JP2021024605A - オゾン水噴出器 - Google Patents

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一美 大徳
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Abstract

【課題】オゾンは、消臭効果は高いが、乾燥状態では殺菌効果が弱いため消毒や殺菌には使用されていない。オゾンを水に溶存せしめたオゾン水は極めて強い酸化力があり、あらゆる菌に有効であるが、濃度が薄いと完全な殺菌は困難である。オゾンとオゾン水を混合して散布できれば、消臭や殺菌に同時に有効であり、オゾン水の殺菌効果も向上する。オゾン水とオゾンを同時に噴射できるオゾン水噴出器を提供する。【解決手段】オゾン水噴出器100の容器110に充填した水にオゾン発生器200でオゾンを供給し、オゾン水を生成し、未溶存のオゾンとオゾン水を同時に噴射できるようにしたオゾン水噴出器100である。ノズル131にオリフィス機構を設けて効率よくオゾンとオゾン水が混合せしめて噴霧できるようにした。又、容器110の底にオゾン発生器200やバッテリー204などを収納できる格納箱を設け、ケーブル無しで任意の場所での噴霧を容易にした。【選択図】図1

Description

本発明は、オゾン発生器を液体噴出容器に取付けたオゾン水噴出器に関する。
オゾンは消臭力があり、オゾンが水に溶存したオゾン水は殺菌力に優れ、しかも耐性菌を作らない。オゾン水は分解して酸素原子と反応し、強力な酸化力のあるヒドロキシラジカル(OH)を生成する。OHの酸化力は酸素原子よりも強く、その反応速度はオゾンよりもはるかに大きいので、細菌細胞膜を酸化して破壊し、さらに奥の柔細胞膜を破壊する。1ppm以上のオゾン水は、大腸菌やノロウイルスなどのほとんどの菌を殺菌でき、2ppm以上の濃度であれば略確実に死滅するといわれている。オゾン水中のオゾンは数分から数十分程度で安定な酸素に変化する性質があり、長期保存は不可能なことから、オゾン水を生成しながら使用するのが効率的である。低濃度のオゾン水の殺菌効果を増すために、オゾンとオゾン水を組み合わせて同時に使用するのは困難なことから、オゾンとオゾン水は単独で使用されることが多かった。オゾンとオゾン水を合体して使用できれば、消臭、殺菌、消毒を同時に具現化できる。
特許第6249200号広報において、噴出器内に電解セルを備え、噴出器内でオゾン水を生成し、噴出器のポンプ機能で噴出させる方法が提案されている。この方法においては、オゾン水だけを噴出させるので、殺菌や消毒には効果があるが、消臭には効果がなかった。
特開2016−26960号広報において、ポンプを有する噴出器本体部と前記ポンプを駆動可能な操作レバーと、内容液を吸引、加圧、圧送し、該噴出器本体部に取付けられたノズルから噴出させるトリガー式液体噴出器が提案されているが、オゾン水の生成やオゾンの噴出はできなかった。
特開2009−154030号広報において、電解質で生成した電解水を吸い上げて霧状に噴霧することができる噴霧機構を設けた電解水生成装置が提案されているが、オゾン水ではなく電解水であり、しかもガスを同時に噴霧する機能は備えていなかった。
実用新案登録第3213416号広報において、水を電気分解して生成したオゾン水を噴霧する噴霧部と、余剰のオゾンを排出する排気部を備えた電解噴霧器が提案されている。この方法では、余剰のオゾンを外気に放出するものであり、生成したオゾン水と混合して噴霧する機能を有していなかった。
特開2000−316956号広報において、導通路の突出端から流出するオゾンを含む気体の流体エネルギで液体を吸引し、開口から噴出させて噴射し、オゾンを含む気体と液体の噴霧流れを対象物に散布する方法が示されている。この方法においては、液体はオゾン水でないため、オゾンとの噴射混合でも殺菌効果が小さかった。
実開昭55−35979号広報において、液注出筒に拡径コーンのノズルヘッドを螺合して、螺進もしくは螺退させて弁体で液通路の開閉をせしめる噴霧器ノズルが示されている。この方法においては、ノズルヘッドは液体を噴出するだけであり、オゾンのような気体を同時に噴出することはできなかった。
特開平01−036784号広報号広報において、陽極に白金電極、陰極にステンレスを用いて、0.1%食塩水を電気分解してオゾンを発生させオゾン水を生成する方法が示されている。
特許第6249200号広報 特開2016−26960号広報 特開2009−154030号広報 実用新案登録第3213416号広報 特開2000−316956号広報 実開昭55−35979号広報 特開平01−036784号広報
オゾンは水に溶けにくく、濃度の高いオゾン水を生成するのは困難である。さらに、噴出器でオゾン水を噴霧する場合、大気と接触して大部分消滅するため、残留オゾンの割合は微量であり消臭や殺菌などの効力が弱かった。又、オゾンが水に溶け込んだ状態即ちオゾン水でなければ殺菌、消毒効果はなかった。本発明は、オゾンとオゾン水を同時に噴射することにより、消臭、殺菌、消毒を行うことを可能にした。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、オゾン発生器のオゾンで容器内にオゾン水を生成するオゾン水噴出器であり、該オゾン水噴出器の容器にはポンプ部が連結されており、該ポンプ部は、シリンダとピストンとピストン作動レバーと該ピストン作動レバーを自動復帰せしめる弾性体を備えており、前記シリンダには、前記オゾン水を前記容器から吸引するためのオゾン水吸引路と、前記オゾン水を噴出口に圧送するためのオゾン水圧送路が内蔵されており、前記噴出口には前記オゾン水を霧状に噴出するためのノズルが取付けられており、該ノズルには前記容器の上部に取付けられたオゾン排気管が連結されており、前記容器内に生成されたオゾン水と前記容器の未溶存のオゾンが、前記ノズルから噴出せしめられることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記ノズルは、前記噴出口にネジで螺合され螺退もしくは螺進し、前記オゾン水圧送路に設けられた流調体との間隔が調整されることにより、前記オゾン水の噴出量を調整可能であり、前記ノズルで前記オゾン水にオゾンが混合され噴射されることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、前記容器の底に、該容器と脱着可能に収納箱が設けられており、該収納箱の中には少なくとも変換器、バッテリー、オゾン発生器が収納され、前記オゾン発生器への受給電部と運転スイッチを備えていることを特徴とするオゾン水噴出器である。
第4の解決手段は特許請求項3に示すように、前記オゾン発生器が無声放電式のオゾン発生器であり、該オゾン発生器に接続され前記容器にオゾンを供給するためのオゾン供給管を、前記容器に少なくとも一巻きした後に、前記容器内に挿入したことを特徴とするオゾン水噴出器である。
第1の解決手段による効果は、(1)オゾン水とオゾンを同時に噴出できるので、消臭、殺菌効果を同時に得ることができる。(2)容器内の未溶存のオゾンは容器の内圧によってオゾン排気管でノズルまで導かれる。又、オゾン水噴射時にオゾン水圧送路に吸引力が発生し、オゾンはオゾン水圧送路に吸引され、オゾンとオゾン水を効率よく混合することができる。(4)オゾン水を噴射しないときでもオゾンを放出できるので周辺環境を消臭できる。(5)高濃度のオゾンを水に吹き込んでオゾン水を生成し、未溶存のオゾン濃度は低濃度となって出て行くので、オゾンを安全基準以下の濃度に調整できる。(6)オゾンで水をバブリングするので、オゾンの中に適度な湿り気が含有され乾燥を防げる。
第2の解決手段による効果は、(1)ノズルの形状や口径を変えることができる。(2)オゾン水の噴出形態を変えることができるので、使用目的に応じて、例えば、霧状、シャワー状、ストレート状などの様々な噴出形態を得ることができる。(3)ノズルを螺進もしくは螺退することによりオゾン水の噴出量を自在に調整できる。(4)オゾン水噴射時に、ノズル内に吸引力が発生し、オゾンはノズルに吸引され、オゾンとオゾン水を効率よく混合することができる。
第3の解決手段による効果は、(1)収納箱と容器を容易に着脱できるので、オゾン発生器や周辺機器を簡単に取り外せてメンテナンスが容易である。(2)バッテリーを内蔵しているので、電源コードを外せばオゾン水噴出器を自在に持ち運びできる。(3)無声放電式オゾン発生器と電解式オゾン発生器に応用できる。
第4の解決手段による効果は、容器が倒れた際に、容器内の水がオゾン供給管に流れ込んでオゾン発生器を短絡させることがないので故障防止できる。
は無声放電式オゾン発生器によるオゾン水噴出器の断面図。 は拡径コーンのノズル断面図。 は拡径コーンと縮径コーンを設けたノズル断面図。 は縮径コーンに複数のオゾン吹出し孔を設けたノズル断面図。 は図4の正面図で視A−A図。 は電解式オゾン発生器によるオゾン水噴出器の断面図。 はオゾン水噴出器の模式的な立体スケルトン図である。 は容器が転倒した際の容器の横断面図
本発明の実施形態を請求項1〜4及び図1〜8に基づいて説明する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、オゾン発生器200のオゾンで容器110内にオゾン水を生成するオゾン水噴出器100であり、該オゾン水噴出器100の容器110にはポンプ部120が連結されており、該ポンプ部120は、シリンダ121とピストン122とピストン作動レバー123と該ピストン作動レバー123を自動復帰せしめる弾性体124を備えており、前記シリンダ121には、前記オゾン水を前記容器110から吸引するためのオゾン水吸引路125と、前記オゾン水を噴出口120aに圧送するためのオゾン水圧送路126が内蔵されており、前記噴出口120aには前記オゾン水を霧状に噴出するためのノズル131が取付けられており、該ノズル131には前記容器110の上部に取付けられたオゾン排気管111が連結されており、前記容器110内に生成されたオゾン水と前記容器110の未溶存のオゾンが、前記ノズル131から噴出せしめられることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
図1はオゾン水噴出器100の断面図である。オゾン発生器200には無声放電式のオゾン発生器200と電解式のオゾン発生器200があり、図1は無声放電式のオゾン発生器200の実施例である。オゾン発生器200とオゾン噴出器100をオゾン供給管201で連結している。オゾン供給管201は接続口201aで容器内オゾン供給管202と接続されている。容器内オゾン供給管202は容器110の上部空間110aの挿入口110bから挿入され、容器内オゾン供給管先端202aは容器110の底110d近くまで延びている。容器内オゾン供給管先端202aにはエアストーン(図示せず)を取付けて泡を微細化し、水へのオゾン溶解度を上げてもよい。容器110には原料水が貯留されており、無声放電式オゾン発生器200で生成したオゾンを原料水に吹き込むことによりオゾン水を生成する。原料水は水道水、蒸留水などが使用できる。容器110の上部の取り出し口110cにはオゾン排気管111が連結されている。
図2は末広がりの拡径コーン131cを有するノズル131の断面図である。ノズル131はオゾン水圧送路126の噴出口120aにネジ131dで螺合され、自在に螺進と螺退ができる。オゾン水は射出孔131aから噴射され、オゾン水とオゾンは拡径コーン131c内で激しく混合される。拡径コーン131cにはオゾン導入孔131bが貫通しており、オゾン排気管111と連結されたオゾン導入管132とソケット111aで連結されている。
オゾンは空気ポンプ203により加圧されているので拡径コーン131c中に吹き込まれるが、射出孔131aから噴出したオゾン水による吸引効果もあり、オゾンとオゾン水は拡径コーン131cの中で激しく混合される。又、オゾンはオゾン水から動圧を付与されるので、オゾン水とともに遠方まで飛散せしめることができる。
オゾン排気管111は、可撓性を有しており、例えば、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を使用できる。
ポンプ部120のオゾン水吸引路125は、吸い上げ管112と連結されている。吸い上げ管112には入側ボール127が載置され、吸い上げたオゾン水が容器110側に逆流するのを防止する。吸い上げ管112は、容器110とポンプ部120を連結するための連結ホルダー113に支持されている。容器110はネジ付きの給水口114を設けており、連結ホルダー113と給水口114は、回転自在なネジ付きの接続キャップ115で接続されている。容器110に原料水を給水する際は、接続キャップ115を外せば、ポンプ部120と容器110を分離して、給水口114を開口できる。
ポンプ120の構造について実施例を説明する。オゾン水圧送路126には、スリーブ129が嵌装されており、出側ボール130が載置されている。出側ボール130は、オゾン水吸い上げ時にオゾン水圧送路126から空気が侵入しないようにシールする。スリーブ129は、ピストン122に嵌装している3方スリーブ128に支持され、下方に落下しないようにしている。3方スリーブ128は、垂直方向と水平方向の3方に開口しており、シリンダ121へのオゾン水の吸入と排出を自在にするとともに、弾性体124のストッパーとしての機能を有する。ポンプ部120の構造は本例以外にも各種あり、オゾン水を吸い上げて圧送しオゾンと同時に噴射する機構であれば本発明の範囲である。
無声放電式のオゾン発生器200で生成されたオゾンは、オゾン供給管201で容器110に貯留した原料水に吹き込まれ、オゾン水が生成される。オゾン供給管201は、可撓性を有しており、例えば、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を使用できる。
作動レバー123は、トリガー式やプッシュ式があるが、図1はトリガー式噴出器100を示す。ピストン作動レバー123は、支点ピン123aを中心に回転し、作用点ピン122aでピストン122に作用する。ピストン作動レバー123を押し、弾性体124を圧縮して、ピストン122をシリンダ121に押し込むと、シリンダ121内のオゾン水は加圧され、オゾン水圧送路126を通って噴出口120aを通過し射出孔130aから噴出される。ピストン作動レバー123を解放すると、弾性体124の復元力によって、ピストン122は元の位置に押し戻されながら、オゾン水をシリンダ121に吸い上げる。オゾン水を吸い上げるときは、入側ボール127は解放され、出側ボール130は閉塞される。オゾン水を加圧圧送するときは、入側ボール127は閉塞され、出側ボール130は解放される。
無声放電式オゾン発生器200を稼働中は、生成されたオゾンは容器110中の原料水を通過しながらオゾン水を生成し、残りの未溶存のオゾンは容器110の上部110aに滞留し、容器110内圧の上昇によって加圧され、自動的にオゾン排気管111からノズル131の拡径コーン131cから排出される。オゾン水噴出器100でオゾン水を噴射すると、オゾンはオゾン水に吸い込まれ混合された状態で、拡径コーン131cから霧状になって噴出される。オゾン水は加圧されているので噴霧の動圧でオゾンを遠くまで放出できる。
無声放電式のオゾン発生器200で生成されたオゾンは、水に溶けにくいので、大部分のオゾンは容器110の上部に滞留し、容器110内圧によってオゾン排気管111とオゾン導入管132を通じてノズル131の拡径コーン131c内に排出される。水に対するオゾンの溶解度は酸素の10倍といわれているが、酸素そのものの溶解度が極めて低く、オゾンも発生量のごく一部しか水に溶解せず、残りのオゾンは、未溶存気体として容器110の上部に流出して、容器110の内圧を上昇させ、容器110やポンプ部120を破損させる恐れがあった。オゾン水を噴出していないときでも、オゾンは自動的に容器110からノズル131を通って排出されるので周囲環境を消臭できる。ちなみにオゾン発生器200の運転方法は自在に設計可能である。
容器110の底110dにはオゾン発生器200の収納箱300を設けている。容器110の下部110dを延長して袴110eを形成し、袴110eにネジ110fを設け、収納箱300のネジ110fと螺合して接合している。収納箱300には、オゾン発生器200、空気ポンプ203、バッテリー204、変換器205を収納している。無声放電式のオゾン発生器200では空気ポンプ203でオゾンを圧送するが、電解式のオゾン発生器200では水を電気分解するので空気ポンプ203は不要である。収納箱300には受給電部206が取付けられており、受給電部206はコネクタ207から受電し、変換器205などに給電する役割も有している。変換器205は受給電部206とケーブル208で接続されている。変換器205はケーブル209でバッテリー204と接続される。バッテリー204はケーブル212でオゾン発生器200と接続されている。又ケーブル211で空気ポンプ203に接続されている。収納箱300にはバッテリー204とケーブル210で接続されたスイッチ213が取付けられており、オゾン発生器200と空気ポンプ203を運転条件に従って制御することができる。
収納箱300の変換器205は交流を直流に変換して空気ポンプ203やオゾン発生器200を適正な電圧で運転するためのものである。バッテリー204はコネクタ207から給電しなくてもオゾン発生器200や空気ポンプ203を作動させることができる。
細菌の周囲に水があれば、オゾンが分解して発生した酸素原子と反応してヒドロキシラジカル(OH)が細菌の細胞壁の周辺で生成される。このOHの酸化力は酸素原子よりも強く、細菌細胞膜を酸化して破壊する。細菌の細胞膜は酸素原子では酸化されないが、OHにより酸化浸食される。オゾン水とオゾンを同時に噴出することにより、殺菌と消臭を同時に具現化できる。介護の分野では、おむつの交換がメイン作業であるが、本発明のオゾン水噴出器100で、オゾンとオゾン水を噴出しながら作業することにより、介護室全体の消臭、おむつ交換時の消臭、体の拭き取り時の消臭、殺菌を同時に行える。
高濃度のオゾンは有害であり、オゾン濃度については安全指針が定められている。本発明のオゾン水噴出器100は、一旦容器110内の水をくぐらせて、オゾン水を生成してからオゾン水と一緒に噴出させるのでオゾン濃度を許容値以下に制御可能である。日本産業衛生学会の定めた労働環境におけるオゾンの許容濃度は、0.1ppm(0.2mg/m3)以下である。(労働者が1日8時間、週40時間程度、肉体的に激しくない労働強度で有害物質に暴露される場合に、当該有害物質の平均暴露濃度がこの数値以下であれば、ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響がみられないと判断される濃度)。又、アメリカ合衆国食料医薬品局(FDA)の最大許容濃度は0.05ppm(24h)以下である。日本空気清浄協会の設計基準では、最高0.1ppm、平均0.05ppmと定めている。独立行政法人国民生活センターのテストでは、35m3の部屋で、オゾン発生器出口2.2ppmでオゾン発生器を運転すると、30分間で0.1ppmに到達し、運転停止後30分経過すると、0.08ppm程度に低減し、最終的に無害な酸素に戻る。
本発明により、オゾン水とオゾンを同時に噴出できるので、消臭、殺菌効果を同時に得ることができ、又、オゾン水とオゾンを生成しながら、オゾン水とオゾンを混合して同時に噴射できるので、強力な殺菌作用を対象物に与えることができる。オゾン水を噴射しない場合でもオゾンだけを放出できるので周辺環境を消臭できる。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記ノズル131は、前記噴出口120aにネジ131dで螺合され螺退もしくは螺進し、前記オゾン水圧送路126に設けられた流調体140との間隔Sが調整されることにより、前記オゾン水の噴出量を調整可能であり、前記ノズル131で前記オゾン水にオゾンが混合され噴射されることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
図2のノズル131の実施例は、拡径コーンが設けられたノズル131である。ノズル131はオゾン水圧送路126の噴出口120aにネジ131dで螺合され、自在に螺進と螺退ができる。流調体140はオゾン水圧送路126に固定されており、オゾン水は貫通路140aを通って射出孔131aに送られる。ノズル131が螺進、螺退することで、射出孔131aと弁部140bの距離Sが変化しオゾン水の噴出量を調整できる。ノズル131には末広がりの拡径コーン131cが設けられている。オゾン水は射出孔131aから噴射され、オゾン水とオゾンは拡径コーン131c内で激しく混合される。拡径コーン131cにはオゾン導入孔131bが貫通しており、オゾン排気管111とソケット111aにてオゾン導入管132と連結されている。
図2(a)は、流調体の弁部140が射出孔131aを塞いでいる状態を示している。図2(b)はノズルをSだけ螺進させて射出孔131aを弁部140bから解放せしめて、オゾン水を噴射できるようにした状態を示している。オゾン水は貫通孔140aを通って射出孔131aに送られる。射出孔131aと弁部140bの距離Sを調整することにより、オゾン水の噴霧状態や噴射量を調整できる。Sが小さいほどより細かな噴霧にすることができる。オゾン導入孔131bを拡径コーン131cに設けたことにより、オゾン水にオゾンが強力に吸引されるのでオゾンとオゾン水の混合効率が向上する。
図3のノズル131の実施例は、拡径コーン131cと縮径コーン131eを組み合わせて、スロート部131fを形成し、スロート部131fにオゾン導入孔131bを設けている。流調体140の弁部140bは縮径コーン131eのテーパに合わせている。流調体140の弁部140bをテーパにすることで、微小な流量調整ができる。
図3(a)は、流調体140の弁部140bが射出孔131aを塞いでいる状態を示している。図3(b)はノズル131をSだけ螺進させて射出孔131aを弁部140bから解放せしめて、オゾン水を噴射できるようにした状態を示している。射出孔131aと弁部140bの距離Sを調整して、オゾン水の噴霧状態や噴射量を調整できる。
図4のノズル131の実施例は、射出孔131aの周辺に複数のオゾン吹出し孔131gを設けたノズル131である。射出孔131aに向けて径が小さくなる縮径コーン131eにすることで、射出孔131a周辺の肉厚を厚くでき、ノズルをくりぬいてヘッダー室131hを形成できる。ヘッダー室131hの外周はシールリング133を嵌装しているのでオゾンが漏れ出さないようにしている。ヘッダー室131hにオゾン導入管132を挿入してオゾン排気管111からのオゾンを供給している。図5のように、射出孔131aを囲むように、ヘッダー室131hに複数のオゾン吹出し孔131gを形成することで、オゾンとオゾン水が効率よく混合できる。ノズル131は上記実施例以外にも色々な方法が考えられるが、オゾンとオゾン水を同時に噴射するノズル131であれば本発明の範囲である。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、前記容器110の底110dに、該容器110と脱着可能に収納箱300が設けられており、該収納箱300の中には少なくとも変換器205、バッテリー204、オゾン発生器200が収納され、前記オゾン発生器200への受給電部206と運転スイッチ213を備えていることを特徴とするオゾン水噴出器100である。
図1は無声放電式のオゾン発生器200の実施例である。容器110の底110dにはオゾン発生器200の収納箱300設けている。容器110の下部を延長して袴110eを形成し、袴110eにネジ110fを設け、収納箱300と螺合して接合している。収納箱300には、オゾン発生器200、空気ポンプ203、バッテリー204、変換器205を収納している。収納箱300には受給電部206が取付けられており、コネクタ207からの電気を受電するとともに変換器205に給電する。変換器205は受給電部206から受けた交流電源を直流に変換し電圧調整する。変換器205は受給電部206とケーブル208で接続されている。変換器205はケーブル209でバッテリー204と接続される。バッテリー204はケーブル212でオゾン発生器200及びケーブル211で空気ポンプ203に接続される。収納箱300にはスイッチ213が取付けられており、オゾン発生器200と空気ポンプ203を運転条件に従って制御することができる。変換器205やバッテリー204やオゾン発生器200や空気ポンプ203のケーブル接続方法は、上記以外にも色々な組み合わせがあり、運転方案に従って最適な選択をすることができる。
収納箱300の変換器205は交流を直流に変換して空気ポンプ203やオゾン発生器200を適正な電圧で運転するためのものである。バッテリー204に充電しておくことで、オゾン発生器200や空気ポンプ203を作動させることができる。オゾン発生器200をオゾン水噴出器100の収納箱300に収納して一体化しているので、持ち運びが容易であり、オゾン水を生成しながらオゾンとオゾン水を同時に噴出できる。コネクタ207の長いケーブルを引き回すことなく自在な場所で消臭殺菌が可能である。
図6は電解式オゾン発生器200の実施例である。電解式オゾン発生器200は陽極214に例えば白金を使用している。陰極215には耐食性のある白金やステンレス、チタンなどが使用できる。電極214,215は容器110の底110dから容器110内に挿入している。無声放電オゾン発生器200のようなオゾン供給管201が不要であり、オゾン水噴出器100を使いやすくコンパクトできる。収納箱300には、電解式オゾン発生器200、バッテリー204、変換器205を収納している。収納箱300には需給電部206が取付けられており、受給電部206はコネクタ207から給電される。変換器205は受給電部206とケーブル208で接続されている。変換器205はケーブル209でバッテリー204と接続される。バッテリー204はケーブル212で電解式オゾン発生器200に接続される。収納箱300にはスイッチ213が取付けられており、オゾン発生器200と空気ポンプ203を運転条件に応じて制御することができる。無声放電式のオゾン発生器200では空気ポンプ203でオゾンを圧送するが、電解式のオゾン発生器200では水を電気分解する際にオゾンガスが発生するので空気ポンプ203は不要である。
オゾン発生器200の運転方法はオゾン水噴出器100の使用目的により異なるので、収納箱300の機器構成やケーブルの接続方法は、上記実施例以外にも色々なパターンが考えられる。容器110に収納箱300を設けて任意の場所でオゾンとオゾン水を同時に噴出できるオゾン水噴出器100であれば本発明の範囲である。
第4の解決手段は特許請求項3に示すように、前記オゾン発生器200が無声放電式のオゾン発生器200であり、該オゾン発生器200に接続され前記容器110にオゾンを供給するためのオゾン供給管201を、前記容器110に少なくとも一巻きした後に、前記容器110内に挿入したことを特徴とするオゾン水噴出器100である。
図7は容器110にオゾン供給管201を一巻きした状態のスケルトンである。図8は容器110が転倒した際の容器110の横断面図である。容器110が倒れると、容器110の下部にはオゾン水が溜まるので、容器内オゾン供給管202とオゾン供給管201の一部にオゾン水が浸入する。しかし、オゾン供給管201内には必ず空気溜りが形成されるので、容器110内の水がオゾン供給管201に入り込むことがなく、オゾン発生器200が短絡して破損することがない。
100:オゾン水噴出器
110:容器
110a:上部空間
110b:挿入口
110c:取り出し口
110d:(容器の)底
110e:袴
110f:ネジ
111:オゾン排気管
111a:ソケット
112:吸い上げ管
113:連結ホルダー
114:給水口
115:接続キャップ
120:ポンプ部
120a:噴出口
121:シリンダ
122:ピストン
122a:作用点ピン
123:ピストン作動レバー
123a:支点ピン
124:弾性体
125:オゾン水吸引路
126:オゾン水圧送路
127:入側ボール
128:3スリーブ
129:スリーブ
130:出側ボール
131:ノズル
131a:射出孔
131b:オゾン導入孔
131c:拡径コーン
131d:ネジ
131e:縮径コーン
131f:スロート部
131g:オゾン吹出し孔
131h:ヘッダー室
132:オゾン導入管
133:シールリング
140:流調体
140a:貫通路
140b:弁部
200:オゾン発生器、無声放電オゾン発生器、電解式オゾン発生器
201:オゾン供給管
201a:接続口
202:容器内オゾン供給管
202a:容器内オゾン供給管先端
203:空気ポンプ
204:バッテリー
205:変換器
206:受給電部
207:コネクタ
208:ケーブル
209:ケーブル
210:ケーブル
211:ケーブル
212:ケーブル
213:スイッチ
214:陽極
215:陰極
300:収納箱
S:噴出口と弁部の距離

Claims (4)

  1. オゾン発生器のオゾンで容器内にオゾン水を生成するオゾン水噴出器であり、該オゾン水噴出器の容器にはポンプ部が連結されており、該ポンプ部は、シリンダとピストンとピストン作動レバーと該ピストン作動レバーを自動復帰せしめる弾性体を備えており、前記シリンダには、前記オゾン水を前記容器から吸引するためのオゾン水吸引路と、前記オゾン水を噴出口に圧送するためのオゾン水圧送路が内蔵されており、前記噴出口には前記オゾン水を霧状に噴出するためのノズルが取付けられており、該ノズルには前記容器の上部に取付けられたオゾン排気管が連結されており、前記容器内に生成されたオゾン水と前記容器の未溶存のオゾンが、前記ノズルから噴出せしめられることを特徴とするオゾン水噴出器。
  2. 前記ノズルは、前記噴出口にネジで螺合され螺退もしくは螺進し、前記オゾン水圧送路に設けられた流調体との間隔が調整されることにより、前記オゾン水の噴出量を調整可能であり、前記ノズルで前記オゾン水にオゾンが混合され噴射されることを特徴とする請求項1記載のオゾン水噴出器。
  3. 前記容器の底に、該容器と脱着可能に収納箱が設けられており、該収納箱の中には少なくとも変換器、バッテリー、オゾン発生器が収納され、前記オゾン発生器への受給電部と運転スイッチを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のオゾン水噴出器。
  4. 前記オゾン発生器が無声放電式のオゾン発生器であり、該オゾン発生器に接続され前記容器にオゾンを供給するためのオゾン供給管を、前記容器に少なくとも一巻きした後に、前記容器内に挿入したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のオゾン水噴出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7427704B2 (ja) 2021-04-06 2024-02-05 奥佳華智能健康科技集団股▲ふん▼有限公司 オゾン水噴霧装置

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