JP2005328810A - 海苔を含む海藻類の陸上養殖装置とその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】海苔を含む海藻類を高品質かつ安定的に生産する養殖装置とその方法を提供する。
【解決手段】回転式網枠2と、陸上に設置する光透過性の養殖容器3と、養給排水装置4と、回転式網枠を回転させることで養殖容器内に相対的な海流を生じさせる回転装置5と、よりなる装置であって、海藻の胞子を植え付けた養殖網を回転式網枠に固定して養殖容器内に収容し海水で浸し連続回転させることで養殖網に対して擬似的な海流を生じさせ、併せて給排水装置により養殖容器内の水位を増減させる事で自然の潮汐と同様の潮汐現象を再現しつつ、養殖容器内の海水温と溶存酸素量と海水中の平均照度を各々計測して養殖容器内の海水中への送気量と照明強度と海水温を増減させ、養殖容器内の海水中に含まれる珪素と燐と窒素と珪酸塩とアンモニア塩のうち一以上の濃度を計測して海水中への養分供給量を増減させて、海苔を含む海藻類を陸上で養殖する装置と方法。
【選択図】図1
【解決手段】回転式網枠2と、陸上に設置する光透過性の養殖容器3と、養給排水装置4と、回転式網枠を回転させることで養殖容器内に相対的な海流を生じさせる回転装置5と、よりなる装置であって、海藻の胞子を植え付けた養殖網を回転式網枠に固定して養殖容器内に収容し海水で浸し連続回転させることで養殖網に対して擬似的な海流を生じさせ、併せて給排水装置により養殖容器内の水位を増減させる事で自然の潮汐と同様の潮汐現象を再現しつつ、養殖容器内の海水温と溶存酸素量と海水中の平均照度を各々計測して養殖容器内の海水中への送気量と照明強度と海水温を増減させ、養殖容器内の海水中に含まれる珪素と燐と窒素と珪酸塩とアンモニア塩のうち一以上の濃度を計測して海水中への養分供給量を増減させて、海苔を含む海藻類を陸上で養殖する装置と方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、海苔を含む海藻類を安定かつ高品質に養殖生産する為の陸上養殖装置とその方法に関する。
従来の海苔を含む海藻類の養殖用装置とその方法は、専ら海上に養殖網を敷設して自然環境の中で実施する事に関するものが数多あり、一部には陸上で養殖を行う為の装置とその方法がある。(例えば特許文献1参照)
特願平5−342392号
以上に述べた養殖に関する装置と方法の類は、作業の効率や安全性の改善に質するものが殆どであり、養殖を行う海域の水温や日照、更に栄養状態や病気発生の有無などの自然要因によって収穫量と品質に大きなばらつきが生じることを防ぐ事はできない。
また、海苔を含む海藻類を陸上において養殖する装置の類にあっても、養殖用の容器を平地に平面展開し配管または水路にて連結してなるものであり、生産量増加に比例して所要面積の拡張が必要であり生産コストの増大を招いて敷地による制限を生じ、更に養殖容器内の海水温、溶存酸素量、栄養成分の濃度、養殖網への照度、潮汐と海流、等の養殖に不可欠な環境要因の再現と制御を適切に行うことが困難であり、収穫量と品質に大きなばらつきが生じることを防ぐ事はできない。本発明は海苔を含む海藻類を高品質かつ安定的に生産する為に不可欠の海水水温や溶存酸素量、栄養状態、海苔網への照度、潮汐と海流、等の環境要因を、陸上に設置した養殖容器内で人工的に再現し制御を行う事のできる養殖装置とその方法を提供する事を目的とする。
本発明は、養殖網を固定した枠を回転軸に複数取付けて回転できる回転式網枠と、回転式網枠を収容して海水で満たした状態で回転させる事ができるだけの容積を有する光透過性の素材を含む材料で製作した陸上に設置する養殖容器と、養殖装置内へ海水の注水と排水を行う給排水装置と、養殖容器内に収容した回転式網枠を回転させることで養殖容器内に相対的な海流を生じさせる回転装置をくみあわせて陸上にて海苔を含む海藻類を養殖できる装置を提供し、海苔を含む海藻の胞子を植え付けた養殖網を回転式網枠に固定して養殖容器内に収容し海水で浸して連続回転させることで養殖網に対して人工的に海流を生じさせながら、給排水装置により養殖容器内の水位を増減させる事により自然の潮汐と同様の潮汐現象を再現しつつ、養殖容器内の海水温と溶存酸素量と海水中の平均照度を各々計測して養殖容器内の海水中への送気量と照明強度と海水温を増減させながら養殖容器内の海水中に含まれる珪素と燐と窒素と珪酸塩とアンモニア塩のうち一以上の濃度を計測することで海水中への養分供給量を増減させ、海苔を含む海藻類を陸上で養殖する方法を提供する事で上記の課題を解決したものである。
海苔を含む海藻類の養殖を実施する為に不可欠な環境を、陸上で人工的に再現し制御することによって、海の自然環境と異なり海水水温や日照、更に栄養状態や病気発生の有無などの要因変動による収穫量と品質に大きく影響を受ける事が無くなり、収穫量と品質の安定化を図る事を可能とすることで養殖事業者の経営改善に質するとともに、消費者に良質の海苔を含む海藻類を安定した価格で提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図1と図2によって説明する。
陸上に光透過性材質を含む材料で製作された養殖容器3を設置し、海苔を含む海藻の胞子を植え付けた養殖網1を固定した回転式網枠2を収納する。養殖容器3内を給排水装置4により海水で満たした状態にする。この時に給水する海水は紫外線殺菌装置により薬剤を使用せずに殺菌を施すことが望ましい。以後は養殖容器3内で回転装置5により回転式網枠2を緩やかに回転させて養殖網1に対する人工的な水流を連続的に発生させ、同時に養殖容器3内の水位を給排水装置4により自然の海で生じる潮汐を模した周期で増減させる事で回転式網枠2に対して人工的に干満の差を再現する。
以上の制御を行いながら、センサー装置7によって養殖容器3内の海水中に含まれる珪素と燐と窒素と珪酸塩とアンモニア塩の各栄養成分濃度と、海水の温度、海水中の溶存酸素量、海水中の照度を各々計測して、溶存酸素量と栄養濃度が過不足とならぬように、環境制御装置6によって養殖容器3内の海水中への送気量と照度および水温を増減させることにより、海藻類の光合成を制御しながら生育状況の監視を行い海苔を含む海藻類の陸上養殖を実施する。
1、養殖網
2、回転式網枠
3、養殖容器
4、給排水装置
5、回転装置
6、環境制御装置
7、センサー装置
2、回転式網枠
3、養殖容器
4、給排水装置
5、回転装置
6、環境制御装置
7、センサー装置
Claims (2)
- 養殖網を固定した枠を回転軸に複数取付けて回転できる回転式網枠と、回転式網枠を収容して海水で満たした状態で回転させる事ができる容積を持ち光透過性の素材を含む材料で製作して陸上に設置する養殖容器と、養殖装置内へ海水の注水と排水を行う給排水装置と、養殖容器内に収容した回転式網枠を回転させることで養殖容器内に相対的な海流を生じさせる回転装置と、をしてなる海苔を含む海藻類を陸上で養殖する装置。
- 養殖網を固定した枠を回転軸に複数取付けて回転できる回転式網枠と、回転式網枠を収容して海水で満たした状態で回転させる事ができる容積を持ち光透過性の素材を含む材料で製作した陸上に設置する養殖容器と、養殖装置内へ海水の注水と排水を行う給排水装置と、養殖容器内に収容した回転式網枠を回転させることで養殖容器内に相対的な海流を生じさせる回転装置と、をしてなる装置であって、海苔を含む海藻の胞子を植え付けた養殖網を回転式網枠に固定して養殖容器内に収容し海水で浸し連続回転させることで養殖網に対して擬似的な海流を生じさせつつ、給排水装置によって養殖容器内の水位を増減させる事で自然の潮汐と同様の潮汐現象を再現し、養殖容器内の海水温と溶存酸素量と海水中の平均照度を各々計測して養殖容器内の海水中への送気量と照明強度と海水温を増減させ、養殖容器内の海水中に含まれる珪素と燐と窒素と珪酸塩とアンモニア塩のうち一以上の濃度を計測して海水中への養分供給量を増減させてなる、海苔を含む海藻類を陸上で養殖する装置と方法。
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JP2004174831A JP2005328810A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 海苔を含む海藻類の陸上養殖装置とその方法 |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20190124042A (ko) * | 2018-04-25 | 2019-11-04 | 문경현 | 김 실내 양식 시스템 |
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-
2004
- 2004-05-17 JP JP2004174831A patent/JP2005328810A/ja active Pending
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