JP2021037666A - 樹脂成形品の接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂成形品の端縁同士の溶着部分の外径寸法が小さくなってしまうことを抑制できる樹脂成形品の接合方法を提供する。【解決手段】各ライナ部21,22の端縁をクランプ爪502,602に対する圧力制御によって所定のクランプ圧でクランプする圧力制御工程を行い、この圧力制御工程によって各ライナ部21,22の端縁それぞれの形状が所定形状とされた状態で、クランプ圧を解除すると共にクランプ爪502,602の位置を固定する位置制御を行い、この状態で、各ライナ部21,22の端縁を加熱溶融させて溶着させる。これにより、加熱工程において各端縁付近が内周側に変形してしまうことを抑制でき、所定形状の製品を作製することができる。【選択図】図8

Description

本発明は樹脂成形品の接合方法に係る。特に、本発明は、筒状の複数の樹脂成形品の端縁(開放側端縁)同士を溶着によって接合する方法に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、筒状に成形された一対の樹脂成形品の端縁同士を接合する方法として、この端縁同士を溶着することが知られている。この特許文献1に開示されている樹脂成形品の接合方法は、筒状に成形された一対の樹脂成形品(特許文献1では管状部材と称している)の各端縁それぞれをクランプユニットによって外周側からクランプする。そして、これら樹脂成形品の端縁それぞれを加熱ヒータによって加熱溶融させ、これら樹脂成形品の端縁同士を突き合わせて溶着するようにしている。
特開2004−284048号公報
しかしながら、樹脂成形品の各端縁それぞれをクランプユニットによって外周側からクランプした状態で各端縁それぞれを加熱溶融させた場合、各端縁付近の樹脂材料が軟化することに起因して、クランプユニットからのクランプ圧(外周側から内周側に向かう圧力;クランプ力)によって各端縁付近が内周側に変形してしまう可能性がある。
このような変形が生じてしまうと、樹脂成形品の端縁同士の溶着部分の外径寸法が、その他の部分の外径寸法よりも小さくなり、所定形状の製品を作製することができなくなる。
例えば、筒状に成形された一対の樹脂製のライナ部材の端縁同士を接合することで、圧力容器を構成する樹脂製ライナを作製する接合方法として適用した場合、一般に圧力容器は樹脂製ライナの外周面にカーボン繊維等の補強材が巻き付けられることになるが、前記溶着部分の外径寸法が小さくなっていることで、この溶着部分において樹脂製ライナと補強材との間に隙間が生じ、十分な強度が得られなくなる虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂成形品の端縁同士の溶着部分の外径寸法が小さくなってしまうことを抑制できる樹脂成形品の接合方法を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、筒状の一対の樹脂成形品の端縁同士を溶着によって接合する樹脂成形品の接合方法を前提とする。そして、この接合方法は、圧力制御工程、位置制御工程、加熱工程、加圧溶着工程を含んでいる。圧力制御工程では、前記各樹脂成形品の前記端縁を、該端縁の外周側から内周側に向かって移動可能なクランプ手段に対する圧力制御によって所定のクランプ圧でクランプする。位置制御工程では、前記圧力制御工程によって前記各樹脂成形品の前記端縁それぞれの形状が所定形状とされた状態で、前記クランプ圧を解除すると共に前記クランプ手段の位置を固定する位置制御を行う。加熱工程では、前記各樹脂成形品の前記端縁を加熱溶融させる。加圧溶着工程では、前記加熱溶融させた前記各樹脂成形品の前記端縁同士を接触させて溶着させる。
なお、ここでいう樹脂成形品の端縁は、樹脂成形品の開放端およびその周辺部を含む概念である。
この特定事項により、先ず、圧力制御工程において、各樹脂成形品の端縁は、外周側から内周側に向かって移動するクランプ手段からのクランプ圧を受けながらクランプされていく。そして、この圧力制御工程によって各樹脂成形品の端縁それぞれの形状が所定形状とされた状態で、位置制御工程に移り、クランプ圧を解除すると共にクランプ手段の位置を固定する。その後、各樹脂成形品の端縁を加熱溶融させ(加熱工程)、この端縁同士を接触させて溶着させる(加圧溶着工程)。前記加熱工程において各樹脂成形品の端縁付近の樹脂材料は軟化することになるが、この加熱工程にあっては、前記位置制御工程での位置制御によって、クランプ手段から各樹脂成形品の端縁へのクランプ圧は解除されているので、各端縁付近が内周側に変形してしまう(クランプ圧によって変形してしまう)といったことがなくなる。つまり、樹脂成形品の端縁同士の溶着部分の外径寸法が所定寸法よりも小さくなってしまうことを抑制できる(例えば、その他の部分の外径寸法よりも小さくなってしまうことを抑制できる)。その結果、所定形状の製品を作製することができる。
本発明では、各樹脂成形品の端縁をクランプ手段に対する圧力制御によって所定のクランプ圧でクランプする圧力制御工程を行い、この圧力制御工程によって各樹脂成形品の端縁それぞれの形状が所定形状とされた状態で、クランプ圧を解除すると共にクランプ手段の位置を固定する位置制御を行い、この状態で、各樹脂成形品の端縁を加熱溶融させて溶着させるようにしている。このため、加熱工程において各端縁付近が内周側に変形してしまうことを抑制でき、所定形状の製品を作製することができる。
実施形態に係る圧力容器の軸心方向に沿った断面図である。 接合装置の側面図である。 センタライナ部とサイドライナ部との接合作業の手順の概略を説明するための図である。 支持工程を説明するための図2相当図である。 センタライナ部の本クランプを行うための圧力制御工程を説明するための図2相当図である。 サイドライナ部の仮クランプを行う仮クランプ工程を説明するための図2相当図である。 芯出し加圧工程を説明するための図2相当図である。 サイドライナ部の本クランプを行うための圧力制御工程および各クランプユニットの位置制御工程を説明するための要部拡大図である。 加熱工程を説明するための図2相当図である。 加圧溶着工程を説明するための図2相当図である。 接合完了時点における図2相当図である。 変形例1における樹脂成形品のクランプ状態を示す断面図である。 変形例2における加熱工程を説明するための要部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、圧力容器を作製するための方法(樹脂成形品の接合方法)として本発明を適用した場合について説明する。
−圧力容器の構成−
圧力容器を作製するための樹脂成形品の接合方法について説明する前に、圧力容器の構成について説明する。
図1は、圧力容器1の軸心方向に沿った断面図である。この図1に示すように、圧力容器1は、全体として密閉円筒状の容器本体2と、この容器本体2の長手方向の両端部に取り付けられた口金3,3とを備えている。
容器本体2の内部は、ガスを貯留する貯留空間5となっている。圧力容器1は、常圧のガスを充填することもできるし、常圧に比べて圧力が高められたガスを充填することもできる。例えば、燃料電池システムでは、高圧の状態で圧力容器1内に充填された燃料ガスを減圧して、燃料電池での発電に供することになる。
容器本体2は、ライナ11(内殻)と補強部12(外殻)とを有している。ライナ11は、ガスバリア性に優れる樹脂材料から成る。補強部12は、カーボン繊維とエポキシ樹脂とを含む繊維強化プラスチック(所謂FRP)から成り、ライナ11の外周に巻回形成されている。
口金3,3は、例えばステンレス等の金属で形成され、容器本体2において半球面状となっている端壁部の中心に設けられている。口金3,3の開口部の内周面には、めねじ(図示省略)が形成されており、配管やバルブアッセンブリ14等の機能部品が、前記めねじを介して口金3にねじ込み接続可能となっている。なお、図1では、一方の口金3のみにバルブアッセンブリ14を設けた例を二点鎖線で示している。
例えば、燃料電池システムに適用される圧力容器1は、バルブや継手等の配管要素を一体的に組み込んだバルブアッセンブリ14を介して、貯留空間5と外部のガス流路(図示省略)との間が接続され、貯留空間5に水素が充填されると共に貯留空間5から水素が放出可能となっている。なお、圧力容器1の製造過程においては、口金3に配管が接続されて、貯留空間5内の圧力が調整される。なお、本実施形態では圧力容器1の両端部に口金3,3を設けているが、片方の端部のみに口金3を設けてもよい。
ライナ11は、長手方向に亘って三分割されたライナ部(樹脂成形品)21,22,23が赤外線溶着により互いに接合されて成るものである。すなわち、円筒状のセンタライナ部21の両端縁に椀形状のサイドライナ部22,23の端縁がそれぞれ赤外線溶着により接合されていることで、中空のライナ11が構成されている。
前記センタライナ部21は、ライナ11の軸心方向に沿って所定の長さをもって延在する円筒状に成形されている。
また、一対のサイドライナ部22,23は、それぞれライナ11の軸心方向に沿って所定の長さをもって延在する胴部22a,23aを有している。各胴部22a,23aの軸心方向の両端側(センタライナ部21側)は開放されている。つまり、この部分が開放側端縁となっている。各サイドライナ部22,23は、胴部22a,23aの一端側(外側)の縮径された端部に成形された返し部22b,23bと、この返し部22b,23bの中央部に開口した連通部22c,23cとを有している。
各返し部22b,23bは、各サイドライナ部22,23の強度を確保する機能を有している。各返し部22b,23bの外周面と補強部12の端部との間に前記口金3,3が位置している。なお、口金3が片方の端部のみに設けられる場合には、一方のサイドライナ部23については、返し部23bおよび連通部23cが成形されず、胴部23aおよび該胴部23aの一端側が閉塞端で成形される。
−接合装置−
次に、前記センタライナ部21の両側(各端縁)にサイドライナ部22,23の端縁(開放側端縁)をそれぞれ溶着によって接合するための接合装置100について説明する。
図2は接合装置100の側面図である。この図2に示すように、接合装置100は、ベース台200、センタライナ部支持台(基台)300、一対のサイドライナ部支持台(基台)400,400、一対のセンタライナ部クランプユニット500,500、一対のサイドライナ部クランプユニット600,600、基準プレート700、一対の赤外線ランプ800,800、一対の加圧ユニット900,900を備えている。以下、それぞれについて説明する。
ベース台200は、水平方向に延在するベースプレート201を備え、このベースプレート201が複数本の支持脚202,202によって支持されている。また、ベースプレート201の上面には水平方向(図2における左右方向)に沿って延在するガイドレール(図示省略)が設けられている。前記ベースプレート201およびガイドレールそれぞれの長さ寸法(図2における左右方向の寸法)は、前記圧力容器1における軸心方向に沿う方向の長さ寸法よりも十分に長く設定されている。
センタライナ部支持台300は、前記センタライナ部21を支持するものである(図4を参照)。このセンタライナ部支持台300は、センタライナ部21が載置される載置プレート301と、この載置プレート301の下面から鉛直下方に延びる脚部302とを備えている。載置プレート301の上面は、センタライナ部21の外周面の形状に合致する曲率とされた断面円弧形状となっている。脚部302の下端は、ベースプレート201上に固定されている。なお、このセンタライナ部支持台300は、ベースプレート201上をスライド移動自在となっていてもよい。この場合、例えば脚部302の下端に取り付けられたローラが前記ガイドレール上に載置され、該センタライナ部支持台300をガイドレール上でスライド移動させるためのアクチュエータ(走行モータ等)が備えられることになる。
各サイドライナ部支持台400,400は、前記サイドライナ部22,23をそれぞれ支持するものである(図4を参照)。これらサイドライナ部支持台400,400は、サイドライナ部22,23がそれぞれ載置される載置プレート401,401と、この載置プレート401,401から鉛直上方に延在して前記口金3,3を保持する口金保持部402,402と、載置プレート401,401から鉛直下方に延びる脚部403,403とを備えている。この脚部403,403の下端は、前記ガイドレール上に載置されている(例えば脚部403,403の下端に取り付けられたローラがガイドレール上に載置されている)。このため、サイドライナ部支持台400,400は、このガイドレールに沿って水平方向(図2における左右方向)にスライド移動自在となっている。また、このサイドライナ部支持台400,400には、該サイドライナ部支持台400,400をガイドレール上でスライド移動させるための図示しないアクチュエータ(走行モータ等)が備えられている。
センタライナ部クランプユニット500,500は、前記センタライナ部21の両端部分(長手方向の両端部分;端縁)を外周側から把持するものであり、前記センタライナ部支持台300の両外側(図2における左右方向の両外側)に配設されている。このセンタライナ部クランプユニット500,500は、センタライナ部21の外径よりも大きな内径を有する円環状のクランプ本体501,501と、このクランプ本体501,501の内周面に設けられて内周側に向かって進退自在とされたクランプ爪502,502,…とを有している。各クランプ爪502,502,…の内側面(クランプ状態においてセンタライナ部21の外周面に当接する面)は、センタライナ部21の外周面の曲率に略合致する円弧面となっている。各クランプ爪502,502,…は、それぞれ同期して内周側に向かって進退自在となっており、例えば周方向の8箇所に等角度間隔で配置されている。このクランプ爪502,502,…の本数はこれに限定されるものではなく、任意に設定可能である。
これらクランプ爪502,502,…を進退移動させるための動力源は、サーボモータからの動力やエア圧や油圧が適用されている。例えば、クランプ本体501の内部に、サーボモータからの動力を受けることで各クランプ爪502,502,…それぞれを同期して内周側に向かって進退移動させるカム機構が収容されており、サーボモータからの動力を調整することによって各クランプ爪502,502,…のセンタライナ部21の外周面に対するクランプ圧および各クランプ爪502,502,…の進退移動位置(クランプ本体501の内面からの突出寸法)が調整されるようになっている。
また、このセンタライナ部クランプユニット500,500は、前記クランプ本体501,501の下側に配設された脚部503,503を備えている。この脚部503,503の下端は、前記ガイドレール上に載置されている(例えば脚部503,503の下端に取り付けられたローラがガイドレール上に載置されている)。このため、センタライナ部クランプユニット500,500も、このガイドレールに沿って水平方向(図2における左右方向)にスライド移動自在となっている。また、このセンタライナ部クランプユニット500,500にも、該センタライナ部クランプユニット500,500をガイドレール上でスライド移動させるための図示しないアクチュエータ(走行モータ等)が備えられている。
サイドライナ部クランプユニット600,600は、それぞれサイドライナ部22,23の端縁(開放側の端縁)を外周側から把持するものであり、前記センタライナ部クランプユニット500,500の両外側(図2における左右方向の両外側)に配設されている。このサイドライナ部クランプユニット600,600は、サイドライナ部22,23の外径よりも大きな内径を有する円環状のクランプ本体601,601と、このクランプ本体601,601の内周面に設けられて内周側に向かって進退自在とされたクランプ爪602,602,…とを有している。各クランプ爪602,602,…の内側面(クランプ状態においてサイドライナ部22,23の外周面に当接する面)は、サイドライナ部22,23の外周面の曲率に略合致する円弧面となっている。各クランプ爪602,602,…は、前述したセンタライナ部クランプユニット500の各クランプ爪502,502,…と同様に、それぞれ同期して内周側に向かって進退自在となっており、例えば周方向の8箇所に等角度間隔で配置されている。このクランプ爪602,602,…の本数もこれに限定されるものではなく、任意に設定可能である。
これらクランプ爪602,602,…を進退移動させるための動力源も、サーボモータからの動力やエア圧や油圧が適用されている。例えば、クランプ本体601の内部に、サーボモータからの動力を受けることで各クランプ爪602,602,…それぞれを同期して内周側に向かって進退移動させるカム機構が収容されており、サーボモータからの動力を調整することによって各クランプ爪602,602,…のサイドライナ部22,23の外周面に対するクランプ圧および各クランプ爪602,602,…の進退移動位置(クランプ本体601の内面からの突出寸法)が調整されるようになっている。
また、このサイドライナ部クランプユニット600,600は、前記クランプ本体601,601の下側に配設された脚部603,603を備えている。この脚部603,603の下端は、前記ガイドレール上に載置されている(例えば脚部603,603の下端に取り付けられたローラがガイドレール上に載置されている)。このため、サイドライナ部クランプユニット600,600も、このガイドレールに沿って水平方向(図2における左右方向)にスライド移動自在となっている。また、このサイドライナ部クランプユニット600,600にも、該サイドライナ部クランプユニット600,600をガイドレール上でスライド移動させるための図示しないアクチュエータ(走行モータ等)が備えられている。
本実施形態に係る接合装置100の特徴の一つとして、センタライナ部クランプユニット500のクランプ本体501の内面形状と、サイドライナ部クランプユニット600のクランプ本体601の内面形状とは、同一の形状(同一の円形状)であり、それぞれの軸心位置は同一軸心上(接合装置100の長手方向に沿う方向に延在する同一軸心上)に配設されている。このため、センタライナ部クランプユニット500の各クランプ爪502,502,…が前進移動してセンタライナ部21がクランプされた状態で、且つサイドライナ部クランプユニット600の各クランプ爪602,602,…が前進移動してサイドライナ部22がクランプされた状態において、これらクランプ爪502,502,…、602,602,…の前進移動位置が略一致している場合(後述する本クランプが行われている状態)では、センタライナ部21の軸心とサイドライナ部22の軸心も同一軸心上に位置することになる。また、センタライナ部クランプユニット500の各クランプ爪502,502,…は、それぞれ同期して内周側に向かって進退自在となっているので、これら各クランプ爪502,502,…によってセンタライナ部21がクランプされた状態にあっては、このセンタライナ部21の断面形状は略真円形状となる。同様に、サイドライナ部クランプユニット600の各クランプ爪602,602,…それぞれも同期して内周側に向かって進退自在となっているので、これら各クランプ爪602,602,…によってサイドライナ部22がクランプされた状態にあっては、このサイドライナ部22の断面形状も略真円形状となる。
基準プレート700は、一方のサイドライナ部クランプユニット(図2において右側に位置するサイドライナ部クランプユニット)600に取り付けられた平板状の板材で成る。この基準プレート700は、鉛直方向に沿うように配設されている。このため、この基準プレート700にセンタライナ部21の一方側の端縁が当接されると(図4に示すように端縁が当接されると)、この端縁が鉛直方向に沿うようにセンタライナ部21の姿勢が矯正されることになる。
赤外線ランプ800,800は、後述する加熱工程においてセンタライナ部21の端縁およびサイドライナ部22,23の端縁それぞれに赤外線(近赤外線)を照射することによってこれら端縁を加熱溶融させるものである。この赤外線ランプ800,800は、センタライナ部21およびサイドライナ部22,23の外径よりも大きな内径を有する円環状のランプ本体801,801を有している。このランプ本体801,801は内周側に向けて赤外線を照射する構成となっている。
また、この赤外線ランプ800,800は、前記ベースプレート201の下側に配設されて鉛直方向に沿って延在する昇降ガイドレール802,802を備えており、前記ランプ本体801,801が、この昇降ガイドレール802,802に沿って昇降可能となっている。このため、赤外線ランプ800,800には、ランプ本体801,801を昇降ガイドレール802,802に沿って昇降させるための図示しないアクチュエータ(昇降用モータ等)が備えられている。ランプ本体801が下端位置まで降下された状態では、該ランプ本体801は、ベースプレート201の下側に退避することになる(図2を参照)。一方、ランプ本体801が上端位置まで上昇された状態では、該ランプ本体801は、センタライナ部クランプユニット500のクランプ本体501とサイドライナ部クランプユニット600のクランプ本体601との間に位置し、これらクランプ本体501,601それぞれにクランプされたセンタライナ部21およびサイドライナ部22,23の各端縁を加熱溶融させることが可能になる(図9を参照)。
加圧ユニット900,900は、センタライナ部21の端縁に向けてサイドライナ部22,23の端縁を押し当てるためのものであり(図8を参照)、前記サイドライナ部支持台400,400の両外側(図2における左右方向の両外側)に配設されている。この加圧ユニット900,900は、ユニット台901,901上にサーボプレス902が載置された構成となっている。サーボプレス902は、図2における左右方向に進退移動自在となっており、サイドライナ部22,23の端縁に押圧力を作用させることで該サイドライナ部22,23の端縁をセンタライナ部21の端縁に向けて押し当てるようになっている。また、このサーボプレス902は、その先端(サイドライナ部22,23に当接する先端)が略円錐状となっており、このサイドライナ部22,23に対して点接触により押圧力を作用させるようになっている。また、ユニット台901の下部は、前記ガイドレール上に載置されている(例えばユニット台901の下部に取り付けられたローラがガイドレール上に載置されている)。このため、加圧ユニット900,900は、このガイドレールに沿って水平方向(図2における左右方向)にスライド移動自在となっている。この加圧ユニット900,900にも、該加圧ユニット900,900をガイドレール上でスライド移動させるための図示しないアクチュエータ(走行モータ等)が備えられている。
前述の如く構成された接合装置100は、前記各アクチュエータやサーボモータ等を制御するための図示しないコントローラを備えており、このコントローラからの指令信号に応じて各アクチュエータやサーボモータ等が制御され、後述する接合作業(センタライナ部21の各端縁にサイドライナ部22,23の端縁を溶着により接合する作業)を行うようになっている。
−接合作業−
次に、前述した接合装置100によって行われる接合作業(センタライナ部21の各端縁にサイドライナ部22,23の端縁を溶着により接合する作業)について説明する。
この接合作業では、センタライナ部21および各サイドライナ部22,23を各支持台300,400に支持させる支持工程を行った後、図3(センタライナ部21とサイドライナ部22との接合作業の手順の概略を説明するための図)に示すように、センタライナ部21を本クランプする第1の圧力制御工程、サイドライナ部22を仮クランプする仮クランプ工程、芯出し加圧工程、サイドライナ部22を本クランプする第2の圧力制御工程、各ライナ部21,22を本クランプした状態で圧力制御工程から切り替えられる位置制御工程、加熱工程、および、加圧溶着工程が順に行われる。ここで、前記第1の圧力制御工程および第2の圧力制御工程が本発明でいう圧力制御工程に相当する。
(支持工程)
支持工程は、図4に示すように、前記センタライナ部21の各端縁に対して各サイドライナ部22,23の端縁が所定距離を存して対向するように、センタライナ部21をセンタライナ部支持台300上に支持すると共に、サイドライナ部22,23それぞれをサイドライナ部支持台400,400上に支持する工程である。
つまり、センタライナ部支持台300の載置プレート301上にセンタライナ部21を横置き状態(軸心が水平方向に延在する状態)で載置すると共に、サイドライナ部支持台400,400の載置プレート401,401上にサイドライナ部22,23をそれぞれ横置き状態(軸心が水平方向に延在する状態)で載置する。この際、センタライナ部21の各端縁と各サイドライナ部22,23の端縁との間に十分な間隔が存在するように各サイドライナ部支持台400,400の位置が前記アクチュエータの作動によって設定されている。
また、この支持工程では、センタライナ部21の一方側の端縁(図4における右側の端縁)が基準プレート700に当接するようにサイドライナ部クランプユニット600が移動される。例えば、センタライナ部21の一方側の端縁周辺がセンタライナ部クランプユニット500によってクランプされた状態でサイドライナ部クランプユニット600が移動して、基準プレート700をセンタライナ部21の一方側の端縁に当接させる。前述したように基準プレート700は鉛直方向に沿うように配設されているため、この基準プレート700にセンタライナ部21の一方側の端縁が当接した状態では、この端縁が鉛直方向に沿うようにセンタライナ部21の姿勢が矯正される。例えば、この端縁が高い精度で成形されており、センタライナ部21の軸心に対して直交している場合には、センタライナ部支持台300に載置されているセンタライナ部21の軸心は水平方向に沿う方向となる。
なお、この支持工程にあっては、サイドライナ部支持台400,400の載置プレート401,401上に載置されているサイドライナ部22,23は、前記口金保持部402,402によって口金3,3が保持されていてもよいし、口金3,3が保持されておらず、単に載置プレート401,401上に載置された状態となっていてもよい。
(第1の圧力制御工程)
第1の圧力制御工程(センタライナ部21の本クランプを行うための圧力制御工程)は、図5に示すように、センタライナ部21の一方側(図5における左側)の端縁部分(端縁よりも僅かに中央側の部分)の位置にセンタライナ部クランプユニット500を移動させる。そして、センタライナ部クランプユニット500によるセンタライナ部21のクランプ(所定のクランプ圧でのクランプ)が行われる。センタライナ部クランプユニット500に備えられているクランプ爪502,502,…はそれぞれ同期して内周側に向かって進退自在となっているため、各クランプ爪502,502,…によってセンタライナ部21の端縁部分がクランプされた状態では、このセンタライナ部21の軸心とセンタライナ部クランプユニット500のクランプ本体501の軸心とが一致することになる。また、クランプ爪502,502,…の前進位置は、センタライナ部21の端縁部分を所定の円形状にする位置に制御される。例えば、センタライナ部21の端縁部分の外径寸法がセンタライナ部21の軸心方向の中央部分の外径寸法に一致する外径寸法となるようにクランプ爪502,502,…の前進位置は制御される。
(仮クランプ工程)
仮クランプ工程(サイドライナ部22を仮クランプする工程)は、図6に示すように、サイドライナ部22の一方側(図6における右側)の端縁部分の位置にサイドライナ部クランプユニット600を移動させる。そして、サイドライナ部クランプユニット600によるサイドライナ部22のクランプが行われる。サイドライナ部クランプユニット600に備えられているクランプ爪602,602,…もそれぞれ同期して内周側に向かって進退自在となっているため、各クランプ爪602,602,…によってサイドライナ部22がクランプされることになる。本工程はサイドライナ部22を仮クランプする工程であるため、各クランプ爪602,602,…によるクランプ圧は、前記第1の圧力制御工程におけるセンタライナ部21に対するクランプ圧よりも小さく設定されており、サイドライナ部クランプユニット600のスライド移動に伴ってサイドライナ部22も移動できる程度の圧力となっている。
(芯出し加圧工程)
芯出し加圧工程は、図7に示すように、センタライナ部21の一方側の端縁(図7における左側の端縁)に対して一方側のサイドライナ部22の端縁を押し当てて、これら両者を隙間無く当接させる工程である。
つまり、センタライナ部21およびサイドライナ部22の端縁同士を、その全周囲が接触するように当接させた状態で、後述する第2の圧力制御工程によってサイドライナ部22の本クランプを行うための位置合わせを行う工程である。
具体的には、加圧ユニット900を移動させてサーボプレス902の先端をサイドライナ部22に当接させ、このサーボプレス902によってサイドライナ部22をセンタライナ部21に向けて押圧する。これにより、サイドライナ部22の端縁がセンタライナ部21の端縁に向けて押し当てられる。この際、サイドライナ部22は未だ仮クランプ状態であるため、僅かに姿勢の変化が可能であり、これによって、センタライナ部21およびサイドライナ部22の端縁同士が、その全周囲に亘って接触するように当接されることになる。つまり、サイドライナ部22の姿勢変化によって、端縁同士の全周囲が接触するように当接されることになる。なお、この芯出し加圧工程では、加圧ユニット900を使用することなくサイドライナ部クランプユニット600のスライド移動のみによって、センタライナ部21の一方側の端縁に対して一方側のサイドライナ部22の端縁を押し当てるようにしてもよい。
(第2の圧力制御工程)
第2の圧力制御工程(サイドライナ部22の本クランプを行うための圧力制御工程)は、図8に示すように、仮クランプ位置にあったサイドライナ部クランプユニット600の各クランプ爪602,602,…を更に内周側に向かって前進移動させ、これによって、これらクランプ爪602,602,…によってサイドライナ部22の端縁部分がクランプ(所定のクランプ圧でのクランプ)される。このクランプ状態では、このサイドライナ部22の軸心とサイドライナ部クランプユニット600のクランプ本体601の軸心とが一致することになる。前述したようにセンタライナ部クランプユニット500のクランプ本体501およびサイドライナ部クランプユニット600のクランプ本体601の軸心位置は同一軸心上(接合装置100の長手方向に沿う方向に延在する同一軸心上)に配設されているため、このようにしてサイドライナ部22の端縁部分がクランプされた状態にあっては、センタライナ部クランプユニット500の各クランプ爪502,502,…が前進移動してセンタライナ部21がクランプされた状態における該センタライナ部21の軸心と、サイドライナ部クランプユニット600の各クランプ爪602,602,…が前進移動してサイドライナ部22がクランプされた状態における該サイドライナ部22の軸心も同一軸心上に位置することになる。つまり、センタライナ部21の端縁とサイドライナ部22の端縁とは、共に高い真円度を有した同一形状となり且つ軸心位置が互いに一致された状態となって当接されることになる。即ち、クランプ前に形状のバラツキがあったとしても、各圧力工程によって、このバラツキが解消された状態でセンタライナ部21の端縁とサイドライナ部22の端縁とが当接されることになる。
(位置制御工程)
位置制御工程では、前記第2の圧力制御工程が完了した時点、つまり、センタライナ部21の端縁とサイドライナ部22の端縁との外形形状が同一形状となり且つ軸心位置が互いに一致された状態となった時点において、センタライナ部クランプユニット500の各クランプ爪502,502,…のクランプ圧を解除し、この各クランプ爪502,502,…の位置を固定すると共に、サイドライナ部クランプユニット600の各クランプ爪602,602,…のクランプ圧を解除し、この各クランプ爪602,602,…の位置を固定する。つまり、前記サーボモータ等の制御によってクランプ圧を解除して各クランプ爪602,602,…の位置を固定する。これにより、センタライナ部21の端縁およびサイドライナ部22の端縁はそれぞれ外力(クランプ圧)を受けない状態で各クランプ爪502,502,…、602,602,…によって保持された状態となる。また、前記コントローラは、この状態における各クランプ爪502,502,…、602,602,…の位置を記憶する。
(加熱工程)
加熱工程は、図9に示すように、センタライナ部21の端縁とサイドライナ部22の端縁とを離間させた状態で、これら端縁に赤外線ランプ800から赤外線を照射することによって加熱溶融させる工程である。
具体的には、センタライナ部21の端縁とサイドライナ部22の端縁との間に、赤外線ランプ800のランプ本体801が挿入可能となる程度の隙間を生じさせるようにサイドライナ部22を後退移動(図9における左側へ移動)させる。この際、サイドライナ部支持台400、サイドライナ部クランプユニット600および加圧ユニット900が一体となってスライド移動して前記隙間を生じさせる。
その後、赤外線ランプ800のランプ本体801が昇降ガイドレール802に沿って上昇し、各ライナ部21,22の端縁に近接される。そして、ランプ本体801への通電を行って各端縁に赤外線を照射することにより加熱溶融させる。この赤外線の照射時間は、各端縁に所定の溶融量が得られるように、赤外線の光量や各ライナ部21,22の材質等に応じて実験的に求められている。例えば60sec程度に設定される。
この加熱工程にあっては、センタライナ部21の端縁付近およびサイドライナ部22の端縁付近は熱によって軟化することになるが、前述したように、位置制御工程によって、各クランプ爪502,502,…、602,602,…のクランプ圧は解除され、各クランプ爪502,502,…、602,602,…の位置が固定されているため、センタライナ部21の端縁付近およびサイドライナ部22の端縁付近が内周側に変形してしまう(クランプ圧によって変形してしまう)といったことはない。
(加圧溶着工程)
加圧溶着工程は、図10に示すように、前記加熱溶融された各ライナ部21,22の端縁同士を接触させて溶着させる工程である。
具体的には、前記加熱工程において所定量の溶融量が得られて該加熱工程が終了した後、赤外線ランプ800のランプ本体801を昇降ガイドレール802に沿って下降させ、該ランプ本体801を各ライナ部21,22の端縁から退避させる。その後、サイドライナ部支持台400、サイドライナ部クランプユニット600および加圧ユニット900をセンタライナ部21に向けて前進移動させる。これにより、サイドライナ部22もセンタライナ部21に向けて前進移動することになり、該サイドライナ部22の端縁がセンタライナ部21の端縁に当接する。この状態で、サーボプレス902によってサイドライナ部22をセンタライナ部21に向けて押圧する。これにより、サイドライナ部22の端縁がセンタライナ部21の端縁に向けて押し当てられ、これら端縁が一体的に溶着されることになる。これにより、加熱によって溶融した樹脂(各ライナ部21,22の端縁を構成している樹脂材料)の一部がビードとして内側に向けて流れ込むことになる。
この状態を所定時間(例えば10sec程度)保持し、樹脂材料が冷却固化(ビードが冷却固化)された後、サーボプレス902による押圧を解除する。
以上の動作により、センタライナ部21の左側の端縁に対するサイドライナ部22の接合作業が完了する。
その後、センタライナ部21の右側の端縁に対するサイドライナ部23の接合作業が開始される。この接合作業も前述した接合作業(センタライナ部21の左側の端縁に対するサイドライナ部22の接合作業)と同様に行われることになる。
そして、このセンタライナ部21の右側の端縁に対するサイドライナ部23の接合作業が完了した状態が図11に示す状態である。
このようにしてセンタライナ部21および各サイドライナ部22,23が一体的に溶着されてライナ11が作製された後、該ライナ11が接合装置100から取り出される。
−実施形態の効果−
以上説明したように、本実施形態では、各ライナ部21,22の端縁を各クランプユニット500,600のクランプ爪502,502,…、602,602,…に対する圧力制御によって所定のクランプ圧でクランプする圧力制御工程(前記第1の圧力制御工程および前記第2の圧力制御工程)を行い、これらの圧力制御工程によって各ライナ部21,22の端縁それぞれの形状が所定形状とされた状態で、クランプ圧を解除すると共にクランプ爪502,502,…、602,602,…の位置を固定する位置制御を行い、この状態で、各ライナ部21,22の端縁を加熱溶融させて溶着させるようにしている。このため、加熱工程において各ライナ部21,22の端縁付近が内周側に変形してしまうことを抑制できる。つまり、各ライナ部21,22の端縁同士の溶着部分の外径寸法が、その他の部分の外径寸法よりも小さくなってしまうことを抑制できる。その結果、所定形状の製品(ライナ11)を作製することができる。
特に、前述した圧力容器1の場合、ライナ11の外周面にカーボン繊維等の補強材(前記補強部12を構成する補強材)が巻き付けられることになる。この場合に、前記溶着部分の外径寸法が小さくなっていると、この溶着部分においてライナと補強材との間に隙間が生じ、十分な強度が得られなくなる虞がある。これに対し、本実施形態にあっては、前記溶着部分の外径寸法が小さくなってしまうことを抑制できるため、この溶着部分においてライナ11と補強材との間に隙間を生じさせないようにすることができ、圧力容器1に十分な強度を得ることができる。
また、前記特許文献1では、樹脂成形品の端縁同士を溶着するに際し、各樹脂成形品に加圧ガスによって内圧を付加するようにしている。この場合、各樹脂成形品の端縁部分が外周側に拡がってしまう可能性があり、樹脂成形品の端縁同士の溶着部分の溶着強度が低下してしまう可能性があった。これに対し、本実施形態では、各樹脂成形品(各ライナ部21,22,23)の端縁の形状を適正に維持しながら端縁同士を溶着することができるため、溶着部分の溶着強度を十分に確保することができる。また、樹脂材料の伸長を抑制できるため、樹脂材料の結晶化度を大きく変化させてしまうこともない。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、赤外線溶着によりセンタライナ部21とサイドライナ部22,23とを接合するようにしていた。本発明はこれに限らず、非接触での熱板溶着を行う場合、赤外線溶着と熱板溶着とを併用する場合、振動溶着を行う場合等に対しても適用することが可能である。
また、前記実施形態では、圧力容器1を作製するためのライナ部21,22,23を溶着によって接合する方法として本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、種々の樹脂成形品を溶着によって接合する方法として適用することが可能である。また、3個の樹脂成形品を一体的に接合する場合に限らず、2個の樹脂成形品を一体的に接合する場合や、4個以上の樹脂成形品を一体的に接合する場合にも本発明は適用可能である。
また、前記実施形態では、円筒形状の樹脂成形品(ライナ部21,22,23)を溶着によって接合する方法について説明した。本発明はこれに限らず、楕円筒形状の樹脂成形品や多角形の筒状の樹脂成形品を溶着によって接合する方法として適用することも可能である。図12は、断面が正方形状のセンタライナ部21を4個のクランプ爪502,502,…でクランプ(4方向からクランプ)した状態を示している。この場合、サイドライナ部22,23に対するクランプ爪602,602,…のクランプも4方向から行われることになる。このように、樹脂成形品(ライナ部21,22,23)の断面形状に応じてクランプ爪502,602の個数や形状を変更することにより、種々の断面形状の樹脂成形品に対して本発明は適用することが可能である。
また、前記実施形態では、センタライナ部21の端縁とサイドライナ部22の端縁との外形形状が同一形状であり且つ軸心位置が互いに一致された状態でこれらライナ部21,22同士を溶着させるようにしていた。本発明はこれに限らず、図13に示すように、センタライナ部21とサイドライナ部22との軸心位置が互いにずれた状態でこれらライナ部21,22同士を溶着させる場合にも適用が可能である。
本発明は、筒状の複数の樹脂成形品の開放側端縁同士を赤外線溶着によって接合することで圧力容器を作製する方法に適用可能である。
21 センタライナ部(樹脂成形品)
22,23 サイドライナ部(樹脂成形品)
100 接合装置
500 センタライナ部クランプユニット
600 サイドライナ部クランプユニット
502,602 クランプ爪(クランプ手段)
800 赤外線ランプ
900 加圧ユニット

Claims (1)

  1. 筒状の一対の樹脂成形品の端縁同士を溶着によって接合する樹脂成形品の接合方法において、
    前記各樹脂成形品の前記端縁を、該端縁の外周側から内周側に向かって移動可能なクランプ手段に対する圧力制御によって所定のクランプ圧でクランプする圧力制御工程と、
    前記圧力制御工程によって前記各樹脂成形品の前記端縁それぞれの形状が所定形状とされた状態で、前記クランプ圧を解除すると共に前記クランプ手段の位置を固定する位置制御を行う位置制御工程と、
    前記各樹脂成形品の前記端縁を加熱溶融させる加熱工程と、
    前記加熱溶融させた前記各樹脂成形品の前記端縁同士を接触させて溶着させる加圧溶着工程と、を含むことを特徴とする樹脂成形品の接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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