JP7276772B2 - 海藻育成方法および海藻育成装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態に係る海藻育成装置および海藻育成方法について、図1および図2を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態における海藻育成装置1の模式図である。図2は、本実施形態における海藻育成方法の一例を示すフローチャートである。
海藻育成装置1は、図1に示すように、気送管10(気体吐出部、流動部)と、基質20と、容器30と、光照射部60とを備える。
容器30は、海藻40を育成させるために用いる。容器30には、水(海水)が入れられる。容器30の形状および大きさは特に限定されず、費用、設置場所および育成する海藻40の大きさなどに応じてどのようなものを用いてもよい。例えば図1では、鉛直方向に延伸した容器30を一例として示している。なお、後述するように、海藻育成装置1では、海藻40の葉体を容器30の鉛直方向に延伸させて育成するため、容器30を小型化できる。
水は、海水または人工的に海水に含まれる成分を模した液体(以降、「人工海水」と称する)であってよく、海藻40を育成できる水であれば特に限定されない。水に含まれる成分は、特に限定されず育成する海藻40の種類に応じて変更してよい。具体的には、水は、海藻40の種類に応じて水温、栄養塩を含む成分、溶存酸素、電気伝導率(EC)、水素イオン指数(pH)および酸化還元電位(ORP)を適宜調整してよい。
基質20は、海藻40を採苗することにより着生させ、育成させるために用いる。基質20は、糸、ロープ、網またはブロックなどであってよく、網またはロープであることがより好ましい。基質20として網またはロープを用いることにより、基質20の回収および入手が容易となる。さらに、基質20として網またはロープを用いることにより、基質20を軽量化することができる。
気送管10は、容器30内の水に空気を供給する管である。気送管10の下端部は、容器30の下方であって基質20の近傍に位置しており、下端部から容器30内の水に空気を供給する。気送管10から供給された空気により、容器30内の水に酸素および二酸化炭素が供給される。すなわち、気送管10は、気体吐出部として機能する。酸素および二酸化炭素を水に供給することにより、海藻40が呼吸または光合成することで水中に含まれる酸素または二酸化炭素が減少した場合であっても、海藻40の育成を促進させることができる。
光照射部60は、海藻40の葉体に対して光を照射する。光照射部60は、海藻40に光を照射できれば光源は特に限定されるものではなく、蛍光灯、LED、または太陽からの自然光の何れを選択してもよい。例えば、屋外にて海藻育成装置1を用いる場合では、光照射部60に要する費用および海藻の成長効率の観点から、光照射部60の光源として太陽からの自然光を用いることが好ましい。
次に、海藻育成装置1を用いた海藻育成方法について図2を用いて説明する。本実施形態における海藻育成方法は、まず、網などの基質20に海藻を採苗する(採苗工程)。本発明に係る海藻育成方法における採苗工程では、基質20に海藻40を採苗できれば採苗方法は特に限定されない。
以下、本発明の一実施形態に係る海藻育成装置2について、図3を用いて海藻育成装置1との違いを主に説明する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔海藻の用意〕
海藻はアマノリ属のアマノリ(Pyropia SP.)を用い、高さ約40cmの円柱状のガラス製容器を用いて海藻を育成した。アマノリは、母藻から放出された胞子を水槽内で網に付着させることにより採苗した。網に採苗したアマノリを、10月中旬に兵庫県沿岸近傍の海面(実海域)で約1か月間育苗することにより、葉体が1~2cm程度に成長させた。アマノリを育苗した網を回収して、アマノリを網ごと冷凍保管した。冷凍保管した、アマノリを育苗した網から、アマノリの葉体が均一に成長した箇所を約50mmの長さの糸状に切出すことにより、海藻を用意した。
(試験液の調製)
海藻の育成試験では、試験液として、国立研究開発法人国立環境研究所微生物系統保存施設推奨培地であるmSWM-3を用いた。なお、mSWM-3の作製では、Red Sea Salt(Red Sea製)を用いて作製した人工海水にて定容した。
育成試験では、円柱状のガラス容器に試験液を2L注水した。試験液を注水したガラス容器は、循環水の水温が14℃以下になるように設定したウォーターバスを用いて、ガラス容器内の試験液を約14℃に冷却した。
実施例2では、注水管および排水管を用いたポンプ循環を行わなかった以外は、実施例1と同様に試験を行った。なお、気送管による曝気により、アマノリの葉体はガラス容器の鉛直上方に向かってなびくことが確認できた。そのため、光はアマノリの葉体がなびいた方向に対して略垂直な方向から照射した。
比較例1では、気送管を用いた曝気を行わなかった以外は、実施例1と同様に試験を行った。なお、注水管および排水管を用いたポンプ循環により、アマノリの葉体はガラス容器の鉛直上方に向かってなびくことが確認できた。そのため、光はアマノリの葉体がなびいた方向に対して略垂直な方向から照射した。
比較例2では、気送管を用いた曝気と、注水管および排水管を用いたポンプ循環とを行わなかった以外は、実施例1と同様に試験を行った。なお、アマノリの葉体は、基質から放射状に展開した状態で静止したことが確認できた。そのため、光はアマノリの葉体が静止した方向に対して略垂直な方向から照射できなかった。
比較例3では、光源をガラス容器上部に設置し、ガラス容器上部から光を照射した以外は、実施例1と同様に試験を行った。アマノリの葉体はガラス容器の鉛直上方に向かってなびくことが確認できた。そのため、光はアマノリの葉体がなびいた方向に対して略垂直な方向から照射できなかった。
比較例4では、光源をガラス容器上部に設置し、ガラス容器上部から光を照射した以外は、実施例2と同様に試験を行った。アマノリの葉体はガラス容器の鉛直上方に向かってなびくことが確認できた。そのため、光はアマノリの葉体がなびいた方向に対して略垂直な方向から照射できなかった。
20、21 基質
30、31 容器
40、41 海藻
60 光照射部
70 注水管(流動部)
71 排水管(流動部)
Claims (3)
- 鉛直方向に延伸する容器内に設けられた基質に海藻を採苗させる採苗工程と、
前記基質に着生した海藻を成長させる成長工程と、を含み、
前記成長工程では、
曝気によって、前記容器内の水に酸素および二酸化炭素を供給するとともに、
酸素および二酸化炭素が供給された前記水を前記容器内で鉛直方向に流動させることにより、前記容器内において前記海藻の葉体を鉛直方向になびかせた状態を維持しつつ、前記葉体に対して鉛直方向と略垂直な方向から光を照射することを特徴とする、海藻育成方法。 - 前記海藻は、アマノリ属であることを特徴とする、請求項1に記載の海藻育成方法。
- 鉛直方向に延伸する容器内の水を曝気することにより、前記水に酸素および二酸化炭素を供給する、気体吐出部と、
前記容器内に設けられる、海藻が採苗される基質と、
前記気体吐出部によって酸素および二酸化炭素が供給された前記水を鉛直方向に流動させることにより、前記海藻の葉体を鉛直方向になびかせる流動部と、
前記流動部によって鉛直方向になびかせられた状態の前記葉体に対して、鉛直方向と略垂直な方向から光を照射する光照射部と、を備えることを特徴とする海藻育成装置。
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