JP2021043620A - 情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このような状況では、妥当(公平)な査定を容易に行うことに対するニーズは多く存在するため、AI(人工知能)や数理モデルによって中古自動車の査定を行おうとする試みもある。
また、仮に膨大な売買データを入手できたとしても、十分な台数が市場に流通していない車種も多く存在する。つまり、十分な台数が市場に流通しない車種については、いずれにせよ統計処理による査定結果をサービスレベルに到達させるのは困難である。
さらに言えば、統計処理により算出された査定価格では、あくまでも過去の売買データに基づいて推定された値に過ぎず、必ずしもそれが妥当な査定価格であるということはできない。
所定の事物に対する所定の指標による評価を支援する情報処理装置において、
前記事物への前記評価を希望する依頼者から、前記事物に対する前記評価に必要となる情報を少なくとも含む情報が提示された場合に、これを第1情報として受付ける第1受付手段と、
前記評価を行うことを希望する1以上の評価者の夫々に対し、前記第1情報を提示する第1提示手段と、
前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価が提示された場合に、これを第2情報として受付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段により受付けられた前記第2情報に基いて、前記事物に対する前記評価を行う評価手段と、
を備える。
本サービスは、サーバ1を管理するサービス提供者Gから、被査定者Ua、及び査定者Ubに対して提供されるサービスの一例である。
被査定者Uaは、本サービスを利用することで、車両Cの査定を容易に受けることができる。
査定者Ubは、本サービスを利用して車両Cの査定を行うことで、所定のインセンティブを享受することができる。
なお、被査定者Ua及び査定者Ubは、いずれも本サービスを利用する「ユーザ」として登録される。このため、1人のユーザが被査定者Uaとして本サービスを利用する場合もあれば、査定者Ubとして本サービスを利用する場合もある。ただし、不正を防ぐ見地から、被査定者Uaとして車両Cの査定の依頼を行ったユーザが、同一の案件で査定者Ubとして査定を行うことは認められないものとしてもよい。
また、被査定者Ua、及び査定者Ubの夫々は、被査定者端末2、及び査定者端末3の夫々のブラウザ機能により表示される、本サービスの利用者向けの専用のWebサイト(以下、「専用サイト」と呼ぶ)から本サービスを利用することもできる。
なお、以下、断りのない限り、「被査定者Uaが被査定者端末2を操作する」と表現している場合、それは、次のいずれかを意味している。即ち、被査定者Uaが、被査定者端末2にインストールされた専用アプリを起動して各種操作を行うこと、又は被査定者端末2のブラウザ機能により表示される専用サイトから本サービスを利用することを意味している。
また、「査定者Ubが査定者端末3を操作する」と表現している場合、それは、次のいずれかを意味している。即ち、査定者Ubが、査定者端末3にインストールされた専用アプリを起動して各種操作を行うこと、又は査定者端末3のブラウザ機能により表示される専用サイトから本サービスを利用することを意味している。
出品の手続のうち「サービス利用料の決済」とは、被査定者Uaが本サービスを利用して車両Cの査定を要求する場合に支払わなければならない手数料(即ち、サービス利用料)を支払う手続のことをいう。このように、出品を行う被査定者Uaからサービス利用料を徴収することにより、例えば商品価値のないような車両Cが大量に出品されたりするような事態が生じることを防ぐことができる。また、被査定者Uaから徴収した手数料を元手に査定者Ubにインセンティブを供与することができる。
また、所定の識別子(例えばQRコード(登録商標))を読み取ることで、車検証情報を取得できるようにしてもよい。これにより、被査定者Uaが出品票を作成する手間を軽減化させることができる。
また、車両Cの撮像画像のデータを自動編集できるようにしてもよい。これにより、例えば車両Cの撮像画像のうち、車両Cのナンバープレートの部分をマスクする処理が自動で行われるようにすることも可能となる。
「(1)査定価格の種類」は、例えば業者専用のオークション価格、業者販売価格、小売価格といった価格のうち、どの価格として査定価格を算出するのかを設定することをいう。「(2)査定者Ubの数」は、入札に参加する査定者Ubの数を設定することをいう。査定者Ubの数は多い方が査定価格の信憑性が高まるが、その分、査定に必要となる料金も高くなる。「(3)査定者Ubの質」は、入札に参加する査定者Ubの質を設定することをいう。査定者Ubの質は高い方が当然ながら査定価格の信憑性が高まるが、その分、査定に必要となるサービス利用料も高くなる。「質」の判断材料としては、例えば査定者Ubのこれまでの勝率や、査定者Ubが保有する資格(例えば中古自動車査定士)等を採用することができる。なお、「勝率」の意味については後述する。「(4)AI(人工知能)の有無」は、ペースメーカとなるAI(人工知能)を査定者Ubの1人として入れるかどうかを設定することをいう。「(5)査定時間」は、査定価格の提示までに要する時間に制限を設けることをいう。例えば被査定者Uaが直ぐにでも査定価格を知りたい場合には、オプション料金を支払って「特急」と設定することもできるし、それほど急ぐ必要がない場合には、査定時間を「普通」と設定することもできる。また、全く急がない場合には、「リーズナブル」と設定することで割引料金の適用を受けることできる。「(6)反復回数」は、査定価格の算出が複数回繰り返して行われるように設定することをいう。これにより、被査定者Uaは、査定価格の推移を知ることができる。「(7)レンジ」は、提示される査定価格に一定の幅を設けるための設定を行うことをいう。これにより、被査定者Uaは、例えばこの金額からこの金額までの間で査定価格を提示してもらいたいといった希望を出品時に提示することができる。
このような入札条件を出品時に設定できるようにすることで、本サービスを利用する被査定者Uaの利便性を高めることができる。その結果、本サービスの利用者の増加を見込むことができる。
査定者Ubは、出品車両一覧に表示される案件について絞込条件を設定することができる。具体的には例えば、査定者Ubが得意とする車種のみを表示させたり、供与されるインセンティブが所定量以上の案件のみを表示させたりすることができる。また、出品されている案件の全てが出品車両一覧に表示される設定となっている場合には、査定者Ubが参加可能な案件のみが表示されるようにすることもできる。
なお、査定者Ubは、出品の手続がなされた全ての車両Cの入札に参加できるわけではない。上述したように、被査定者Uaにより設定された「査定に関する諸条件」を満たさなければ入札に参加することはできない。具体的には例えば、査定者Ubの質に関する条件として、所定の資格(例えば中古自動車査定士)を保有していることが求められている場合には、所定の資格を有する者のみが査定者Ubとして入札に参加することができる。
「個人特定の進み具合」は、具体的には例えば、次のような基準によって判断される。即ち、(1)SMS認証を済ませているかどうか、(2)実在認証を済ませているかどうか、(3)資格証明を提出しているかどうか、等によって「個人特定の進み具合」が判断される。このうち、「SMS認証」とは、SMS(Short Message Service)を活用した個人認証手法のことをいう。また、「実在認証」とは、本人が実際に存在するのかを、本人と身分証明書とを一緒に撮像した画像(いわゆる自撮り写真)のデータを活用した個人認証手法のことをいう。また、「資格証明」とは、所定の資格(例えば中古自動車査定士)の付与を行う機関により発行された、その資格を有することを証明する書類等を提示等することにより、資格を保有していることを証明することをいう。
個人特定が進むほど、予測価格に属人性と信頼性とが加わることになる。このため、サービス提供者Gは、査定者Ubの個人特定が進むほど、入札に参加できる案件の数が多くなるようにサービス設定を行う。また、査定者Ubの個人特定が進むほど、査定者Ubが個人として負うリスクが大きくなる。このため、サービス提供者Gは、その代償の1つとして、査定者Ubの個人特定が進むほど供与されるインセンティブが多くなるようにサービス設定を行う。
これにより、本サービスにより算出された査定価格は、査定対象の車両Cと査定プロセスとの関係が明確かつ完全であることと、ブロックチェーンの技術を用いて公証されたこととを明示する額となる。このため、本サービスにより算出された査定価格は、本サービスを利用する者のみならず、世間一般からも信頼される、情報価値の拠り所となる査定価格として取り扱われることが期待できる。
図3は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む、情報処理システムの構成の一例を示す図である。
サーバ1、被査定者端末2−1乃至2−n、査定者端末3−1乃至3−m、及びパブリックブロックチェーンBの夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
換言すれば、バブリックブロックチェーンBは、例えば、Ethereum、nem、及びLibraといった既存のブロックチェーン技術が適用され得る。これにより、例えば、データの改ざんが困難になるといった効果を奏することができる。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図3の被査定者端末2、査定者端末3、及びパブリックブロックチェーンB等)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
「査定支援処理」とは、上述の本サービスを提供するために実行される処理のことをいう。
以下、本実施形態に係るサーバ1において実行される、査定支援処理を実行するための機能的構成について説明する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域にはユーザDB181と、出品DB182と、入札DB183とが設けられている。ユーザDB181には、本サービスを利用するユーザ(被査定者Ua及び査定者Ub)に関する情報(以下、「ユーザ情報」と呼ぶ)が記憶されて管理されている。ユーザ情報には、例えばユーザ毎の過去の出品履歴や入札履歴等が含まれる。出品DB182には、過去の出品時に提示された出品票等が案件毎に記憶されて管理されている。入札DB183には、過去の入札時に提示された予測価格等が案件毎に記憶されて管理されている。
即ち、出品受付部101は、被査定者端末2において、出品票の作成と、入札条件の設定と、サービス利用料の決済とを含む、車両Cの出品の手続が行われた場合に、これを受付ける。
出品受付部101により作成の受付けが行われた出品票、及び設定された入札条件に関する情報は、後述する記録制御部105により、パブリックブロックチェーンBに記録される制御が実行される。
即ち、提示部102は、出品の手続でパブリックブロックチェーンBに記録された出品票を、出品車両一覧とともに査定者Ub1乃至Ubmの夫々に提示する。
即ち、入札受付部103は、査定者端末3において、予測価格が入力される入札の手続が行われた場合に、これを受け付ける。
具体的には、評価部104は、所定時間内における査定者Ub1乃至Ubmの夫々による予測価格の入力を待ち、所定時間の経過、又は予測価格が出揃ったところで出品をクローズし,入力された複数の予測価格に基づいて、車両Cの査定価格の決定を行う。評価部104による車両Cの査定価格の決定は、例えば、複数の予測価格の分布に基づいて行われる。
例えば、図5の例において、上述の査定支援処理のほとんどがサーバ1側で行われる構成となっているが、これに限定されない。パブリックブロックチェーンB側、あるいは被査定者端末2側や査定者端末3側で査定支援処理の少なくとも一部が行われてもよい。
即ち、査定支援処理の実行に必要となる機能ブロックのほとんどは、サーバ1側が備える構成となっているが、これは例示に過ぎない。サーバ1側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、パブリックブロックチェーンB側、あるいは被査定者端末2側や査定者端末3側が備える構成としてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
所定の事物(例えば図1の車両C)に対する所定の指標(例えば価格)による評価(例えば査定)を支援する情報処理装置において、
前記事物への前記評価を希望する依頼者(例えば図1の被査定者Ua)から、前記事物に対する前記評価に必要となる情報を少なくとも含む情報が提示された場合に、これを第1情報として受付ける第1受付手段(例えば図5の出品受付部101)と、
前記評価を行うことを希望する1以上の評価者(例えば図1の査定者Ub1乃至Ubm)の夫々に対し、前記第1情報を提示する第1提示手段(例えば図5の提示部102)と、
前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価(例えば図1の予測価格)が提示された場合に、これを第2情報として受付ける第2受付手段(例えば図5の入札受付部103)と、
前記第2受付手段により受付けられた前記第2情報に基いて、前記事物に対する前記評価を行う評価手段(例えば図5の評価部104)と、
を備える情報処理装置。
前記評価として、前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価の結果の分布に基づいた評価を行うことができる。
Claims (6)
- 所定の事物に対する所定の指標による評価を支援する情報処理装置において、
前記事物への前記評価を希望する依頼者から、前記事物に対する前記評価に必要となる情報を少なくとも含む情報が提示された場合に、これを第1情報として受付ける第1受付手段と、
前記評価を行うことを希望する1以上の評価者の夫々に対し、前記第1情報を提示する第1提示手段と、
前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価が提示された場合に、これを第2情報として受付ける第2受付手段と、
前記第2受付手段により受付けられた前記第2情報に基いて、前記事物に対する前記評価を行う評価手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記第1受付手段により受付けられた前記第1情報と、前記第2受付手段により受付けられた前記第2情報とに含まれる情報のうち、少なくとも一部の情報に対してブロックチェーンの技術を適用する記録手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記評価手段は、
前記評価として、前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価の結果の分布に基いた評価を行う、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価の結果に基づいて、前記1以上の評価者の夫々に供与される所定のインセンティブの管理を行うインセンティブ管理手段をさらに備える、
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1受付手段は、前記第1情報を受付け、さらに前記依頼者による所定の手数料の支払が行われた場合に、前記依頼者による前記事物への前記評価の希望を受付ける、
請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 所定の事物に対する所定の指標による評価を支援する情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記事物への前記評価を希望する依頼者から、前記事物に対する前記評価に必要となる情報を少なくとも含む情報が提示された場合に、これを第1情報として受付ける第1受付ステップと、
前記評価を行うことを希望する1以上の評価者の夫々に対し、前記第1情報を提示する第1提示ステップと、
前記1以上の評価者の夫々による前記事物に対する前記評価が提示された場合に、これを第2情報として受付ける第2受付ステップと、
前記第2受付ステップで受付けられた前記第2情報に基いて、前記事物に対する前記評価を行う評価ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
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