JP2021039824A - 水回収装置および水回収システム - Google Patents

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Abstract


【課題】本発明の一態様では、エネルギー効率を向上させることができる水回収装置および水回収システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態による水回収装置は、水分を含む空気から水を回収する水回収装置であって、空気中の水分を吸着させる吸着部と、吸着部に吸着された水分を加温して脱離させる脱離部と、を有する集水部と、水素を用いて発電する燃料電池部により生成される温水の熱が脱離部の加温に利用されるように、温水を集水部に供給する流路部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明による実施形態は、水回収装置および水回収システムに関する。
水素製造装置では、一般的に、水素製造効率やエネルギー効率の向上のため、水素製造の過程で発生する熱が回収されて水素製造に利用されている。
例えば、燃料である炭化水素燃料と純水は、改質炉にて水蒸気改質され、CO変成器でCOからCOに変換された後、精製器で水素とオフガスに分離回収される。この時に発生する熱ガスを熱交換器で熱交換して得られた水蒸気または熱ガスを改質炉の前段に戻すことで、熱が回収されて水素製造に利用されている。
しかし、熱交換器による熱交換で得られた水蒸気または熱水を水蒸気改質反応に用いる方法では、熱交換の効率があまりよくない場合がある。
一方、水素を用いた燃料電池では、発電により温水が生成されるが、この温水は、熱利用しきれずに排出されることが多く、温水の熱を有効活用してエネルギー効率を向上させることを行っていなかった。
特許第4175921号公報 特許第4981421号公報
そこで、本発明の一態様では、エネルギー効率を向上させることができる水回収装置および水回収システムを提供することを目的とする。
本実施形態による水回収装置は、水分を含む空気から水を回収する水回収装置であって、空気中の水分を吸着させる吸着部と、吸着部に吸着された水分を加温して脱離させる脱離部と、を有する集水部と、水素を用いて発電する燃料電池部により生成される温水の熱が脱離部の加温に利用されるように、温水を集水部に供給する流路部と、を備える。
第1実施形態による水素システムの構成および設置の一例を示す図。 第1実施形態による水素システムの構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態による集水器の構成の一例を示す図。 第2実施形態による水素システムの構成および設置の一例を示す図。 第2実施形態による水素システムの構成の一例を示すブロック図。 第3実施形態による集水器の構成の一例を示す図。 第4実施形態による集水器の構成の一例を示す図。 第5実施形態による集水器の構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
本明細書に添付した図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。本明細書と図面において、既出の図面で説明した要素と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による水回収システム1の構成および設置の一例を示す図である。水回収システム1は、例えば、公共施設100の周辺に設けられる。尚、水回収システム1は、空き地に設けられてもよい。
水回収システム1は、再生可能エネルギー源10と、水素装置20と、水回収装置30と、給水タンク40とを備える。
再生可能エネルギー源10は、水素装置20および水回収装置30に電力を供給する。再生可能エネルギー源10は、例えば、風力発電機11や、太陽光発電機12などである。従って、水回収システム1は、自立して電力および水を供給するインフラ設備でもある。また、再生可能エネルギー源10で発生した電力は、蓄電池(図示せず)に蓄電され、蓄電された電力は、必要に応じて水素装置20、水回収装置30および公共施設100に供給されてもよい。尚、再生可能エネルギー源10は、例えば、電力会社や非常時の自家発電機など、水回収システム1の外部から電力消費量に応じて電力の供給を受けてもよい。この場合、再生可能エネルギー源10は外部からの電力供給を併用してもよく、また、水回収システム1内に再生可能エネルギー源10が設けられなくてもよい。自家発電機には、例えば、灯油、重油、天然ガス、プロパンガスなどが燃料として用いられる。
水素装置20は、水素の製造および貯蔵、並びに、水素を用いた発電を行う。水素装置20により発電された電力は、例えば、公共施設100に供給される。
水回収装置30は、水を製造する。製造された水は、例えば、水素装置20に供給され、水素の製造に用いられる。
給水タンク40は、例えば、水回収システム1の外部から供給される水を貯留する。給水タンク40の水は、例えば、災害発生時などの非常時において、水回収装置30を介して水素装置20に供給され、水素の製造などに用いられる。尚、給水タンク40は、水回収装置30により製造された水を貯留してもよい。
図2は、第1実施形態による水回収システム1の構成の一例を示すブロック図である。
再生可能エネルギー源10は、上記のように、水素装置20および水回収装置30に電力を供給する。水素装置20および水回収装置30は、再生可能エネルギーによる電力を利用して、各装置の動作を行う。
水素装置20は、電気分解装置21と、水素貯蔵容器22と、燃料電池23とを備える。尚、水素貯蔵容器22および燃料電池23を合わせて水素貯蔵発電装置が構成される。
電気分解装置21は、水の電気分解により水素を製造する。図2に示すように、電気分解装置21は、水回収装置30から供給される水を電気分解し、水素を発生させる。発生した水素は、水素貯蔵容器22に供給される。
水素貯蔵部としての水素貯蔵容器22は、電気分解装置21において製造された水素を貯蔵する。貯蔵された水素は、必要に応じて燃料電池23に供給され、発電に用いられる。
燃料電池部としての燃料電池23は、水素を用いて発電する。より詳細には、燃料電池23は、水素貯蔵容器22に貯蔵された水素を用いて発電する。発電の際、空気または酸素が燃料電池23に供給され、水素および酸素の化学反応が行われる。発電された電力は、例えば、公共施設100に供給される。また、発電により発熱する燃料電池23を冷却するため、燃料電池23に水が供給される。燃料電池23は、例えば、固体高分子形燃料電池である。この場合、発電時の熱によって水が加熱され、約60℃〜約80℃の温水が生成される。この温水は、後で説明するように、水回収装置30に供給される。尚、燃料電池23により発電される電力は、不図示の蓄電池に蓄電されてもよい。
水回収装置としての水回収装置30は、水分を含む空気から水を回収する。水回収装置30は、脱塵フィルタ31と、ファンP1と、集水器32と、流路部33と、熱交換器34と、コンプレッサP2と、貯留タンク35と、移送ポンプP3と、MF/RO(Microfiltration/Reverse Osmosis)36と、UV(Ultraviolet)ランプ37と、ミネラル添加剤38とを備える。
脱塵フィルタ31は、水回収装置30の外部からファンP1により吸引される空気を脱塵する。尚、ファンP1は、ブロワであってもよい。ファンP1は、再生可能エネルギーなどの電力源による電力を利用して駆動される。
集水部としての集水器32は、吸着部321と、熱交換部322とを備える。集水器32には、脱塵された空気が導入される。集水器32は、導入された空気から多湿空気を生成して熱交換器34に供給するとともに、乾燥空気を水回収装置30の外部に排出する。
吸着部321は、集水器32に導入された空気中の水分を吸着させる。吸着部321により水分が奪われた空気は、乾燥空気として水回収装置30の外部に排出される。吸着部321は、例えば、ポリアクリル酸系高分子の材料を含む。この場合、吸着部321は、約40℃以下の低温で水分を吸着する。一方、吸着部321は、約40℃〜約80℃の温度範囲で水分を脱着(脱離)する。
脱離部としての熱交換部322は、吸着部321に吸着された水分を加温して脱離させる。熱交換部322は、燃料電池23の発電によって生成される約60℃〜約80℃の温水と吸着部321との間の熱交換により、吸着部321を加温する。吸着部321は、水分を脱離する約40℃〜約80℃の温度範囲になるように加温される。脱離された水分を含む空気は、多くの水分を含む多湿空気である。多湿空気は、集水器32から排出され、熱交換器34に供給される。尚、集水器32の構成の詳細については、図3を参照して後述する。
尚、水回収装置30は、ヒータ(図示せず)をさらに備えていてもよい。ヒータは、例えば、熱交換部322と同様の位置に隣接して設けられ、吸着部321に吸着された水分を加温して脱離させる。ヒータは、再生可能エネルギー源10から電力にて駆動される。吸着部321は、熱交換部322およびヒータの組み合わせにより、約40℃〜約80℃の温度範囲に加温される。例えば、熱交換部322が吸着部321を加温しない場合、ヒータが吸着部321を加温する。また、熱交換部322が吸着部321を加温する場合、ヒータの出力は抑制される。
流路部33は、燃料電池23により生成される温水の熱が熱交換部322の加温に利用されるように、温水を集水器32に供給する。これにより、温水の熱を回収および利用し、水の製造をより省電力で行うことができる。熱交換部322を通過した温水は、貯留タンク35に供給されてもよく、外部に排出されてもよい。
熱交換器34は、集水器32から供給される多湿空気をコンプレッサP2により冷却し、多湿空気中の水蒸気を凝縮させる。これにより、水が生成される。生成された水は、貯留タンク35に供給される。
貯留タンク35は、熱交換器34により生成された水を貯留する。尚、貯留タンク35は給水タンク40と接続され、内部の水が互いに移動してもよい。また、貯留タンク35内の水は、移送ポンプP3によりMF/RO36に供給される。
MF/RO36は、フィルタにより貯留タンク35の水を水処理する。水処理は、例えば、水中の微粒子の除去などである。尚、MF/RO36は、UF(Ultrafiltration)や活性炭膜(ACF(Active Carbon Filter))、活性炭吸着塔などであってもよい。
UVランプ37は、MF/RO36により処理された水を殺菌処理する。殺菌処理された水は、生活用水、水素の製造および燃料電池23の冷却に用いられる。尚、UVランプ37は、オゾン発生器などの殺菌装置であってもよい。
ミネラル添加剤38は、殺菌処理された水にミネラルを添加する。これにより、製造された水は、飲料水として用いられる。
次に、図3を参照して、集水器32の構成について説明する。
図3は、第1実施形態による集水器32の構成の一例を示す図である。
集水器32は、所定の軸A周りに回転自在の回転体323を有する。例えば、回転体323は、モータMにより回転駆動される。また、吸着部321は、回転体323の内部に設けられる。例えば、回転体323は、吸着部321を収容する容器であり、吸着部321は、回転体323とともに回転する。尚、回転体323自体が吸着部321であってもよい。この場合、吸着部321は露出している。
また、熱交換部322は、回転体323から離隔した場所に設けられ、回転体323の回転位置に応じて吸着部321に吸着された水分を部分的に加温して脱離させる。ファンP1により導入される空気が通過する管324は、回転体323から隔離して設けられる。管324付近の吸着部321の領域(吸着領域)では水分が吸着され、乾燥空気が外部へ排出される。また、多湿空気が通過する管325は、回転体323から隔離して設けられる。管325付近の吸着部321の領域(再生領域)では、流路部33を流れる温水が熱交換部322により再生空気を加温する。従って、再生領域では、加温された再生空気によって水分が脱離され、多湿空気が熱交換器34に供給される。再生空気は、ファンやブロワによって水回収システム1の外部から送られる空気であってもよく、熱交換器34の通過後に循環して戻る空気であってもよい。回転体323が回転することにより、吸着領域および再生領域の位置が変化し、水分の吸着工程および脱離工程が同時に行われる。
温水を熱源として利用することにより、効率よく水を生成することができる。また、ヒータが用いられる場合、ヒータの出力を抑制し、ヒータの消費電力を抑制することができる。これにより、水の製造をより省電力で行うことができる。この結果、水回収システム1の水素製造効率やエネルギー効率を向上させることができる。
また、図3に示す熱交換部322は、例えば、流路部33に接続される直方体の形状をした容器である。しかし、これに限られず、熱交換部322は、立方体や半月などの形状の容器または配管であってもよい。例えば、熱交換部322の形状は、再生空気の流れを妨げにくく、かつ、再生空気と接触面積が大きいことが好ましい。これにより、吸着部321を効率よく加温することができる。また、熱交換部322は、高熱伝導材料を含むことが好ましい。これにより、温水の熱を吸着部321に効率よく伝えることができる。
以上のように、第1実施形態によれば、集水器32は、空気中の水分を吸着させる吸着部321と、吸着部321に吸着された水分を加温して脱離させる熱交換部322とを有する。また、流路部33は、温水の熱が熱交換部322の加温に利用されるように、燃料電池23で生成される温水を集水器32に供給する。燃料電池23で生成される温水は、通常、給湯などに使われるが、熱利用しきれずに排出される場合があった。これに対し、第1実施形態では、燃料電池23で生成される温水の熱を無駄にせずに利用して水を製造することができ、水の製造をより省電力で行うことができる。この結果、水回収システム1の水素製造効率やエネルギー効率を向上させることができる。
また、再生空気は、熱媒体を介することなく、熱交換部322と直接接触する。従って、温水の熱が直接利用される。これにより、熱回収効率を向上させ、水回収システム1のエネルギー効率をより向上させることができる。
尚、水素の製造は、電気分解装置21に限られない。例えば、光触媒を用いた水の分解により、水素を製造してもよい。
また、管324,325は、回転体323と接触していてもよい。この場合、例えば、略円柱状容器の回転体323は、管324,325と接続する。管324,325は、例えば、ベローズである。尚、回転体323内部の吸着部321は回転しなくてもよい。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態による水回収システム1の構成および設置の一例を示す図である。第2実施形態は、水回収システム1がビル200などの建物の屋上に設置される点で、第1実施形態と異なる。
図4に示す例では、水回収システム1は、ビル200の屋上に設けられる。これにより、水回収システム1は、必要に応じて電力や水をビル200に供給することができる。従って、災害発生時などの非常時において、ビル200を自立して稼働させることができる。
再生可能エネルギー源10は、小水力発電機13をさらに備えている。小水力発電機13は、ビル200の屋上から各階への配管に設けられ、小規模な水力発電を行う。尚、日照条件や風量条件に応じて、再生可能エネルギーの種類や設置台数は、変更されてもよい。
また、水回収システム1は、監視制御部(図示せず)をさらに備える。監視制御部は、水、電気および熱(温水)のビル200における需要を監視する。また、監視制御部は、水、電気および熱のビル200への供給を制御する。これにより、監視制御部は、ビル200における需要に応じてオンタイムに水、電気および熱を供給することができる。また、監視制御部は、蓄電池に電力を蓄電したり、水を電気分解して水素を貯蔵する。これにより、需要と供給とのバランスを整えることができ、水、電気および熱をビル200に適切に供給することができる。
尚、再生可能エネルギー源10が再生可能エネルギーを用いて発電する場合、水回収システム1は、例えば、パワーコンディショナ(インバータ)などの補助機器を有してもよい。
図5は、第2実施形態による水回収システム1の構成の一例を示すブロック図である。
水回収装置30は、図2の構成に加えて、薬品供給部39aと、凝集砂ろ過器39bとをさらに備える。また、水回収装置30は、空気中だけでなく、雨水からも水を回収する。
薬品供給部39aは、必要に応じて雨水に薬品を注入し、雨水を水処理する。薬品は、例えば、PAC(Polyelectrolyte Aluminum Chloride)などの凝集剤や、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤である。
凝集砂ろ過器39bは、雨水をろ過し、雨水中の懸濁物質などを除去する。除去された懸濁物質は、汚泥として排出される。ろ過された雨水は、水素装置20に供給され、水素装置20への供給水量を増加させる。これにより、水素製造効率を向上させることができる。尚、雨水だけで無く、貯留タンク35の水も凝集砂ろ過器39bによりろ過されてもよい。また、雨水に代えて、河川水が用いられてもよい。
第2実施形態による水回収装置30のその他の構成は、第1実施形態による水回収装置30の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態による水回収装置30は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態による集水器32の構成の一例を示す図である。第3実施形態は、複数の集水器32において水分の吸着と脱離との切り替えが行われる点で、第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、吸着部321および熱交換部322を有する集水器32が、複数設けられる。図6に示す例では、2つの集水器32a,32bが設けられる。集水器32a,32bはいずれも、吸着部321、熱交換部322、および第1〜第3バルブB1〜B3を有する。吸着部321は、例えば、容器内部に設けられる。この場合、容器と、空気が通る管とが接続されている。尚、吸着部321は、露出していてもよい。
熱交換部322は、吸着部321を回転する必要がないため、吸着部321を収容する容器と接触する位置に設けることができる。これにより、温水の熱を吸着部321に効率よく伝えることができる。尚、熱交換部322は、露出する吸着部321と直接接触してもよい。
第1〜第3バルブB1〜B3の開閉によって、図6の左側および右側に示すように、集水器32a,32bの状態が、一定時間ごとに切り替えられる。尚、閉じている第1〜第3バルブB1〜B3は、図6において省略されている。
第1バルブB1は、複数の吸着部321のいずれかに水分を含む空気を供給する切替を行う。第1バルブB1は、例えば、図2に示す脱塵フィルタ31と集水器32との間や、集水器32と外部との間に設けられる。図6の左側に示す状態では、集水器32bと接続する第1バルブB1は開いており、集水器32aと接続する第1バルブB1は閉じている。従って、集水器32b内の吸着部321は、導入される空気中の水分を吸着する。
第2バルブB2は、複数の熱交換部322のいずれかに流路部33からの温水を供給する切替を行う。第2バルブB2は、例えば、図2に示す流路部33の経路上における燃料電池23と集水器32との間や、集水器32と貯留タンク35との間に設けられる。図6の左側に示す状態では、集水器32aと接続する第2バルブB2は開いており、集水器32bと接続する第2バルブB2は閉じている。従って、集水器32a内の吸着部321は、加温されて水分を脱離する。
第3バルブB3は、複数の熱交換部322のいずれかで脱離された水分を含む多湿空気を排出する切替を行う。第3バルブB3は、例えば、図2に示す集水器32と熱交換器34との間に設けられる。図6の左に示す状態では、集水器32aと接続する第3バルブB3は開いており、集水器32bと接続する第3バルブB3は閉じている。従って、多湿空気は、集水器32aから熱交換器34に供給される。
第3実施形態による水回収装置30のその他の構成は、第1実施形態による水回収装置30の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第1〜第3バルブB1〜B3の開閉は、一定の期間ごとに、切り替わる。これにより、図6の左側に示す状態と右側に示す状態とが切り替えられる。例えば、第1バルブB1の開閉と、第2および第3バルブB2,B3の開閉とが相補的に切り替えられる。
図6の右側に示す状態では、集水器32aと接続する第1バルブB1は開いており、集水器32bと接続する第1バルブB1は閉じている。従って、集水器32a内の吸着部321は、導入される空気中の水分を吸着する。
また、集水器32bと接続する第2バルブB2は開いており、集水器32aと接続する第2バルブB2は閉じている。従って、集水器32b内の吸着部321は、加温されて水分を脱離する。
また、集水器32bと接続する第3バルブB3は開いており、集水器32aと接続する第3バルブB3は閉じている。従って、多湿空気は、集水器32bから熱交換器34に供給される。
以上のように、集水器32a,32bは、第1〜第3バルブB1〜B3の切り替えにより、水分の吸着および脱離を交互に行う。これにより、吸着部321を回転させることなく、吸着工程と脱離工程とを同時に行うことができる。従って、図3に示す、モータMなどの集水器32を回転させる装置を設ける必要がなく、モータMの動作に用いる消費電力を抑制することができる。この結果、水回収システム1の水素製造効率やエネルギー効率を向上させることができる。
第3実施形態による水回収装置30は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態では、消費電力をさらに抑制することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
尚、第1〜第3バルブB1〜B3は、配管の途中の分岐に設けられる分岐弁であってもよい。
(第4実施形態)
図7は、第4実施形態による集水器32の構成の一例を示す図である。第4実施形態は、集水器32が内部に通気膜で区切られる2つの集水部を有する点で、第1実施形態と異なる。2つの集水部32a、32bは、バルブB1〜B4の切替により、水分の吸着または脱離を交互に行うことを特徴とする。
集水部32a,32bはそれぞれ、空気または温水を導入するバルブB1〜B4と、回収水を排出するか否かを切り替えるバルブB1〜B4とを有する。集水部32a,32bの境界部分には、通気膜326が配置されている。通気膜326は、温水などの液体を通過させないが、空気などの気体を通過させる性質を有する。
例えば、バルブB3を介して集水部32bに導入された空気に含まれる水分は、集水部32bの内の吸着部321に吸着される。このとき、集水部32bのバルブB4は閉じており、その一方で集水部32aには、バルブB1を介して温水が導入される。集水部32a内の吸着部321に吸着されていた水分は、導入された温水によって脱離されて、回収水としてバルブB2から排出される。このとき、集水部32bに導入された空気は、通気膜326を通して集水部32aを通過して、回収水と共にバルブB2から排出される。よって、集水部32bの内部は負圧になり、より多くの空気がバルブB3を介して集水部32bに導入される。これにより、集気用ファンを設ける必要がなくなり、設備コストと消費電力を削減できるとともに、集水器32の小型化を図れる。
その後、バルブB1を開いて集水部32aに空気を導入するように切り替えると、空気に含まれる水分が集水部32aの内の吸着部321に吸着される。このとき、集水部32aのバルブB2は閉じており、その一方で集水部32bには、バルブB3を介して温水が導入される。集水部32b内の吸着部321に吸着されていた水分は、導入された温水によって脱離されて、回収水としてバルブB4から排出される。このとき、集水部32aに導入された空気は、通気膜326を通して集水部32bを通過して、回収水と共にバルブB4から排出される。よって、集水部32aの内部は負圧になり、より多くの空気がバルブB1を介して集水部32aに導入される。
以上のように、図7の集水器32では、2つの集水部32a,32bを設けて、バルブB1〜B4の切り替えにより、水分の吸着および脱離を交互に行う。従って、図3のように集水器32を回転させることなく、吸着工程と脱離工程とを同時に行うことができる。また、上記のように、集水部32a,32bのいずれか一方の内部は負圧になるため、図2に示すファンP1を設ける必要がなく、ファンP1の動作に用いる消費電力を抑制することができる。この結果、水回収システム1の水素製造効率やエネルギー効率を向上させることができる。
第4実施形態による水回収装置30は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第4実施形態では、消費電力をさらに抑制することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
尚、バルブB1〜B4は、配管の途中の分岐に設けられる分岐弁であってもよい。
(第5実施形態)
図8は、第5実施形態による集水器32の構成の一例を示す図である。第5実施形態は、流路部33が分岐して複数の吸着部321を加温する点で、第1実施形態と異なる。
集水器32は、所定の軸A周りに回転自在の複数の回転体323を有する。例えば、所定の軸A方向に複数の回転体323が設けられる。また、吸着部321および熱交換部322は、回転体323ごとに設けられる。尚、熱交換部322は、図8において省略されている。
水回収装置30は、空気の流路である空気流路部327を備える。空気流路部327は、所定の軸Aに沿って設けられる。また、空気流路部327は、水分を含む空気を複数の回転体323に導入する導入口328と、熱交換部322で脱離された水分を含む多湿空気を排出する排出口329とを有する。
流路部33は、複数の回転体323の表面に沿って温水の熱を供給する。図8に示すように、複数の回転体323は、空気流路部327の方向に沿って、導入口328と排出口329との間に設けられる。流路部33は、分岐して各回転体323に温水を供給する。これにより、温水の熱を吸着部321に効率よく伝え、水分の脱離の効率を向上させることができる。
第5実施形態による水回収装置30のその他の構成は、第1実施形態による水回収装置30の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第5実施形態による水回収装置30は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 水回収システム、20 水素装置、22 水素貯蔵容器、23 燃料電池、30 水回収装置、32 集水器、321 吸着部、322 熱交換部、323 回転体、326 通気膜、327 空気流路部、33 流路部、B1 第1バルブ、B2 第2バルブ、B3 第3バルブ

Claims (7)

  1. 水分を含む空気から水を回収する水回収装置であって、
    前記空気中の水分を吸着させる吸着部と、前記吸着部に吸着された水分を加温して脱離させる脱離部と、を有する集水部と、
    水素を用いて発電する燃料電池部により生成される温水の熱が前記脱離部の加温に利用されるように、前記温水を前記集水部に供給する流路部と、を備える水回収装置。
  2. 前記集水部は、所定の軸周りに回転自在の回転体を有し、
    前記吸着部は、前記回転体の内部に設けられ、
    前記脱離部は、前記回転体から離隔した場所に設けられ、前記回転体の回転位置に応じて前記吸着部に吸着された水分を部分的に加温して脱離させる、請求項1に記載の水回収装置。
  3. 前記集水部は、所定の軸周りに回転自在の複数の回転体を有し、
    前記所定の軸に沿って設けられ、前記水分を含む空気を前記複数の回転体に導入する導入口と、前記脱離部で脱離された水分を含む多湿空気を排出する排出口と、を有する空気流路部をさらに備え、
    前記流路部は、前記複数の回転体の表面に沿って前記温水の熱を供給する、請求項2に記載の水回収装置。
  4. 前記吸着部および前記脱離部を有する前記集水部が、複数設けられ、
    前記複数の吸着部のいずれかに前記水分を含む空気を供給する切替を行う第1バルブと、
    前記複数の脱離部のいずれかに前記流路部からの前記温水を供給する切替を行う第2バルブと、
    前記複数の脱離部のいずれかで脱離された水分を含む多湿空気を排出する切替を行う第3バルブと、をさらに備える、請求項1に記載の水回収装置。
  5. 前記集水部は、前記空気を通過させる通気膜と、前記通気膜で区切られた第1集水部および第2集水部と、を有し、
    前記第1集水部および前記第2集水部のいずれかに前記水分を含む空気を供給する切替を行う第1バルブと、
    前記第1集水部および前記第2集水部のいずれかに前記流路部からの前記温水を供給する切替を行う第2バルブと、
    前記第1集水部および前記第2集水部のいずれかで脱離された水分を含む多湿空気を排出する切替を行う第3バルブと、をさらに備える、請求項1に記載の水回収装置。
  6. 前記吸着部は、ポリアクリル酸系高分子の材料を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の水回収装置。
  7. 水分を含む空気から水を回収する水回収装置と、
    水素を貯蔵する水素貯蔵部および貯蔵された水素を用いて発電する燃料電池部を有する水素貯蔵発電装置と、を備える水回収システムであって、
    前記水回収装置は、
    前記空気中の水分を吸着させる吸着部と、前記吸着部に吸着された水分を加温して脱離させる脱離部と、を有する集水部と、
    前記燃料電池部により生成される温水の熱が前記脱離部の加温に利用されるように、前記温水を前記集水部に供給する流路部と、を備える水回収システム。
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