JP2021044078A - 活物質 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の活物質を提供することを主目的とする。【解決手段】本開示は、フッ化物イオン電池に用いられる活物質であって、Bi元素、遷移金属元素およびO元素を含むペロブスカイト結晶相を有する、活物質を提供することにより、上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本開示は、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の活物質に関する。
高電圧かつ高エネルギー密度な電池として、例えばLiイオン電池が知られている。Liイオン電池は、Liイオンをキャリアとして用いるカチオンベースの電池である。一方、アニオンベースの電池として、フッ化物イオンをキャリアとして用いるフッ化物イオン電池が知られている。
例えば、特許文献1には、正極活物質層に、正極活物質と、PbFまたはPbMFで表される固体電解質とを用いたフッ化物イオン電池が開示されている。
特開2019−029206号公報
フッ化物イオン電池の性能向上のため、新規な活物質が求められている。本開示は上記実情に鑑みてなされたものであり、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の活物質を提供することを主目的とする。
上記課題を達成するために、本開示においては、フッ化物イオン電池に用いられる活物質であって、Bi元素、遷移金属元素およびO元素を含むペロブスカイト結晶相を有する、活物質を提供する。
本開示によれば、活物質が、特定の結晶相を有しているため、これを用いたフッ化物イオン電池の性能を良好とすることができる。
本開示は、性能が良好なフッ化物イオン電池とできる新規な活物質という効果を奏する。
本開示におけるフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。 実施例2で用いた正極活物質のXRD測定の結果である。 実施例1で得られた評価用電池の充放電試験の結果である。 実施例2で得られた評価用電池の充放電試験の結果である。 実施例3で得られた評価用電池の充放電試験の結果である。 実施例4で得られた評価用電池のレート評価の結果である。 実施例3で得られた評価用電池のレート評価の結果である。 実施例1〜3および比較例1で得られた評価用電池のサイクル試験の結果である。
1.活物質
以下、本開示における活物質について、詳細に説明する。
本開示における活物質は、フッ化物イオン電池に用いられる活物質であって、Bi元素、遷移金属元素およびO元素を含むペロブスカイト結晶相を有する。
本開示によれば、活物質が、特定の結晶相を有しているため、これを用いたフッ化物イオン電池の性能を良好とすることができる。なお、フッ化物イオン電池の性能が良好とは、例えば、容量、レート特性(低抵抗)、サイクル特性等の性能が優れていることを意味する。
本開示における活物質は、Bi元素、遷移金属元素およびO元素を含むペロブスカイト結晶相を有する。ペロブスカイト結晶相は、通常ABOで表わされる。上記Aはペロブスカイト構造におけるAサイトに該当し、本開示ではBi元素を含む。また上記Bはペロブスカイト構造におけるBサイトに該当し、本開示では遷移金属元素を含む。
AサイトにおけるBi元素の割合は、例えば50%以上であり、70%以上であってもよく、90%以上であってもよく、100%であってもよい。また、Bサイトにおける遷移金属元素の割合は、例えば50%以上であり、70%以上であってもよく、90%以上であってもよく、100%であってもよい。また、遷移金属元素としては、例えば、Fe、Co、Mnが挙げられる。ペロブスカイト結晶相は、遷移金属元素を1種のみ含有していてもよく、2種以上含有していてもよい。
また、本開示における活物質は、遷移金属元素として少なくともFeを含有する、いわゆるマルチフェロイック材料であることが好ましい。マルチフェロイック材料とは強誘電性および強磁性を示す材料である。強誘電性であればFイオン伝導性に優れ、強磁性であれば構造崩壊の抑制効果が高くなる。そのため、本開示における活物質がマルチフェロイック材料であれば、よりサイクル特性が良好で、かつ、高容量および低抵抗なフッ化物イオン電池とすることができる。
本開示における活物質がマルチフェロイック材料である場合、ペロブスカイト結晶相は、例えば、Bi(Fe1−x,M)O(Mは、少なくとも1種以上の遷移金属元素であり、xは0≦x<1を満たす)で表わされることが好ましい。xは0であってもよく、0より大きくてもよい。xは、例えば、0.3以上でもよく、0.7以上であってもよい。上記Mとしては、例えばCoおよびMnを挙げることができる。上記Mは、CoおよびMnのうちいずれか1種のみでもよいし、両方であってもよい。上記Mが、CoおよびMnである場合は、本開示におけるペロブスカイト結晶相は、Bi(Fe1−y-z,Co,Mn)O(0<y<1、0<z<1、0<y+z<1を満たす)で表わすことができる。yおよびzについては上記xと同様である。また、yは、zより小さくてもよく、同じでもよく、大きくてもよい。
また、本開示における活物質は、上記ペロブスカイト結晶相を主相として有することが好ましい。活物質の全結晶相における上記結晶相の割合は、例えば、50mol%以上であり、70mol%以上であってもよく、90mol%以上であってもよい。特に、本開示における活物質は、上記結晶相を単相で有することが好ましい。
本開示における活物質が上記ペロブスカイト結晶相を有していることは、例えば、X線構造解析測定(XRD測定)を行うことにより、確認することができる。例えば取得したXRDのデータとICSD(結晶構造データベース)とを照合することで、上記結晶相を有するか否かを判別することができる。
本開示における活物質の組成は、上述した結晶相を含有していれば特に限定はされないが、例えば、ABO(AはBi元素を含み、Bは遷移金属元素を含む)であることが好ましい。また、本開示における活物質がマルチフェロイック材料である場合、活物質の組成は、Bi(Fe1−x,M)O(Mは、少なくとも1種以上の遷移金属元素であり、xは0≦x<1を満たす)であることが好ましい。さらに、本開示における活物質が、Fe元素、Co元素およびMn元素を有する場合、活物質の組成は、Bi(Fe1−y-z,Co,Mn)O(0<y<1、0<z<1、0<y+z<1を満たす)であることが好ましい。これらの組成におけるx、y、zの好ましい範囲については、上述した範囲と同様である。
本開示における活物質の形状としては、例えば、粒子状が挙げられる。活物質の平均一次粒子径(D50)は、例えば10nm以上10μm以下であり、20nm以上1μm以下であってもよい。なお、平均一次粒子径は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察によって求めることができる。サンプル数は、多いことが好ましく、例えば20以上であり、50以上であってもよく、100以上であってもよい。活物質の平均一次粒子径は、例えば、活物質の製造条件を適宜変更したり、分級処理を行ったりすることで、適宜調整可能である。
本開示における活物質は、後述するフッ化物イオン電池において、正極活物質および負極活物質の少なくとも一方として用いることができる。
本開示における活物質は、例えば固相合成法により得ることができる。Bi、Feおよび、ドープ原料としてのCoOおよびMnO等の酸化物を、粉砕混合してペレット化する。このペレットを、大気雰囲気中の電気炉で、例えば1000℃から1500℃の範囲で12時間焼結することで、活物質を合成することができる。
2.フッ化物イオン電池
図1は、本開示におけるフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。図1に示されるフッ化物イオン電池10は、正極活物質を含有する正極活物質層1と、負極活物質を含有する負極活物質層2と、正極活物質層1および負極活物質層2の間に形成された電解質層3とを有する。また、正極活物質および負極活物質の少なくとも一方が、上記活物質を含有している。さらに、図1に示されるフッ化物イオン電池10は、正極活物質層1の集電を行う正極集電体4と、負極活物質層2の集電を行う負極集電体5と、これらの部材を収納する電池ケース6とを有する。
(1)正極活物質層
正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含有する層である。また、正極活物質層は、必要に応じて、電解質、導電化材およびバインダーの少なくとも一つをさらに含有していてもよい。
正極活物質層では、正極活物質が上記活物質を含有していることが好ましい。正極活物質は上記活物質のみを含有していてもよいし、その他の正極活物質を含有していてもよい。その他の正極活物質としては、フッ化物イオン電池に用いられる従来公知の正極活物質を挙げることができる。その他の正極活物質を含有する場合、全正極活物質における上記活物質の割合は、例えば50重量%以上であり、60重量%以上であってもよく、70重量%以上であってもよく、80重量%以上であってもよく、90重量%以上であってもよい。
正極活物質層における正極活物質の割合は、容量の観点からはより多いことが好ましい。正極活物質の割合は、例えば60重量%以上であり、70重量%以上であってもよい。一方、正極活物質の割合は、例えば99重量%以下であり、95重量%以下であってもよい。
導電化材としては、例えば炭素材料が挙げられる。炭素材料の具体例としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、VGCF、グラファイトが挙げられる。正極活物質層における導電化材の割合は、例えば1重量%以上であり、5重量%以上であってもよい。一方、導電化材の割合は、例えば20重量%以下であり、10重量%以下であってもよい。導電化材の割合が少なすぎると、電子伝導パスが形成されず、電極抵抗が増加する恐れがある。導電化材の割合が多すぎると、相対的に正極活物質の比率が下がるため、エネルギー密度が低下する恐れがある。
バインダーとしては、例えば、ゴム系バインダー、フッ化物系バインダーが挙げられる。正極活物質層におけるバインダーの割合は、例えば、1重量%以上、30重量%以下である。
電解質については、後述する「(3)電解質層」と同様の内容である。
正極活物質層の厚さは特に限定されず、電池の構成に応じて適宜調整することができる。
(2)負極活物質層
負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含有する層である。また、負極活物質層は、必要に応じて、電解質、導電化材およびバインダーの少なくとも一つをさらに含有していてもよい。
負極活物質層は、負極活物質として、上述した活物質を含有することが好ましい。なお、正極活物質および負極活物質の両方に上述した活物質を用いてもよいが、負極活物質よりも反応電位が高い活物質を、正極活物質として用いる。一方、正極活物質のみが上述した活物質である場合、負極活物質層は、F元素を含む活物質を含有することが好ましい。F元素を含む活物質としては、例えば、PbFが挙げられる。
負極活物質層における負極活物質の割合は、容量の観点からはより多いことが好ましい。負極活物質の割合は、例えば60重量%以上であり、70重量%以上であってもよい。一方、負極活物質の割合は、例えば99重量%以下であり、95重量%以下であってもよい。
なお、負極活物質層に用いられる電解質、導電化材およびバインダーの種類ならびに割合については、上述した「(1)正極活物質層」に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
負極活物質層の厚さは特に限定されず、電池の構成に応じて適宜調整することができる。
(3)電解質層
電解質層は、正極活物質層および負極活物質層の間に形成される層である。電解質層を構成する電解質は、液体電解質(電解液)であってもよく、固体電解質であってもよい。すなわち、電解質層は、液体電解質層であってもよく、固体電解質層であってもよいが、後者が好ましい。
本開示における電解液は、例えば、フッ化物塩および有機溶媒を含有する。フッ化物塩としては、例えば、無機フッ化物塩、有機フッ化物塩、イオン液体を挙げることができる。無機フッ化物塩の一例としては、XF(Xは、Li、Na、K、RbまたはCsである)を挙げることができる。有機フッ化物塩のカチオンの一例としては、テトラメチルアンモニウムカチオン等のアルキルアンモニウムカチオンを挙げることができる。電解液におけるフッ化物塩の濃度は、例えば0.1mol%以上、40mol%以下であり、1mol%以上10mol%以下であることが好ましい。
電解液の有機溶媒は、通常、フッ化物塩を溶解する溶媒である。有機溶媒としては、例えば、トリエチレングリコールジメチルエーテル(G3)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(G4)等のグライム、エチレンカーボネート(EC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状カーボネートを挙げることができる。また、有機溶媒として、イオン液体を用いてもよい。
固体電解質としては、例えば、無機固体電解質を挙げることができる。無機固体電解質としては、例えば、La、Ce等のランタノイド元素を含有するフッ化物、Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ元素を含有するフッ化物、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類元素を含有するフッ化物を挙げることができる。無機固体電解質の具体例としては、LaおよびBaを含有するフッ化物、PbおよびSnを含有するフッ化物、BiおよびSnを含有するフッ化物を挙げることができる。具体的な固体電解質としては、La0.9Ba0.12.9を挙げることができる。
電解質層の厚さは特に限定されず、電池の構成に応じて適宜調整することができる。
(4)その他の構成
本開示におけるフッ化物イオン電池は、通常、正極活物質層の集電を行う正極集電体、および、負極活物質層の集電を行う負極集電体を有する。正極集電体の材料としては、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、カーボンが挙げられる。一方、負極集電体の材料としては、例えば、SUS、銅、ニッケル、カーボンが挙げられる。正極集電体および負極集電体の形状としては、それぞれ、例えば、箔状、メッシュ状、多孔質状が挙げられる。また、本開示におけるフッ化物イオン電池は、電池の部材を収納する電池ケースを有していてもよい。電池ケースには、一般的な電池の電池ケースを用いることができる。
(5)フッ化物イオン電池
本開示におけるフッ化物イオン電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、中でも、二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。なお、二次電池には、二次電池の一次電池的使用(充電後、一度の放電だけを目的とした使用)も含まれる。また、本開示におけるフッ化物イオン電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型を挙げることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
[実施例1]
正極活物質(BiFeO、豊島製作所製)と、固体電解質(La0.9Ba0.12.9)と、導電化材(アセチレンブラック)とを、30:60:10の重量比でボールミルを用いて混合して正極合材を得た(作用極)。負極活物質(PbF)と、導電化材(アセチレンブラック)とを、95:5の重量比で混合して負極合材を得た。得られた正極合材と、固体電解質層を形成する固体電解質(La0.9Ba0.12.9)と、負極合材と、Pb箔(対極)とを積層して圧粉成型することで、評価用電池を作製した。
[実施例2]
(正極活物質の合成)
正極活物質として、Bi(Fe0.5Co0.5)Oを固相合成法により合成した。具体的には、Bi、FeおよびCoOを化学量論比に合うように秤量し、乳鉢で粉砕混合してペレット化した。その後、大気雰囲気中での電気炉で、1200℃で12時間焼結し、て正極活物質を得た。
(評価用電池の作製)
正極合材に含まれる正極活物質として、上記活物質を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
[実施例3]
(正極活物質の合成)
Bi、FeおよびMnOを用いたこと以外は、実施例2と同様にして、固相合成法により正極活物物質(Bi(Fe0.7,Mn0.3)O)を合成した。
(評価用電池の作製)
正極合材に含まれる正極活物質として、上記活物質を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
[比較例1]
正極合材に含まれる正極活物質として、CoOを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用電池を作製した。
[評価]
(XRD測定)
実施例2における正極活物質(Bi(Fe0.5,Co0.5)O)対して、XRD測定(CuKα線使用)を行った。その結果を図2に示す。図2に示されたピークは、ICSD(無機結晶構造データベース)におけるBi(Fe0.5,Co0.5)Oのデータと一致した。このことから、実施例2の正極活物質はBi(Fe0.5,Co0.5)Oの結晶相をほぼ単相で有していることが確認された。なお、図示はしないが、実施例3の正極活物質も、Bi(Fe0.7,Mn0.3)Oの結晶相をほぼ単相で有していた。
(充放電試験)
実施例1〜実施例3で得られた評価用電池に対して、充放電試験を行った。充放電試験は140℃の環境下にて、電流50μA/cm、作用極の終止電位−1.5V(vs Pb/PbF)〜3.0V(vs Pb/PbF)の条件で行った。実施例1〜実施例3の結果を、図3〜図5に示す。
図3に示されるように、実施例1(BiFeO)では、充電側および放電側ともに2段の電位平坦部が確認され、約160mAh/gの放電容量が得られた。図4に示されるように、実施例2(Bi(Fe0.5,Co0.5)O)では、充電放電共に、0.3V付近に電位平坦部が確認され、約270mAh/gの放電容量が得られた。図5に示されるように、実施例3(Bi(Fe0.7,Mn0.3)O)では、充電側および放電側ともに2段の電位平坦部が確認され、高電位平坦部が長かった。放電容量は約270mAh/gであった。
(レート特性評価)
実施例2および3で得られた評価用電池に対して、電流を30μA/cm、90μA/cm、300μA/cmおよび3mA/cm、と変化させたこと以外は充放電試験と同様の条件で試験を行った。結果を図6および図7に示す。なお、図中1mAhは333mAh/gに相当する。
図6および図7に示されるように、ペロブスカイトのBサイトにFeとCoを用いた実施例2では、高レートにおいてもより良好な容量を示しており、より良好なFイオン伝導を示していることが確認された。
(サイクル試験)
実施例1〜実施例3および比較例1で得られた評価用電池に対して、充放電試験と同様の条件でサイクル試験を実施した。1サイクル目の容量に対する3サイクル後の容量を求めて評価した(容量維持率(%))。結果を図8に示す。
図8に示されるように、本開示におけるフッ化物イオン電池では容量維持率がほぼ100%であった。一方、比較例1で得られた評価用電池では容量維持率が40%程度であった。このように、本開示における活物質を用いたフッ化物イオン電池は性能が良好であることが確認された。
1 … 正極活物質層
2 … 負極活物質層
3 … 電解質層
4 … 正極集電体
5 … 負極集電体
6 … 電池ケース
10 … フッ化物イオン電池

Claims (1)

  1. フッ化物イオン電池に用いられる活物質であって、
    Bi元素、遷移金属元素およびO元素を含むペロブスカイト結晶相を有する、活物質。
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