JP2021038061A - ワーク保持装置 - Google Patents

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平野 茂
Shigeru Hirano
茂 平野
清美 新堂
Kiyomi Shinto
清美 新堂
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Abstract

【課題】床に載置されたワークの回転作業を効率良く行うことができるワーク保持装置を提供する。【解決手段】吊具により吊り下げられて用いられるワーク保持装置1は、一の方向(X方向)に延び、吊具によって水平姿勢に吊り下げられるベース部2と、ベース部2に配置された一対のアーム3と、一対のアーム3をベース部2に沿って移動させるアーム移動機構4と、一対のアーム3にそれぞれ配置され、一の方向に平行に延びた回転軸線CHまわりに回転自在な一対の保持部(一対のアタッチメント7)と、を備えている。そして、ワーク保持装置1は、アーム移動機構4によって一対のアーム3をベース部2に沿って移動させることで一対の保持部によってワークの両側を挟んで保持し、前記一対の保持部とともに保持したワークを回転軸線CHまわりに回転させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを保持して回転させるワーク保持装置に関するものである。
重量物であるワーク(例えば、鋼材やコンクリートブロック)に対する工場内での作業として、載置されたワークを水平方向の回転軸線まわりに回転させる作業がある。このワークの回転作業を効率良く行う装置として、滑車に巻回させたスリングを備えるものが知られている(例えば、特許文献1)。この装置は、スリングの一端をワークの底面を含む外周面に掛け回して取り付け、この装置ごとワークを吊り上げ、ワークを浮かせた状態でスリングを周回させることでワークを回転させている。
実用新案登録第3212059号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、スリングをワークの底面を周回させて取り付けるために、ワークを作業台に載せてスリングの取り付け箇所を床から浮かせておく必要があり、床に載置された状態のワークを効率良く回転させるためにはさらなる改善の余地があった。
そこで本発明は、床に載置されたワークの回転作業を効率良く行うことができるワーク保持装置を提供することを目的とする。
本発明のワーク保持装置は、吊具により吊り下げられて用いられるワーク保持装置であって、一の方向に延び、吊具によって水平姿勢に吊り下げられるベース部と、前記ベース部に配置された一対のアームと、前記一対のアームを前記ベース部に沿って移動させるアーム移動機構と、前記一対のアームにそれぞれ配置され、前記一の方向に平行に延びた回転軸線まわりに回転自在な一対の保持部と、を備え、前記アーム移動機構によって前記一対のアームを前記ベース部に沿って移動させることで前記一対の保持部によってワークの両側を挟んで保持し、前記一対の保持部とともに保持した前記ワークを前記回転軸線まわりに回転させる。
本発明によれば、床に載置されたワークの回転作業を効率良く行うことができる。
本発明の一実施の形態のワーク保持装置の(a)正面図(b)左側面図(c)右側面図 本発明の一実施の形態のワーク保持装置が備えるアーム移動機構の構成説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置が備えるアーム移動機構の機能の説明図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態のワーク保持装置が備える駆動回転機構の構成説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置が備える自由回転機構の構成説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置を用いたワークの回転作業の工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置を用いたワークの回転作業の工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置を用いたワークの回転作業の工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置を用いたワークの回転作業の工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態のワーク保持装置に装着されるアタッチメントの他の実施例の説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本開示に含まれる。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、アームの移動方向をX方向(図1(a)における左右方向)、アームの移動方向に直交するY方向(図1(b)における左右方向)、水平面と直交する高さ方向としてZ方向(図1(a)おける上下方向)が示される。
まず図1(a)〜図1(c)を参照して、ワーク保持装置1の全体構成を説明する。ワーク保持装置1は、クレーンなどによって水平姿勢に吊り下げられるベース部2を備えている。ベース部2は、水平の一の方向(ここではX方向)に延びる柱状の鋼材など強度の高い材質で形成されている。ベース部2の断面形状は、円形であっても、矩形であっても、6角形などの多角形であってもよい。強度が確保できる場合は、ベース部2は中空であってもよい。また、ベース部2は、複数の部材(例えば、左部材、中央部材、右部材の3つの部材)を結合して構成するようにしてもよい。ベース部2の中央付近の上部には、クレーンの吊具で吊り下げるためのワイヤーなどを接続する接続部2a(図1では、左右2個)が形成されている。
ベース部2の左側には左側アーム3Lが配置され、ベース部2の右側には右側アーム3Rが配置されている。以下、特に区別する必要がない場合は、左側アーム3Lと右側アーム3Rを合わせて「一対のアーム3」と称する。すなわち、ベース部2には、一対のアーム3が配置されている。ベース部2の下方には、一対のアーム3をベース部2に沿って移動させるアーム移動機構4が配置されている。アーム移動機構4の詳細は後で述べる。
図1(a)〜図1(c)において、左側アーム3Lの下部には駆動回転機構5が配置されている。右側アーム3Rの下部には、自由回転機構6が配置されている。駆動回転機構5は、アームの移動方向(X方向)に延びた回転軸線CHまわりに回転する左側アタッチメント7Lを備えている。また、自由回転機構6は、左側アタッチメント7Lと同じ回転軸線CHまわりに回転する右側アタッチメント7Rを備えている。以下、特に区別する必要がない場合は、左側アタッチメント7Lと右側アタッチメント7Rを合わせて「一対のアタッチメント7」と称する。すなわち、一対のアーム3には、回転軸線CHまわりに回転自在な一対のアタッチメント7(一対の保持部)が配置されている。駆動回転機構5、自由回転機構6の詳細は後で述べる。
次に図2、図3を参照して、アーム移動機構4の構成について説明する。図2において、左側アーム3Lの上部には左側リニアブッシュ8Lが装着され、右側アーム3Rの上部には右側リニアブッシュ8Rが装着されている。左側リニアブッシュ8Lの内孔8Laはベース部2の左側に挿入され、右側リニアブッシュ8Rの内孔8Raはベース部2の右側に挿入されている。これによって、左側アーム3Lと右側アーム3Rは、ベース部2に沿って左右に滑動(一の方向に移動)する。
図2において、アーム移動機構4は、ベース部2の下方にアームの移動方向(X方向)に沿って延び、アームの移動方向の回転軸線CSまわりに回転するねじ軸9を備えている。ねじ軸9の左側には、ねじの向きが左であるねじ山(以下、「左側ねじ山9L」と称する。)が形成されている。また、ねじ軸9の右側には、ねじの向きが右であるねじ山(以下、「右側ねじ山9R」と称する。)が形成されている。
図3(a)において、本実施例では、左側ねじ山9Lを有する左半分のねじ軸9と右側ねじ山9Rを有する右半分のねじ軸9を、ジョイント10で接続することで、左側ねじ山9Lと右側ねじ山9Rを有する1本のねじ軸9を形成している。また、ねじ軸9は、ベース部2の中央付近の下部に固定された複数(ここでは4枚)の保持部材11によって、回転自在に支持されている。なお、ねじ軸9は、1本の軸の左側に左側ねじ山9Lを加工し、右側に右側ねじ山9Rを加工して形成してもよい。
図2において、左側アーム3Lには、左側ねじ山9Lが螺合する左側ナット12Lが装着されている。また、右側アーム3Rには、右側ねじ山9Rが螺合する右側ナット12Rが装着されている。右側アーム3Rの右側から突出したねじ軸9の端部には、開閉用ハンドル13が装着されている。開閉用ハンドル13を操作することで、ねじ軸9が回転軸線CSまわりに回転する。
次に図3(a)、図3(b)を参照して、アーム移動機構4の機能について説明する。図3(a)において、開閉用ハンドル13を一の方向に操作して(矢印a)、ねじ軸9を一の方向に回転させると、左側ねじ山9Lに螺合する左側ナット12Lが右方向に移動する力が発生し、左側アーム3Lが右方向に移動する(矢印b)。同様に、右側ねじ山9Rに螺合する右側ナット12Rが左方向に移動する力が発生し、右側アーム3Rが左方向に移動する(矢印b)。すなわち、一対のアーム3は、左側アーム3Lと右側アーム3Rの中間の位置CLに向けて一対のアーム3が閉じる方向に移動する(矢印b)。この際、一対のアーム3は、中間の位置CLから左側アーム3Lまでの距離L1および右側アーム3Rまでの距離L1が等しくなるように移動する。
図3(b)において、開閉用ハンドル13を図3(a)とは反対の他の方向に操作して(矢印c)ねじ軸9を他の方向に回転させると、一対のアーム3は、中間の位置CLから外に向けて一対のアーム3が開く方向に移動する(矢印d)。開く方向での移動でも、一対のアーム3は、中間の位置CLから左側アーム3Lまでの距離L2および右側アーム3Rまでの距離L2が等しくなるように移動する。ベース部2の左右の端部には、一対のアーム3が外方向(開く方向)に移動しすぎてねじ山がナットから外れないよう規制するストッパ14がそれぞれ配置されている。
このように、アーム移動機構4は、ベース部2に配置され、一の方向(X方向)に平行に延びた回転軸線CSまわりに回転するねじ軸9と、一対のアーム3に配置され、ねじ軸9に形成されたねじ山(左側ねじ山9L、右側ねじ山9R)が係合するナット(左側ナット12L、右側ナット12R)と、を有している。そして、一のアーム3(例えば、左側アーム3L)のナット(左側ナット12L)に係合するねじ軸9のねじ山(左側ねじ山9L)と、他のアーム(右側アーム3R)のナット(右側ナット12R)に係合するねじ軸9のねじ山(右側ねじ山9R)は、ねじの向きが異なっている。
これによって、アーム移動機構4は、開閉用ハンドル13を操作することで、中間の位置CLから左側アーム3Lまでの距離および右側アーム3Rまでの距離が等しくなるように、すなわち、一対のアーム3の中間の位置CLを変えずに一対のアーム3をベース部2に沿って開閉(移動)させることができる。なお、上記では、左側ねじ山9Lのねじの向きが左で、右側ねじ山9Rのねじの向きが右の例を説明したが、ねじの向きは反対でも良い。すなわち、ねじ軸9の左右、および左側ナット12Lと右側ナット12Rでねじの向きが異なっていればよい。
次に図4(a)〜図4(d)を参照して、駆動回転機構5の構成について説明する。図4(a)において、左側アタッチメント7Lは、アタッチメント装着部15Lに着脱自在に装着されている。左側アタッチメント7Lは、回転軸線CHまわりに回転する円板の右側の表面に、複数の突起7aが形成されている。同様に、右側アタッチメント7Rはアタッチメント装着部15Rに着脱自在に装着され、円板の左側の表面に複数の突起7aが形成されている(図5参照)。すなわち、一対のアタッチメント7は、相互に対向する面に複数の突起7aが形成されている。一対のアタッチメント7は、作業対象となるワークの形状、材質などに対応して複数の形状が用意され、ワークに対応する一対のアタッチメント7がアタッチメント装着部15L,15Rに装着される。
図4(a)において、左側アーム3Lの下部には、左側面にボールベアリングを備える第1の軸受け16が装着されており、右内面に軸方向の荷重を受けるスラストベアリング16aが装着されている。第1の軸受け16とスラストベアリング16aにより、右側の端部にアタッチメント装着部15Lが接続された第1のシャフト17が回転自在に保持されている。第1のシャフト17は、アームの移動方向(X方向)に延びる回転軸線CHまわりに回転する。左側アーム3Lを挟み、第1のシャフト17のアタッチメント装着部15L側とは反対側の端部(左側の端部)には、第1の歯車18が接続されている。
第1の歯車18の上方には、第1の歯車18と噛み合う第2の歯車19が配置されている。第2の歯車19に接続された第2のシャフト20は、第1のシャフト17と同様にアームの移動方向に延びる回転軸線まわりに回転する。第2のシャフト20は、左側アーム3Lの装着されたボールベアリングを備える第2の軸受け21に回転自在に保持されている。本実施の形態では、第1の歯車18と第2の歯車19は、平歯車である。
図4(a)において、第2のシャフト20には、第2の歯車19の左側に第3の歯車22が接続されている。第3の歯車22は、第2の歯車19より径が大きなウォームホイールである。第3の歯車22の上方には、第3の歯車22と噛み合うウォームギア23が配置されている。すなわち、ウォームギア23の回転軸線の方向は、アームの移動方向(X方向)に直交する方向(Y方向)である。
図4(b)において、ウォームギア23が接続された第3のシャフト24は、左側アーム3Lに取り付けられたブラケット25に配置された第3の軸受け26に回転自在に保持されている。第3のシャフト24の前側の端部はブラケット25の外側に延出しており、前側の端部には回転用ハンドル27が装着されている。また、作業者が誤って触れないように、第1の歯車18、第2の歯車19、第3の歯車22、ウォームギア23は、安全カバー28で覆われている。
次に図4(a)〜図4(d)を参照して、駆動回転機構5の機能について説明する。図4(b)は、図4(a)に示すA−A位置から駆動回転機構5を見た概略図である。図4(c)は、図4(a)に示すB−B位置から駆動回転機構5を見た概略図である。図4(d)は、図4(a)に示すC−C位置から駆動回転機構5を見た概略図である。回転用ハンドル27を一の方向(矢印e)に操作して第3のシャフト24を一の方向(ここでは、時計回り方向とする)に回転させると、ウォームギア23も一の方向に回転する。ウォームギア23の回転により、ウォームギア23に係合するウォームホイールである第3の歯車22は反時計回りに回転する(矢印f)。
第3の歯車22の回転により、第3の歯車22と同じ第2のシャフト20に接続された第2の歯車19が反時計回りに回転し(矢印g)、第2の歯車19に噛み合う第1の歯車18は時計回りに回転する(矢印h)。第1の歯車18の回転により、第1の歯車18と同じ第1のシャフト17に接続されたアタッチメント装着部15Lが時計回りに回転し、アタッチメント装着部15Lに装着された左側アタッチメント7Lが時計回りに回転する(矢印i)。また、回転用ハンドル27を逆の方向(反時計回り)に操作すると、左側アタッチメント7Lは反時計回りに回転する。このように、駆動回転機構5は、回転用ハンドル27を操作することで、アタッチメント装着部15Lに装着された左側アタッチメント7Lを回転駆動することができる。
このように、駆動回転機構5は、第1のシャフト17に接続された第1の歯車18と、第1の歯車18の上方に配置され、第1の歯車18と噛み合う第2の歯車19と、第2の歯車19に接続された第2のシャフト20に接続され、第2の歯車19より径が大きな第3の歯車22を有し、第3の歯車22は回転用ハンドル27によって駆動される。
ところで、径が大きなウォームホイールである第3の歯車22で第1のシャフト17を直接回転させる構成にすると、ワーク保持装置1の下端の位置が第3の歯車22の径で決まることになり、小さなワークに対する作業ができなくなる。本実施の形態では、第1の歯車18の上方に配置した第2の歯車19を介すことで大径の第3の歯車22の下方へのはみ出しを防止でき、床に載置された高さの低いワークに対する作業が可能となる。
また、本実施の形態では、駆動回転機構5は、左側アタッチメント7L(一方の保持部)を回転させる(回転駆動する)ための回転用ハンドル27(ハンドル)を備え、回転用ハンドル27が接続された第3のシャフト24(ハンドルが接続されたシャフト)は、左側アタッチメント7Lが接続された第1のシャフト17(一方の保持部が接続されたシャフト)より上方に配置されている。これによって、回転用ハンドル27を回転軸線CHよりも上方に配置することができ、回転用ハンドル27が床と干渉することなく床に載置された高さの低いワークに対する作業が可能となる。
なお、駆動回転機構5が備えるウォームホイールである第3の歯車22とウォームギア23をそれぞれ傘歯車に置き換えて、回転用ハンドル27が接続された第3のシャフト24の回転軸線を水平面から傾けた構成にしてもよい。例えば、第3のシャフト24の回転軸線を垂直方向(Z方向)にして、回転用ハンドル27を回転軸線CHよりも上方の水平面内で回転させる構成にしてもよい。これによって、回転用ハンドル27を回転軸線CHよりも上方に配置することができ、回転用ハンドル27が床と干渉することなく床に載置された高さの低いワークに対する作業が可能となる。
次に図5(a)、図5(b)を参照して、自由回転機構6の構成と機能について説明する。右側アーム3Rの下部には、右側面にボールベアリングを備える第4の軸受け28が装着されており、左内面に軸方向の荷重を受けるスラストベアリング28aが装着されている。第4の軸受け28とスラストベアリング28aにより、左側の端部にアタッチメント装着部15Rが接続された第4のシャフト29が回転自在に保持されている。第4のシャフト29は、アームの移動方向(X方向)に延びる回転軸線CHまわりに回転する。この構成により、自由回転機構6に装着された右側アタッチメント7Rは、回転軸線CHまわりに受動的に回転することができる(矢印j)。
このように、ワーク保持装置1は、一対のアーム3にそれぞれ配置され、一対のアーム3の移動方向に延びる回転軸線CHまわりに回転自在なシャフト(第1のシャフト17、第4のシャフト29)と、相互に対面するように第1のシャフト17と第4のシャフト29に設けられた一対のアタッチメント7(一対の保持部)と、一対のアーム3にそれぞれ配置されたシャフトのうち、一方のアーム(左側アーム3L)に配置された第1のシャフト17を回転させる駆動回転機構5と、を備えている。
次に図6〜図9を参照して、床30の上に載置されたワークであるコンクリートブロック31をワーク保持装置1で吊り上げて水平方向の回転軸線CHまわりに回転させる回転作業の工程について説明する。図6(a)において、コンクリートブロック31は、コンクリートで作成された立方体の重量物である。ワーク保持装置1は、接続部2aに接続されたワイヤー32を介してクレーン(図示省略)の吊具33により吊り下げられている。ワーク保持装置1は、コンクリートブロック31の上方で水平方向の位置を合わせながらクレーンによって下方に降ろされる(矢印k1)。ワーク保持装置1のアタッチメント装着部15L,15Rには、複数の突起7aが形成されたコンクリートブロック31に対応する一対のアタッチメント7が装着されている。
図6(b)において、ワーク保持装置1は、一対のアタッチメント7の回転軸線CHがコンクリートブロック31の重心Gの高さ付近に位置するまで降ろされる(矢印k2)。図7(a)において、次いで作業者が開閉用ハンドル13を一の方向に操作して(矢印m1)、一対のアーム3を閉方向に移動させる(矢印m2)。左側アーム3Lと右側アーム3Rを中間の位置CLから距離L3までそれぞれ移動させると、一対のアタッチメント7の複数の突起7aがコンクリートブロック31の側面31a,31bに食い込んで一対のアタッチメント7がコンクリートブロック31を保持する。このように、一対のアーム3に交換自在に装着された一対のアタッチメント7は、ワークであるコンクリートブロック31を両側(側面31a,31b)から挟んで保持する一対の保持部である。
図7(b)において、一対のアタッチメント7がコンクリートブロック31を保持した状態で、コンクリートブロック31を床30から浮かせるようにクレーンによってワーク保持装置1を引き上げる(矢印m3)。図8(a)において、コンクリートブロック31を吊り上げた状態で、作業者は回転用ハンドル27を一の方向に操作して(矢印n1)、駆動回転機構5が有する左側アタッチメント7Lを回転させる。これによって、コンクリートブロック31が回転軸線CHまわりに回転する。この際、自由回転機構6が有する右側アタッチメント7Rは、コンクリートブロック31の回転に従動して回転する。すなわち、一対の保持部によってワークを保持している状態で、回転用ハンドル27が操作されることでワークが回転軸線CHまわりに回転する。
図8(b)において、作業者はコンクリートブロック31の前面31cが床30と平行になるまで回転用ハンドル27を操作する(矢印n2)。図9(a)において、次いでコンクリートブロック31の前面31cが床30に接地するまでワーク保持装置1を下降させる(矢印p1)。図9(b)において、次いで開閉用ハンドル13を他の方向に操作して(矢印p2)、一対のアーム3を開方向に移動させて一対のアタッチメント7をコンクリートブロック31から引き離す(矢印p3)。次いでワーク保持装置1を引き上げることで(矢印p4)、コンクリートブロック31が回転した状態で床30の上に載置される。このように、ワーク保持装置1を使用することで、床30に載置されたワーク(コンクリートブロック31)の回転作業を効率良く行うことができる。
上記説明したように、本実施の形態の吊具33により吊り下げられて用いられるワーク保持装置1は、一の方向(X方向)に延び、吊具33によって水平姿勢に吊り下げられるベース部2と、ベース部2に配置された一対のアーム3と、一対のアーム3をベース部2に沿って移動させるアーム移動機構4と、一対のアーム3にそれぞれ配置され、一の方向に平行に延びた回転軸線CHまわりに回転自在な一対の保持部(一対のアタッチメント7)と、を備えている。ワーク保持装置1は、アーム移動機構4によって一対のアーム3をベース部2に沿って移動させることで一対の保持部によってワーク(コンクリートブロック31)の両側を挟んで保持し、一対の保持部とともに保持したワークを回転軸線CHまわりに回転させる。
次に図10(a)、図10(b)を参照して、一対の保持部の他の例について説明する。図10(a)において、ワーク保持装置1のアタッチメント装着部15L,15Rには、他の一対のアタッチメント40が装着されている。床30の上に載置されたワークである作業対象物41は、H鋼42の上部に構造物43が固定された形状をした重量物である。他の一対のアタッチメント40は、作業対象物41のH鋼42に係合する形状をしている。
図10(b)において、作業者が開閉用ハンドル13を一の方向に操作して(矢印q1)一対のアーム3を閉方向に移動させると(矢印q2)と、他の一対のアタッチメント40の先端部がH鋼42に差し込まれて、ワーク保持装置1が作業対象物41を引き上げ可能な状態となる。この後、作業対象物41を引き上げて回転用ハンドル27を操作することで、作業対象物41を回転させることができる。このように、他の一対のアタッチメント40は、交換自在に一対のアーム3に装着されて、ワークである作業対象物41を両側から挟んで保持する一対の保持部である。一対のアーム3に装着する一対の保持部は、ワークの形状に応じて自由に設計することができる。
なお、上記に説明した実施の形態では、アーム移動機構4は、ねじ軸9を作業者が開閉用ハンドル13を操作して回転させる構成であったが、ねじ軸9を回転させる構成はこれに限定されることはない。例えばアーム移動機構4は、モータでねじ軸9を回転駆動する構成であってもよい。また、駆動回転機構5は、第3のシャフト24を作業者が回転用ハンドル27を操作して回転させ、ウォームギア23や複数の歯車を介して第1のシャフト17を回転させる構成であったが、第1のシャフトを回転させる構成はこれに限定されることはない。例えば駆動回転機構5は、中間のウォームギア23や歯車の構成を変更した構成であっても、モータで第3のシャフトを回転駆動する構成であっても、モータで第1のシャフト17を直接回転駆動する構成であってもよい。
また、上記に説明した実施の形態では、左側アーム3Lに駆動回転機構5を備える構成であったが、左側アーム3Lは駆動回転機構5の代わりに自由回転機構6を備える構成であってもよい。すなわち、一対の保持部(一対のアタッチメント7)は、それぞれ自由回転機構6によってアームの移動方向(一の方向)に延びた回転軸線CHまわりに回転自在な構成であってもよい。この場合、一対の保持部によってワークの両側を挟んで保持し、ワーク保持装置1を引き上げてワークを床30から浮かせた状態で(図7(b))、作業者がワークを回転軸線CHまわりに回転させる(図8(a)〜図8(b))。これによって、床30に載置されたワークの回転作業を効率良く行うことができる。
床に載置されたワークの回転作業を効率良く行うことができるワーク保持装置を提供することを目的とする。
1 ワーク保持装置
2 ベース部
3 一対のアーム
4 アーム移動機構
5 駆動回転機構
7 一対のアタッチメント(一対の保持部)
7L 左側アタッチメント(一方の保持部)
27 回転用ハンドル(ハンドル)
31 コンクリートブロック(ワーク)
33 吊具
40 他の一対のアタッチメント(一対の保持部)
41 作業対象物(ワーク)
CH 回転軸線
CL 中間の位置

Claims (5)

  1. 吊具により吊り下げられて用いられるワーク保持装置であって、
    一の方向に延び、吊具によって水平姿勢に吊り下げられるベース部と、
    前記ベース部に配置された一対のアームと、
    前記一対のアームを前記ベース部に沿って移動させるアーム移動機構と、
    前記一対のアームにそれぞれ配置され、前記一の方向に平行に延びた回転軸線まわりに回転自在な一対の保持部と、を備え、
    前記アーム移動機構によって前記一対のアームを前記ベース部に沿って移動させることで前記一対の保持部によってワークの両側を挟んで保持し、前記一対の保持部とともに保持した前記ワークを前記回転軸線まわりに回転させる、ワーク保持装置。
  2. ハンドルによって前記一対の保持部のうちの一方の保持部を回転させる駆動回転機構を、さらに備える、請求項1に記載のワーク保持装置。
  3. 前記ハンドルは、前記回転軸線よりも上方に配置された、請求項2に記載のワーク保持装置。
  4. 前記アーム移動機構は、
    前記一対のアームの中間の位置を変えずに前記一対のアームを移動させる、請求項1から3のいずれかに記載のワーク保持装置。
  5. 前記一対の保持部は、交換自在である、請求項1から4のいずれかに記載のワーク保持装置。
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