JP2021042001A - フルサービス給油所向けシステム、及びフルサービス給油所向けシステムの給油方法 - Google Patents

フルサービス給油所向けシステム、及びフルサービス給油所向けシステムの給油方法 Download PDF

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Abstract

【課題】給油を行う作業員の負担を軽減する。【解決手段】本発明の一実施形態に係るフルサービス給油所向けシステムは、給油所に設置され、給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、複数の計量機を制御する制御装置と、制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、給油所システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、作業員が給油動作に必要な操作を行うフルサービスのサービスステーション向けのシステムにおいて、接客を行う作業員が携帯端末を携行することが記載されている。特許文献1に記載のシステムでは、携帯端末が、作業員の操作により得られる給油条件についての入力を受け付ける。
特開2014−137652号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムにおいては、作業員が携帯端末を操作して、給油量や油種に関する情報、使用する計量機を定める情報を含む給油条件を入力する必要がある。このため、作業者の負担が大きくなってしまう。
本発明の目的は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、給油を行う作業員の負担を軽減することができる給油所システム、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一観点によれば、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムであって、前記顧客端末には、給油情報が入力され、前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記給油所を識別する給油所識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられ、前記管理サーバは、前記給油所識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶し、前記顧客端末は、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を送信し、前記管理サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記給油所識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、前記給油所サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信し、前記制御装置は、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可する、ことを特徴とするフルサービス給油所向けシステムが提供される。
本発明の他の観点によれば、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムであって、前記顧客端末には、給油情報が入力され、前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられ、前記管理サーバは、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶し、前記顧客端末は、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、前記管理サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記計量機識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、前記給油所サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信し、前記制御装置は、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可する、ことを特徴とするフルサービス給油所向けシステムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムの給油方法であって、前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記給油所を識別する給油所識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられており、前記顧客端末により、給油情報を入力するステップと、前記管理サーバにより、前記給油所識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶するステップと、前記顧客端末により、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を送信するステップと、前記管理サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記給油所識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、前記給油所サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信するステップと、前記制御装置により、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、を備えることを特徴とするフルサービス給油所向けシステムの給油方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムの給油方法であって、前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられており、前記顧客端末により、給油情報を入力するステップと、前記管理サーバにより、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶するステップと、前記顧客端末により、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、前記管理サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記計量機識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、前記給油所サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信するステップと、前記制御装置により、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、を備えることを特徴とするフルサービス給油所向けシステムの給油方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムであって、前記顧客端末には、給油情報が入力され、前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスと、を含む表示物が設けられ、前記顧客端末は、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスと、を取得し、前記給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、前記給油所サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信し、前記制御装置は、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可する、ことを特徴とするフルサービス給油所向けシステムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムの給油方法であって、前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスと、を含む表示物が設けられており、前記顧客端末により、給油情報を入力するステップと、前記顧客端末により、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスと、を取得し、前記給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、前記給油所サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信するステップと、前記制御装置により、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、を備えることを特徴とするフルサービス給油所向けシステムの給油方法が提供される。
本発明によれば、給油を行う作業員の負担を軽減することができる。
第1実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成を示す図である。 第1実施形態による給油所システムの構成を示す図である。 第1実施形態による給油所サーバのブロック図である。 第1実施形態による計量機制御装置のブロック図である。 第1実施形態による携帯端末のブロック図である。 第1実施形態による計量機の概観の一例を示す図である。 第1実施形態による2次元コードに含まれる情報を示す図である。 第1実施形態による携帯端末に入力される情報の一例を示す図である。 第1実施形態による管理サーバに記憶される対応表の例を示す図である。 第1実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。 第2実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成を示す図である。 第2実施形態による給油所システムの構成を示す図である。 第2実施形態による2次元コードに含まれる情報を示す図である。 第2実施形態による携帯端末に入力される情報の一例を示す図である。 第2実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。 第3実施形態による計量機の概観の一例を示す図である。 第3実施形態によるビーコン信号に含まれる情報を示す図である。 第3実施形態による携帯端末に入力される情報の一例を示す図である。 第3実施形態による携帯端末及び管理サーバに記憶される対応表の例を示す図である。 第3実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。 第4実施形態によるビーコン信号に含まれる情報を示す図である。 第4実施形態による携帯端末に入力される情報の一例を示す図である。 第4実施形態による携帯端末に記憶される対応表の一例を示す図である。 第4実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。 第5実施形態による給油所システムのブロック図である。 他の実施形態によるビーコン装置を示す図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1乃至図10を用いて説明する。
図1は、本実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成を示す図である。フルサービス給油所向けシステムは、複数の給油所システム1、携帯端末(顧客端末)2、管理サーバ3を含む。給油所システム1は、フルサービス方式による給油を行うためのコンピュータシステムであり、各給油所に導入されている。フルサービス方式では、顧客の車両に対して給油所の店員である作業員により給油が行われる。給油所システム1は、インターネット等のネットワーク5を介して、管理サーバ3と通信可能である。携帯端末2は、顧客が所持する端末であり、カメラ等の撮像機能を備え、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等である。携帯端末2は、基地局4から移動体通信ネットワーク6を介してネットワーク5に接続され、管理サーバ3と通信可能である。管理サーバ3は、ネットワーク5を介して、給油所システム1と通信可能であり、例えば、各給油所の売上データ等を集計して管理する。管理サーバ3は、ネットワーク5を介して、携帯端末2と通信可能である。管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、通信I/F(Interface)、ディスプレイ、キーボード等を備える。なお、フルサービス給油所向けシステムに含まれる給油所システム1の数は、特に限定されるものではなく、1つであり得る。
図2は、本実施形態による給油所システム1の構成を示す図である。給油所システム1は、給油所サーバ11、計量機制御装置12、複数の計量機(給油装置)13、複数の外設機(注文機)14を含む。給油所サーバ11は、ネットワーク5を介して、管理サーバ3と通信可能であり、例えば、給油所の顧客データ、売上データ等を管理する。計量機制御装置12は、給油所サーバ11と通信可能に接続され、給油所システム1に含まれる計量機13及び外設機14を制御する。計量機13は、給油所の作業員の操作により顧客の車両に対して給油を行う給油装置である。計量機13は、ハイオク、レギュラー及び軽油用のノズル等を有し、外設機14と対になって使用される。計量機13は、計量機制御装置12とSS−LAN(Service Station Local Area Network)7を介して接続される。SS−LAN7においては、RS485プロトコルに基づき通信が行われる。外設機14は、紙幣取扱装置、硬貨取扱装置、カードリーダ、表示装置、入力装置、プリンタ等を有する。外設機14は、計量機13の上部又は計量機13の近傍に設けられ、計量機13と対になって使用される。外設機14は、計量機制御装置12とLAN(Local Area Network)8を介して接続される。LAN8においては、TCP/IPプロトコルに基づき通信が行われる。なお、給油所システム1に含まれる計量機13及び外設機14の数は、特に限定されるものではなく、それぞれ1台であり得る。
図3は、本実施形態による給油所サーバ11のブロック図である。給油所サーバ11は、CPU111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、記憶装置114、表示装置115、入力装置116、通信I/F117、バス118を備える。各部は、バス118を介して相互に接続されている。
CPU111は、アプリケーションプログラムにより給油所サーバ11の各部を制御する。ROM112は、不揮発性メモリから構成され、給油所サーバ11の各部を制御するためのアプリケーションプログラムを記憶する。RAM113は、CPU111の動作に必要なメモリ領域を提供する。記憶装置114は、ハードディスク等の大容量記憶装置である。
表示装置115は、例えば、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等から構成される。入力装置116は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等から構成される。通信I/F117は、データの送受信を行う通信部である。
図4は、本実施形態による計量機制御装置12のブロック図である。計量機制御装置12は、CPU121、ROM122、RAM123、記憶装置124、表示装置125、入力装置126、第1通信I/F127、第2通信I/F128、バス129を備える。各部は、バス129を介して相互に接続されている。
CPU121は、アプリケーションプログラムにより計量機制御装置12の各部を制御する。ROM122は、不揮発性メモリから構成され、計量機制御装置12の各部を制御するためのアプリケーションプログラムを記憶する。RAM123は、CPU121の動作に必要なメモリ領域を提供する。記憶装置124は、ハードディスク等の大容量記憶装置である。
表示装置125は、例えば、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイ、LEDディスプレイ等から構成される。入力装置126は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等から構成される。
第1通信I/F127は、TCP/IPプロトコルに基づきデータの送受信を行う通信部であり、給油所サーバ11、外設機14と通信可能である。第2通信I/F128は、RS485プロトコルに基づきデータの送受信を行う通信部であり、計量機13と通信可能である。
図5は、本実施形態による携帯端末2のブロック図である。携帯端末2は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、ディスプレイ205、タッチセンサ206、第1無線通信部207、第2無線通信部208、撮像部209、バス210を備える。各部は、バス210を介して相互に接続されている。
CPU201は、アプリケーションプログラムにより携帯端末2の各部を制御する。ROM202は、不揮発性メモリから構成され、携帯端末2の各部を制御するためのアプリケーションプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201の動作に必要なメモリ領域を提供する。記憶装置204は、ハードディスク等の大容量記憶装置である。
ディスプレイ205は、タッチセンサ206が表面上に配されたタッチパネルである。ディスプレイ205は、例えば、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイ、LEDディスプレイ等から構成される。
第1無線通信部207は、移動体通信ネットワーク6に接続して無線通信を行う通信部であり、例えば、第3世代移動通信、LTE(Long Term Evolution)、第4世代移動通信等を実行可能に構成される。
第2無線通信部208は、無線通信によりデータの送受信を行う通信部であり、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信、Wi−Fi(登録商標)等の無線LAN接続による無線通信、赤外線無線通信等を実行可能に構成される。
撮像部209は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のエリアセンサ、アナログ・デジタル変換回路から構成される。
図6は、本実施形態による計量機13の概観の一例を示す図である。計量機13は、ハイオク用ノズル131、レギュラー用ノズル132、軽油用ノズル133等を有する。計量機13の筐体表面には、表示物である2次元コード134が付されている。表示物である2次元コード134は、計量機13ごとに設けられている。2次元コード134は、QRコード(登録商標)等である。2次元コード134は、ラベル、札、紙、樹脂、プレート、カード等の媒体に印刷されてもよく、また、計量機13の筐体表面に直接に印刷されてもよい。図6においては、2次元コード134は、計量機13の上部に表示されているが、顧客が視認可能な位置であればよい。なお、2次元コード134を、図示しない液晶ディスプレイ等の表示装置に表示してもよい。
図7は、本実施形態による2次元コード134に含まれる情報を示す図である。図7(a)においては、2次元コード134は、送信先情報、給油所識別情報、計量機識別情報を含む。送信先情報は、給油に関する情報(以下、給油情報という)、給油所識別情報及び計量機識別情報の送信先に関する情報を表し、管理サーバ3のIPアドレスである。給油情報は、例えば、油種、給油方法、精算方法等を表す。給油所識別情報、計量機識別情報は、文字と数字との組み合わせからなる。顧客が携帯端末2で2次元コード134を撮像すると、携帯端末2は、給油所識別情報、計量機識別情報を、顧客により入力された給油情報とともに、送信先情報によって示された管理サーバ3に送信する。なお、図7(b)に示すように、給油所識別情報を2次元コード134に含めずに、送信先情報、計量機識別情報の2つを含めてもよい。
図8は、本実施形態による携帯端末2に入力される情報の一例を示す図である。図8に示すように、携帯端末2に入力される情報は、給油所識別情報、計量機識別情報、油種、給油方法、精算方法である。顧客は、携帯端末2において、フルサービス給油所向けシステムを利用するために必要なアプリケーションプログラム(以下、給油アプリケーションという)を起動し、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を、図8に示すそれぞれの入力欄に入力する。油種としては、ハイオク、レギュラー、軽油等が挙げられる。給油方法としては、定額、定量、満タン等が挙げられる。精算方法としては、現金、電子マネー、プリペイドカード、クレジットカード等が挙げられる。顧客が携帯端末2により、図7(a)に示す情報を含む2次元コード134を撮像すると、携帯端末2は、給油所識別情報、計量機識別情報を、図8に示すそれぞれの入力欄に入力する。なお、顧客は、給油アプリケーションを、予め携帯端末2にダウンロードしておく必要がある。
図9は、本実施形態による管理サーバ3に記憶される対応表の例を示す図である。図9(a)は、給油所識別情報と給油所サーバ11のIPアドレスとの対応表を示す図であり、管理サーバ3に記憶される。給油所識別情報は、複数の給油所システム1のそれぞれを特定するための情報であり、給油所システム1ごとに異なる識別情報が割り当てられる。給油所システム1の給油所サーバ11のIPアドレスは、給油所識別情報に関連付けて記憶される。管理サーバ3は、携帯端末2から受信した給油所識別情報をもとに、図9(a)に示す対応表を参照して、給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。これにより、管理サーバ3は、IPアドレスで示された給油所サーバ11に、給油情報、計量機識別情報を送信することができる。なお、図9(b)に示すように、給油所識別情報を用いずに、計量機識別情報と給油所サーバ11のIPアドレスとの対応表を管理サーバ3に記憶してもよい。複数の給油所システム1のそれぞれは複数の計量機13を含み、図9(b)は、給油所システム1に10台の計量機13が含まれている場合における対応表を表している。給油所システム1の給油所サーバ11のIPアドレスは、給油所システム1に含まれる複数の計量機13の計量機識別情報に関連付けて記憶される。管理サーバ3は、携帯端末2から受信した計量機識別情報をもとに、図9(b)に示す対応表を参照して、給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。これにより、管理サーバ3は、IPアドレスで示された給油所サーバ11に、給油情報、計量機識別情報を送信することができる。
図10は、本実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。図10においては、2次元コード134には、図7(a)に示す情報が含まれ、管理サーバ3には、図9(a)に示す対応表が記憶されている。
まず、顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動する(ステップS101)。顧客は、給油アプリケーションの画面に、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を入力する(ステップS102)。顧客が給油情報を入力した時点では、図8に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」の入力欄は空欄である。顧客は、携帯端末2を所持して、車両で所望する給油所へ行き、所望する計量機13の前に車両を停めるか、又は給油所の作業員に案内されて計量機13の前に車両を停める(ステップS103)。顧客は、携帯端末2により、計量機13に表示されている2次元コード134を撮像する(ステップS104)。この際、顧客は、車内から2次元コード134を撮像してもよいし、車外に出て2次元コード134を撮像してもよい。なお、2次元コード134は、図7(a)に示す情報を含む。
携帯端末2は、2次元コード134をデコードし、管理サーバ3のIPアドレス、給油所識別情報、計量機識別情報を取得する(ステップS105)。携帯端末2は、取得した給油所識別情報、計量機識別情報を、図8に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」の入力欄にそれぞれ入力する(ステップS106)。携帯端末2は、ネットワーク5を介して、給油所識別情報、計量機識別情報を、給油情報とともに、管理サーバ3に送信する(ステップS107)。即ち、携帯端末2は、2次元コード134を撮像し、管理サーバ3のIPアドレス、給油所識別情報、及び計量機識別情報を取得したことを契機として、給油所識別情報と計量機識別情報とを、給油情報とともに、管理サーバ3に送信する。携帯端末2は、送信を完了すると、給油所識別情報と計量機識別情報とを削除し、図8に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」の入力欄を非表示にする(ステップS108)。このように、計量機識別情報を含む2次元コード134を携帯端末2で撮像することにより、作業員が計量機識別情報を手動入力する必要はなくなる。このため、作業員の負担を軽減することができる。
管理サーバ3は、給油情報、給油所識別情報、計量機識別情報を受信し、図9(a)に示す対応表を参照して、給油所識別情報に対応する給油所サーバ11のIPアドレスを取得する(ステップS109)。管理サーバ3は、給油情報、計量機識別情報を、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信する(ステップS110)。給油所サーバ11は、給油情報、計量機識別情報を受信し、給油情報、計量機識別情報を計量機制御装置12に送信する(ステップS111)。
計量機制御装置12は、給油情報、計量機識別情報を受信し、計量機識別情報に対応する計量機13が使用中であるか否かを判定する(ステップS112)。計量機13が使用中でないと判定された場合(ステップS112でNO)、計量機制御装置12は、給油情報に含まれる油種に応じたノズルを指定し、ノズルの使用許可通知を、計量機13に送信する(ステップS113)。また、計量機制御装置12は、給油情報を、計量機13と対になって使用される外設機14に送信する(ステップS114)。
計量機13は、ノズルの使用許可通知を受信し、指定されたノズルが使用可能な状態になる(ステップS115)。外設機14は、給油情報を受信し、受信した給油情報に基づき、作業員が給油前に行う作業に関する情報、外設機14及び計量機13の操作情報等を表示装置に表示する(ステップS116)。作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、外設機14において給油前の作業を行う(ステップS117)。例えば、作業員は、給油情報を確認し、精算方法が電子マネーやクレジットカードであった場合は、顧客から電子マネー媒体やクレジットカードを預かって、電子マネー媒体やクレジットカードを、外設機14に備えられている対応する装置で読み取らせる。また、作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、計量機13において給油前の作業を行う(ステップS118)。例えば、作業員は、計量機13のホルダからの使用可能となったノズルの取り外し、車両の給油口へのノズルの挿入等を行う。なお、外設機14、計量機13の給油前作業及び操作に関する情報等を、外設機14、計量機13のそれぞれの表示装置に個別に表示してもよい。
こうして、給油前作業が完了すると、計量機13は、計量機制御装置12により給油が許可され、給油可能な状態になる(ステップS119)。作業員は、指定されたノズルを用いて顧客の車両に対する給油を行い(ステップS120)、給油完了後に外設機14で精算に関する作業を行う(ステップS121)。
一方、計量機13が使用中であると判定された場合(ステップS112でYES)、計量機制御装置12は、計量機13が使用中である旨の通知を、給油所サーバ11に送信する(ステップS122)。
給油所サーバ11は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、その通知を管理サーバ3に送信する(ステップS123)。管理サーバ3は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、その通知を携帯端末2に送信する(ステップS124)。
携帯端末2は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、計量機13が使用中である旨のメッセージを表示する(ステップS125)。これにより、顧客は、使用中の計量機13に表示された2次元コード134を、携帯端末2で誤って撮像したことを把握し、作業員により給油可能な計量機13に表示された2次元コード134を改めて撮像することができる。
なお、図7(b)に示すように、給油所識別情報を含まない2次元コード134を用いてもよい。この場合、携帯端末2は、2次元コード134を撮像してデコードし、管理サーバのIPアドレス、計量機識別情報を取得する。携帯端末2は、計量機識別情報を、給油情報とともに、管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、携帯端末2から給油情報、計量機識別情報を受信し、図9(b)に示す対応表を参照して、計量機識別情報に対応する給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。管理サーバ3は、給油情報、計量機識別情報を、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信する。その後はステップS111以降と同様の処理が行われ、図10と同様に、作業員は、計量機識別情報に対応する計量機13を用いて給油を行うことができる。
このように、本実施形態では、送信先情報と計量機識別情報とを含み、計量機13に表示されている2次元コード134を、携帯端末2で撮像することにより、計量機識別情報が送信され、計量機識別情報に対応する計量機13が給油可能な状態になる。また、給油情報が、携帯端末2から、管理サーバ3、給油所サーバ11及び計量機制御装置12を介して外設機14に送信される。これにより、作業員は、計量機識別情報及び給油情報を手動入力することなく、給油を行うことができる。このため、本実施形態によれば、給油を行う作業員の負担を軽減することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図11乃至図15を用いて説明する。本実施形態においては、携帯端末2は管理サーバ3を介さずに給油所サーバ11と通信可能である。以下、本実施形態について、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し又は簡潔にする。
図11は、本実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成を示す図である。フルサービス給油所向けシステムは、複数の給油所システム1、携帯端末2を含む。給油所システム1は、フルサービス方式による給油を行うためのコンピュータシステムであり、各給油所に導入されている。給油所システム1は、ネットワーク5を介して、携帯端末2と通信可能である。携帯端末2は、顧客が所持する端末であり、カメラ等の撮像機能を備え、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等である。携帯端末2は、基地局4から移動体通信ネットワーク6を介してネットワーク5に接続され、給油所サーバ11と通信可能である。なお、フルサービス給油所向けシステムに含まれる給油所システム1の数は、特に限定されるものではなく、1つであり得る。
図12は、本実施形態による給油所システム1の構成を示す図である。給油所システム1は、給油所サーバ11、計量機制御装置12、複数の計量機13、複数の外設機14を含む。給油所サーバ11は、ネットワーク5を介して、携帯端末2と通信可能であり、例えば、給油所の顧客データ、売上データ等を管理する。計量機制御装置12は、給油所サーバ11と通信可能に接続され、給油所システム1に含まれる計量機13及び外設機14を制御する。計量機13は、ハイオク、レギュラー及び軽油用のノズル等を有し、外設機14と対になって使用される。計量機13は、計量機制御装置12とSS−LAN7を介して接続される。SS−LAN7においては、RS485プロトコルに基づき通信が行われる。外設機14は、紙幣取扱装置、硬貨取扱装置、カードリーダ、表示装置、入力装置、プリンタ等を有する。外設機14は、計量機13の上部又は計量機13の近傍に設けられ、計量機13と対になって使用される。外設機14は、計量機制御装置12とLAN8を介して接続される。LAN8においては、TCP/IPプロトコルに基づき通信が行われる。なお、給油所システム1に含まれる計量機13及び外設機14の数は、特に限定されるものではなく、それぞれ1台であり得る。
図13は、本実施形態による2次元コード134に含まれる情報を示す図である。図13に示すように、2次元コード134は、送信先情報、計量機識別情報を含む。送信先情報は、給油情報及び計量機識別情報の送信先に関する情報を表し、給油所サーバ11のIPアドレスである。給油情報は、例えば、油種、給油方法、精算方法等を表す。計量機識別情報は、文字と数字との組み合わせからなる。顧客が携帯端末2で2次元コード134を撮像すると、携帯端末2は、計量機識別情報を、顧客により入力された給油情報とともに、送信先情報によって示された給油所サーバ11に送信する。
図14は、本実施形態による携帯端末2に入力される情報の一例を示す図である。図14に示すように、携帯端末2に入力される情報は、計量機識別情報、油種、給油方法、精算方法である。顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動し、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を、図14に示すそれぞれの入力欄に入力する。油種としては、ハイオク、レギュラー、軽油等が挙げられる。給油方法としては、定額、定量、満タン等が挙げられる。精算方法としては、現金、電子マネー、プリペイドカード、クレジットカード等が挙げられる。顧客が携帯端末2により、図13に示す情報を含む2次元コード134を撮像すると、携帯端末2は、計量機識別情報を、図14に示す入力欄に入力する。
図15は、本実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。
まず、顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動する(ステップS201)。顧客は、給油アプリケーションの画面に、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を入力する(ステップS202)。顧客が給油情報を入力した時点では、図14に示す「計量機識別情報」の入力欄は空欄である。顧客は、携帯端末2を所持して、車両で所望する給油所へ行き、所望する計量機13の前に車両を停めるか、又は給油所の作業員に案内されて計量機13の前に車両を停める(ステップS203)。顧客は、携帯端末2により、計量機13に表示されている2次元コード134を撮像する(ステップS204)。この際、顧客は、車内から2次元コード134を撮像してもよいし、車外に出て2次元コード134を撮像してもよい。なお、2次元コード134は、図13に示す情報を含む。
携帯端末2は、2次元コード134をデコードし、給油所サーバ11のIPアドレス、計量機識別情報を取得する(ステップS205)。携帯端末2は、取得した計量機識別情報を、図14に示す「計量機識別情報」の入力欄に入力する(ステップS206)。携帯端末2は、ネットワーク5を介して、計量機識別情報を、給油情報とともに、給油所サーバ11に送信する(ステップS207)。即ち、携帯端末2は、2次元コード134を撮像し、給油所サーバ11のIPアドレス、及び計量機識別情報を取得したことを契機として、計量機識別情報を、給油情報とともに、給油所サーバ11に送信する。携帯端末2は、送信を完了すると、計量機識別情報を削除し、図14に示す「計量機識別情報」の入力欄を非表示にする(ステップS208)。このように、計量機識別情報を含む2次元コード134を携帯端末2で撮像することにより、顧客が計量機識別情報を手動入力する必要はなくなる。このため、作業員の負担を軽減することができる。
給油所サーバ11は、給油情報、計量機識別情報を受信し、給油情報、計量機識別情報を計量機制御装置12に送信する(ステップS209)。
計量機制御装置12は、給油情報、計量機識別情報を受信し、計量機識別情報に対応する計量機13が使用中であるか否かを判定する(ステップS210)。計量機13が使用中でないと判定された場合(ステップS210でNO)、計量機制御装置12は、給油情報に含まれる油種に応じたノズルを指定し、ノズルの使用許可通知を、計量機13に送信する(ステップS211)。また、計量機制御装置12は、給油情報を、計量機13と対になって使用される外設機14に送信する(ステップS212)。
計量機13は、ノズルの使用許可通知を受信し、指定されたノズルが使用可能な状態になる(ステップS213)。外設機14は、給油情報を受信し、受信した給油情報に基づき、作業員が給油前に行う作業に関する情報、外設機14及び計量機13の操作情報等を表示装置に表示する(ステップS214)。作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、外設機14において給油前の作業を行う(ステップS215)。作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、計量機13において給油前の作業を行う(ステップS216)。
こうして、給油前作業が完了すると、計量機13は、計量機制御装置12により給油が許可され、給油可能な状態になる(ステップS217)。作業員は、指定されたノズルを用いて顧客の車両に対する給油を行い(ステップS218)、給油の完了後に外設機14で精算に関する作業を行う(ステップS219)。
一方、計量機13が使用中であると判定された場合(ステップS210でYES)、計量機制御装置12は、計量機13が使用中である旨の通知を、給油所サーバ11に送信する(ステップS220)。
給油所サーバ11は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、その通知を携帯端末2に送信する(ステップS221)。
携帯端末2は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、計量機13が使用中である旨のメッセージを表示する(ステップS222)。
このように、本実施形態では、送信先情報と計量機識別情報とを含み、計量機13に表示されている2次元コード134を、携帯端末2で撮像することにより、計量機識別情報が送信され、計量機識別情報に対応する計量機13が給油可能な状態になる。また、給油情報が、携帯端末2から、給油所サーバ11及び計量機制御装置12を介して外設機14に送信される。これにより、作業員は、計量機識別情報及び給油情報を手動入力することなく、給油を行うことができる。このため、本実施形態によれば、給油を行う作業員の負担を軽減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図16乃至図20を用いて説明する。本実施形態においては、2次元コード134に代えてビーコン装置334を用いる。以下、本実施形態について、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し又は簡潔にする。
本実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成は、図1に示す第1実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成と同様であり、複数の給油所システム1、携帯端末2、管理サーバ3を含む。また、本実施形態による給油所システム1の構成は、図2に示す第1実施形態による給油所システム1の構成と同様であり、給油所サーバ11、計量機制御装置12、複数の計量機13、複数の外設機14を含む。
また、本実施形態による給油所サーバ11、計量機制御装置12及び携帯端末2の構成は、それぞれ図3、図4及び図5に示す第1実施形態による給油所サーバ11、計量機制御装置12及び携帯端末2の構成と同様である。なお、本実施形態による携帯端末2は、第2無線通信部208により、計量機13に設けられたビーコン装置334からビーコン信号を受信可能に構成されている。
図16は、本実施形態による計量機13の概観の一例を示す図である。計量機13は、ハイオク用ノズル131、レギュラー用ノズル132、軽油用ノズル133等を有する。本実施形態では、計量機13には、2次元コード134に代えてビーコン装置334が設けられている。ビーコン装置334は、計量機13ごとに設けられている。ビーコン装置334は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)等の通信規格に基づき、所定時間ごとにビーコン信号を送出する。所定時間とは数秒であり、例えば、2秒である。ビーコン装置334の信号送出エリアの半径は、例えば、1mである。ビーコン装置334は、他の計量機13に取り付けられた他のビーコン装置334の信号送出エリアと重ならない位置に取り付けられる。このため、携帯端末2は、複数のビーコン装置334のビーコン信号を同時に受信することはない。なお、ビーコン装置334は、電池により電源供給されてもよいし、AC/DC電源により電源供給されてもよい。また、計量機13のビーコン装置334の数は、1個でもよいし、複数個でもよい。
図17は、本実施形態によるビーコン信号に含まれる情報を示す図である。図17(a)においては、ビーコン信号は、送信先情報、給油所識別情報、計量機識別情報を含む。送信先情報は、給油に関する情報(以下、給油情報という)、給油所識別情報及び計量機識別情報の送信先に関する情報を表し、管理サーバ識別コードである。給油情報は、例えば、油種、給油方法、精算方法等を表す。携帯端末2は、図17(a)に示す情報を含むビーコン信号を受信すると、後述する図19(a)に示す対応表を参照して、管理サーバ識別コードから管理サーバ3のIPアドレスを取得する。携帯端末2は、給油所識別コード、計量機識別コードを、顧客により入力された給油情報とともに、IPアドレスで示された管理サーバ3に送信する。なお、図17(b)に示すように、給油所識別情報をビーコン信号に含めずに、送信先情報、計量機識別情報の2つを含めてもよい。
図18は、本実施形態による携帯端末2に入力される情報の一例を示す図である。図18に示すように、携帯端末2に入力される情報は、給油所識別情報、計量機識別情報、油種、給油方法、精算方法である。顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動し、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を、図18に示すそれぞれの入力欄に入力する。油種としては、ハイオク、レギュラー、軽油等が挙げられる。給油方法としては、定額、定量、満タン等が挙げられる。精算方法としては、現金、電子マネー、プリペイドカード、クレジットカード等が挙げられる。携帯端末2は、図17(a)に示す情報を含むビーコン信号を受信すると、給油所識別コード、計量機識別コードを、図18に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」のそれぞれの入力欄に入力する。なお、顧客は、給油アプリケーションを、予め携帯端末2にダウンロードしておく必要がある。
図19は、本実施形態による携帯端末2及び管理サーバ3に記憶される対応表の例を示す図である。図19(a)は、管理サーバ識別情報と管理サーバ3のIPアドレスとの対応表を示す図であり、携帯端末2に記憶される。管理サーバ識別情報は、図17に示すビーコン信号に含まれる送信先情報である管理サーバ識別コードである。管理サーバ3のIPアドレスは、管理サーバ識別コードに関連付けて記憶される。携帯端末2は、受信したビーコン信号に含まれる管理サーバ識別コードをもとに、図19(a)に示す対応表を参照して、管理サーバ3のIPアドレスを取得する。図19(b)は、給油所識別情報と給油所サーバ11のIPアドレスとの対応表を示す図であり、管理サーバ3に記憶される。給油所識別情報は、複数の給油所システム1のそれぞれを特定するための情報であり、給油所システム1ごとに異なる給油所識別コードが割り当てられる。給油所システム1の給油所サーバ11のIPアドレスは、給油所識別コードに関連付けて記憶される。管理サーバ3は、携帯端末2から受信した給油所識別コードをもとに、図19(b)に示す対応表を参照して、給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。これにより、管理サーバ3は、IPアドレスで示された給油所サーバ11に、給油情報、計量機識別コードを送信することができる。なお、図19(c)に示すように、給油所識別情報を用いずに、計量機識別情報と給油所サーバ11のIPアドレスとの対応表を管理サーバ3に記憶してもよい。複数の給油所システム1のそれぞれは複数の計量機13を含み、図19(c)は、給油所システム1に10台の計量機13が含まれている場合における対応表を表している。給油所システム1の給油所サーバ11のIPアドレスは、給油所システム1に含まれる複数の計量機13の計量機識別コードに関連付けて記憶される。管理サーバ3は、携帯端末2から受信した計量機識別コードをもとに、図19(c)に示す対応表を参照して、給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。これにより、管理サーバ3は、IPアドレスで示された給油所サーバ11に、給油情報、計量機識別コードを送信することができる。
図20は、本実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。図20においては、ビーコン信号には、図17(a)に示す情報が含まれ、管理サーバ3には、図19(b)に示す対応表が記憶されている。
まず、顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動する(ステップS301)。顧客は、給油アプリケーションの画面に、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を入力する(ステップS302)。顧客が給油情報を入力した時点では、図18に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」の入力欄は空欄である。顧客は、携帯端末2を所持して、車両で所望する給油所へ行き、所望する計量機13の前に車両を停めるか、又は給油所の作業員に案内されて計量機13の前に車両を停める(ステップS303)。
顧客が携帯端末2を所持して車外へ出て、携帯端末2がビーコン装置334のビーコン信号送出エリア内に位置すると、携帯端末2は、第2無線通信部208により、計量機13のビーコン装置334からビーコン信号を受信する(ステップS304)。なお、ビーコン信号は、図17(a)に示す情報を含み、携帯端末2は、ビーコン信号を受信する。携帯端末2は、ビーコン信号に含まれる給油所識別コード、計量機識別コードを、図18に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」の入力欄にそれぞれ入力する(ステップS305)。携帯端末2は、図19(a)に示す対応表を参照し、ビーコン信号に含まれる管理サーバ識別コードに対応する管理サーバ3のIPアドレスを取得する(ステップS306)。携帯端末2は、ネットワーク5を介して、給油所識別コード、計量機識別コードを、給油情報とともに、IPアドレスで示された管理サーバ3に送信する(ステップS307)。即ち、携帯端末2は、ビーコン信号を受信し、管理サーバ3のIPアドレス、給油所識別情報、及び計量機識別情報を取得したことを契機として、給油所識別情報と計量機識別情報とを、給油情報とともに、管理サーバ3に送信する。携帯端末2は、送信を完了すると、給油所識別情報と計量機識別情報とを削除し、図18に示す「給油所識別情報」、「計量機識別情報」の入力欄を非表示にする(ステップS308)。このように、計量機識別情報を含むビーコン信号を携帯端末2で受信することにより、作業員が計量機識別情報を手動入力する必要はなくなる。このため、作業員の負担を軽減することができる。
管理サーバ3は、給油情報、給油所識別コード、計量機識別コードを受信し、図19(b)に示す対応表を参照して、給油所識別コードに対応する給油所サーバ11のIPアドレスを取得する(ステップS309)。管理サーバ3は、給油情報、計量機識別コードを、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信する(ステップS310)。給油所サーバ11は、給油情報、計量機識別コードを受信し、給油情報、計量機識別コードを計量機制御装置12に送信する(ステップS311)。
計量機制御装置12は、給油情報、計量機識別コードを受信し、計量機識別コードに対応する計量機13が使用中であるか否かを判定する(ステップS312)。計量機13が使用中でないと判定された場合(ステップS312でNO)、計量機制御装置12は、給油情報に含まれる油種に応じたノズルを指定し、ノズルの使用許可通知を、計量機13に送信する(ステップS313)。また、計量機制御装置12は、給油情報を、計量機13と対になって使用される外設機14に送信する(ステップS314)。
計量機13は、ノズルの使用許可通知を受信し、指定されたノズルが使用可能な状態になる(ステップS315)。外設機14は、給油情報を受信し、受信した給油情報に基づき、作業員が給油前に行う作業に関する情報、外設機14及び計量機13の操作情報等を表示装置に表示する(ステップS316)。作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、外設機14において給油前の作業を行う(ステップS317)。例えば、作業員は、給油情報を確認し、精算方法が電子マネーやクレジットカードであった場合は、顧客から電子マネー媒体やクレジットカードを預かって、電子マネー媒体やクレジットカードを、外設機14に備えられている対応する装置で読み取らせる。また、作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、計量機13において給油前の作業を行う(ステップS318)。例えば、作業員は、計量機13のホルダからの使用可能となったノズルの取り外し、車両の給油口へのノズルの挿入等を行う。なお、外設機14、計量機13の給油前作業及び操作に関する情報等を、外設機14、計量機13のそれぞれの表示装置に個別に表示してもよい。
こうして、給油前作業が完了すると、計量機13は、計量機制御装置12により給油が許可され、給油可能な状態になる(ステップS319)。作業員は、指定されたノズルを用いて顧客の車両に対する給油を行い(ステップS320)、給油の完了後に外設機14で精算に関する作業を行う(ステップS321)。
一方、計量機13が使用中であると判定された場合(ステップS312でYES)、計量機制御装置12は、計量機13が使用中である旨の通知を、給油所サーバ11に送信する(ステップS322)。
給油所サーバ11は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、その通知を管理サーバ3に送信する(ステップS323)。管理サーバ3は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、その通知を携帯端末2に送信する(ステップS324)。
携帯端末2は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、計量機13が使用中である旨のメッセージを表示する(ステップS325)。これにより、顧客は、携帯端末2が、使用中の計量機13のビーコン装置334からビーコン信号を受信したことを把握し、作業員により給油可能な計量機13のビーコン装置334からのビーコン信号を、改めて携帯端末2により受信することができる。
なお、図17(b)に示すように、給油所識別情報を含まないビーコン信号を用いてもよい。この場合、携帯端末2は、図19(a)に示す対応表を参照し、受信したビーコン信号に含まれる管理サーバ識別コードに対応する管理サーバ3のIPアドレスを取得する。携帯端末2は、ビーコン信号に含まれる計量機識別コードを、給油情報とともに、IPアドレスで示された管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、携帯端末2から給油情報、計量機識別コードを受信し、図19(c)に示す対応表を参照して、計量機識別コードに対応する給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。管理サーバ3は、給油情報、計量機識別コードを、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信する。その後はステップS311以降と同様の処理が行われ、図20と同様に、作業員は、計量機識別情報に対応する計量機13を用いて給油を行うことができる。
このように、本実施形態では、送信先情報と計量機識別情報とを含み、計量機13のビーコン装置334から送出されるビーコン信号を、携帯端末2で受信することにより、計量機識別情報が送信され、計量機識別情報に対応する計量機13が給油可能な状態になる。また、給油情報が、携帯端末2から、管理サーバ3、給油所サーバ11及び計量機制御装置12を介して外設機14に送信される。これにより、作業員は、計量機識別情報及び給油情報を手動入力することなく、給油を行うことができる。このため、本実施形態によれば、給油を行う作業員の負担を軽減することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、図21乃至図24を用いて説明する。本実施形態においては、携帯端末2は管理サーバ3を介さずに給油所サーバ11と通信可能である。また、本実施形態においては、2次元コード134に代えてビーコン装置334を用いる。以下、本実施形態について、第2及び第3実施形態と異なる構成を中心に説明する。第2及び第3実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し又は簡潔にする。
本実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成は、図11に示す第2実施形態によるフルサービス給油所向けシステムの構成と同様であり、複数の給油所システム1、携帯端末2を含む。また、本実施形態による給油所システム1の構成は、図12に示す第2実施形態による給油所システム1の構成と同様であり、給油所サーバ11、計量機制御装置12、複数の計量機13、複数の外設機14を含む。
また、本実施形態による計量機13の構成は、図16に示す第3実施形態による計量機13と同様であり、計量機13には2次元コード134に代えてビーコン装置334が設けられている。
図21は、本実施形態によるビーコン信号に含まれる情報を示す図である。図21に示すように、ビーコン信号は、送信先情報、計量機識別情報を含む。送信先情報は、給油情報及び計量機識別情報の送信先に関する情報を表し、給油所識別コードである。給油情報は、例えば、油種、給油方法、精算方法等を表す。携帯端末2は、図21に示す情報を含むビーコン信号を受信すると、後述する図23に示す対応表を参照して、給油所識別コードに対応する給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。携帯端末2は、計量機識別コードを、顧客により入力された給油情報とともに、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信する。
図22は、本実施形態による携帯端末2に入力される情報の一例を示す図である。図22に示すように、携帯端末2に入力される情報は、計量機識別情報、油種、給油方法、精算方法である。顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動し、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を、図22に示すそれぞれの入力欄に入力する。油種としては、ハイオク、レギュラー、軽油等が挙げられる。給油方法としては、定額、定量、満タン等が挙げられる。精算方法としては、現金、電子マネー、プリペイドカード、クレジットカード等が挙げられる。携帯端末2は、図21に示す情報を含むビーコン信号を受信すると、計量機識別コードを、図22に示す入力欄に入力する。
図23は、本実施形態による携帯端末2に記憶される対応表の一例を示す図である。携帯端末2には、図23に示すような、給油所識別情報と給油所サーバ11のIPアドレスとの対応表が記憶される。給油所識別情報は、複数の給油所システム1のそれぞれを特定するための情報であり、給油所システム1ごとに異なる給油所識別コードが割り当てられる。給油所システム1の給油所サーバ11のIPアドレスは、給油所識別コードに関連付けて記憶される。携帯端末2は、給油所識別コードを含むビーコン信号を受信し、図23に示す対応表を参照して、給油所サーバ11のIPアドレスを取得する。これにより、携帯端末2は、給油情報、計量機識別コードを、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信することができる。
図24は、本実施形態による給油が完了するまでの流れの一例を示すシーケンスチャートである。
まず、顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを起動する(ステップS401)。顧客は、給油アプリケーションの画面に、給油情報である、油種、給油方法、精算方法を入力する(ステップS402)。顧客が給油情報を入力した時点では、図22に示す「計量機識別情報」の入力欄は空欄である。顧客は、携帯端末2を所持して、車両で所望する給油所へ行き、所望する計量機13の前に車両を停めるか、又は給油所の作業員に案内されて計量機13の前に車両を停める(ステップS403)。
顧客が携帯端末2を所持して車外へ出て、携帯端末2がビーコン装置334のビーコン信号送出エリア内に位置すると、携帯端末2は、第2無線通信部208により、計量機13のビーコン装置334からビーコン信号を受信する(ステップS404)。なお、携帯端末2は、ビーコン信号を受信する。携帯端末2は、ビーコン信号に含まれる計量機識別コードを、図22に示す「計量機識別情報」の入力欄に入力する(ステップS405)。携帯端末2は、図23に示す対応表を参照し、ビーコン信号に含まれる給油所識別コードに対応する給油所サーバ11のIPアドレスを取得する(ステップS406)。携帯端末2は、ネットワーク5を介して、計量機識別コードを、給油情報とともに、IPアドレスで示された給油所サーバ11に送信する(ステップS407)。即ち、携帯端末2は、ビーコン信号を受信し、給油所サーバ11のIPアドレス、及び計量機識別情報を取得したことを契機として、計量機識別情報を、給油情報とともに、給油所サーバ11に送信する。携帯端末2は、送信を完了すると、計量機識別情報を削除し、図22に示す「計量機識別情報」の入力欄を非表示にする(ステップS408)。このように、計量機識別情報を含むビーコン信号を携帯端末2で受信することにより、作業員が計量機識別情報を手動入力する必要はなくなる。このため、作業員の負担を軽減することができる。
給油所サーバ11は、給油情報、計量機識別コードを受信し、給油情報、計量機識別コードを計量機制御装置12に送信する(ステップS409)。
計量機制御装置12は、給油情報、計量機識別コードを受信し、計量機識別コードに対応する計量機13が使用中であるか否かを判定する(ステップS410)。計量機13が使用中でないと判定された場合(ステップS410でNO)、計量機制御装置12は、給油情報に含まれる油種に応じたノズルを指定し、ノズルの使用許可通知を、計量機13に送信する(ステップS411)。また、計量機制御装置12は、給油情報を、計量機13と対になって使用される外設機14に送信する(ステップS412)。
計量機13は、ノズルの使用許可通知を受信し、指定されたノズルが使用可能な状態になる(ステップS413)。外設機14は、給油情報を受信し、受信した給油情報に基づき、作業員が給油前に行う作業に関する情報、外設機14及び計量機13の操作情報等を表示装置に表示する(ステップS414)。作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、外設機14において給油前の作業を行う(ステップS415)。また、作業員は、外設機14に表示される情報に基づき、計量機13において給油前の作業を行う(ステップS416)。
こうして、計量機13は、計量機制御装置12により給油が許可され、給油可能な状態になる(ステップS417)。作業員は、指定されたノズルを用いて顧客の車両に対する給油を行い(ステップS418)、給油の完了後に外設機14で精算に関する作業を行う(ステップS419)。
一方、計量機13が使用中であると判定された場合(ステップS410でYES)、計量機制御装置12は、計量機13が使用中である旨の通知を、給油所サーバ11に送信する(ステップS420)。
給油所サーバ11は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、その通知を携帯端末2に送信する(ステップS421)。
携帯端末2は、計量機13が使用中である旨の通知を受信し、計量機13が使用中である旨のメッセージを表示する(ステップS422)。
このように、本実施形態では、送信先情報と計量機識別情報とを含み、計量機13のビーコン装置334から送出されるビーコン信号を、携帯端末2で受信することにより、計量機識別情報が送信され、計量機識別情報に対応する計量機13が給油可能な状態になる。また、給油情報が、携帯端末2から、給油所サーバ11及び計量機制御装置12を介して外設機14に送信される。これにより、作業員は、計量機識別情報及び給油情報を手動入力することなく、給油を行うことができる。このため、本実施形態によれば、給油を行う作業員の負担を軽減することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について、図25を用いて説明する。
図25は、本実施形態による給油所システム30のブロック図である。給油所システム30は、給油所に設置され、給油所の作業員の操作により給油を行う計量機40と、前記計量機を識別する計量機識別情報を含む表示物を撮像する顧客端末又は計量機40を識別する計量機識別情報を無線通信により取得する顧客端末から送信された計量機識別情報、及び顧客端末に入力された給油情報を受信し、計量機識別情報に対応する計量機40に、給油情報に応じた給油を許可する制御装置50と、を備える。
このような構成によれば、顧客端末が、計量機40を識別する計量機識別情報を無線通信により取得すると、制御装置50は、顧客端末から送信される計量機識別情報、及び顧客端末に入力された給油情報を受信する。制御装置50は、計量機識別情報に対応する計量機40に、給油情報に応じた給油を許可する。これにより、顧客は、計量機識別情報を手動入力することなく、給油を行うことができる。このため、本実施形態によれば、作業員の負担を軽減することができる。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上述の第1実施形態及び第2実施形態では、表示物である2次元コード134を計量機13に表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、計量機13の近傍に、計量機13とは別に設置物を設置し、その設置物に表示物を表示してもよい。計量機13の近傍とは、例えば、計量機13の筐体の端面から0.6m程度の範囲内の場所である。また、表示物を外設機14に表示してもよく、例えば、外設機14の表示装置に表示してもよい。この場合、例えば、給油前には表示物を表示しておき、計量機制御装置12から給油情報を受信すると表示物を非表示にし、給油前の作業に関する情報等を表示する。さらに、外設機14の近傍に、外設機14とは別に設置物を設置し、その設置物に表示物を表示してもよい。外設機14の近傍とは、例えば、外設機14の筐体の端面から0.6m程度の範囲内の場所である。上述した場所を、計量機13を含む計量機エリアと称することとする。このように、表示物は、計量機13ごとに、計量機13を含む計量機エリア内に表示されていればよい。なお、計量機エリア外であっても、顧客が表示物と計量機13との対応関係を把握できれば、表示物を計量機13から離れた場所に表示してもよい。
また、上述の第1実施形態及び第2実施形態では、表示物が2次元コード134である場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1次元バーコード、数字、文字、図形のいずれか、又はそれらの組み合わせを表示してもよい。
上述の第3実施形態及び第4実施形態では、ビーコン装置334が計量機13に設けられる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、計量機13の近傍に、計量機13とは別に設置物を設置し、その設置物にビーコン装置334を設けてもよい。計量機13の近傍とは、例えば、計量機13の筐体の端面から0.6m程度の範囲内の場所である。また、ビーコン装置334を外設機14に設けてもよい。さらに、外設機14の近傍に、外設機14とは別に設置物を設置し、その設置物にビーコン装置334を設けてもよい。外設機14の近傍とは、例えば、外設機14の筐体の端面から0.6m程度の範囲内の場所である。
なお、ビーコン装置334を、例えば、停車エリア20の上部の空間に設けてもよい。図26は、他の実施形態によるビーコン装置334を示す図であって、停車エリア20及びビーコン装置334を上方から見た図である。図26において、延長部335は棒状をなし、延長部335の一端は計量機13の上部に固定されている。延長部335の他端にはビーコン装置334が取り付けられている。ビーコン装置334は、平面視で停車エリア20の略中心であって、車両と干渉しないように地表面から2.5m以上の高さに設けられていることが好ましい。また、ビーコン装置334の信号送出エリアの半径は、地表面からの高さと同程度であると良い。例えば、ビーコン装置334が地表面から2.5mの高さに設置される場合、ビーコン装置334の信号送出エリアの半径は、2.5m程度であることが好ましい。また、ビーコン装置334を、停車エリア20の略中心の地表面に設けてもよい。この場合、ビーコン装置334の信号送出エリアの半径は、2m程度であることが好ましい。
ビーコン装置334を、停車エリア20の上部の空間、又は停車エリア20の地表面に設けることにより、顧客は車外に出ることなく、携帯端末2でビーコン信号を受信し、計量機識別情報等を送信することができる。この場合、携帯端末2は、所定回数、例えば3回連続してビーコン信号を受信すると、計量機識別情報等を送信することが好ましい。これにより、車両が計量機13の前に停車せずに通過した場合、携帯端末2が計量機識別情報等を送信することを防止することができる。
上述した場所も、計量機13を含む計量機エリアである。ビーコン装置334は、計量機13ごとに、計量機13を含む計量機エリア内に設置されていればよい。なお、計量機エリア外であっても、ビーコン装置334の送出エリアが重なっておらず、顧客がビーコン装置334と計量機13との対応関係を把握できれば、ビーコン装置334を計量機13から離れた場所に設置してもよい。また、計量機13に対応するビーコン装置334の数は、1個でもよいし、複数個でもよい。
また、上述の第3実施形態及び第4実施形態では、顧客は、携帯端末2において、給油アプリケーションを手動起動する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、給油所の入口又は給油所内に他のビーコン装置334を設け、携帯端末2が他のビーコン装置334から他のビーコン信号を受信した場合に、給油アプリケーションを自動起動するようにしてもよい。また、携帯端末2が他のビーコン装置334から他のビーコン信号を受信した場合に、給油アプリケーションを自動起動せず、給油アプリケーションの起動を促す旨のメッセージを表示するようにしてもよい。
また、上述の第1実施形態及び第2実施形態においても、第3実施形態及び第4実施形態の他のビーコン装置334に相当するビーコン装置を設け、携帯端末2が、同様に動作するようにしてもよい。
また、上述の第3実施形態及び第4実施形態では、計量機識別情報を含むビーコン信号を携帯端末2で受信することにより、計量機識別情報を取得する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、計量機識別情報が記憶されたICチップを内蔵するタグを計量機13に取り付け、携帯端末2のNFC(Near Field Communication)リーダ機能でタグを読み取ることにより、計量機識別情報を取得してもよい。
また、上述の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う計量機と、
前記計量機を識別する計量機識別情報を含む表示物を撮像した顧客端末又は前記計量機を識別する計量機識別情報を無線通信により取得した顧客端末から送信された、前記計量機識別情報と、前記顧客端末に記憶されていた給油情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可する制御装置と、
を備えることを特徴とする給油所システム。
(付記2)
前記顧客端末は、前記計量機ごとに設けられている前記表示物を撮像することにより、又は、前記計量機ごとに設けられているビーコン装置から送出されるビーコン信号を受信することにより、前記計量機識別情報を取得することを特徴とする付記1に記載の給油所システム。
(付記3)
前記表示物は、前記給油情報及び前記計量機識別情報の送信先に関する情報を含み、
前記顧客端末は、前記給油情報及び前記計量機識別情報を前記送信先に送信することを特徴とする付記2に記載の給油所システム。
(付記4)
前記ビーコン信号は、前記給油情報及び前記計量機識別情報の送信先に関する情報を含み、
前記顧客端末は、前記給油情報及び前記計量機識別情報を前記送信先に送信することを特徴とする付記2に記載の給油所システム。
(付記5)
前記送信先は、複数の前記給油所に設置されている給油所システムを管理する管理サーバであることを特徴とする付記3又は4に記載の給油所システム。
(付記6)
前記表示物又は前記ビーコン信号は、前記給油所を識別する給油所識別情報を含み、
前記顧客端末は、前記給油所識別情報を、前記給油情報及び前記計量機識別情報とともに、前記管理サーバに送信することを特徴とする付記5に記載の給油所システム。
(付記7)
複数の前記給油所のそれぞれに設置され、前記管理サーバと通信可能な給油所サーバを備え、
前記管理サーバは、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶し、前記顧客端末から受信した前記給油情報及び前記計量機識別情報を、前記計量機識別情報に対応するIPアドレスの前記給油所サーバに送信することを特徴とする付記5に記載の給油所システム。
(付記8)
複数の前記給油所のそれぞれに設置され、前記管理サーバと通信可能な給油所サーバを備え、
前記管理サーバは、前記給油所識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶し、前記顧客端末から受信した前記給油情報及び前記計量機識別情報を、前記給油所識別情報に対応するIPアドレスの前記給油所サーバに送信することを特徴とする付記6に記載の給油所システム。
(付記9)
前記顧客端末と通信可能な給油所サーバを備え、
前記送信先は、前記給油所サーバであることを特徴とする付記3又は4に記載の給油所システム。
(付記10)
前記計量機と対になって使用される外設機を備え、
前記外設機は、前記給油情報に基づき、給油に関する情報を表示することを特徴とする付記1乃至9のいずれかに記載の給油所システム。
(付記11)
前記制御装置は、前記計量機識別情報に対応する前記計量機が使用中である場合に、前記計量機が使用中であることを表す信号を前記顧客端末に送信することを特徴とする付記1乃至10のいずれかに記載の給油所システム。
(付記12)
前記顧客端末は、前記表示物を撮像し、前記送信先に関する情報と前記計量機識別情報とを取得したこと、又は、前記ビーコン信号を受信し、前記送信先に関する情報と前記計量機識別情報とを取得したことを契機として、前記給油情報と前記計量機識別情報とを前記送信先に送信することを特徴とする付記3乃至11のいずれかに記載の給油所システム。
(付記13)
前記顧客端末は、前記給油所内に設けられた他のビーコン装置から送出される他のビーコン信号を受信すると、前記給油情報及び前記計量機識別情報を送信するためのアプリケーションプログラムを起動し、又は、前記アプリケーションプログラムの起動を促す表示を行うことを特徴とする付記2乃至12のいずれかに記載の給油所システム。
(付記14)
顧客端末を用いて、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う計量機に給油を許可する制御装置における情報処理方法であって、
前記顧客端末により、前記計量機を識別する計量機識別情報を含む表示物を撮像するステップ又は前記計量機を識別する計量機識別情報を無線通信により取得するステップと、
前記顧客端末により、前記計量機識別情報と、前記顧客端末に記憶されていた給油情報と、を送信するステップと、
前記制御装置により、前記計量機識別情報及び前記給油情報を受信するステップと、
前記制御装置により、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
(付記15)
顧客端末を用いて、給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う計量機に給油を許可する制御装置における情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記顧客端末により、前記計量機を識別する計量機識別情報を含む表示物を撮像するステップ又は前記計量機を識別する計量機識別情報を無線通信により取得するステップと、
前記顧客端末により、前記計量機識別情報と、前記顧客端末に記憶されていた給油情報と、を送信するステップと、
前記制御装置により、前記計量機識別情報及び前記給油情報を受信するステップと、
前記制御装置により、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、
を備えることを特徴とするプログラム。
1 給油所システム
2 携帯端末
3 管理サーバ
4 基地局
5 ネットワーク
6 移動体通信ネットワーク
7 SS−LAN
8 LAN
11 給油所サーバ
12 計量機制御装置
13 計量機
14 外設機
20 停車エリア
111、121、201 CPU
112、122、202 ROM
113、123、203 RAM
114、124、204 記憶装置
115、125 表示装置
116、126 入力装置
117 通信I/F
118、129、210 バス
127 第1通信I/F
128 第2通信I/F
131 ハイオク用ノズル
132 レギュラー用ノズル
133 軽油用ノズル
134 2次元コード
205 ディスプレイ
206 タッチセンサ
207 第1無線通信部
208 第2無線通信部
209 撮像部
334 ビーコン装置
335 延長部

Claims (7)

  1. 給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムであって、
    前記顧客端末には、給油情報が入力され、
    前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記給油所を識別する給油所識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられ、
    前記管理サーバは、前記給油所識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶し、
    前記顧客端末は、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を送信し、
    前記管理サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記給油所識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、
    前記給油所サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信し、
    前記制御装置は、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可する、
    ことを特徴とするフルサービス給油所向けシステム。
  2. 給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムであって、
    前記顧客端末には、給油情報が入力され、
    前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられ、
    前記管理サーバは、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶し、
    前記顧客端末は、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、
    前記管理サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記計量機識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信し、
    前記給油所サーバは、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信し、
    前記制御装置は、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可する、
    ことを特徴とするフルサービス給油所向けシステム。
  3. 前記計量機と対になって使用される外設機を備え、
    前記外設機は、前記給油情報に基づき、給油に関する情報を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のフルサービス給油所向けシステム。
  4. 前記制御装置は、前記計量機識別情報に対応する前記計量機が使用中である場合に、前記計量機が使用中であることを表す信号を前記顧客端末に送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフルサービス給油所向けシステム。
  5. 前記顧客端末は、前記給油所内に設けられたビーコン装置から送出されるビーコン信号を受信すると、前記給油情報及び前記計量機識別情報を送信するためのアプリケーションプログラムを起動し、又は、前記アプリケーションプログラムの起動を促す表示を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフルサービス給油所向けシステム。
  6. 給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムの給油方法であって、
    前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記給油所を識別する給油所識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられており、
    前記顧客端末により、給油情報を入力するステップと、
    前記管理サーバにより、前記給油所識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶するステップと、
    前記顧客端末により、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を送信するステップと、
    前記管理サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と前記給油所識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記給油所識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、
    前記給油所サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信するステップと、
    前記制御装置により、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、
    を備えることを特徴とするフルサービス給油所向けシステムの給油方法。
  7. 給油所に設置され、前記給油所の作業員の操作により給油を行う複数の計量機と、前記複数の計量機を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能である給油所サーバと、を有する複数の給油所システムと、前記複数の給油所システムの給油所サーバのそれぞれとネットワークを介して通信可能である管理サーバと、ネットワークを介して前記管理サーバと通信可能である、顧客が所有する顧客端末と、を備えるフルサービス給油所向けシステムの給油方法であって、
    前記複数の計量機のそれぞれには、当該計量機を識別する計量機識別情報と前記管理サーバの送信先を特定する固有情報と、を含む表示物が設けられており、
    前記顧客端末により、給油情報を入力するステップと、
    前記管理サーバにより、前記計量機識別情報と前記給油所サーバのIPアドレスとの対応表を記憶するステップと、
    前記顧客端末により、前記表示物を撮像して、前記計量機識別情報と前記管理サーバの前記固有情報と、を取得し、前記管理サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、
    前記管理サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記対応表に基づいて、前記計量機識別情報に対応する給油所サーバに、ネットワークを介して、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を送信するステップと、
    前記給油所サーバにより、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記制御装置に、前記給油情報と前記計量機識別情報とを送信するステップと、
    前記制御装置により、前記給油情報と前記計量機識別情報と、を受信し、前記計量機識別情報に対応する前記計量機に、前記給油情報に応じた給油を許可するステップと、
    を備えることを特徴とするフルサービス給油所向けシステムの給油方法。
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