JP2021041409A - 溶融金属の注湯装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような囲繞管13(注入管14)への地金の付着・堆積は注入管の閉塞を引き起こし、連続鋳造のスループットを低下させるだけでなく、注入管の交換周期を短くさせるなど、操業のコストアップにつながる。
本発明は、取鍋底部に設けたスライディングゲートを経由して溶融金属を注湯する、溶融金属の注湯装置において、スライディングゲートからの吐出流の拡散を防止することを課題とする。
[1]取鍋内に収容された溶融金属を注湯するための注湯装置であって、
取鍋底部には溶融金属の流量を調整するスライディングゲートを有し、
前記スライディングゲートは溶融金属が通過する流路孔が形成された複数のプレートを有し、前記プレートのうちの少なくとも1枚のプレートは摺動が可能なスライド板であり、
それぞれのプレートにおける流路孔は、プレートの表面のうち、通過する溶融金属の上流側に位置する上流側表面に上流側表面開孔を形成し、下流側に位置する下流側表面に下流側表面開孔を形成し、上流側表面開孔図形の重心から下流側表面開孔図形の重心に向く方向を流路軸線方向とし、
プレートの摺動面に垂直な下流方向(以下「摺動面垂直下流方向」という。)と前記流路軸線方向とがなす流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下であり、
前記流路軸線方向を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向と呼び、スライディングゲートを閉とするときに前記スライド板を摺動する方向を摺動閉方向と呼び、摺動閉方向に対し、前記摺動面流路軸線方向が、前記摺動面垂直下流方向に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θ(±180度の範囲)と呼び、当該流路軸線回転角度θは、隣接するプレート間で異なっており、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付け、ΔθN=θN−θN+1(Nは1以上の整数でプレートの枚数−1まで)としたとき、
角度ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であることを特徴とする溶融金属の注湯装置。
[2]前記スライディングゲートの下方に、スライディングゲートから流下する溶融金属流を取り囲むように配置した耐火物製の囲繞管と、取鍋から流下した溶融金属を収容する中間容器とを有することを特徴とする[1]に記載の溶融金属の注湯装置。
[3]前記囲繞管の内部空間は、円筒もしくは矩形の水平断面形状を有し、
スライディングゲートの流路孔の内径をDとしたとき、前記囲繞管の内径は3×D以上であり、取鍋から流下する溶融金属流が大気から遮断されていることを特徴とする[2]に記載の溶融金属の注湯装置。
[4]スライディングゲートを形成するプレートの数が2枚もしくは3枚でありスライド板が1枚であることを特徴とする、[1]から[3]までのいずれか1つに記載の溶融金属の注湯装置。
溶融金属をタンディッシュ内に注湯するための溶融金属の注湯装置として本発明を用いることにより、囲繞管(注入管)内を流下する溶湯流に旋回流を形成した上で、落下流が水平方向に広がることなく、不安定に揺らぐことなく、注入管に接触しないままに流下することで、注入管に地金が付着・堆積することを防ぎ、注入管が閉塞してスループットを低下させることがなく、注入管の寿命を短縮することがない。
35°となる。
取鍋底部のスライディングゲート1から流出する溶融金属流の挙動について、水モデル実験によってシミュレーションを行った。溶鋼の試験連続鋳造装置で用いる取鍋21とその底部のスライディングゲート1について、1/1水モデル実験機を用意した。スライディングゲート1には、旋回運動を付与する本発明のスライディングゲート(以下「本発明ゲート」という。)と、従来通常に用いられていたスライディングゲート(以下「通常ゲート」という。)を用いた。本発明ゲートは、図2〜4に示すような、3枚のプレート2を有するスライディングゲート1とその下方に下部ノズル11を有する形状であり、α1=α3=35.531°、α2=32°であり、θ1=36.101°、θ2=90°、θ3=−143.899°(36.101−180)であり、下部ノズル11の内孔に流下する溶鋼流に時計回りの旋回流を形成する。通常ゲートは、図10、11に示す形状を有し、α1=α2=α3=0°であり、θ1、θ2、θ3は値がない。プレート2の流路孔の直径はいずれも40mmφ、プレート2の厚さは30mmである。スライディングゲート1の開度について、開度0mmが全閉、開度40mmが全開となる。
取鍋21内の水面と下部ノズル下端との高さ差(ヘッド)を1.5m一定に保持した。スライディングゲート1の開度については、連続鋳造中における取鍋のスライディングゲートの開度(取鍋注入末期を除いて開度を絞って流量を調整する。)を想定して、15mmと25mmの2種類とし、下部ノズル11の下端から流下する吐出流の挙動を評価した。
本発明ゲートの吐出流の挙動を、図12(A)に模式的に示す。吐出流19は時間的に不規則に変動することはなく、比較的小さな吐出流広がり角φで広がり、スライディングゲートの開度が小さいほど吐出流広がり角φは小さくなり、図14の黒三角で示す結果が得られた。
なお、スライディングゲート1の下方に配置する下部ノズル11の形状については、取鍋底部に設けるスライディングノズルの下方に配置する通常の下部ノズル形状を採用すればよい。
連続鋳造においては、取鍋内に収容された溶融金属を注湯するための注湯装置として、図1、図13に示すように、取鍋21の底部に設けたスライディングゲート1の下方に、取鍋21から流下した溶融金属を収容する中間容器22と、スライディングゲート1から流下する溶融金属流を取り囲むように配置した耐火物製の囲繞管13とを有する。囲繞管13として具体的には注入管14やロングノズル(図示せず)が用いられる。中間容器22はタンディッシュ25と呼ばれる。図1、図13にはタンディッシュ壁上端27を図示している。
プレート2の摺動面30に垂直な下流方向(摺動面垂直下流方向32)と流路軸線方向10とがなす流路軸線傾斜角度αについては、上固定板3のαをα1、スライド板4のαをα2、下固定板5のαをα3と順に番号を付ける。摺動面流路軸線方向31が摺動面垂直下流方向32に見て時計回りになす角度である流路軸線回転角度θについても同様に、上固定板3、スライド板4、下固定板5それぞれのθをθ1、θ2、θ3と順に番号を付ける。
2 プレート
3 上固定板
4 スライド板
5 下固定板
6 流路孔
7u 上流面(上流側表面)
7d 下流面(下流側表面)
8u 上流開孔(上流側表面開孔)
8d 下流開孔(下流側表面開孔)
9u 上流開孔重心(上流側表面開孔図形重心)
9d 下流開孔重心(下流側表面海溝図面重心)
10 流路軸線方向
11 下部ノズル
12 下部ノズル内孔
13 囲繞管
14 注入管
15 囲繞管蓋
18 流線
19 吐出流
21 取鍋
22 中間容器
23 溶融金属
24 溶融金属表面
25 タンディッシュ
26 地金付着部
27 タンディッシュ壁上端
30 摺動面
31 摺動面流路軸線方向
32 摺動面垂直下流方向
33 摺動閉方向
α 流路軸線傾斜角度
θ 流路軸線回転角度
Claims (4)
- 取鍋内に収容された溶融金属を注湯するための注湯装置であって、
取鍋底部には溶融金属の流量を調整するスライディングゲートを有し、
前記スライディングゲートは溶融金属が通過する流路孔が形成された複数のプレートを有し、前記プレートのうちの少なくとも1枚のプレートは摺動が可能なスライド板であり、
それぞれのプレートにおける流路孔は、プレートの表面のうち、通過する溶融金属の上流側に位置する上流側表面に上流側表面開孔を形成し、下流側に位置する下流側表面に下流側表面開孔を形成し、上流側表面開孔図形の重心から下流側表面開孔図形の重心に向く方向を流路軸線方向とし、
プレートの摺動面に垂直な下流方向(以下「摺動面垂直下流方向」という。)と前記流路軸線方向とがなす流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下であり、
前記流路軸線方向を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向と呼び、スライディングゲートを閉とするときに前記スライド板を摺動する方向を摺動閉方向と呼び、摺動閉方向に対し、前記摺動面流路軸線方向が、前記摺動面垂直下流方向に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θ(±180度の範囲)と呼び、当該流路軸線回転角度θは、隣接するプレート間で異なっており、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付け、ΔθN=θN−θN+1(Nは1以上の整数でプレートの枚数−1まで)としたとき、
角度ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であることを特徴とする溶融金属の注湯装置。 - 前記スライディングゲートの下方に、スライディングゲートから流下する溶融金属流を取り囲むように配置した耐火物製の囲繞管と、取鍋から流下した溶融金属を収容する中間容器とを有することを特徴とする請求項1に記載の溶融金属の注湯装置。
- 前記囲繞管の内部空間は、円筒もしくは矩形の水平断面形状を有し、
スライディングゲートの流路孔の内径をDとしたとき、前記囲繞管の内径は3×D以上であり、取鍋から流下する溶融金属流が大気から遮断されていることを特徴とする請求項2に記載の溶融金属の注湯装置。 - スライディングゲートを形成するプレートの数が2枚もしくは3枚でありスライド板が1枚であることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の溶融金属の注湯装置。
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