JP2021041935A - 口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置 - Google Patents

口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置 Download PDF

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良平 山澄
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Abstract

【課題】袋の口折り〜袋の口部に設けられた口閉じ紐の紐結びまでの作業を高速で正確に行える口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置を提供する。【解決手段】治具ケース2、口折り機構3、押圧機構4、紐チャック5、搬送機構6、角折り機構7、一次紐結び機10、受け渡し機構、及び二次紐結び機を備え、袋の口折り、上からの押さえつけ、口閉じ紐の立ち上げ、口閉じ部の両側の角の立ち上げ、口閉じ紐の一次結び、口閉じ紐の受け渡し、口閉じ紐の二次結びが順に自動化作業によってなされる装置にした。【選択図】図1

Description

この発明は、口閉じ紐付き袋を、その袋の口を折り曲げて閉じた後に前記口閉じ紐を所定の位置と姿勢をもった状態に立ち上がらせ、この状態を維持して搬送方向後方に待機した紐結び機に受け渡し、その紐結び機で口閉じ紐を結ぶ口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置に関する。
市販の包装袋のひとつに、袋の開口縁の両側に、口閉じ紐を備えた紙製の袋がある。この口閉じ紐付き袋は、主に、定量の穀物(主に米)を収納する目的で利用されている。
米袋は、所謂ポリ袋が多用されているが、紙製の包装袋は、専用の封緘設備を必要としない利点がある。それに加え、ポリ袋に比較して紙袋の持つ風合いや手作りイメージ感なども得られることから、スーパーマーケットなどへの販売展開のために生産者や卸元において米などの穀物を、例えば、3kgや5kgと言った量に小分けして販売するのに適しており、その紙製の口閉じ紐付き袋の需要が高まっている。
この口閉じ紐付き袋は、収納対象の米などを定量収納した後、口部をある幅を持って上から下に向かって巻くように数回折り曲げる(この作業は口折りと称される)。折り曲げの回数は一般的には3回程度である。
次いで、折り曲げた箇所の両側の耳部を上向きに折り曲げて起立させ(この作業は角折りと称される)、その後、角折りした両側の耳部を内側に向かって折り曲げ、袋の左右の耳部に連なっている口閉じ紐を互いに結び合わせて口閉じの作業を完了する。
口閉じ紐の結び合わせは、本結びや蝶結びなどの形態で行われる。本出願人は、その紐結びの作業を自動化した機械を下記特許文献1で提案し、さらに、収納対象物を収納した袋を口折りした後に角折りを実施し、さらに、口閉じ紐を位置決めして立ち上がらせて紐結び機に受け渡す装置を下記特許文献2で提案している。
特開2015−113143号公報 特開2017−95141号公報
袋の口折り、角折り及び口閉じ紐の立ち上げを行う上記特許文献2の装置と、特許文献1の紐結び機を組み合わせると、袋の口折り〜紐結びまでの全工程の作業を自動化できる。
ところが、特許文献2の装置は、袋の穀物収納部の幅と幅直角な前後(奥行き)寸法を機械で整えており、整えた幅寸法と奥行き寸法に不可避のばらつきが生じる。
そのために、角折り点と口閉じ紐の立ち上げ位置が安定せず、立ち上げた口閉じ紐を正確に掴むことができなかったりして紐結びを失敗することがあった。
また、特許文献1の紐結び機は、機構上、紐結び動作の高速化に限界があり、ひとつの袋の紐結びに要する時間を手作業による紐結び時間に比べて早くする要求に応えるのが難しかった。
このような事情から、口折り〜紐結びまでの作業を高速で正確に行える機械が望まれている。
この発明は、その要求に応えた口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置を提供することを課題としている。
上記課題の解決策として提供するこの発明の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置は、
治具ケース、口折り機構、押圧機構、搬送機構、紐チャック、角折り機構、一次紐結び機、受け渡し機構、及び二次紐結び機を備えている。
前記治具ケースは、米口閉じ紐付き袋(以下では単に袋と言う)を受け入れて当該袋の対象収納部の幅と幅直角な奥行き寸法を整える上部開口のケースである。前記袋は、前記治具ケースに入れて自身の幅方向と直交する向きに搬送される。なお、ここでいう対象収納部は米などが定量収納された部位であり、この部位が治具ケースに受け入れられる。
前記口折り機構は、前記治具ケースに入れた袋の上端の口部を、袋の幅方向に進退可能かつ昇降可能な口折り板で袋の前後から挟む。口折り板は、2組を袋の左右に対向して設け、その2組の口折り板による挟みつけが袋の左右から半々になされるものが好ましい。
その挟みつけ後に口折り板は、袋の上端の左右の口閉じ紐を相反する向きに延びた状態で水平に支持し、この状態で袋の口部の挟み状態を維持して回転しながら降下し、袋の対象物が入っていない上側の領域を巻くように数回折り曲げる。
その折り曲げ(口折り)を終えたら、押圧機構が作動する。その押圧機構は昇降可能な押圧板を有しており、その押圧板が押し下げられて袋の口折りされた部位(口折り部)の両側の耳部を避けた箇所を上から押さえつける。
次いで、搬送路の長手方向と上下方向に移動可能となした紐チャックが作動する。その紐チャックは、搬送路に配置された角折り部に設けられており、その角折り部から搬送方向後方に移動して押圧板に押さえつけられた袋の左右の口閉じ紐の先端側を掴む。
作業がそこまで進行すると、口折り機構は、口折り板が袋の上端の挟みつけを解除して搬送路の側方に退避する。
セット部の搬送方向前方に配置されている前記紐チャックは、2組の挟み具を前記搬送路の中心を基準にして左右対称に配置したものであって、前記角折り部に戻りながら、なおかつ、水平支軸を支点に回動しながら立ち上がって掴んだ口閉じ紐を持ち上げる。
前記搬送機構は、平坦な搬送面を備えた搬送路を有する。この搬送機構は、前記治具ケースに入れて治具ケースと一緒に搬送路の始端にセットされた袋を前記搬送路に設定された角折り部、一次結び部、二次結び部、搬出部の順に移動させる。
この搬送機構は、駆動源によって搬送方向に移動させる係止突起を有し、その係止突起を前記搬送面上に載置された前記治具ケースに係止させ、その係止突起で搬送面上の治具ケースを滑らせながら押し動かすものにしており、ベルトコンベヤに比べて支持安定性に優れる。
また、前記角折り機構は、紐チャックの戻りに追従しながら袋の口折りされた部位の両側の耳部を袋の側方から押し上げて立ち上がらせる。
前記水平支軸は、袋の両側部に対応する位置にあって軸心が搬送路の長手方向を向いている。そのため、紐チャックによって持ち上げられた口閉じ紐は、立ち上げられた袋の角の先端(上端)からほぼ真上に起立した状態になる。
前記一次紐結び機は、前記一次結び部に設けられた左右一対の第1の紐掴みひねりチャックと、第1の紐結び具を組み合わせたものになっている。
前記紐チャックは、前記一次結び部から前記角折り部側に移動して前記角折り部において前記口閉じ紐の先端を前記第1の紐掴みひねりチャックに受け渡す。その第1の紐掴みひねりチャックは、受け取った口閉じ紐の起立状態を維持して前記一次結び部に戻る。このとき、前記紐チャックは元の位置に退避する。
一次結び部に戻った第1の紐掴みひねりチャックは、垂直軸を支点にして規定された方向に規定された角度(例示の装置は約45°)旋回し、左右の第1の紐掴みひねりチャックが掴んでいる袋の左右の口閉じ紐の掴み位置を搬送方向前後にずらす。
前記第1の紐結び具は、軸部の先端に紐くわえ部を設け、さらに、前記軸部を、上端のヒンジ結合部を支点にして揺動するスイング板で支持した紐結びチャックと、その紐結びチャックを搬送路の幅方向に進退させるスライド機構を有しており、その紐結びチャックが前記搬送路の左右(側方)に相反する向きに配置されている。
前記第1の紐結び具の左右の紐結びチャックは、一次結び部において掴み位置が搬送方向前後にずれた袋の左右の口閉じ紐間に、片方の紐結びチャックが袋の一側部側から、他方の紐結びチャックが袋の他側部側からそれぞれ紐くわえ部が上になるように斜め上向きに傾きながら互いにクロスする位置まで差し込まれて差し込み終点で軸部の先端に設けられた前記紐くわえ部が口を開ける。
この状態で前記第1の紐掴みひねりチャックが水平面内で戻り方向にして掴んでいる口閉じ紐を前記紐くわえ部の口に誘導する。
誘導された口閉じ紐を口をあけている前記紐くわえ部がくわえ、前記第1の紐掴みひねりチャックが口閉じ紐を離す。その状況下で前記紐結びチャックが口閉じ紐をくわえたまま元の位置に引き戻されて前記口閉じ紐の一次結びが行われる。
前記受け渡し機構は、第1の紐結び具の紐結びチャックがくわえている口閉じ紐を掴み代えて立ち上がらせる。このとき、自身が備えるしごき治具にて口閉じ紐を真っ直ぐに立ち上げることで、その口閉じ紐を二次紐結び機の第2の紐掴みひねりチャックに確実に渡す。
前記二次紐結び機は、一次紐結び機と同一構造であって、前記二次結び部に設けられた第2の紐掴みひねりチャックと、第2の紐結び具を組み合わせたものになっている。
第2の紐結び具は、第1の紐結び具と同様、軸部の先端に紐くわえ部を設けた紐結びチャックと、その紐結びチャックを搬送路の幅方向に進退させるスライド機構を有しており、2組の紐結びチャックが前記搬送路の左右に対向して配置されている。
前記第2の紐掴みひねりチャックは、前記二次結び部から前記一次結び部に移動して前記受け渡し機構が掴んで立ち上がらせた口閉じ紐の先端側を受け渡し機構に代って掴み、前記二次結び部に戻る。
そして、規定された方向に規定された角度(例示の装置は約45°)旋回し、左右の第2の紐掴みひねりチャックが掴んでいる袋の左右の口閉じ紐の掴み位置を搬送方向前後にずらす。
前記第2の紐結び具の紐結びチャックは、二次結び部において前記第2の紐掴みひねりチャックが掴んでいる袋の左右の口閉じ紐間に、片方の紐結びチャックが袋の一側部側から、他方の紐結びチャックが袋の他側部側からそれぞれ先端の紐くわえ部が上になるように斜め上向きに傾きながら互いにクロスする位置まで差し込まれて差し込み終点で軸部の先端に設けられた前記紐くわえ部が口を開ける。
この状態で前記第2の紐掴みひねりチャックが戻り方向に旋回して掴んでいる口閉じ紐を紐結びチャックの紐くわえ部の口に誘導する。
誘導された口閉じ紐を口をあけている紐結びチャックの紐くわえ部がくわえ、前記第2の紐掴みひねりチャックが口閉じ紐を離す。その状況下で前記第2の紐結び具の紐結びチャックが紐をくわえたまま元の位置に引き戻されて前記口閉じ紐の二次結びが行われる。
なお、二次結びにおいて搬送方向前後に位置のずれた左右の口閉じ紐は、対の紐結びチャックが間に差し込まれるときに、一次結びを終えていることで一次結び目側が互いに接近していて位置が不安定になっている。
そこで、口閉じ紐払い機構を設けて搬送方向前後に位置がずれた左右の口閉じ紐の一次結び目付近を互いに離反する方向に押し動かし、この状態で、搬送方向前後に位置をずらした左右の口閉じ紐間に紐結びチャックを差し込む方法を採るのがよい。
この方法を採用することで、紐結びチャックが搬送方向前後に位置がずれた左右の口閉じ紐の外側を通過する懸念をなくして二次結びの正確性を高めることができる。
その二次結びは、口閉じ紐の一次結び目を動き止めする仮保持機構を追設し、その仮保持機構で一次結び目の緩みを阻止して行うこともできる。
前記仮保持機構は、搬送路の搬送方向前方から二次結び部に入り込ませて一次結び目を一対の挟み具で上と下から緩く挟み、なおかつ、左右の口閉じ紐の根本部の袋幅方向外側への動きを阻止するものがよい。
前記第2の紐結び具の紐結びチャックは、差し込み終点での上向き傾斜の角度を変えられるものを用いると、口閉じ紐をくわえる位置を変えて、二次結びでの結び状態を蝶結びにしたり、本結び(固結び)にしたりすることができる。
二次結び部における口閉じ紐の二次結びを完了した袋は、前記搬送機構によって治具ケースと一緒に搬出部に搬送され、装置の外部を回り、入口側に戻される。
なお、前記口折り機構、押圧機構、搬送機構、紐チャック、角折り機構、一次紐結び機、二次紐結び機及び必要に応じて追設される前記口閉じ紐払い機構や仮保持機構は、いずれもエアーを動力源として作動するものが好ましい。
この発明の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置は、定量の米などが収納された口閉じ紐付き袋の口折り、角折り、口閉じ紐の一次結びと二次結びの作業を人手に頼らずに高速で連続的に正確に行うことができる。
作業の高速化は、下記1)、2)の事項によって実現されている。
1)口閉じ紐の一次結びと二次結びを独立した一次結び部と二次結び部で行うことで、2個の袋の一次結びの作業と二次結びの作業を同時に並行して進められるようになった。
2)一次、二次紐結び機を、紐掴みひねりチャックと紐結び具とで構成し、紐結び具の紐結びチャックを袋の前後から左右の口閉じ紐間にクロスさせて差し込み、口を開けた紐くわえ部で口閉じ紐をくわえて紐結び具を引き戻すようにしたため、紐結びの動作が無駄のないものになった。
また、作業の正確さは、袋の口閉じ紐を紐チャックや紐掴みひねりチャックで掴むことで、口閉じ紐が正確に位置決めされ、さらに、紐結び具の紐結びチャックの先端の紐くわえ部の口に対して紐掴みひねりチャックで掴んだ口閉じ紐を強制的に案内するようにしたことにより、紐結びチャックによる紐の掴み損ねも無くなって動作の正確さが高められている。
なお、前記仮保持機構を追設した装置は、二次結びを行う際に一次結び目の緩みが防止され、一次結び目の緩みに起因した二次結び目の結び状態のばらつきが抑制される。
また、前記口折り機構、押圧機構、搬送機構、紐チャック、角折り機構、一次紐結び機、二次紐結び機及び必要に応じて追設される前記仮保持機構の各々を、エアーで作動させる装置は、高価なサーボモータや位置検出用のセンサなどを必要とせず、装置の製造コストの低減が図れる。
この発明の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置の一例の全体構成を示す、一部の要素を想像線で表した正面図である。 図1の装置の構成要素の配置関係を簡略化して示す平面図である。 図1の装置の構成要素の配置関係を簡略化して示す側面図である。 搬送路の始端部、角折り部、一次紐結び部、二次紐結び部、搬出部の配置関係を表す説明図である。 治具ケースと口閉じ紐付き袋と搬送装置の係止突起を簡略化して示す斜視図である。 口折り機構の口折り板と紐保持部の詳細を示す斜視図である。 口折り機構の口折り板で袋の口部を挟み付けた状態を示す正面図である。 口折り機構の口折り板が回転しながら降下して袋の口部を折った状態を示す正面図である。 袋の口折り部を押圧機構の押圧板で上から押さえつけた状態を示す部分側面図である。 角折り機構の押し板が口折りされた袋の両側の耳部を押し上げた状態を簡略化して示す側面図である。 紐チャックが持ち上げた袋の両側の口閉じ紐を一次紐結び機の第1の紐掴みひねりチャックが掴み代えた状態を搬送路の下流側から見た背面図である。 口閉じ紐を掴んだ一次紐結び機の第1の紐掴みひねりチャックが所定角度旋回したときに袋の両側の口閉じ紐が袋の搬送方向前後にずれる状態の説明図である。 搬送方向前後にずれた袋の両側の口閉じ紐間に一次紐結び機の第1の紐結び具の紐結びチャックが差し込まれた状態を示す正面図である。 袋の両側の口閉じ紐間に差し込まれた紐結びチャックのあごが口を開けた状態を示す正面図である。 口閉じ紐をくわえた第1の紐結び具の紐結びチャックが引き戻されて一次結びがなされた状態を示す正面図である。 一次結びがなされた口閉じ紐を受け渡し機構の掴み具が掴み代えた状態を示す正面図である。 受け渡し機構の掴み具が掴んだ口閉じ紐を立ち上がらせて二次紐結び機の紐掴みひねりチャックに受け渡した状態を示す正面図である。 二次紐結び機の第2の紐掴みひねりチャックが掴み位置を搬送方向前後にずらした袋口の両側の口閉じ紐間に二次紐結び機の第2の紐結び具の紐結びチャックが差し込まれる途中の状態を示す正面図である。 口閉じ紐を掴んだ二次紐結び機の第2の紐結び具の紐結びチャックが引き戻されて二次結びが完了した状態を示す正面図である。 一次紐結び機と二次紐結び機における紐結び具の紐結びチャックを示す正面図である。 同上の紐結びチャックの平面図である。 同上の紐結びチャックの要部を図23の矢視A方向に見て示す拡大図である。 同上の紐結びチャックの水平面に対する傾き状態を紐結びチャックの先端側から見た図である。 必要に応じて二次紐結び機に含ませる口閉じ紐払い機構の動きを示す正面図である。 口閉じ紐払い機構による口閉じ紐の変位方向を示す平面図である。
以下、添付図面の図1〜図25に基づいて、この発明の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置の実施の形態を説明する。なお、以下の説明において言う「左右」は、袋を搬送開始点側から見た状態での左・右とする。
例示の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置1は、図1〜図3に示した治具ケース2、口折り機構3、押圧機構4、紐チャック5、搬送機構6、角折り機構7、受け渡し機構8(これは図16、図17参照)、一次紐結び機10及び二次紐結び機20、仮保持機構9を備えている。
この装置の口折り機構3、押圧機構4、紐チャック5、搬送機構6、角折り機構7、受け渡し機構8、一次紐結び機10及び二次紐結び機20及び仮保持機構9は、すべてエアーシリンダなどのエアー作動の駆動源を採用している。
治具ケース2は、穀物が定量収納された紙製の口閉じ紐付き袋40(図5参照。以下では単に袋40と記す)の穀物収納部41を受け入れ、その穀物収納部41の前面41a、後面41bと、左右の側部41c、41dを内周の4面(前後の2面と左右の2面)に当接させて当該穀物収納部41の幅寸法と幅直角な奥行き寸法(=袋の前後方向の寸法)を整える上部の開口した平面視方形の枡に似た容器である。
その治具ケース2に入れた袋40は、起立しており、自身の幅方向と直交する方向に搬送される。
口折り機構3は、開閉可能、かつ、袋40の幅方向に進退可能、かつ、昇降可能な口折り板3a、3b(図6〜図8参照)を有する。口折り板3a、3bは、袋40の前後方向に対向している。
図1の3dは、口折り板3a、3bを袋の幅方向に動かす駆動源、図3の3eは、ラックとそのラックに噛合して回転しながら上下に移動するピニオンとラックを押し引きするシリンダを組み合わせた口折り板昇降用の駆動源、3f(これも図1参照)は、口折り板3a、3bを開閉させる駆動源である。
例示の装置の口折り板3a、3bは、搬送路30(図2、図4参照)の始端部31(図2〜図4参照)の左右に2組が対向して設けられており、退避点から袋の幅方向に前進した位置で袋40の上部を左右から半々に挟む。
その2組の口折り板3a、3bは、袋幅方向の進退ストロークが小さくて済むが、搬送路30の左右のどちらか片方から前進して袋の上部を全幅にわたって挟む幅方向に非分割の口折り板でも目的の口折りが可能である。
搬送路30は、路面となる板を支持枠1aに取り付けて構成されている。口折り機構3、押圧機構4、紐チャック5、搬送機構6、角折り機構7、受け渡し機構8、仮保持機構9、一次紐結び機10及び二次紐結び機20は、すべて支持枠1aに支持されている。
治具ケース2は、搬送路30の始端部31(図2、図4参照)にセットされ、その治具ケース2に入れた袋40の上端の口部が作業者によって位置決めされる。
その後、作業者がスイッチを操作する。その操作によって口折り板3a、3bが閉じ、袋40の口部が前後から挟まれる。2組の口折り板3a、3bによる袋40の上部の挟みつけは、袋40の左右から半々に挟むようになされる。
口折り板3a、3bは、閉じた状態で袋の左右の口閉じ紐Sの先端を保持する筒状の紐保持部3c(図1、図6参照)を有しており、その紐保持部3cに、口閉じ紐Sの先端側が、作業者によって抜き取り可能に差し込まれる。
こうして先端を把持せずに保持された口閉じ紐Sは、袋40の上端から左右に相反する向きに延び出してほぼ水平に支持される。
口折り機構3は、口折り板3a、3bによる袋40の上端の挟みつけと口閉じ紐Sの先端の保持を完了したら、次のスイッチ操作で作動し、挟みつけ状態を維持して回転しながら降下し、袋40の対象物が入っていない上側の領域を数回巻くように折り曲げる(これを口折りと称している)。例示の装置による巻き回数は3回半である。
その口折りを終えたら、押圧機構4の押圧板4aが降下用の駆動源4bに押し下げられて袋40の口折りされた部位(口折り部)の両側の耳部42を避けた箇所を上から押さえつける。押圧板4aは角折り部32の位置まで至っており、後述する角折りの実施時にも袋の押さえつけ状態を維持する。
押圧板4aの押し下げに続いて、紐チャック5が作動する。その紐チャック5は、搬送路30の次段の角折り部32に設けられている。
この紐チャック5(図1、図11参照)は、搬送路30の中心を基準にして左右対称に配置した2個の掴み具5aと、それぞれの掴み具5aを保持するアーム5bと、そのアーム5bを回動させて起立させる駆動源(図のそれはエアーシリンダ)5cと、アーム5bを搬送方向に移動させる駆動源(図示せず)と、掴み具開閉用の駆動源5dを有しており、搬送方向移動用の駆動源に押されて角折り部32から始端部31に一旦移動し、その後、角折り部32に引き戻される。
口折りが完了したら紐チャック5が角折り部32から始端部側に移動し、掴み具5aが、押圧板4aに押さえつけられた袋40の左右の口閉じ紐Sの先端側を掴む。
口閉じ紐Sは、口折り板3a、3bが3回転半したことによって口折り板3a、3bの上側に移動している。
掴み具5aは、角折りの完了位置に水平に支持されている口閉じ紐Sとほぼ同じ高さ位置にある。その掴み具5aは、開閉用駆動源5dを備えた上下一対の挟持板で構成されており、アーム5bの先端(自由端)に取り付けられている。
紐チャック5による口閉じ紐Sの掴みがなされると、口折り板3a、3bが袋40の上端の挟みつけを解除して搬送路30の側方に退避し、紐チャック5は角折り部32に戻る。
このとき、袋40は、紐チャック5の戻りと同調して搬送機構6により治具ケース2と一緒に角折り部32に送り込まれる。
搬送機構6は、治具ケース2に入れて治具ケース2と一緒に搬送路30の始端部31にセットされた袋40を搬送路30に順に配置された角折り部32、一次結び部33、二次結び部34、搬出部35に順次移動させるものが設けられている(図4参照)。
例示の搬送機構6は、搬送方向に移動する係止突起6a(図1、図5参照)を有している。その係止突起6aは搬送路30の両側部に配置されており、その係止突起6aが幅方向移動用の駆動源6b(図1参照)に押し動かされて互いに接近する方向に移動し、治具ケース2の両側部の下部に設けられている縦長の係止溝2aに入り込んで係止する。
その係止突起6aが搬送方向進退用の駆動源6c(これも図1参照)によって搬送方向前方に押し動かされ、搬送面上の治具ケース2を滑らせながら押し動かすようになっている。
なお、前記係止突起6aと、これを進退させる駆動源は、図示の装置においては、治具ケース2を搬送路30の始端から角折り部32に移動させる。角折り部32以降については、別途駆動源を有した下部押し出し爪(搬送面上に出没する爪。図示せず)により、搬送方向に並んでいる治具ケース2を同時に排出側へ移動させる。
その係止突起6aの各々は、角折り部32に到達したら搬送路30の両側に退避して治具ケース2から外れ、移動する前の位置に戻る。
紐チャック5のアーム5bは、紐チャック5が角折り部32に戻るときに、自身の後端側に設けられた水平支軸5eを支点に回動して立ち上がる。
水平支軸5eは、軸心が搬送方向を向いた軸であり、その水平支軸5eを支点にしたアーム5bの回動による立ち上がりと同時に各アーム5bの先端側に設けられている2個の掴み具5aがアーム5bに沿って上に移動し、これにより、掴み具5aは、互いの距離を縮めながら掴んだ左右の口閉じ紐Sを袋40の両側部の上方に持ち上げる。
角折り機構7は、紐チャック5の駆動源を共用した機構であり、アーム5bの起立回動に伴って袋40の口折りされた部分の両側の耳部42(この部分が立ち上げられて角となる)を袋の側方から押し上げて立ち上がらせる。
この角折り機構7は、紐チャック5のアーム5bに固定された押し板7a(図1、図7、図11参照)を有しており、その押し板7aが袋40の口折りされた部分の両側の耳部を押し上げることで角が起立して角折りが完了する。
押し板7aは、アーム5bが回動して立ち上がることで図11のように起立して袋40の口折り部の両側の耳部42を押し上げる。
角折りが完了すると、起立した角の上方に口閉じ紐Sが立ち上げられた状態になる。
紐チャック5に掴まれているその口閉じ紐Sは、一次紐結び機10の第1の紐掴みひねりチャック11によって掴み代えられる。
一次紐結び機10は、一次結び部33に設けられている。その一次紐結び機10は、図13に示した第1の紐掴みひねりチャック11と、第1の紐結び具12と、その第1の紐結び具12の紐結びチャック13(これは後に詳しく説明する)を搬送路30の幅方向に進退させるスライド機構14(図1及び図11参照)を組み合わせたものになっている。
第1の紐掴みひねりチャック11の各々は、水平面内で旋回可能な動力駆動の挟持具11aと、その挟持具11aを開閉する駆動源11bと、その駆動源11bと挟持具11aを保持したホルダ11cと、そのホルダ11cを垂直支軸11dを支点にして設定角度旋回させる駆動源11eと、全体を袋の搬送方向に移動させる駆動源11f(図1参照)を組み合わせたものが採用されている。
その第1の紐掴みひねりチャック11は、一次結び部33から角折り部32に移動して紐チャック5が口閉じ紐Sを離す前(角折りが完了した直後)に、上向きに立ち上げられている口閉じ紐Sを掴む。そして、口閉じ紐Sを掴んだまま、搬送機構6による治具ケース2の一次結び部33への搬送に同調して一次結び部33に戻る。
その後さらに、左右の第1の紐掴みひねりチャック11が規定された方向に設定された角度(例示の装置は約45°)旋回する。
この旋回により、図12に示すように、袋40の左右の口閉じ紐Sは、ねじれて左右の第1の紐掴みひねりチャック11に掴まれている位置が搬送方向前後にずれる。
第1の紐結び具12は、図11に示すように、軸部13a、紐くわえ部13b、スイング板13c、そのスイング板13cを押し引きして揺動させる駆動源(エアーシリンダ)13dを組み合わせた紐結びチャック13を有し、その紐結びチャック13の2組を、搬送路30の左右に相反する向きにして配置したものが採用されている。
軸部13aは軸心部に溝を備えた溝付き軸であり、その軸部13aの先端に紐くわえ部13bが設けられている。また、スイング板13cは、上端のヒンジ結合部13e(図1、図11参照)を支点にして揺動できる板であり、このスイング板13cの下端近くに軸部13aの後端が固定されている。
紐くわえ部13bは、図20〜図23に詳しく示した通り、対向一対のあごc1、c2と、そのあごの駆動源13f(図20、図21参照)を有する。あごc1、c2は、駆動源13fに駆動されて開き角が90°近くになるところまで口を開くことができる。
あごc1、c2の開き方向は、垂直方向ではなくて、紐くわえ部13bを前側(あごの先端側)から見た図において斜めに開く方向に設定されている。図20は、構造をわかり易くするために、あごc1、c2の側面が現れた図にしたが、実際には紐くわえ部13bは、先端側から見ると図23のように水平面Hpに対して傾いている。
そのように設定することで、第1の紐掴みひねりチャック11に掴まれて上向きに立ち上げられている口閉じ紐Sが、開いたあごc1、c2間に確実に誘導されるようにしている。
あごの駆動源13fは、シリンダ13f−1でラック13f−2を押し引きし、ラック13f−2に噛合したピニオンギヤ13f−3(これはあごに固定されている)を回転させてあごc1、c2を開閉させるものを示したが、これに限定されるものではない。
スイング板13cは、初期状態では、図13に鎖線で示したように、下端がヒンジ結合部13eよりも搬送路30から離れる方向に傾いており、その傾きによりスイング板13cに支持された軸部13aは、ほぼ水平姿勢になるところまで動いて搬送路30の側方に退避している。
第1の紐掴みひねりチャック11が旋回して袋の左右の口閉じ紐Sの掴み位置を搬送方向にずらすと、スライド機構14が作動して搬送路30の左右の第1の紐結び具13、13が互いに接近する方向に移動し、さらに、スイング板13cが、駆動源13dによって搬送路30側に押し動かされてヒンジ結合部13eを支点に揺動する。
その揺動により、第1の紐掴みひねりチャック11が掴んでいる袋40の左右の口閉じ紐S間に、片方の紐結びチャックが袋の一側部側から、他方の紐結びチャックが袋の他側部側から、それぞれ紐くわえ部13bが上になるように傾きながら互いにクロスして口閉じ紐Sが戻される位置に紐くわえ部13bが到達するところまで差し込まれる(図13)。
そして、差し込み終点において、図14に示すように、軸部13aの先端の斜め上向きとなった紐くわえ部13bが大きく口を開ける。
次いで、第1の紐掴みひねりチャック11が戻り方向(左右の口閉じ紐が横並びとなる方向)に旋回する。その戻り旋回により、掴まれている口閉じ紐Sのひねりが戻されてその口閉じ紐Sが図14に鎖線で示すように、紐くわえ部13bのあごc1、c2間に案内され(この案内は、軸部13aも案内ガイドとして働いてなされる)、この状態であごc1、c2が閉じて紐くわえ部13bが口閉じ紐Sをくわえ持つ。
そこで、第1の紐掴みひねりチャック11が掴んでいた口閉じ紐Sを離す。
一方、口閉じ紐Sをくわえた紐結びチャック13は、スイング板13cが元の位置に戻ることで軸部13aと紐くわえ部13bが元の位置(初期位置)に引き戻される。
その動作により、図15に示すように、紐くわえ部13bにくわえられている口閉じ紐Sは、結び相手の口閉じ紐Sの下をくぐって袋40の左側の口閉じ紐Sが右側に袋40の右側の口閉じ紐Sが左側にそれぞれ引っ張られ、一次の紐結びが完了する。
その一次の紐結びが完了すると、一次結び部33と二次結び部34との間に設置された受け渡し機構8が作動し、図16に示すように、紐結びチャック13がくわえている口閉じ紐Sを掴み代えて立ち上がらせ、二次紐結び機20の第2の紐掴みひねりチャック21に渡す。
その受け渡し機構8は、内端側が水平支軸8cによって支持されたアーム8aを有し、そのアーム8aに口閉じ紐Sを一時的に挟み持つ掴み具8bを設けたものである。
アーム8aは、駆動源8dに駆動されて軸心が搬送方向を向いている前記水平支軸8cを支点にして回動して立ち上がることができる。また、掴み具8bは、アーム8aに案内されてアーム8aの先端側に移動することができる。図16の8eがその移動用の駆動源である。
この受け渡し機構8の掴み具8bが、紐くわえ部13bにくわえられてほぼ水平姿勢になっている一次結び終了後の口閉じ紐Sを、紐くわえ部13bにくわえられている部位よりも紐の根元側において緩く掴む。
この状態でアーム8aが水平支軸8cを支点にして回動して立ち上がる。また、紐くわえ部13bは、図17に示すように、くわえた口閉じ紐Sに対して滑りながらアーム8aの先端側に移動し、これにより、紐くわえ部13bにくわえられた口閉じ紐Sが起立する。
二次紐結び機20は、一次紐結び機10と同じ装置である。この二次紐結び機20は、二次結び部34に設けられた第2の紐掴みひねりチャック21(図17参照)と、第2の紐結び具22(図18参照)を有する。
第2の紐掴みひねりチャック21は、第1の紐掴みひねりチャック11と同一構造であるので、一部の要素に符号を付してその詳細説明を省く。
第2の紐掴みひねりチャック21は、二次結び部34から一次結び部33側に移動して受け渡し機構8が掴んで立ち上がらせている袋40の左右の口閉じ紐Sを掴み、搬送機構6が袋40の収納された治具ケース2を一次結び部33から送り出すのに合わせて二次結び部34に戻る。
そして、左右の第2の紐掴みひねりチャック21が、第1の紐掴みひねりチャック11と同様に垂直支軸を支点にして規定された方向に設定された角度(例示の装置は約45°)旋回して袋40の左右の口閉じ紐Sの掴み位置を搬送方向にずらす。
第2の紐結び具22は、第1の紐結び具12と同一構成である。従って、これも一部の要素に符号を付して詳細説明を省く。
この第2の紐結び具22の動作も、第1の紐結び具12の動作とほぼ同じである。第2の紐掴みひねりチャック21が旋回して掴んでいる袋40の左右の口閉じ紐Sの掴み部位を搬送方向にずらすと、スライド機構が作動して搬送路30の左右の第2の紐結び具22の紐結びチャック23が互いに接近する方向に移動し、同時に、スイング板が、駆動源に押し動かされてヒンジ結合部を支点に揺動する。
その揺動により、図18に示すように、スイング板に支持された片方の紐結びチャック23が袋40の一側部側から、他方の紐結びチャック23が袋40の他側部側からそれぞれ軸部23aの先端の紐くわえ部23bが上になるように斜め上向きに傾きながら互いにクロスする位置まで差し込まれ、差し込み終点で紐くわえ部23bが大きく口を開ける。
そして、第2の紐掴みひねりチャック21が戻り方向に旋回して口閉じ紐Sが紐くわえ部23bの対のあご間に案内され、あごが閉じて紐くわえ部23bが口閉じ紐Sをくわえ持つ。
その後、第2の紐掴みひねりチャック21が口閉じ紐Sを離し、紐結びチャック23がスイング板の戻り方向への揺動によって元の位置に引き戻されて二次結びがなされる(図19参照)。
なお、第2の紐結び具22は、図24、図25に示した口閉じ紐払い機構24を備えたものが好ましい。その口閉じ紐払い機構24を備えた第2の紐結び具22は、第2の紐掴みひねりチャック21が袋40の左右の口閉じ紐Sの掴み部位を搬送方向にずらしたら、一次結び目近くにおいて左右の口閉じ紐S間に口閉じ紐払い機構24の紐払い具24aが入り込み、その紐払い具24aが実線で示した位置から鎖線で示した位置に移動して左右の口閉じ紐Sの一次結び目近くを外側に押し動かす。
これにより、左右の口閉じ紐Sの一次結び目側の離反量が大きくなり、搬送方向に位置のずれた左右の口閉じ紐S間に紐結びチャック23が確実に入り込んで二次結びを正確に行うことができる。左右の口閉じ紐S間に紐結びチャック23が入り込むと、紐払い具24aは退避する。なお、紐払い具24aは、左右のどちらか(片側)のみが設けられていてもよい。
例示の装置による二次結びは、図2、図3、図18に示した仮保持機構9が一次結び部の緩みを阻止した状態下でなされる。仮保持機構9は、上下に対向した一対の搬送方向に長い挟み具9aと、その挟み具9aを開閉するための駆動源9bと、掴み具9aを搬送方向に進退させる駆動源9c(これらは図2参照)と、左右の口閉じ紐Sの根本部の袋の幅方向外側への変位を止める拘束プレート9d(図2、図18参照)と、掴み具9aを昇降させる駆動源9eを有している。
挟み具9aは、一次結びが終了した段階で搬送方向後方から一次結び部33に移動して口閉じ紐Sの一次結び目を挟持圧を加えずに上と下から挟む。
そのため、口閉じ紐Sの一次結び目は、袋40が一次結び部33から二次結び部34に送り込まれるときに、スライドして袋40と一緒に二次結び部34に移動することができる。
その移動の際に、左右の口閉じ紐Sの根本と袋の左右の角の根本とがつながった部分が
左右一対の拘束プレート9d間に進入し、拘束プレート9dに案内されて袋の幅方向内側に寄せられて当該部の袋幅方向外側への動きが阻止される。これと挟み具9aによる挟み込みによって一次結び目の緩みが防止される。
仮保持機構9の設置目的は、一次結び目の緩みを防止することで、二次結びの仕上がり状態を均質化することにある。この仮保持機構9は、好ましいものであるが、必須の要素ではない。
なお、二次紐結び機20は、スイング板23cの揺動角を変えることによって、紐結びチャック23の差し込み終点での仰角を変化させて二次結びでの結び状態を蝶結びにしたり、本結び(固結び)にしたりすることができる。
スイング板23cの揺動角を小さくすると、左右の口閉じ紐S間に差し込まれる紐結びチャック23の差し込み終点での仰角が小さくなって紐くわえ部23bによる口閉じ紐Sの掴み位置が口閉じ紐Sの根元側に偏る。
その掴み位置が仮に口閉じ紐Sの長手方向の中間点付近にあるとすると、搬送路の左右の紐結びチャック23が紐くわえ部23bで口閉じ紐Sをくわえて元の位置に引き戻されたときに、口閉じ紐Sは、くわえられた箇所を支点に2つに折られながら締め込まれて紐結びの仕上がりが蝶結びになる。
また、袋の左右の口閉じ紐Sの先端付近を紐くわえ部23bでくわえ、この状態で搬送路の左右の紐結びチャック23を元の位置に引き戻すと、口閉じ紐Sが一重のまま締め込まれて紐結びの仕上がりが本結びになる。
このように、二次紐結び機20による口閉じ紐Sの二次結びは、紐くわえ部23bによる口閉じ紐Sのくわえ位置を変えることで、本結び(固結び)にしたり、蝶結びにしたりすることができる。
口閉じ紐Sの二次結びを完了した袋40は、それを収納した治具ケース2と一緒に搬送路の搬出部35に送られてそこから外部に取り出され、搬送路30の始端側に戻されて治具ケース2から抜き取られる。そして、空になった治具ケース2が再使用される。
例示の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置では、角折りを終えた袋40が一次結び部33に送り込まれるときに、一次紐結びを終えた袋が二次結び部34に送り込まれ、後続の袋の一次結びと先行した袋の二次結びが並行して行われる。
さらに、一次紐結び機10と二次紐結び機20を既述の紐掴みひねりチャックと紐結びチャックとで構成したことにより、靴紐を結ぶ動作に似た無駄のない動きよって一次、二次の紐結びが行われ、これらのことが有効に働いて口閉じ・紐結び作業の高速化が可能になっている。
また、口閉じ紐の立ち上げ、受け渡し、ひねりなどを紐チャック、第1の紐掴みひねりチャック、受け渡し機構の掴み具、及び第2の紐掴みひねりチャックで掴んで行うようにしたため、その口閉じ紐の位置決めが正確になされ、紐の掴み損ねや位置のばらつきがほとんどなくなって作業の正確さも高まっている。
1 口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置
1a 支持枠
2 治具ケース
2a 係止溝
3 口折り機構
3a、3b 口折り板
3c 紐保持部
3d、3e、3f 駆動源
4 押圧機構
4a 押圧板
4b 駆動源
5 紐チャック
5a 掴み具
5b アーム
5c、5d 駆動源
5e 水平支軸
6 搬送機構
6a 係止突起
6b、6c 駆動源
7 角折り機構
7a 押し板
8 受け渡し機構
8a アーム
8b 掴み具
8c 水平支軸
8d、8e 駆動源
9 仮保持機構
9a 挟み具
9b、9c、9e 駆動源
9d 拘束プレート
10 一次紐結び機
11 第1の紐掴みひねりチャック
11a 挟持具
11b、11e、11f 駆動源
11c ホルダ
11d 垂直支軸
12 第1の紐結び具
13 紐結びチャック
13a 軸部
13b 紐くわえ部
c1、c2 あご
13c スイング板
13d、13f 駆動源
13e ヒンジ結合部
13f−1 シリンダ
13f−2 ラック
13f−3 ピニオンギヤ
14 スライド機構
20 二次紐結び機
21 第2の紐掴みひねりチャック
22 第2の紐結び具
23 紐結びチャック
23a 軸部
23b 紐くわえ部
24 口閉じ紐払い機構
24a 紐払い具
30 搬送路
31 始端部
32 角折り部
33 一次結び部
34 二次結び部
35 搬出部
40 口閉じ紐付き袋
41 穀物収納部
41a 前面
41b 後面
41c、41d 側部
S 口閉じ紐
42 耳部
Hp 水平面

Claims (5)

  1. 口閉じ紐付き袋(40)の対象収納部(41)を受け入れてその対象収納部(41)の幅寸法と幅直角な前後寸法を整える上部開口の治具ケース(2)と、
    前記治具ケース(2)に入れて自身の幅方向と直交する向きに搬送する前記袋(40)の上端の口部を、袋の幅方向に進退可能かつ昇降可能な口折り板(3a、3b)で袋の前後から挟み、かつ、袋の上端の左右の口閉じ紐(S)を相反する向きに延び出させて水平に支持し、この状態で前記口折り板(3a、3b)が回転しながら降下して袋の対象物が入っていない上側の領域を巻くように数回折り曲げる口折り機構(3)と、
    前記袋(40)の口折り部の両側の耳部(42)を避けた箇所を上から押さえる押圧機構(4)と、
    前記袋(40)を、前記治具ケース(2)と一緒に搬送路(30)に配置された角折り部(32)、一次結び部(33)、二次結び部(34)、搬出部(35)の順に移動させる搬送機構(6)と、
    前記角折り部(32)から搬送方向後方に移動して前記押圧機構(4)の押圧板(4a)に押さえつけられた袋(40)の左右の前記口閉じ紐(S)を掴み、角折り部(32)に戻りながら掴んだ口閉じ紐(S)を持ち上げる紐チャック(5)と、
    前記袋(40)の口折り部の両側の耳部(42)を袋の側方から押し上げて立ち上がらせる角折り機構(7)と、
    前記一次結び部(33)に配設された第1の紐掴みひねりチャック(11)、第1の紐結び具(12)及び第1の紐結び具(12)の紐結びチャック(13)を搬送路の幅方向に進退させるスライド機構(14)を備える一次紐結び機(10)と、
    前記第1の紐結び具(12)の紐結びチャック(13)がくわえている口閉じ紐(S)を掴み代えて立ち上がらせる受け渡し機構(8)と、
    前記二次結び部(34)に配設された第2の紐掴みひねりチャック(21)、第2の紐結び具(22)及び第2の紐結び具(22)の紐結びチャック(23)を搬送路の幅方向に進退させるスライド機構を備える二次紐結び機(20)を具備し、
    前記口折り板(3a、3b)は、前記押圧機構(4)による袋の押さえつけ後に袋の上端の口部の挟み付けを解除して前記搬送路(30)の側方に退避し、
    前記第1の紐掴みひねりチャック(11)は、前記一次結び部(33)から前記角折り部(32)側に移動して前記角折り部において前記口閉じ紐(S)の先端を前記紐チャック(5)に代って掴み、その口閉じ紐(S)を起立させて前記一次結び部(33)に戻り、規定された方向に規定された角度旋回して左右の第1の紐掴みひねりチャック(11)が掴んでいる袋の左右の口閉じ紐(S)の掴み位置を搬送方向前後にずらし、
    前記一次紐結び機(10)の第1の紐結び具(12)は、前記搬送路(30)を間に挟んで対向させた一対の紐結びチャック(13)を有していて、掴み位置が搬送方向にずれている袋の左右の口閉じ紐(S、S)間に、片方の紐結びチャック(13)が袋(40)の一側部側から、他方の紐結びチャック(13)が袋(40)の他側部側からそれぞれ斜め上向きに互いにクロスする位置まで差し込まれて差し込み終点でそれぞれの紐結びチャック(13)の先端に設けられた紐くわえ部(13b)が口を開け、
    この状態で前記第1の紐掴みひねりチャック(11)が水平面内で戻り方向に旋回して掴んでいる口閉じ紐(S)を前記紐くわえ部(13b)の口に誘導し、
    前記紐くわえ部(13b)が誘導された口閉じ紐(S)をくわえ、前記第1の紐掴みひねりチャック(11)が口閉じ紐(S)を離した状況下で前記紐結びチャック(13)が紐をくわえたまま元の位置に戻って前記口閉じ紐(S)の一次結びが行われ、
    次いで、前記受け渡し機構(8)が前記第1の紐結び具(12)の紐結びチャック(13)がくわえている口閉じ紐(S)を掴み代えて立ち上がらせて二次紐結び機(20)の第2の紐掴みひねりチャック(21)に受け渡し、
    前記二次紐結び機(20)が、前記一次紐結び機(10)と同一動作を実行して前記口閉じ紐(S)の二次結びを実施し、
    袋の口閉じと口閉じ紐の結びを完了するように構成された口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置。
  2. 前記口折り機構(3)、押圧機構(4)、紐チャック(5)、搬送機構(6)、角折り機構(7)、一次紐結び機(10)、二次紐結び機(20)の各々を、エアーで駆動されるものにした請求項1に記載の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置。
  3. 前記第2の紐結び具(22)が口閉じ紐払い機構(24)を備えており、その口閉じ紐払い機構(24)は、第2の紐掴みひねりチャック(21)によって搬送方向に位置をずらした左右の口閉じ紐(S)間に紐払い具(24a)が入り込み、その紐払い具(24a)が左右の口閉じ紐(S)の一次結び目近くを互いの離反量が大きくなる位置に押し動かすように構成された請求項1又は2に記載の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置。
  4. 前記搬送路(30)の搬送方向前方から前記二次結び部(34)に入り込ませて一次結び目を一対の挟み具(9a)で挟持圧を加えずに上と下から挟み、なおかつ、左右一対の拘束プレート(9d)で左右の口閉じ紐(S)の根本部の袋幅方向外側への動きを阻止する仮保持機構(9)を有し、その仮保持機構(9)が一次結び目の緩みを阻止した状態で二次紐結び機(20)による二次結びがなされるように構成された請求項1、2又は3に記載の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置。
  5. 前記二次紐結び機(20)の紐結びチャック(23)は、袋の左右の口閉じ紐(S、S)間への差し込み終点での仰角を変更可能となっており、その仰角の変更により紐結びチャック(23)による口閉じ紐(S)の掴み位置が口閉じ紐(S)の長手方向に変動して二次結びの形態が蝶結びと本結びのどちらかに選択的に切り替わるように構成された請求項1〜4のいずれかに記載の口閉じ紐付き袋の口閉じ・紐結び装置。
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