JP2021037766A5 - 膨張装置、造形物製造システム、膨張装置の制御方法、プログラム及び造形物の製造方法 - Google Patents

Description

本発明は、膨張装置、造形物製造システム、膨張装置の制御方法、プログラム及び造形物の製造方法に関する。

本発明は、以上のような課題を解決するためのものであり、熱膨張性シートの膨張の度合いを適切に制御することが可能な膨張装置、造形物製造システム、膨張装置の制御方法、プログラム及び造形物の製造方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明に係る膨張装置の一態様は、
熱膨張性シートの含有水分量を推定し、
前記熱膨張性シートの熱膨張層が設けられている第一主面側から電磁波を照射する場合よりも、前記熱膨張性シートの前記第一主面とは反対の第二主面側から電磁波を照射する場合の方が、推定した前記含有水分量に応じた、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の量の変化量が大きくなるように、前記電磁波の量を設定し、
設定した前記量の電磁波を、電磁波を熱に変換する変換層が形成された前記熱膨張性シートに照射して、前記熱膨張性シートを膨張させる、
ことを特徴とする。

Claims (12)

1. 熱膨張性シートの含有水分量を推定し、
   前記熱膨張性シートの熱膨張層が設けられている第一主面側から電磁波を照射する場合よりも、前記熱膨張性シートの前記第一主面とは反対の第二主面側から電磁波を照射する場合の方が、推定した前記含有水分量に応じた、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の量の変化量が大きくなるように、前記電磁波の量を設定し、
   設定した前記量の電磁波を、電磁波を熱に変換する変換層が形成された前記熱膨張性シートに照射して、前記熱膨張性シートを膨張させる、
   膨張装置。
2. 前記熱膨張性シートの前記第一主面に前記変換層が形成されている場合に、前記熱膨張性シートの前記第一主面側から電磁波を照射し、
   前記熱膨張性シートの前記第二主面に前記変換層が形成されている場合に、前記熱膨張性シートの前記第二主面側から電磁波を照射する、
   請求項１記載の膨張装置。
3. 設定した前記量の電磁波が照射されるように、電磁波を照射する照射部と前記熱膨張性シートとの相対移動速度を設定し、
   電磁波を照射する照射部により前記熱膨張性シートに電磁波を照射させながら、設定した前記相対移動速度で、前記照射部と前記熱膨張性シートとを相対的に移動させる、
   請求項１又は請求項２記載の膨張装置。
4. 前記熱膨張性シートの前記第一主面にマイクロフィルムが貼られているか否かに応じて、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の前記量を異ならせるように設定する、
   請求項１乃至請求項３の何れか一項記載の膨張装置。
5. 前記熱膨張性シートの基材の種類によって、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の前記量を異ならせるように設定する、
   請求項１乃至請求項４の何れか一項記載の膨張装置。
6. 周囲の温度及び湿度の情報を取得し、取得した前記情報に基づいて、前記含有水分量を推定する、
   請求項１乃至請求項５の何れか一項記載の膨張装置。
7. 電磁波を照射する照射部と、
   前記熱膨張性シートと前記照射部とを相対的に移動させる相対移動部と、
   をさらに備える、
   請求項１乃至請求項６の何れか一項記載の膨張装置。
8. 請求項１乃至請求項７の何れか一項記載の膨張装置と、
   前記変換層を前記熱膨張性シートの少なくとも一方の主面に形成する変換層形成装置とを、備える、
   造形物製造システム。
9. 前記変換層形成装置により前記熱膨張性シートの前記第一主面に前記変換層を形成してから、前記第一主面側から前記膨張装置により電磁波を照射して前記熱膨張性シートを膨張させ、
   前記変換層形成装置により前記熱膨張性シートの前記第二主面に前記変換層を形成してから、前記第二主面側から前記膨張装置により電磁波を照射して前記熱膨張性シートを膨張させる、
   請求項８記載の造形物製造システム。
10. 熱膨張性シートに電磁波を照射して膨張させる膨張装置の制御方法であって、
    前記熱膨張性シートの含有水分量を推定し、
    前記熱膨張性シートの熱膨張層が設けられている第一主面側から電磁波を照射する場合よりも、前記熱膨張性シートの前記第一主面とは反対の第二主面側から電磁波を照射する場合の方が、推定した前記含有水分量に応じた、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の量の変化量が大きくなるように、前記電磁波の量を設定し、
    設定した前記量の電磁波を、電磁波を熱に変換する変換層が形成された前記熱膨張性シートに照射して、前記熱膨張性シートを膨張させる、
    膨張装置の制御方法。
11. 熱膨張性シートに電磁波を照射して膨張させる膨張装置の制御手段に、
    前記熱膨張性シートの含有水分量を推定させ、
    前記熱膨張性シートの熱膨張層が設けられている第一主面側から電磁波を照射する場合よりも、前記熱膨張性シートの前記第一主面とは反対の第二主面側から電磁波を照射する場合の方が、推定した前記含有水分量に応じた、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の量の変化量が大きくなるように、前記電磁波の量を設定させ、
    設定した前記量の電磁波を、電磁波を熱に変換する変換層が形成された前記熱膨張性シートに照射させて、前記熱膨張性シートを膨張させる、
    プログラム。
12. 熱膨張性シートの含有水分量を推定し、
    前記熱膨張性シートの熱膨張層が設けられている第一主面側から電磁波を照射する場合よりも、前記熱膨張性シートの前記第一主面とは反対の第二主面側から電磁波を照射する場合の方が、推定した前記含有水分量に応じた、前記熱膨張性シートの単位面積あたりに照射される電磁波の量の変化量が大きくなるように、前記電磁波の量を設定し、
    設定した前記量の電磁波を、電磁波を熱に変換する変換層が形成された前記熱膨張性シートに照射して、前記熱膨張性シートを膨張させる、
    造形物の製造方法。