JP2021036778A - 紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法 - Google Patents

紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021036778A
JP2021036778A JP2019158465A JP2019158465A JP2021036778A JP 2021036778 A JP2021036778 A JP 2021036778A JP 2019158465 A JP2019158465 A JP 2019158465A JP 2019158465 A JP2019158465 A JP 2019158465A JP 2021036778 A JP2021036778 A JP 2021036778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
pyropia
algae
tank
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019158465A
Other languages
English (en)
Inventor
英士 高田
Eiji Takada
英士 高田
修平 矢羽々
Shuhei Yahaba
修平 矢羽々
裕 三上
Yutaka Mikami
裕 三上
民次 山本
Tamiji Yamamoto
民次 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiroshima University NUC
Matsuda Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Hiroshima University NUC
Matsuda Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiroshima University NUC, Matsuda Sangyo Co Ltd filed Critical Hiroshima University NUC
Priority to JP2019158465A priority Critical patent/JP2021036778A/ja
Publication of JP2021036778A publication Critical patent/JP2021036778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Seaweed (AREA)

Abstract

【課題】雑藻(植物性プランクトン、付着ケイ藻等)の発生を抑制するとともに、ノリの成長を促進することのできる、紅藻類アマノリ属の陸上養殖の方法を提供する。【解決手段】海水が供給された槽内で養殖する紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法であって、前記槽内の藻類に対して光を照射する明期と前記光を照射しない暗期とを交互に繰り返し、明期において照射する水中での葉体付近の光の光量子束密度を65μmol・m−2・s−1以上、330μmol・m−2・s−1以下とし、各明期時間と各暗期時間の比率を(明期時間):(暗期時間)=1:1.4〜1:5.0とすることを特徴とする紅藻類アマノリ属の養殖方法。【選択図】図1

Description

本発明は、紅藻類アマノリ属の養殖方法であって、特には、雑藻(植物性プランクトン、付着ケイ藻等)の発生を抑制するとともに、紅藻類アマノリ属の成長を促進することのできる、陸上における紅藻類アマノリ属の養殖方法に関する。
海藻は、細胞内に含まれる各種光合成色素の量と割合の違いにより、緑藻類(アオサ、アオノリなど)、褐藻類(コンブ、ワカメなど)、紅藻類(ノリ、テングサなど)、に大きく分類することができる。なかでも、スサビノリやアサクサノリを含む紅藻類のアマノリ属は、板海苔(乾物)の原料として、その養殖が盛んに行われ、現在は、スサビノリの養殖が一般的であり、アサクサノリは、絶滅危惧種に指定されている。
海上において、栄養塩(窒素、リン、鉄など)の不足による貧栄養化の問題が生じている(特許文献1)。スサビノリなどの海上養殖においては、海の栄養塩が不足すると、光合成色素を十分に作り出すことができず、色が薄くなる(色落ち)現象が生じる。このような色落ちしたスサビノリなどを用いて板海苔を製造した場合、味や見た目などの品質が著しく劣化して、単価が大幅に下落するという問題があった。
アマノリ属(以下、ノリと称する場合がある)の漁期は、通常、11月〜3月の約5ヶ月程度と短く、また、漁期後期(2月〜3月)には、雑藻(ケイ藻等)が繁茂して、ノリの栄養塩を奪い、色落ちが生じさせることがある。色落ちしたノリは、採算が合わないため、漁期後期にはノリを収穫しない傾向にある。さらに、今後温暖化が進行すると、水温上昇により雑藻が増殖して、漁期がさらに短くなることが予想される。
このように海上における養殖は、海上の自然条件や漁期等の問題を受けることから、これらの影響を受けない陸上養殖が検討されている。例えば、特許文献2には、海洋の条件に左右されることなく海苔の養殖が可能な陸上における海苔の養殖方法について開示があり、陸上養殖の利点として、海水を循環利用するので施した肥料の無駄が少ないこと、赤潮などの自然条件の悪化を人為的に避けることができること、が開示されている。
また、特許文献3には、イワズタ科イワズタ属緑藻(たとえば、海ブドウ)の養殖に関して、その生育を妨げることなく、珪藻や藍藻など雑藻の増殖を選択的に抑制することができる技術が開示されている。具体的には、太陽光を利用した陸上養殖において、特定波長領域の光を遮光する被覆資材で覆うことにより、雑藻の増殖を抑制することが開示されている。
また、特許文献4には、褐藻類(たとえば、ホソメコンブ)を陸上で養殖する方法が開示されている。具体的には、褐藻類は安定して周年生産することができ、かつ、規格の調整に優れ、限られたスペースを有効活用でき、従来の海中養殖の褐藻類にない柔らかなシャキシャキした食感を有し、その乾燥物も、従来にない口溶けの良い食感を有する陸上養殖の方法が開示されている。
さらに、特許文献5には、紅藻類マサゴシバリ目の海藻(たとえば、タオヤギソウ)の種苗方法及び増殖方法に関する発明であって、種苗工程で、藻体を着生基質(たとえば、カキ殻、ホタテガイ殻)とともに海水を入れた水槽に収容し、藻体から放出される果胞子と四分子胞子を着生基質に付着させ、育苗工程で、特定照度の光(白色蛍光灯)を明期と暗期で交互に繰り返し照射することが開示されている。
特開2018−131377号公報 特開昭60−192530号公報 特開2017−147995号公報 特開2012−080797号公報 特開2008−011734号公報
紅藻類アマノリ属の海上養殖においては、養殖条件(栄養塩、光条件、水温など)の管理が難しく、貧栄養化による色落ちの問題がある。また、漁期も限定されており、通年での養殖ができないという問題があった。このような問題に鑑み、本発明は、雑藻(植物性プランクトン、付着ケイ藻等)の発生を抑制するとともに、ノリの成長を促進することのできる、紅藻類アマノリ属の陸上養殖の方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決することができる本発明の実施形態は、海水が供給された槽内で養殖する紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法であって、前記槽内の藻類に対して光を照射する明期と前記光を照射しない暗期とを交互に繰り返し、明期において照射する水中での葉体付近の光の光量子束密度を65μmol・m−2・s−1以上、330μmol・m−2・s−1以下とし、各明期時間と各暗期時間の比率を(明期時間):(暗期時間)=1:1.4〜1:5.0とすることを特徴とする紅藻類アマノリ属の養殖方法、である。
本発明によれば、海上に比べて養殖条件の管理が容易であり、また、通年、養殖ノリを収穫することができるという紅藻類アマノリ属の陸上養殖を可能とすることができる。特に本発明は、前記紅藻類アマノリ属の陸上養殖において、雑藻(植物性プランクトン、付着ケイ藻等)の発生を抑制することができるとともに、ノリの成長を促進することができる、という優れた効果を有するものである。
実施例、比較例で使用したLEDの波長スペクトルと強度を示す図である。 実施例、比較例で使用した雑藻の評価(雑藻の状態を表す写真)である。
紅藻類アマノリ属に含まれるスサビノリなどは、日本の食卓に上がる板海苔の原料となるものである。スサビノリなどの養殖は古くから行われており、春に、ノリ葉体から放出された果胞子(核相2n)をカキ殻中で成長させて(コンコセリスという。)、秋になって、ここから放出される殻胞子(核相n)をノリ網に付着させ、このノリ網を海上に張って育成させ、成長したノリを収穫するという、一年のサイクルで養殖が行われる。また、通常、発芽や育苗以外の大部分は、自然の海で行われている。その後、収穫したノリは、洗浄、乾燥後、板海苔に加工され、色や味などによって等級がつけられた後、出荷、販売される。
上記のような海上養殖は、自然の海水をそのまま利用することができるという反面、自然環境の影響を受けるということがある。たとえば、近年では、海中の栄養塩の不足(貧栄養化)による、ノリの色落ちが問題となっている。また、この対策として、下水道処理水の緩和運転、あるいは、海域に肥料を与えて、ノリの色落ちを回復する試みがなされている。しかしながら、いずれも海水に希釈や拡散してしまうために、十分な効果が得られていない。このようなことから、本発明者は、自然環境の影響を受けにくく、条件をある程度抑制できる陸上養殖方法について研究を行った。
しかし、陸上水槽におけるノリの養殖では、ケイ藻をはじめとする雑藻が非常に繁茂し易いという問題が生じた。この点、海水からの雑藻の持ち込みを抑制するために、プランクトンネットやフィルターを用いたが、効果は限定的であり、養殖日数の増加に伴い、槽内の雑藻密度は高くなった。また、人工海水を用いた場合でも、養殖用のノリ網に元々付着している雑藻により、雑藻の繁茂は生じた。さらに不都合なことに、植物プランクトンは、アマノリ属よりも生育・分裂速度が速いという性質を有し、付着ケイ藻は、アマノリ属葉体表面にも付着するため、アマノリ属の葉体が雑藻に巻かれ、葉体の成長は阻害され、最終的に枯死するという問題があった。
このような問題を解決し、上記の目的を達成することができる本発明の実施形態は、海水が供給された槽内で養殖する紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法であって、前記槽内の藻類に対して光を照射する明期と前記光を照射しない暗期とを交互に繰り返し、明期において照射する光の光量子束密度を65μmol・m−2・s−1以上、330μmol・m−2・s−1以下とし、各明期時間と各暗期時間の比率を(明期時間):(暗期時間)=1:1.4〜1:5.0とすることを特徴とするものである。
この養殖方法によって、雑藻(植物性プランクトン、付着ケイ藻等)の発生を抑制しつつ、ノリの成長を促進することができ、陸上における紅藻類アマノリ属の養殖が可能となる。これにより、自然環境の影響を受けにくく、水質管理が容易となり、また、場所を選ばず、一年を通じてノリの養殖が可能となるという優れた効果を有する。さらに、槽内という閉じられた領域であることから、希釈や拡散を抑制でき、施肥を効果的に行うことができるという特徴を有する。
本実施形態において、槽内に供給された海水は、ポンプなどで供給された自然海水のほか、塩分濃度を調整した人工海水であってもよい。また、この海水に、窒素、リン、などの栄養塩を添加してもよい。また、槽内には、通常、ノリの種を付着させるためのノリ網が設置されるが、特にノリ網に限定されず、ノリの種を付着することのできる機構を備えたものであれば、使用することができる。なお、本開示において、ノリとは、紅藻類アマノリ属を意味し、代表的には、スサビノリ、アサクサノリが挙げられる。
本実施形態において重要なことは、光を照射する明期と光を照射しない暗期とを交互に繰り返し、その明期において照射する光の強度と、明期と暗期の時間比率を調整することである。本実施形態において、明期において照射する水中での葉体付近の光の光量子束密度を65μmol・m−2・s−1以上、330μmol・m−2・s−1以下とする。光量子束密度が65μmol・m−2・s−1未満であると、光合成に必要な光量が足りず、生育不良となり、330μmol・m−2・s−1を超えると、雑藻の増殖が優先となり、雑藻が繁茂してノリの成長が阻害されるという問題がある。なお、暗期においては、光量子束密度を10μmol・m−2・s−1未満とすることが好ましい。これにより、不必要な雑藻の増殖を抑えることができる。
本実施形態において、明期と暗期を交互に繰り返すとともに、各明期時間と各暗期時間の比率を、(明期時間):(暗期時間)=1:1.4〜1:5.0とする。(明期時間):(暗期時間)=1:5.0を超えると、すなわち、光の照射時間が短すぎると、光合成不足によりノリが成長できず、(明期時間):(暗期時間)=1:1.4未満であると、すなわち、光の照射時間が長すぎると、雑藻の繁茂によりノリが成長できない。
ここで、各明期時間と各暗期時間の比率を、1日(24時間)当たりの各時間に換算すると、(明期時間):(暗期時間)=1:1.4は、明期10時間、暗期14時間、に相当し、(明期時間):(暗期時間)=1:5.0は、明期4時間、暗期20時間、に相当する。但し、本実施形態において、特に24時間周期とする必要はない。
通常、ノリの養殖期間は11月〜3月頃であり、その期間の平均可照時間は10.5時間であるが、本実施形態では、1日当たりの光照射時間(各明期時間)を4時間〜10時間としている点に特徴がある。これは、先述の光強度とともに、雑藻の繁茂によるノリの成長阻害及び枯死を防止するのに必要な条件であり、陸上養殖における、新たな知見である。
照射する光源に関し、紅藻類アマノリ属の光合成色素には、クロロフィルa(吸収波長:430nm、680nm)、クロロフィルb(吸収波長:453nm、645nm)、βカロテン(吸収波長:約450nm)、フィコエリスリン(吸収波長:約540〜560nm)、フィコシアニン(吸収波長:約630nm)があり、これらの光合成色素が吸収するスペクトルの光を照射する必要がある。本実施形態において、波長領域が380〜780nmの光を照射することが好ましく、光源としてLEDなどを用いることができる。
槽内に供給された海水は、時間が経つにつれて、栄養塩が不足し、また、ノリ葉体は溶存態有機物を多く排泄するため、バクテリア等の微生物の発生が起こる。また、ノリと栄養塩の取り込みにおいて競合する植物プランクトンが発生することから、槽内における海水の排水と供給を行って、換水することが好ましい。一日あたりの槽内の海水の入れ替わる回数として、換水率を定義することができる。たとえば、槽の容量を140Lとし、供給量(排水量)を毎分1Lとすると、1日あたり1440Lが供給(排水)されるので、換水率は約10回/日となる。
本実施形態において、換水率は5回/日以上が好ましく、より好ましくは10回/日以上である。換水率が少なすぎると、その他の条件を同一にした場合に比べて、雑藻が繁茂しやすいということがある。
本実施形態において、ノリに対する相対流速を、10cm/sec以上とすることが好ましい。ノリ葉体表面の水が入れ替わることでノリが海水中の栄養塩を取り込むことができるが、相対流速が遅すぎると、雑藻が繁茂しやすく、その他の条件を同一にした場合に比べて、ノリが栄養塩を十分に取り込むことができず、葉体の成長が促進されないということがある。より好ましくは15cm/sec以上、30cm/sec以下である。一方、相対流速が速すぎると、ノリ葉体が付着する網からちぎれて流されてしまうことがある。また、槽内の水温は、10℃以上20℃以下に調整することが好ましい。水温が低すぎると、ノリの生長速度が遅くなり、水温が高すぎると、雑藻が繁茂しやすくなる。
次に本発明の実施例及び比較例について説明する。なお、以下の実施例は、あくまで代表的な例を示しているもので、本発明は、これらの実施例に制限される必要はなく、明細書の記載される技術思想の範囲で解釈されるべきものである。
(養殖槽の設備について)
長さ1232mm、幅766mm、深さ207mmの養殖槽を準備し、ポンプを用いて海から海水を取水し、砂ろ過、動物プランクトンネット(300μmメッシュ)、植物プランクトンネット(100μmメッシュ)、フィルター(5μmのメッシュ)に通過させて濾過した後、養殖槽に給水した。その後、この養殖層内にスサビノリの葉状態が付着したノリ網を設置した。次に、この養殖槽上部の蓋に、光源として図1に示す波長領域のLEDを設置し、一定の間隔で明期と暗期を繰り返し行えるようタイマーを設置した。また、養殖槽内には、ポンプを用いて水流を与えると共に、排水溝から排水して養殖槽内の海水を換水させた。
(養殖の判定について)
養殖の評価は、ノリの成長(葉体長)と雑藻の状態(雑藻密度)の観点から行った。4週間養殖を行った後、ノリの最大葉体長を測定して、その成長具合を観察した。また雑藻の状態は、雑藻密度を5段階で評価し、殆ど雑藻が付着していない状態を1、多くの部分で雑藻が付着した状態を3、完全に雑藻で覆われている状態を5とし、それぞれの中間の状態を2、4とした。
さらに、陸上養殖したノリと海上養殖したノリとの間において、品質に差がないかをSPAD値を用いて調べた。ここで、SPAD値とは、葉緑素量を示し、葉緑素が多いほど値は高く、色としては黒に近くなる。板海苔の評価方法として活用されることが多く、海苔は一般的に黒色に近いほど等級が上がる傾向にあるため、高SPAD値=高等級になる。SPAD値をノリの葉体を3枚重ねて、葉緑素計で測定した。
(実施例1−1〜1−5、比較例1−1:光量子束密度について)
上記養殖槽において、光量子束密度を変えて養殖を行い、一定期間経過後に刈り取りを行い、ノリの成長及び雑藻の状態について調べた。いずれの場合も、6時間の光照射と18時間の光非照射を交互に繰り返した(明期:暗期=1:3)。また、換水率を10回/日、相対流速を15〜30cm/secとし、水温を10〜20℃に維持した。その結果を表1に示す。表1に示す通り、光量子束密度が高くなるにつれて、ノリの成長が早くなることが確認できた。一方、光量子束密度が65μmol・m−2・s−1未満であると、ノリはほとんど成長せず、生育不良となった。
(実施例2−1〜2−5、比較例2−1〜2−2:明期と暗期の比率について)
上記養殖槽において、明期と暗期の比率を変えて養殖を行い、一定期間後に刈り取りを行い、ノリの成長及び雑藻の状態について調べた。いずれの場合も光量子束密度を135μmol・m−2・s−1とした。また、換水率を10回/日、相対流速を15〜30cm/secとし、水温を10〜20℃に維持した。その結果を表2に示す。表2に示す通り、明期:暗期=1:0.7(14時間:10時間)と明期が長すぎると、雑藻が繁茂して、ノリの成長を阻害し、また、明期:暗期=1:11(2時間:22時間)と暗期が長すぎると、ノリそのものの成長が十分でない。なお、実施例2−5の条件で陸上養殖したノリについて、SPAD値を調べた結果、21.9であり、自然条件における海上養殖におけるノリのSPAD値(20.3)とほぼ同等であり、良好な結果が得られた。
本発明によれば、海上に比べて養殖条件の管理が容易であり、雑藻(植物性プランクトン、付着ケイ藻等)の発生を抑制することができるとともに、ノリの成長を促進することができる、という優れた効果を有するものである。また、通年、養殖ノリを収穫することができるという優れた効果を有する。紅藻類アマノリ属、特に、板海苔の原料となるスサビノリなどのノリの養殖に有用である。

Claims (5)

  1. 海水が供給された槽内で養殖する紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法であって、前記槽内の藻類に対して光を照射する明期と前記光を照射しない暗期とを交互に繰り返し、明期において照射する水中での葉体付近の光の光量子束密度を65μmol・m−2・s−1以上、330μmol・m−2・s−1以下とし、各明期時間と各暗期時間の比率を(明期時間):(暗期時間)=1:1.4〜1:5.0とすることを特徴とする紅藻類アマノリ属の養殖方法。
  2. 槽内の換水率を5回/日以上とすることを特徴とする請求項1記載の紅藻類アマノリ属の養殖方法。
  3. ノリに対する相対流速を10cm/sec以上とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の紅藻類アマノリ属の養殖方法。
  4. 槽内の水温を10℃以上20℃以下とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の紅藻類アマノリ属の養殖方法。
  5. 波長領域が380〜780nmの光を照射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の紅藻類アマノリ属の養殖方法。
JP2019158465A 2019-08-30 2019-08-30 紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法 Pending JP2021036778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158465A JP2021036778A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158465A JP2021036778A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021036778A true JP2021036778A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74846708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019158465A Pending JP2021036778A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021036778A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115380814A (zh) * 2022-09-28 2022-11-25 中国农业科学院农业环境与可持续发展研究所 条斑紫菜植物工厂生产系统及方法

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5439314B1 (ja) * 1978-10-02 1979-11-27
JPS57181691A (en) * 1981-05-01 1982-11-09 Nippon Carbide Ind Co Ltd Novel cultivation method of algae
JPS6087791A (ja) * 1983-10-18 1985-05-17 Koasa Shoji Kk 海苔の細胞融合方法
JPS60192530A (ja) * 1984-03-10 1985-10-01 中嶋 照治 海苔の養殖方法および装置
JPH07313006A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Endo Nobuo 藻類の養殖装置
JPH09172890A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Tetra Co Ltd 付着珪藻の増殖方法および装置
JP2008011734A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Miyagi Prefecture 紅藻類マサゴシバリ目の海藻の種苗生産方法及び養殖方法
JP2009112249A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Nippon N U S Kk スジアオノリの直播種苗養殖方法及びスジアオノリの海水循環式養殖装置
JP2012080797A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Hokkaido Univ 陸上養殖褐藻類の生産方法
JP2012213351A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Jfe Mechanical Co Ltd 海藻類の陸上養殖装置、および海藻類の陸上養殖方法
JP2014036596A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Riken Shokuhin Kk 海藻類養殖用装置及び海藻類養殖方法
JP2017147995A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 沖縄県 イワズタ科イワズタ属緑藻の養殖方法
JP2018131377A (ja) * 2017-02-13 2018-08-23 松田産業株式会社 窒素含有廃液を利用した海洋施肥材及びその製造方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5439314B1 (ja) * 1978-10-02 1979-11-27
JPS57181691A (en) * 1981-05-01 1982-11-09 Nippon Carbide Ind Co Ltd Novel cultivation method of algae
JPS6087791A (ja) * 1983-10-18 1985-05-17 Koasa Shoji Kk 海苔の細胞融合方法
JPS60192530A (ja) * 1984-03-10 1985-10-01 中嶋 照治 海苔の養殖方法および装置
JPH07313006A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Endo Nobuo 藻類の養殖装置
JPH09172890A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Tetra Co Ltd 付着珪藻の増殖方法および装置
JP2008011734A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Miyagi Prefecture 紅藻類マサゴシバリ目の海藻の種苗生産方法及び養殖方法
JP2009112249A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Nippon N U S Kk スジアオノリの直播種苗養殖方法及びスジアオノリの海水循環式養殖装置
JP2012080797A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Hokkaido Univ 陸上養殖褐藻類の生産方法
JP2012213351A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Jfe Mechanical Co Ltd 海藻類の陸上養殖装置、および海藻類の陸上養殖方法
JP2014036596A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Riken Shokuhin Kk 海藻類養殖用装置及び海藻類養殖方法
JP2017147995A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 沖縄県 イワズタ科イワズタ属緑藻の養殖方法
JP2018131377A (ja) * 2017-02-13 2018-08-23 松田産業株式会社 窒素含有廃液を利用した海洋施肥材及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115380814A (zh) * 2022-09-28 2022-11-25 中国农业科学院农业环境与可持续发展研究所 条斑紫菜植物工厂生产系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5715774A (en) Animal feedstocks comprising harvested algal turf and a method of preparing and using the same
Sahoo et al. Mariculture of seaweeds
CN100340154C (zh) 无瓣海桑的种苗繁育方法
CN102138513B (zh) 一种人工控制的海底藻场构建方法
CN105746330B (zh) 一种龙须菜的池塘养殖方法
CN102138512B (zh) 一种固着生活型海藻幼苗海面撒播方法
CN104351034B (zh) 一种用于海洋生态修复的喜盐草苗种人工培养方法
Aaron-Amper et al. Culture of the tropical brown seaweed Sargassum aquifolium: From hatchery to field out-planting
JP2006320292A (ja) 海苔の養殖方法
KR20190124042A (ko) 김 실내 양식 시스템
CN111492966B (zh) 一种泰来草的育苗方法
KR101594950B1 (ko) 갈조류 유리배우체의 대량배양 채묘장치
JP7276772B2 (ja) 海藻育成方法および海藻育成装置
JP6621341B2 (ja) イワズタ科イワズタ属緑藻の養殖方法
CN105210843A (zh) 一种龙须菜的养殖方法
CN105075845B (zh) 高品质羊栖菜的选育方法
CN108990675A (zh) 一种桐花树扦插繁育的方法
JP4767241B2 (ja) スジアオノリの直播種苗養殖方法及びスジアオノリの海水循環式養殖装置
JP2021036778A (ja) 紅藻類アマノリ属の陸上養殖方法
de Oliveira Fernandes et al. Effect of fertilization pulses on the production of Gracilaria birdiae seedlings under laboratory and field conditions
JP2011254759A (ja) 閉鎖性水域の水質浄化方法
JP2008125422A (ja) 海苔の単細胞化方法及び養殖方法
CN1326449C (zh) 一种羊栖菜幼孢子体苗的保存方法
KR101957022B1 (ko) 모자반류 접합자를 자연석인 현무암에 부착 및 생장시켜 바다숲을 조성하는 신규 바다숲 조성방법
Hwang et al. Cultivation of a brown alga, Undariopsis peterseniana (Kjellman) Miyabe and Okamura, as a warm-temperature species by artificial seed production in Korea

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230926