JP2021040192A - 記録装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

記録装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体での省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを適切に制御する技術を提供する。【解決手段】第1の記録媒体に静止画又は動画を記録するように制御する記録制御手段と、前記第1の記録媒体での、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の記録媒体に前記静止画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可し、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可しないように制御することを特徴とする記録装置を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、記録装置、撮像装置、制御方法、及びプログラムに関する。
撮像装置の記録メディアとして、NAND型フラッシュメモリが広く採用されている。NAND型フラッシュメモリは、最小単位としてデータを格納する「セル」、複数のセルから構成された「ページ」、複数のページから構成された「ブロック」という単位で構成される。1セルあたり1ビットの情報を記録する方式をSLC方式(Single Level Cell)と呼び、1セルあたり2ビットの情報を記録する方式をMLC方式(Multi Level Cell)と呼ぶ。また、1セルあたり3ビットの情報を記録する方式をTLC方式(Triple Level Cell)と呼ぶ。
SLC方式は、読み書き速度が最も高く、短時間に大量のデータを書き込むのに適しているが、ビット当たりの単価が高い。また、1セルあたりの容量は少ないが信頼性が高く寿命も長いため、一般的なストレージのキャッシュ領域又は産業機器ストレージの用途で使用されている。MLC方式及びTLC方式は、読み書き速度、信頼性、寿命がSLC方式と比較して劣っている。一方、1セルあたりの容量は、MLC方式ではSLC方式の2倍、TLC方式ではSLC方式の3倍であり、ビットあたりの単価が安いため、一般的なNAND型フラッシュメモリストレージとして広く使用されている。
NAND型フラッシュメモリを使用したSSD(Solid State Drive)やカード型メディアは、SLC方式とTLC方式とを組み合わせた構成をとることが多い。この場合、メモリコントローラは、SLC方式として使用する領域をキャッシュ領域として、TLC方式として使用する領域を主たるデータ領域として管理する。メモリコントローラは、ホストコントローラから転送されてくるデータをキャッシュ領域へ書き込むことで、トップスピードでの書き込み可能となる。
キャッシュ領域であるSLC方式の領域は、全体の容量の中の比率が低い。そのため、メモリコントローラは、書き込みが停止している期間に次の書き込みに備え、キャッシュ領域における空き領域を確保するために、キャッシュ領域から主たるデータ領域であるTLC方式の領域へとデータを移動する。これをフラッシュキャッシュと呼ぶ。
SLC方式の領域をキャッシュ領域として使用することでトップスピードでの書き込みが実現する。そして、フラッシュキャッシュによりTLC方式の領域へデータを移動することにより、SLC方式の領域確保とNAND型フラッシュメモリ全体の容量の有効活用が可能となる。
また、NAND型フラッシュメモリは、データ消去単位はブロック毎に制限され、かつ既存データへの上書きができない特性を持つ。ホストコントローラからNAND型フラッシュメモリ内のファイルが削除されると、メモリコントローラは内部ファイルテーブルに削除を記録する。削除されたファイルが記録されていたブロックには不要データが残り、断片化されたブロックとなる。
断片化されたブロックは、新たなデータを上書きできない領域として残ってしまう。そのため、メモリコントローラは、ブロック内の有効なデータを他のブロックへ退避し、現行のブロックのデータを消去し、新たなデータの記録領域として回復する。これをガベージコレクションという。
メモリコントローラによる定期的なフラッシュキャッシュ及びガベージコレクションの実施により、撮像装置の記録メディアとして、大容量静止画の連写に耐えうる書き込み速度の回復、及び、書き込み容量の最大化が期待できる。
メモリコントローラによるフラッシュキャッシュ及びガベージコレクションの処理を、ホストコントローラからの書き込み・読み出しのメイン処理が無い時間にバックグラウンド処理として実施する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許第6193189号公報
ところで、撮像装置の記録メディアには、動画記録のようにリアルタイムに生成されるデータを定期的に長時間記録するリアルタイムタスク処理に対する要求もある。この場合、ホストコントローラとなる撮像装置は、定期的なリアルタイムデータの記録と記録との間に省電期間を設けることでNAND型フラッシュメモリの発熱を抑え、長時間記録に耐えうる電力管理が必要となる。
しかしながら、省電期間として期待する、メイン処理がない期間にメモリコントローラがバックグラウンド処理を開始してしまうと、NAND型フラッシュメモリは省電期間なしに電力を消費することとなり、記録メディアの発熱が大きくなる。その結果、記録が停止してしまうなどの問題が発生する可能性がある。
一方で、バックグラウンド処理を禁止すると、記録メディアの発熱が低減されるため発熱による記録の停止を回避することができるが、記録メディアの最適化が実行されないため、書き込み速度の回復、及び、書き込み容量の最大化が期待できない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、記録媒体での省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを適切に制御する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の記録媒体に静止画又は動画を記録するように制御する記録制御手段と、前記第1の記録媒体での、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の記録媒体に前記静止画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可し、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可しないように制御することを特徴とする記録装置を提供する。
本発明によれば、記録媒体での省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを適切に制御することが可能となる。
なお、本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面及び以下の発明を実施するための形態における記載によって更に明らかになるものである。
撮像装置100の構成を模式的に示す図。 撮像装置100が実行する撮影処理のフローチャート。 カード制御(図2のS207)の詳細を示すフローチャート。 図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である温度条件の判定について説明するフローチャート。 図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である電源条件の判定について説明するフローチャート。 図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である残バッファ量/遅延時間条件の判定について説明するフローチャート。 図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である残バッファ量条件の判定について説明するフローチャート。 図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である遅延時間条件の判定について説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、記録装置の一例である撮像装置100の構成を模式的に示す図である。図1において、撮像装置内部バス101に対して、レンズ部102、撮像部103、表示部104、操作部105、撮像装置温度検出部106、放熱ファン107、及びCPU108が接続されている。また、撮像装置内部バス101に対して、画像処理部109、第1のメディア制御部110、第2のメディア制御部111、RAM112、不揮発性メモリ113、及び電源部114が接続されている。撮像装置内部バス101に接続されている各部は、撮像装置内部バス101を介して互いにデータのやり取りを行うことができるように構成されている。
CPU108は、例えば不揮発性メモリ113に格納されるプログラムに従い、RAM112をワークメモリとして用いて、撮像装置100の各部を制御する。
不揮発性メモリ113には、画像データや音声データ、その他のデータ、CPU108が動作するための各種プログラムなどが格納される。不揮発性メモリ113は例えばハードディスク(HD)やROMなどで構成される。
画像処理部109は、CPU108の制御に基づいて、不揮発性メモリ113やRAM112に格納された画像データや、レンズ部102を通して入射した被写体光学像を撮像部103で撮像した画像データなどに対して、各種画像処理を施す。画像処理部109が行う画像処理には、A/D変換処理、D/A変換処理、画像データのエンコード処理、圧縮処理、デコード処理、拡大/縮小処理(リサイズ)、ノイズ低減処理、色変換処理などが含まれる。画像処理部109は特定の画像処理を施すための専用の回路ブロックで構成してもよい。また、画像処理の種別によっては画像処理部109を用いずにCPU108がプログラムに従って画像処理を施すことも可能である。
表示部104は、CPU108の制御に基づいて、画像やGUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面などを表示する。CPU108は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、表示部104に表示するための映像信号を生成して表示部104に出力するように撮像装置100の各部を制御する。表示部104は出力された映像信号に基づいて映像を表示する。なお、撮像装置100自体が備える構成としては表示部104に表示させるための映像信号を出力するためのインタフェースまでとし、表示部104は外付けのモニタ(テレビなど)で構成してもよい。
操作部105は、キーボードなどの文字情報入力デバイスや、マウスやタッチパネルといったポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッドなどを含む、ユーザ操作を受け付けるための入力デバイスである。なお、タッチパネルは、表示部104に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるように構成された入力デバイスである。
電源部114は、バッテリー115とACアダプタ116が装着可能な電源入力端子を有し、コンパレータ、ロードスイッチなどで構成された電源選択回路で、電圧の高い側又はACアダプタ116を優先して電源を選択する。
また、電源部114は、撮像装置100とバッテリー115とを接続するバッテリーインタフェースを含む。バッテリーインタフェースは、電源、グラウンドだけでなく、バッテリー115内部のマイコン(不図示)との通信端子、バッテリー115内部の温度検出部(不図示)を含む。更に、電源部114は、撮像装置100とACアダプタ116とを接続するACアダプタインタフェースを含む。ACアダプタインタフェースは、電源、グラウンド、ACアダプタ116を検出する検出部を含む。
また、電源部114は、撮像装置内部バス101を介してCPU108にバッテリー115及びACアダプタ116の情報を通知することができる。また、電源部114は、選択された電源から不図示のDC/DCコンバーターやシリーズレギュレータを用いて電圧をレギュレートし、撮像装置100を構成している各部へ電力を供給する。また、電源部114は、装着されたバッテリー115及びACアダプタ116それぞれの電圧をA/D変換し、その値をCPU108に通知する。
撮像部103は、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子である。レンズ部102は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、シャッター、絞り、測距部、A/D変換器などにより構成されるレンズユニットである。
撮像部103は、静止画及び動画を撮像可能である。撮像された画像の画像データは画像処理部109に送信され、各種処理を施された後、静止画ファイル又は動画ファイルとして第1の記録メディア150又は第2の記録メディア160に記録される
放熱ファン107は、冷却用のファンである、撮像装置100内部の温度は撮像装置温度検出部106によって検出され、CPU108に通知される。CPU108はその温度によって放熱ファン107のファンの回転数を制御し、撮像装置100内部の温度を調整する。
撮像装置100は、第1のメディア制御部110及び第1のメディアインタフェース155を介して、画像処理部109によって画像処理、エンコード処理、圧縮処理が施された静止画・動画のデータを、第1の記録メディア150に記録することができる。また、撮像装置100は、第1のメディア制御部110及び第1のメディアインタフェース155を介して、第1の記録メディア150に記録された静止画・動画のデータを読み出すことができる。撮像装置100は、読み出されたデータを画像処理部109によってデコード処理することにより得られる映像を表示部104に表示する。
第1の記録メディア150は、撮像装置100に対して着脱可能な記録媒体であり、本実施形態においては、CFexpress規格に準拠したメモリカードとする。
第1のメディア制御部110は、第1のメディアインタフェース155を介して、第1のメモリコントローラ152と制御コマンドの通信も行うことができる。制御コマンドには、データの記録及び再生のためのコマンドの他に、ベンダー情報、温度情報、及び書き込み回数情報等の取得のためのコマンドなどがある。
第1の記録メディア150は、第1のメモリコントローラ152、第1のNAND型メモリ部153、第1のメディア温度検出部154を含み、それぞれが第1の記録メディア内部バス151で接続されている。
第1のメモリコントローラ152は、第1のメディア制御部110から転送される静止画・動画のデータを第1のNAND型メモリ部153へ記録する。この際、第1のメモリコントローラ152は、第1のNAND型メモリ部153のキャッシュ領域への書き込みの制御、及び主たるデータ領域へのデータの移動の制御を実行する。また、第1のメモリコントローラ152は、第1のNAND型メモリ部153内の断片化されたデータを移動・整理して空き領域を確保するガベージコレクションを行うことができる。
また、第1のメモリコントローラ152は、第1のメディア温度検出部154によって検出された第1のNAND型メモリ部153の温度を取得する。第1のメモリコントローラ152は、取得した温度に応じて、第1のNAND型メモリ部153へのクロック周波数の制御、アクセス禁止・許可の制御、及びアクセス速度の制御を行う。
第2の記録メディア160は、第2のメディア制御部111及び第2のメディアインタフェース165を介して撮像装置100と接続され、第1の記録メディア150と同様の構成及び機能を持つ。第2のメモリコントローラ162、第2のNAND型メモリ部163、及び第2のメディア温度検出部164は、それぞれ、第1のメモリコントローラ152、第1のNAND型メモリ部153、及び第1のメディア温度検出部154に対応する。第2のメモリコントローラ162、第2のNAND型メモリ部163、及び第2のメディア温度検出部164は、第2の記録メディア内部バス161で接続されている。
図2は、撮像装置100が実行する撮影処理のフローチャートである。本フローチャートの各ステップの処理は、特に断らない限り、CPU108が不揮発性メモリ113に格納された制御プログラムを実行して撮像装置100の各部を制御することにより実現される。撮像装置100の電源がONになる撮影待機状態になると、本フローチャートの処理が開始する。
なお、撮像装置100は、複数の記録媒体に対する画像データの記録モードとして、シングル記録モード、デュアル記録モード、及びリレー記録モードのうちのいずれかを選択することができる。シングル記録モードの場合、撮像装置100は、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160のうちの一方を、画像データの記録先(以下、「記録対象カード」)として選択する。デュアル記録モードの場合、撮像装置100は、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160の両方を記録対象カードとして扱い、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160の両方に同じデータを記録する。リレー記録モードの場合、撮像装置100は、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160のうちの一方を記録対象カードとして選択する。記録対象カードの残容量が少なくなると、撮像装置100は、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160のうちの記録対象カードでない方(以下、「待機カード」と呼ぶ)を新たに記録対象カードとして選択する。元の記録対象カードは、待機カードになる。換言すると、記録対象カードの残容量が少なくなると、撮像装置100は、記録対象カードと待機カードとの入れ替えを行う。
記録モードは、例えば操作部105を介したユーザ操作などにより、予め選択されているものとする。デュアル記録モード及びリレー記録モードは、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160の両方が撮像装置100に装着されている場合に選択可能である。リレー記録モードの場合、最初の記録対象カードは、例えば操作部105を介したユーザ操作などにより、予め選択されているものとする。シングル記録モードは、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160の少なくとも一方が撮像装置100に装着されている場合に選択可能である。シングル記録モードにおいて第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160の両方が撮像装置100に装着されている場合、記録対象カードは、例えば操作部105を介したユーザ操作などにより、予め選択されているものとする。
以下の説明において、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160のことを単に「カード」又は「メディア」と呼ぶ場合がある。
最初に、S201で、CPU108は、撮像装置100に装着されている全てのカードに対して、バックグラウンド処理(BG処理)許可コマンドを送信する。BG処理許可コマンドは、省電期間(データの記録と記録との間など)における自動的なバックグラウンド処理の実行(自動バックグラウンド処理の実行)を許可するように制御するコマンドである。
本実施形態では、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160は、CFexpress規格に準拠したメモリカードであるものとする。そして、BG処理の許可・禁止を、NVM Express規格(NVMe規格)のNOPPME(Non−Operational Power State Permissive Mode Enable)コマンドを用いて制御するものとする。NOPPMEコマンドは、実際には、省電期間中のBG処理を直接的に制御するコマンドではなく、所定の電力を超えるBG処理を許可するか否かを指定するコマンドである。
NOPPMEコマンドによりEnableを示す「1」が指定された場合、メディアでは、所定の電力を超えるBG処理の実行が可能となり、その結果、省電期間におけるBG処理が実行可能となる。従って、NOPPMEコマンドにより「1」を指定することは、省電期間中のBG処理の実行を許可するように制御するBG処理許可コマンドを送信することに相当する。
一方、NOPPMEコマンドによりDisableを示す「0」が指定された場合、メディアでは、所定の電力を超えるBG処理の実行が不可能となり、その結果、省電期間中のBG処理が実行不可能となる。従って、NOPPMEコマンドにより「0」を指定することは、省電期間中のBG処理の実行を禁止する(許可しない)ように制御するコマンド(BG処理禁止コマンド)を送信することに相当する。
なお、本実施形態は、省電期間中のBG処理の許可・禁止をNVM ExpressのNOPPMEコマンドを用いて制御する構成に限定されない。また、第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160が準拠する規格は、CFexpress規格に限定されない。他の種類のコマンドをBG処理許可コマンド及びBG処理禁止コマンドとして用いて、他の規格に準拠するメディアの省電期間中のBG処理の許可・禁止を制御する構成も、本実施形態の範囲に含まれる。
次に、S202で、CPU108は、静止画撮影指示が行われたか否かを判定する。静止画撮影指示が行われた場合、処理はS203に進み、そうでない場合、処理はS204に進む。
S203で、CPU108は、撮像部103を用いて静止画を生成する静止画撮影を行い、得られた静止画を記録対象カードに記録する。その後、処理はS202に戻る。
S204で、CPU108は、動画撮影指示が行われたか否かを判定する。動画撮影指示が行われた場合、処理はS205に進み、そうでない場合、処理はS205に進む。
S205で、CPU108は、記録対象カードに対してBG処理禁止コマンドを送信する。すなわち、動画記録の場合は、基本的には、記録対象カードにおけるBG処理を禁止する。待機カードについては、S201においてBG処理許可コマンドを送信しているため、BG処理は許可されている。待機カードでは画像の記録が行われないため、基本的には、BG処理を許可している。
S206で、CPU108は、撮像部103を用いて動画を生成する動画撮影と、記録対象カードへの動画記録とを開始する。
S207で、CPU108は、カード制御を行う。カード制御は、リレー記録モードにおける記録対象カードと待機カードとの入れ替え制御、記録対象カードのBG処理の許可・禁止制御、及び待機カードのBG処理の許可・禁止制御を含む。カード制御の詳細は図3を参照して後述する。
S208で、CPU108は、記録停止指示が行われたか否かを判定する。記録停止指示が行われた場合、処理はS209に進み、そうでない場合、処理はS207に戻る。即ち、動画記録中は、カード制御が繰り返し実行される。
S209で、CPU108は、動画の撮影及び記録を停止する。その後、処理はS201に戻り、再び全てのカードにBG処理許可コマンドが送信される。動画の記録停止時及び本フローチャートの処理開始時に全てのカードにBG処理許可コマンドが送信されるので、S203において静止画を記録する場合は、記録対象カードのメモリコントローラは省電期間にBG処理を実行可能である。
次に、図3を参照して、カード制御(図2のS207)の詳細について説明する。S301で、CPU108は、現在の記録モードがリレー記録モードであるか否かを判定する。リレー記録モードの場合、処理はS302に進み、そうでない場合、処理はS304に進む。
S302で、CPU108は、現在の記録対象カードの残容量が予め設定された閾値未満(第6の閾値未満)であるか否かを判定する。残容量が閾値未満の場合、処理はS303に進み、そうでない場合、処理はS304に進む。
S303で、CPU108は、記録対象カードと待機カードとの入れ替えを行う。なお、この時、CPU108は、入れ替えにより新たに記録先となった記録対象カードに対してBG処理禁止コマンドを送信し、記録先から非記録先に変更された待機カードに対してBG処理許可コマンドを送信する。新たに画像の記録が行われる記録対象カードにおいては基本的にはBG処理を禁止し、画像の記録が行われなくなった待機カードにおいては基本的にはBG処理を許可するためである。
S304で、CPU108は、記録対象カードの省電期間におけるBG処理を許可するか禁止するかに関する各種条件を判定する。各種条件とは、例えば、温度条件、電源条件、及び残バッファ量/遅延時間条件である。各条件には対応する禁止フラグ(例えば、「温度条件による禁止フラグ」、「電源条件による禁止フラグ」、及び「残バッファ量/遅延時間条件による禁止フラグ」)が定義されている。各条件の判定結果に応じて、対応する禁止フラグがON又はOFFに設定される。各禁止フラグは、例えばRAM112に保持される。これらの条件及びその判定の詳細については、図4乃至図8を参照して後述する。なお、前述したとおり、図3のカード制御処理は、記録停止指示があるまで繰り返される。そのため、各種条件の判定結果に応じたBG処理の許可・禁止の切り替えは、動画の記録中は繰り返し実行され、各種条件の判定結果が変わる度にBG処理の許可・禁止が変更される。
S305で、CPU108は、S304の処理により設定された記録対象カードに関する全ての禁止フラグがOFFであるか否かを判定する。全ての禁止フラグがOFFである場合、処理はS306に進み、そうでない場合、処理はS307に進む。
S306で、CPU108は、記録対象カードに対してBG処理許可コマンドを送信する。
S307で、CPU108は、記録対象カードに対してBG処理禁止コマンドを送信する。
なお、デュアル記録モードの場合、両方の記録対象カードに対してBG処理許可コマンド又はBG処理禁止コマンドの送信が行われる。温度条件のようにカード毎に判定結果が異なる可能性のある条件については、カード毎に条件の判定と対応する禁止フラグの設定を行ってもよい。従って、S305の判定結果がカード毎に異なる場合もあり、この場合、1つの記録対象カードについてはS306の処理が実行され、もう1つの記録対象カードについてはS307の処理が実行される。
S308で、CPU108は、待機カードが存在するか否かを判定する。リレー記録モードの場合、及び、シングル記録モードにおいて第1の記録メディア150及び第2の記録メディア160の両方が撮像装置100に装着されている場合に、待機カードが存在する。待機カードが存在する場合、処理はS309に進み、そうでない場合、カード制御は終了して処理は図2のS208に進む。
S309で、CPU108は、待機カードの省電期間におけるBG処理を許可するか禁止するかに関する各種条件を判定する。各種条件とは、例えば、温度条件及び電源条件である。各条件には対応する禁止フラグ(例えば、「温度条件による禁止フラグ」及び「電源条件による禁止フラグ」)が定義されている。各条件の判定結果に応じて、対応する禁止フラグがON又はOFFに設定される。各禁止フラグは、例えばRAM112に保持される。これらの条件及びその判定の詳細については、図4及び図5を参照して後述する。
S310で、CPU108は、S309の処理により設定された待機カードに関する全ての禁止フラグがOFFであるか否かを判定する。全ての禁止フラグがOFFである場合、処理はS311に進み、そうでない場合、処理はS312に進む。
S311で、CPU108は、待機カードに対してBG処理許可コマンドを送信する。 S312で、CPU108は、待機カードに対してBG処理禁止コマンドを送信する。
次に、図4を参照して、図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である温度条件の判定について説明する。
S401で、CPU108は、各種温度閾値を取得する。具体的には、CPU108は、不揮発性メモリ113から、カメラ温度閾値TC_TH(第2の閾値)、メディア温度閾値TM_TH(第1の閾値、第7の閾値)、メディア温度有効下限TM_MIN、及びメディア温度有効上限TM_MAXを読み出す。
なお、各種温度閾値は、撮像装置100の動作モード又は動画の記録ビットレートなどに応じて変化してもよい。例えば、撮像装置100の動作モード及び記録ビットレートの組合せ毎に対応する各種温度閾値を持つデータテーブルを不揮発性メモリ113に予め記憶しておく。そして、CPU108は、データテーブルを参照することにより、現在の動作モード及び記録ビットレートの組合せに対応する各種温度閾値を取得する。
また、各種温度閾値は、記録対象カードに関する温度条件の場合(図3のS304の場合)と待機カードに関する温度条件の場合(図3のS309の場合)とで異なってもよい。
S402で、CPU108は、撮像装置温度検出部106からカメラ温度情報TCを取得する。前述の通り、撮像装置100では、撮像装置温度検出部106によって撮像装置100の内部の温度が検出され、CPU108に通知される。
S403で、CPU108は、記録対象カードから(図3のS304の場合)、又は待機カードから(図3のS309の場合)、メディア温度情報TMを取得する。前述の通り、第1のメモリコントローラ152は、第1のメディア温度検出部154によって検出された第1のNAND型メモリ部153の温度を取得する。従って、CPU108は、第1の記録メディア150からメディア温度情報TMを取得する場合、第1のメモリコントローラ152を介して取得を行う。第2の記録メディア160についても同様である。
S404で、CPU108は、S403で取得したメディア温度TMの有効判定を行う。即ち、CPU108は、メディア温度TMが、メディア温度有効下限TM_MIN以上かつメディア温度有効上限TM_MAX以下であるか否か(所定の範囲内に含まれるか否か)を判定する。メディア温度有効下限TM_MIN以上かつメディア温度有効上限TM_MAX以下である場合、処理はS405に進み、そうでない場合、処理はS408に進む。
S405で、CPU108は、メディア温度TMがメディア温度閾値TM_TH以上であるか否かを判定する。メディア温度TMがメディア温度閾値TM_TH以上である場合、処理はS406に進み、そうでない場合、処理はS407に進む。
S406で、CPU108は、温度条件による禁止フラグをONに設定する。即ち、CPU108は、メディア温度TM又はカメラ温度TCが対応する閾値以上である場合に温度条件による禁止フラグをONに設定することにより、BG処理の実行を禁止するように制御する。これにより、メディア又はカメラの発熱を抑制し、発熱による記録の停止を抑制することが可能となる。
S407で、CPU108は、温度条件による禁止フラグをOFFに設定する。
S408で、CPU108は、カメラ温度TCがカメラ温度閾値TC_TH以上であるか否かを判定する。カメラ温度TCがカメラ温度閾値TC_TH以上である場合、処理はS406に進み、そうでない場合、処理はS407に進む。S408の処理が実行される場合(即ち、メディア温度有効下限TM_MIN以上かつメディア温度有効上限TM_MAX以下でない場合)、メディアの異常や通信の異常などの理由により、通常使用する範囲では想定されない温度情報が得られたと考えられる。従って、この場合は、メディア温度TMを用いるS405と異なり、カメラ温度TCに基づいて温度条件による禁止フラグのON/OFFが制御される。
ここで、図4の各ステップの処理に関する変形例について説明する。CPU108は、S402及びS403におけるカメラ温度情報TC及びメディア温度情報TMの取得に加えて、単位系の変換処理及びオフセット調整処理などの所定の前処理を行ってもよい。
また、複数の温度検出部を持つ構成の場合には、全ての温度検出部から温度情報を取得する構成を採用してもよいし、一部の温度検出部のみから温度情報を取得する構成を採用してもよい。或いは、複数の温度検出部から取得した温度情報について、平均化や重み付け、最大値検出、最小値検出などの所定の演算を施す構成を最小してもよい。
また、S405ではメディア温度TMを用いた判定が行われているが、CPU108は、メディア温度TMとカメラ温度TCの両方の温度情報を用いて判定を行ってもよい。例えば、メディア温度TMとメディア温度閾値TM_THの差分と、メディア温度TCとメディア温度閾値TC_THの差分の小さい方を判定基準として用いることができる。
次に、図5を参照して、図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である電源条件の判定について説明する。BG処理を実施することで撮像装置100は通常記録動作より電力を多く消費するため、電源の消費が早くなり、バッテリー115による駆動の場合は、撮像装置100が所望のタイミング外で電源シャットダウンする恐れがある。そのため、撮像装置100の電源の状態を判定する電源条件による禁止フラグを用いることにより、このような問題が発生する可能性を低減することができる。また、撮像装置100に接続されるバッテリー115について、CPU108では特性の判断ができない場合や、バッテリー115の残量が変化することなどを考慮して、適切にBG処理の許可・禁止を制御することが望ましい。
なお、図4を参照して説明した温度条件についてはメディア毎に判定結果が異なる可能性があったが、電源条件の場合はメディアに応じた判定結果の相違は発生しない。そのため、図3のS309では、電源条件の判定を省略して、S304における温度条件の判定結果を、待機カードについての温度条件の判定結果として用いてもよい。
最初に、S501で、CPU108は、電源部114から電源情報を取得する。電源情報は、撮像装置100の現在の駆動電源が、バッテリー115又はACアダプタ116のうちのどちらであるかを示す。
S502で、CPU108は、撮像装置100の現在の駆動電源がバッテリー115であるか否かを判定する。バッテリー115の場合、処理はS503に進み、そうでない場合、処理はS507に進む。
S503で、CPU108は、バッテリー115の特性が既知であるか否かを判定する。例えば、CPU108は、バッテリー115から識別情報(型番など)を取得し、取得した識別情報に対応する特性情報が不揮発性メモリ113に格納されている場合に、バッテリー115の特性が既知であると判断する。バッテリー115の特性が既知である場合、処理はS504に進み、そうでない場合、処理はS507に進む。
S504で、CPU108は、バッテリー115の電圧が、予め設定された閾値以上(第3の閾値以上)であるか否かを判定する。電圧が閾値以上の場合、つまり、バッテリー115の残量が予め設定された閾値以上で十分ある場合は、処理はS506に進む。そして、電圧が閾値未満の場合、つまり、バッテリー115の残量が予め設定された閾値未満で、バッテリー残量が低下している場合は、処理はS505に進む。なお、ここで使用する閾値は、バッテリー115の特性に応じて変化してもよい。
S505で、CPU108は、電源条件による禁止フラグをONに設定する。即ち、CPU108は、現在の駆動電源であるバッテリー115の電圧が閾値以上でない場合に電源条件による禁止フラグをONに設定することにより、BG処理の実行を禁止するように制御する。これにより、BG処理によるバッテリー115の残量低下を抑制し、バッテリー115の残量不足による記録の停止を抑制することが可能となる。
S506で、CPU108は、電源条件による禁止フラグをOFFに設定する。
S502において現在の駆動電源がバッテリー115でないと判定された場合、及びS503においてバッテリー115の特性が既知でないと判定された場合、S507で、CPU108は、電源条件による禁止フラグをOFFに設定する。
図5フローチャートでは、駆動電源がバッテリーであり、かつ、バッテリー115の電圧が閾値未満の場合に、禁止フラグをONに設定し、BG処理を禁止するようにした。しかし、電圧によるバッテリー115の残量を判定せずに、バッテリー駆動の場合には常にBG処理を禁止するようにしてもよい。また、駆動電源がバッテリー115のみの場合は、駆動電源の種別を判定せずに、電圧によるバッテリー115の残量に応じて、BG処理の許可・禁止を制御するようにしてもよい。
次に、図6を参照して、図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である残バッファ量/遅延時間条件の判定について説明する。動画記録のようにリアルタイム生成されるデータを定期的に長時間記録するような場合、撮像装置100は、NAND型フラッシュメモリで構成されたメディアに対してリアルタイムデータを書き込む前に、バッファメモリに一時的に記録する。バッファメモリとしては、例えばRAM112が用いられる。所定量のリアルタイムデータがバッファメモリに記録されたところで、メディアへの記録が実行される。この時、メディア内部でBG処理が実行されていて、リアルタイムデータの記録であるメイン処理が滞ると、バッファメモリ残容量(残バッファ量)がなくなってしまい、リアルタイムデータを消失してしまう。また、メディア内部で実行されていたBG処理からメイン処理であるリアルタイムデータの記録へ遷移する際には遅延時間が発生する。この遅延時間がリアルタイムデータの書き込みに必要な時間に対して長い場合はリアルタイムデータの記録が間に合わず、リアルタイムデータを消失してしまう。そのため、RAM112のバッファメモリ容量を使い切ることなく、かつ、十分な書き込み速度を保てるようにBG処理の許可・禁止を制御する必要がある。
S601で、CPU108は、記録対象カードから遅延時間を取得する。S602で、CPU108は、撮像装置100の残バッファ量を取得する。
S603で、CPU108は、遅延時間が予め定められた閾値以上(第5の閾値以上)であるか否かを判定する。遅延時間が閾値以上である場合、処理はS604に進み、そうでない場合、処理はS606に進む。なお、ここで使用する閾値は、動画の記録ビットレートに応じて変化してもよい。
S604で、CPU108は、残バッファ量が予め定められた閾値未満(第4の閾値未満)であるか否かを判定する。残バッファ量が閾値未満である場合、処理はS605に進み、そうでない場合、処理はS606に進む。なお、ここで使用する閾値は、動画の記録ビットレートに応じて変化してもよい。
S605で、CPU108は、残バッファ量/遅延時間条件による禁止フラグをONに設定する。即ち、CPU108は、遅延時間が閾値以上であり残バッファ量が閾値未満である場合に残バッファ量/遅延時間条件による禁止フラグをONに設定することにより、BG処理の実行を禁止するように制御する。これにより、データを記録するメイン処理がBG処理により妨げられることが原因で記録すべき動画のリアルタイムデータが消失することを抑制することが可能となる。
一方、S606では、CPU108は、残バッファ量/遅延時間条件による禁止フラグをOFFに設定する。
ところで、図6から理解できるように、残バッファ量/遅延時間条件による禁止フラグの場合、残バッファ量及び遅延時間の両方に関する判定に基づいて禁止フラグのON/OFFが制御される。しかしながら、残バッファ量/遅延時間条件を残バッファ量条件と遅延時間条件とに分けて、それぞれに対応する「残バッファ量条件による禁止フラグ」と「遅延時間条件による禁止フラグ」とを設けてもよい。即ち、図3のS304及びS309において述べた各種条件の例には、残バッファ量条件及び遅延時間条件も含まれる。
図7は、図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である残バッファ量条件の判定について説明するフローチャートである。
S701で、CPU108は、撮像装置100の残バッファ量を取得する。S702で、CPU108は、残バッファ量が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。残バッファ量が閾値未満である場合、S703で、CPU108は、残バッファ量条件による禁止フラグをONに設定する。残バッファ量が閾値未満でない場合、S704で、CPU108は、残バッファ量条件による禁止フラグをOFFに設定する。
図8は、図3のS304及びS309において述べた各種条件の一例である遅延時間条件の判定について説明するフローチャートである。
S801で、CPU108は、記録対象カードから遅延時間を取得する。S802で、CPU108は、遅延時間が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。遅延時間が閾値以上である場合、S803で、CPU108は、遅延時間条件による禁止フラグをONに設定する。遅延時間が閾値以上でない場合、S804で、CPU108は、遅延時間条件による禁止フラグをOFFに設定する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、撮像装置100は、記録対象カードに静止画又は動画を記録するように制御する記録制御を行う。撮像装置100は、記録対象カードに静止画を記録する場合は、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可する。一方、撮像装置100は、記録対象カードに動画を記録する場合は、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可しないように制御する。これにより、記録媒体での省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを適切に制御することが可能となり、高速静止画記録と安定した動画記録とを両立することが可能とする。
なお、上では、動画記録時に、自動BG処理の許可・禁止を制御(BG処理許可コマンド/BG処理禁止コマンドの送信)するものとした。しかし、記録開始前(撮影待機状態時や、動画撮影/静止画撮影モード切替時など)に、動画撮影モードであるかを静止画撮影モードであるかを判定し、動画撮影モードの場合は自動BG処理の実行を許可せず、静止画撮影モードの場合は自動BG処理の実行を許可するようにしてもよい。この場合、動画撮影モードの場合は、動画記録開始前に一度自動BG処理の実行を禁止する。そして、さらに、動画記録開始時及び記録中に、上で説明した各種条件(温度、電源種別、電源の残量、遅延時間、バッファ残量等)に応じて、自動BG処理の実行を許可するか否かを制御するようにするとよい。
また、上の実施形態では、動画記録であるか否かという条件と、温度、電源、遅延時間、バッファ残量の各種条件とにより、BG処理の許可・禁止を制御した。しかし、これらのうちの1つの条件のみを用いてBG処理の許可・禁止を制御するようにしてもよい。また、これらの条件のうちのいくつかの条件を組み合わせて、BG処理の許可・禁止を制御するようにしてもよい。
また、上では、待機カードについても、各種条件の判定結果に応じてBG処理の実行の許可・禁止を制御するものとした。しかし、待機カードについては、画像の記録を行わない記録媒体であるため、各種条件の判定を行わずに、BG処理の実行を許可するようにしてもよい。また、待機カードだけでなく、記録対象カードについても各種条件の判定を行わずに、記録対象カードについてはBG処理の実行を禁止し、待機カードについては、BG処理の実行を許可するようにしてもよい。
また、上では、動画の記録時に、記録対象カードと待機カードについて、BG処理の実行の許可・禁止を制御するものとした。しかし、動画の記録時ではなく、記録開始前(例えば、記録待機時、記録先となるカードの選択時)に、BG処理の実行の許可・禁止を制御するようにしてもよい。
また、撮像装置100は、記録対象カードに動画を記録する場合であっても、各種条件の判定結果によってはBG処理の実行を許可するように制御する。これにより、NAND型フラッシュメモリの最適化処理と安定した動画記録とを両立することが可能となる。
なお、上では、静止画を記録するか動画を記録するかに基づいてBG処理の許可・禁止を制御する構成について説明したが、他の動作モードを基準にBG処理の許可・禁止を制御してもよい。例えば、長時間露出撮影モード、ハイフレーム撮影モード、タイムラプス撮影モードなどの動作モードに応じてBG処理の許可・禁止を制御してもよい。この場合、例えば、タイムラプス撮影モード等の低ビットレートの撮影モードの場合は、静止画撮影と同様にBG処理を許可し、ハイフレーム撮影モードなどの高ビットレートの撮影モードの場合は、BG処理を禁止するとよい。
また、上では、静止画を記録する場合はBG処理を許可する構成について説明したが、静止画を記録する場合であっても、動画を記録する場合と同様に各種条件の判定結果によってはBG処理を禁止してもよい。
また、図5の例では、現在の駆動電源がバッテリー115でないと判定された場合、及びバッテリー115の特性が既知でないと判定された場合のいずれについても、電源条件による禁止フラグがOFFに設定された。しかしながら、バッテリー115の特性が既知でない場合には電源条件による禁止フラグをONにする構成を採用してもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100…撮像装置、CPU108…、110…第1のメディア制御部、111…第2のメディア制御部、112…RAM、113…不揮発性メモリ、150…第1の記録メディア、160…第2の記録メディア

Claims (19)

  1. 第1の記録媒体に静止画又は動画を記録するように制御する記録制御手段と、
    前記第1の記録媒体での、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1の記録媒体に前記静止画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可し、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可しないように制御する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合であっても、第1の条件が満たされていない場合には、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1の条件が満たされていない場合は、前記第1の記録媒体の温度が第1の閾値未満である場合である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記第1の閾値は、前記記録装置の動作モード、又は前記動画の記録ビットレートに応じて変化する
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記第1の条件が満たされていない場合は、前記記録装置の温度が第2の閾値未満である場合である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記第1の条件が満たされていない場合は、前記第1の記録媒体の温度が所定の範囲内に含まれず、かつ、前記記録装置の温度が第2の閾値未満である場合である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  7. 前記第1の条件が満たされていない場合は、前記記録装置の電源がバッテリーでない場合である、
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記第1の条件が満たされていない場合は、前記記録装置の電源がバッテリーであり、かつ前記バッテリーの電圧が第3の閾値以上である場合である、
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記第3の閾値は、前記バッテリーの特性に応じて変化する
    ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録制御手段は、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合、前記動画を一時的にバッファメモリに格納してから前記第1の記録媒体に記録するように制御し、
    前記第1の条件が満たされていない場合は、前記バッファメモリの残り容量が第4の閾値以上である場合である、
    ことを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記第4の閾値は、前記動画の記録ビットレートに応じて変化する
    ことを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 前記第1の記録媒体から、前記第1の記録媒体において実行される処理が前記自動バックグラウンド処理からデータを記録するメイン処理へと遷移する際に発生する遅延時間を取得する取得手段を更に備え、
    前記第1の条件が満たされていない場合は、前記遅延時間が第5の閾値未満である場合である、
    ことを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記第5の閾値は、前記動画の記録ビットレートに応じて変化する
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 前記記録制御手段は、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合に前記第1の記録媒体の残り容量が第6の閾値未満であるか否かを判定し、前記第1の記録媒体の前記残り容量が前記第6の閾値未満であると判定された場合、前記動画の記録先を第2の記録媒体に変更するように制御し、
    前記制御手段は、前記第1の記録媒体が前記動画の記録先である場合において、第2の条件が満たされていない場合には、前記第2の記録媒体での、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するように制御し、前記第2の条件が満たされている場合には、前記第2の記録媒体での、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可しないように制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の記録装置。
  15. 前記第2の条件が満たされていない場合は、前記第2の記録媒体の温度が第7の閾値未満である場合である、
    ことを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  16. 前記制御手段は、自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを、NVM Express規格のNOPPME(Non−Operational Power State Permissive Mode Enable)コマンドを用いて制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の記録装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の記録装置と、
    前記静止画又は前記動画を生成する撮像手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  18. 記録装置が実行する制御方法であって、
    第1の記録媒体に静止画又は動画を記録するように制御する記録制御工程と、
    前記第1の記録媒体での、省電期間における自動バックグラウンド処理の実行を許可するか否かを制御する制御工程と、
    を備え、
    前記制御工程では、前記第1の記録媒体に前記静止画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可し、前記第1の記録媒体に前記動画を記録する場合は、前記省電期間における前記自動バックグラウンド処理の実行を許可しないように制御する
    ことを特徴とする制御方法。
  19. コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の記録装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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