JP2021040117A - 光電変換素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の変換効率を高めることができる、光電変換素子を提供する。【解決手段】光電変換素子10は、半導体層20と、前記半導体層20に積層された導電体層30と、前記導電体層30の表面に設けられた電極40と、を備え、前記導電体層30は、少なくとも金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を含む。この光電変換素子10によれば、光の変換効率を高めることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体層と、前記半導体層に積層された導電体層とを備える光電変換素子に関する。
太陽電池は、太陽光をエネルギー源として有効活用するという観点から、その活用が広く望まれている。活用のために、高効率化と低コスト化が求められている。
太陽電池に使われる光電変換素子の高効率化を図るためには、素子に入射された太陽光が効率よく電力に変換されることが重要である。
通常の太陽電池に使われる光電変換素子は、太陽光が入射されてキャリア(電子と正孔)を発生させる半導体層と、前記半導体層の表面に形成され前記半導体層で生成されたキャリアを捕獲し搬送する拡散層と、前記拡散層の表面又は裏面に設けられ、キャリアを収集して外部に取り出す電極を備える(特許文献1参照)。
この電極は通常、フィンガー電極と、バスバー電極とから構成される。フィンガー電極は、前記拡散層の表面に略平行に1.2〜1.3mm程度の間隔で形成される、その幅が0.05mm〜0.1mm程度の金属電極である。また、バスバー電極は、フィンガー電極に対して、略直交に50mm程度の間隔で形成される、その幅が0.5mm〜2mm程度の電極である。
特許第4953562号公報
Y. Ohshita et al., "Technology trend of high efficiency crystalline silicon solar cells," AAPPS Bulletin, vol. 27, no. 3, pp. 1-8, Jun. 2017.
特許文献1の光電変換素子では、光の変換効率が低いという問題があった。この効率を下げる原因として、電極による太陽光の遮断が挙げられる。電極により太陽光が遮断されると、素子に入射した太陽光が効率的にその下の半導体層に到達せず、生成されるキャリアが減ってしまうためである。前記光電変換素子では、フィンガー電極やバスバー電極が、太陽光をほとんど透過しない金属材料で形成されており、光電変換素子の受光面側の面内における受光面に対する電極の占める割合である電極面積率が10%以上になっている。このため、受光面側の電極部分に入射した太陽光は半導体層に到達せず、効率が低下する。
また、他の効率を下げる原因として、半導体層で生成されたキャリアが電極に到達するまでの経路において再結合や直列抵抗損失により失われてしまうことが挙げられる。例えば、半導体層で生成されたキャリアを捕獲し、電極に効率的に搬送するために、半導体層に酸化インジウムスズ(ITO)のような透明な導電体層を積層する技術が知られている(非特許文献1)。しかしながら、非特許文献1の光電変換素子では、導電体層の材料のキャリアの移動度が低く、多くのキャリアが電極に到達する前に半導体層と導電体層の界面等に存在する未結合手や欠陥における再結合や、材料の直列抵抗損失により失われる。また、導電体層の材料のキャリア密度が高いことで、この導電体層の自由電子に光が吸収されてしまい、素子に入射した太陽光がその下の半導体層に到達せず、生成されるキャリアが減ってしまうことにより効率が低下する。
さらに、効率を下げる原因として、生成されたキャリアのエネルギー損失が挙げられる。キャリアのエネルギーは、半導体層と導電体層でとりうるエネルギー状態が異なることから、導電体層の材料のとりうるエネルギー状態の中で最適な状態に遷移する過程で低下し、エネルギー損失となり、効率が低下する。
これらの結果として、効率を下げる問題は十分に解決されていない。
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、光の変換効率を高めることができる、光電変換素子を提供することを目的とする。
本発明に係る光電変換素子は、半導体層と、前記半導体層に積層された導電体層と、前記導電体層の表面に設けられた電極と、を備え、前記導電体層は、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を含むことを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記半導体層と前記導電体層との間にパッシベーション層を備えることを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記導電体層の表面積に対する電極の表面積の割合が2.5%以下であることを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記導電体層は、厚みが0.65nm以上10nm以下であることを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記導電体層は、電子を収集する電子収集導電体層と、正孔を収集する正孔収集導電体層から構成されることを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記金属がMo、W、Zr、Hf、Nb、Ta、Re、Ga、In、又はBiの少なくとも一つを含むことを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記カルコゲンがS、Se、又はTeの少なくとも一つを含むことを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記導電体層中の前記金属の化学量論的割合が0.3〜0.5であることを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記導電体層中の前記カルコゲンの化学量論的割合が0.5〜0.7であることを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記半導体層が、単結晶、多結晶、非晶質のいずれかの結晶性を有することを特徴とする。
前記光電変換素子において、前記半導体層の一部又は全てが、シリコンであることを特徴とする。
本発明の光電変換素子によれば、半導体層と、前記半導体層に積層された導電体層と、前記導電体層の表面に設けられた電極と、を備え、前記導電体層は、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を含むことで、光の変換効率を高めることができる。
図1Aは、本発明の第一の実施形態に係る光電変換素子の斜視図であり、図1Bは光電変換素子の図1AにおけるIB−IB線部分断面図である。 酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンのキャリア密度と移動度の関係性を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態に係る光電変換素子の導電体層の光の透過率と導電体層の厚さの関係性の説明図である。 シリコン結晶基板の上にスパッタリングにより二硫化モリブデンを形成したサンプルの断面の透過電子顕微鏡像である。 図5Aは、本発明の第一の実施形態に係る光電変換素子をモジュール化した光電変換素子モジュールの電極配置例の説明図であり、図5Bは、従来技術における光電変換素子モジュールの電極配置例の説明図である。 シリコンのエネルギーバンド及び、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質のエネルギーバンドである。 図7Aは、本発明の第二の実施形態に係る光電変換素子の斜視図であり、図7Bは、図7AにおけるVIIB−VIIB線部分断面図である。
<第一の実施形態に係る光電変換素子10の構成>
以下、本発明の第一の実施形態について、図面を用いて説明する。図1Aは、本発明の第一の実施形態に係る光電変換素子10の斜視図であり、図1Bは光電変換素子の図1AにおけるIB−IB線部分断面図である。図1A、1Bでは、上方を光電変換素子の表面とし、下方を裏面とし、上方から光が入射するとする。
光電変換素子10は、半導体層20、パッシベーション層22、導電体層30、及び電極40を備える。
半導体層20は、単結晶シリコンで形成される。半導体層20の厚さは、例えば、0.04mm〜0.2mmである。
パッシベーション層22は、水素によって未結合手を終端したアモルファスシリコンで形成される。パッシベーション層22は、半導体層20の上に形成される。パッシベーション層22の厚さは、例えば、5nm〜10nmである。
導電体層30は、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質である二硫化モリブデン(MoS)で形成される。導電体層30は、パッシベーション層22の上に形成される。導電体層30の厚さは、例えば、0.65nm〜10nmである。導電体層30は、光を透過するとともに、半導体層20で生成されたキャリアのうち、電子を選択的に電極40に供給する。なお、二次元層状物質とは、例えば、金属やカルコゲンなどの共有結合やイオン結合により形成された単位層が、ファンデルワールス力を介して積層した、層状構造を持つ物質のことをいう。
電極40は、銀で形成される。電極40は、導電体層30の表面であって、周辺に形成される。電極40の線幅は、例えば、0.05mm〜0.1mmである。また、電極40の厚さは、例えば0.03mm〜0.1mmである。
また、裏面電極50は、銀で形成される。裏面電極50の厚さは、例えば、0.03mm〜0.1mmである。裏面電極50は、半導体層20の裏面に形成される。裏面電極50は、半導体層20に生成したキャリアのうち、正孔を収集し、外部に取り出す。
次に、光電変換素子10の製造方法について説明する。
まず、シリコン結晶ウエハが用意される。前記シリコン結晶ウエハは希フッ化水素酸に浸漬されて、シリコン結晶ウエハの表面及び裏面に形成された自然酸化膜が除去される。
次に、前記シリコン結晶ウエハの裏面にスパッタリング又は蒸着により銀の裏面電極50が積層される。
また、前記シリコン結晶ウエハの表面にプラズマCVDの手法によって水素化アモルファスシリコンのパッシベーション層22が積層される。
次に、前記パッシベーション層22が形成された前記シリコン結晶ウエハの表面にスパッタリングにより二硫化モリブデンの導電体層30が積層される。
さらに、前記導電体層30の上にスクリーン印刷法により銀の電極40が積層される。
以上の製造工程により、光電変換素子10が得られる。
<実施例1>
以下に、光電変換素子10の導電体層のシート抵抗と導電体層の厚さの関係性について説明する。図2は、酸化インジウムスズ(ITO)及び二硫化モリブデン(MoS)の、キャリア密度及び移動度を示す説明図である。左の縦軸はキャリア密度n[cm−3]を示し、また、右の縦軸は移動度μ[cm−1−1]を示す。横軸は、材料(酸化インジウムスズ又は二硫化モリブデン)を示す。ここで、破線で示した2aは酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンのキャリア密度の比較を表し、実線で示した2bは酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンの移動度の比較を表している。
酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンのキャリア密度の比較2aを見ると、酸化インジウムスズのキャリア密度は5×1019cm−3であるのに対して、二硫化モリブデンのキャリア密度は4×1017cm−3である。従って、二硫化モリブデンのキャリア密度は、酸化インジウムスズのキャリア密度よりも二桁低い。このことは、導電体層30を二硫化モリブデンで形成した際、導電体層30の自由電子に光が吸収されて効率が低下する確率が二桁低いことを意味する。
酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンの移動度の比較2bを見ると、酸化インジウムスズの移動度は60cm−1−1であるのに対して、二硫化モリブデンの移動度は300cm−1−1である。従って、二硫化モリブデンの移動度は、酸化インジウムスズの移動度よりも一桁高い。さらに、硫化水素(HS)やジターシャリーブチルジスルフィド((t−C)雰囲気での熱処理によって結晶性を向上することで、二硫化モリブデン導電体層の移動度をさらに高くすることが可能である。
このことは、二硫化モリブデンを導電体層30に活用することで、酸化インジウムスズを使う従来技術と比較して、キャリアを電極に搬送する効率が10倍以上に高まることを意味する。導電体層の移動度は、生成されたキャリアの材料中の平均自由行程に比例するため、移動度が10倍になると、キャリアが生成された位置から拡散によって到達できる距離が10倍長くなるからである。すなわち、キャリア収集のための電極の間隔も10倍以上に広げられる。具体的には、従来技術で1.2mm〜1.3mmの間隔で設けられていた電極の間隔を、12mm〜13mmにすることができる。これは、従来技術におけるフィンガー電極を省略し、バスバー電極のみの構成をとることができると言い換えることもできる。このことは、光電変換素子の受光面側の導電体層の表面積に対する電極の表面積の割合を減らし、電極による太陽光の遮断を減らすことで光の変換効率を高めることができる点で、従来技術よりも優れている。
以下に、光電変換素子10の導電体層の光の透過率と導電体層の厚さの関係性について、説明する。
導電体層30の厚さは、厚いほど抵抗率が低く、多くのキャリアが電極に到達することができるが、厚くすることで導電体層30を透過できない光が増えるため、抵抗率と光の透過率のトレードオフの関係になる。
図3は、光電変換素子の導電体層30の光の透過率と導電体層30の厚さの関係性を示す説明図である。縦軸は、透過率を示し、横軸は膜厚を示す。3aが二硫化モリブデン、3bが従来技術における酸化インジウムスズの光の透過率の下値、3cが従来技術における酸化インジウムスズの光の透過率の上値をそれぞれ示している。二硫化モリブデンの光の透過率は、0.65nmでは97%、1.95nmでは91%、3.25nmでは85%、4.55nmでは82%である。一方で、酸化インジウムスズの光の透過率の下値は、80%、上値は90%である。
酸化インジウムスズと同等以上の光の透過率を確保するためには、二硫化モリブデンの厚さは5nm以下におさえるとよい。
以下に、光電変換素子10の導電体層30の膜厚の特性について、説明する。
図4は、シリコン結晶基板の上にスパッタリングにより二硫化モリブデンを形成したサンプルの断面の透過電子顕微鏡像である。この透過電子顕微鏡像の下部に示されているスケールバーは50nmの長さに相当する。図4からわかるように、二硫化モリブデン層は、10nmの膜厚を境に成長が横方向から縦方向に変化しており、10nm以上の膜厚では横方向に連続性のある膜が得られなくなることがわかる。図4中の白抜両矢印で示された、横方向に連続性を持った二硫化モリブデン層60の膜厚は約10nmである。二硫化モリブデン層60が図2で説明したような高い移動度を示すためには、その導電体層が連続性のある膜で構成されていることが条件となる。このため、二硫化モリブデン層60の膜厚は10nm以下とするのがよい。また、二次元層状物質である二硫化モリブデン層は単位層当たり0.65nmである。このため、二硫化モリブデン層60が連続性のある膜で構成されるためには、二硫化モリブデン層60の膜厚は最低でも0.65nm以上が必要である。以上のことから、導電体層30として所定の特性を得るためには、二硫化モリブデン層の膜厚は0.65nm〜10nmとするのがよい。
なお、図3で説明した光の透過率を考慮すると、酸化インジウムスズを使う従来技術における導電体層の透過率の下値は80%であるため、同等(80%)の透過率を得ようとすると、図3より、二硫化モリブデン層60の膜厚は5nmより薄いほうがよい。また、酸化インジウムスズを使う従来技術における導電体層の透過率の上値は90%であるため、同等(90%)の透過率を得ようとすると、図3より、二硫化モリブデン層60の膜厚は2nmより薄いほうがよい。即ち、二硫化モリブデン層の膜厚は、好ましくは、0.65nm〜5nmとするのがよい。さらに好ましくは、0.65nm〜2nmとするのがよい。
以下に、本発明の第一の実施形態に係る光電変換素子10の電極の配置と、光電変換素子の受光面側の面内における受光面に対する電極の占める割合である電極面積率の関係性について、説明する。
図5Aは、本発明の第一の実施形態に係る光電変換素子10をモジュール化した光電変換素子モジュール200の電極配置例の説明図であり、図5Bは従来技術における光電変換素子モジュール300の電極配置例の説明図である。
図5Aにおいて、光電変換素子モジュール200の大きさは、156mm×156mmであり、電極201が13mm間隔で形成されている。この電極201の幅は0.3mmである。この構成によると、電極面積率は2.3%になる。
図5Bにおいて、従来技術の光電変換素子モジュール300の大きさは、156mm×156mmであり、従来技術のバスバー電極301が52mm間隔で形成され、それと直交する形でフィンガー電極302が1.3mm間隔で形成されている。従来技術のバスバー電極301の幅は1.3mmであり、フィンガー電極302の幅は0.01mmである。この構成によると、電極面積率は10.0%になる。
この図5Aでは、光電変換素子の電極面積率が、図5Bの実施例に比較して1/4以下となっており、電極による太陽光の遮断を減らし、光の変換効率を高めることができる点で、従来技術よりも優れている。
以下に、光電変換素子10の導電体層30の導電特性について、説明する。
図6は、シリコンのエネルギーバンド90及び、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質のエネルギーバンドである。縦軸は、真空準位とのエネルギー差を示し、横軸は材料を示す。いずれの材料のエネルギーにも上部と下部に分かれており、上部が伝導帯、下部が価電子帯であり、中間部が禁制帯(バンドギャップ)である。シリコンのエネルギーバンド90を見ると、伝導帯下端70は−4.05eVであり、価電子帯上端80は−5.17eVである。
二硫化モリブデンのエネルギーバンド91、セレン化モリブデンのエネルギーバンド92、テルル化モリブデンのエネルギーバンド93及び二硫化タングステンのエネルギーバンド94では、その伝導帯下端がそれぞれ−4.28eV、−3.91eV、−3.81eV及び−3.93eVであり、シリコンの伝導帯下端70の−4.05eVと近いエネルギーになっている。このため、シリコンで構成された半導体層20の伝導帯に励起された電子は、少ないエネルギー損失で、二硫化モリブデン、セレン化モリブデン、テルル化モリブデン又は二硫化タングステンで構成された導電体層30に輸送される。
また、セレン化モリブデンのエネルギーバンド92及びセレン化タングステンのエネルギーバンド95では、その価電子帯上端がそれぞれ−5.24eV及び−4.86eVであり、シリコンの価電子帯上端80の−5.17eVと近いエネルギーになっている。このため、シリコンで構成された半導体層20の価電子帯に励起された正孔は、少ないエネルギー損失で、セレン化モリブデンで構成された導電体層30に輸送される。
さらに、二硫化ジルコニウムのエネルギーバンド96、セレン化ジルコニウムのエネルギーバンド97及び二硫化ハフニウムのエネルギーバンド98は、その伝導帯下端がそれぞれ−5.30eV、−5.15eV及び−5.10eVであり、シリコンの価電子帯上端80の−5.17eVと近いエネルギーになっている。このため、シリコンで構成された半導体層20の価電子帯に励起された正孔は、量子トンネル効果により、少ないエネルギー損失で、セレン化ジルコニウムで構成された導電体層30に輸送される。
二次元層状物質に含まれる金属とカルコゲンの組成、二次元層状物質の層数、二次元層状物質に加わる歪みや電界により、このエネルギーバンドは調整することができる。このため、導電体層30は、その伝導帯下端や価電子帯上端を、半導体層20の材料の伝導帯下端や価電子帯上端とより近くそろえることで、エネルギー損失はさらに低く抑えることができる。
以上より、導電体層30に金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を用いることで、異なるエネルギーバンドを持った材料間の輸送によるキャリアのエネルギー損失を低く抑えることができ、半導体層20から導電体層30に輸送されるキャリアのエネルギーは失われにくい点で、従来技術よりも優れている。
さらに、導電体層30は、層状物質で構成されるので半導体層20との界面に未結合手や欠陥が生まれにくい。このため、導電体層30にカルコゲンを有する二次元層状物質を用いることで、結合手や欠陥における再結合や、材料の直列抵抗損失により失われるキャリアを低く抑えることができ、半導体層20から導電体層30に輸送されるキャリアが途中で失われにくい点で、従来技術よりも優れている。
<第二の実施形態に係る光電変換素子500の構成>
以下、本発明の第二の実施形態について、図面を用いて説明する。図7Aは、本発明の第二の実施形態に係る光電変換素子500の斜視図であり、図7Bは光電変換素子の図7AにおけるVIIB−VIIB線部分断面図である。この図では、図7A、図7Bでは、上方を光電変換素子の表面とし、下方を裏面とし、主に上方から光が入射するとする。
光電変換素子500は、半導体層20、パッシベーション層22、電子収集導電体層501、正孔収集導電体層502及び電極40を備える。
半導体層20は、単結晶シリコンで形成される。半導体層20の厚さは、例えば、0.04mm〜0.2mmである。
パッシベーション層22は、水素によって未結合手を終端したアモルファスシリコンで形成される。パッシベーション層22は、半導体層20の裏面に形成される。パッシベーション層22の厚さは、例えば、5nm〜10nmである。
電子収集導電体層501は、二硫化モリブデンで形成される。正孔収集導電体層502は、セレン化モリブデンで形成される。電子収集導電体層501と正孔収集導電体層502は、パッシベーション層22の上にキャリアの拡散長程度の間隔で交互に形成される。電子収集導電体層の中心部と正孔収集導電体層中心部との間隔は、例えば、13mmである。電子収集導電体層501と正孔収集導電体層502の厚さは、例えば、0.65nm〜10nmである。電子収集導電体層501は、半導体層20で生成されたキャリアのうち、電子を選択的に電極40に供給する。正孔収集導電体層502は、半導体層20で生成されたキャリアのうち、正孔を選択的に電極40に供給する。
電極40は、銀で形成される。電極40は、電子収集導電体層501と正孔収集導電体層502の裏面に形成される。電極40の線幅は、例えば、0.05mm〜0.1mmである。また、電極40の厚さは、例えば0.03mm〜0.1mmである。
電子収集導電体層501の裏面に形成された電極40は、半導体層20に生成したキャリアのうち、電子を収集し、外部に取り出す。
正孔収集導電体層502の裏面に形成された電極40は、半導体層20に生成したキャリアのうち、正孔を収集し、外部に取り出す。
次に、光電変換素子500の製造方法について説明する。
まず、シリコン結晶ウエハが用意される。前記シリコン結晶ウエハは希フッ化水素酸に浸漬されて、シリコン結晶ウエハの表面及び裏面に形成された自然酸化膜が除去される。
次に、前記シリコン結晶ウエハの裏面にプラズマCVDの手法によって水素化アモルファスシリコンのパッシベーション層22が積層される。
次に、前記パッシベーション層22が形成された前記シリコン結晶ウエハの裏面に、二硫化モリブデンの電子収集導電体層501とセレン化モリブデンの正孔収集導電体層502が、それぞれスパッタリングにより積層される。
さらに、前記電子収集導電体層及び前記正孔収集導電体層の上に銀の電極40が、それぞれスクリーン印刷法により積層される。
以上の製造工程により、第二の実施形態に係る光電変換素子500が得られる。
この図5の構成では、光電変換素子500の表面に電極40は存在せず、電極により太陽光が遮断されることはない。このため、光の変換効率を高めることができる点で、従来技術よりも優れている。
また、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を含む電子収集導電体層501や正孔収集導電体層502は、図6で説明したように、異なるエネルギーバンドを持った材料間の輸送によるキャリアのエネルギー損失を低く抑えることができ、半導体層20から電子収集導電体層501又は正孔収集導電体層502に輸送されるキャリアのエネルギーは失われにくい点で、従来技術よりも優れている。
さらに、電子収集導電体層501や正孔収集導電体層502は、層状物質で構成されるので、半導体層20との界面に未結合手や欠陥が生まれにくい。このため、電子収集導電体層501や正孔収集導電体層502に金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を用いることで、結合手や欠陥における再結合や直列抵抗により失われるキャリアを低く抑えることができ、半導体層20から電子収集導電体層501や正孔収集導電体層502に輸送されるキャリアが途中で失われにくい点で、従来技術よりも優れている。
なお、本発明は、上述の実施形態、実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得ることはもちろんである。
例えば、上述した半導体層20は、単結晶シリコンで形成されているが、太陽光を受光して、キャリアを生成できる半導体材料であれば、これに限定されるものではない。例えば、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、ガリウム砒素であってもよい。また、上述した単結晶シリコンには、添加物が含まれていても良い。添加物として、n型の不純物、例えばリン(P)であってもよい。
また、上述したパッシベーション層22は、アモルファスシリコンで形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、n型の不純物を添加したアモルファスシリコン、p形の不純物を添加したアモルファスシリコン、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)(x=1〜3/2)、アルミナ(AlO)(x=1〜3/2)であってもよい。電子収集導電体層501と半導体層20の間に形成するパッシベーション層22は、リンなどを添加したn型のアモルファスシリコンとし、正孔収集導電体層502と半導体20の間に形成するパッシベーション層22は、ボロンなどを添加したp形アモルファスシリコンとしてもよい。
さらに、上述した光電変換素子10及び500は、パッシベーション層22を備えていたが、半導体層20で生成されたキャリアが導電体層30、電子収集導電体層501又は正孔収集導電体層502へ移動する途中の半導体層と導電体層の界面等に存在する未結合手や欠陥における再結合を抑制することができれば、パッシベーション層22は省略してもよい。
さらに、上述した導電体層30、電子収集導電体層501及び正孔収集導電体層502は、二硫化モリブデンで形成されているが、太陽光を透過し、導電性を有する金属とカルコゲンを有する二次元層状物質であれば、これに限定されるものではない。例えば、二硫化タングステン(WS)、二セレン化タングステン(WSe)に代表される、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、レニウム(Re)といった遷移金属と、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)のようなカルコゲンを1:2の化学量論的割合で含む遷移金属ダイカルコゲナイドであってもよい。また、ガリウムセレナイド(GaSe)、セレン化インジウム(III)(InSe)に代表される、ガリウム(Ga)やインジウム(In)といった13族金属と、カルコゲンを2:3の化学量論的割合で含む13族カルコゲナイドであってもよい。さらに、テルル化ビスマス(BiTe)のような、ビスマスと、カルコゲンを2:3の化学量論的割合で含むビスマスカルコゲナイドであってもよい。
好ましくは、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質であり、前記金属の化学量論的割合が0.3〜0.5であり、前記カルコゲンの化学量論的割合が0.5〜0.7であるとよい。
なお、半導体層20で生成されたキャリアのうち、電子を選択的に電極40に供給する場合は、導電体層30として、半導体層20と伝導帯の下端が近いエネルギーになる材料が選択される。例えば、半導体層20がシリコンである場合は、導電体層30として、二硫化モリブデンの他に、セレン化モリブデン(MoSe)、二硫化タングステンおよびそれらの化合物であるMoSSe(2−x)やMo(1−x)などが選択できる。
また、半導体層20で生成されたキャリアのうち、正孔を選択的に電極40に供給する場合は、導電体層30として、半導体層20と価電子帯の上端が近いエネルギーになる材料が選択できる。例えば、半導体層20がシリコンである場合は、導電体層30として、セレン化モリブデン、セレンとタングステンと硫黄の化合物であるWSSe(2−x)が選択できる。また、導電体層30として、セレン化ジルコニウム(ZrSe)やジルコニウムとハフニウムと硫黄の化合物(ZrHf(1−x))のように、半導体層20の価電子帯の上端と伝導帯の下端が近い材料も選択できる。
また、上述した導電体層30、電子収集導電体層501及び正孔収集導電体層502の厚さの上限は、横方向に連続性を持った層を形成することができれば、10nm以上であってもよい。
また、上述した電極40は銀で形成されているが、導電性を有する金属であれば、これに限定されるものではない。例えば、金、白金、アルミニウムであってもよい。
また、上述した電極40は、導電体層30の周辺に形成されていたが、導電体層30の表面積に対する専有面積の割合が2.5%以下であれば、この形状に限定されるものではない。例えば、格子状、波形状であってもよい。
また、上述した裏面電極50は、銀で形成されているが、導電性を有する金属であれば、これに限定されるものではない。例えば、金、白金、アルミニウムであってもよい。
10…第一の実施形態に係る光電変換素子
20…半導体層
22…パッシベーション層
30…導電体層
40…電極
50…裏面電極
2a…酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンのキャリア密度の比較
2b…酸化インジウムスズ及び二硫化モリブデンの移動度の比較
3a…二硫化モリブデンの光の透過率
3b…従来技術における酸化インジウムスズの光の透過率の下値
3c…従来技術における酸化インジウムスズの光の透過率の上値
60…横方向に連続性を持った二硫化モリブデン層
200…本発明の実施形態に係る光電変換素子モジュール
201…本発明の実施形態に係るバスバー電極
300…従来技術の光電変換素子モジュール
301…従来技術のバスバー電極
302…フィンガー電極
70…シリコンの価電子帯上端
80…シリコンの価電子帯上端
90…シリコンのエネルギーバンド
91…二硫化モリブデンのエネルギーバンド
92…セレン化モリブデンのエネルギーバンド
93…テルル化モリブデンのエネルギーバンド
94…二硫化タングステンのエネルギーバンド
95…セレン化タングステンのエネルギーバンド
96…二硫化ジルコニウムのエネルギーバンド
97…セレン化ジルコニウムのエネルギーバンド
98…二硫化ハフニウムのエネルギーバンド
500…第二の実施形態に係る光電変換素子
501…電子収集導電体層
502…正孔収集導電体層

Claims (11)

  1. 半導体層と、前記半導体層に積層された導電体層と、前記導電体層の表面に設けられた電極と、を備え、
    前記導電体層は、金属とカルコゲンを有する二次元層状物質を含むことを特徴とする光電変換素子。
  2. 請求項1に記載の光電変換素子において、
    前記半導体層と前記導電体層との間にパッシベーション層を備えることを特徴とする光電変換素子。
  3. 請求項1又は2に記載の光電変換素子において、
    前記導電体層の表面積に対する電極の表面積の割合が2.5%以下であることを特徴とする光電変換素子。
  4. 請求項1?3のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記導電体層は、厚みが0.65nm以上10nm以下であることを特徴とする光電変換素子。
  5. 請求項1又は2に記載の光電変換素子において、
    前記導電体層は、電子を収集する電子収集導電体層と、正孔を収集する正孔収集導電体層から構成されることを特徴とする光電変換素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記金属が、Mo、W、Zr、Hf、Nb、Ta、Re、Ga、In、又はBiの少なくとも一つを含むことを特徴とする光電変換素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記カルコゲンが、S、Se、又はTeの少なくとも一つを含むことを特徴とする光電変換素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記導電体層中の前記金属の化学量論的割合が0.3〜0.5であることを特徴とする光電変換素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記導電体層中の前記カルコゲンの化学量論的割合が0.5〜0.7であることを特徴とする光電変換素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記半導体層が、単結晶、多結晶、非晶質のいずれかの結晶性を有することを特徴とする光電変換素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光電変換素子において、
    前記半導体層の一部又は全てが、シリコンであることを特徴とする光電変換素子。
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