JP2021044083A - 発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体 - Google Patents

発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2021044083A
JP2021044083A JP2019163275A JP2019163275A JP2021044083A JP 2021044083 A JP2021044083 A JP 2021044083A JP 2019163275 A JP2019163275 A JP 2019163275A JP 2019163275 A JP2019163275 A JP 2019163275A JP 2021044083 A JP2021044083 A JP 2021044083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
groove
emitting device
layer
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019163275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021044083A5 (ja
JP7386653B2 (ja
Inventor
典史 梶本
Norifumi Kajimoto
典史 梶本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019163275A priority Critical patent/JP7386653B2/ja
Priority to EP20190419.0A priority patent/EP3790066A1/en
Priority to US17/005,711 priority patent/US11545647B2/en
Priority to CN202010915122.9A priority patent/CN112467047B/zh
Publication of JP2021044083A publication Critical patent/JP2021044083A/ja
Publication of JP2021044083A5 publication Critical patent/JP2021044083A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7386653B2 publication Critical patent/JP7386653B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/84Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K50/844Encapsulations
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/873Encapsulations
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/10Deposition of organic active material
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K2102/00Constructional details relating to the organic devices covered by this subclass

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】発光装置の大型化を抑制しつつ、発光装置の耐湿性を向上する。【解決手段】発光装置は、第1発光素子と、第1発光素子に対して第1方向に配されている第2発光素子と、が配置される発光領域を有する絶縁層と、絶縁層の上に配置され、第1発光素子の一部及び第2発光素子の一部を構成する部分を含む有機物層と、有機物層の上に配置される保護層と、を備える。絶縁層に、発光領域と絶縁層の端との間に配されている溝を有する。溝の縁上の2点を両端とする線分の長さの最大値は、第1方向における発光領域の長さよりも大きい。溝の縁上の2点を両端とし溝の縁に交差しない線分の長さの最大値をWgとし、溝の深さをDとすると、D/Wg≧0.5を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体に関する。
プリンタ用の露光光源として、有機EL(electro-luminescence)素子を利用した発光装置が知られている。有機EL素子の特性は、水分によって劣化することが知られている。そこで、有機EL素子の耐湿性を向上するための様々な技術が提供されている。特許文献1に記載された発光装置では、基板の上に形成された画素がパッシベーション膜によって封止される。基板の発光領域と基板の端との間に溝が形成されている。この溝の内部をパッシベーション膜が充填されることによって、溝がない場合と比べて、基板の端から発光領域までの水分浸入の経路(基板とパッシベーション膜との界面)が長くなる。その結果、発光装置の耐湿性が向上する。
特開2006−120635号公報
特許文献1に記載された発光装置では、耐湿性が低い有機物層が、基板の端と溝との間に存在せず、溝の内側のみに存在するように形成される。このため、有機物層の成膜精度を考慮して、発光領域と溝との間の距離を余計に確保する必要がある。その結果、発光装置の大型化につながる。また、何ら手当をせずに有機物層を基板の全面に形成すると、基板の端から発光領域まで有機物層が連続して形成されるため、発光装置の耐湿性が低下する恐れがある。本発明の一部の側面は、発光装置の大型化を抑制しつつ、発光装置の耐湿性を向上するための技術を提供する。
上記課題に鑑みて、第1発光素子と、前記第1発光素子に対して第1方向に配されている第2発光素子と、が配置される発光領域を有する絶縁層と、前記絶縁層の上に配置され、前記第1発光素子の一部及び前記第2発光素子の一部を構成する部分を含む有機物層と、前記有機物層の上に配置される保護層と、を備え、前記絶縁層に、前記発光領域と前記絶縁層の端との間に配されている溝を有し、前記溝の縁上の2点を両端とする線分の長さの最大値は、前記第1方向における前記発光領域の長さよりも大きく、前記溝の縁上の2点を両端とし前記溝の縁に交差しない線分の長さの最大値をWgとし、前記溝の深さをDとすると、D/Wg≧0.5を満たすことを特徴とするに記載の発光装置が提供される。
上記手段により、発光装置を大型化せずとも、発光装置の耐湿性を向上できる。
本発明の一部の実施形態に係る発光装置の構成例を説明する図である。 蒸着によって溝の内部に材料が付着する状況を説明する図である。 溝の内部に有機膜が蒸着されるエリアの比率を説明する図である。 図1の発光装置の溝の詳細な形状を説明する図である。 比較例の溝の形状を説明する図である。 図1の発光装置の溝の変形例を説明する図である。 図1の発光装置の変形例を説明する図である。 図1の発光装置の溝の変形例を説明する図である。 本発明の一部の実施形態に係る表示装置の構成例を示す図。 本発明の一部の実施形態に係る表示装置及び電子機器の構成例を示す図。 本発明の一部の実施形態に係る表示装置及び電子機器の構成例を示す図。 本発明の一部の実施形態に係る照明装置及び移動体の構成例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1を参照して、一部の実施形態に係る発光装置100の構成例について説明する。図1(A)は発光装置100の一部分の平面図を示し、図1(B)は図1(A)のA−A’線における断面図を示す。発光装置100は、例えば電子写真技術に基づくプリンタなどの画像形成装置に搭載されてもよい。また、発光装置100は、ディスプレイ(表示装置)に搭載されてもよい。
発光装置100は、絶縁層110と、下部電極120と、絶縁膜130と、有機物層140と、上部電極150と、保護層160と、を有する。個別の下部電極120と、有機物層140の一部と、上部電極150の一部とによって個別の発光素子101が構成される。絶縁層110は、シリコン基板やガラス基板上に設けられてよい。絶縁膜130はバンクとも呼ばれてもよい。保護層160は封止層とも呼ばれてもよい。
絶縁層110の発光領域111に複数の発光素子101が2次元行列状に配置されている。発光領域111は、複数の発光素子101を内包する最小の長方形領域であってもよい。本実施形態の発光素子101は、トップエミッション型の発光素子である。これに代えて、発光素子101は、ボトムエミッション型の発光素子であってもよい。また、複数の発光素子101は、図1(A)に示すようなストライプ配列で配置されてもよいし、これに代えてデルタ配列やスクエア配列で配置されてもよい。絶縁層110は、長尺基板であってもよい。この場合に、複数の発光素子101は長尺基板の長手方向に沿って配置されてもよい。さらに、画像形成装置において、このような長尺基板が千鳥状に配置されてもよい。千鳥配置の中心位置が発光素子101と感光体を結ぶレンズの中心に重なってもよい。
絶縁層110の発光領域111に、複数の下部電極120がストライプ配列で配置されている。下部電極120は、発光素子101ごとに個片化されている。すなわち、発光素子101は、互いに分離した複数の下部電極120を有しており、下部電極120ごとに発光素子101が構成される。下部電極120同士は絶縁膜130によって電気的に分離されている。下部電極120は、発光波長での反射率が70%以上の金属材料で形成されてもよい。例えば、下部電極120は、AlやAgなどの金属やそれらにSi、Cu、Ni、Ndなどを添加した合金で形成されてもよい。発光波長とは、有機物層140から発光されるスペクトル範囲のことを指す。下部電極120は、反射率の条件を満たせば、Ti、W、Mo、Au等の金属やその合金のようなバリア電極との積層電極であってもよく、ITO、IZOなどの透明酸化膜電極との積層電極であってもよい。
絶縁膜130は、隣り合う下部電極120の間を埋めるように絶縁層110の上面110aの上に配置されている。また、絶縁膜130の一部は下部電極120の上面110aに部分的に乗り上げている。絶縁膜130は、化学気相堆積法(CVD法)を用いて形成されたシリコン窒化物(SiN)膜やシリコン酸窒化物(SiON)膜、シリコン酸化物(SiO)膜などで形成される。このうち、水分に対するバリア性が高いSiN膜やSiON膜が使用されてもよい。
絶縁層110の上に、下部電極120及び絶縁膜130を覆うように有機物層140が配置されている。有機物層140は、発光素子101の一部を構成する部分を含む。有機物層140は、蛍光材料や燐光材料などの1種類以上の発光材料を含む有機化合物で形成されている。有機物層140から放射される光は何色でもよい。例えば、有機物層140は、白色光を発光してもよい。有機物層140の膜厚は、所望の発光波長を強めるような膜厚であってもよいし、所定の発光波長を弱めるような膜厚であってもよい。また、発光素子101ごと異なる色を発光してもよい。
有機物層140を覆うように、有機物層140の上に上部電極150が形成されている。上部電極150は、複数の発光素子101に対して共通に設けられている。言い換えると、1つの上部電極150が複数の発光素子101で共有される。上部電極150は、その表面に到達した光の一部を透過するとともに他の一部を反射する性質(すなわち半透過反射性)を有する半透過反射層として機能する。上部電極150は、例えばマグネシウムや銀などの単体金属、又はマグネシウムや銀を主成分とする合金、又はアルカリ金属、アルカリ土類金属を含んだ合金材料などから形成されてもよい。また、上部電極150は、ITOやIZOなどの透明酸化膜電極であってもよい。上部電極150は、これらの積層構造であってもよい。
上部電極150を覆うように、上部電極150の上に保護層160が配置されている。すなわち、保護層160は、有機物層140の上に配置されている。保護層160は、化学気相堆積法(CVD法)を用いて形成されたケイ素化合物、例えばシリコン窒化物(SiN)やシリコン酸窒化物(SiON)などの材料で形成されてもよい。これに代えて、保護層160は、原子層堆積法(ALD法)を用いて形成された酸化アルミニウム膜、シリコン酸化物及びチタン酸化物などの材料で形成されてもよい。これらの材料は何れも外部からの酸素や水分の透過性が低い。保護層160は、単層であっても積層構造であってもよい。
絶縁層110の上面110aに複数の溝112が形成されている。本実施形態では、絶縁層110に同じ形状の3本の溝112が形成されている。これに代えて、1本のみや他の複数の本数の溝112が形成されてもよい。溝112の形状は、互いに異なっていてもよい。溝112は、発光領域111と絶縁層110の端110bとの間に位置する。溝112は、端110bに沿って連続に延在している。
発光領域111に配置された複数の発光素子101は、図1(A)の横方向に隣接した2つの発光素子101を含む。この2つの発光素子101の一方に対して、他方の発光素子はこの横方向に隣り合う。また、発光領域111の1辺は、1つの角111aから別の角111bまで、横方向に延びている。1本の溝112の縁上の2点を両端とする線分の長さの最大値は、横方向における発光領域11の長さ(すなわち、角111aから角111bまでの長さ)よりも大きい。例えば、横方向において、溝112が発光領域よりも長いことである。これによって、絶縁層110のうち横方向の辺において、発光領域111が溝112によって全体的にカバーされる。
溝112は、発光領域111の1つの角111aの付近から発光領域111の別の角111bの付近まで延びている。角111aの付近とは、例えば、角111aを中心とし、角111aから端110bまでの最小距離を半径とする円内の領域であってもよい。溝112が角111aの付近から角111bの付近まで延びるとは、溝112のうち角111aの付近にある部分と角111bの付近にある部分とがつながっていることを意味し、溝112の端部が角111a又は111bの付近に位置していなくてもよい。
図1(A)の例では絶縁層110の一辺にのみ溝112が配置されている。これに代えて、絶縁層110の他の辺にも溝112が配置されてもよい。さらに、溝112が環状の形状を有し、発光領域111を囲んでもよい。
図1(B)に示すように、溝112の底面と、側壁の一部とは、有機物層140に接触せず、保護層160に接触している。言い換えると、有機物層140は、溝112において保護層116によって、具体的には保護層160のうち溝112に入り込んだ部分によって、分離されている。有機物層140の水分浸透速度は、保護層160に比べて1〜2桁程度大きい。そのため、保護層160で有機物層140を分離することによって、絶縁層110の表面に沿った水分の浸透を抑制できる。
続いて、発光装置100の製造方法について説明する。まず、絶縁層110に溝112を形成する。この絶縁層110の上面110aの上に下部電極120を形成する。下部電極120は、例えば絶縁層110の上面110aの上に形成された導電体層をパターニングすることによって形成される。その後、複数の下部電極120の間に絶縁膜130を形成する。
続いて、絶縁層110の上面110a側から有機物層140の材料を蒸着することによって、有機物層140を形成する。有機物層140を形成するための蒸着は、マスクレスで(例えば、高精細マスクを使用せずに)実行される。そのため、図1(A)に示すように、絶縁層110の端110bと溝112との間にも有機物層140が形成される。蒸着時に発光領域のみに有機物が蒸着されるようにラフマスクを使用してもよい。ラフマスクは、発光装置の基板端と発光領域とで蒸着量が異なるように蒸着領域を制限する。
その後、上部電極150と保護層160とを順に形成する。保護層160の一部は絶縁層110の溝112に入り込む。さらに、保護層160の上にカラーフィルタ、接着層、保護ガラス、偏光板等を形成してもよい。
図2を参照して、有機物層140を形成するための蒸着について具体的に説明する。蒸着は、例えば図2(A)に示す蒸着装置を用いて行われる。蒸着装置は、台201と、蒸着源が入った坩堝203とを有する。台201は、中心軸202を中心として回転可能である。図2(A)は、中心軸202及び坩堝203を通る平面における蒸着装置の断面を示す。台201のうち坩堝203側の面に絶縁層110が設置される。坩堝203は、台201に設置された基板の上面110aを通る平面からターゲット・基板間距離TSだけ離れ、中心軸202からオフセット距離OSTだけ離れた位置にある。1つの成膜チャンバ内に複数個の坩堝203が配置される。
成膜の均一性を確保するために、台201が回転した状態で絶縁層110に対して蒸着が行われる。そのため、絶縁層110のうち坩堝203に最も近い位置は粒子束204nによって成膜される。絶縁層110のうち中心軸202を通る位置は粒子束204cによって成膜される。絶縁層110のうち坩堝203から最も遠い位置は粒子束204fによって成膜される。
図2(B)及び図2(C)を参照して、絶縁層110の溝112の側壁及び底面に有機物層140の材料が着膜する状況について説明する。以下の説明において、溝112の側壁及び底面を合わせて溝112の内面と呼ぶ。図2(B)は、台201の端に近い位置にある溝112の、中心軸202及び坩堝203を通る平面における断面を示す。図2(B)は、台201の中心軸202を通る位置にある溝112の、中心軸202及び坩堝203を通る平面における断面を示す。
図2(B)に示すように、溝112が坩堝203から最も近い位置にある場合に、溝112の右側の側壁に粒子束204nが到達し、それによって領域205aに有機材料が着膜する。台201が180度回転して溝112が坩堝203から最も遠い位置にある場合に、溝112の左側の側壁に粒子束204fが到達し、それによって領域205bに有機材料が着膜する。溝112の内面のうち領域206は、これらの粒子束204n、204fによっては着膜されない。
図2(C)に示すように、ある時点で、溝112の右側の側壁に粒子束204cが到達し、それによって領域205aに有機材料が着膜する。その状態から台201が180度回転すると、溝112の左側の側壁に粒子束204cが到達し、それによって領域205bに有機材料が着膜する。溝112の内面のうち領域206は、粒子束204cによっては着膜されない。
保護層160は、有機蒸着法よりもカバレッジ性が高いため、有機材料で着膜されない領域206が存在すれば、その領域206に保護層160が接触することによって、有機物層140が分離される。溝112の内面に対して領域206が占める比率を、非成膜比率と呼ぶ。非成膜比率が1の場合に、溝112の内面に有機材料が全く着膜されていないことを示す。非成膜比率が0の場合に、溝112の内面の全面に有機材料が着膜されていることを示す。溝112の上端の幅をWとし、溝112の深さをDとすると、非成膜比率は、幅Wと深さDとの比率に依存する。一般的に、D/Wの値(以下、アスペクト比と呼ぶ)が大きいほど、溝112の非成膜比率が大きくなる。深さDは、例えば3.5μmであってもよい。
図3を参照して、アスペクト比に対して非成膜比率の値を求めた実験結果について説明する。図3(A)は、溝112が基板の端に近い位置にある場合の様々なアスペクト比(D/W)について非成膜比率を表すグラフを示す。図3(B)は、溝112が基板の端に近い位置にある場合の様々なアスペクト比について非成膜比率を表すグラフを示す。両グラフにおいて、丸印はTS/OST=1.0の場合を示し、四角印はTS/OST=1.7の場合を示し、三角印はTS/OST=2.3の場合を示す。
TS/OSTが1未満になると、粒子束が基板にほとんど着膜しないため、有機材料の利用効率が著しく低下する。そのため、一般的に、蒸着はTS/OSTが1以上となる環境で行われる。図3から読み取れるように、TS/OSTが1以上となる環境において、アスペクト比が0.5以上であれば、台201における溝112の位置によらず、非成膜比率を正の値にできる。したがって、有機材料で着膜されない領域206が存在することになり、保護層160によって有機物層140が分離される。さらに、TS/OSTが1.5以上となる環境において、アスペクト比が0.8以上であれば、台201における溝112の位置によらず、非成膜比率を正の値にできることもわかった。
上述のように、蒸着は台201に設置された絶縁層110を回転しながら行われる。そのため、溝112の内面の各点に有機材料が着膜するかどうかは、各点を通り絶縁層110の上面110aに直交する任意の断面について、アスペクト比が上述の条件を満たすかどうかに依存する。本実施形態に係る発光装置100の溝112は、ジグザグ状に延びている。そのため、直線状に延びた溝と比較して、有機材料が蒸着されない領域の比率を大きくすることができる。
図4を参照して、溝112の形状について詳細に説明する。説明を簡単にするために、図4では溝112を1本のみ示す。図4(A)は絶縁層110の一部分の平面図を示し、図4(B)は図4(A)のB−B’線における断面図を示す。B−B’線における断面は、絶縁層110の上面110aが溝112によって分離される距離が最大となる断面である。この断面は、絶縁層110の上面110aに直交してもよいし、それ以外に交差してもよい。この断面のうち、絶縁層110の上面110aが溝112によって分離される距離の最大値をWgとする。Wgは、溝112の縁上の2点を両端とし溝112の縁に交差しない線分の長さの最大値と言い換えることもできる。図4(B)では、絶縁層110の上面110aが2箇所で溝112によって分離されており、そのうちの左側において分離される距離(すなわち、溝112の縁上の2点を両端とし溝112の縁に交差しない線分の長さ)が最大となる。絶縁層110の端110bに平行な方向における発光領域111の幅をWlとする。
上述のように、最大値Wgが小さいほど、有機材料が蒸着されない領域の比率が高くなり、それによって発光装置100の耐水性も向上する。そこで、例えば、溝112は、Wg<Wlを満たす形状を有していてもよい。さらに、溝112の深さをDとすると、溝112は、D/Wg≧0.5を満たす形状を有していてもよい。溝の深さDは、例えば3.5μmである。さらに、溝112は、D/Wg≧0.8を満たす形状を有していてもよい。
図5を参照して、比較例に係る溝の形状を説明する。図5(A)及び図5(B)はそれぞれ、図4(A)に対応する平面図である。図5(A)に示される絶縁層110には、発光領域111に沿って直線状に延びる溝501が形成されている。図5(A)から見て取れるように、絶縁層110の上面が溝501によって分離される距離が最大となる断面は、溝の対角線を通る断面である。この断面において絶縁層110の上面が分離される距離(すなわち、溝の縁上の2点を両端とし溝の縁に交差しない線分の長さ)の最大値Wgは、発光領域111の幅Wlよりも大きい。そのため、本実施形態に係る発光装置100と比較して、耐水性に劣る。
図5(B)に示される絶縁層110には、発光領域111に沿って格子状に延びる溝502が形成されている。図5(B)から見て取れるように、絶縁層110の上面が溝502によって分離される距離が最大となる断面は、溝の直線部分の対角線を通る断面である。この断面において絶縁層110の上面が分離される距離の最大値Wgは、発光領域111の幅Wlよりも大きい。そのため、本実施形態に係る発光装置100と比較して、耐水性に劣る。
以上のように、本実施形態によれば、マスクレスの蒸着によって有機物層140を形成したとしても、有機材料が着膜する溝112の内面の比率を低減できるため、発光装置100の大型化を抑制しつつ、発光装置100の耐水性を向上できる。それによって、良好な発光特性を有する発光装置100を提供できる。
図6を参照して、図1の発光装置100の溝112の形状の変形例について説明する。発光装置100は、溝112に代えて、図6(A)に示される溝701を有してもよい。溝701は、複数の円周状の溝が連結された形状を有する。複数の円周は、図6(A)に示されるように2行に並んでいてもよい。これに代えて、複数の円周は、1行又は他の複数行に並んでいてもよいし、アレイ状に並んでいなくてもよい。各円周の内径は、例えば1.0μm、1.5μm、2.5μm又は3.5μmであってもよい。絶縁層110の上面が溝701によって分離される距離の最大値Wgも、溝112と同様に、発光領域111の幅Wlよりも小さい。さらに、溝701の深さをDとして、溝701は、D/Wg≧0.5を満たしてもよいし、D/Wg≧0.8を満たしてもよい。
発光装置100は、溝112に代えて、図6(B)に示される溝702を有してもよい。溝702は、デルタパターンを有する。具体的に、溝702は、複数の六角形状の溝が連結された形状を有する。六角形に代えて、他の多角形状が用いられてもよい。複数の六角形は、図6(B)に示されるように2行に並んでいてもよい。これに代えて、複数の六角形は、1行又は他の複数行に並んでいてもよい。各六角形の1辺の長さは、例えば1.0μm、1.5μm、2.5μm又は3.5μmであってもよい。絶縁層110の上面が溝702によって分離される距離の最大値Wgも、溝112と同様に、発光領域111の幅Wlよりも小さい。さらに、溝702の深さをDとして、溝702は、D/Wg≧0.5を満たしてもよいし、D/Wg≧0.8を満たしてもよい。
図7を参照して、図1の発光装置100の変形例について説明する。図7(A)は、1つの変形例に係る発光装置700の断面図を示す。図7(A)は、図1(B)に対応する。発光装置700は、保護層160の代わりに保護層760を有する点で発光装置100とは異なる。その他の点は同様であってもよい。
保護層760は、保護層761と、カバレッジ層762と、保護層763との順に積層された構造を有する。保護層761及び保護層763は、保護層160と同様の材料であってもよい。カバレッジ層762は、Al、TiO及び/又はSiOを含む。溝112の形状及び保護層761の成膜条件などにより、膜成長の過程において保護層761に空隙が発生する場合がある。この空隙を介して水分が発光領域111へ浸透する場合がある。保護層761の上にカバレッジ層762を形成することによって、図7(A)に示したように、保護層761に形成された空隙を埋めることが可能となる。このことにより、保護層760の封止性能が向上する。保護層763は、カバレッジ層762に上に形成され、カバレッジ層762を保護する。
図7(B)は、別の変形例に係る発光装置710の断面図を示す。図7(B)は、図1(B)に対応する。発光装置710は、絶縁膜130の一部が溝112の内面を覆っている点で発光装置100とは異なる。その他の点は同様であってもよい。絶縁膜130がシリコン窒化物(SiN)膜やシリコン酸窒化物(SiON)膜で形成される場合に、基板バルクを介して水分浸透を抑制できる。絶縁膜130の一部が溝112の内面を覆う代わりに、絶縁膜130とは異なる膜が溝112の内面を覆ってもよい。
図8を参照して、図1の発光装置100の溝112の形状の変形例について説明する。図1(B)に示されるように、溝112のテーパー角は直角である。これに代えて、図8(A)及び図8(B)に示されるように、溝112の上端がすぼまっていてもよい。具体的に、図8(A)に示される溝112は、アンダーカット構造を有しており、上端の幅Wtが下端の幅Wbよりも狭い。図8(B)に示される溝112は、逆テーパー構造を有しており、上端の幅Wtが下端の幅Wbよりも狭い。
<本発明の一部の実施形態に係る発光装置の用途>
本発明の上述の実施形態に係る発光装置は、表示装置や照明装置の構成部材として用いることができる。それ以外にも、電子写真方式の画像形成装置の露光光源や液晶表示装置のバックライト、白色光源にカラーフィルタを有する発光装置等の用途がある。電子写真方式のプリンタは、例えば感光体と、この感光体に光を与える発光装置とを有する。プリンタの発光装置は、上述の実施形態の発光装置であってもよい。
表示装置は、エリアCCD、リニアCCD、メモリーカード等からの画像情報を入力する画像入力部を有し、入力された情報を処理する情報処理部を有し、入力された画像を表示部に表示する画像情報処理装置であってもよい。
また、撮像装置やインクジェットプリンタが有する表示部は、タッチパネル機能を有していてもよい。このタッチパネル機能の駆動方式は、赤外線方式であっても、静電容量方式であっても、抵抗膜方式であっても、電磁誘導方式であってもよい。また、表示装置はマルチファンクションプリンタの表示部に用いられてもよい。
図9は、一部の実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。表示装置900は、上部カバー901と、下部カバー909と、の間に、タッチパネル903、表示パネル905、フレーム906、回路基板907、及びバッテリー908を有してもよい。タッチパネル903及び表示パネル905に、フレキシブルプリント回路FPC902、904が接続されている。回路基板907に、トランジスタがプリントされている。バッテリー908は、表示装置が携帯機器でなければ、設けなくてもよいし、携帯機器であっても、別の位置に設けてもよい。表示装置900は、複数の画素を有し、この複数の画素の少なくとも1つが上述の実施形態の発光装置の発光素子と、この発光素子に接続されたトランジスタとを有する。
本実施形態に係る表示装置は、赤色、緑色、及び青色を有するカラーフィルタを有してもよい。赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタは、デルタ配列で配置されてよい。
本実施形態に係る表示装置は、携帯端末の表示部に用いられてもよい。その際には、表示装置は表示機能と操作機能との双方を有してもよい。携帯端末としては、スマートフォン等の携帯電話、タブレット、ヘッドマウントディスプレイ等が挙げられる。
本実施形態に係る表示装置は、複数のレンズを有する光学部と、当該光学部を通過した光を受光する撮像素子とを有する撮像装置(光電変換装置)の表示部に用いられてもよい。撮像装置の表示部は、撮像素子が撮像した画像を表示してもよい。また、表示部は、撮像装置の外部に露出した表示部であっても、ファインダ内に配置された表示部であってもよい。撮像装置は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラであってよい。
図10(A)は、本実施形態に係る撮像装置の一例を表す模式図である。撮像装置1000は、ビューファインダ1001、背面ディスプレイ1002、操作部1003、筐体1004を有してもよい。ビューファインダ1001は、本実施形態に係る表示装置を有してもよい。その場合、表示装置は、撮像する画像のみならず、環境情報、撮像指示等を表示してもよい。環境情報には、外光の強度、外光の向き、被写体の動く速度、被写体が遮蔽物に遮蔽される可能性等であってよい。
上述の発光装置は有機発光素子を有するため、応答速度が速い。そのため、撮像に適したわずかな時間で情報を表示できる。有機発光素子を用いた表示装置は、表示速度が求められる装置に使用可能である。
撮像装置1000は、不図示の光学部を有する。光学部は複数のレンズを有し、筐体1004内に収容されている撮像素子に結像する。複数のレンズは、その相対位置を調整することで、焦点を調整することができる。この操作を自動で行うこともできる。
図10(B)は、本実施形態に係る電子機器の一例を表す模式図である。電子機器1010は、表示部1011と、操作部1012と、表示部1011が設けられた筐体1013とを有する。筐体1013には、回路、当該回路を有するプリント基板、バッテリー、及び通信部を有してもよい。通信部は、外部との通信に用いられる。操作部1012は、ボタンであってもよいし、タッチパネル方式の反応部であってもよい。操作部1012は、指紋を認識してロックの解除等を行う、生体認識部であってもよい。通信部を有する電子機器は通信機器ということもできる。電子機器は、レンズと、撮像素子とを備えることでカメラ機能をさらに有してもよい。カメラ機能により撮像された画像が表示部1011に映される。電子機器としては、スマートフォン、ノートパソコン等があげられる。
図11は、本実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。図11(A)は、テレビモニタやPCモニタ等の表示装置である。表示装置1100は、額縁1101を有し表示部1102を有する。表示部1102には、本実施形態に係る発光装置が用いられてよい。
額縁1101と、表示部1102を支える土台1103を有している。土台1103は、図11(A)の形態に限られない。額縁1101の下辺が土台を兼ねてもよい。また、額縁1101及び表示部1102は、曲がっていてもよい。その曲率半径は、5000mm以上6000mm以下であってよい。
図11(B)は本実施形態に係る表示装置の他の例を表す模式図である。図11(B)の表示装置1110は、折り曲げ可能に構成されており、いわゆるフォルダブルな表示装置である。表示装置1110は、表示部1111、表示部1112、筐体1113、屈曲点1114を有する。表示部1111と表示部1112とは、本実施形態に係る発光装置を有してもよい。表示部1111と表示部1112とは、つなぎ目のない1枚の表示装置であってよい。表示部1111と表示部1112とは、屈曲点で分けることができる。表示部1111、表示部1112は、それぞれ異なる画像を表示してもよいし、第1及び表示部とで一つの画像を表示してもよい。
図12(A)は、本実施形態に係る照明装置の一例を表す模式図である。照明装置1200は、筐体1201と、光源1202と、回路基板1203と、光学フィルム1204と、光拡散部1205と、を有してもよい。光源は、本実施形態に係る発光装置を有してもよい。光学フィルム1204は、光源1202が発する光を透過する。光学フィルム1204は光源の演色性を向上させるフィルタであってよい。光拡散部1205は、光源1202が発する光を透過する。光拡散部1205は、ライトアップ等、光源の光を効果的に拡散し、広い範囲に光を届けることができる。光学フィルム1204及び光拡散部1205は、照明の光出射側に設けられてよい。必要に応じて、最外部にカバーを設けてもよい。
照明装置1200は例えば室内を照明する装置である。照明装置1200は白色、昼白色、その他青から赤のいずれの色を発光するものであってもよい。照明装置1200は、それらを調光する調光回路を有してもよい。照明装置1200は本発明の発光装置とそれに接続される電源回路とを有してもよい。電源回路は、交流電圧を直流電圧に変換する回路である。また、白とは色温度が4200Kで昼白色とは色温度が5000Kである。照明装置1200はカラーフィルタを有してもよい。
また、本実施形態に係る照明装置は、放熱部を有していてもよい。放熱部は装置内の熱を装置外へ放出するものであり、比熱の高い金属、液体シリコン等が挙げられる。
図12(B)は、本実施形態に係る移動体の一例である自動車の模式図である。当該自動車は灯具の一例であるテールランプを有する。自動車1210は、テールランプ1211を有し、ブレーキ操作等を行った際に、テールランプを点灯する形態であってよい。
テールランプ1211は、本実施形態に係る発光装置を有してもよい。テールランプは、有機EL素子を保護する保護部材を有してもよい。保護部材はある程度高い強度を有し、透明であれば材料は問わず、例えばポリカーボネート等で構成されてもよい。ポリカーボネートにフランジカルボン酸誘導体、アクリロニトリル誘導体等を混ぜてよい。
自動車1210は、車体1213、それに取り付けられている窓1212を有してもよい。窓1212は、自動車1210の前後を確認するための窓でなければ、透明なディスプレイであってもよい。当該透明なディスプレイは、本実施形態に係る発光装置を有してもよい。この場合、発光装置が有する電極等の構成材料は透明な部材で構成される。
本実施形態に係る移動体は、船舶、航空機、ドローン等であってよい。移動体は、機体と当該機体に設けられた灯具を有してもよい。灯具は、機体の位置を知らせるための発光をしてもよい。灯具は本実施形態に係る発光装置を有する。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100 発光装置、101 発光素子、110 絶縁層、112 溝、140 有機物層、160 保護層

Claims (19)

  1. 第1発光素子と、前記第1発光素子に対して第1方向に配されている第2発光素子と、が配置される発光領域を有する絶縁層と、
    前記絶縁層の上に配置され、前記第1発光素子の一部及び前記第2発光素子の一部を構成する部分を含む有機物層と、
    前記有機物層の上に配置される保護層と、を備え、
    前記絶縁層に、前記発光領域と前記絶縁層の端との間に配されている溝を有し、
    前記溝の縁上の2点を両端とする線分の長さの最大値は、前記第1方向における前記発光領域の長さよりも大きく、
    前記溝の縁上の2点を両端とし前記溝の縁に交差しない線分の長さの最大値をWgとし、前記溝の深さをDとすると、D/Wg≧0.5を満たすことを特徴とするに記載の発光装置。
  2. D/Wg≧0.8をさらに満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記溝は、ジグザグ状に延びた部分を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記溝は、連結された複数の円周状の溝を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の発光装置。
  5. 前記溝は、連結された複数の多角形状の溝を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の発光装置。
  6. 前記溝の上端における幅が前記溝の下端における幅よりも狭いことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の発光装置。
  7. 前記保護層は、ケイ素化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の発光装置。
  8. 前記保護層は、ケイ素化合物を含む第1層と、Al、TiO及び/又はSiOを含む第2層との積層構造を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の発光装置。
  9. 前記保護層の一部は前記溝に入り込んでおり、
    前記有機物層は、前記溝において前記保護層によって分離されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の発光装置。
  10. 発光素子を含む発光領域を有する絶縁層と、
    前記絶縁層のうち前記発光領域と前記絶縁層の端との間の部分に設けられている溝と、を有し、
    前記溝の縁上の2点を両端とし前記溝の縁に交差しない線分の長さの最大値をWgとし、前記溝の深さをDとしたときに、D/Wg≧0.5を満たすことを特徴とする発光装置。
  11. 前記発光素子は第1発光素子であり、
    前記発光領域は、前記第1発光素子に対して第1方向における隣に配置される第2発光素子をさらに有し、
    前記溝の縁上の2点を両端とする線分の長さの最大値は、前記第1方向における前記発光領域の長さよりも大きいことを特徴とする請求項10に記載の発光装置。
  12. 感光体と、前記感光体に光を与える発光装置とを有する電子写真方式のプリンタであって、前記発光装置が、請求項1乃至11の何れか1項に記載の発光装置であることを特徴とする電子写真方式のプリンタ。
  13. 複数の画素を有し、前記複数の画素の少なくとも一つが、請求項1乃至11の何れか1項に記載の発光装置の発光素子と、前記発光素子に接続されたトランジスタと、を有することを特徴とする表示装置。
  14. 複数のレンズを有する光学部と、前記光学部を通過した光を受光する撮像素子と、前記撮像素子が撮像した画像を表示する表示部と、を有し、
    前記表示部は、請求項1乃至11の何れか1項に記載の発光装置を有することを特徴とする光電変換装置。
  15. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の発光装置を有する表示部と、前記表示部が設けられた筐体と、前記筐体に設けられ、外部と通信する通信部と、を有することを特徴とする電子機器。
  16. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の発光装置を有する光源と、前記光源が発する光を透過する光拡散部又は光学フィルムと、を有することを特徴とする照明装置。
  17. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の発光装置を有する灯具と、前記灯具が設けられた機体と、を有することを特徴とする移動体。
  18. 発光装置の製造方法であって、
    第1発光素子と、前記第1発光素子に対して第1方向に配されている第2発光素子と、が配置される発光領域を有する絶縁層のうち、前記発光領域と前記絶縁層の端との間に溝を形成する工程と、
    前記絶縁層の上に、蒸着によって有機物層を形成する工程と、
    前記有機物層の上に、一部が前記溝に入り込むように保護層を形成する工程と、を有し、
    前記溝の縁上の2点を両端とする線分の長さの最大値は、前記第1方向における前記発光領域の長さよりも大きく、
    前記溝の縁上の2点を両端とし前記溝の縁に交差しない線分の長さの最大値をWgとし、前記溝の深さをDとすると、D/Wg≧0.5を満たすことを特徴とする製造方法。
  19. 前記有機物層を形成するための蒸着は、マスクレスで実行されることを特徴とする請求項18に記載の製造方法。
JP2019163275A 2019-09-06 2019-09-06 発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体 Active JP7386653B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019163275A JP7386653B2 (ja) 2019-09-06 2019-09-06 発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体
EP20190419.0A EP3790066A1 (en) 2019-09-06 2020-08-11 Light-emitting apparatus, manufacturing method thereof, printer, display apparatus, photoelectric conversion apparatus, electronic equipment, illumination apparatus, and mobile body
US17/005,711 US11545647B2 (en) 2019-09-06 2020-08-28 Light-emitting apparatus having a groove in the insulating layer between the light-emitting region and an end of the insulating layer
CN202010915122.9A CN112467047B (zh) 2019-09-06 2020-09-03 发光设备及其制造方法、打印机、显示设备、光电转换设备、电子装备、照明设备和移动体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019163275A JP7386653B2 (ja) 2019-09-06 2019-09-06 発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021044083A true JP2021044083A (ja) 2021-03-18
JP2021044083A5 JP2021044083A5 (ja) 2022-08-19
JP7386653B2 JP7386653B2 (ja) 2023-11-27

Family

ID=72046719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019163275A Active JP7386653B2 (ja) 2019-09-06 2019-09-06 発光装置及びその製造方法、プリンタ、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置並びに移動体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11545647B2 (ja)
EP (1) EP3790066A1 (ja)
JP (1) JP7386653B2 (ja)
CN (1) CN112467047B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024080039A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 表示装置、電子機器及び表示装置の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11296301B2 (en) * 2018-05-11 2022-04-05 Yungu (Gu'an) Technology Co., Ltd. Display screen and method of manufacturing thereof

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102966A (ja) 2004-09-30 2006-04-20 Seiko Epson Corp プリンタヘッド及びこれを備えた画像形成装置
DE602005022665D1 (de) 2004-10-21 2010-09-16 Lg Display Co Ltd Organische elektrolumineszente Vorrichtung und Herstellungsverfahren
JP5272343B2 (ja) 2007-07-17 2013-08-28 三菱化学株式会社 新規希土類錯体、希土類錯体蛍光体並びに該蛍光体を用いた蛍光体含有組成物、積層体、色変換フィルム、発光装置、照明装置及び画像表示装置
JP2010194764A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Seiko Epson Corp ラインヘッドおよび画像形成装置
US20110108812A1 (en) * 2009-11-06 2011-05-12 Shiro Sumita Organic el device
JP5760630B2 (ja) 2011-04-18 2015-08-12 セイコーエプソン株式会社 有機el装置およびその製造方法、電子機器
WO2013144964A1 (en) * 2012-03-31 2013-10-03 Noam Meir Illumination system and method for backlighting
JP6214077B2 (ja) * 2012-07-31 2017-10-18 株式会社Joled 表示装置、表示装置の製造方法、電子機器および表示装置の駆動方法
KR102080296B1 (ko) * 2013-12-03 2020-02-21 엘지디스플레이 주식회사 유기 발광 장치
JP6608201B2 (ja) * 2015-07-10 2019-11-20 株式会社ジャパンディスプレイ 自発光表示装置
WO2017158477A1 (en) 2016-03-18 2017-09-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2018014200A (ja) 2016-07-20 2018-01-25 キヤノン株式会社 有機エレクトロニクス装置の製造方法
KR20180074308A (ko) * 2016-12-23 2018-07-03 삼성전자주식회사 전자 소자 및 그 제조 방법
KR20180089608A (ko) * 2017-01-31 2018-08-09 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치
US20200091459A1 (en) 2017-03-27 2020-03-19 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and method for producing same
JP2019029303A (ja) 2017-08-03 2019-02-21 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置および表示装置の製造方法
US11398523B2 (en) * 2019-01-23 2022-07-26 Boe Technology Group Co., Ltd. Array substrate and manufacturing method thereof, display panel and display device
CN110137375B (zh) 2019-05-29 2022-12-20 武汉天马微电子有限公司 一种有机发光显示面板、装置及方法
KR20200145954A (ko) * 2019-06-21 2020-12-31 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024080039A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 表示装置、電子機器及び表示装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3790066A1 (en) 2021-03-10
US20210074951A1 (en) 2021-03-11
CN112467047B (zh) 2024-03-22
CN112467047A (zh) 2021-03-09
US11545647B2 (en) 2023-01-03
JP7386653B2 (ja) 2023-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11393879B2 (en) Light-emitting device, display device, photoelectric conversion device, electronic apparatus, illumination device, and mobile body
US20080203898A1 (en) Display device
TWI699022B (zh) 發光裝置、顯示設備以及照明設備
JP2019185887A (ja) 発光装置、表示装置および撮像装置
JP2021136208A (ja) 発光装置、表示装置、露光システム、及び表示撮像装置
US11545647B2 (en) Light-emitting apparatus having a groove in the insulating layer between the light-emitting region and an end of the insulating layer
WO2021085187A1 (ja) 有機デバイス、その製造方法、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置および移動体
JP7075292B2 (ja) 有機デバイス、表示装置、撮像装置、照明装置、移動体用灯具、および、移動体
US20210014393A1 (en) Light emitting device, exposure system, imaging display device, imaging device, electronic device, and lighting device
JP7341798B2 (ja) 半導体装置、発光装置、表示装置、撮像装置、電子機器、照明装置、及び移動体
JP2019185888A (ja) 表示装置、撮像装置
JP2021039183A (ja) 半導体装置、表示装置、及び光電変換装置
JP2023026486A (ja) 表示装置
WO2022065180A1 (ja) 発光装置、表示装置、電子機器、照明装置、移動体
JP2020136260A (ja) 電子デバイス、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置及び移動体
JP7395271B2 (ja) 発光装置、表示装置、及び発光装置の製造方法
KR20220108714A (ko) 장치, 표시장치, 촬상장치, 및 전자기기
JP2022022875A (ja) 有機デバイス、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置、移動体用の灯具および移動体
JP2022069135A (ja) 有機発光装置、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明、および移動体
CN113451374A (zh) 显示装置、电子装置和移动体
CN111564475A (zh) 电子装置、显示设备、光电转换设备、电子设备、照明设备和移动体
JP2022022910A (ja) 有機デバイス、表示装置、光電変換装置、電子機器、照明装置、移動体用の灯具および移動体
JP2020136145A (ja) 有機el素子及び発光装置
JP2020155339A (ja) 有機デバイス、表示装置、撮像装置、照明装置および移動体
WO2023132000A1 (ja) 発光装置、表示装置、撮像装置、及び、電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210103

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220810

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231114

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7386653

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151