JP3909001B2 - 次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム - Google Patents

次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムに関するものである。特に、次亜塩素酸塩(NaClO)を生成する過程に於いて副生成する主成分が水素のガスを精製した後に、燃料電池に供給し、その水素と大気中の酸素とを電気化学的反応により発電する燃料電池から発生した電力を次亜塩素酸塩生成装置が必要とする電力量の全てまたは一部を供給する燃料電池発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図12に示すように、塩化アルカリ水溶液の電解装置部は、電解槽1、塩化アルカリ溶液貯槽2、電解用電源3、次亜塩素酸塩含有溶液貯槽4から構成されている。
【0003】
塩化アルカリ塩8と原水7を調製した液を塩化アルカリ溶液貯槽2から液輸送ポンプ5を介して電解槽1に供給し、電解用電源3の直流電力による電気分解で次亜塩素酸塩含有溶液が生成され次亜塩素酸塩含有溶液貯槽4に送られる。
【0004】
次亜塩素酸塩含有溶液貯槽4では、液循環ポンプ6と次亜塩素酸塩含有溶液循環系9で循環保存され、次亜塩素酸塩含有溶液液送系10から負荷側に送られる。一方、電解槽1と次亜塩素酸塩含有溶液貯槽4で固液分離された水素ガス22は微粒子状の同伴液を分離するデミスタ24を介して燃料電池発電系に送られる。
【0005】
燃料電池発電系は、固体高分子型燃料電池21と空気ブロア23で構成され、燃料室側には水素ガス22が、酸化剤室側には空気ブロア23を介して酸化剤ガス25としての空気が供給され直流電力の回収電力26を出力し、併せて、燃料電池高位排熱27を汚泥処理装置の熱源に利用するように構成していた。
【0006】
また、上記電解槽1と次亜塩素酸塩含有溶液貯槽4で固液分離された水素ガス22は微粒子状の同伴液を分離するデミスタ24を介して燃料電池発電系に送られていた。
【0007】
従来の塩化アルカリ水溶液の電解装置部は、図13に示すように、電解槽30、塩化アルカリ溶液貯槽40、次亜塩素酸塩受槽54から構成されている。塩溶液解槽と飽和塩水槽を有する塩化アルカリ溶液貯槽40から飽和塩水を塩水ポンプ44、ライン66を介して電解槽30に送出する。電解槽30の給水は、原水を供給する給水経路32、原水を軟水に改質する給水器34、軟水を貯蔵する給水槽36、給水ポンプ38、ライン65を経て電解槽30へ軟水を供給する。
【0008】
電解槽30から液送される次亜塩素酸塩溶液は、ライン68と69を経て次亜塩素酸塩受槽54へ一時的に保存され、次亜塩素酸塩溶液循環ポンプ52、冷却器50を経て電解槽30に戻す循環ラインと、ポンプ56、ライン71を経て次亜塩素酸塩貯蔵槽58へ液送し、次亜塩素酸塩溶液供給ラインにより需要に応じて次亜塩素酸塩溶液注入ポンプ60を介して次亜塩素酸塩溶液62を外部へ供給する。
【0009】
電解槽30は電気分解により次亜塩素酸塩溶液を生成する際に、水素ガスを主成分とする副生成ガスを発生する。この副生成ガスは、水封安全器46を経てガス希釈ファン48によりガス希釈した後に配管53を介して排気され、大気へ放散させていた。
【0010】
図14は従来の隔膜電解法の電解槽のブロック図である。電解槽30は、隔膜78を隔てて陽極74と陰極76の一対の電極を配置し、陽極74側に塩化ナトリウム(NaCl)溶液80を供給し、陰極76側に水(HO)溶液82を供給し、塩化ナトリウトと水とを混合することなく高濃度の次亜塩素酸塩類(NaClO)を製造する。この過程で、水素(H)を主成分とする副生成ガス84を発生させていた。
【0011】
【特許文献1】
再公表特許WO00/59825(第14頁、第15頁、第10図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如く、従来の次亜塩素酸塩水溶液の製造設備及び水処理設備は、次亜塩素酸塩の生成過程で発生する副生成ガスをデミスタに通過させて燃料電池へ供給しているが、次亜塩素酸塩生成装置から発生する副生成ガスには、塩素(Cl)又は塩化ナトリウム(NaCl)等の燃料電池にとって有害な成分も含まれている。
【0013】
また、燃料電池の電気化学的反応に適する酸素(0)濃度や湿度を維持する必要もある。さらに、燃料電池の冷却系から温排熱等を回収して有効に活用する効率の高い次亜塩素酸塩生成装置と燃料電池とのコンビネーション発電システムの出現が期待されている。
【0014】
本発明は、斯かる実情に鑑み、コンバインド型の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムを提供することを目的とする。また、燃料電池から発生するエネルギーや物質を含む多数の生成物を次亜塩素酸塩生成装置で再利用することを目的とするものである。
【0015】
また本発明は、次亜塩素酸塩生成装置の冷却排熱を利用し、自然エネルギーや夜間電力を使用する運転方式を併用して次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムを提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明による次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1又は図10に示すように、電気分解工程により電解槽106内に水素ガスを主成分とする副生成ガスを発生する次亜塩素酸塩生成装置102と、次亜塩素酸塩生成装置102から送出される副生成ガスから不純物を除去し水素ガスを通過させるガス洗浄器86と、酸化剤ガス25と、ガス洗浄器86から送出される水素ガスとの電気化学的反応により発電する燃料電池104と、を備える。
【0017】
ここで、ガス洗浄器は、乾式方式のガス洗浄器86aの他に、湿式方式として底部に水封部を有し、循環液と副生成ガスが気液接触により水溶性の塩素及び塩化ナトリウムを含む塩化物や電解槽106から発生する水素以外の揮発物を除去するガス洗浄器86を用いることができる。また、酸化剤ガス25は酸素または空気を使用することができる。さらに、燃料電池104は固体高分子型燃料電池や燐酸型燃料電池を使用することができる。なお、循環液は除去濃度により陰極電解液の水又は陽極電解液の塩基性液(NaOH)若しくは食塩水を使用することができる。
【0018】
このように構成すると、不純物(塩素又は塩化ナトリウム等)を除去した水素ガスを燃料電池104へ供給することができ、燃料電池を劣化させず、発電効率を高め、寿命を延長させることができる。
【0019】
また、請求項1に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1に示すように、ガス洗浄器86と燃料電池104との間に配置され、ガス洗浄器86から送出される副生成ガスの酸素濃度を調整する酸素濃度調整器114をさらに有する。
【0020】
ここで酸素濃度調整器114は、副生成ガス中の酸素と水素を触媒に反応させて酸素を水に変換して酸素を除去する触媒反応器を用いることができる。また、ゼオライトモリキラーシーブス、活性炭、又は、金属錯体等の酸素吸着剤を充填した吸着装置を用いることができる。
【0021】
このように構成すると、酸素を除去した水素ガスを燃料電池104へ供給することができ、燃料電池104に適した水素と酸化剤ガス25とを電気化学的反応により発電することができ、燃料電池104を劣化させず、発電効率を高め、寿命を延長させることができる。
また、請求項2にかかる発明による請求項1に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図10に示すように、酸素濃度調整器114で酸素を除去したガスの一部を次亜塩素酸塩生成装置102から送出される副生成ガスと混合させる循環経路97をさらに有する。
【0022】
上記目的を達成するために、請求項3にかかる発明による請求項1又は2に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図8に示すように、燃料電池104の出力端子105から出力する直流電圧を次亜塩素酸塩生成装置102の電源として使用するものである。
【0023】
このように構成すると、系統電源206へ固定周波数の交流電力を供給しながら、直流電圧を燃料電池104の出力端子105から取り出すので、DC/DCコンバータ202と系統連系インバータ204を経由させて整流する直流電圧変換に比して、電力変換効率を高めることができる。
【0024】
上記目的を達成するために、請求項4にかかる発明による請求項1又は2に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1に示すように、ガス洗浄器86へ電解槽106内の陰極電解液を送出しガス洗浄液として使用するものである。
【0025】
このように構成すると、電解槽106内の陰極電解液を利用でき、システム内で循環させて使用することができる。
【0026】
上記目的を達成するために、請求項5にかかる発明による請求項1又は請求項2に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1に示すように、酸素濃度調整器114と燃料電池104との間に配置され、水素ガスの湿度を調整する湿度調整器120と122をさらに有する。
【0027】
ここで、湿度調整器120と122は吸湿性材料を用いて、例えば、シリカゲルのような水分を吸脱着する材料で構成するものである。
【0028】
このように構成すると、水分を除去した水素ガスを燃料電池104へ供給することができ、燃料電池104に適した湿度の水素と酸化剤ガス25とを電気化学的反応により発電することができ、燃料電池104を劣化させず、発電効率を高め、寿命を延長させることができる。
【0029】
上記目的を達成するために、請求項6にかかる発明による請求項5に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図3及び図5に示すように、湿度調整器は、第1と第2の湿度調整器を有し、第1の湿度調整器120を休止させ第2の湿度調整器122を稼動させている状態において、第1の湿度調整器120の機能を回復させる再生熱源を燃料電池104の排熱から供給するものである。
【0030】
ここで、第1の湿度調整器120を休止させ第2の湿度調整器122を稼動させる手段は、図3に示すように、再生ガス加熱器144から供給する加熱再生ガス154をバルブ148、ライン155を介して第1の湿度調整器120へ供給する。一方、第2の湿度調整器122は精製された水素ガスがバルブ118を介して供給され、通常の湿度調整をすることができる。また、燃料電池104の排熱は燃料電池の出力ライン186(図5参照)、再生ガス加熱器の入力ライン152を経由して熱交換器180(図5参照)へ供給する温排熱であり、再生ガス加熱器の出力ライン153を経由して燃料電池へ回収する。
【0031】
このように構成すると、第2の湿度調整器122により燃料発電システムを運転しながら、燃料電池104の温排熱から熱交換した再生ガスを連続的に第1の湿度調整器120へ送出して湿度調整剤を再生し、再利用させることができる。
【0032】
上記目的を達成するために、請求項7にかかる発明による請求項5に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図3及び図4に示すように、湿度調整器は、第1と第2の湿度調整器を有し、第1の湿度調整器120を休止させ第2の湿度調整器122を稼動させている状態において、第1の湿度調整器120の機能を回復させる再生熱源を電解槽30の冷却排熱から供給するものである。
【0033】
ここで、第1の湿度調整器120を休止させ第2の湿度調整器122を稼動させる手段は、図3に示すように、再生ガス加熱器144から供給する加熱再生ガスをバルブ148、ライン155を介して第1の湿度調整器120へ供給する。一方、第2の湿度調整器122は精製された水素ガスがバルブ118を介して供給され、通常の湿度調整をすることができる。また、電解槽30の冷却排熱は冷却器50から再生ガス加熱器の入力ライン152へ供給する温排熱であり、ライン153を介して回収する。
【0034】
このように構成すると、第2の湿度調整器122により燃料発電システムを運転しながら、電解槽30を冷却する冷却器50の冷却排熱から熱交換した再生ガスを連続的に第1の湿度調整器120へ送出して湿度調整剤を再生し、再利用させることができる。
【0035】
上記目的を達成するために、請求項8にかかる発明による請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1及び図5に示すように、燃料電池104から生成する純水を、電解槽106へ給水する給水装置とを備える。
【0036】
ここで、給水装置は、図5に示すように、燃料電池104から純水としての生成水をライン184と185を介して次亜塩素酸塩生成装置102内の電解槽106へ給水するものである。
【0037】
上記目的を達成するために、請求項9にかかる発明による請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1に示すように、酸素濃度調整器114の下流に配置され、酸素濃度調整器114で高温化した副生成ガスを冷却する冷却装置116をさらに有する。
【0038】
ここで酸素濃度調整器114は、副生成ガス中の酸素と水素を触媒に反応させて酸素を水に変換して酸素を除去する触媒反応器を用いることができる。また、ゼオライトモリキラーシーブス、活性炭、又は、金属錯体等の酸素吸着剤を充填した吸着装置を用いることができる。
【0039】
このように構成すると、酸素を除去した水素ガスを燃料電池104へ供給することができ、燃料電池104に適した水素と酸化剤ガス25とを電気化学的反応により発電することができ、燃料電池104を劣化させず、発電効率を高め、寿命を延長させることができる。
【0040】
上記目的を達成するために、請求項10にかかる発明による請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図5に示すように、風力又は太陽光を含む自然エネルギー源から転換された第1の電力174及び、燃料電池104から発電する第2の電力188を、次亜塩素酸塩生成装置102へ選択的に供給する電力切換装置111を備える。
【0041】
ここで、風力から転換された第1の電力は風力発電設備172から発電した電力であり、太陽光から転換された第1の電力は太陽光発電器170から発電した電力である。また、電力切換装置111は、コンピュータを含む制御装置113により制御される電磁リレーや半導体スイッチングデバイスを使用することができる。
【0042】
このように構成すると、自然エネルギ源から転換された電力と燃料電池104から発電する電力を切換若しくは併用して次亜塩素酸塩生成装置102へ供給することができる。
【0043】
上記目的を達成するために、請求項11にかかる発明による請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図1及び図6に示すように、湿度調整器120、122から送出される水素ガスと反応し、水素を貯蔵する水素貯蔵装置190と、夜間は商用電力により運転する次亜塩素酸塩生成装置102から送出される水素を水素貯蔵装置190へ貯蔵し、夜間以外の時間帯に、水素貯蔵装置190から水素ガスを取り出し燃料電池104へ供給して発電し、燃料電池104から出力する電力を次亜塩素酸塩生成装置102へ供給する制御装置113(図5参照)と、を備える。
【0044】
ここで、水素貯蔵装置190の水素貯蔵材料としては、TiFe系、MmNi5系、若しくは、ZrNi合金をベースとしてZrおよびNiの一部を他元素で置換した3元系以上の組成からなる水素吸蔵合金を用いることができる。また、制御装置113はコンピュータやマイクロプロセッサを使用し昼夜に亘る発電システムの制御を処理することができる。
【0045】
このように構成すると、夜間は商用電力から次亜塩素酸塩生成装置102を運転して送出される水素を水素貯蔵装置190へ貯蔵し、夜間以外の日中の時間帯に、水素貯蔵装置190から水素ガスを取り出し燃料電池104へ供給して発電し、燃料電池104から出力する電力を次亜塩素酸塩生成装置102へ供給することができる。
【0046】
上記目的を達成するために、請求項12にかかる発明による請求項11に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図7に示すように、水素貯蔵装置190は、水素ガスと反応して水素を吸収する水素吸蔵合金を含み、水素吸蔵合金から水素を取り出す熱源を電解槽30の冷却排熱から供給するものである。
【0047】
ここで、冷却排熱は、電解槽30に隣接して配置された冷却器50から供給される温排熱である。
【0048】
このように構成すると、夜間に水素貯蔵装置190に吸収させた水素を日中に電解槽30の冷却排熱から供給する熱源により取り出して燃料電池104から発電することができ、発電した電力を次亜塩素酸塩生成装置102へ供給することができる。
【0049】
上記目的を達成するために、請求項13にかかる発明による請求項11に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図6に示すように、水素貯蔵装置190は、水素ガスと反応して水素を吸収する水素吸蔵合金を含み、水素吸蔵合金から水素を取り出す熱源を燃料電池104の排熱から供給するものである。
【0050】
ここで、燃料電池104の排熱は、燃料電池104の出力ライン186から水素貯蔵装置190内部の熱交換器180へ供給される温排熱である。
【0051】
このように構成すると、夜間に水素貯蔵装置190に吸収させた水素を日中に燃料電池104の排熱から供給する熱源により取り出して燃料電池104へ供給し発電することができ、発電した電力を次亜塩素酸塩生成装置102へ供給することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1から図11は発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一または類似の符号を付した部分は同一物または相当物を表わし、重複した説明は省略する。
【0053】
図1は、本発明による第1の実施の形態である燃料電池発電システムの系統図である。燃料電池発電システムは、燃料電池104と、次亜塩素酸塩生成装置としての次亜塩素酸ナトリウム生成装置102と、燃料電池104と次亜塩素酸ナトリウム生成装置102との間に配置されるガス精製装置100とを備える。
【0054】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102は、電解槽106と、次亜塩素酸塩受槽108と、次亜塩素酸塩を液送するポンプ121とを備え、電解槽106の中で水と塩化ナトリウムとを電気分解し、陽極130側の槽で発生する次亜塩素酸ナトリウムをライン136から気水分離器139へ送り、ライン137を介して次亜塩素酸塩受槽108へ一時的に保存する。
【0055】
次亜塩素酸塩受槽108は、次亜塩素酸塩溶液処理を受ける処理水の需要に応じて次亜塩素酸塩をポンプ121により外部へ供給する。また、電解槽106の陰極132側に存在する塩基性液は、ライン138を介してガス精製装置100内の洗浄液タンク126へ液送される。
【0056】
ガス精製装置100は、ガスブロア109と、ガスブロア109の下流に配置したガス洗浄器86と、ガス洗浄器86の下流に配置したデミスタ110と、デミスタ110の下流に配置した活性炭吸着塔112と、活性炭吸着塔112の下流に配置した酸素濃度調整器114と、酸素濃度調整器114の下流に配置した冷却装置116と、冷却装置116の下流に配置した湿度調整器120及び122と、湿度調節器の下流に配置した水素貯蔵装置124と、洗浄液タンク126とを備え、洗浄液タンク126からポンプ128によりガス洗浄器86の上部へ吸収液を液送するように構成されている。
【0057】
また、ガス精製装置100は、副生成水素ガスの酸素濃度や湿度、湿分が燃料電池104にとって電気化学的反応に適した状態まで除去して、酸素濃度や湿度、湿分を燃料電池104にとって適切な状態にまで精製する。
【0058】
本実施の形態では、ガス精製装置100をガス洗浄器86、酸素濃度調整器114、及び、湿度調整器120、122により構成し、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)生成装置102から副生成した副生成ガスをライン136に通過させガスブロア109により吸込み、底部に水封部を設けたガス洗浄器86に移送する。
【0059】
ガス洗浄器86は、循環液としての水又は軟水と副生成ガスが気液接触することにより 塩素(Cl)又は水酸化ナトリウムの水溶性不純物を除去する。このガス洗浄器86は、主に酸性成分の除去を目的とするので、吸収液は塩基性液が望ましい。図示すように電解槽106内部の陰極132側または陰極132の出口近傍から、陰極電解液の全部または一部を吸収液としてガス洗浄器86に使用すると良い。
【0060】
また、電解槽106とは別に不図示の塩基性液(NaOH)タンクを用意し、塩基性液(NaOH)タンクから吸収液をガス洗浄器86に供給しても良い。その後、洗浄に使用した液は電解槽106の陽極130側の槽に回収しても良く。若しくは、電解槽106の給水用として使用しても良い。
【0061】
燃料電池104は、ガス精製装置100からライン142を介して供給される水素ガスと酸化剤ガス25としての空気又は酸素との電気化学的反応により直流電気を発電する。
【0062】
ここで、本実施の形態で使用する水素を燃料とする燃料電池104には、アルカリ型、燐酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、及び、固体高分子型の燃料電池があり、比較的小型であり、オンサイト型でメインテナンスが容易な燐酸型燃料電池や固体高分子型燃料電池を使用することが望ましい。
【0063】
上記燃料電池104は、酸化剤ガス25として酸素或いは空気を用い、常圧から3気圧程度で運転される。燃料電池104の運転温度は、固体高分子型が室温から80℃、燐酸型が190℃から220℃である。
【0064】
固体高分子型は、室温近傍での運転で操作、保守が容易であるのに対して、燐酸型は比較的高温であるため燃料電池の排熱温度が約170℃と高く排熱の有効利用が期待される。また、燃料電池は直流発電であるから、この燃料電池104の出力端子から出力若しくはDC/DCコンバータを介して次亜塩素酸ナトリウム生成装置102の電気分解用の電源に使用することができる。
【0065】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102は、上水道および下水道などの消毒用として使用する次亜塩素酸塩(NaClO)を消毒現場で生成する装置である。所謂、オンサイトの次亜塩素酸ナトリウム生成装置102は、食塩と水を原料として、NaCl+HO=NaClO+Hの化学反応により次亜塩素酸塩(NaClO)を生成する。この化学反応の過程で副生成物として水素ガスが発生する。
【0066】
上記電解槽106内で発生する副生成物は、化学反応上は水素であるが、実際には電解槽106に隔膜178を配置しても、電解槽106内の次亜塩素酸塩(NaClO)を生成する過程で発生する不純物としての塩素(Cl)や塩化ナトリウム(NaCl)などの燃料電池104にとって有害となる成分も含まれている。
【0067】
図1を参照して、ガス精製装置100の動作について説明をする。上記ガス洗浄器86の下流にライン140を経由して適宜デミスタ110を設け、デミスタ110の下流に活性炭吸着塔112を設置する。デミスタ110は、固液分離された水素ガスの微粒子状の同伴液を分離するために使用するものである。また、活性炭吸着塔112は水素ガスに同伴する不純物を吸着するために用いられる。
【0068】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102から発生する副生成ガスには、酸素(0)が含まれている。ガス洗浄器86や活性炭吸着塔112では燃料電池104にとって適切な酸素濃度まで副生成ガスを調整できないため、更に下流には酸化触媒等を利用した酸素濃度調整器114を設置する。酸素濃度調整器114は、副生成ガス中の酸素と水素を触媒に反応させて酸素を水に変換し酸素を除去する触媒反応器を用いることができる。
【0069】
また、酸素濃度調整器114は、ゼオライトモリキラーシーブス、活性炭、又は、金属錯体等の酸素吸着剤を充填した吸着装置を用いることができるが、他に酸素を吸着できる手段としては、コバルトシッフ塩基の金属錯体を共役系配位子と低酸化数金属イオンからなる錯体に構成し、酸素分子を可逆的に吸脱着することもできる。
【0070】
さらに、酸素濃度調整器114の下流に設けられた冷却装置116は、酸素濃度調整器114内部で触媒反応により高温化した副生成水素ガスを冷却する。冷却装置116の下流にはツイン方式又はマルチ方式の湿度調整器120と122を設けることができる。上述の如く、副生成ガスの湿度に対応して湿度調整器120を有効に機能させることができる。
【0071】
上記湿度調節器120、122の下流に配置された水素貯蔵装置124は、除湿された副生成水素ガスをライン141から導入し、内部に蓄蔵する。貯蔵した水素ガスは適宜、ライン142を経由し燃料電池104へ供給され、燃料電池104は水素ガスと酸化剤ガスとしての空気25と電気化学的反応により直流電力を発電する。
【0072】
図2は、本発明による第1の実施の形態である燃料電池発電システムに用いるガス洗浄器86の模式的な系統図である。本実施の形態では、副生成ガスから塩素又は水酸化ナトリウムの除去濃度に基づいて塩基性液(洗浄液)に代えて水を使用することもできる。例えば、軟水化した原水を給水槽36へ貯留してから、給水ポンプ38、供給ライン72を経由してガス洗浄器86の上部シャワーノズルから水を供給することもできる。
【0073】
ガス洗浄器86は、給水槽36に貯留した軟水を給水ポンプ38により液送し、ライン72を介して水の供給を受ける。ガス洗浄器86の底部液溜め中に吹き込まれる副生成水素ガスは、ガスブロワ109からライン88を通じて供給されガス洗浄器86内部を上昇する。ガス洗浄器86内部で副生成ガスと気液接触して塩素(Cl)又は水酸化ナトリウムを吸収した軟水は、底部液溜めを経由しライン135内部で自然流下し電解槽106(図1参照)へ回収される。一方、塩素(Cl)又は水酸化ナトリウムを除去した副生成水素ガスはガス洗浄器86の上部からライン140を介してデミスタ110(図1参照)へ送出される。
【0074】
図3は、本発明による第1の実施の形態である燃料電池発電システムに用いる湿度調整器の模式的な系統図である。湿度調整器は、内部を通過する副生成ガスの連続除湿運転を遂行するために、少なくとも第1の湿度調整器120と第2の湿度調整器122を含むツイン方式又はマルチ方式に構成するのが望ましい。
【0075】
ライン150は、三方弁としてのバルブ118により、2本のラインに分岐され、各々湿度調整器120と湿度調整器122の導入口に接続されている。ライン150からバルブ118の上流側で分岐され再生ガス加熱器114を介して三方弁としてのバルブ148に接続されている。
【0076】
ライン151は、バルブ148により2本のライン155とライン156に分岐され、ライン155とライン156は各々バルブ118から分岐され湿度調節器120、122に接続されるラインに合流する。
【0077】
再生ガス加熱器144には、再生ガス加熱用の熱源を導入するライン152と同じく熱源を送出するライン153が接続されている。
【0078】
ライン159は、三方弁としてのバルブ146により、2本のライン157とライン158に分岐され、各々湿度調整器120と湿度調整器122の送出口に接続されている。この湿度調整器120と湿度調整器122の送出口側には、ライン157から分岐するラインとライン158から分岐するラインとを合流させるライン141が接続されている。
【0079】
上記バルブ118を操作し副生成ガスを第1の湿度調整器120に流入させるのを停止し、第2の湿度調整器122へ副生成ガスを通過させ除湿処理を稼動させるようにガス通過経路を変更する。そして、第1の湿度調整器120内部に充填した除湿剤の再生用熱源を燃料電池の排熱から得ることができる。
【0080】
燃料電池の排熱は、再生ガス加熱器144のライン152から導入し、熱交換器144を通過させライン153を経由して回収される。精製ガスは冷却装置116から送出され、ライン150とライン151を経由し再生ガス加熱器144に導入され燃料電池の排熱と熱交換をする。
【0081】
加熱された精製ガスは、再生ガス154としてライン151を通過しバルブ148、ライン155を介して第1の湿度調整器120の内部へ導入される。再生ガスは、第1の湿度調整器120内部に充填した湿度調整剤を加熱し吸湿性を回復させる。再生ガスは出力ライン158、バルブ146、ライン159を介してガスブロワ吸込(不図示)へ送出される。
【0082】
第1の湿度調整器120の再生処理中に、第2の湿度調整器122は通常の湿度調整運転を遂行している。即ち、冷却装置116から送出された精製ガスは、バルブ118を介して第2の湿度調整器122へ導入され、湿度を除去する湿度調整が施される。湿度調整済みの精製ガスは、出力ライン141を介して水素貯蔵装置へ送出される。
【0083】
上記実施の形態では、第1の湿度調整器を湿度調整器120とし、第2の湿度調整器を湿度調整器122として説明をしたが、第1と第2の湿度調整器を切り替えて、第1の湿度調整器を湿度調整器122とし、第2の湿度調整器を湿度調整器120として構成することもできる。
【0084】
この場合、バルブ118とバルブ148を切替えて、加熱された精製ガスを再生ガス154として第1の湿度調整器122の内部へ導入することにより除湿効果を回復させることができる。
【0085】
さらに、ガス精製装置100の稼働率を上げる場合には、バルブ118とバルブ148を切替えて、冷却装置116から送出される精製ガスを第1の湿度調整器120と第2の湿度調整器122へ同時に供給し、副生成水素ガスの湿度を除去して湿度調整をすることができる。
【0086】
図4は、本発明による第2の実施の形態である次亜塩素酸ナトリウム生成装置の模式的な系統図である。上記実施の形態では、湿度調整器の再生熱源を燃料電池の排熱を用いたが、本実施の形態では電解槽30を冷却する冷却器50の温排熱を利用する。
【0087】
電解槽30から生成する次亜塩素酸ナトリウムは、ライン68から気液分離器139aに供給し、気液分離した後にライン69を経由して次亜塩素酸塩受槽54へ一時的に保存し、次亜塩素酸塩溶液循環ポンプ52、冷却器50を経由して電解槽30に還流する還流経路を循環する。
【0088】
上記冷却器50は、冷却液タンク160からポンプ162によりライン51を介して冷却液を導入し出力ライン164を経由して上述した再生ガス加熱器144(図3参照)へ温排熱を送出し、副生成水素ガスと熱交換をした後にライン168を経由して冷却液を冷却液タンク160へ回収する。このように、電解槽30の冷却排熱を湿度調整器の機能を回復させる再生熱源として利用することができる。
【0089】
図示した次亜塩素酸ナトリウム生成装置は、電解槽30、塩化アルカリ溶液貯槽40、次亜塩素酸塩受槽54、次亜塩素酸塩貯層58から構成し、塩溶液解槽と飽和塩水槽を有する塩化アルカリ溶液貯槽40から飽和塩水を塩水ポンプ44、ライン66を介して電解槽30に送出する。
【0090】
上記塩水ポンプ44の駆動制御は、飽和塩水槽内の塩水量を測定する計測メータ42の測定値に基づき、飽和塩水の増量に応じて塩水ポンプ44を駆動し電解槽30へ飽和塩水を供給するように構成する。また、電解槽30への給水は、原水を供給する給水経路32、原水を軟水に改質する給水器34、軟水を貯蔵する給水槽36、給水ポンプ38、ライン65を経て電解槽30へ軟水を供給する。
【0091】
電解槽30から送出される次亜塩素酸ナトリウムは、ライン68を介して気液分離器139aに供給し、気液分離した後にライン69を経て次亜塩素酸塩受槽54へ一時的に保存され、次亜塩素酸塩溶液循環ポンプ52、冷却器50を経て電解槽30に戻す循環ラインと、ポンプ56、ライン71を経て次亜塩素酸塩貯蔵槽58へ液送し、次亜塩素酸塩溶液供給ラインにより需要に応じて次亜塩素酸塩溶液注入ポンプ60を介して次亜塩素酸塩溶液62を外部へ供給する。
【0092】
電解槽30は、電気分解により次亜塩素酸塩溶液を生成する際に、水素ガスを主成分とする副生成ガスを発生する。この副生成ガスは、ライン68から気液分離器139aを経てライン143を経由することでガス精製装置へ供給されるように構成する。
【0093】
図5は、本発明による第3の実施の形態である燃料電池発電システムの系統図である。燃料電池発電システムは、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102と、燃料電池104と、ガス精製装置100と、自然エネルギ源から転換された第1の電力としての発生電力174及び燃料電池104から発電する第2の電力188としての発生電力を選択的に切り換える電力切換装置111とを備える。
【0094】
本実施の形態では、商用電源が送電されていない。即ち、商用電力が利用できない環境においても、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102と燃料電池104をコンバインして発電システムとして稼動するように構成する。発電システムの起動時には、制御装置113の電源は太陽光発電設備170又は風力発電設備172若しくは不図示の充放電システムのようなバッテリから供給する。
【0095】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102の必要電力は、風力又は太陽光などの自然エネルギーにより得られた第1の電力174と、燃料電池104から発生する第2の電力188を併用することができる。すなわち、自然エネルギを転換した直流電圧だけでは次亜塩素酸ナトリウム生成装置102が消費する電気分解の電力が不足する場合には、電力切換装置111を操作して燃料電池104から発電した直流電圧の電力を補助的に次亜塩素酸ナトリウム生成装置102へ供給することができる。
【0096】
ここで、太陽光発電設備170が自然エネルギーを十分に利用できる時間帯である昼間は、自然エネルギーである太陽光線を利用して第1の電力を頼りに次亜塩素酸ナトリウム生成装置102から次亜塩素酸塩(NaClO)を生成する。
【0097】
次亜塩素酸塩(NaClO)を生成する過程で副生成および副生成した次亜塩素酸塩(NaClO)と水素の余剰分を上述した次亜塩素酸塩貯蔵タンクおよび水素タンクに貯留する。
【0098】
消毒用次亜塩素酸塩(NaClO)は、通年必要であるが、自然エネルギーだけでは次亜塩素酸ナトリウム生成装置102への電力供給が不足する状態においては、次亜塩素酸塩タンクに貯留した次亜塩素酸塩(NaClO)を使用する。
【0099】
その後、貯留した次亜塩素酸塩(NaClO)が消費され貯留量が不足した段階で、貯留している水素を使用して燃料電池104から電気化学的反応により発電を行う。その発生電力を次亜塩素酸ナトリウム生成装置102へ供給して次亜塩素酸ナトリウム生成装置102を駆動し、次亜塩素酸塩(NaClO)を生成し、消毒用として供始することができる。なお、燃料電池104から得た直流電力をバッテリへ供給し再充電することもできる。
【0100】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102は、10kg/時の有効塩素量の次亜塩素酸塩を生産でき、有効塩素生産に要する電力は4.5kWh/kgである。有効塩素生産の電流効率は平均65%である。このとき陰極より発生する水素ガス量は約4.8Nm/時である。
【0101】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102から発生する副生成水素ガスを使用して、燃料電池104の出力として約5.6kW の直流電力が得られ、電解槽で消費された電力の約12%が電気エネルギーとして回収することができる。
【0102】
また、燃料電池104の電気化学的反応により生成水を回収し、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102内の電解槽へ供給する。
【0103】
このように適正規模の風力や太陽光等の自然エネルギー利用の発電設備170と172と、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102、及び、燃料電池104を協働させて使用することにより、商用電源を全く必要としない自己完結型の次亜塩素酸塩生成装置とコンバインする燃料電池発電システムを提供することができる。
【0104】
さらに、燃料電池104の生成物として電力の他に、排熱や、純水が取り出せるので、本実施の形態では、自己完結型の次亜塩素酸ナトリウム生成装置102とコンバインする燃料電池発電システムを提供することができる。本実施の形態では、自己完結型のシステムは次亜塩素酸ナトリウム生成装置102と燃料電池104の生成物、例えば、温排熱、水、電力、水素燃料等を相互に供給して、外部からの補給に頼らずに運転を維持することができるシステムを意味する。
【0105】
燃料電池104は、燃料である水素と酸素から作られる生成水を次亜塩素酸ナトリウム生成装置102内部の電解槽の給水として利用する。燃料電池104の生成水はライン185と184を介して次亜塩素酸ナトリウム生成装置102へ送流して、陰極側の電解液として使用することができる。また、ライン184の給水口から補給水を次亜塩素酸ナトリウム生成装置102へ送流し、不足分を補うこともできる。
【0106】
図6は、本発明による第4の実施の形態である燃料電池発電システムに適用する水素貯蔵装置の系統図である。水素貯蔵装置190は、内部に水素吸蔵合金を備え、上流にライン191を接続し、下流にライン192を介して燃料電池104を接続し、燃料電池104の排熱経路としてのライン186を熱交換器180を経由させて燃料電池104へ回収させる循環経路を有する。また、水素貯蔵装置190は、湿度調整器から送出された精製ガス(副生成水素ガス)を導入して、内部の水素吸蔵合金に吸蔵させることができる。
【0107】
水素吸蔵合金の材料としては、例えば、TiFe系、MmNi5系、若しくは、ZrNi合金をベースとしてZrおよびNiの一部を他元素で置換した3元系以上の組成からなり、その結晶構造はCrB構造からなる水素吸蔵材料を用いることができる。
【0108】
吸蔵した水素は、燃料電池104の排熱をライン186から水素貯蔵装置190内部の熱交換器180に導入し、水素吸蔵合金から水素ガスを取り出す。取り出した水素ガスはライン192を介して燃料電池104へ供給し、水素ガスと酸化剤ガス25との電気化学的反応による直流発電をすることができる。
【0109】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102(図5参照)とガス精製装置100(図5参照)と燃料電池104を含む発電システムの運転パターンを例示すると、比較的安価な夜間電力を活用して、ガス精製装置100と燃料電池104との間に水素貯蔵装置190を配置し、夜間に生成した水素を、水素貯蔵装置190に貯蔵する。
【0110】
水素貯蔵装置190に貯蔵した水素をデータイム、即ち昼間に燃料電池104へ供給して電気化学的反応により発電する。この発電した電力により昼間の次亜塩素酸ナトリウム生成装置102が必要とする全電力又は補助電力を供給することができる。
【0111】
水素貯蔵装置190は、水素吸蔵合金を使用し、水素吸蔵合金から水素を放出するために必要な熱源を次亜塩素酸ナトリウム生成装置102(図5参照)内部の電解槽30を冷却する又は電解槽30を循環する電解液を冷却する冷却器50の冷却排熱を利用する(図4参照)。
【0112】
図7は、本発明による第4の実施の形態である次亜塩素酸ナトリウム生成装置の模式的な系統図である。飽和塩水系、給水系、電解槽30、次亜塩素酸塩貯蔵槽58は上記実施の形態と同一の機器を使用することができるので、重複する説明を省略する。
【0113】
冷却器50は、次亜塩素酸ナトリウム受槽54と次亜塩素酸塩溶液循環ポンプ52を介して接続され、電解槽30とライン67を介して接続され、冷却液タンク198とポンプ201及びライン196を介して接続され、水素貯蔵装置190とライン194を介して接続されている。
【0114】
冷却液を冷却液タンク198からポンプ201によりライン196を介して冷却器50へ導入し、導入した冷却液をライン194から水素貯蔵装置190を経由して冷却液タンク198へ循環させる。また、冷却器50は、次亜塩素酸塩受槽54から次亜塩素酸塩溶液循環ポンプ52を介して注入する次亜塩素酸塩溶液を冷却してから、電解槽30へライン67を介して供給する次亜塩素酸塩溶液の循環ラインを有する。
【0115】
冷却器50の出力へ接続するライン194は、水素貯蔵装置190へ温排熱を送出し、熱交換をした後に冷却液タンク198へ冷却液を回収することで、電解槽30の冷却排熱を水素貯蔵装置190から水素を取り出す熱源として利用することができる。
【0116】
図8は、本発明による第5の実施の形態で使用する燃料電池ユニットの系統図である。燃料電池ユニット200は、ガス精製装置100と、ガス精製装置100に接続する燃料電池104と、燃料電池104に接続したDC/DCコンバータ202と、DC/DCコンバータ202に接続した系統連系インバータ204とを備える。
【0117】
燃料電池ユニット200は、水素を含む副生成水素ガスを入力ライン183から導入して、副生成ガスをガス精製装置100により精製した後に水素ガスをライン142を経由させ燃料電池104へ供給し、酸化剤ガスとしての空気214と電気化学的反応により直流電力を発電する。
【0118】
燃料電池104は、DC/DCコンバータ202と系統連系インバータ204とを介して、負荷208に接続する系統電源206に固定周波数の電力を供給する。燃料電池104の出力は、約50ボルトの直流電圧である。
【0119】
電解槽の電気分解に必要とされる電力は、燃料電池104の出力端子105から直接又はDC/DCコンバータを介して供給することができる。この場合、DC/DCコンバータ202と系統連系インバータ204としてのDC/ACインバータを経由して交流電圧出力を直流へ整流するための電力損失を低減させることができ、電力変換効率が優れる次亜塩素酸ナトリウム生成装置102と燃料電池ユニット200とのコンバインシステムを提供することができる。
【0120】
図9は、本発明の実施の形態である燃料電池発電システムに適用する酸素濃度調整器114の系統図である。酸素濃度調整器114は、前処理工程部117と貴金属触媒119を備え、活性炭吸着塔112からポンプ115を介して送出される副生成ガスから酸素を除去して水素ガスを冷却装置116へ送り、燃料電池104の燃料としての水素ガス中の酸素を除去し酸素濃度を調整する。
【0121】
酸素濃度調整器114内の前処理工程部117は、フィルタと余熱部を備え、副生成ガスを例えば、前処理工程部117により燃焼バーナや電気ヒータを用いて約700℃以上の高温に加熱し副生成ガスを酸化分解して酸素濃度を低下させることができる。
【0122】
また、本実施の形態では、プラチナやパラジウムなどの貴金属触媒119を使用することもでき、上記前処理工程部117内で例えば約300℃程度の予熱処理を施してから貴金属触媒119を通過させ同様に酸素濃度を低下させる調整処理を施すことができる。この場合、貴金属触媒119の燃焼工程はランニングコストが低く、触媒活性化が高いので酸素濃度調整器114を小型化することができる。
【0123】
さらに、酸素濃度調整器114に用いる酸素ガスの吸着剤としては、ビニル芳香族アミノとアルキルアクリレート又はアルキルメタアクリレートとの共重合体と、メソーテトラ(α,α,α,α−o−ピバルアミドフェニル)ポルフィナト金属(II)錯体とから成る高分子錯体をハニカム構造に構成して用いることもできる。
【0124】
貴金属触媒119は、外形を丸型若しくは角型のハニカム構造に構成し、予熱された副生成水素ガスを浄化、即ち酸素を除去し水素を通過させる形式の他に、予熱処理を施さずに貴金属触媒119に交流電圧を印加して通電過熱式触媒を使用する形式を用いることができる。
【0125】
本実施の形態では、広範囲の副生成ガスの流量又はガス温度に対応することができ、大風量の副生成ガスを貴金属触媒119に通過させて酸素濃度を低下させる方式や、湿度の高い副生成ガスをシーズヒータによりガス加熱した後に貴金属触媒119に通過させる方式や、貴金属触媒119に直接電流を流して自己発熱させて触媒作用を促進させる方式を採用することができる。特に、貴金属触媒119に直接電流を流す方式は、熱効率が高く、反応効率も高いので湿度の低い副生成ガスの酸素除去処理をする場合には有利である。
【0126】
また、酸素濃度調整器114の下流には適宜、冷却装置116を設けて酸素濃度調整器114から送出する副生成ガスの温度を低下させる。
【0127】
図10は、本発明による第6の実施の形態である燃料電池発電システムの系統図である。燃料電池発電システムは、上述した実施の形態と同様の燃料電池104、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102の構成を用いることができるため、重複する説明を省略する。
【0128】
ガス精製装置100は、ライン136から供給される燃料ガスが移動する順序に従い、ガス洗浄器86aと、デミスタ110と、活性炭吸着塔112と、酸素濃度調整器114と、冷却装置116と、湿度調整器120及び122と、水素貯蔵装置124と、を備えている。
【0129】
次亜塩素酸ナトリウム生成装置102は、上述した通り、上水道および下水道などの消毒用として使用する次亜塩素酸塩(NaClO)を消毒現場で生成する装置である。所謂、オンサイトの次亜塩素酸ナトリウム生成装置102は、食塩と水を原料として、NaCl+HO=NaClO+Hの化学反応により次亜塩素酸塩(NaClO)を生成するが、この化学反応の過程で副生成物として水素ガスが発生する。
【0130】
副生成物は、化学反応上は水素であるが、実際には電解槽106に隔膜78を配置しても、電解槽106内の次亜塩素酸塩(NaClO)を生成する過程で発生する不純物としての塩素(Cl)や塩化ナトリウム(NaCl)などの燃料電池104にとって有害となる成分も含まれている。
【0131】
また、本実施の形態では、水素ガスの酸素濃度や湿度、湿分が燃料電池104にとって電気化学的反応に適した状態まで除去して、酸素濃度や湿度、湿分を燃料電池104にとって適切な状態にまで精製する。
【0132】
ここで、ガス精製装置100をガス洗浄器86a、酸素濃度調整器114、及び、湿度調整器120、122により構成し、次亜塩素酸塩(NaClO)生成装置102から副生成した副生成ガスをガス洗浄器86aに移送する。
【0133】
ガス洗浄器86aは、円筒状または立方体状の容器を鉛直方向に立設し、内部に高分子機能素材91を充填する乾式処理方式のガス洗浄器として機能する。例えば、高分子機能素材としてゼオライト等の無機イオン交換体や、イオン交換樹脂の有機イオン交換体を使用することができる。
【0134】
また、上記有機イオン交換体は、耐熱性が無機イオン交換体に比して低いため、高温下でガス洗浄を行う場合は、耐熱性の高い無機イオン交換体を用いるとよい。但し、本発明を限定するもではなく、例えば、副生成水素に含まれる塩素ガスの吸収力が高い各種のイオン交換基を任意に選択し乾式処理方式のガス洗浄器86aに用いることができる。
【0135】
さらに、有機イオン交換体の中でも、放射線グラファイト重合法により製造した有機イオン交換基は、従来のイオン交換ビーズに比して不織布、又は織布、若しくは不織布と織布の集合体、並びに空隙性材料等の高分子成形体に導入することができるため、塩素ガスの除去には好適である。
【0136】
上記イオン交換基は、例えば、第4級アンモニウム基、第3級アミノ基以下の低級アミノ基が塩素ガスと直接反応するため好適であるが、第4級アンモニウム基と第3級アミノ基の双方を含むイオン交換基も塩素ガスの除去に有効である。
【0137】
典型的には、トリエチレンジアミンをクロロメチルスチレン重合体に導入したイオン交換基を用いることができ、スルホン酸基、燐酸基、及びカルボキシル基のようなカチオン交換基も塩素ガスの高吸収剤として用いることができる。このカチオン交換基をナトリウム(Na)やカリウム(K)等の金属塩型に構成し、塩素ガス(Cl)と反応させ金属塩化物として固定除去することができる。
【0138】
さらに、上記金属酸化物をイオン交換体に担持させたアニオン交換基又はカチオン交換基の何れの交換基を用いることができる。例えば、アニオン交換体上にマンガン酸化物を担持させた交換基を用いることができる。
【0139】
このように、乾式処理方式のガス洗浄器86aは、電解槽106からライン136とガスブロワ109を経由して供給される水素ガスと塩素ガスの混合ガスから塩素ガスを除去する高分子機能素材91を、例えば不織布により構成し内部に充填するだけで塩素ガスを吸着させ、下流のデミスタ110へ水素ガスを供給することができ湿式処理方式に比して構成が簡易である。
【0140】
また、洗浄液タンク126や液送ポンプ128等の追加の設備を必要としないため、塩素ガスを除去するための洗浄液を液送するポンプ駆動電力も洗浄液タンク126の設置面積も不用である。
【0141】
したがって、乾式処理方式のガス洗浄器86aは、設置が容易で設備の保守管理も簡略化することができる。例えば、塩素ガスの吸収力を回復させるために不織布を交換すれば足りる。
【0142】
上述したように、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102から副生する水素ガスには酸素が含まれている。この副生成水素ガスは、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102を長時間停止した後に再起動する際、又は電解槽106内の電極やイオン交換膜が劣化した状態のときに、酸素濃度が上昇する場合がある。この副生成水素ガス中の酸素濃度が数パーセント以上の値に達すると爆発限度を超えるため、安全上このような酸素濃度状態でシステムを稼動させることを回避しなければならない。
【0143】
本実施の形態では、このような所定の酸素濃度状態でシステムを稼動させないように、ガス精製装置100は、電解槽106から副生成水素ガスをライン136、ガスブロワ109、ガス洗浄器86a、デミスタ110、活性炭吸着塔112を経由して、酸素濃度調整器114へ供給する本流経路と、この酸素濃度調整器114から酸素濃度を調整した水素ガスを冷却装置116、制御バルブ93を経由してガスブロワ109の吸入口へ循環させる循環経路97とを備え、酸素濃度調整器114から冷却装置116を介して移送される酸素を除去した水素ガスの一部をバイパスし、高濃度の酸素ガスを含む副生成水素ガスと混合させてガスブロワ109の吸入口へ供給するように構成する。
【0144】
このように構成することで、ガス精製装置100は、ガスブロワ109、ガス洗浄器86a、デミスタ110、活性炭吸着塔112の各々内部を通過する副生成水素ガス中の酸素濃度を減少させることができ、爆発限度を超える状態を回避することができる。
【0145】
上記循環経路97は、副生成水素ガス中の酸素濃度が変動しても、酸素濃度の絶対値を所定レベルの低い値に維持させることができるため、酸素濃度の変動のピーク値が爆発限度を超える事態を未然に防止する。
【0146】
したがって、本実施の形態では、循環経路97を具備しないシステムにおいて実施する次亜塩素酸ナトリウム生成装置102が長期間停止した後に再起動をする際に、副生成水素ガス中の酸素濃度が低下又は安定するまで副生成水素ガスを系外へ放出するという、環境上好ましくない状況や副生ガス放出期間中は燃料電池104へ副生成水素ガスの供給を停止することによる発電量の減少という不利益を解消することができる。
【0147】
また、ガス精製装置100は、制御バルブ93を開閉駆動する駆動モータ95とガスブロワ109の入口配管内に設けた酸素センサ103により副生成水素ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器107をさらに備え、副生成水素ガス中の酸素濃度に基づき制御バルブ93を開閉制御し、上述した循環経路97を通過する酸素を除去した水素ガス量を可変制御して本流経路中の酸素濃度を低下させる。
【0148】
上記酸素濃度検出器107から出力される出力信号に応じて制御バルブ93の開閉度を制御するため、電解槽106内の電極やイオン交換膜が劣化し本流経路内の酸素濃度が上昇したときは、次亜塩素酸ナトリウム生成装置102を停止せずに、酸素濃度検出器107からガスブロワ109の入口配管内に設けた酸素センサ103により副生成水素ガス中の酸素濃度を検出し、予め設定した酸素濃度上限値(爆発限度から充分に低い値)と比較しながら、制御バルブ93を開閉制御する。
【0149】
すなわち、副生成水素ガス中の酸素濃度が高いときは、制御バルブ93の開閉度を増加させ循環経路97を通過する水素ガス量を増加させ、副生成水素ガス中の酸素濃度が低い場合は、制御バルブ93の開閉度を減少させ循環経路97を通過する水素ガス量を減少させるように可変制御を実行する。
【0150】
また、酸素濃度検出器107は、酸素センサ103から検出信号を受信し制御バルブ93を開閉させる出力信号を出力するまでの応答時間が数十秒以上を必要とする場合であっても、上述した酸素濃度上限値を爆発限度から充分に低い値に予め設定することにより、本流経路内の酸素濃度を爆発限度を超えないように制御することができる。
【0151】
この酸素濃度上限値の設定は、副生成水素ガス中の酸素濃度変動速度と酸素濃度検出器107の応答速度に依存するが、本実施の形態のように、少なくとも循環経路97を設けているため、本流経路の酸素濃度の上昇速度が緩和されると共に、本流経路中の酸素濃度が爆発限度を超えるまでの時間を延ばすことができる。
【0152】
さらに、酸素濃度検出器107は、酸素センサ103から検出信号を受信し制御バルブ93を開閉させるように制御しているため、ガスブロワ109に吸入される副生成水素ガスの酸素濃度を一定に保つことができる。
【0153】
上記酸素濃度検出器107は、応答速度が数十秒必要であり、本流経路中の酸素濃度が爆発限度を超えないように、余裕のある酸素濃度上限値を設定しているが、本流経路中の酸素濃度を常時監視することで、酸素濃度検出器107の応答速度を補完することができる。
【0154】
本実施の形態では、酸素濃度調整器114の上流側81と下流側83を通過する副生成水素ガスの温度を検出する温度検出器85、89を各々設け、この上流側の温度検出器85と下流側の温度検出器89からの出力信号に基づき、上流側と下流側との温度差を演算する演算器87を備える。温度検出器85、89により応答性を向上した酸素濃度監視系統を構成する。
【0155】
酸素濃度調整器114内に充填されるプラチナやバナジウム等の貴金属触媒の温度変化と酸素濃度は比例関係にある。この貴金属触媒は、酸素濃度調整器114を通過する副生成水素ガス中の酸素と反応し応答性が高い温度変化を示すため、酸素濃度調整器114の上流側と下流側を通過する副生成水素ガス温度を検出するだけで酸素濃度を測定することができる。
【0156】
また、上記触媒の温度変化は、触媒の劣化等によりシステムの長時間運転により経時的な変化をする場合がある。この場合、外部から酸素濃度調整器114の上流側と下流側を通過する副生成水素ガス中の酸素濃度を検出し、通過中の副生成水素ガス温度と酸素濃度との相関をとり、定期的に校正作業を実施し演算器87へ校正データを再入力することで酸素濃度検出の精度を維持させることができる。例えば、ガルバニ電極式の酸素検出器により副生成水素ガス中の酸素濃度を検出し、校正作業を遂行する。
【0157】
図11は、本発明による第7の実施の形態である燃料電池発電システムに適用する湿度調整器の系統図である。湿度調整器は、ガス精製装置100又は燃料電池発電システムを連続運転するように、少なくとも第1の湿度調整器120と第2の湿度調整器122を含むツイン方式又はマルチ方式に構成するのが望ましい。この場合、第1の湿度調整器120を休止させて除湿剤の再生用熱源として酸素濃度調整器114から約400℃のガスを得ることができる。
【0158】
ライン150は、三方弁としてのバルブ118により、2本のラインに分岐され、各々湿度調整器120と湿度調整器122の導入口に接続されている。
【0159】
酸素濃度調整器114から高温の副生成水素ガスを供給するラインは、バルブ148により2本のライン155とライン156に分岐され、ライン155とライン156は各々バルブ118から分岐され湿度調節器120、122に接続されるラインに合流する。
【0160】
ライン159は、上述した実施の形態と同様に、三方弁としてのバルブ146により、2本のライン157とライン158に分岐され、各々湿度調整器120と湿度調整器122の送出口に接続されている。この湿度調整器120と湿度調整器122の送出口側には、ライン157から分岐するラインとライン158から分岐するラインを三方弁としてのバルブ161に接続され、バルブ161の下流側にライン141が接続されている。
【0161】
上記バルブ118を操作し副生成水素ガスを第1の湿度調整器120に流入させるのを停止し、第2の湿度調整器122へ副生成水素ガスを通過させ除湿処理を稼動させるようにガス通過経路を変更する。そして、第1の湿度調整器120内部に充填した除湿剤の再生用熱源を酸素濃度調整器114から供給される高温ガスから得ることができる。
【0162】
酸素濃度調整器114から送出されるガスは、再生ガスとしてバルブ148、ライン155を介して第1の湿度調整器120の内部へ導入され、湿度調整剤を加熱して吸湿性を回復させる。再生ガスは出力ライン158、バルブ146を介してガスブロワ吸込(不図示)へ送出される。例えば、ガスブロワ吸込は、ガス洗浄器86a(図10参照)の上流に設けられたガスブロア109(図10参照)の吸込口を用いて再生ガスを還流させることができ、また、不図示のガスブロアにより再生ガスを酸素濃度調整器114(図10参照)の上流に還流させることもできる。
【0163】
第1の湿度調整器120の再生処理中に、第2の湿度調整器122は通常の湿度調整運転を遂行している。即ち、酸素濃度調整器114から送出された精製ガスは、冷却装置116を経由しバルブ118を通過して第2の湿度調整器122へ導入され、湿度の調整が施される。湿度調整済みの精製ガスは、3方弁としてのバルブ161を経由し出力ライン141を介して水素貯蔵装置へ送出される。
【0164】
上記実施の形態では、第1の湿度調整器を湿度調整器120とし、第2の湿度調整器を湿度調整器122として説明をしたが、バルブ118、バルブ148、バルブ146、及びバルブ161を切替えて、第1と第2の湿度調整器を入れ替え、第1の湿度調整器を湿度調整器122とし、第2の湿度調整器を湿度調整器120として構成することもできる。
【0165】
この場合、酸素濃度調整器114から送出されるガスは、再生ガスとしてバルブ148、ライン156を介して第1の湿度調整器122の内部へ導入され、湿度調整剤を加熱して吸湿性を回復させる。再生ガスは出力ライン157、バルブ146、出力ライン159を介してガスブロワ109等の吸込口へ送出される。
【0166】
このように、酸素濃度調整器114の出口ガス温度が約400℃の高温に達しているため、この高温ガスを湿度調整器120又は122の内部に充填した除湿剤の再生ガスとして利用することができ、上述した燃料電池104の排ガスを用いなくとも十分な再生効果を得ることができる。
【0167】
さらに、ガス精製装置100の稼働率を上げる場合には、バルブ118、バルブ148、バルブ146、及びバルブ161を切替えて、第1の湿度調整器120と第2の湿度調整器122へ冷却装置116から副生成水素ガスを供給し同時に除湿機能を発揮させ、除湿材の寿命を伸ばしながら、副生成ガスの湿度を調整することができる。
【0168】
以上説明したように、本実施の形態により、次亜塩素酸塩生成装置において次亜塩素酸塩を生成する過程で副生成する水素を主成分とする副生成ガスを、燃料電池の燃料として使用できる。
【0169】
また、この次亜塩素酸塩生成装置とコンバインする燃料電池発電システムに風力や太陽光などの自然エネルギーを利用した発電装置を組み込むことにより、外部電源を必要としないだけでなく排出物もない自己完結型の次亜塩素酸塩生成装置から水素燃料の供給を受ける燃料電池発電システムを提供することができる。
【0170】
さらに、次亜塩素酸塩類は、水に溶解して漂白剤、殺菌剤など酸化剤として、上水処理、排水処理、病院や歯科医院などで使用される消毒水、家庭の台所用や洗濯用の水溶液など幅広い分野で使用することができる。
【0171】
特に、近年飲料水その他を供給する浄水場において、従来消毒、殺菌用として塩素処理に塩素ガスや次亜塩素酸ソーダの投入が行われていたが、これら薬品の毒性,臭気などを原因とする環境調和性や化学的不安定性など運用、管理上の問題からオンサイトで次亜塩素酸ソーダ水溶液を製造し、それを使用する方法が採用されつつある。
【0172】
また、塩化アルカリ溶液の電気分解による次亜塩素酸塩溶液製造は、電解効率も低いが、本発明によって、次亜塩素酸塩製造装置から発生する副生成ガスから不純物を除去して水素ガスを精製し、燃料として燃料電池により発電することにより、燃料電池の劣化を防止し寿命を延長させることができる。
【0173】
さらに、次亜塩素酸塩製造装置から発生する水素ガスを燃料として燐酸型燃料電池や固体高分子型燃料電池などの発電ユニットを運転し、発電電力を次亜塩素酸塩製造装置内の電解用電源として用いるオンサイト型の次亜塩素酸塩溶液生成装置と燃料電池発電システムを提供することができる。
【0174】
尚、本発明の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0175】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1乃至13記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムによれば、次亜塩素酸塩生成装置から発生する水素ガスを燐酸型燃料電池や固体高分子型燃料電池などの燃料として使用できる程度に精製することができる燃料電池発電ユニットを提供するという優れた効果を奏し得る。
【0176】
また、次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムに風力や太陽光などの自然エネルギーを利用した発電装置を組み込むことにより、外部電源を必要としない、排出物も低減した自己完結型の次亜塩素酸塩生成装置及び燃料電池発電システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である燃料電池発電システムの系統図である。
【図2】第1の実施の形態に適用するガス洗浄器の模式的な系統図である。
【図3】第1の実施の形態に適用する湿度調整器の模式的な系統図である。
【図4】第2の実施の形態である次亜塩素酸ナトリウム製造装置の模式的な系統図である。
【図5】第3の実施の形態である燃料電池発電システムの系統図である。
【図6】第4の実施の形態に適用する水素貯蔵装置の系統図である。
【図7】第4の実施の形態である次亜塩素酸ナトリウム製造装置の模式的な系統図である。
【図8】第5の実施の形態で使用する燃料電池ユニットの系統図である。
【図9】本発明の実施の形態で使用する酸素濃度調整器の系統図である。
【図10】第6の実施の形態である燃料電池発電システムの系統図である。
【図11】第7の実施の形態で使用する湿度調整器の模式的な系統図である。
【図12】従来の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムのブロック図である。
【図13】従来の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムのブロック図である。
【図14】従来の次亜塩素酸塩生成装置の電解槽のブロック図である。
【符号の説明】
30 電解槽
50 冷却器
54 次亜塩素酸塩受槽
58 次亜塩素酸塩貯蔵槽
85 温度検出器
86 ガス洗浄器
86a ガス洗浄器
87 演算器
89 温度検出器
91 高分子機能素材
100 ガス精製装置
102 次亜塩素酸塩生成装置
104 燃料電池
106 電解槽
108 次亜塩素酸塩受槽
110 デミスタ
111 電力切換装置
112 活性炭吸着塔
113 制御装置
114 酸素濃度調整器
116 冷却装置
119 貴金属触媒
120 湿度調整器
122 湿度調整器
124 水素貯蔵装置
126 洗浄液タンク
144 再生ガス加熱器
154 加熱再生ガス
160 冷却液タンク
170 太陽光発電設備
172 風力発電設備
180 熱交換器
190 水素貯蔵装置
198 冷却液タンク
200 燃料電池ユニット
202 DC/DCコンバータ
204 系統連系インバータ
206 系統電源
208 負荷
214 空気

Claims (13)

  1. 次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システムであって;
    電気分解工程により電解槽内に水素ガスを主成分とする副生成ガスを発生する次亜塩素酸塩生成装置と;
    前記次亜塩素酸塩生成装置から送出される前記副生成ガスから不純物を除去し水素ガスを通過させるガス洗浄器と;
    酸化剤ガスと、前記ガス洗浄器から送出される水素ガスとの電気化学的反応により発電する燃料電池と;
    前記ガス洗浄器と前記燃料電池との間に配置され、前記ガス洗浄器から送出される前記副生成ガスの酸素濃度を調整する酸素濃度調整器と;
    を備える次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  2. 前記酸素濃度調整器で酸素を除去したガスの一部を前記次亜塩素酸塩生成装置から送出される前記副生成ガスと混合させる循環経路をさらに有する請求項1に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  3. 前記燃料電池の出力端子から出力する直流電圧を前記次亜塩素酸塩生成装置の電源として使用する請求項1又は2に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  4. 前記ガス洗浄器へ前記電解槽内の陰極電解液を送出しガス洗浄液として使用する請求項1又は2に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  5. 前記酸素濃度調整器と前記燃料電池との間に配置され、前記水素ガスの湿度を調整する湿度調整器をさらに有する請求項1又は請求項2に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  6. 前記湿度調整器は、第1と第2の湿度調整器を有し、前記第1の湿度調整器を休止させ前記第2の湿度調整器を稼動させている状態において、前記第1の湿度調整器の機能を回復させる再生熱源を前記燃料電池の排熱から供給する請求項5に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  7. 前記湿度調整器は、第1と第2の湿度調整器を有し、前記第1の湿度調整器を休止させ前記第2の湿度調整器を稼動させている状態において、前記第1の湿度調整器の機能を回復させる再生熱源を前記電解槽の冷却排熱から供給する請求項5に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  8. 記燃料電池から生成する純水を、前記電解槽へ給水する給水装置を備える請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  9. 前記酸素濃度調整器の下流に配置され、前記酸素濃度調整器で高温化した前記副生成ガスを冷却する冷却装置をさらに有する請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  10. 力又は太陽光を含む自然エネルギー源から転換された第1の電力、及び、前記燃料電池から発電する第2の電力を、前記次亜塩素酸塩生成装置へ選択的に供給する電力切換装置を備える請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  11. 前記湿度調整器から送出される水素ガスと反応し、水素を貯蔵する水素貯蔵装置と;
    間は商用電力により運転する前記次亜塩素酸塩生成装置から送出される水素を前記水素貯蔵装置へ貯蔵し、前記夜間以外の時間帯に、前記水素貯蔵装置から水素ガスを取り出し前記燃料電池へ供給して発電し、前記燃料電池から出力する電力を前記次亜塩素酸塩生成装置へ供給する制御装置と;
    を備える請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  12. 前記水素貯蔵装置は、前記水素ガスと反応して水素を吸収する水素吸蔵合金を含み、前記水素吸蔵合金から水素を取り出す熱源を前記電解槽の冷却排熱から供給する請求項11に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
  13. 前記水素貯蔵装置は、前記水素ガスと反応して水素を吸収する水素吸蔵合金を含み、前記水素吸蔵合金から水素を取り出す熱源を燃料電池の排熱から供給する請求項11に記載の次亜塩素酸塩生成装置から水素ガスの供給を受ける燃料電池発電システム。
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