JP2021041838A - 燃料タンク用蓋部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規な構造の燃料タンク用蓋部材を実現する。【解決手段】燃料タンク用蓋部材は、燃料タンクの開口部を塞ぐとともに、外側表面に凹部が設けられている蓋部材と、凹部に配置されており、燃料タンク内の機器を制御する電子部品と、凹部を覆うように蓋部材に配置されるとともに、電子部品が外部に露出することを防止しているカバー部材を備えている。この燃料タンク用蓋部材では、カバー部材の外周部に、蓋部材がブラケットにより燃料タンクに固定されるときにブラケットが接触する被保持部が設けられている。【選択図】 図1

Description

本明細書は、燃料タンク用蓋部材に関する技術を開示する。
特許文献1に、燃料タンクの開口に取り付ける燃料タンク用蓋部材が開示されている。特許文献1の燃料タンク用蓋部材は、樹脂製であり、燃料タンク内に配置されている燃料ポンプを制御する電子部品と一体成型されている。具体的には、1次モールド樹脂を用いて電子部品が埋設された1次成型品を形成し、2次モールド樹脂を用いて1次成型品が埋設された燃料タンク用蓋部材(2次成型品)を形成している。
特開2011−116275号公報
特許文献1の燃料タンク用蓋部材は、電子部品と一体成型されているので、燃料タンク用蓋部材から電子部品が脱落することを防止できる。また、燃料タンク用蓋部材と電子部品を一体成型することにより、部品数を削減することができるとともに、電子部品を燃料タンク用蓋部材に組み付ける作業も削減することができる。しかしながら、特許文献1の燃料タンク用蓋部材は、例えば2次成型の際に1次成型品を所定の位置に保持する構造が必要である等、高度で複雑な製造設備を必要とする。簡易な設備で製造可能な燃料タンク用蓋部材を実現することができれば、製造設備の費用を削減することができる。そのためには、従来とは異なる構造の燃料タンク用蓋部材を開発することが必要である。本明細書は、従来とは異なる新規な構造の燃料タンク用蓋部材を実現する技術を提供する。
本明細書で開示する第1技術は、燃料タンク用蓋部材である。燃料タンク用蓋部材は、蓋部材と、電子部品と、カバー部材を備えていてよい。蓋部材は、燃料タンクの開口部を塞ぐとともに、外側表面に凹部が設けられていてよい。電子部品は、上記凹部に配置されており、燃料タンク内の機器を制御してよい。カバー部材は、上記凹部を覆うように蓋部材に配置されるとともに、電子部品が外部に露出することを防止していてよい。上記燃料タンク用蓋部材では、カバー部材の外周部に、蓋部材がブラケットにより燃料タンクに固定されるときにブラケットが接触する被保持部が設けられていてよい。
本明細書で開示する第2技術は、上記第1技術の燃料タンク用蓋部材であって、被保持部は、カバー部材の中心部よりも厚みが薄くてよい。
本明細書で開示する第3技術は、上記第1技術の燃料タンク用蓋部材であって、被保持部は、蓋部材の外側表面に沿って突出している突出部を備えていてよい。
本明細書で開示する第4技術は、上記第3技術の燃料タンク用蓋部材であって、カバー部材は外周部に角部を有しており、上記突出部が、カバー部材の角部に設けられていてよい。
本明細書で開示する第5技術は、上記第2から第4技術のいずれかの燃料タンク用蓋部材であって、被保持部の表面とカバー部材の周囲の蓋部材の外側表面とが、同一平面に含まれていてよい。
本明細書で開示する第6技術は、上記第1から第5技術のいずれかの燃料タンク用蓋部材であって、カバー部材の裏面に凹部が設けられており、電子部品が、カバー部材に設けられている凹部に配置されていてよい。
本明細書で開示する第7技術は、上記第1から第5技術のいずれかの燃料タンク用蓋部材であって、蓋部材とカバー部材が、スナップフィットにより結合されていてよい。
第1技術によると、燃料タンク用蓋部材を燃料タンクに固定する際、ブラケットが、蓋部材とブラケットの間にカバー部材(カバー部材の外周部に設けられている被保持部)を挟んだ状態で、蓋部材を燃料タンクに固定する。換言すると、ブラケットは、蓋部材を燃料タンクに固定するとともに、蓋部材とカバー部材を固定する。蓋部材とカバー部材を固定することにより、電子部品が蓋部材から脱落することを防止することができる。すなわち、第1技術の燃料タンク用蓋部材は、電子部品を蓋部材と一体成型することなく、電子部品の脱落を防止することができる。そのため、電子部品と蓋部材を一体成型するための大掛かりな設備を必要としない。また、第1技術の燃料タンク用蓋部材では、蓋部材に電子部品を配置するための凹部が設けられている。そのため、カバー部材の外側表面が蓋部材の外側表面から大きく突出することを抑制することができる。
カバー部材及び蓋部材の「外側表面」とは、燃料タンク用蓋部材及び燃料タンクの外部空間に露出する面のことを意味する。すなわち、燃料タンク用蓋部材においては燃料タンクと接する面の反対側の面、カバー部材においては蓋部材と接する面の反対側の面のことを意味する。以下の説明においては、カバー部材及び蓋部材の「外側表面」について、単に「表面」と称する。
なお、電子部品と蓋部材が一体成型されている燃料タンク用蓋部材の場合、例えば、電子部品に不具合が発見された場合、燃料タンク用蓋部材全体(電子部品及び蓋部材)を交換することが必要である。しかしながら、第1技術の燃料タンク用蓋部材は、電子部品と蓋部材が別体である。そのため、電子部品に不具合が生じた場合、電子部品のみを交換し、蓋部材(及びカバー部材)はそのまま利用することができる。なお、蓋部材及びカバー部材の材料は、ポリアミド、ポリアセタール等の樹脂であってよい。蓋部材及びカバー部材の材料は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第2技術によると、ブラケットの形状を変更することなく、電子部品が収容される空間を広くすることができる。カバー部材の厚さ(蓋部材の表面からの突出高さ)を大きくすれば、電子部品が収容される空間を広くすることができる。しかしながら、被保持部の厚みがカバー部材の中心部(ブラケットが接触しない部分)と同じ場合、カバー部材の厚さを大きくすると、ブラケットの形状を変更する必要が生じる。被保持部の厚みをカバー部材の中心部(ブラケットが接触しない部分)よりも薄くすることにより、カバー部材の厚さ(被保持部以外のカバー部材の厚さ)を厚くしても、ブラケットの形状を変更する必要がない。
第3技術によると、ブラケットの開口サイズを大きくすることができる。典型的に、蓋部材の表面には、燃料タンク内から吐出された燃料が通過する燃料吐出管等が設けられている。そのため、ブラケットには燃料吐出管等を通過させるための開口が設けられている。燃料吐出管等は、蓋部材の表面に平行に伸びていることも多く、開口サイズが小さい場合、燃料吐出管等を通過させる作業が煩雑になる。被保持部がカバー部材の外周部から突出している突出部であれば、ブラケットの開口サイズを大きく確保することができ、燃料タンク用蓋部材を燃料タンクに取り付ける際の作業性が向上する。なお、突出部の厚みは、突出部以外の部分の厚みと同じあってもよいし、薄くてもよい。すなわち、カバー部材は、蓋部材の外側表面に沿って突出している薄肉部(突出部)を備えていてもよい。
第4技術によると、突出部の位置を蓋部材の外周に近づけることができる。その結果、ブラケットの開口サイズをさらに大きくすることができる。なお、「角部」とは、必ずしも隣り合う線(面)が交わる部分を意味するものではなく、「角部」の周囲と比較し、中心からの距離が遠い部分を意味する。例えば、突出部を除くカバー部材の形状が長方形の頂点部分を面取りした形状の場合、面取りされた部分が「角部」に相当する。
第5技術によると、ブラケットの形状を簡易にすることができる。燃料タンク用蓋部材を燃料タンクに取り付ける際、ブラケットは、被保持部の表面だけでなく、蓋部材の表面にも接触する。そのため、被保持部の表面とカバー部材の周囲の蓋部材の表面が同一平面に含まれていれば(被保持部が蓋部材の表面から突出していなければ)、ブラケットの燃料タンク用蓋部材との接触面を平坦にすることができる。
第6技術によると、電子部品が蓋部材に直接接することを防止することができる。燃料タンク内の燃料は、蓋部材を浸透して蓋部材の表面に移動することがある。電子部品をカバー部材に設けられている凹部に配置することにより、燃料が電子部品に接触することが抑制され、電子部品の性能低下を抑制することができる。
第7技術によると、カバー部材を蓋部材の所定位置に簡易に配置することができる。一般的に、スナップフィットは、意図的に結合を外すか、比較的大きな力が結合部に加わらない限り、結合が外れることはない。そのため、カバー部材と蓋部材をスナップフィットにより結合すれば、燃料タンク用蓋部材の輸送中にカバー部材が蓋部材から分離(脱落)することを防止することができる。また、燃料タンク用蓋部材を燃料タンクに取り付ける際、カバー部材が蓋部材から分離することを防止することもできるので、燃料タンクに対する燃料タンク用蓋部材の組み付け性を良好にすることができる。
燃料供給装置の要部断面図を示す。 燃料タンク用蓋部材の斜視図を示す。 燃料タンク用蓋部材にブラケットを取り付けた状態の斜視図を示す。 燃料タンク用蓋部材からカバー部材を外した状態の斜視図を示す。 カバー部材の斜視図を示す。 カバー部材の裏面側の斜視図を示す。 電子部品の配置位置を説明するための断面図を示す。 カバー部材の変形例の斜視図を示す。 カバー部材の変形例の斜視図を示す。
(燃料供給装置)
図1を参照し、燃料タンク用蓋部材100を備えた燃料供給装置について説明する。燃料タンク用蓋部材100は、車両に搭載されている燃料タンク2に取り付けられる。具体的には、燃料タンク用蓋部材100は、ブラケット4によって燃料タンク2に固定される。燃料タンク用蓋部材100は、燃料タンク2の開口2aを塞いでいる蓋部材16と、燃料タンク2内に配置されている燃料ポンプP及びレギュレータRに接続する燃料吐出管18と、燃料ポンプPを駆動(制御)する電子部品12と、電子部品12が外部に露出することを防止するカバー部材14を備えている。カバー部材14には、電子部品12に接続するコネクタ部10が設けられている。なお、燃料ポンプPは、燃料タンク内の機器の一例である。
燃料ポンプPには燃料フィルタFが接続されている。燃料タンク用蓋部材100,燃料ポンプP,レギュレータR及び燃料フィルタFによって、燃料供給装置が形成されている。燃料ポンプP,レギュレータR及び燃料フィルタFは、燃料タンク用蓋部材100に支持されている。燃料ポンプP,レギュレータR及び燃料フィルタFは、予め燃料タンク用蓋部材100に取り付けられ、燃料タンク用蓋部材100を燃料タンク2に固定するときに燃料タンク2内に収容される。
燃料タンク用蓋部材100を備えた車両では、電子部品12から信号を受信して燃料ポンプPが作動すると、燃料タンク2内の燃料(燃料フィルタF外の燃料)が燃料フィルタF内に移動する。燃料フィルタFによって、燃料に含まれている異物が除去される。燃料ポンプPは、異物が除去された燃料を燃料吐出管18に吐出し、車両の内燃機関に供給する。レギュレータRは、燃料吐出管18に接続されており、燃料吐出管18の圧力が所定値を超えると、燃料吐出管18と燃料タンク2内(燃料フィルタFを通過前の燃料が存在する空間)を連通する。レギュレータRは、燃料吐出管18に設けられた開口を塞ぐボール弁(図示省略)を備えている。レギュレータRは、通常(燃料吐出管18の圧力が所定値以下のとき)、燃料吐出管18に設けられた開口と燃料タンク2内を遮断している。
(燃料タンク用蓋部材:第1実施例)
図2に示すように、蓋部材16は円形であり、燃料吐出管18及びカバー部材14は、蓋部材16の中央部分に設けられている。換言すると、蓋部材16の径方向端部は平坦であり、平坦面が蓋部材16の周方向を一巡している。なお、燃料吐出管18は、蓋部材16と一体成型されている。一方、カバー部材14は、蓋部材16と別部品であり、蓋部材16に設けられている凹部を覆うように、蓋部材16に配置されている。具体的には、カバー部材14は、一端に設けられている爪部24が燃料吐出管18(蓋部材16)に設けられている突起26と係合し、他端が蓋部材16とスナップフィット20で結合されている。そのため、カバー部材14は、意図的にスナップフィット20を外すか、過大な力が加わらない限り、蓋部材16から外れない。なお、蓋部材16に設けられている凹部については後述する。
カバー部材14の外形(表面の外形)は、略長方形であり、外周部分に、4個の突出部22が設けられている。突出部22は、被保持部の一例である。突出部22は、カバー部材14の長方形の各角部(長方形の頂点に相当する部分)に、蓋部材16の表面に沿って(蓋部材16の表面と平行に)突出している。なお、突出部22は、カバー部材14と一体成型されており、カバー部材14の一部である。しかしながら、以下の説明で「カバー部材14」と表現するときは、突出部22を除いた部分を指して説明することがある。すなわち、突出部22の特徴を明確に説明するため、「突出部22」と「カバー部材14」を、便宜的に別部品として説明することがある。
図2から明らかなように、突出部22の厚みは、カバー部材14の厚みより薄い。すなわち、突出部22は、カバー部材14の外周側(角部)に設けられた薄肉部と捉えることもできる。より具体的には、突出部22の表面は、カバー部材14(突出部22を含む)の周囲の蓋部材16の表面と同一平面に含まれている。一方、カバー部材14(カバー部材14の中心部)の表面は、蓋部材16の表面から突出している。なお、カバー部材14の裏面には、電子部品12が配置されている。電子部品12が配置されている位置の詳細については後述する。
図3に示すように、燃料タンク用蓋部材100にブラケット4を取り付けると、ブラケット4の開口4aから、燃料吐出管18,蓋部材16の表面の一部(中央部分),カバー部材14の一部(突出部22以外のカバー部材14)及びスナップフィット20が露出する。すなわち、ブラケット4は、蓋部材16の径方向端部と、カバー部材14の突出部22を覆った状態で、燃料タンク2に固定される。ブラケット4には、内側(ブラケット4の中心側)に向けて突出している接触部40が設けられている。接触部40が、カバー部材14の突出部22と接触し、カバー部材14を蓋部材16に固定している。そのため、ブラケット4を燃料タンク2に固定すると、蓋部材16とともにカバー部材14が燃料タンク2に固定される。
上記したように、突出部22の表面は蓋部材16の表面と同一平面に含まれている。すなわち、突出部22の表面と蓋部材16の表面の間に段差がない。そのため、ブラケット4を燃料タンク2に固定すると、カバー部材14が蓋部材16に対してがたつくことはない(カバー部材14が蓋部材16に固定される)。なお、ブラケット4の表面及び裏面は平坦である。
図4から図6を参照し、蓋部材16及びカバー部材14についてさらに詳細に説明する。図4に示すように、蓋部材16の表面に、4種の凹部(第1凹部16a,第2凹部16b,第3凹部16c及び第4凹部16dが設けられている。第2凹部16bの外形は、略長方形であり、カバー部材14の外形とほぼ等しい。第1凹部16aは、第2凹部16bの各角部に設けられている。第2凹部16bの深さ(蓋部材16の表面からの深さ)は、第1凹部16aの深さより深い。カバー部材14を蓋部材16に取り付けたときに、第1凹部16aの底面にカバー部材14の突出部22の裏面が接触し、第2凹部16bの底面にカバー部材14の裏面36(図6を参照)が接触する。
第3凹部16cは、第2凹部16bの底面の中央部分に設けられている。また、第4凹部16dは、第3凹部16cを囲うように、第2凹部16bの底面に設けられている。すなわち、第4凹部16dはリング状である。第3凹部16cの深さ(第2凹部16bの底面からの深さ)は、第4凹部16dの深さより深い。第3凹部16cの底面は、カバー部材14を蓋部材16に取り付けたときに、カバー部材14と非接触である。第4凹部16dには、カバー部材14を蓋部材16に取り付ける際に、Oリング50が配置される(図7も参照)。なお、第2凹部16bの外側には、貫通孔を有する板状部20aが設けられている。板状部20aは、スナップフィット20の一部である(図2も参照)。
図5に示すように、コネクタ部10の側面に、爪部20bが設けられている。爪部20bは、スナップフィット20の一部である(図2も参照)。燃料タンク用蓋部材100では、カバー部材14を蓋部材16に取り付ける際、爪部24を突起26に係合させた状態で、カバー部材14を凹部16a,16bに挿入する。すると、爪部20bが板状部20aの貫通孔に嵌まり、カバー部材14と蓋部材16が結合する。燃料タンク用蓋部材100は、簡単に、カバー部材14と蓋部材16を結合することができる。
図6に示すように、カバー部材14の裏面36の中央部分に、第5凹部32が設けられている。第5凹部32のサイズ(周方向のサイズ)は、蓋部材16の裏面に設けられている第4凹部16dのサイズ(内周側のサイズ)より小さい。そのため、カバー部材14を蓋部材16に取り付けたときに、カバー部材14の裏面36は、第4凹部16d(Oリング50が配置される凹部)を塞いで第2凹部16bの底面に接する。第5凹部32の底面に、第6凹部34が設けられている。第6凹部34には、電子部品12が配置される。
図7を参照し、カバー部材14を蓋部材16に取り付けたときの電子部品12の位置について説明する。なお、図7は、カバー部材14と蓋部材16の一部(要部)のみを示している。図7に示すように、カバー部材14を蓋部材16に取り付けると、カバー部材14の裏面36が、蓋部材16の第2凹部16bに接する。上記したように、カバー部材14の裏面36に第5凹部32が設けられており、第2凹部16bの底面に第3凹部16cが設けられている。そのため、カバー部材14を蓋部材16に取り付けると、第5凹部32と第3凹部16cの間に密閉された空間42が設けられる。空間42は、第4凹部16dに配置されたOリング50によってシールされる。電子部品12は、空間42内に配置されている。そのため、電子部品12は、外部(燃料タンク用蓋部材100の外部空間)から遮断されている。なお、上記したように、電子部品12は、カバー部材14の裏面36に設けられた第6凹部34に配置される。そのため、電子部品12は、第3凹部16cの底面(カバー部材14が取り付けられている部位における蓋部材16の表面)に接していない。
(燃料タンク用蓋部材100の利点)
燃料タンク用蓋部材100は、種々の利点を有している。以下に、燃料タンク用蓋部材100の利点を幾つか列記する。
(1)蓋部材16と電子部品12が別体のため、両者を一体成型するための高度な設備が不要である。
(2)電子部品12が、蓋部材16に形成されている第3凹部16cによって画定される空間42内に配置されており、第3凹部16cが蓋部材16に取り付けられているカバー部材14に覆われている。そのため、電子部品12を外部環境から遮断することができる。
(3)ブラケット4が、蓋部材16(燃料タンク用蓋部材100)を燃料タンク2に固定する際に、カバー部材14と蓋部材16を固定している。作業工程を従来より増加させることなく、カバー部材14と蓋部材16を固定することができる。
(4)電子部品12が取り付けられているカバー部材14が、蓋部材16とスナップフィット20で結合されている。燃料タンク用蓋部材100の輸送中、あるいは、燃料タンク用蓋部材100を蓋部材16に取り付ける際に、電子部品12が燃料タンク用蓋部材100(蓋部材16)から脱落することを防止することができる。
(5)カバー部材14の角部に突出部22が設けられている。ブラケット4が、突出部22が設けられていない形態と比較して、蓋部材16の径方向外側でカバー部材14に接触することができる。ブラケット4の開口4aを広く確保することができ、燃料タンク2に対する燃料タンク用蓋部材100の取り付け作業を容易にすることができる。
(6)突出部22の厚みがカバー部材14より薄く、突出部22の表面と蓋部材16の表面が同一平面に含まれている。電子部品12が配置される空間42を広く確保することができるとともに、ブラケット4の形状を簡易にすることができる。
(7)カバー部材14の裏面36に凹部32,34が設けられており、電子部品12が第6凹部34内に配置されている。電子部品12が蓋部材16に直接接触しないので、電子部品12が蓋部材16を浸透してきた燃料と接触することを防止することができる。
(燃料タンク用蓋部材の変形例)
以下、燃料タンク用蓋部材の変形例について説明する。以下の説明する燃料タンク用蓋部材では、カバー部材の形状が燃料タンク用蓋部材100のカバー部材14と異なる。具体的には、カバー部材のブラケット4と接触する部分(カバー部材14における突出部22)の形状が、カバー部材14と異なる。なお、カバー部材の形状の相違に伴い、蓋部材16の形状(蓋部材16の第1凹部16aに相当する部分)の形状も相違するが、蓋部材に設けられる凹部の形状は、カバー部材の形状より自明であるため、以下の説明では、カバー部材(カバー部材114、214)についてのみ説明する。なお、以下に説明するカバー部材114、214において、カバー部材14と実質的に同一の構成については、カバー部材14に付した参照番号と同じ参照番号を付すことにより説明を省略することがある。
(第2実施例)
図8を参照し、カバー部材114について説明する。カバー部材114では、外周側に突出部が設けられていない。カバー部材114では、外周側に、中心側よりも厚みが薄い薄肉部122が設けられている。薄肉部122は、カバー部材114(薄肉部122以外の部分)の外周を一巡している。換言すると、カバー部材114の端部の厚みが、中心部の厚みよりも薄い。カバー部材114では、蓋部材16を燃料タンク2に固定する際、ブラケットは、薄肉部122に接触する。薄肉部122は、被保持部の一例である。なお、カバー部材114の更なる変形例として、薄肉部122がカバー部材114(薄肉部122以外の部分)の外周の一部に設けられている形態が挙げられる。例えば、薄肉部が、カバー部材の外周のうち、爪部24及びコネクタ部10が設けられていない2辺のみに設けられていてもよい。あるいは、複数の薄肉部が、カバー部材の外周に間欠的に設けられていてもよい。薄肉部がカバー部材の外周を一巡していない場合、薄肉部は、カバー部材の外周に設けられた突出部と捉えることもできる。
(第3実施例)
図9を参照し、カバー部材214について説明するカバー部材214では、突出部222の厚みが突出部222以外のカバー部214の厚み(爪部24,コネクタ部10等を除く)と等しい。換言すると、カバー部材214では、突出部222の表面と、突出部222以外のカバー部214の表面が同一平面に含まれる。突出部222は、被保持部の一例である。カバー部材214は、爪部24,コネクタ部10等を除き、全体の厚みが均一なので、製造工程(あるいは、金型等の製造設備)を簡易にすることができる。なお、カバー部材214においても、突出部222を設けることにより、ブラケットの開口を広くすることができるという利点が得られる。
(他の実施形態)
上記実施例では、カバー部材の外周側に、ブラケットが接触するための突出部、あるいは、薄肉部が設けられている燃料タンク用蓋部材について説明した。すなわち、ブラケットが接触する被保持部が、突出部、あるいは、薄肉部である燃料タンク用蓋部材について説明した。しかしながら、本明細書で開示する燃料タンク用蓋部材では、突出部及び薄肉部は必ずしも必須ではない。本明細書で開示する燃料タンク用蓋部材では、ブラケットが、カバー部材の表面の少なくとも一部に接触するように構成されていればよい。すなわち、カバー部材の外周部の表面に、ラケットが接触する被保持部が設けられていればよい。
また、上記実施例では、外形形状が、略長方形(突出部,薄肉部を除く)のカバー部材について説明した。しかしながら、カバー部材の外形形状は、三角形、四角形、五角形等の多角形であってもよい。カバー部材が多角形であれば、カバー部材の角部に突出部を設けることにより、カバー部材(突出部)と蓋部材の外縁との距離を近づけることができる。その結果、ブラケットの開口を大きく確保することができる。また、カバー部材は楕円形であってもよい。この場合、カバー部材の長辺端に突出部を設けることにより、カバー部材と蓋部材の外縁との距離を近づけることができ、ブラケットの開口を大きく確保することができる。なお、カバー部材は、円形であってもよい。カバー部材が円形であっても、蓋部材とは別体のカバー部材を用いることにより、蓋部材と電子部品を一体成型するための高度な設備を省略することができるという利点が得られる。
また、電子部品は、カバー部材の裏面に設けられた凹部に配置しないで、蓋部材に設けられた凹部内に配置してもよい。カバー部材の形状を簡素にすることができる。なお、電子部品を蓋部材に設けられた凹部内に配置する場合、電子部品と凹部の底面の間に、ガス透過性が低い部材(金属シート等)を配置してもよい。
蓋部材とカバー部材の取り付け(結合)は、スナップフィットに代えて、ねじ留め、クリップ等での結合、面ファスナーを用いた結合等を利用することができる。蓋部材とカバー部材の取り付け(結合)は、ブラケットを用いて蓋部材(燃料タンク用蓋部材)を燃料タンクに固定するまでの間、カバー部材が蓋部材から脱落しない程度の強度が得らえる手段であればよい。
カバー部材と突出部の厚みが等しい形態(第3実施例)において、カバー部材(突出部を含む)は、蓋部材から突出していてもよいし、突出していなくてもよい。すなわち、カバー部材(突出部を含む)の表面と蓋部材の表面は、同一平面に含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:燃料タンク
2a:燃料タンクの開口部
4:ブラケット
12:電子部品
14:カバー部材
16:蓋部材
16a−16d:蓋部材の凹部
100:燃料タンク用蓋部材

Claims (7)

  1. 燃料タンクの開口部を塞ぐとともに、外側表面に凹部が設けられている蓋部材と、
    前記凹部に配置されており、燃料タンク内の機器を制御する電子部品と、
    前記凹部を覆うように蓋部材に配置されるとともに、電子部品が外部に露出することを防止しているカバー部材と、を備えており、
    カバー部材の外周部に、蓋部材がブラケットにより燃料タンクに固定されるときにブラケットが接触する被保持部が設けられている燃料タンク用蓋部材。
  2. 請求項1に記載の燃料タンク用蓋部材であって、
    被保持部は、カバー部材の中心部よりも厚みが薄い燃料タンク用蓋部材。
  3. 請求項1に記載の燃料タンク用蓋部材であって、
    被保持部は、蓋部材の外側表面に沿って突出している突出部を備えている燃料タンク用蓋部材。
  4. 請求項3に記載の燃料タンク用蓋部材であって、
    カバー部材は外周部に角部を有しており、
    前記突出部が、カバー部材の角部に設けられている燃料タンク用蓋部材。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の燃料タンク用蓋部材であって、
    被保持部の表面とカバー部材の周囲の蓋部材の外側表面とが、同一平面に含まれている燃料タンク用蓋部材。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料タンク用蓋部材であって、
    カバー部材の裏面に凹部が設けられており、
    電子部品が、カバー部材に設けられている凹部に配置されている燃料タンク用蓋部材。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の燃料タンク用蓋部材であって、
    蓋部材とカバー部材が、スナップフィットにより結合されている燃料タンク用蓋部材。
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