JP2021033610A - シェアリングサービスにおけるインセンティブ算出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザに貸し出す車両の好適な配置を実現する。【解決手段】余剰レベル特定部22は、各駐車エリアにおける車両10の余剰レベルを特定する。不足レベル特定部23は、各駐車エリアにおける車両10の不足レベルを特定する。特典付与部25は、第1の駐車エリアに駐車している車両を第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、第1の駐車エリアについて特定された余剰レベル及び第2の駐車エリアについて特定された不足レベルに応じた特典を付与する。【選択図】図4
Description
本発明は、ユーザに貸し出す車両を配置するための技術に関する。
自転車等の車両をユーザに貸し出すシェアリングサービスが普及している。このサービスにおいては、車両の駐車エリアが予め決まっており、ユーザは任意の駐車エリアにて借りた車両を利用した後、任意の駐車エリアへと返却する。このため、時間の経過とともに、それぞれの駐車エリアに駐車されている車両の数に偏りが生じてくる。そこで、このサービスの運営者は、トラック等の運搬手段を用いて、車両が余剰となっている駐車エリアから車両が不足している駐車エリアへと車両を運搬するようにしている。運営者にとってこのような作業の負担やコストは大きい。
このような背景に鑑み、特許文献1,2には、車両が余剰となる地点から車両が不足している地点へと車両を移動させてくれるユーザに対し、その不足度や移動の早さに応じた特典を付与することで、車両の配置を促す仕組みが開示されている。
特許文献1,2に開示された仕組みのように、車両が不足している地点に車両を移動させることは重要である。一方で、1つの駐車エリアにおいて駐車可能な台数を超える車両が駐車されるような事態も回避すべきである。つまり、駐車エリアにおける車両の不足の度合いと余剰の度合いとの双方をバランスよく考慮して、各車両を各駐車エリアに配置することが望ましい。本発明は、ユーザに貸し出す車両群について好適な配置を実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、駐車エリアにおける車両の余剰レベルを特定する余剰レベル特定部と、駐車エリアにおける車両の不足レベルを特定する不足レベル特定部と、第1の前記駐車エリアに駐車している車両を第2の前記駐車エリアに移動させたユーザに対して、前記第1の駐車エリアについて特定された前記余剰レベル及び前記第2の駐車エリアについて特定された前記不足レベルに応じた特典を付与する特典付与部とを備えることを特徴とする、シェアリングサービスにおけるインセンティブ算出装置を提供する。
前記余剰レベル特定部は、現時点及び将来において車両が余剰となる余剰レベルを特定するようにしてもよい。
前記不足レベル特定部は、現時点及び将来において車両が不足する不足レベルを特定するようにしてもよい。
前記余剰レベル特定部又は前記不足レベル特定部は、複数の人間の移動を統計的に処理した結果を少なくとも用いて前記特定を行うようにしてもよい。
前記余剰レベル特定部又は前記不足レベル特定部は、前記駐車エリアに駐車されている車両の数の履歴を少なくとも用いて前記特定を行うようにしてもよい。
前記余剰レベル特定部又は前記不足レベル特定部は、さらに天候に関するデータを用いて前記特定を行うようにしてもよい。
前記特典付与部は、行事の開始日時を基準とした所定の期間内に、前記第1の駐車エリアに駐車している車両を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて前記行事が行われる位置に近い前記第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与するようにしてもよい。
前記特典付与部は、行事の終了日時を基準とした所定の期間内に、前記第1の駐車エリアに駐車されている車両を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて前記行事が行われる位置から遠い前記第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与するようにしてもよい。
ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリア群に関する情報と、ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある駐車エリア群に関する情報と、前記ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリアから前記ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある駐車エリアに車両を移動させたときに付与される特典に関する情報とを、前記ユーザに提示する情報提示部を備えるようにしてもよい。
前記情報提示部は、前記ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリア群から前記第1の駐車エリアが前記ユーザにより指定され、前記ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある前記駐車エリア群から前記第2の駐車エリアが前記ユーザにより指定されると、当該第1の駐車エリアから当該第2の駐車エリアへの経路を当該ユーザに提示するようにしてもよい。
本発明によれば、ユーザに貸し出す車両群について好適な配置を実現することが可能となる。
[構成]
図1は、本実施形態において、複数のユーザに対して車両のシェアリングサービスを提供する車両シェアリングシステム1の一例を示す図である。車両シェアリングシステム1は、複数の車両10と、シェアリングサービスにおけるインセンティブ算出装置の一例として機能するサーバ装置20と、複数の移動端末30と、これら車両10、サーバ装置20及び移動端末30を通信可能に接続するネットワーク2とを備える。車両10の駐車エリアは予め決まっており、ユーザは任意の駐車エリアにて借りた車両10を利用した後、任意の駐車エリアへと返却する。サーバ装置20は、ユーザによる各車両10の利用状況を管理するための情報処理を実行する。ネットワーク2は、例えばLTE(Long Term Evolution)等の通信規格の無線通信網であり、図示せぬ無線基地局やその上位装置を含んでいる。なお、図1において車両10及び移動端末30の数は単なる例示に過ぎない。
図1は、本実施形態において、複数のユーザに対して車両のシェアリングサービスを提供する車両シェアリングシステム1の一例を示す図である。車両シェアリングシステム1は、複数の車両10と、シェアリングサービスにおけるインセンティブ算出装置の一例として機能するサーバ装置20と、複数の移動端末30と、これら車両10、サーバ装置20及び移動端末30を通信可能に接続するネットワーク2とを備える。車両10の駐車エリアは予め決まっており、ユーザは任意の駐車エリアにて借りた車両10を利用した後、任意の駐車エリアへと返却する。サーバ装置20は、ユーザによる各車両10の利用状況を管理するための情報処理を実行する。ネットワーク2は、例えばLTE(Long Term Evolution)等の通信規格の無線通信網であり、図示せぬ無線基地局やその上位装置を含んでいる。なお、図1において車両10及び移動端末30の数は単なる例示に過ぎない。
図2は、サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置20は、物理的には、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。サーバ装置20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
サーバ装置20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ2001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ2001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
プロセッサ2001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ2003及び通信装置2004の少なくとも一方からメモリ2002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。サーバ装置20の機能ブロックは、メモリ2002に格納され、プロセッサ2001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ2001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ2001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ2001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワーク2からサーバ装置20に送信されてもよい。
メモリ2002は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ2002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ2002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ2003は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ2003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置2004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置2005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、スイッチなど)である。出力装置2006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイなど)である。なお、入力装置2005及び出力装置2006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
プロセッサ2001、メモリ2002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
サーバ装置20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ2001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
移動端末30は、例えばスマートホンやタブレット或いはウェアラブル端末等の、ユーザが携帯可能なコンピュータ装置である。移動端末30は、物理的には、サーバ装置20と同様にプロセッサ、メモリ、ストレージ、通信装置、入力装置、出力装置及びこれらを接続するバスを備えるほか、測位装置を備えている。測位装置は、例えばGPS(Global Positioning System)等によって移動端末30の位置を測位する。なお、移動端末30の通信装置は無線通信に適した構成、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどの構成を含んでいてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、移動端末30の通信装置によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などが移動端末30のプロセッサによって実現されてもよい。
図3は、車両10の電気的なハードウェア構成を示す図である。車両10は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、駆動装置1007、測位装置1008、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、入力装置1005、出力装置1006は、サーバ装置20が備えるプロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、入力装置2005、出力装置2006と同様の装置群である。この車両10は電動自転車であり、駆動装置1007は電力によって車輪を駆動するためのモータや電源を備えている。測位装置1008は、例えばGPS等によって車両10の位置を測位する。
なお、通信装置1004は無線通信に適した構成、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどの構成を含んでいてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
図4は、車両シェアリングシステム1の機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、サーバ装置20において、取得部21、余剰レベル特定部22、不足レベル特定部23、情報提示部24、特典付与部25及び記憶部26という機能が実現される。これらの各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
取得部21は、例えば車両10や移動端末30からネットワーク2経由で各種の情報を取得する。また、取得部21は、図示せぬ装置(例えば後述する人口統計移動データを解析して保持する装置)からネットワーク2経由で各種の情報を取得する。
余剰レベル特定部22は、各駐車エリアにおける車両10の余剰レベルを特定する。余剰レベルとは、各駐車エリアにおける現時点の駐車率(駐車している車両の数/駐車容量台数)を基準にして、例えばスマートホン等の位置追跡を行うことにより複数の人間の移動状況を時間及び空間単位で統計的に処理した結果(いわゆる人口空間移動データ)や、駐車エリアに駐車されている車両10の数の履歴を用いて算出された値であり、現時点及び将来において車両10が余剰となる度合いを意味する概念である。各駐車エリアにおける現時点の駐車率を用いることで、現時点における車両10の余剰の度合いを特定することができるが、さらに人口空間移動データや車両10の数の履歴を用いることで、将来における需要に対する車両10の余剰の度合いを推定することができる。
具体的には、或る駐車エリアを含む地域について人口空間移動データに基づいて例えば1時間後にその地域に流入する人間が増えるという場合には、車両10の需要が大きくなるし、例えば1時間後にその地域から流出する人間が増えるという場合には、車両10の需要が小さくなる。また、或る駐車エリアに駐車されている車両10の数の履歴から、例えば1時間後における車両10の数が多くなると推定されるときは、車両10の供給が大きくなるし(つまり需要の増加に耐えうる可能性が高くなる)、また、或る駐車エリアに駐車されている車両10の数の履歴から、例えば1時間後における車両10の数が少なくなると推定されるときは、車両10の供給が小さくなる(つまり需要の増加に耐えられない可能性が高くなる)。余剰レベル特定部22は、このような観点から所定のアルゴリズムに従い、各駐車エリアにおける車両10の余剰レベルを特定する。このアルゴリズムは、例えば機械学習により生成されてもよい。余剰レベルが高い駐車エリアは、需要に対して車両が過剰であることを意味しており、このような駐車エリアから他の駐車エリアに車両を移動する必要性が高いということになる。
不足レベル特定部23は、各駐車エリアにおける車両10の不足レベルを特定する。不足レベルとは、各駐車エリアにおける現時点の駐車率(駐車している車両の数/駐車容量台数)を基準にして、上述した人口空間移動データや駐車エリアに駐車されている車両の数の履歴を用いて算出された値であり、現時点及び将来において車両が不足となる度合いを意味する概念である。各駐車エリアにおける現時点の駐車率を用いることで、現時点における車両10の不足の度合いを特定することができるが、さらに人口空間移動データや車両の数の履歴を用いることで、将来における需要に対する車両10の不足の度合いを推定することができる。
具体的には、或る駐車エリアを含む地域について人口空間移動データに基づいて例えば1時間後にその地域に流入する人間が増えるという場合には、車両10の需要が大きくなるし、例えば1時間後にその地域から流出する人間が増えるという場合には、車両10の需要が小さくなる。また、或る駐車エリアに駐車されている車両10の数の履歴から、例えば1時間後における車両10の数が多くなると推定されるときは、車両10の供給が大きくなるし(つまり需要の増加に耐えうる可能性が高くなる)、また、或る駐車エリアに駐車されている車両10の数の履歴から、例えば1時間後における車両10の数が少なくなると推定されるときは、車両10の供給が小さくなる(つまり需要の増加に耐えられない可能性が高くなる)。余剰レベルが高い駐車エリアは、需要に対して車両が過剰であることを意味しており、このような駐車エリアから他の駐車エリアに車両を移動する必要性が高いということになる。不足レベル特定部23は、このような観点から所定のアルゴリズムに従い、各駐車エリアにおける車両10の不足レベルを特定する。このアルゴリズムは、例えば機械学習により生成されてもよい。不足レベルが高い駐車エリアは、需要に対して車両が足りていないことを意味しており、このような駐車エリアに対しては他の駐車エリアから車両を移動する必要性が高いということになる。
記憶部26は、各種情報を記憶する。記憶部26によって記憶される情報には、図5に例示する駐車エリアデータベース(以下、データベースをDBという)と、図6に例示する車両DBと、図7に例示するユーザDBとが含まれる。
図5に示すように、駐車エリアDBにおいては、各駐車エリアの名称である「駐車エリア名」と、その駐車エリアの識別情報である「駐車エリアID」と、その駐車エリアの「位置」と、その駐車エリアに駐車可能な車両の台数である「駐車容量台数」と、その駐車エリアにおいて現時点で駐車されている車両の数である「駐車台数」と、その駐車エリアにおける駐車台数を駐車容量台数で除算した「駐車率」と、その駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された「余剰レベル」と、その駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された「不足レベル」とが対応付けられている。例えば駐車エリア名が「A駅前」という駐車エリアの駐車エリアIDは「AID001」であり、その駐車エリアの位置は「p1」であり、その駐車エリアの駐車容量台数が「10」台であり、その駐車エリアの駐車台数が「5」台であり、その駐車エリアの駐車率が「50%」であり、その駐車エリアの余剰レベルは「−」(無し)であり、その駐車エリアの不足レベルは「4」である。
ここでは、余剰レベル及び不足レベルはそれぞれ10段階で表現するものとする。例えば余剰レベルが「10」は車両の余剰の度合いが最も高く、余剰レベルが「1」は車両の余剰の度合いが最も低い。また、例えば不足レベルが「10」は車両の不足の度合いが最も高く、不足レベルが「1」は車両の不足の度合いが最も低い。例えば、「A駅前」という駐車エリアの駐車率と、「D駅前」という駐車エリアの駐車率はともに「50%」であるが、不足レベルはそれぞれ「4」と「2」である。これは、「A駅前」という駐車エリアにおける、現在の駐車台数に対する需要が、「D駅前」という駐車エリアにおける、現在の駐車台数に対する需要よりも大きいために、「A駅前」という駐車エリアの不足レベルが「D駅前」という駐車エリアの不足レベルよりも大きくなっていると考えられる。また、例えば、「C会場」という駐車エリアの駐車率と、「Eビル」という駐車エリアの駐車率はともに「120%」であるが、余剰レベルはそれぞれ「1」と「4」である。これは、「C会場」という駐車エリアにおける、現在の駐車台数に対する将来の需要が、「Eビル」という駐車エリアにおける、現在の駐車台数に対する将来の需要よりも大きいために、「C会場」という駐車エリアの余剰レベルが「Eビル」という駐車エリアの余剰レベルよりも小さくなっていると考えられる。
次に、図6に示すように、車両DBにおいては、車両10の識別情報である「車両ID」と、その車両10の「位置」と、その車両10がユーザに貸し出されているか否かを示す情報である「貸出フラグ」とが対応付けられている。例えば車両IDが「BID001」の車両の位置は「P1」であり、その車両10は貸出フラグ「0」、つまり貸し出されていないことを意味している。一方、例えば車両IDが「BID003」の車両の位置は「P3」であり、その車両10は貸出フラグ「1」、つまり貸し出されていることを意味している。前述した駐車エリアDBにおける「駐車台数」は、駐車エリアの位置と車両10の位置とを照合することにより、算出される。つまり、駐車エリアの位置と車両10の位置とが或る所定の誤差の範囲内であれば、その駐車エリアにその車両が駐車しているということになるから、駐車台数として「1」がカウントされることになる。
次に、図7に示すように、ユーザDBにおいては、ユーザの識別情報である「ユーザID」と、そのユーザに付与されている特典(ここでは「ポイント」)と、そのユーザに車両10が貸し出されているか否かを示す情報である「貸出フラグ」と、貸し出されている車両の「車両ID」とが対応付けられている。例えばユーザIDが「UID001」のユーザに付与されているポイントは「250」ポイントであり、そのユーザに対して貸出フラグ「0」、つまり車両10が貸し出されていないことを意味している。一方、例えばユーザIDが「UID003」のユーザに付与されているポイントは「1020」ポイントであり、そのユーザに対して貸出フラグ「1」、つまり車両ID「BID001」の車両10が貸し出されていることを意味している。
情報提示部24は、車両10を移動させることを希望するユーザに対して、そのユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリア群に関する情報と、ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある駐車エリア群に関する情報を提示する。つまり、情報提示部24は、ユーザが車両10を借りる駐車エリアに関する情報と、ユーザが車両10を返却する駐車エリアに関する情報を提示する。
また、情報提示部24は、ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリアからユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある駐車エリアに車両を移動させたときに付与される特典に関する情報をユーザに提示する。つまり、情報提示部24は、ユーザが車両10を移動させることに対してそのユーザに付与される特典に関する情報を提示する。ここでいう特典とは、車両10の好適な配置を実現するための、ユーザに対するインセンティブに相当するものであり、例えばユーザが金銭の代わりに利用できるポイントやクーポン等である。ただし、特典はこのようなポイントやクーポンに限らず、ユーザにとって価値があるものであればどのようなものであってもよい。
また、情報提示部24は、車両が貸し出される駐車エリア(第1の駐車エリアという)がユーザにより指定され、ユーザの目的地から或る範囲内にある駐車エリア群から車両が返却される駐車エリア(第2の駐車エリアという)がユーザにより指定されると、その第1の駐車エリアからその第2の駐車エリアへの経路を当該ユーザに提示する。
特典付与部25は、ユーザに対して前述した特典を付与する。特典の付与とは、図7に例示したユーザDBにおいて、ユーザIDに対応付けて特典(ポイント)を記憶することを言う。ユーザに付与される特典の算出方法は、前述した第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル、及び、前述した第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベルに応じて算出する方法であればどのようなものであってもよい。例えば、特典付与部25は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100=特典(ここではポイント)という計算式によって、特典を計算してもよい。例えば図5の例において、ユーザが「C会場」という駐車エリアから「A駅前」という駐車エリアに車両を移動させた場合、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル:1)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル:4)×100=400ポイントという特典となる。
[動作]
次に、図8〜10を参照して、本実施形態の動作を説明する。図8において、まず、車両10を借りたいユーザは、移動端末30において所定の操作を行う。この操作に応じて、移動端末30は、ユーザのユーザID、移動端末30の測位装置によって測位された位置である出発地、及びユーザによって指定された目的地等に関する情報を含む要求をネットワーク2経由でサーバ装置20に送信する。サーバ装置20において、取得部21は、この要求を取得する(ステップS11)。次に、サーバ装置20の情報提示部24は、駐車エリアDBを参照して、上記要求を参照することによって特定される出発地を中心とした所定の範囲内にある(つまり出発地の近傍にある)駐車エリアのうち、余剰レベルが閾値以上(例えば1)以上の駐車エリアと、上記要求を参照することによって特定される目的地を中心とした所定の範囲内にある(つまり目的地の近傍にある)駐車エリアのうち、不足レベルが閾値以上(例えば1)以上の駐車エリアを検索して(ステップS12)、ユーザに情報を提示する(ステップS13)。
次に、図8〜10を参照して、本実施形態の動作を説明する。図8において、まず、車両10を借りたいユーザは、移動端末30において所定の操作を行う。この操作に応じて、移動端末30は、ユーザのユーザID、移動端末30の測位装置によって測位された位置である出発地、及びユーザによって指定された目的地等に関する情報を含む要求をネットワーク2経由でサーバ装置20に送信する。サーバ装置20において、取得部21は、この要求を取得する(ステップS11)。次に、サーバ装置20の情報提示部24は、駐車エリアDBを参照して、上記要求を参照することによって特定される出発地を中心とした所定の範囲内にある(つまり出発地の近傍にある)駐車エリアのうち、余剰レベルが閾値以上(例えば1)以上の駐車エリアと、上記要求を参照することによって特定される目的地を中心とした所定の範囲内にある(つまり目的地の近傍にある)駐車エリアのうち、不足レベルが閾値以上(例えば1)以上の駐車エリアを検索して(ステップS12)、ユーザに情報を提示する(ステップS13)。
このような駐車エリアの検索から情報提示までの処理(ステップS11〜S13)は、段階的に行われてもよい。情報提示部24は、まず図9に示すように、移動端末30からの要求に応じて駐車エリアDBを参照し、出発地の近傍にある駐車エリアの一覧(C会場、Eビル、・・・)を移動端末30に表示させる。このときユーザが所望の駐車エリアをタッチすると、情報提示部24は、その駐車エリア近傍の地図を移動端末30において提示してもよい。この地図を表示するためのデータは、駐車エリアDBに含まれている。
ここで、ユーザが例えば車両10を借りる駐車エリア(第1の駐車エリア)として「C会場」を選択し、さらに目的地を指定すると、情報提示部24は、図10に示すように、目的地の近傍にある駐車エリアの一覧(A駅前、Bビル、D駅前・・・)と、「C会場」から目的地の近傍にある駐車エリア(A駅前、Bビル、D駅前・・・)のそれぞれに車両を移動させたときに付与される特典(ポイント)を移動端末30に表示させる。ここで提示される特典は、前述したように、(「C会場」について余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(目的地の近傍にある駐車エリアA駅前、Bビル、D駅前・・・について不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100=特典(ポイント)という計算式によって計算された値である。
そして、このとき、ユーザが目的地の近傍にある駐車エリア(A駅前、Bビル、D駅前・・・)のうち所望の駐車エリアをタッチすると、情報提示部24は、出発地となる第1の駐車エリアからタッチされた駐車エリアまでの経路を移動端末30において提示してもよい。この経路を表示するためのデータは、駐車エリアDBに含まれている。つまり、情報提示部24は、車両10が返却される駐車エリアがユーザにより指定されると、出発地となる第1の駐車エリアから目的地となる第2の駐車エリアへの経路を当該ユーザに提示する。
そして、ユーザにより車両10を返却する駐車エリア(第2の駐車エリア)が指定されると、記憶部26は、貸出登録を行う(ステップS14)。つまり、記憶部26は、ユーザDBにおいてそのユーザのユーザIDに対応する貸出フラグを「1」に設定するとともに、車両DBにおいて第1の駐車エリアにある車両10のうちいずれかの車両10の貸出フラグを「1」に設定する。貸出フラグが「1」に設定された車両10がユーザへの貸出の対象となり、その車両IDが情報提示部24から移動端末30に通知される。ユーザは、自ら指定した第1の駐車エリアに赴き、通知された車両IDの車両10を借り、その車両10に乗って移動を開始する。
そして、特典付与部25は、車両10の位置と第2の駐車エリアの位置とを比較し、ユーザが第2の駐車エリアに到着したことが確認されると(ステップS15;YES)、そのユーザに特典を付与する処理を行う(ステップS16)。
以上の実施形態によれば、駐車エリアにおける車両の不足の度合いと余剰の度合いとの双方をバランスよく考慮して、車両群についての好適な配置を実現することが可能となる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
実施形態において、車両は自転車に限定されず、自動車や自動二輪車であってもよい。
実施形態において、車両は自転車に限定されず、自動車や自動二輪車であってもよい。
[変形例2]
余剰レベル特定部22又は不足レベル特定部23は、さらに天候に関するデータを用いて余剰レベル及び不足レベルの特定を行ってもよい。具体的には、余剰レベル特定部22又は不足レベル特定部23は、車両10の利用に適していないような天候(雨、雪、気温が低い、気温が高い等)の場合には、車両10に対する需要が小さくなり、車両の利用に適しているような天候(晴、気温が適度等)の場合には、車両10に対する需要が大きくなるという観点から、所定のアルゴリズムに従い、各駐車エリアにおける車両10の余剰レベルを特定する。このアルゴリズムは、例えば機械学習により生成されてもよい。天候に関するデータは、例えば取得部21が天候予報を提供する装置からネットワーク2経由で取得すればよい。
余剰レベル特定部22又は不足レベル特定部23は、さらに天候に関するデータを用いて余剰レベル及び不足レベルの特定を行ってもよい。具体的には、余剰レベル特定部22又は不足レベル特定部23は、車両10の利用に適していないような天候(雨、雪、気温が低い、気温が高い等)の場合には、車両10に対する需要が小さくなり、車両の利用に適しているような天候(晴、気温が適度等)の場合には、車両10に対する需要が大きくなるという観点から、所定のアルゴリズムに従い、各駐車エリアにおける車両10の余剰レベルを特定する。このアルゴリズムは、例えば機械学習により生成されてもよい。天候に関するデータは、例えば取得部21が天候予報を提供する装置からネットワーク2経由で取得すればよい。
[変形例3]
例えばコンサート、スポーツ観戦、展示会等の多数の人間が特定の地域に集めるような行事(イベントともいう)が開催される場合には、多数のユーザが車両10を利用してその行事に向かうことが予想される。つまり、行事が開始される前は、その行事が開催される地域において車両10の需要が大きくなることが予想される。そこで、特典付与部25は、行事の開始日時を基準とした所定の期間内に、第1の駐車エリアに駐車している車両10を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて行事が行われる位置に近い第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与するようにしてもよい。つまり、行事が開始される前は、その行事が開催される地域において車両10の需要が大きくなることが予想されるのだから、行事が開始される時点から所定期間前の時点までにその行事の開催場所から相対的に遠い駐車エリアからその行事の開催場所に相対的に近い駐車エリアに車両10を移動させたユーザに対しては、より大きな価値の特典を付与するというものである。例えばそのときの特典の計算式は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1を超える係数)=特典(ポイント)である。
例えばコンサート、スポーツ観戦、展示会等の多数の人間が特定の地域に集めるような行事(イベントともいう)が開催される場合には、多数のユーザが車両10を利用してその行事に向かうことが予想される。つまり、行事が開始される前は、その行事が開催される地域において車両10の需要が大きくなることが予想される。そこで、特典付与部25は、行事の開始日時を基準とした所定の期間内に、第1の駐車エリアに駐車している車両10を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて行事が行われる位置に近い第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与するようにしてもよい。つまり、行事が開始される前は、その行事が開催される地域において車両10の需要が大きくなることが予想されるのだから、行事が開始される時点から所定期間前の時点までにその行事の開催場所から相対的に遠い駐車エリアからその行事の開催場所に相対的に近い駐車エリアに車両10を移動させたユーザに対しては、より大きな価値の特典を付与するというものである。例えばそのときの特典の計算式は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1を超える係数)=特典(ポイント)である。
[変形例4]
また、上記のような行事が開催される場合には、特典付与部25は、行事の終了日時を基準とした所定の期間内に、第1の駐車エリアに駐車されている車両10を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて行事が行われる位置から遠い第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与するようにしてもよい。つまり、行事が終了した時点では、その行事が開催される地域において車両10が多数存在して余剰状態になっていることが予想されるから、行事が終了する前後の所定期間においてその行事の開催場所から相対的に近い駐車エリアからその行事の開催場所に相対的に遠い駐車エリアに車両10を移動させて車両10の偏りを解消したユーザに対しては、より大きな価値の特典を付与するというものである。例えばそのときの特典の計算式は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1を超える係数)=特典(ポイント)である。
また、上記のような行事が開催される場合には、特典付与部25は、行事の終了日時を基準とした所定の期間内に、第1の駐車エリアに駐車されている車両10を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて行事が行われる位置から遠い第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与するようにしてもよい。つまり、行事が終了した時点では、その行事が開催される地域において車両10が多数存在して余剰状態になっていることが予想されるから、行事が終了する前後の所定期間においてその行事の開催場所から相対的に近い駐車エリアからその行事の開催場所に相対的に遠い駐車エリアに車両10を移動させて車両10の偏りを解消したユーザに対しては、より大きな価値の特典を付与するというものである。例えばそのときの特典の計算式は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1を超える係数)=特典(ポイント)である。
[変形例5]
また、特典付与部25は、地域ごとに特典の加算や減算を行ってもよい。具体的には、車両群についての好適な配置がより厳密に求められるような地域においては、特典付与部25は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1を超える係数)=特典(ポイント)という計算式で特典を計算する。一方、車両群についての好適な配置がそれほど求められない地域においては、特典付与部25は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1未満の係数)=特典(ポイント)という計算式で特典を計算する。
また、特典付与部25は、地域ごとに特典の加算や減算を行ってもよい。具体的には、車両群についての好適な配置がより厳密に求められるような地域においては、特典付与部25は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1を超える係数)=特典(ポイント)という計算式で特典を計算する。一方、車両群についての好適な配置がそれほど求められない地域においては、特典付与部25は、(第1の駐車エリアについて余剰レベル特定部22により特定された余剰レベル)×(第2の駐車エリアについて不足レベル特定部23により特定された不足レベル)×100×(1未満の係数)=特典(ポイント)という計算式で特典を計算する。
[変形例6]
実施形態で例示したようなシェアリングサービスは本来有料の会費制であるが、本実施形態において付与される特典をシェアリングサービスの会費に充ててもよい。このようにすれば、シェアリングサービスに加入していないユーザであっても、シェアリングサービスを体感することができ、これにより、シェアリングサービスの宣伝や普及に寄与することが期待できる。
実施形態で例示したようなシェアリングサービスは本来有料の会費制であるが、本実施形態において付与される特典をシェアリングサービスの会費に充ててもよい。このようにすれば、シェアリングサービスに加入していないユーザであっても、シェアリングサービスを体感することができ、これにより、シェアリングサービスの宣伝や普及に寄与することが期待できる。
[そのほかの変形例]
上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書で説明した情報又はパラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。
本明細書で使用する「判定(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判定」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining) した事を「判定」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判定」、「決定」は、受信(receiving) (例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判定」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判定」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判定」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判定」「決定」は、何らかの動作を「判定」「決定」したとみなす事を含み得る。
本発明は、サーバ装置20において行われる処理のステップを備える情報処理方法として提供されてもよい。また、本発明は、サーバ装置20において実行されるプログラムとして提供されてもよい。かかるプログラムは、光ディスク等の記憶媒体に記憶した形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されたりすることが可能である。
ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1要素が第2要素に先行しなければならないことを意味しない。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an、及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び決定態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…車両シェアリングシステム、2…ネットワーク、10…車両、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…駆動装置、1008…測位装置、20…サーバ装置、21…取得部、22…余剰レベル特定部、23…不足レベル特定部、24…情報提示部、25…特典付与部、26…記憶部、2001…プロセッサ、2002…メモリ、2003…ストレージ、2004…通信装置、2005…入力装置、2006…出力装置、30…移動端末。
Claims (10)
- 駐車エリアにおける車両の余剰レベルを特定する余剰レベル特定部と、
駐車エリアにおける車両の不足レベルを特定する不足レベル特定部と、
第1の前記駐車エリアに駐車している車両を第2の前記駐車エリアに移動させたユーザに対して、前記第1の駐車エリアについて特定された前記余剰レベル及び前記第2の駐車エリアについて特定された前記不足レベルに応じた特典を付与する特典付与部と
を備えることを特徴とする、シェアリングサービスにおけるインセンティブ算出装置。 - 前記余剰レベル特定部は、現時点及び将来において車両が余剰となる余剰レベルを特定する
ことを特徴とする請求項1記載のインセンティブ算出装置。 - 前記不足レベル特定部は、現時点及び将来において車両が不足する不足レベルを特定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のインセンティブ算出装置。 - 前記余剰レベル特定部又は前記不足レベル特定部は、複数の人間の移動を統計的に処理した結果を少なくとも用いて前記特定を行う
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインセンティブ算出装置。 - 前記余剰レベル特定部又は前記不足レベル特定部は、前記駐車エリアに駐車されている車両の数の履歴を少なくとも用いて前記特定を行う
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインセンティブ算出装置。 - 前記余剰レベル特定部又は前記不足レベル特定部は、さらに天候に関するデータを用いて前記特定を行う
ことを特徴とする請求項4又は5記載のインセンティブ算出装置。 - 前記特典付与部は、行事の開始日時を基準とした所定の期間内に、前記第1の駐車エリアに駐車している車両を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて前記行事が行われる位置に近い前記第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインセンティブ算出装置。 - 前記特典付与部は、行事の終了日時を基準とした所定の期間内に、前記第1の駐車エリアに駐車されている車両を、当該第1の駐車エリアの位置に比べて前記行事が行われる位置から遠い前記第2の駐車エリアに移動させたユーザに対して、価値を加算した特典を付与する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインセンティブ算出装置。 - ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリア群に関する情報と、ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある駐車エリア群に関する情報と、前記ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリアから前記ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある駐車エリアに車両を移動させたときに付与される特典に関する情報とを、前記ユーザに提示する情報提示部
を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインセンティブ算出装置。 - 前記情報提示部は、前記ユーザの位置から或る範囲内にある駐車エリア群から前記第1の駐車エリアが前記ユーザにより指定され、前記ユーザによって指定された目的地から或る範囲内にある前記駐車エリア群から前記第2の駐車エリアが前記ユーザにより指定されると、当該第1の駐車エリアから当該第2の駐車エリアへの経路を当該ユーザに提示する
ことを特徴とする請求項9記載のインセンティブ算出装置。
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