JP2021035202A - 電源装置 - Google Patents

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弘嗣 大畠
Hiroshi Ohata
弘嗣 大畠
高松 直義
Naoyoshi Takamatsu
直義 高松
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Abstract

【課題】複数の電圧規格に対応して、DC充電器により蓄電池を充電することができる電源装置を提供すること。【解決手段】蓄電池と、第1コンデンサ及び第2コンデンサが互いに直列に接続されたコンデンサ部と、3レベルインバータがU相とV相とW相との3相分、前記蓄電池と並列に接続された電力変換器と、を備えた電源装置であって、第1コンデンサまたは第2コンデンサのP端子及びN端子は、DC充電器のP端子及びN端子が電気的に接続される接続端子として設けられており、DC充電器によって蓄電池を充電する直結モード及び昇圧モードを有しており、昇圧モードのときに、モータジェネレータの回転を防止するモータジェネレータ回転防止手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関する。
特許文献1に開示された電動車両向けの電力変換装置は、モータジェネレータ駆動用のインバータに、充電器としての機能の一部を兼ねるようにすることによって、外部充電器であるAC充電器を用いてバッテリを充電するための車載部品を最小限に抑えることができ、電動車両の重量及び価格を低減させることができるとされている。
特開2007−252074号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、AC充電用でありDC充電用ではない。近年、電動車両に搭載されたモータジェネレータ駆動用のバッテリを充電する際に用いられるDC充電器としては、例えば、最大電圧が400[V]級(150[kW])と800[V]級(350[kW])との2種類のものがあり、電動車両側で複数の電圧規格に対応してバッテリを充電できることが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の電圧規格に対応して、DC充電器により蓄電池を充電することができる電源装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源装置は、蓄電池と、前記蓄電池の正極側端子と負極側端子との間に、第1コンデンサ及び第2コンデンサが互いに直列に接続されたコンデンサ部と、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子、第1ダイオード及び第2ダイオード、からなり、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のオンとオフとを切り替えて、3レベルの電圧をモータジェネレータに出力可能な3レベルインバータが、U相とV相とW相との3相分、前記蓄電池と並列に接続された電力変換器と、を備えた電源装置であって、前記第1コンデンサまたは前記第2コンデンサのP端子及びN端子は、DC充電器のP端子及びN端子が接続される接続端子として設けられており、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとのうち、前記P端子及び前記N端子と電気的に接続されている側のコンデンサの電圧を、プリチャージによって前記蓄電池の電圧と同じにし、他方のコンデンサの電荷を放電させて0[V]にして、前記電力変換器の全てのスイッチング素子をオフにした状態で、前記DC充電器から前記蓄電池に電圧を供給して、前記蓄電池を充電する直結モードと、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電圧を前記蓄電池の電圧の1/2にし、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のオンとオフとを切り替えて、前記DC充電器から出力され前記電力変換器を介して前記モータジェネレータのコイルに供給された電流が、前記モータジェネレータ側から前記電力変換器の下アーム側を流れるようにした状態と、前記モータジェネレータ側から前記電力変換器の上アーム側を流れるようにした状態とを、交互に切り替えることにより、前記DC充電器から前記蓄電池に供給される電圧を、前記コイルをリアクトルとして用いて昇圧して、前記蓄電池を充電する昇圧モードと、を有しており、前記昇圧モードのときに、前記モータジェネレータの回転を防止するモータジェネレータ回転防止手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る電源装置は、直結モードと昇圧モードとを有することによって、DC充電器の最大電圧が蓄電池の電圧以上の場合にも、DC充電器の最大電圧が蓄電池の電圧よりも低い場合にも充電可能であり、複数の電圧規格に対応して、DC充電器により蓄電池を充電することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電力システムの構成図である。 図2は、直結モードによってDC充電器によりバッテリを充電する際の回路状態を示した図である。 図3は、昇圧モードによってDC充電器によりバッテリを充電する際に、電力変換器の下アームをオンにした場合での回路状態を示した図である。 図4は、図3に示した回路を簡略化して示した図である。 図5は、昇圧モードによってDC充電器によりバッテリを充電する際に、電力変換器の上アームをオンにした場合での回路状態を示した図である。 図6は、図5に示した回路を簡略化して示した図である。 図7は、実施形態に係る電力システムの構成を示すブロック図である。 図8は、下アーム及び上アームのオンとオフとの切り替えのタイミングの一例を示した図である。 図9は、d軸電流を流すためのベクトル合成の一例を示したベクトル図である。 図10は、昇圧モード時の電流の流し方の第1例を示した図である。 図11は、昇圧モード時の電流の流し方の第2例を示した図である。 図12は、昇圧モード時の電流の流し方の第3例を示した図である。 図13は、昇圧モード時の電流の流し方の第4例を示した図である。 図14は、昇圧モード時の電流の流し方の第5例を示した図である。 図15は、昇圧モード時の電流の流し方の第6例を示した図である。
以下に、本発明に係る電源装置の実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る電力システムの構成図である。実施形態に係る電力システムは、電気自動車や、ハイブリッド車両、PHV(Plug−in Hybrid Vehicle)やREEV(Range Extended Electric Vehicle)等の電力を利用した走行が可能な電動車両に適用される。
実施形態に係る電力システムは、電源装置10とモータジェネレータ20とDC充電器30などによって構成されている。なお、実施形態に係る電力システムのうち、電源装置10及びモータジェネレータ20は前記電動車両に搭載されており、DC充電器30は前記電動車両の外部に設置された外部充電設備などに設けられている。
電源装置10は、バッテリ12、コンデンサ部16、電力変換器18、及び、ECU(Electronic Control Unit)60などを備えている。電源装置10は、モータジェネレータ20と電気的に接続されている。
バッテリ12は、高電圧バッテリとして充放電可能な蓄電池である。バッテリ12としては、例えば、リチウムイオン組電池、ニッケル水素組電池の他、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等を用いることができる。
コンデンサ部16は、バッテリ12の正極側端子(正母線22)とバッテリ12の負極側端子(負母線24)との間に、互いに直列に接続された、第1コンデンサであるコンデンサC1と第2コンデンサであるコンデンサC2とによって構成されている。コンデンサC1とコンデンサC2とは、中性点で互いに接続されている。つまり、コンデンサC1は、一方側の端子が正母線22に接続され、他方側の端子が中性点に接続されている。また、コンデンサC2は、一方側の端子が中性点に接続され、他方側の端子が負母線24に接続されている。したがって、コンデンサC1,C2が同じように充放電を行って常に同じ電荷を蓄積しているとすれば、中性点と負母線24との間の電圧である中性点電圧は、バッテリ12の電圧の半分の電圧にクランプされることになる。なお、中性点電圧は、コンデンサC2の端子間電圧である電圧VC2に相当する。また、図1中のVC1は、コンデンサC1の端子間電圧である。
電力変換器18は、正母線22と中性点との間の電圧である正側電圧が供給される上アーム、及び、中性点と負母線24との間の電圧である負側電圧が供給される下アームで構成されている。電力変換器18では、上アームと下アームとが、正母線22と負母線24との間に直列に多重化されて配置されており、3レベルの三相AC電圧をモータジェネレータ20に出力することが可能となっている。
また、電力変換器18は、U相電圧をモータジェネレータ20に出力するU相アームと、V相電圧をモータジェネレータ20に出力するV相アームと、W相電圧をモータジェネレータ20に出力するW相アームとを備えている。
U相アームでは、正母線22から負母線24に向かって4つのスイッチング素子SU1,SU2,SU3,SU4が、この順に直列に接続されている。なお、スイッチング素子SU1,SU2,SU3,SU4は、それぞれU相アームにおける第1スイッチング素子〜第4スイッチング素子である。スイッチング素子SU1,SU2,SU3,SU4は、半導体素子に対してダイオードが並列に逆接続された構成となっている。なお、逆接続とは、例えば、半導体素子のドレイン端子にダイオードのカソード端子が接続され、半導体素子のソース端子にダイオードのアノード端子が接続されるものである。スイッチング素子SU1とスイッチング素子SU2との接続点と、スイッチング素子SU3とスイッチング素子SU4との接続点とには、直列に逆接続された2つのダイオードDU1,DU2が並列に接続されている。この2つのダイオードDU1,DU2の間の接続点は、コンデンサ部16の中性点に接続されている。かかる構成において、スイッチング素子SU2とスイッチング素子SU3との間の接続点からモータジェネレータ20にU相電圧が出力される。
V相アームでは、正母線22から負母線24に向かって4つのスイッチング素子SV1,SV2,SV3,SV4が、この順に直列に接続されている。なお、スイッチング素子SV1,SV2,SV3,SV4は、それぞれV相アームにおける第1スイッチング素子〜第4スイッチング素子である。スイッチング素子SV1,SV2,SV3,SV4は、半導体素子に対してダイオードが並列に逆接続された構成となっている。スイッチング素子SV1とスイッチング素子SV2との接続点と、スイッチング素子SV3とスイッチング素子SV4との接続点とには、直列に逆接続された2つのダイオードDV1,DV2が並列に接続されている。この2つのダイオードDV1,DV2の間の接続点は、コンデンサ部16の中性点に接続されている。かかる構成において、スイッチング素子SV2とスイッチング素子SV3との間の接続点からモータジェネレータ20にV相電圧が出力される。
W相アームでは、正母線22から負母線24に向かって4つのスイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4が、この順に直列に接続されている。なお、スイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4は、それぞれW相アームにおける第1スイッチング素子〜第4スイッチング素子である。スイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4は、半導体素子に対してダイオードが並列に逆接続されて構成されている。スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW2との接続点と、スイッチング素子SW3とスイッチング素子SW4との接続点とには、直列に逆接続された2つのダイオードDW1,DW2が並列に接続されている。この2つのダイオードDW1,DW2の間の接続点は、コンデンサ部16の中性点に接続されている。かかる構成において、スイッチング素子SW2とスイッチング素子SW3との間の接続点からモータジェネレータ20にW相電圧が出力される。
本実施形態において、電力変換器18の各スイッチング素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などを用いることができる。
モータジェネレータ20は、前記電動車両に搭載される回転電機であり、バッテリ12から出力されたDC電圧が、電力変換器18によって三相AC電圧に変換されて供給されるときにモータとして作用し、車両を走行させるための駆動力を発生する。一方、モータジェネレータ20は、車両が制動されるときに発電機として作用し、制動エネルギーを回収して三相AC電圧として出力する。そして、この三相AC電圧が電力変換器18によってDC電圧に変換されてバッテリ12に供給されることにより、バッテリ12が充電される。
ECU60は、電源装置10などの動作を制御する電子制御装置である。
DC充電器30は、バッテリ12を充電するために車両外部に設けられた外部充電器である。DC充電器30は、DC充電器30の不図示のプラグと車両側の不図示のコネクタとを接続するための充電器接続部50で、電源装置10側と電気的に接続される2つの端子であるP端子32P及びN端子32Nを有している。なお、DC充電器30と電力変換器18との間には、リレーやリアクトルなどが電気的に接続されていても良い。
図1に示すように、DC充電器30のP端子32Pは、コンデンサC2のP端子PTC2と電気的に接続されている。また、DC充電器30のN端子32Nは、コンデンサC2のN端子NTC2と電気的に接続されている。なお、DC充電器30のP端子32P及びN端子32Nは、コンデンサC1のP端子及びN端子と電気的に接続してもよい。言い換えれば、実施形態に係る電源装置10では、コンデンサC1またはコンデンサC2のP端子及びN端子が、DC充電器30のP端子32P及びN端子32Nが接続される接続端子として設けられている。
実施形態に係る電源装置10においては、DC充電器30によってバッテリ12を充電する際に、DC充電器30の最大電圧がバッテリ12の電圧以上の場合に適用する直結モードと、DC充電器30の最大電圧がバッテリ12の電圧よりも低い場合に適用する昇圧モードとを有している。
図2は、直結モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する際の回路状態を示した図である。なお、図2では、DC充電器30の最大電圧が800[V]であり、バッテリ12の電圧が800[V]である。
直結モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する際には、まず、コンデンサC1,C2のうち、DC充電器30のP端子32P及びN端子32Nと電気的に接続されている側のコンデンサであるコンデンサC2の電圧を、プリチャージによってバッテリ12の電圧と同じ800[V]にし、他方のコンデンサであるコンデンサC1を電荷を放電させて0[V]にする。そして、図2に示すように、ECU60によって電力変換器18の全てのスイッチング素子をオフにした状態で、DC充電器30からバッテリ12にDC電圧を供給して、バッテリ12を充電する。
直結モードでは、電力変換器18の各スイッチング素子のオンとオフとを切り替えるスイッチング動作を行わずに済むため、充電効率を高くできるとともに、充電のためのインバータ素子や冷却機構の追加を抑制することができる。
図3は、昇圧モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する際に、電力変換器18の下アームをオンにした場合での回路状態を示した図である。図4は、図3に示した回路を簡略化して示した図である。図5は、昇圧モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する際に、電力変換器18の上アームをオンにした場合での回路状態を示した図である。図6は、図5に示した回路を簡略化して示した図である。
なお、本実施形態では、昇圧モードにおいて、モータジェネレータ20側から電力変換器18の下アーム側を電流が流れるようにした状態を、「下アームがオンの状態」という。また、本実施形態では、昇圧モードにおいて、モータジェネレータ20側から電力変換器18の上アーム側を電流が流れるようにした状態を、「上アームがオンの状態」という。
昇圧モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する際には、まず、コンデンサC1,C2の電圧VC1,VC2を、それぞれバッテリ12の電圧(800[V])の1/2である400[V]にする。また、DC充電器30の電圧もバッテリ12の電圧(800[V])の1/2である400[V]にする。なお、DC充電器30の電圧としては、バッテリ12の電圧の1/2よりも多少高くても良い。
昇圧モードでは、モータジェネレータ20に設けられたコイルをリアクトルとして用いて、DC充電器30の電圧を昇圧し、バッテリ12の充電を行う。
そして、例えば、電力変換器18を下アームがオンの状態にする。すなわち、図3に示すように、スイッチング素子SU1,SU4と、スイッチング素子SV1,SV2と、スイッチング素子SW1,SW2とをオフのまま、スイッチング素子SU2,SU3と、スイッチング素子SV3,SV4と、スイッチング素子SW3,SW4とをオフからオンに切り替える。これにより、DC充電器30のP端子32Pから出力された電流は、電力変換器18のU相アームを介してモータジェネレータ20のU相コイルに入力される。そして、モータジェネレータ20のV相コイル及びW相コイルから電力変換器18に出力された電流は、V相アームのスイッチング素子SV3,SV4と、W相アームのスイッチング素子SW3,SW4とを通って、DC充電器30のN端子32Nに入力される。
このような下アームがオンの状態(図4中の下アームのスイッチング素子S2がオンの状態)では、図4に示すように、モータジェネレータ20のコイルがリアクトルLとして機能して電力を蓄える。
次に、電力変換器18を下アームがオンの状態から上アームがオンの状態に切り替える。すなわち、図5に示すように、スイッチング素子SV1,SV2と、スイッチング素子SW1,SW2とをオフからオンに切り替えるとともに、スイッチング素子SV3,SV4と、スイッチング素子SW3,SW4とをオンからオフに切り替える。これにより、DC充電器30のP端子32Pから出力された電流は、電力変換器18のU相アームを介してモータジェネレータ20のU相コイルに供給される。そして、モータジェネレータ20のV相コイル及びW相コイルから電力変換器18に出力された電流は、V相アームのスイッチング素子SV1,SV2と、W相アームのスイッチング素子SW1,SW2とを通って、バッテリ12に入力され、バッテリ12が充電される。
昇圧モードでは、下アームがオンの状態(図4中の下アームのスイッチング素子S1がオンの状態)から、上アームがオンの状態(図6中の上アームのスイッチング素子S2がオンの状態)に切り替えることによって、下アームがオンの状態のときにモータジェネレータ20のコイル(リアクトルL)に蓄えられていた電力が放電されることにより、DC充電器30からバッテリ12に供給される充電電圧が昇圧される。そのため、DC充電器30の最大電圧がバッテリ12の電圧よりも低い場合でも、DC充電器30によってバッテリ12を充電することができる。
また、昇圧モードでは、昇圧するために必要なリアクトルをモータジェネレータ20のコイルで代用するため、別途で昇圧するため専用のリアクトルを設ける場合よりも、コスト及び体格を低減することができる。
以上のように、実施形態に係る電源装置10においては、直結モードと昇圧モードとを有することによって、複数の電圧規格に対応して、例えば、400[V]級と800[V]級との両方のDC充電器30で、高電圧バッテリであるバッテリ12を充電することができる。
図7は、実施形態に係る電力システムの構成を示すブロック図である。図7を用いて、昇圧モード時に電力変換器18の各スイッチング素子のオンとオフとを切り替えるためのゲート信号の生成方法の一例について説明する。
図7に示すように、ECU60は、充電制御部62及びゲート信号生成部64などを備えている。
充電制御部62には、図示されていないシステム制御部から出力された充電電圧指令VHcom信号、電力変換器18に設けられた不図示の電圧計から出力された充電電圧VH信号、及び、DC充電器30から出力された充電器情報信号などの各種信号が入力される。なお、充電電圧VHは、コンデンサ部16におけるコンデンサC1,C2の両端電圧である。充電制御部62は、DC充電器30からの充電器情報信号に基づいて、DC充電器30の最大電圧とバッテリ12の電圧とを比較する。そして、DC充電器30の最大電圧がバッテリ12の電圧以上の場合には、直結モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する。一方、DC充電器30の最大電圧がバッテリ12の電圧よりも低い場合には、昇圧モードによってDC充電器30によりバッテリ12を充電する。
また、充電制御部62は、昇圧モード時に、充電電圧指令VHcom信号及び充電電圧VH信号などに基づいて、充電電圧VHを昇圧させるフィードバック制御(PI制御)を行う。このフィードバック制御(PI制御)では、図8の矩形パルスで示されるような、下アームがオンの状態と上アームがオンの状態とのdutyを、下記数式(1)を用いて算出する。なお、図8中の「T」は、キャリア周期である。また、図8において、矩形パルスのハイレベルは、下アームがオンの状態を意味し、矩形パルスのローレベルは、上アームがオンの状態を意味する。
duty=Kp(VHcom−VH)+Ki∫(VHcom−VH)dt・・・(1)
なお、上記数式(1)中、「Kp」は比例ゲインであり、「Ki」は積分ゲインである。
このようにして算出された前記dutyの情報は、充電制御部62からゲート信号生成部64に出力される。
ゲート信号生成部64は、昇圧モード時に、前記duty及びキャリア周期Tなどに基づいて、下アームがオンの状態または上アームがオンの状態となるように、電力変換器18の各スイッチング素子のオンとオフとを切り替えるためのゲート信号を生成し、その生成したゲート信号を各スイッチング素子に出力する。
ここで、本実施形態では、昇圧モードでDC充電器30によってバッテリ12を充電する場合に、モータジェネレータ20のコイルに電流を流すため、モータジェネレータ20の回転を防止するためのモータジェネレータ回転防止手段を有している。モータジェネレータ回転防止手段としては、例えば、下記(A)〜(E)のいずれかの方法が適用可能となっている。
(A)モータジェネレータ20にd軸電流のみが流れるように制御する。
(B)機械ブレーキを併用する(ブレーキやギアロック等)。
(C)モータジェネレータ20として、回転磁界を作らないトルクが発生しない誘導モータを使用する。
(D)モータジェネレータ20として、ロータを界磁しないとトルクが発生しない可変界磁モータを使用する。
(E)クラッチなどで動力を切り離す。
なお、上記(A)〜(E)の方法以外の方法によって、モータジェネレータ20の回転を防止しても良い。
次に、モータジェネレータ回転防止手段の一例として、上記の「(A)モータジェネレータ20にd軸電流のみが流れるように制御する。」場合について説明する。
図9は、d軸電流を流すためのベクトル合成の一例を示したベクトル図である。図9において、(1)、(3)、(5)の向きは、それぞれ、+U軸方向、+V軸方向、+W軸方向に相当し、(4)、(6)、(2)の向きは、それぞれ、−U軸方向、−V軸方向、−W軸方向に相当する。そして、図9に示した例では、一般的なPWMの考え方と同じで、(1)の向きの電流ベクトルと、(2)の向きの電流ベクトルとを組み合わせて、d軸電流を流す。
図10は、昇圧モード時の電流の流し方の第1例を示した図である。図11は、昇圧モード時の電流の流し方の第2例を示した図である。図12は、昇圧モード時の電流の流し方の第3例を示した図である。図13は、昇圧モード時の電流の流し方の第4例を示した図である。図14は、昇圧モード時の電流の流し方の第5例を示した図である。図15は、昇圧モード時の電流の流し方の第6例を示した図である。
実施形態に係る電源装置10では、図10〜図15に示すように、電力変換器18の各スイッチング素子のオンとオフとの切り替えを制御することによって、モータジェネレータ20の任意の位相、言い換えれば、図中の(1)〜(6)の任意の向きに電流を流すことができる。そのため、実施形態に係る電源装置10では、昇圧モード時に、モータジェネレータ20のトルクが発生しないよう、上記(1)〜(6)の任意の向きの電流ベクトルを組み合わせて、モータジェネレータ20に対してq軸電流は流さずにd軸電流のみを流すことができる。
これにより、昇圧モードでの充電時にモータジェネレータ20が回転しないため、安全性を確保することができる。
10 電源装置
12 バッテリ
16 コンデンサ部
18 電力変換器
20 モータジェネレータ
22 正母線
24 負母線
30 DC充電器
32N N端子
32P P端子
50 充電器接続部
60 ECU
62 充電制御部
64 ゲート信号生成部
C1,C2 コンデンサ
DU1,DU2,DV1,DV2,DW1,DW2 ダイオード
NTC2 N端子
PTC2 P端子
SU1,SV1,SW1 スイッチング素子
SU2,SV2,SW2 スイッチング素子
SU3,SV3,SW3 スイッチング素子
SU4,SV4,SW4 スイッチング素子

Claims (1)

  1. 蓄電池と、
    前記蓄電池の正極側端子と負極側端子との間に、第1コンデンサ及び第2コンデンサが互いに直列に接続されたコンデンサ部と、
    第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子、第1ダイオード及び第2ダイオード、からなり、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のオンとオフとを切り替えて、3レベルの電圧をモータジェネレータに出力可能な3レベルインバータが、U相とV相とW相との3相分、前記蓄電池と並列に接続された電力変換器と、
    を備えた電源装置であって、
    前記第1コンデンサまたは前記第2コンデンサのP端子及びN端子は、DC充電器のP端子及びN端子が接続される接続端子として設けられており、
    前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとのうち、前記P端子及び前記N端子と電気的に接続されている側のコンデンサの電圧を、プリチャージによって前記蓄電池の電圧と同じにし、他方のコンデンサの電荷を放電させて0[V]にして、前記電力変換器の全てのスイッチング素子をオフにした状態で、前記DC充電器から前記蓄電池に電圧を供給して、前記蓄電池を充電する直結モードと、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電圧を前記蓄電池の電圧の1/2にし、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子のオンとオフとを切り替えて、前記DC充電器から出力され前記電力変換器を介して前記モータジェネレータのコイルに供給された電流が、前記モータジェネレータ側から前記電力変換器の下アーム側を流れるようにした状態と、前記モータジェネレータ側から前記電力変換器の上アーム側を流れるようにした状態とを、交互に切り替えることにより、前記DC充電器から前記蓄電池に供給される電圧を、前記コイルをリアクトルとして用いて昇圧して、前記蓄電池を充電する昇圧モードと、を有しており、
    前記昇圧モードのときに、前記モータジェネレータの回転を防止するモータジェネレータ回転防止手段を備えたことを特徴とする電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4119389A1 (en) * 2021-07-13 2023-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle and charging system
WO2024009679A1 (ja) * 2022-07-08 2024-01-11 株式会社デンソー 電力変換装置

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