JP2021038120A - オゾン水噴出器1 - Google Patents
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Abstract
【課題】オゾンは、消臭効果は高いが、乾燥状態では殺菌効果が弱いため消毒や殺菌には使用されていない。オゾンを水に溶存せしめたオゾン水は極めて強い酸化力があり、あらゆる菌に有効であるが、濃度が薄いと完全な殺菌は困難である。オゾンとオゾン水を混合して散布できれば、消臭や殺菌に同時に有効であり、オゾン水の殺菌効果も向上する。オゾン水とオゾンミスト、オゾン、空気を同時に噴射できるオゾン水噴出器は具現化されていない。【解決手段】オゾン水噴出器の容器に充填した水に電解式オゾン発生器でオゾン水を生成し、無声放電式オゾン発生器によるオゾンもしくは空気ポンプによる空気をオゾン水に吹き込んだ後のオゾンミストやオゾンや空気をノズルから同時に噴射できるオゾン噴出器である。容器の底にオゾン発生器やバッテリーなどを収納できる格納箱を設け、任意の場所でオゾン水噴霧をできるようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、オゾン発生器で容器内にオゾン水を生成し、オゾン水と同時にオゾン、オゾンミスト、空気などをノズルから噴射するオゾン水噴出器に関する。
オゾンは消臭力があり、オゾンが水に溶存したオゾン水は殺菌力に優れ、しかも耐性菌を作らない。オゾン水は分解して酸素原子と反応し、強力な酸化力のあるヒドロキシラジカル(OH)を生成する。OHの酸化力は酸素原子よりも強く、しかも反応速度はオゾンよりもはるかに大きいので、細菌細胞膜を酸化して破壊し、さらに奥の柔細胞膜を破壊する。1ppm以上のオゾン水は、大腸菌やノロウイルスなどのほとんどの菌を殺菌でき、2ppm以上の濃度であれば略確実に死滅するといわれている。オゾン水中のオゾンは数分から数十分程度で安定な酸素に変化する性質があり、長期保存は不可能なことから、オゾン水を生成しながら使用するのが効率的である。オゾンとオゾン水を同時に使用できれば、消臭、殺菌、消毒に大きな効果があり、各種のオゾン機器が考案されているものの実用化が進んでいない。
特許第6249200号広報において、電解セルで噴出器内にオゾン水を生成し、噴出器のポンプ機能でオゾン水を噴出させる方法が示されている。この方法においては、オゾン水だけが噴出するので、殺菌や消毒には効果があるが、消臭効果は小さかった。
特開2016−26960号広報において、ポンプを有する噴出器本体部と前記ポンプを駆動可能な操作レバーと、内容液を吸引、加圧、圧送し、該噴出器本体部に取付けられたノズルから噴出させるトリガー式液体噴出器が提案されているが、オゾン水の生成やオゾンの噴出はできなかった。
特開2009−154030号広報において、電解質で生成した電解水を吸い上げて霧状に噴霧することができる噴霧機構を設けた電解水生成装置が提案されているが、オゾン水ではなく電解水であり、しかもガスを同時に噴霧する機能は備えていなかった。
実用新案登録第3213416号広報において、水を電気分解して生成したオゾン水を噴霧する噴霧部と、余剰のオゾンを排出する排気部を備えた電解噴霧器が提案されている。この方法では、余剰のオゾンを外気に放出するものであり、生成したオゾン水と混合して噴霧する機能を有していなかった。
特開2000−316956号広報において、導通路の突出端から流出するオゾンを含む気体の流体エネルギで液体を吸引し、開口から噴出させて噴射し、オゾンを含む気体と液体の噴霧流れを対象物に散布する方法が示されている。この方法においては、液体はオゾン水でないため、オゾンとの噴射混合でも殺菌効果が小さかった。
実開昭55−35979号広報において、液注出筒に拡径コーンのノズルヘッドを螺合して、螺進もしくは螺退させて弁体で液通路の開閉をせしめる噴霧器ノズルが示されている。この方法においては、ノズルヘッドは液体を噴出するだけであり、オゾンのような気体を同時に噴出することはできなかった。
特開平01−036784号広報号広報において、陽極に白金電極、陰極にステンレスを用いて、0.1%食塩水を電気分解してオゾンを発生させオゾン水を生成する方法が示されており、電解式オゾン発生器は公知であり一般的に使用されているが、オゾン水とオゾンを同時に噴射するオゾン水噴出器はなかった。
オゾンは水に溶けにくいので、無声放電式オゾン発生器で生成したオゾンを吹き込んで濃度の高いオゾン水を生成するのは困難である。電解式オゾン発生器は濃度の高いオゾン水を生成できるが、噴出器でオゾン水を噴霧する場合、大気と接触して大部分消滅するため、残留オゾンの割合は微量であり消臭や殺菌などの効力が弱かった。オゾンが水に溶け込んだ状態即ちオゾン水でなければ殺菌、消毒効果はなかった。本発明は、オゾンとオゾン水を同時に噴射することにより、消臭、殺菌、消毒を同時に行うことを可能にした。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、オゾン発生器のオゾンで容器内にオゾン水を生成して噴射するオゾン水噴出器であり、前記容器にはポンプ部が連結されており、該ポンプ部はオゾン水を噴出口に圧送するためのオゾン水圧送路が内蔵されており、前記噴出口には前記オゾン水を噴出するためのノズルが取付けられており、該ノズルには前記容器に取付けられた排気管が連結されており、前記容器内のオゾン水と容器上部の気体が、前記ノズルから噴出するようにした前記オゾン水噴出器において、前記容器内に電解式オゾン発生器でオゾン水を生成し、且つガス発生器で生成したガスをガス供給管で前記容器内のオゾン水に吹き込んで、オゾン水とガスを前記ノズルから噴出せしめることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記ガス発生器が無声放電式オゾン発生器もしくは空気ポンプであることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、請求項1記載の前記ガス供給管と前記排気管が接続されていることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第4の解決手段は特許請求項4に示すように、前記電解式オゾン発生器と前記ガス発生器及び電源装置が前記容器の下部に設けられた収納箱に収納されていることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第1の解決手段による効果は、(1)オゾン水にガスを吹き込んでバブリングすることによりオゾンが気化しオゾンミストが生成され、オゾンとオゾンミストをノズルから同時に噴射できるので消臭、殺菌効果を同時に得ることができる。(2)オゾン水噴射時に噴出口は負圧となり吸引力が発生し、ガスはオゾン水に吸引され、ガスとオゾン水を効率よく混合することができる。(3)オゾン水はオゾンミストとなって噴射されるので、広範囲の殺菌消臭効果を発揮する。
第2の解決手段による効果は、(1)電解式オゾン発生器で生成したオゾン濃度の高いオゾン水を無声放電式オゾン発生器で生成したオゾンと混合することで微細なミストを生成でき、強力な殺菌消臭効果を得られる。(2)空気ポンプの圧力や流量を制御することにより、ノズルから噴出するオゾンミストを自在に微細化でき、少ないオゾン水の噴出量で効果的な消臭殺菌効果を得ることができる。(3)高濃度のオゾン水が空気で希釈され広範囲に広がるので消臭殺菌効果が向上する。
第3の解決手段による効果は、(1)排気管に直接オゾンや空気を吹き込むことで、ガス供給管内の圧力損失が低減し、ノズルからのオゾンや空気の噴出力が増し、オゾンとオゾンミストの微細な混合流が形成される。(2)高濃度のオゾン水が空気で希釈され広範囲に広がるので消臭殺菌効果が向上する。
第4の解決手段による効果は、(1)オゾン水噴出器にオゾン発生器や空気発生器や電源などを一体化して取付けているので、持ち運びが便利であり、任意の場所で使用できる。(1)収納箱と容器を容易に着脱できるので、オゾン発生器や周辺機器を簡単に取り外せてメンテナンスが容易である。(2)バッテリーを内蔵しているので、電源コードを外せばオゾン水噴出器を自在に持ち運びできる。(3)無声放電式オゾン発生器と電解式オゾン発生器に応用できる。
本発明の実施形態を請求項1〜4及び図1〜3に基づいて説明する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、電解式オゾン発生器400で容器200内にオゾン水を生成して噴射するオゾン水噴出器100であり、前記容器200にはポンプ部300が連結されており、該ポンプ部300はオゾン水を噴出口301に圧送するためのオゾン水圧送路302が内蔵されており、前記噴出口301には前記オゾン水を噴出するためのノズル350が取付けられており、該ノズル350には前記容器200に取付けられた排気管203が連結されており、前記容器200内のオゾン水と容器上部206のガスが、前記ノズル350から噴出するようにした前記オゾン水噴出器100において、前記容器200内に前記電解式オゾン発生器400でオゾン水を生成し、且つガス発生器410で生成したガスをガス供給管420で前記容器200内のオゾン水に吹き込んで、オゾン水とガスを前記ノズル350から噴出せしめることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
ポンプ部300と容器200は連結ホルダー315で連結され、連結ホルダー315は回転自在なネジ付きの接続キャップ316で、容器200のネジ付き給水口201に螺合固定されている。容器200に原料水を給水する際は、接続キャップ316を外せば、ポンプ部300と容器200を分離して、ネジ付き給水口201から給水できる。ネジキャップの付いた専用の給水口210を設けることもできる。
ポンプ300の作動について実施例を説明する。オゾン水圧送路302には、スリーブ303が嵌装されており、出側ボール304が載置されている。出側ボール304は、オゾン水の吸い上げ時にオゾン水圧送路302からの空気の侵入を防ぐ弁の機能をする。スリーブ303はシリンダ305に嵌装している3方スリーブ306に支持されている。3方スリーブ306は、垂直方向と水平方向の3方に開口しており、シリンダ305へのオゾン水の吸入と排出を自在にするとともに、弾性体307のストッパーとしての機能を有する。トリガー308は支点309を中心に回転し、作用点310でピストン311をシリンダ305に押込み、弾性体307は圧縮される。ピストン311が押込まれるとシリンダ305内のオゾン水はオゾン水圧送路302を通り噴出口301に送られノズル350の射出口350aから噴射される。トリガー308を解放すると、ピストン311は弾性体307の復元力によってシリンダ305が押し戻され、入側ボール312が開、出側ボール304が閉となり容器200内のオゾン水は吸水管314及び吸水路313を通ってシリンダ305内に吸い上げられる。
ポンプ部300は容器200内のオゾン水を吸い上げてノズル350から噴出するための機能を有していればよく、実施例以外にも各種構造が考えられる。ポンプ部300を電動式にして自動的に噴出させることも可能である。
ガス発生器410は無声放電オゾン発生器411もしくは空気ポンプ412である。無声放電オゾン発生器の場合はノズルからオゾンを噴出できるので消臭と殺菌消毒効果がある。空気ポンプの場合はノズルから空気が噴出できるので安全な殺菌消毒効果がある。
ガス供給管420はガス発生器410から容器200内にガスを供給する。ガス発生器410は容器下部207に設けられた収納箱250に載置されている。ガス供給管420は容器200内の吹込み管422とコネクタ421で接続されている。吹込み管422の先端にはバブルストーン423を設けている。ガスを微細化し水への溶込みやオゾン水の気化を促進するためである。ガスを吹き込むことによりオゾン水が気化するので容器200の上部空間206はオゾンとオゾンミストとガスで充満しており、容器内圧の上昇に伴い排気管203を通ってノズル350に供給される。
ガス供給管420に可撓性を持たせる場合は、例えば、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を使用できる。可撓を持たせない場合は、SUS、アルミ、チタン、銅等の金属管や塩ビやアクリルなどのプラスチック管を使用できる。
排気管203は、可撓性を持たせる場合は、例えば、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を使用できる。可撓を持たせない場合は、SUS、アルミ、チタン、銅等の金属管や塩ビやアクリルなどのプラスチック管を使用できる。
図5(a)、(b)は末広がりの拡径コーン350bが設けられたノズル350の実施例である。容器200の排気管取り出し口202には排気管203が設けられ、容器200に滞留したオゾンミストやオゾンやガスをノズル350に給気する。ノズル350には排気導入管351が取付けられ、排気管203のソケット204と連結している。ガス導入管351はノズル貫通孔354に接続され、拡径コーン350bに排気管203からのオゾンを供給する。ノズル350はオゾン水圧送路302の噴出口301にネジ353で螺合され、自在に螺進と螺退ができる。オゾン水は射出孔350aから噴射され、排気管203から噴出するオゾンミストやガスと混合されながら空気中に噴出放散される。
流調体352はオゾン水圧送路302に固定されており、オゾン水は貫通路352aを通って射出孔350aに送られる。ノズル350が螺進、螺退することで、射出孔350aと弁部352b との距離Sが変化しオゾン水の噴出量を調整できる。図3の実施例のように、ノズル350はオゾン水や空気やオゾンを混合して同時に噴射できればよく、本例以外にも色々な構造が考えられる
電解式オゾン発生器400の電極401、402は、例えば陽極401に白金を使用している。陰極402には耐食性のある白金やステンレス、チタンなどが使用できる。電極401、402は容器200の底部207から容器200内に挿入し、水漏れしないようにシールされている。電解式オゾン発生器400では200ppm程度の比較的高濃度のオゾン水を生成できるが手洗いや患部の消毒殺菌では1〜10ppmで十分である。
容器200の底部207には収納箱250が設けられている。容器200の底部207を延長して袴208を形成し、袴208にネジ209を設け、収納箱250のネジ209と螺合して接合している。収納箱250には電解式オゾン発生器400、ガス発生器410、電源装置500のバッテリー501、変換器510を収納している。収納箱250には需給電部600が取付けられており、受給電部600はコネクタ601から給電される。変換器510は受給電部600とケーブル610で接続されている。変換器510はケーブル611でバッテリー501と接続される。バッテリー501はケーブル612で電解式オゾン発生器420、ケーブル613でガス発生器410に接続される。収納箱250にはスイッチ602が取付けられてバッテリーとケーブル614で接続される。電解式オゾン発生器410やガス発生器410を運転条件に応じて制御することができる。
収納箱250の変換器510は交流を直流に変換してガス発生器410や電解式オゾン発生器410を適正な電圧で運転するためのものである。バッテリー501はコネクタ601や受給電部600から給電しなくても任意の場所で電解式オゾン発生器400やガス発生器410を作動させることができる。
電解式オゾン発生器400を用いることにより、高濃度のオゾン水を生成でき、さらにガス発生器410でオゾン水にオゾンを吹き込んでオゾン水の気化を促進することができる。気化したオゾン水はオゾンミストとなり、ガスとともに排気管203でノズル350に供給される。トリガー308を作動させることにより、高濃度のオゾン水が吸い上げられ、ノズル350からオゾンミストとして噴射される。このオゾンミストと、排気管203で供給されたオゾンとオゾンミストがノズル350で混合することにより強力な消臭殺菌作用を発揮する。
ガス発生器410は無声放電オゾン発生器411もしくは空気ポンプ412である。ガス発生器で生成されたオゾンもしくは空気は水に溶けにくいので、大部分のオゾンや空気は未溶存となり容器200の上部206に滞留し、容器内圧上昇によって排気管203を通じてノズル350の拡径コーン350b内に排出される。水に対するオゾンの溶解度は酸素の10倍といわれているが、酸素そのものの溶解度が極めて低く、オゾンも発生量のごく一部しか水に溶解しない。残りのオゾンは未溶存気体として容器200の上部空間206に蓄積して、容器200の内圧を上昇させ、容器200を破損させる恐れがあった。本発明ではオゾン水を噴出していないときでも、オゾンもしく空気は自動的に容器200からノズル350を通って排出されるので内圧上昇を抑制できる。オゾン発生器200の運転方法は自在に設計可能である。
細菌の周囲に水があれば、オゾンが分解して発生した酸素原子と反応してヒドロキシラジカル(OH)が細菌の細胞壁の周辺で生成される。このOHの酸化力は酸素原子よりも強く、細菌細胞膜を酸化して破壊する。細菌の細胞膜は酸素原子では酸化されないが、OHにより酸化浸食される。オゾン水とオゾンを同時に噴出することにより、殺菌と消臭を同時に具現化できる。介護の分野では、おむつの交換がメイン作業であるが、本発明のオゾン水噴出器100で、オゾンとオゾン水を噴出しながら作業することにより、介護室全体の消臭、おむつ交換時の消臭、体の拭き取り時の消臭、消毒、殺菌を同時に行える。
高濃度のオゾンは有害であり、オゾン濃度については安全指針が定められている。本発明のオゾン水噴出器100は、一旦容器110内の水をくぐらせて、オゾン水を生成してからオゾン水と一緒に噴出させるのでオゾン濃度を許容値以下に制御可能である。日本産業衛生学会の定めた労働環境におけるオゾンの許容濃度は、0.1ppm(0.2mg/m3)以下である。(労働者が1日8時間、週40時間程度、肉体的に激しくない労働強度で有害物質に暴露される場合に、当該有害物質の平均暴露濃度がこの数値以下であれば、ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響がみられないと判断される濃度)。又、アメリカ合衆国食料医薬品局(FDA)の最大許容濃度は0.05ppm(24h)以下である。日本空気清浄協会の設計基準では、最高0.1ppm、平均0.05ppmと定めている。独立行政法人国民生活センターのテストでは、35m3の部屋で、オゾン発生器出口2.2ppmでオゾン発生器を運転すると、30分間で0.1ppmに到達し、運転停止後30分経過すると、0.08ppm程度に低減し、最終的に無害な酸素に戻る。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記ガス発生器410が無声放電オゾン発生器411もしくは空気ポンプ412であることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
無声放電オゾン発生器411や空気ポンプ412で、オゾン水にオゾンや空気を吹き込むことによりオゾン水の気化を促進できる。オゾン水噴出器100でオゾン水を噴射すると、オゾンもしくは空気はオゾン水に吸い込まれ混合された状態で、拡径コーン350bから霧状になって噴出される。オゾン水は加圧されているのでオゾンミストの動圧でオゾン水と同時にノズルからオゾンミストや空気を噴出することにより、オゾン水が微細なオゾンミストになり、オゾン水が広範囲に放散し、空気中に浮遊する細菌やウイルスの殺菌効果が向上する。また、オゾンミストとオゾンによる相乗効果で殺菌と消臭ができる。
無声放電式オゾン発生器411を稼働中は、生成されたオゾンは容器200中の原料水を通過しながらオゾン水を生成し、残りの未溶存のオゾンは容器200の上部206に滞留し、容器200内圧の上昇によって加圧され、自動的に排気管203からノズル350の拡径コーン350bから排出される。無声放電式のオゾン発生器411で生成されたオゾンは、水に溶けにくいので大部分のオゾンは容器200の上部206に滞留し、容器200の内圧によって排気管203とガス導入管354を通じてノズル350の拡径コーン350b内に排出される。水に対するオゾンの溶解度は酸素の10倍といわれているが、酸素そのものの溶解度が極めて低く、オゾンも発生量のごく一部しか水に溶解せず、残りのオゾンは、未溶存気体として容器200の上部206に流出して、容器200の内圧を上昇させ、容器200やポンプ部300を破損させる恐れがあった。オゾン水を噴出していないときでも、オゾンは自動的に容器200からノズル350を通って排出されるので周囲環境を消臭できる。ちなみにオゾン発生器200の運転方法は自在に設計可能である。
空気ポンプ412で空気をオゾン水に吹き込む場合は、空気ポンプ412の圧力や流量を任意に変化させてオゾン水の気化を促進でき、ノズル350での噴出力をアップすることにより、オゾンミストの微細化を向上できる。電解式オゾン発生器400で生成されるオゾン水濃度を1〜10ppm程度に調整できる場合は、無声放電式オゾン発生器411のオゾンを容器200内の水に注入してオゾン水の濃度を上昇させなくてもよく、空気ポンプ412の圧力を上げて、圧力損失を小さくしてノズル350で勢いよく噴出させ、オゾン水を小さな噴霧にするのがよい。また、空気は無害でありノズル350から大量に噴出させても人体への影響がないので安全安心なオゾン水噴出器100となる。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、請求項1記載の前記ガス供給管420が前記排気管203に接続されていることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
図2において、ガス供給管420を排気管203の接続管211に直接接続している。無声放電式オゾン発生器411で生成したオゾンや空気ポンプ412による空気を接続管211で排気管203に合流せしめ、上部空間206に蓄積したオゾンやオゾンミストとともにノズル350に送り込む。
第4の解決手段は特許請求項4に示すように、前記電解式オゾン発生器400と前記ガス発生器420及び電源装置500が前記容器200の下部207に設けられた収納箱250に収納されていることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
図1、図2において、容器200の底部207には電解式オゾン発生器400の収納箱250設けている。容器200の底部207を延長して袴208を形成し、袴208にネジ209を設け、収納箱250と螺合して取り付けている。収納箱250には、電解式オゾン発生器400、ガス発生器、電源装置500であるバッテリー501、変換器510を収納している。収納箱250には受給電部600が取付けられており、コネクタ601からの電気を受電するとともに変換器510に給電する。変換器510は受給電部600から受けた交流電源を直流に変換し電圧調整する。変換器510は受給電部600とケーブル610で接続されている。変換器510はケーブル611でバッテリー501と接続される。バッテリー500はケーブル614で電解式オゾン発生器400及びケーブル615でガス発生器410に接続される。収納箱250にはスイッチ602が取付けられており、電解式オゾン発生器400やガス発生器410を運転条件に従って制御することができる。変換器510やバッテリー501や電解式オゾン発生器400やガス発生器の組み合わせやケーブル接続方法は、上記以外にも選択肢があり、運転方案に従って最適な組み合わせを構築できる。
収納箱250の変換器510は交流を直流に変換してガス発生器410や電解式オゾン発生器400を適正な電圧で運転するためのものである。バッテリー501に充電しておくことで、電解式オゾン発生器400やガス発生器410を作動させることができる。電解式オゾン発生器400をオゾン水噴出器100の収納箱250に収納して一体化しているので、持ち運びが容易であり、オゾン水を生成しながらオゾン水とオゾンもしくは空気を同時に噴出できる。コネクタ601の長いケーブルを引き回すことなく自在な場所で消臭殺菌が可能である。
100:オゾン水噴出器
200:容器
201:ネジ付き給水口
202:排気管取り出し口
203:排気管
204:ソケット
205:ガス管挿入口
206:容器上部
207:底部
208:袴
209:ネジ
210:給水口
211:接続管
250:収納箱
300:ポンプ部
301:噴出口
302:オゾン水圧送路
303:スリーブ
304:出側ボール
305:シリンダ
306:3方スリーブ
307:弾性体
308:トリガー
309:支点
310:作用点
311:ピストン
312:入側ボール
313:吸水路
314:吸水管
315:連結ホルダー
316:接続キャップ
350:ノズル
350a:噴射孔
350b:拡径コーン
351:ガス導入管
352:流調体
352a:管通路
352b:弁部
353:ネジ
354:ガス導入管
400:電解式オゾン発生器
410:ガス発生器
411:無声放電オゾン発生器
412:空気ポンプ
420:ガス供給管
421:コネクタ
422:吸込み管
423:バブルストーン
500:電源装置
501:バッテリー
510:変換器
600:受給電部
601:コネクタ
602:スイッチ
610:ケーブル
611:ケーブル
612:ケーブル
613:ケーブル
614:ケーブル
S:射出孔と弁部の距離
200:容器
201:ネジ付き給水口
202:排気管取り出し口
203:排気管
204:ソケット
205:ガス管挿入口
206:容器上部
207:底部
208:袴
209:ネジ
210:給水口
211:接続管
250:収納箱
300:ポンプ部
301:噴出口
302:オゾン水圧送路
303:スリーブ
304:出側ボール
305:シリンダ
306:3方スリーブ
307:弾性体
308:トリガー
309:支点
310:作用点
311:ピストン
312:入側ボール
313:吸水路
314:吸水管
315:連結ホルダー
316:接続キャップ
350:ノズル
350a:噴射孔
350b:拡径コーン
351:ガス導入管
352:流調体
352a:管通路
352b:弁部
353:ネジ
354:ガス導入管
400:電解式オゾン発生器
410:ガス発生器
411:無声放電オゾン発生器
412:空気ポンプ
420:ガス供給管
421:コネクタ
422:吸込み管
423:バブルストーン
500:電源装置
501:バッテリー
510:変換器
600:受給電部
601:コネクタ
602:スイッチ
610:ケーブル
611:ケーブル
612:ケーブル
613:ケーブル
614:ケーブル
S:射出孔と弁部の距離
Claims (4)
- オゾン発生器のオゾンで容器内にオゾン水を生成して噴射するオゾン水噴出器であり、前記容器にはポンプ部が連結されており、該ポンプ部はオゾン水を噴出口に圧送するためのオゾン水圧送路が内蔵されており、前記噴出口には前記オゾン水を噴出するためのノズルが取付けられており、該ノズルには前記容器に取付けられた排気管が連結されており、前記容器内のオゾン水と容器上部の気体が、前記ノズルから噴出するようにした前記オゾン水噴出器において、前記容器内に電解式オゾン発生器でオゾン水を生成し、且つガス発生器で生成したガスをガス供給管で前記容器内のオゾン水に吹き込んで、オゾン水とガスを前記ノズルから噴出せしめることを特徴とするオゾン水噴出器。
- 前記ガス発生器が無声放電式オゾン発生器もしくは空気ポンプであることを特徴とする請求項1記載のオゾン水噴出器。
- 請求項1記載の前記ガス供給管と前記排気管が接続されていることを特徴とするオゾン水噴出器。
- 前記電解式オゾン発生器と前記ガス発生器及び電源装置が前記容器の下部に設けられた収納箱に収納されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のオゾン水噴出器。
フォームの始まり
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019160888A JP2021038120A (ja) | 2019-09-04 | 2019-09-04 | オゾン水噴出器1 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019160888A JP2021038120A (ja) | 2019-09-04 | 2019-09-04 | オゾン水噴出器1 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021038120A true JP2021038120A (ja) | 2021-03-11 |
Family
ID=74848196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021038120A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127825A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 国立大学法人大阪大学 | 殺菌方法及び殺菌装置 |
-
2019
- 2019-09-04 JP JP2019160888A patent/JP2021038120A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023127825A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 国立大学法人大阪大学 | 殺菌方法及び殺菌装置 |
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