JP2021044341A - 電磁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御コアから主コアに制御磁束が注入される部位の磁束密度を高めることができる電磁装置を提供する。【解決手段】 電磁装置としての可変リアクトル10は、主コア20と、制御コア30と、を備え、主コア20の第2磁脚部22は、第1磁脚部21が延びる第1方向Xに垂直な第2方向Yの幅寸法L2が第1磁脚部21の第2方向Yの幅寸法L1を上回るように構成されており、主巻線11への通電によって主磁束Maが主コア20の第1磁脚部21及び第2磁脚部22を第1方向Xに通り流れる第1磁気回路C1が形成され、制御巻線12への通電によって制御磁束Mbが制御コア30の基部31及び接合部32と主コア20の第2磁脚部22とを通り且つ第1磁気回路C1を横切って第2磁脚部22を第2方向Yに流れる第2磁気回路C2が形成されるように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電磁装置に関する。
従来、この種の電磁装置であるコイル部品が開示されている。このコイル部品は、第1のコイルが巻き回された第1の磁性体コアと、第2のコイルが巻き回された第2の磁性体コアと、を有し、第1の磁性体コアのうち断面積が小さい狭磁路部を第2の磁性体コアの開磁路部で挟み込むように構成されている。このコイル部品によれば、制御コアである第2の磁性体コアにおける第2のコイルへの通電によって、第1のコイルの通電により主コアである第1の磁性体コアに作られる主磁束と直交するように第1の磁性体コアの狭磁路部に制御磁束が注入される。このとき、第2のコイルに通電される電流の値を変えて第1の磁性体コアの磁気抵抗を変化させることによって、第1のコイルのインダクタンスを変化させることができる。
特開2010−93083号公報
ところで、上記のコイル部品の設計に際しては、制御性を向上させるために、第2のコイルの電流の値を変えたときの第1の磁性体コアの磁気抵抗の可変範囲を拡大したいという要請がある。この要請に対しては、第1の磁性体コアの狭磁路部に第2の磁性体コアの開磁路部を隙間なく密着させることによって、第1の磁性体コアにおいて制御磁束が注入される狭磁路部の磁束密度を高めることが有効である。
しかしながら、このコイル部品のように、第1の磁性体コアの狭磁路部を第2の磁性体コアの開磁路部で挟み込む構造においては、狭磁路部に開磁路部を密着させるために第2の磁性体コアを圧入するのが好ましいが、圧入を採用すると公差等の影響によってコアの割れの問題が生じ易くなり不利である。
そこで、このコイル部品では、その構造上、狭磁路部と開磁路部との間に隙間を設ける必要があり、隙間の影響によって、第1の磁性体コアにおいて制御磁束が注入される狭磁路部の磁束密度を高めることが難しい。このとき、制御磁束が流れる経路の磁気抵抗が増えるため、同じ値の制御電流を通電しても生じる制御磁束が小さくなるため制御性が悪化するという問題がある。また、このような問題は、上記のコイル部品のみならず、可変変圧器のような電磁装置においても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、制御コアから主コアに制御磁束が注入される部位の磁束密度を高めることができる電磁装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
主巻線(11)が巻回された第1磁脚部(21)と、第1空間(20a)を隔てて上記第1磁脚部と同方向に延びている第2磁脚部(22)と、を有する主コア(20)と、
制御巻線(12)が巻回され上記主コアの上記第2磁脚部に対して第2空間(30a)を隔てて設けられた基部(31)と、上記基部の二箇所からそれぞれ延出して上記主コアの上記第2磁脚部に密着して接合された接合部(32)と、を有する制御コア(30)と、
を備え、
上記主コアの上記第2磁脚部は、上記第1磁脚部が延びる高さ方向(X)に垂直な幅方向(Y)の幅寸法(L2)が上記第1磁脚部の上記幅方向の幅寸法(L1)を上回るように構成されており、
上記主巻線への通電によって磁束(Ma,Ma1,Ma2)が上記主コアの上記第1磁脚部及び上記第2磁脚部を上記高さ方向に通り流れる磁気回路(C1,C3)が形成され、上記制御巻線への通電によって制御磁束(Mb)が上記制御コアの上記基部及び上記接合部と上記主コアの上記第2磁脚部とを通り且つ上記磁気回路を横切って上記第2磁脚部を上記幅方向に流れる磁気回路(C2)が形成されるように構成されている、電磁装置(10,110)、
にある。
上記態様の電磁装置において、主コアは第1磁脚部及び第2磁脚部を有し、制御コアは基部及び接合部を有する。主コアの第1磁脚部には主巻線が巻回されている。主コアの第2磁脚部は、第1磁脚部に沿って延びており、しかも所定の幅方向の幅寸法が第1磁脚部の同方向の幅寸法を上回る。制御コアの基部には制御巻線が巻回されている。制御コアの接合部は、主コアの第2磁脚部に密着して接合されている。そして、主巻線への通電によって磁束が主コアの第1磁脚部及び第2磁脚部を通る一方の磁気回路を流れる。また、制御巻線への通電によって制御磁束が制御コアと主コアを通る他方の磁気回路を流れる。
ここで、他方の磁気回路は、制御コアの基部及び接合部と主コアの第2磁脚部とを通り、しかも第1磁脚部に比べて幅寸法が拡張された第2磁脚部を幅方向に流れる回路である。このため、制御コアにおける制御巻線への通電によって、主巻線への通電により主コアに作られる磁束と直交するように主コアの第2磁脚部に制御磁束が注入されるが、このとき制御コアの接合部が主コアの第2磁脚部に隙間なく密着しているため、第2磁脚部に注入された制御磁束をこの第2磁脚部の幅方向の広範囲にわたって満遍なく直進させることができる。これにより、主コアの第2磁脚部の磁束密度が高まる。
以上のごとく、上記の態様によれば、制御コアから主コアに制御磁束が注入される部位の磁束密度を高めることができる電磁装置を提供することが可能になる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1にかかる受電装置の模式図。 実施形態1の電磁装置である可変リアクトルの構成を示す斜視図。 図2の可変リアクトルの平面図。 図2の可変リアクトルの側面図。 図2中のコア構造体の分解斜視図。 実施形態1の可変リアクトルの変更例にかかる平面図。 図6中のコア構造体の分解斜視図。 実施形態2にかかるDC−DCコンバータの回路図。 実施形態2の電磁装置である可変変圧器の構成を示す斜視図。 図9の可変変圧器の平面図。 図9の可変変圧器の側面図。 図9中のコア構造体の分解斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第1変更例にかかるコア構造の斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第2変更例にかかるコア構造の斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第3変更例にかかるコア構造の斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第4変更例にかかるコア構造の斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第5変更例にかかるコア構造の斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第6変更例にかかるコア構造の斜視図。 実施形態2の可変変圧器の第7変更例にかかるコア構造の斜視図。
以下、電磁装置としての可変リアクトル及び可変変圧器の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、実施形態を説明するための図面では、特に断わらない限り、主巻線の巻軸が延びている第1方向を矢印Xで示し、制御巻線の巻軸が延びている第2方向を矢印Yで示し、第1方向及び第2方向の両方に直交する第3方向を矢印Zで示すものとする。また、ここでいう第1方向Xを主コア及びび制御コアのそれぞれの高さ方向ともいい、第2方向Yを主コア及び制御コアのそれぞれの幅方向ともいう。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1にかかる受電装置1は、車両に搭載されるものである。この受電装置1は、受電コイル2に電気的に接続された力率補償回路3と、インピーダンスZを変化させる可変インダクタ4と、誘起された交流電流からノイズを除去するフィルタ5と、フィルタ5でノイズが除去された交流電流を直流電流に変換する整流回路6と、整流回路6で変換された電力を昇圧するコンバータ7と、コンバータ7から供給された電力を蓄電するバッテリBと、を備えている。
実施形態1の可変リアクトル10は、受電装置1のコンバータ7に設けられた電磁装置である。図2〜図4に示されるように、この可変リアクトル10は、制御巻線12における通電電流の制御により主コア20の磁気抵抗を変化させることによって、主巻線11のインダクタンスが可変とされた可変リアクトルとして構成されている。
可変リアクトル10は、主コア20と制御コア30が互いに接合されてなるコア構造体を有する。このコア構造体を構成する主コア20と制御コア30はいずれも透磁性を有する材料からなる。
制御コア30は、主コア20よりも比透磁率の大きい材料によって構成されているのが好ましい。また、制御コア30は、主コア20よりも飽和磁束密度の大きい材料によって構成されているのが好ましい。
ここでいう「比透磁率」とは、真空の透磁率に対する対象物の透磁率の比率をいう。透磁率は、磁界中の磁束密度と磁界強さとの積算によって導出される。比透磁率が高いほど磁束が通り易く、比透磁率が低いほど磁束が通りにくい。
また、ここでいう「飽和磁束密度」とは、強磁性体に磁場を加えて磁化したときの磁束密度の限界値をいう。飽和磁束密度が高いほど磁性が強く、飽和磁束密度が低いほど磁性が弱い。
主コア20の材料として、典型的には、酸化鉄を主成分とする磁性材料であるフェライトを使用することができる。また、制御コア30の材料として、典型的には、ニッケルを含む軟磁性材料であるパーマロイ(PBパーマロイ、PCパーマロイなど)を使用することができる。
主コア20は、第1磁脚部21と、第2磁脚部22と、第1磁脚部21を第2磁脚部22に接続する2つの接続部21aと、を有する。この主コア20は、第1方向Xの高さ寸法が一定となるように構成されている。この主コア20は、第2磁脚部22の第2方向Yの概ね中央に第1磁脚部21が配置されており、これにより第1方向Xから視たときの形状が略T字形状をなすように構成されている(図3参照)。本構成を、「主コア30は、第1磁脚部21の第2方向Yの仮想中心線が制御コア30の後述の第1接合部32Aと第2接合部32Bとの間の空間30aを通るように構成されている。」ということもできる。
第1磁脚部21は、主コア20のうち第1方向Xに延びている部位であり、主コイルである主巻線11がこの第1磁脚部21において巻軸A1まわりに巻回されている。この主巻線11は、「リアクトル巻線」とも称呼される。
第2磁脚部22は、主コア20のうち第1空間としての空間20aを隔てて第1磁脚部21と同方向である第1方向に延びている部位である。即ち、第1磁脚部21と第2磁脚部22は、空間20aを挟んで互いに平行に延びている。また、この第2磁脚部22は、第1磁脚部とは反対側に、制御コア30と対向する矩形の対向面22aを有する。この対向面22aは、第1方向Xと第2方向Yで規定される平面上に形成されている。
2つの接続部21aは、空間20aを挟んで第1方向Xと直交する第3方向Zに互いに平行に延びている。これにより、主コア20を第2方向Yから視たときの形状が略矩形環状をなしている(図4参照)。
制御コア30は、基部31及び接合部32を有する。基部31は、主コア20の第2磁脚部22に対して第2空間としての空間30a隔てて設けられた部位であり、第2方向Yに延びている。制御コイルである制御巻線12がこの基部31において巻軸A2まわりに巻回されている。制御巻線12の巻軸A2は、主巻線11が巻軸A1に直交している。この制御コア30は、第1方向X高さ寸法H(図4参照)が一定であり且つ主コア20と同一の高さとなるように構成されている。
接合部32は、基部31の二箇所からそれぞれ延出して主コア20の第2磁脚部22に密着して接合された部位である。この接合部32は、具体的には、基部31の第2方向Yの両端側から空間30aを隔てて互いに離間して延びる第1接合部32A及び第2接合部32Bによって構成されている。そして、これら第1接合部32A及び第2接合部32Bは、それぞれの先端面32aにおいて、主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに密着して接合されている。
これにより、制御コア30を第1方向Xから視たときの形状が略C字形状或いは略コ字環状をなしており、また、制御コア30と主コア20の第2磁脚部22とを第1方向Xから視たときの形状が略矩形環状をなしている(図3参照)。
図2に示されるように、主コア20について、第1磁脚部21が延びる方向である第1方向Xに垂直な第2方向Yを幅方向としたとき、第2磁脚部22は、その第2方向Yの幅寸法L2が第1磁脚部21の第2方向Yの幅寸法L1を上回るように構成されている。換言すれば、第2磁脚部22は、第1磁脚部21に比べて第2方向Yの幅を拡張させた拡幅構造を備えている。また、第2磁脚部22は、その幅寸法L2が制御コア30の2方向Yの幅寸法と概ね同一となるように構成されている。
なお、第2方向Yは巻軸A2が延びる方向に概ね一致するため、第1磁脚部21の幅寸法L1を第1磁脚部21のうち巻軸A2が延びる方向の寸法といい、第2磁脚部22の幅寸法L2を第2磁脚部22ののうち巻軸A2が延びる方向の寸法ということもできる。
上記の可変リアクトル10において、主巻線11への通電によって主磁束Maが主コア20の第1磁脚部21及び第2磁脚部22を第1方向Xに通り流れる環状の第1磁気回路C1が形成される。
これに対して、制御巻線12への通電によって制御磁束Mbが制御コア30の基部31及び接合部32と主コア20の第2磁脚部22とを通り且つ第1磁気回路Cを横切って第2磁脚部22を第2方向Yに流れる環状の第2磁気回路C2が形成される。このとき、主コア20の第2磁脚部22の第2方向Yの両端間の概ね中央に第1磁脚部21が配置されているため、第2磁気回路C2を流れる制御磁束Mbが第1磁気回路C1を流れる主磁束Maを横切り易くなる。
なお、主コア20の第2磁脚部22と制御コア30の接合部32との接合方法は特に問わないが、典型的には、図5に示されるように、可変リアクトル10のコア構造体では、主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに制御コア30の2つの接合部32A,32Bを近づけて、2つの接合部32A,32Bのそれぞれの先端面32aを第2磁脚部22の対向面22aに接合する方法を使用することができる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果を奏する。
上記の可変リアクトル10について、主コア20は第1磁脚部21及び第2磁脚部22を有し、制御コア30は基部31及び接合部32を有する。主コア20の第1磁脚部21には主巻線11が巻回されている。主コア20の第2磁脚部22は、第1磁脚部21に沿って延びており、しかも所定の幅方向である第2方向Yの幅寸法L2が第1磁脚部21の同方向の幅寸法L1を上回る。制御コア30の基部31には制御巻線12が巻回されている。制御コア30の接合部32は、主コア20の第2磁脚部22に密着して接合されている。
そして、主巻線11への通電によって主磁束Maが主コア20の第1磁脚部21及び第2磁脚部22を通る第1磁気回路C1を流れる。また、制御巻線12への通電によって制御磁束Mbが第2磁気回路C2を流れる。
ここで、第2磁気回路C2は、制御コア30の基部31及び接合部32と主コア20の第2磁脚部22とを通り、しかも第1磁脚部21に比べて第2方向Yの幅寸法が拡張された第2磁脚部22を第2方向Yに流れる回路である。
このため、制御コア30における制御巻線12への通電によって、主巻線11への通電により主コア20に作られる主磁束Maと直交するように主コア20の第2磁脚部22に制御磁束Mbが注入されるが、このとき制御コア30の接合部32が主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに隙間なく密着しているため、第2磁脚部22に注入された制御磁束Mbをこの第2磁脚部22の幅方向である第2方向Yの広範囲にわたって満遍なく直進させることができる。
これにより、主コア20の第2磁脚部22の磁束密度Mbが高まる。その結果、主巻線11への通電によって主コア20に生じる主磁束Maの制御性が向上し、主巻線11のインダクタンスをより小さい電流で変化させることが可能になる。
従って、上述の実施形態1によれば、制御コア30から主コア20に制御磁束Mbが注入される部位である第2磁脚部22の磁束密度を高めることができる可変リアクトル10を提供できる。
上記の可変リアクトル10によれば、主コア20の第2磁脚部22に制御コア30の接合部32を圧入することなく接合することができる。この場合、圧入構造を使用しないため、圧入時に生じ得る割れ等の問題を防ぐことができる。
上記の可変リアクトル10によれば、制御コア30の接合部32を第1接合部32A及び第2接合部32Bによって構成することにより、制御コア30の構造を簡素化することができる。また、第1接合部32A及び第2接合部32Bが互いに平行に延びており、それぞれの先端面32aを主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに接合することによって、第1接合部32A及び第2接合部32Bと第2磁脚部22との密着性を高めるのに有効である。
上記の可変リアクトル10によれば、制御コア30に主コア20よりも比透磁率の大きい材料を用いることによって、より小さな電流でより大きな制御磁束を発生させることができる。このため、主コア20の磁気抵抗の制御性を向上させることができる。なお、本実施形態では、主コア20の第1磁脚部21に比べて第2磁脚部22の第2方向Yの幅寸法L2を延ばしているため、制御コア30の比透磁率を相対的に大きくした場合であっても、制御コア30で生じた制御磁束Mbが主コア20の第2磁脚部22を流れにくくなるのを防ぐことができる。
上記の可変リアクトル10によれば、制御コア30に主コア20よりも飽和磁束密度の大きい材料を用いることによって、制御コア30から主コア20により大きな磁束を注入することができる。これにより、主コア20における磁気抵抗の可変範囲をより拡大することができ制御性を向上させることができる。一方で、飽和磁束密度が高い方の制御コア30の断面積を小さくできるため、主コア20と制御コア30からなるコア構造の小型化を図ることが可能になる。
なお、上述の実施形態1に特に関連する変更例として、可変リアクトル10の上記のコア構造体に代わるコア構造体を採用することもできる。
図6に示されるように、この変更例にかかる可変リアクトル10Aのコア構造体において、主コア20を第1方向Xから視たときの形状が略L字形状をなしており、制御コア30を第1方向Xから視たときの形状が略C字形状をなしている。このとき、可変リアクトル10の場合と同様に、第2磁脚部22は、その幅寸法L2が第1磁脚部21の幅寸法L1を上回るように構成されている。一方で、第2磁脚部22は、その幅寸法L2が制御コア30の第2方向Yの幅寸法を下回るように構成されている。
図6及び図7に示されるように、制御コア30は、第1接合部32Aの先端面32aが主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに接合され、第2接合部32Bの先端面32aが主コア20の第2磁脚部22の側面22bに接合されるように構成されている。側面22bは、対向面22aに垂直な面であり、第1方向Xと第3方向Zで規定される平面上に形成されている。
このコア構造を第1方向Xについて視たとき、主コア20の第2磁脚部22と制御コア30の第2接合部32Bの先端側の箇所とによって第2方向Yに直線的に延びる部位が形成されており、この部位の第2方向Yの両端間の概ね中央に主コア20の第1磁脚部21が配置されている。このような配置によれば、第2磁気回路C2を流れる制御磁束Mbが第1磁気回路C1を流れる主磁束Maを横切り易くなる。
なお、必要に応じて、第2接合部32Bの先端面32aが主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに接合されるように変更することもできる。
その他の構成は、実施形態1の可変リアクトル10と同様である。
この可変リアクトル10Aによれば、可変リアクトル10とは別の形状のコア構造体を提供することができる。
その他、実施形態1の可変リアクトル10と同様の作用効果を奏する。
以下、上述の実施形態1に関連するその他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、上述の実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図8の回路図に示されるように、実施形態2にかかるDC−DCコンバータ101は、フルブリッジ型のコンバータであり、直流を高周波の交流に変換した後、再び交流を直流に変換する機能を有する。
このDC−DCコンバータ101は、直流電源Bに接続された複数のスイッチング素子102と、ダイオード103,104と、リアクトル105と、電解コンデンサ106と、電磁装置としての可変変圧器110と、を備えている。
実施形態2の可変変圧器110は、二次電圧に対する一次電圧の比率である変圧比を可変とするように構成されている。この可変変圧器110によれば、入力電圧が相対的に高いときには降圧比を高くし、入力電圧が相対的に低いときには降圧比を低くすることで、入力電圧範囲を拡大させることができる。また、この可変変圧器110によれば、複数のスイッチング素子102のPWM制御のデューティ(オンの時間幅)を一定として、変圧比で出力電力を制御することができ、低ノイズ及び損失を低く抑えるのに有効なデューティで固定できる。
図9〜図11に示されるように、可変変圧器110は、実施形態1の可変リアクトル10と同様に、主コア20と制御コア30が互いに接合されてなるコア構造体を有する。
主コア20は、第1磁脚部21と、第2磁脚部22と、第3磁脚部23と、第1磁脚部21を第2磁脚部22に接続する2つの接続部21aと、第1磁脚部21を第3磁脚部23に接続する2つの接続部21bと、を有する。この主コア20は、第1方向Xの高さ寸法が一定となるように構成されている。この主コア20を第1方向Xから視たときの形状が略T字形状をなしている(図10参照)。
第2磁脚部22は、第1磁脚部21を挟んで第2磁脚部22とは反対側に空間20bを隔てて第1磁脚部21に沿って設けられた部位である。即ち、第1磁脚部21と第3磁脚部23は、空間20bを挟んで互いに平行に延びている。また、実施形態1の可変リアクトル10の場合と同様に、第2磁脚部22は、その幅寸法L2が第1磁脚部21の幅寸法L1を上回るように構成されている(図10参照)。
2つの接続部21aは、空間20aを挟んで第3方向Zに互いに平行に延びており、2つの接続部21bは、空間20bを挟んで第3方向Zに互いに平行に延びている。これにより、主コア20を第2方向Yから視たときの形状について、第1磁脚部21及び第2磁脚部22と2つの接続部21aによって略矩形環状をなすとともに、第1磁脚部21及び第3磁脚部23と2つの接続部21bによって別の略矩形環状をなしている(図11参照)。
主コア20において、第1磁脚部21に主巻線としての一次巻線11Aが巻回されており、第3磁脚部23に一次巻線11Aに対する二次巻線11Bが巻回されている。
上記の可変変圧器110において、一次巻線11Aへの通電によって、第1磁脚部21及び第3磁脚部23で形成される第1磁気回路C1に鎖交磁束としての磁束Ma2が流れ、第1磁脚部21及び第2磁脚部22で形成される第3磁気回路C3に漏れ磁束Ma1が流れる。
制御巻線12における通電電流の制御によって主コア20の磁気抵抗を変化させることにより漏れ磁束Ma1が増減し、それにより鎖交磁束Ma2が制御され、これにより二次巻線11Bの電圧が連続的に可変とされるようになっている。
図12に示されるように、可変変圧器110のコア構造体においても、実施形態1の可変リアクトル10のコア構造体と同様に、主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに制御コア30の2つの接合部32A,32Bを近づけて、2つの接合部32A,32Bのそれぞれの先端面32aを第2磁脚部22の対向面22aに接合する方法を使用するのが好ましい。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2の可変変圧器110によれば、制御コア30の接合部32を主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに隙間なく密着させることで、主コア20の第2磁脚部22の磁束密度Mbが高まる。その結果、一次巻線11Aへの通電によって主コア20に生じる漏れ磁束Ma1の制御性が向上し、ひいては鎖交磁束Ma2の制御性が向上して、変圧比をより小さい電流で変化させることが可能になる。
従って、上述の実施形態2によれば、制御コア30から主コア20に制御磁束Mbが注入される部位である第2磁脚部22の磁束密度を高めることができる可変変圧器110を提供できる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、上述の実施形態2に特に関連する変更例として、可変変圧器110の上記のコア構造体に代わるコア構造体を採用することもできる。コア構造体以外については、可変変圧器110と同様である。
以下、可変変圧器110のコア構造体の変更例について、図13〜図19を参照しながら説明する。
(第1変更例)
図13に示されるように、第1変更例にかかる可変変圧器110Aのコア構造体は、主コア20の第2磁脚部22の形状、及び制御コア30の形状が、可変変圧器110のコア構造体のものと相違している。
即ち、この第2磁脚部22は、第1方向Xの中央領域から第2方向Yの両側に部分的に突出した突出部221を有する。各突出部221のうち制御コア30に対向する対向面221aは、第2磁脚部22の対向面22aの一部を構成している。また、制御コア30は、その第1方向Xの寸法が第2磁脚部22の第1方向Xの寸法を下回るように構成されている。
このコア構造体では、第2磁脚部22の2つの対向面221aに、第1接合部31A及び第2接合部32Bのそれぞれの先端面32aが接合されている。また、このコア構造体では、第2磁脚部22のうち2つの突出部221における第2方向Yの幅寸法L2は、制御コア30の第2方向Yの幅寸法と概ね同一であり、且つ第1磁脚部21の第2方向Yの幅寸法L1を上回るように構成されている。2つの突出部221は第2磁脚部22の一部であるため、この構成も、可変変圧器110の場合と同様に、「第2磁脚部22は、幅寸法L2が第1磁脚部21の幅寸法L1を上回る。」という態様に相当する。
その他の構成は、可変変圧器110のコア構造体のものと同様である。
可変変圧器110Aによれば、可変変圧器110と同様に、制御コア30の接合部32を主コア20の第2磁脚部22の対向面221aに隙間なく密着させることができる。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
なお、この可変変圧器110Aのコア構造体では、主コア20の第2磁脚部22の一部を第2方向Yに突出させたことが特徴点であるが、必要に応じて、この特徴点を実施形態1の可変リアクトル10のコア構造体に適用することもできる。
(第2変更例)
図14に示されるように、第2変更例にかかる可変変圧器110Bのコア構造体は、主コア20の第2磁脚部22の形状が可変変圧器110のコア構造体のものと相違している。
即ち、この第2磁脚部22は、第3方向Zについて対向面22aとは反対側の後面22cを有し、この後面22cのうち第1方向Xの上下領域から第1磁脚部21まで延びるように突出した突出部222を有する。この突出構造を、「2つの接続部21aが第2磁脚部22と面一になるまで第2方向Yの両側へ突出している。」ということもできる。これにより、可変変圧器110のコア構造体に比べて、第2磁脚部22の第3方向Zの寸法が拡大されている。
その他の構成は、可変変圧器110のコア構造体のものと同様である。
可変変圧器110Bによれば、可変変圧器110と同様に、制御コア30の接合部32を主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに隙間なく密着させることができる。
この可変変圧器110Bによれば、第2磁脚部22に突出部222を設けることによって、主コア20の磁気抵抗の可変範囲をさらに拡大させることができ、変圧比の可変範囲を拡大させることができる。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
なお、この可変変圧器110Bのコア構造体では、主コア20の第2磁脚部22の一部を第3方向Zに突出させたことが特徴点であるが、必要に応じて、この特徴点を実施形態1の可変リアクトル10のコア構造体に適用することもできる。可変リアクトル10の場合には、主コア20の磁気抵抗の可変範囲をさらに拡大させることができ、主巻線11のインダクタンスの可変範囲を拡大させることができる。
(第3変更例)
図15に示されるように、第3変更例にかかる可変変圧器110Cのコア構造体は、主コア20及び制御コア30の構成が可変変圧器110のコア構造体のものと相違している。
即ち、このコア構造体では、主コア20の第1磁脚部21と第2磁脚部22と第3磁脚部23のそれぞれに第1方向Xのギャップとしての隙間Gが設けられている。同様に、制御コア30に第1方向Xの隙間Gが設けられている。隙間Gには、樹脂等の電気絶縁材料からなる絶縁シート40が介装されている。この隙間Gを空隙としてもよい。
その他の構成は、可変変圧器110のコア構造体のものと同様である。
この可変変圧器110Cによれば、主コア20及び制御コア30に隙間Gを設けることによって、励磁インダクタンス、相互インダクタンス、漏れインダクタンスを調整することが可能になり、また主コア20の最大磁束密度を超えて磁気飽和状態となるのを防ぐのに有効である。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
主コア20においては、第1磁脚部21と第2磁脚部22と第3磁脚部23の少なくとも1つに隙間Gを設けることができる。第2磁脚部22に隙間Gを設ける場合に限って、第2磁脚部22に接合される制御コア30にも隙間Gを設ける必要がある。これにより、第2磁脚部22に隙間Gを設けたことによる効果が著しく低下するのを防ぐことができる。
なお、この可変変圧器110Cのコア構造体では、主コア20及び制御コア30に隙間Gを設けたことが特徴点であるが、必要に応じて、この特徴点を実施形態1の可変リアクトル10のコア構造体に適用することもできる。可変リアクトル10の場合には、第1磁脚部21と第2磁脚部22の少なくとも一方に隙間Gを設けることで、主巻線11のインダクタンスを調整することが可能になり、また主コア20の最大磁束密度を超えて磁気飽和状態となるのを防ぐのに有効である。
(第4変更例)
図16に示されるように、第4変更例にかかる可変変圧器110Dのコア構造体は、可変変圧器110Aのコア構造体(図13参照)に、可変変圧器110Cのコア構造体(図15参照)の特徴点を適用したものである。
即ち、このコア構造体では、主コア20の第1磁脚部21と第2磁脚部22のそれぞれに第1方向Xのギャップとしての隙間Gが設けられている。
その他の構成は、可変変圧器110Aのコア構造体のものと同様である。
可変変圧器110Dによれば、制御コア30の接合部32を主コア20の第2磁脚部22の対向面221aに隙間なく密着させることができる。
この可変変圧器110Dによれば、励磁インダクタンス、相互インダクタンス、漏れインダクタンスを調整することが可能になり、また主コア20の最大磁束密度を超えて磁気飽和状態となるのを防ぐのに有効である。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
(第5変更例)
図17に示されるように、第5変更例にかかる可変変圧器110Eのコア構造体は、可変変圧器110Bのコア構造体(図14参照)に、可変変圧器110Cのコア構造体(図15参照)の特徴点を適用したものである。
即ち、このコア構造体では、主コア20の第1磁脚部21と第2磁脚部22のそれぞれに第1方向Xのギャップとしての隙間Gが設けられ、且つ制御コア30に第1方向Xの隙間Gが設けられている。
その他の構成は、可変変圧器110Bのコア構造体のものと同様である。
可変変圧器110Eによれば、制御コア30の接合部32を主コア20の第2磁脚部22の対向面22aに隙間なく密着させることができる。
この可変変圧器110Bによれば、主コア20の磁気抵抗の可変範囲をさらに拡大させることができ、変圧比の可変範囲を拡大させることができる。
この可変変圧器110Bによれば、制御コア30の接合部32を主コア20の第2磁脚部22の対向面221aに隙間なく密着させることができるとともに、励磁インダクタンス、相互インダクタンス、漏れインダクタンスを調整することが可能になり、また主コア20の最大磁束密度を超えて磁気飽和状態となるのを防ぐのに有効である。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
(第6変更例)
図18に示されるように、第6変更例にかかる可変変圧器110Fのコア構造体は、可変変圧器110Dのコア構造体(図16参照)に、可変変圧器110Bのコア構造体(図14参照)の特徴点を適用したものである。
即ち、このコア構造体では、主コア20の第2磁脚部22は、第1方向Xの中央領域から第2方向Yの両側に部分的に突出した突出部221と、突出部221の第1方向Xの下方領域から第1磁脚部21まで延びるように突出した突出部222と、を有する。
その他の構成は、可変変圧器110Dのコア構造体のものと同様である。
可変変圧器110Fによれば、第2磁脚部22に突出部222を設けることによって、主コア20の磁気抵抗の可変範囲をさらに拡大させることができ、変圧比の可変範囲を拡大させることができる。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
(第7変更例)
図19に示されるように、第7変更例にかかる可変変圧器110Gのコア構造体は、主コア20の磁脚部の数、及び制御コア30の数が、可変変圧器110のコア構造体のものと相違している。
即ち、主コア20は、可変変圧器110のコア構造体よりも多い4つの磁脚部を有する。4つ目の第4磁脚部24は、空間20cを隔てて第3磁脚部23に沿って設けられた部位であり、この第4磁脚部24にも制御コア30が接合されている。第3磁脚部23と第4磁脚部24は、空間20bを挟んで互いに平行に延びており、空間20cを挟んで第3方向Zに互いに平行に延びている2つの接続部21cを介して互いに接続されている。第4磁脚部24は、第2磁脚部22と同一形状を有する。この主コア20を第1方向Xから視たときの形状が略I字形状をなしている。
その他の構成は、可変変圧器110のコア構造体のものと同様である。
可変変圧器110Gによれば、可変変圧器110のコア構造体に比べて、主コア20の磁脚部の数、及び制御コア30の数が異なるコア構造体を提供することができる。この場合、主コア20の磁脚部の数は4つに限定されるものではなく、必要に応じて5つ以上にすることもできる。制御コア30の数は2つに限定されるものではなく、必要に応じて3つ以上にすることもできる。
その他、可変変圧器110を使用する場合と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、制御コア30の基部31の第2方向Yの両端側から2つの接合部32が延出している場合について例示したが、制御コア30は接合部32が基部31の二箇所からそれぞれ延出する構造を有していればよく、2つの接合部32の少なくとも一方が基部31の第2方向Yの両端間の任意の位置から延出する種々の構造を採用することができる。
上述の実施形態では、制御コア30の2つの接合部32のそれぞれの先端面32aが主コア20の第2磁脚部22に接合される場合について例示したが、これに代えて、制御コア30の2つの接合部32の少なくとも一方において先端面32a以外の箇所が主コア20の第2磁脚部22に接合される構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、制御コア30が主コア20よりも比透磁率が大きく、且つ主コア20よりも飽和磁束密度が大きい材料によって構成される場合について例示したが、これに代えて、制御コア30を主コア20よりも比透磁率が小さい或いは比透磁率が同じ材料によって構成したり、制御コア30を主コア20よりも飽和磁束密度が小さい或いは飽和磁束密度が同じ材料によって構成したりすることもできる。
上述の実施形態では、可変リアクトル10及び可変変圧器110のそれぞれについて、主コア20及び制御コア30を有するコア構造体の特徴について例示したが、このコア構造体の特徴を、可変リアクトル10や可変変圧器110以外の電磁装置に適用することもできる。
10 可変リアクトル(電磁装置)
11 主巻線
11A 一次巻線(主巻線)
11B 二次巻線
12 制御巻線
20 主コア
20a 空間
21 第1磁脚部
22 第2磁脚部
22a 対向面
23 第3磁脚部
30 制御コア
31 基部
32 接合部
32a 先端面
32A 第1接合部
32B 第2接合部
C1 第1磁気回路(磁気回路)
C2 第2磁気回路(磁気回路)
C3 第3磁気回路(磁気回路)
L1,L2 幅寸法
Ma 主磁束(磁束)
Ma1 漏れ磁束(磁束)
Mb 制御磁束
X 第1方向(第1磁脚部が延びる方向)
Y 第2方向(幅方向)
110 可変変圧器(電磁装置)

Claims (7)

  1. 主巻線(11)が巻回された第1磁脚部(21)と、第1空間(20a)を隔てて上記第1磁脚部と同方向に延びている第2磁脚部(22)と、を有する主コア(20)と、
    制御巻線(12)が巻回され上記主コアの上記第2磁脚部に対して第2空間(30a)を隔てて設けられた基部(31)と、上記基部の二箇所からそれぞれ延出して上記主コアの上記第2磁脚部に密着して接合された接合部(32)と、を有する制御コア(30)と、
    を備え、
    上記主コアの上記第2磁脚部は、上記第1磁脚部が延びる高さ方向(X)に垂直な幅方向(Y)の幅寸法(L2)が上記第1磁脚部の上記幅方向の幅寸法(L1)を上回るように構成されており、
    上記主巻線への通電によって磁束(Ma,Ma1,Ma2)が上記主コアの上記第1磁脚部及び上記第2磁脚部を上記高さ方向に通り流れる磁気回路(C1,C3)が形成され、上記制御巻線への通電によって制御磁束(Mb)が上記制御コアの上記基部及び上記接合部と上記主コアの上記第2磁脚部とを通り且つ上記磁気回路を横切って上記第2磁脚部を上記幅方向に流れる磁気回路(C2)が形成されるように構成されている、電磁装置(10,110)。
  2. 上記制御コアの上記接合部は、上記基部の上記幅方向の両端側から上記第2空間を隔てて互いに離間して延びる第1接合部(32A)及び第2接合部(32B)によって構成されており、上記第1接合部及び第2接合部は、それぞれの先端面(32a)において上記第2磁脚部に接合されている、請求項1に記載の電磁装置。
  3. 上記第1接合部と上記第2接合部は互いに平行に延びており、それぞれの上記先端面が上記主コアの上記第2磁脚部のうち上記第1磁脚部とは反対側に対向面(22a)に接合されている、請求項2に記載の電磁装置。
  4. 上記制御コアは、上記主コアよりも比透磁率の大きい材料によって構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁装置。
  5. 上記制御コアは、上記主コアよりも飽和磁束密度の大きい材料によって構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁装置。
  6. 上記主コアの上記第1磁脚部に上記主巻線としてのリアクトル巻線が巻回されており、上記制御巻線における通電電流の制御により上記主コアの磁気抵抗を変化させることによって、上記リアクトル巻線のインダクタンスが可変とされた可変リアクトルとして構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電磁装置。
  7. 上記主コアは、上記第1磁脚部を挟んで上記第2磁脚部とは反対側に上記第1磁脚部に沿って設けられた第3磁脚部(23)を有し、上記第1磁脚部に上記主巻線としての一次巻線(11A)が巻回され、上記第3磁脚部に二次巻線(11B)が巻回されており、
    上記制御巻線における通電電流の制御によって上記二次巻線の電圧が可変とされた可変変圧器として構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電磁装置。
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