ベアリング7Bは、ボールベアリングである。しかしながら、上側ベアリング7Aおよび下側ベアリング7Bの種類は、特に限定されず、他の種類のベアリングであってもよい。
[ハウジング]
ハウジング50は、モータ本体2を収容するモータ本体収容部54を有する。モータ本体収容部54は、上側(+Z側)に開口する筒状である。モータ本体収容部54は、筒状部54aと、底部54bと、下側ベアリング保持部54cと、を有する。なお、モータ本体収容部54は底部54bを有していない筒状部材であってもよい。この場合、モータ本体収容部54の下側の開口には、ベアリングを保持するベアリングホルダが別途取り付けられる。
筒状部54aは、ステータ25を径方向外側から囲む。本実施形態において筒状部54aは、円筒状である。筒状部54aの内周面には、ステータコア27およびベアリングホルダ30が固定される。底部54bは、筒状部54aの下端に位置する。底部54bは、ステータ25の下側に位置する。下側ベアリング保持部54cは、底部54bの平面視中央に位置する。下側ベアリング保持部54cは、下側ベアリング7Bを保持する。下側ベアリング保持部54cの平面視中央には、軸方向に貫通する孔部54dが設けられる。孔部54dには、シャフト21の下端部が挿通される。
[制御部]
制御部60は、モータ本体2およびベアリングホルダ30の上側に位置する。制御部60には、ステータ25のコイル29から延びるコイル線が接続される。制御部60は、コイル29に電流を流してロータ20の回転を制御する。
制御部60は、基板61と、回転センサ69と、複数の素子64、65、66と、を有する。回転センサ69、複数の素子64、65、66は、基板61に実装される。回転センサ69は、センサマグネット24の直上に位置しロータ20の回転角を検出する。複数の素子64、65、66は、ロータ20の回転を制御するための電子部品である。
基板61は、中心軸Jに直交する平面に沿って延びる。基板61は、上側を向く上面61dと、下側を向く下面61cと、を有する。すなわち、基板61は、互いに反対側を向く下面61c(第1面)並びに上面(第2面)61dを有する。本実施形態において、下面61cはモータ本体2側を向く面であり、上面61dはモータ本体2の反対側を向く面である。また、基板61は、軸方向から見てモータ本体2と重なる第1領域61Aと、第1領域61Aの径方向外側に位置する第2領域61Bと、を有する。
複数の素子64、65、66は、第1領域61Aに実装される第1素子64と、第2領域61Bに実装される第2素子65、66と、に分類される。本実施形態において、少なくとも1つの第1素子64は、ステータ25に電力を供給するインバータのスイッチング素子である。また、本実施形態において、少なくとも1つの第2素子65は、コンデンサである。
第1素子64は、基板61の上面61dに実装される。第2素子65、66のうち一部の素子66は、基板61の上面61dに実装され、他の素子65は、基板61の下面61cに実装される。他の素子(本実施形態において、コンデンサ)65は、軸方向に沿って延びる円柱形状である。第2素子65は、基板61と反対側に位置し下側を向く天面65bと、軸方向と直交する方向を向く側面65aと、を有する。第2素子65は、制御部60の実装部品のうち、最も軸方向の寸法が大きい。
[ベアリングホルダ(第1放熱部および第2放熱部)]
ベアリングホルダ30は、モータ本体2の上側(+Z側)かつ制御部60の下側(−Z側)に位置する。すなわち、ベアリングホルダ30は、軸方向においてモータ本体2と制御部60との間に位置する。また、ベアリングホルダ30は、モータ本体収容部54の上側の開口を覆いに位置し、モータ本体収容部54の内周面に固定される。
本実施形態のベアリングホルダ30は、上側ベアリング7Aを支持するとともに、ヒートシンク8の一部を構成する。すなわち、ベアリングホルダ30は、上側ベアリング7Aを介してロータ20を回転可能に支持するとともに、制御部60に直接的又は間接的に接触して制御部60を冷却する。
ベアリングホルダ30は、放熱特性が高く十分な剛性を有する金属材料から構成される。一例として、ハウジング50は、アルミニウム合金から構成される。この場合、ハウジング50は、プレス加工又はダイカスト成型によって概略形状を成形した後に、精度が必要な面を切削加工することで製造される。
ベアリングホルダ30は、軸方向から見て円形のホルダ本体部(第1放熱部)31と、ホルダ本体部31の外縁から突出する突出部(第2放熱部)32と、蓋部40を支持する蓋支持部39と、を有する。ホルダ本体部31は、軸方向から見てモータ本体2と重なる。一方で、突出部32は、軸方向から見て、モータ本体2より径方向外側に位置する。したがって、ホルダ本体部31は、基板61の第1領域61Aの直下に位置し、突出部32は、基板61の第2領域61Bの直下に位置する。
蓋支持部39は、ベアリングホルダ30の外縁に一周に亘って設けられる。蓋支持部39の上面には、凹溝部39aが設けられる。凹溝部39aは、下側に凹む。凹溝部39aは、一様な幅および一様な深さで中心軸Jと直交する平面内を延びる。凹溝部39aには、後段において説明する蓋部40の凸条部42が収容される。
ホルダ本体部31は、円板状の円板部31bと、円板部31bの径方向内側に繋がる円錐状部31cと、円錐状部31cの径方向内側に繋がる上側ベアリング保持部31dと、円板部31bの径方向外側に繋がるホルダ固定部31aと、を有する。
上側ベアリング保持部31dは、上側ベアリング7Aを保持する。上側ベアリング保持部31dは、ホルダ本体部31の平面視中央に位置する。上側ベアリング保持部31dの平面視中央には、軸方向に貫通する孔部31eが設けられる。孔部31eには、シャフト21の上端部が挿通される。
円錐状部31cは、下側に向かうに従い径方向内側に傾斜する円錐状である。円錐状部31cの径方向内側には、センサマグネット24が配置される。すなわち、円錐状部31cは、センサマグネット24を径方向外側から囲む。
ホルダ固定部31aは、円板部31bの径方向外縁において軸方向に突出する筒形状である。ホルダ固定部31aは、モータ本体収容部54の内周面に嵌合され固定される。
円板部31bは、中心軸Jに直交する平面に沿って延びる板状である。円板部31bの上面は、基板61の下面61cと軸方向に隙間を介して対向する。円板部31bの直上には、第1素子64が配置される。したがって、第1素子64は、軸方向において、基板61と円板部31bとの間に位置する。第1素子64の周囲には、放熱グリスGが配置される。また、第1素子64と円板部31bとの間には、放熱グリスGが充填される。
本実施形態において、第1素子64は、スイッチング素子である。スイッチング素子は、制御部60に実装される素子の中で、比較的熱を生じやすい発熱素子である。本実施形態によれば、第1素子64において生じた熱が放熱グリスGを介してホルダ本体部31に伝わる。したがって、第1素子64は、基板61の下面61c側からホルダ本体部31によって冷却される。これにより、第1素子64の温度が高まりすぎることを抑制し、第1素子64の動作の信頼性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、ホルダ本体部31によって冷却される第1素子64が、スイッチング素子氏である場合について例示した。しかしながら、ホルダ本体部31によって冷却される素子は、他の発熱素子であってもよい。本明細書において発熱素子とは、実装部品のうち、動作時に熱を発し高温となる素子を意味する。発熱素子としては、スイッチング素子、コンデンサの他に、電界効果トランジスタ、電界効果トランジスタ駆動用ドライバ集積回路、電源用集積回路などが例示される。
突出部32は、ブリッジ部34と、ブリッジ部34に対して径方向外側に位置する素子収容部35と、を有する。すなわち、ブリッジ部34は、ホルダ本体部31と素子収容部35との間に位置しこれらを繋ぐ。
ブリッジ部34は、中心軸Jに対して直交する平面に沿って延びる板状である。ブリッジ部34の上面は、基板61の下面61cと接触する。ブリッジ部34の直上には、第2素子66が配置される。したがって、基板61が、軸方向において第2素子66とブリッジ部34との間に挟まれて配置される。
本実施形態によれば、第2素子66において生じて基板61に伝わった熱は、さらにブリッジ部34に伝わる。したがって、第2素子66は、基板61の下面61c側からブリッジ部34によって冷却される。これにより、第2素子66の温度が高まりすぎることを抑制し、第2素子66の動作の信頼性を高めることができる。また、後述するように、第2素子66は、伝熱部材80によって基板61の上面61d側からも冷却される。
なお、本実施形態では、ブリッジ部34が、基板61に直接的に接触して基板61を介して第2素子66を冷却する場合について説明した。しかしながら、ブリッジ部34と基板61との間に隙間が設けられ、当該隙間に放熱グリスが充填されていてもよい。
素子収容部35は、上側(+Z側)に開口する。素子収容部35は、第2素子65を収容する。第2素子65は、下側を向く天面65bと、軸方向と直交する方向を向く側面65aと、を有する。一方で、素子収容部35は、第2素子65の側面65aを囲む側壁部35aと、第2素子65の下側に位置し第2素子65の天面65bと軸方向に対向する収容底部35bと、を有する。
本実施形態によれば、第2素子65を収容する素子収容部35を有する。第2素子65は、制御部60において、熱を生じやすい発熱素子である。このため、第2素子65において生ずる熱を素子収容部35において効果的に吸収することができる。したがって、第2素子65は、基板61の下面61c側から素子収容部35によって冷却される。
なお、本実施形態において、素子収容部35の側壁部35aと第2素子65の側面65aとの間の一部には、放熱グリスGなどの放熱材が収容される。これにより、第2素子65の側面65aから素子収容部35に向けて効率的に熱を移動させることができ、第2素子65の動作の信頼性を高めることができる。
本実施形態によれば、複数の素子64、65、66のうち、軸方向寸法が最も大きい第2素子65が、基板61の下面61cかつ第2領域61Bに実装される。このため、第2素子65を、軸方向でモータ本体2と重なるように配置することができ、モータ1の軸方向寸法を小型化できる。
素子収容部35の収容底部35bと第2素子65の天面65bとの間にも放熱材を配置してもよい。しかしながら、一般的に第2素子65の天面65bには、防爆弁が設けられる場合がある。この場合、放熱材は、少なくとも防爆弁を避けるように配置される。
素子収容部35は、収容底部35bを有さずに下側に開放された構成としてもよい。また、素子収容部35の側壁部35aの一部が水平方向に開口していてもよい。すなわち、収容底部35bおよび側壁部35aは、必ずしも第2素子65の天面65bおよび側面65aを全体に亘って囲んでいなくてもよい。
[伝熱部材(第3放熱部)]
伝熱部材80は、制御部60の上側に位置する。伝熱部材80は、制御部60の一部を上側から覆う。本実施形態の伝熱部材80は、制御部60に直接的又は間接的に接触して制御部60を冷却する。すなわち、伝熱部材80は、ヒートシンク8の一部を構成する。
図2は、モータ1の上面図である。図3は、図2のIII−III線に沿うモータ1の断面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿うモータ1の断面図である。なお、図2において、蓋部40の図示を省略する。
図2に示すように、伝熱部材80は、吸熱部85と、複数(本実施形態では4つ)のネジ止め部81と、伝熱部82と、を有する。伝熱部材80は、放熱特性が高い金属材料(例えば、アルミニウム合金又は銅合金)から構成される。
図1に示すように、吸熱部85は、基板61の第2領域61Bの直上に位置する。吸熱部85は、軸方向から見て、第2素子65、66に重なる。吸熱部85は、下側を向く下面85bを有する。下面85bは、基板61の上面61dと軸方向に対向する。下面85bには、凹部86が設けられている。凹部86内には、制御部60の第2素子66が配置されている。また、凹部86内には、放熱グリスGが充填されている。放熱グリスGは、第2素子66で生じた熱を吸熱部85に効率的に移動させる。
本実施形態によれば、第2素子66において生じた熱が、放熱グリスGを介して伝熱部材80に伝わる。したがって、第2素子66は、基板61の上面61d側から伝熱部材80によって冷却される。これにより、第2素子66の温度が高まりすぎることを抑制し、第2素子66の動作の信頼性を高めることができる。また、本実施形態によれば、第2素子66を収容する凹部86に放熱グリスGが充填されることで、第2素子66を効果的に冷却できる。加えて、吸熱部85の下面85bに、凹部86が設けられることで放熱グリスGが吸熱部85の下側から流出することを抑制できる。
また、本実施形態において、吸熱部85の下面85bであって、軸方向から見て第2素子65と重なる領域の下側には、放熱グリスGが充填される。このため、第2素子65において生じて基板61に伝わった熱は、さらに伝熱部材80に伝わる。したがって、第2素子65は、基板61の上面61d側から伝熱部材80によって冷却される。これにより、第2素子65の温度が高まりすぎることを抑制し、第2素子65の動作の信頼性を高めることができる。
図3に示すように、ネジ止め部81は、下側を向く接触面81bと、接触面81bに開口するネジ挿入孔81cと、を有する。ネジ挿入孔81cには、固定ネジ88が挿入される。固定ネジ88は、ベアリングホルダ30の突出部32にネジ止めされる。これによって、接触面81bが、突出部32の上面に押し当てられた状態で、伝熱部材80がベアリングホルダ30に固定される。
本実施形態によれば、伝熱部材80とベアリングホルダ30とは、直接的に接触し互いに固定されている。すなわち、ベアリングホルダ30は、伝熱部材80に接触しかつ固定される固定部36を有する。固定部36は、上面61dにおいてネジ止め部81の接触面81bと接触する。
本実施形態によれば、ヒートシンク8を構成する伝熱部材80とベアリングホルダ30とが、互いに固定されることで、全体としての熱容量を大きくすることができる。すなわち、伝熱部材80およびベアリングホルダ30のうち何れか一方が高温となった場合、他方側に熱を移動させて、他方側からも放熱することができる。これにより、放熱効率が高まり結果として制御部60の冷却効果を高めることができる。
本実施形態の伝熱部材80は、蓋部40に囲まれた閉塞空間内に配置されている。このため、蓋部40に開口を設けて伝熱部材80を外部に露出がさせる場合と比較して、伝熱部材80と蓋部40との間に封止構造を設ける必要がない点などにおいて構造を簡素化できる。しかしながら、一方で、伝熱部材80を閉塞空間に配置すると制御部60から伝熱部材80に移動した熱を外部に放出し難いという問題があった。これに対し、本実施形態では、伝熱部材80は、接触面81bにおいて、ベアリングホルダ30の固定部36に固定される。これにより、制御部60から伝熱部材80に移動した熱をベアリングホルダ30に移動させることができる。ベアリングホルダ30に移動した熱の一部は、ベアリングホルダ30の表面から外部に放熱される。また、別の一部は、さらにハウジング50に移動してハウジング50の表面から外部に放熱される。このように、本実施形態によれば、伝熱部材80から外部に対する放熱経路を確保することができ、ヒートシンク8全体としての放熱効率を高めることができる。
図4に示すように、伝熱部82は、基板61の外側に延び出る。伝熱部82は、基板61の下面61cと同一平面上に位置する下面82aを有する。下面82aは、伝熱部材80がベアリングホルダ30に固定されることで、ベアリングホルダ30の上面に接触する。本実施形態によれば、ベアリングホルダ30は、固定部36と異なる部分に、伝熱部材80に接触する接触部37を有する。接触部37は、上面において伝熱部82の下面82aと接触する。本実施形態によれば、伝熱部材80とベアリングホルダ30との接触面積を大きくすることができ、伝熱部材80からベアリングホルダ30の熱移動を促進できる。
接触部37は、基板61に対し径方向外側に位置する。したがって、接触部37は、ベアリングホルダ30の外部に露出する表面の近傍に位置する。このため、接触部37を介してベアリングホルダ30に伝わった熱をベアリングホルダ30の表面から外部に効率的ン放出できる。
[蓋部]
図1に示すように、制御部60および伝熱部材80の上側に位置する。蓋部40は、ベアリングホルダ30の上面を覆う。蓋部40は、制御部60を上側から覆い制御部60を保護する。
蓋部40は、軸方向と直交する平面に沿って延びる平坦部45と、平坦部45の外縁に位置し平坦部45に対して下側に突出する外縁部46と、を有する。外縁部46は、軸方向から見て平坦部45を一周に亘って囲む。外縁部46の下端部には、下側に突出する凸条部42が設けられる。
また、蓋部40は、図示略のコネクタ部を有する。コネクタ部の内部には、制御部60から上側に延びる接続端子(図示略)が配置される。接続端子には、制御部60に電力を供給する外部機器(図示略)に接続される。
凸条部42は、一様な幅および一様な高さで中心軸Jと直交する平面内を延びる。凸条部42は、外縁部46の全体に亘って延びる。したがって、凸条部42は、軸方向から見て、平坦部45を一周に亘って囲む。凸条部42は、ハウジング50に設けられた凹溝部39aに収容される。凹溝部39aの内壁面と、凸条部42との間には、隙間が設けられる。凹溝部39aには、接着剤Bが充填される。
[作用効果]
本実施形態のヒートシンク8は、ホルダ本体部31および突出部32を有するベアリングホルダ30並びに伝熱部材80から構成される。すなわち、ヒートシンク8は、ホルダ本体部31、突出部32および伝熱部材80を有する。ホルダ本体部31が第1素子64を基板61の下面61c側から冷却する。突出部32が第2素子65、66を基板61の下面61c側から冷却する。伝熱部材80が第2素子65、66を基板61の上面61d側から冷却する。
本実施形態によれば、基板61の第2領域61Bに実装された第2素子65、66は、基板61の両面側から冷却される。複数の素子64、65、66のうち発熱量が大きいものを第2素子65、66とすることで、発熱量の大きい第2素子65、66を効率的に冷却できる。さらに、第2素子65、66を基板61の第2領域61Bに配置することで、第2素子65、66の冷却に必要な構造を、平面視においてモータ本体2とずらして配置できる。このため、第2素子65、66を軸方向両側から挟み込むように配置する場合であっても、モータ1の軸方向の寸法の肥大化を抑制できる。
本実施形態によれば、第1領域61Aに実装された第1素子64は、基板61の片側の面から冷却される。したがって、第2素子65と比較して比較的発熱量が小さい素子を第1素子64として第1領域61Aに配置することで、モータ1の軸方向の寸法の肥大化を抑制できる。
ここで、ベアリングホルダ30において、第1領域61Aを下側から冷却するホルダ本体部31を第1放熱部31と呼び、第2領域61Bを下側から冷却する突出部32を第2放熱部32と呼ぶ。第1放熱部31と第2放熱部32とは、単一の部材であるベアリングホルダ30を構成する。言い換えると、ベアリングホルダ30は、第1放熱部31および第2放熱部32として機能する。
本実施形態によれば、第1放熱部31および第2放熱部32を構成するベアリングホルダ30が単一の部材であることによって、制御部60の各部から吸収した熱をベアリングホルダ30全体から放熱することができる。また、第1放熱部31と第2放熱部32とが単一の部材から構成されるため、モータ1の組み立て工程を簡素化できる。
本実施形態において第1放熱部31は、基板61のモータ本体2側を向く面(下面61c)と対向する。すなわち、第1放熱部31は、モータ本体2と制御部60との間に配置される。シャフト21の先端にセンサマグネット24を固定する場合、センサマグネット24の周囲においてモータ本体2と制御部60との間には、デッドスペースが形成されやすい。本実施形態によれば、デッドスペースとなり得るモータ本体2と制御部60との軸方向の隙間に、第1放熱部31を配置することができ、デッドスペースを有効利用できる。また、第1放熱部31によって、センサマグネット24の周囲が囲まれるため、モータ本体2から生じる外乱磁場を遮断することができ、外乱磁場がセンサマグネット24の検出結果に影響を与えることを抑制する。
本実施形態によれば、制御部60は、軸方向と直交する平面に沿って延びる1枚の基板61を有し、複数の素子64、65、66は、1枚の基板61に実装される。本実施形態によれば、複数の基板を有する場合と比較して、モータ1を小型化することができる。また、本実施形態によれば、上述したヒートシンク8の作用により制御部60を効率的に冷却することができるため、1枚の基板61に高密度に素子を配置さした場合であっても十分な放熱性を確保できる。
[変形例1]
図5は、上述の実施形態の変形例1のモータ101の断面図である。以下、図5を基に変形例1のモータ101について説明する。変形例1のモータ101は、上述の実施形態と比較して、主にヒートシンク108の構成が異なる。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、変形例1のモータ101は、上述の実施形態と同様に、モータ本体2と、制御部160と、ハウジング150と、伝熱部材180と、蓋部40と、を備える。本変形例において、ハウジング150と伝熱部材180とは、制御部160を冷却するヒートシンク108を構成する。したがって、モータ101は、ヒートシンク108を有する。
制御部160は、基板61と、第1素子164と、第2素子65、66とを有する。基板61は、上面(第1面)161dおよび下面(第2面)161cを有する。本変形例において、上面161dは、モータ本体2の反対側を向く面である。第1素子164は、基板61の第1領域61Aにおいて上面161dに実装される。第2素子65、66は、基板61の第2領域61Bにおいて上面161dおよび下面161cにそれぞれ実装される。
ハウジング150は、モータ本体収容部54と、モータ本体収容部54の開口部から突出する突出部(第3放熱部)152と、を有する。突出部152は、軸方向から見て、モータ本体2より径方向外側に位置する。したがって、突出部152は、基板61の第2領域61Bの直下に位置する。
突出部152は、ブリッジ部154と、ブリッジ部154に対して径方向外側に位置する素子収容部155と、を有する。すなわち、ブリッジ部154は、ホルダ本体部31と素子収容部155との間に位置しこれらを繋ぐ。ブリッジ部154は、中心軸Jに対して直交する平面に沿って延びる板状である。ブリッジ部154の上面は、基板61の下面161cと接触する。第2素子66は、基板61の下面161c側からブリッジ部154によって冷却される。素子収容部155は、上側(+Z側)に開口する。素子収容部155は、第2素子65を収容する。第2素子65は、基板61の下面161c側から素子収容部155によって冷却される。
伝熱部材180は、制御部160の上側に位置する。すなわち、伝熱部材180は、軸方向において基板61に対しモータ本体2と反対側に位置する。伝熱部材180は、制御部160の少なくとも一部を上側から覆う。伝熱部材180は、制御部160を冷却するヒートシンク108の一部を構成する。伝熱部材180は、吸熱部185と、図示略のネジ止め部(固定部)と、を有する。伝熱部材180は、ネジ止め部81においてハウジング150に固定される。ネジ止め部の構成は、上述の実施形態と同様である。
吸熱部185の下面185bと基板61の上面161dとの間には、放熱グリスGが充填される。また、放熱グリスGは、吸熱部185の下面185bと第1素子164および第2素子66との間に介在する。
吸熱部185は、基板61の第1領域61Aの直上に位置する第1放熱部185Aと、基板61の第2領域61Bの直上に位置する第2放熱部185Bと、を有する。第1放熱部185Aは、軸方向から見て第1素子164に重なる。また、第2放熱部185Bは、軸方向から見て、第2素子65、66に重なる。
第1素子164は、基板61の上面161d側から第1放熱部185Aによって冷却される。第2素子65は、基板61の上面161d側から基板61を介して第2放熱部185Bによって冷却される。第2素子66は、基板61の上面161d側から第2放熱部185Bによって冷却される。
本変形例のヒートシンク108は、第1素子164を基板61の上側から冷却する第1放熱部185Aを有する。また、本変形例のヒートシンク108は、第2素子65、66を基板61の上下から冷却する第2放熱部185Bおよびハウジング150の突出部152を有する。このため、上述の実施形態と同様に、モータ101の軸方向寸法の肥大化を抑制しつつ、複数の素子164、65、66を効率的に冷却できる。
本変形例において第1放熱部185Aおよび第2放熱部185Bは、基板61のモータ本体2の反対側を向く面(上面161d)と対向する。本変形例によれば、第1放熱部185Aおよび第2放熱部185Bが、発熱体であるモータ本体2の反対側に位置するため、制御部160から移動した熱を外部に放出させやすい。また、本変形例によれば、軸方向においてモータ本体2と基板61との間に配置される介在部品が少ないため、モータ本体2と基板61との距離を短くなる。結果的に、モータ本体2から引き出されて基板61に接続される引き出し線の長さを短縮することができ、引き出し線の接続工程が容易となる。
[変形例2]
図6は、上述の実施形態の変形例2のモータ201の断面図である。以下、図6を基に変形例2のモータ201について説明する。変形例2のモータ201は、上述の実施形態および変形例1と比較して、主にヒートシンク208の構成が異なる。なお、上述の実施形態および変形例1と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、変形例2のモータ201は、上述の実施形態と同様に、モータ本体2と、制御部160と、ハウジング250と、第1伝熱部材280と、第2伝熱部材(第3放熱部)210と、を備える。本変形例において、第1伝熱部材280と第2伝熱部材210とは、制御部160を冷却するヒートシンク208を構成する。したがって、モータ201は、ヒートシンク208を有する。
本変形例の制御部160は、変形例1と同様の構成を有する。すなわち、制御部160は、基板61と、基板61の第1領域61Aにおいて上面161dに実装される第1素子164と、基板61の第2領域61Bにおいて上面161dおよび下面161cにそれぞれ実装される第2素子65、66と、を有する。
第2伝熱部材210は、ハウジング250のモータ本体収容部54の開口に固定されるブリッジ部214と、ブリッジ部214に対して径方向外側に位置する素子収容部215と、を有する。すなわち、ブリッジ部214は、ホルダ本体部31と素子収容部215との間に位置しこれらを繋ぐ。ブリッジ部214は、中心軸Jに対して直交する平面に沿って延びる板状である。ブリッジ部214の上面は、基板61の下面161cと接触する。第2素子66は、基板61の下面161c側からブリッジ部214によって冷却される。素子収容部215は、上側(+Z側)に開口する。素子収容部215は、第2素子65を収容する。第2素子65は、基板61の下面161c側から素子収容部215によって冷却される。
第1伝熱部材280は、制御部160の上側に位置する。すなわち、第1伝熱部材280は、軸方向において基板61に対しモータ本体2と反対側に位置する。第1伝熱部材280は、制御部160全体を上側から覆い制御部160を保護する。これにより、第1伝熱部材280は、蓋部として機能する。第1伝熱部材280は、制御部160を冷却するヒートシンク208の一部を構成する。
第1伝熱部材280は、中心軸Jと直交する平面に沿って延びる吸熱部285と、吸熱部285の外縁に位置する外縁部281と、を有する。外縁部281は、第2伝熱部材210に接触して固定される。これにより、第1伝熱部材280は、第2伝熱部材210との間で相互に熱を移動させることができる。
吸熱部285の下面285bと基板61の上面161dとの間には、放熱グリスGが充填される。また、放熱グリスGは、吸熱部285の下面285bと第1素子164および第2素子66との間に介在する。
吸熱部285は、基板61の第1領域61Aの直上に位置する第1放熱部285Aと、基板61の第2領域61Bの直上に位置する第2放熱部285Bと、を有する。第1放熱部285Aは、軸方向から見て第1素子164に重なる。また、第2放熱部285Bは、軸方向から見て、第2素子65、66に重なる。
第1素子164は、基板61の上面161d側から第1放熱部285Aによって冷却される。第2素子65は、基板61の上面161d側から基板61を介して第2放熱部285Bによって冷却される。第2素子66は、基板61の上面161d側から第2放熱部285Bによって冷却される。
本変形例のヒートシンク208は、第1素子164を基板61の上側から冷却する第1放熱部285Aを有する。また、本変形例のヒートシンク208は、第2素子65、66を基板61の上下から冷却する第2放熱部285Bおよび第2伝熱部材210を有する。このため、上述の実施形態と同様に、モータ201の軸方向寸法の肥大化を抑制しつつ、複数の素子164、65、66を効率的に冷却できる。
本変形例において第1放熱部285Aおよび第2放熱部285Bは、基板61のモータ本体2の反対側を向く面(上面161d)と対向する。また、第1放熱部285Aおよび第2放熱部285Bを有する第1伝熱部材280は、蓋部としても機能するため上面側で外部に露出する。このため、第1伝熱部材280は、制御部160から移動した熱を外部に放出させやすい。また、本変形例によれば、軸方向においてモータ本体2と基板61との間に配置される介在部品が少ないため、モータ本体2と基板61との距離を短くなる。結果的に、モータ本体2から引き出されて基板61に接続される引き出し線の長さを短縮することができ、引き出し線の接続工程が容易となる。
上述の実施形態および各変形例のモータ1、101、201の用途は、特に限定されない。上述した実施形態のモータは、例えば、ポンプ、ブレーキ、クラッチ、掃除機、ドライヤ、シーリングファン、洗濯機および冷蔵庫などの多様な機器に用いることができる。一例として、上述した実施形態のモータ1を電動パワーステアリング装置に搭載した例について説明する。
図7に示すように、電動パワーステアリング装置300は、自動車の車輪312の操舵機構に搭載される。電動パワーステアリング装置300は、操舵力を油圧により軽減する装置である。本実施形態の電動パワーステアリング装置300は、モータ1と、操舵軸314と、オイルポンプ316と、コントロールバルブ317と、を備える。
操舵軸314は、ステアリング311からの入力を、車輪312を有する車軸313に伝える。オイルポンプ316は、車軸313に油圧による駆動力を伝えるパワーシリンダ315に油圧を発生させる。コントロールバルブ317は、オイルポンプ316のオイルを制御する。電動パワーステアリング装置300において、モータ1は、オイルポンプ316の駆動源として搭載される。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1,101,201…モータ、2…モータ本体、7A…上側ベアリング(ベアリング)、8,108,208…ヒートシンク、20…ロータ、25…ステータ、30…ベアリングホルダ、31,185A,285A…第1放熱部、32,185B,285B…第2放熱部、36…固定部、37…接触部、50,150,250…ハウジング、54…モータ本体収容部、60,160…制御部、61…基板、61A…第1領域、61B…第2領域、64,164…第1素子、65,66…第2素子、80,180…伝熱部材、82…伝熱部、152…突出部(第3放熱部)、210…第2伝熱部材(第3放熱部)、280…第1伝熱部材、300…電動パワーステアリング装置、311…ステアリング、J…中心軸

Claims (12)

  1. 上下方向に沿って延びる中心軸を中心として回転するロータおよび前記ロータを囲むステータを有するモータ本体と、
    互いに反対側を向く第1面並びに第2面を有する基板および前記基板に実装される複数の素子を有し前記モータ本体の軸方向一方側に位置する制御部と、
    前記制御部を冷却するヒートシンクと、を備え、
    前記基板は、軸方向から見て前記モータ本体と重なる第1領域と、前記第1領域の径方向外側に位置する第2領域と、を有し、
    複数の前記素子は、前記第1領域に実装される第1素子と、第2領域に実装される第2素子と、に分類され、
    前記ヒートシンクは、
    前記第1素子を前記基板の前記第1面側から冷却する第1放熱部と、
    前記第2素子を前記基板の前記第1面側から冷却する第2放熱部と、
    前記第2素子を前記基板の前記第2面側から冷却する第3放熱部と、を有する、
    モータ。
  2. 前記制御部は、軸方向と直交する平面に沿って延びる1枚の前記基板を有する、
    複数の前記素子は、1枚の前記基板に実装される
    請求項1に記載のモータ。
  3. 少なくとも1つの前記第1素子は、前記ステータに電力を供給するインバータのスイッチング素子であり、
    少なくとも1つの前記第2素子は、コンデンサである、
    請求項1又は2に記載のモータ。
  4. 前記基板の前記第1面は、前記モータ本体側を向く面である、
    請求項1から3の何れか一項に記載のモータ。
  5. 軸方向において前記モータ本体と前記制御部との間に位置しベアリングを介して前記ロータを回転可能に支持するベアリングホルダを備え、
    前記ベアリングホルダは、前記ヒートシンクの一部を構成し、前記第1放熱部および前記第2放熱部として機能する、
    請求項4に記載のモータ。
  6. 前記基板の前記第1面は、前記モータ本体の反対側を向く面である、
    請求項1から3の何れか一項に記載のモータ。
  7. 軸方向において前記基板に対し前記モータ本体と反対側に位置する伝熱部材と、
    前記モータ本体を収容するモータ本体収容部を有するハウジングと、を備え、
    前記伝熱部材は、前記ヒートシンクの一部を構成し、前記第1放熱部および前記第2放熱部として機能し、
    前記ハウジングは、前記ヒートシンクの一部を構成し、前記第3放熱部として機能する、
    請求項6に記載のモータ。
  8. 軸方向において前記基板に対し前記モータ本体と反対側に位置する第1伝熱部材と、
    軸方向において前記基板に対し前記モータ本体側に位置する第2伝熱部材と、を備え、
    前記第1伝熱部材は、前記ヒートシンクの一部を構成し、前記第1放熱部および前記第2放熱部として機能し、
    前記第2伝熱部材は、前記ヒートシンクの一部を構成し、前記第3放熱部として機能する、
    請求項6に記載のモータ。
  9. 前記第1放熱部および前記第2放熱部は、単一の部材から構成され、固定部において前記第3放熱部に接触しかつ固定される、
    請求項1から8の何れか一項に記載のモータ。
  10. 前記第1放熱部および前記第2放熱部は、前記固定部と異なる部分に、前記第3放熱部に接触する接触部を有する、
    請求項9に記載のモータ。
  11. 前記接触部は、前記基板に対し径方向外側に位置する、
    請求項10に記載のモータ。
  12. 請求項1から11の何れか一項に記載のモータを備える、
    電動パワーステアリング装置。
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