JP2021033223A - 光モジュール、光通信装置、光通信装置を作製する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】予め決められた高さを越えないように半導体光デバイス上に搭載できる構造を有する光モジュールを提供する。【解決手段】前端21a及び後端21b、前端から後端への方向に延在する側壁31a、31b、前端に設けられた第1開口27a、並びに側壁を貫通するリード端子23を含むパッケージと、前端に設けられた光学窓部品19と、側壁の内面上に設けられた半導体光素子13を備え、前端、半導体光素子、及び後端は第1軸Ax1の方向に沿って配列され、光学窓部品は第1軸の方向に交差する第1基準面R1EFに沿って第1開口上に設けられ、半導体光素子は第1端面及び第2端面を有し、半導体光素子の第2端面、半導体光素子の第1端面及び光学窓部品は、第1軸に交差する第2軸Ax2の方向に沿って配列され、後端の後端面は、第1軸及び第2軸によって規定される第2基準面R2EFと後端面15aとの交差線が外向きに突出する部分を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、光モジュール、光通信装置、及び光通信装置を作製する方法に関する。
特許文献1は、光パッケージを開示する。
特許文献1は、枠体及び光半導体素子を基体上に搭載する光パッケージを開示する。光パッケージは、基体の底面に配列された電極パッドを介して外部電気回路上の導体バンプを介して外部電気回路に接続される。
この光パッケージを用いる光モジュールは、外部デバイスに光ファイバを介して結合することを強いる。発明者の知見によれば、半導体光デバイスは、その主面上に、光ファイバを用いることなく上に光モジュールを搭載することができる。求められていることは、半導体光デバイスのグレーティングカプラに光学的に結合可能な光モジュールを提供することである。
本発明の一側面は、前端及び後端を備えるパッケージ並びに前端面及び後端面を備える半導体光素子を含む光モジュールであって、ある軸上おける前端、半導体光素子及び後端の配列を有すると共に該軸に交差する別軸上における後端面、前端面及び光学窓部品の配列を有しており、これらの軸によって規定される基準面に沿った回転により調芯を可能にする構造を有する光モジュールを提供することを目的とする。本発明の別の側面は、光モジュールを含む光通信装置を提供することを目的とする。本発明の更なる別の側面は、光モジュールを含む光通信装置を作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光モジュールは、前端及び後端、前記前端から前記後端への方向に延在する側壁、前記前端に設けられた第1開口、並びに前記側壁を貫通するリード端子を含むパッケージと、前記前端に設けられた光学窓部品と、前記側壁の内面上に設けられた半導体光素子と、を備え、前記前端、前記半導体光素子、及び前記後端は、第1軸の方向に沿って配列され、前記光学窓部品は、前記第1軸の方向に交差する第1基準面に沿って前記第1開口上に設けられ、前記半導体光素子は、第1端面及び第2端面を有し、前記半導体光素子の前記第2端面、前記半導体光素子の前記第1端面及び前記光学窓部品は、前記第1軸に交差する第2軸の方向に沿って配列され、前記後端は後端面を有し、前記後端の前記後端面は、前記第1軸及び前記第2軸によって規定される第2基準面と前記後端面との交差線が外向きに突出する部分を有する。
本発明の別の側面に係る光通信装置は、光モジュールと、前記光モジュールを搭載する主面を有する半導体光デバイスと、前記光モジュールを前記半導体光デバイスの前記主面に固定する接着材と、を備え、前記半導体光デバイスは、前記光モジュールに光学的に結合されるグレーティングカプラを有する。
本発明の更なる別の側面に係る光通信装置を作製する方法は、光モジュールを準備する工程と、前記第2基準面に交差する軸の回りに前記光モジュールを半導体光デバイス上において動かして、前記半導体光デバイスのグレーティングカプラに前記光モジュールを光学調芯する工程と、前記半導体光デバイスの前記グレーティングカプラに前記光モジュールを光学調芯した後に、前記光モジュールを半導体光デバイスに固定する工程と、を備える。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、前端及び後端を備えるパッケージ並びに前端面及び後端面を備える半導体光素子を含む光モジュールであって、ある軸上おける前端、半導体光素子及び後端の配列を有すると共に該軸に交差する別軸上における後端面、前端面及び光学窓部品の配列を有しており、これらの軸によって規定される基準面に沿った回転により調芯を可能にする構造を有する光モジュールを提供できる。本発明の別の側面によれば、光モジュールを含む光通信装置を提供できる。本発明の更なる別の側面によれば、光モジュールを含む光通信装置を作製する方法を提供できる。
いくつかの具体例を説明する。
具体例に係る光モジュールは、(a)前端及び後端、前記前端から前記後端への方向に延在する側壁、前記前端に設けられた第1開口、並びに前記側壁を貫通するリード端子を含むパッケージと、(b)前記前端に設けられた光学窓部品と、(c)前記側壁の内面上に設けられた半導体光素子と、を備え、前記前端、前記半導体光素子、及び前記後端は、第1軸の方向に沿って配列され、前記光学窓部品は、前記第1軸の方向に交差する第1基準面に沿って前記第1開口上に設けられ、前記半導体光素子は、第1端面及び第2端面を有し、前記半導体光素子の前記第2端面、前記半導体光素子の前記第1端面及び前記光学窓部品は、前記第1軸に交差する第2軸の方向に沿って配列され、前記後端は後端面を有し、前記後端の前記後端面は、前記第1軸及び前記第2軸によって規定される第2基準面と前記後端面との交差線が外向きに突出する部分を有する。
光モジュールによれば、半導体光素子は、光学窓部品を介して外部光学デバイスに光学的に結合される。この光学的結合は、第2基準面に交差する軸の回りに光モジュールを動かす調芯によって行われる。この軸は、例えば第1軸を示す第1ベクトルと第2軸を示す第2ベクトルとのベクトル積によって規定される向きに向き付けられる。この軸回りの調芯に際して、光モジュールの半導体光素子は、第2基準面上の円弧に沿った移動により調芯される。
また、軸回りの調芯に際して半導体光素子と同様に、後端も、第2基準面上の円弧に沿って移動する。パッケージの後端には後端面が与えられ、この後端面は、第2基準面と後端の後端面との交差線が外向きに突出する部分を有する。外向きに突出する後端面は、該交差線上の様々な点の軌跡を示す様々な円弧の半径の最大値と最小値との差を小さくできる。
具体例に係る光モジュールでは、前記パッケージは、前記前端と前記後端との間に設けられた第2開口を有し、当該光モジュールは、前記第2開口上に設けられた側蓋部品を更に備え、前記半導体光素子は、前記第2基準面に沿って前記基板上に延在する活性層と、基板とを含み、前記側蓋部品、前記活性層及び前記基板は、前記第2基準面に交差する第3基準面に沿って配列される。
光モジュールによれば、半導体光素子は、活性層が第2基準面に沿って延在するように向き付けられると共に、側蓋部品、活性層及び基板が第3基準面に沿って配列されるように向き付けられる。
具体例に係る光モジュールは、前記光学窓部品と前記半導体光素子との間において前記第2軸上に設けられた光学部品を更に備え、前記光学部品は、レンズ及び光アイソレータの少なくとも一方を含む。
光モジュールによれば、光学窓部品、光学部品及び半導体光素子が第2軸上に設けられる。
具体例に係る光通信装置は、(a)光モジュールと、(b)前記光モジュールを搭載する主面を有する半導体光デバイスと、(c)前記光モジュールを前記半導体光デバイスの前記主面に固定する接着材と、を備え、前記半導体光デバイスは、前記光モジュールに光学的に結合されるグレーティングカプラを有する。
光通信装置によれば、光モジュールには、傾斜した光モジュールの後端の高さの増大を低減することを可能にするパッケージを提供できる。光モジュールが半導体光デバイスのグレーティングカプラに光学的に結合される。
具体例に係る光通信装置は、放熱部品と、前記光モジュールの前記後端と前記放熱部品との間に設けられたグリースと、を更に備える。
光通信装置によれば、パッケージは、傾斜した光モジュールの後端を利用して光モジュールを冷却できる。
具体例に係る光通信装置を作製する方法は、(a)光モジュールを準備する工程と、(b)前記第2基準面に交差する軸の回りに前記光モジュールを半導体光デバイス上において動かして、前記半導体光デバイスのグレーティングカプラに前記光モジュールを光学調芯する工程と、(c)前記半導体光デバイスの前記グレーティングカプラに前記光モジュールを光学調芯した後に、前記光モジュールを半導体光デバイスに固定する工程と、を備える。
光通信装置を作製する方法によれば、上記軸の回りに光モジュールを動かす調芯を行うと、光モジュールは半導体光デバイスのグレーティングカプラに光学的に結合される。
具体例に係る光通信装置を作製する方法は、前記光モジュールを光学調芯することに先だって、前記第2基準面に交差する前記軸を前記光モジュールの焦点に位置合わせする工程を更に備える。
光通信装置を作製する方法によれば、軸を光モジュールの焦点に位置合わせすると、光学調芯の精度が高まる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、光モジュール、光通信装置、光モジュールを作製する方法、及び光通信装置を作製する方法に係る実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施形態に係る光モジュールの構成部品を示す分解図である。図2の(a)部は、本実施形態に係る光モジュールの前端を示す斜視図である。
図2の(b)部は、図2の(a)部に示されたIIb−IIb線に沿って取られた断面を示す図面である、図2の(c)部は、図2の(b)部に示されたIIc−IIc線に沿って取られた断面を示す図面である。
図2の(b)部は、図2の(a)部に示されたIIb−IIb線に沿って取られた断面を示す図面である、図2の(c)部は、図2の(b)部に示されたIIc−IIc線に沿って取られた断面を示す図面である。
光モジュール11は、パッケージ15を含む。パッケージ15は、前端21a、後端21b、第1開口27a、及び側壁31を含む。後端21bは、前端21aの反対側にある。第1開口27aは、前端21aに設けられる。側壁31は、前端21aから後端21bへの方向に、例えば第1軸Ax1の方向に、後端21bから前端21aまで延在する。
パッケージ15は、ベース21及びリード端子23を含む。具体的には、ベース21が、前端21a、後端21b、第1開口27a、及び側壁31を提供している。リード端子23は、側壁31を貫通する。
光モジュール11は、更に、半導体光素子13を含み、半導体光素子13はパッケージ15内に収容される。半導体光素子13は、前端21aと後端21bとの間において側壁31の内面上に設けられ、具体的には前端21a、半導体光素子13及び後端21bは、第1軸Ax1の方向に配列され、具体的には第1軸Ax1上に置かれている。
半導体光素子13は、第1端面13a及び第2端面13bを有し、第1端面13aは第2端面13bの反対側にある。半導体光素子13は、リード端子23に導電体により接続される。
光モジュール11は、光学窓部品19を含む。光学窓部品19は、前端21aに設けられる。具体的には、図2を参照すると、光学窓部品19は、第1軸Ax1の方向に交差する第1基準面R1EFに沿って第1開口27a上に設けられる。
半導体光素子13の第2端面13b、半導体光素子13の第1端面13a、及び光学窓部品19は、第1軸Ax1に交差する第2軸Ax2の方向に沿って配列される。第2軸Ax2は、第1軸Ax1に対して鋭角、例えば12から18度を成す。光学窓部品19は、半導体光素子13の第1端面13aに光学的に結合される。具体的には、光学窓部品19、並びに半導体光素子13の第1端面13a及び第2端面13bは、第2軸Ax2上に置かれている。
パッケージ15は、後端21bに後端面15aを有し、後端面15aは、第1軸Ax1及び第2軸Ax2によって規定される第2基準面R2EFと後端面15aとの交差線が外向きに突出する部分を有する。図1に示される具体例では、後端面15aが、全体にわたって第1軸Ax1又は第2軸Ax2の方向に外向きに突出する。図2の(c)部に示される断面は、第2基準面R2EFに沿って取られる。
光モジュール11によれば、半導体光素子13は、第1開口27aを介して外部光学デバイスに光学的に結合される。この光学的結合は、第2基準面R2EFに交差する軸AxFPの回りに光モジュール11を動かす調芯によって行われる。この軸AxFPは、図2の(c)部に示されるように、例えば第1軸Ax1を示す第1ベクトルと第2軸Ax2を示す第2ベクトルとのベクトル積によって規定される向きに向き付けられる。この軸回りの調芯に際して、光モジュール11の半導体光素子13の出射面は、第2基準面R2EF上の円弧に沿った移動により調芯される。
図3の(a)部は、本実施形態に係る光モジュールの後端を示す斜視図である。図3の(b)部は、第2基準面R2EFに沿って取られた断面を示す図面である。図3の(c)部は、第2基準面R2EFに沿って取られた断面を示す図面である。図3の(b)部及び(c)部の各々は、具体的には、図3の(a)部に示された交差線における後端面の形状を示す。
軸回りの調芯に際して半導体光素子13と同様に、後端21bも、第2基準面R2EF上の円弧に沿って移動する。パッケージ15の後端21bには後端面15aが与えられ、この後端面15aは、第2基準面R2EFと後端面15aとの交差線(図3の(a)部に示される後端21bの後端面15a上の交差線ITC)が外向きに突出する部分を有する。外向きに突出する後端面15aは、該交差線ITC上の様々な点の軌跡を示す様々な円弧RCの半径の最大値と最小値との差を小さくできる。
図3の(b)部及び(c)部を参照すると、後端21bは、第1部分20a、第2部分20b及び第3部分20cを有し、第1部分20a、第2部分20b及び第3部分20cは第2基準面R2EFに沿って配列される。第2部分20bは、第1部分20aを第3部分20cに繋ぐ。第2部分20bが第1部分20a及び第3部分20cに比べて第1軸Ax1の方向に外向きに突出することができる。
本実施例では、後端面15aの突出は、軸AxFPを参照して決められる。軸AxFPは、例えば光モジュール11の焦点上又は焦点の近くに規定されることがよい。発明者の知見によれば、光モジュール11の焦点は、10から300マイクロメートル程度の距離で光学窓部品19から離れる。これに従えば、軸AxFPは、光学窓部品19から上記の範囲に規定されることがよい。
発明者の検討によれば、後端面15aの突出量の設計においては、軸AxFPは、第1軸Ax1を示す第1ベクトルと第2軸Ax2を示す第2ベクトルとのベクトル積からのベクトルに平行であって、例えば光学窓部品19の外面上に位置することができる。
ベース21は、天井壁33を有する。天井壁33は、ベース21の後端21bに設けられる。天井壁33、半導体光素子13及び光学窓部品19は、第1軸Ax1の方向に配列される。
ベース21の第1開口27aは、例えば側壁31又は底壁32によって規定される。光学窓部品19は、第1基準面R1EFに沿って延在して第1開口27aを塞き、本実施例ではエポキシ樹脂といった接着材により光モジュール11の気密封止を可能にする。光学窓部品19は、例えば板状の部材を含み、例えばガラスであることができる。
ベース21は、前端21aと後端21bとの間に第2開口27bを有する。第2開口27b及び半導体光素子13は、第1軸Ax1及び第2軸Ax2に交差する第3軸Ax3の方向に配列される。第2開口27bは、側壁31及び天井壁33によって規定される。
ベース21は、第1開口27a及び第2開口27bに繋がるキャビティ39を有する。キャビティ39は、側壁31、底壁32及び天井壁33によって規定されて、第3軸Ax3の方向に第2開口27bから延在する。
パッケージ15は、側蓋部品17を更に含む。側蓋部品17は、側壁31及び天井壁33上に設けられて第2開口27bを塞ぐ。側蓋部品17及び半導体光素子13は、第3軸Ax3の方向に配列される。側蓋部品17は、例えば板状の部材を含み、本実施例ではエポキシ樹脂といった接着材によりキャビティ39を気密に封止する。
半導体光素子13は、本実施例では、半導体レーザといった半導体発光素子であることができる。具体的には、図1に示されるように、半導体光素子13は、基板13c、下部半導体層13d、活性層13e、上部半導体層13f、上部電極13g及び下部電極13hを含む。下部半導体層13d、活性層13e、及び上部半導体層13fは、基板13c上において、第1端面13aから第2端面13bへの方向、例えば第2軸Ax2の方向に延在する。半導体光素子13からの光は、光学窓部品19を透過して、光モジュール11の外に提供される。
図1及び図2の(c)部を参照すると、本実施例では、活性層13eが、第2基準面R2EFに沿って延在する。また、上部電極13g、活性層13e、基板13c、及び下部電極13hは、第3基準面R3EFに沿って配列される。本実施例では、第3基準面R3EFは、第2基準面R2EFに直交すると共に、半導体光素子13の第1端面13a及び第2端面13bの一方から他方への方向に延在して第1端面13a及び第2端面13bに交差する。本実施例では、第2基準面R2EFは、第1基準面R1EFに直交し、第3基準面R3EFは、第1基準面R1EFに対して傾斜する。
光モジュール11によれば、半導体光素子13はパッケージ15のキャビティ39内において側壁31上に設けられる。半導体光素子13には、第2基準面R2EFに沿って延在する活性層13eが提供されると共に、活性層13e及び基板13cは第3基準面R3EFに沿って配列される。
このように、第2基準面R2EF及び第3基準面R3EFは、それぞれ、活性層13eの延在並びに活性層13e及び基板13cの配列の傾斜に関連する。第3基準面R3EFが第1基準面R1EFに対して傾斜することにより、半導体光素子13は、パッケージ15の外形から独立した方向に光の出射を可能にする。また、後端21bの突出により、光モジュール11の調芯のための回転を可能にする。
図1を参照すると、光モジュール11は、光学窓部品19と半導体光素子13との間に設けられた光学部品41を更に備えることができる。光学部品41は、レンズ41a及び光アイソレータ41bの少なくともいずれかを含む。本実施例では、半導体光素子13は、例えばレンズ41a及び光アイソレータ41bを介して光学窓部品19に光学的に結合される。
本実施例では、ベース21の側壁31は、第1側壁部31a、第2側壁部31b、及び第3側壁部31cを有する。第1側壁部31a、第2側壁部31b、及び第3側壁部31cは、後端21b、具体的には天井壁33から前端21aまで第1軸Ax1の方向に延在する。第2側壁部31b及び第3側壁部31cは、第1側壁部31aの両縁に位置する。
本実施例では、ベース21は、さらに、底壁32を含み、底壁32は前端21aに位置する。底壁32には、第1開口27aが設けられる。底壁32、天井壁33、第2側壁部31b及び第3側壁部31cは、第2開口27bを規定する。底壁32、天井壁33、第2側壁部31b及び第3側壁部31cは、実質的に同じ高さを有しており、これらの壁の上端面のところで側蓋部品17を支持してキャビティ39の気密封止を容易にする。
図2の(b)部及び(c)部に示されるように、ベース21は、リード端子23を受け入れる貫通孔37を有し、貫通孔37は、前端21aと後端21bとの間に位置する。
本実施例では、貫通孔37は第1軸Ax1及び第2軸Ax2の方向に交差する第4軸Ax4の方向に延在する。リード端子23は、貫通孔37内に設けられて、半導体光素子13を電気的に接続するために使用される。
具体的には、ベース21は、側壁31に貫通孔37を提供する。側壁31の貫通孔37は、リード端子23が光出射の方向に干渉することを回避できる。
貫通孔37は、第2基準面R2EFに交差する方向に延在することができる。貫通孔37は、リード端子23が、例えば側蓋部品17に交差する方向に延在する第4軸Ax4の方向に側壁31を貫通することを可能にする。可能な場合には、貫通孔37は、半導体光素子13の活性層13e及び基板13cの一方から他方への方向に側壁31を貫通するようにしてもよい。
貫通孔37は、第1側壁部31a、第2側壁部31b、及び第3側壁部31cのいずれかに設けられることができ、本実施例では、貫通孔37は、第1側壁部31aに位置して第4軸Ax4の方向に向く。貫通孔37内の絶縁部材25は、リード端子23を保持すると共に、貫通孔37に位置してキャビティ39を気密に封止するために役立つ。
本実施例では、リード端子23は、第1リード端子23a及び第2リード端子23bを包含する。第1リード端子23a及び第2リード端子23bは、それぞれの貫通孔37を通過して、キャビティ39の内外にわたる電気接続を可能にする。
図1並びに図2の(a)部、(b)部及び(c)部を参照すると、パッケージ15は、更に、絶縁部材25を含む。絶縁部材25は、ベース21とリード端子23との間に設けられて、パッケージ15を封止する。リード端子23は、例えばピン形状を有する。
絶縁部材25は、例えばガラスまたはエポキシ樹脂であることができる。側蓋部品17は、例えばガラスであることができる。側蓋部品17は、エポキシ樹脂といった接着材によって気密に封止されることができる。また、光学窓部品19は、例えばガラスであることができる。光学窓部品19は、エポキシ樹脂といった接着材によって気密に封止されることができる。
リード端子23は、側壁31の内側面を基準にしてキャビティ39内に突出している。リード端子23の内側突出部は、半導体光素子13に導電線22により接続される。必要な場合には、リード端子23は、側壁31の外側面を基準にして突出することができる。リード端子23の外側突出部は、外部デバイスへの電気接続に利用される。
図1を参照すると、半導体光素子13は、キャビティ39内において側壁31の内側面上に設けられる。本実施例では、半導体光素子13及び光学部品41は、第1側壁部31aの内側面上に配置されて、光学窓部品19に光学的に結合される。具体的には、半導体光素子13及びレンズ41aは、ベンチといった搭載部材43上に搭載されて、互いに光学的に位置合わせされて、サブアセンブリ45を成す。サブアセンブリ45及び光アイソレータ41bは、側壁31の内側面上において調芯されて、第3基準面R3EFが第1基準面R1EFに対して傾斜するように、半導体光素子13を含むサブアセンブリ45及び光アイソレータ41bが光学窓部品19に光学的に結合される。
半導体光素子13は半導体レーザを含む。図2の(b)部及び(c)部は、キャビティ39内におけるサブアセンブリ45及び光アイソレータ41bの典型的な配置を示す。
図2の(b)部に示されるように、側蓋部品17は、底壁32、天井壁33、第2側壁部31b及び第3側壁部31c上に第4基準面R4EFに沿って置かれる。本実施例では、第4基準面R4EFは、第1基準面R1EFに直交すると共に、第2基準面R2EFに実質的に平行であることができる。
ベース21は、例えば金属又はセラミックスを備えることができる。これに従って、ベース21は、金属板のプレス加工又はセラミック生地のプレス加工及び焼結により作製されることができる。金属のベース21は、例えば銅及び鉄を備えることができ、絶縁性のベース21は、例えば酸化アルミニウム、窒化アルミニウムといった絶縁体を備えることができる。このような加工により、側壁31、底壁32及び天井壁33が一体に形成されて、ベース21を提供する。金属板及びセラミック生地のプレス加工により、第2開口27b及びキャビティ39が規定される(可能な場合には、第1開口27a)。キャビティ39は、天井壁33、第2側壁部31b及び第3側壁部31c(存在する場合には底壁32)の内側面、並びに第1側壁部31aの内側面によって規定される。絶縁部材25は、リード端子23からベース21を隔置する。
可能な場合には、半導体光素子13及び光学窓部品19は、第1基準面R1EFが第3基準面R3EFに対して傾斜すると共に第2基準面R2EFが第1基準面R1EFに対して実質的に直角であるように、配列されることができる。本実施例では、レーザ光の出射方向が第2軸Ax2の方向に向くように、光モジュール11は設計される。第3軸Ax3及び第4軸Ax4は、第4基準面R4EFに対して実質的に直角であることができる。第4基準面R4EFは、第2基準面R2EFに対して実質的に平行であることができる。
(具体例1)
図3の(a)部を参照すると、外向きに突出する後端21bは、ある凸曲面に沿って延在する後端面15aを有する。外向きに突出する後端面15aは、交差線ITC上の様々な点の軌跡を示す様々な円弧RCの半径の最大値と最小値との差を小さくできる。具体的には、パッケージ15は、図3の(b)部及び(c)部に示されるように、交差線ITC上の点における曲率半径の最大値によって規定される円柱CD内にあることができる。典型的な光モジュール11において、この円柱は、例えば3.5から3.7mmの半径を有する。
図3の(a)部を参照すると、外向きに突出する後端21bは、ある凸曲面に沿って延在する後端面15aを有する。外向きに突出する後端面15aは、交差線ITC上の様々な点の軌跡を示す様々な円弧RCの半径の最大値と最小値との差を小さくできる。具体的には、パッケージ15は、図3の(b)部及び(c)部に示されるように、交差線ITC上の点における曲率半径の最大値によって規定される円柱CD内にあることができる。典型的な光モジュール11において、この円柱は、例えば3.5から3.7mmの半径を有する。
図3の(a)部、(b)部及び(c)部を参照すると、パッケージ15の後端21bには、第1部分20a、第2部分20b及び第3部分20cが第2基準面R2EFに沿って配列される。本実施例では、第1部分20a及び第3部分20cの各々における幅は、側壁31の厚さと関連付けられる。第2部分20bは、第1部分20a及び第3部分20cの残りのサイズとして規定される。
軸回りの調芯に際して、第2部分20b、第1部分20a及び第3部分20cも、半導体光素子13と同様に、それぞれ半径の円弧に沿って移動する。第1部分20a及び第3部分20cを基準に突出する第2部分20bが、第1部分20aと第3部分20cとの間に与えられて、第1部分20a及び第3部分20cは、第1軸Ax1の方向において第2部分20bに比べて低い。第2部分20bの両側の第1部分20a及び第3部分20cは、第1部分20a及び第3部分20cにおける最大半径の円弧が第2部分20bにおける最大半径の円弧に近づくことを可能にする。或いは、第1部分20a及び第3部分20cにおける最大半径の円弧を第2部分20bにおける最大半径の円弧が外側に越えないことを可能にする。
第2部分20bは、第2部分20bと第2基準面R2EFとの交差線ITCが凸曲線を描く外面を有する。光モジュール11によれば、第2部分20bの外面は、第2基準面に沿って取られた断面において凸曲線を描く。
後端21bは、後端21bと第2基準面R2EFとの交差線ITCが凸曲線を描く外面を有することができる。具体的には、光モジュール11によれば、この外面は、第2基準面R2EFに沿って取られた断面において凸曲線を描き、また第1部分20a及び第3部分20cの外面も、第2基準面R2EFに沿って取られた断面において凸曲線を描くようにしてもよい。
図3の(b)部を参照すると、後端21bの後端面15aが、部分的に外向きに突出している。図3の(c)部を参照すると、後端21bの後端面15aが全体にわたって外向きに突出している。
図2の(b)部及び(c)部並びに図3の(b)部及び(c)部を参照すると、光モジュール11では、第2基準面R2EFが第1基準面R1EFに対して実質的に直交すると共に、第3基準面R3EFが第1基準面R1EFに対して傾斜する。この傾斜によれば、半導体光素子13及びレンズ41aは、第1側壁部31aの第1内面31aa(キャビティ39の底面)上において第2軸Ax2の方向に第3基準面R3EFに沿って配置される。第2軸Ax2は、第1軸Ax1に対してゼロより大きく90度より小さい角度で傾斜する。本実施例では、この傾斜角度は、例えば12度から18度の範囲の角度にあることができる。
また、図3の(b)部及び(c)部を参照すると、交差線ITC上における最大突出量LPRが示されており、平面PLNは、例えば後端21bの近傍に設けられることがよい。最大突出量LPRは、例えば50から300マイクロメートルの範囲にあることができる。最大突出量LPRは、第1基準面R1EFに平行な平面PLNを基準に規定される。交差線ITC上における最大突出量LPRを示す最大突出位置は、第2部分20b内にある。平面PLNは、第1部分20aと第2部分20bとの境界及び第2部分20bと第3部分20cとの境界のいずれかの位置において規定される。最大突出量LPRは、第1部分20aと第2部分20bとの境界における突出量及び第2部分20bと第3部分20cとの境界における突出量の小さくない方として規定される。
図2の(b)部及び(c)部を参照しながら、ベース21の具体例を説明する。第4軸Ax4が第3軸Ax3と同じ向きであって、キャビティ39は、第4軸Ax4の方向に第2開口27bから延在する。
側壁31の第1側壁部31aは、前端21aから後端21bへの方向に延在する第1内面31aa及び第1外面31abを有する。本実施例では、第1側壁部31aは、第1軸Ax1の方向に変化することなく実質的に同じ厚さを有する。光モジュール11によれば、第1内面31aa上におけるサブアセンブリ45の向き付けが、半導体光素子13の活性層の向きを規定する。
第2側壁部31bは、前端21aから後端21bへの方向に延在する第2内面31ba及び第2外面31bbを有する。本実施例では、第2側壁部31bは、プレス加工における僅かな抜きテーパー角が差異を生じさせる可能性があるが、第1軸Ax1の方向に変化することなく実質的に同じ厚さを有する。
第3側壁部31cは、前端21aから後端21bへの方向に延在する第3内面31ca及び第3外面31cbを有する。本実施例では、第3側壁部31cは、プレス加工における僅かな抜きテーパー角が差異を生じさせる可能性があるが、実質的に同じ厚さを有する。
底壁32は、内面32aa及び外面32abを有する。本実施例では、底壁32は、プレス加工における僅かな抜きテーパー角が差異を生じさせる可能性があるが、実質的に同じ厚さを有する。
天井壁33は、内面33aa及び外面33abを有する。外面33abは、後端面15aとして参照される。天井壁33は、外向きに突出する点で、第2基準面R2EFに沿ってとられる天井壁33の断面において変化する厚さを有する。また、天井壁33は、側壁31と出会って縁を形成する。この縁は、必要な場合には、突出とは独立に面取りされることができる。
光モジュール11の例示。
光学窓部品19の外面から天井壁33の外面までの距離:3.45ミリメートル。
側蓋部品17の外面から側壁31の第1側壁部31aの外面までの距離:3.9ミリメートル。
側壁31の第2側壁部31bの外面から側壁31の第3側壁部31cの外面までの距離:3.2ミリメートル。
光学窓部品19の外面から天井壁33の外面までの距離:3.45ミリメートル。
側蓋部品17の外面から側壁31の第1側壁部31aの外面までの距離:3.9ミリメートル。
側壁31の第2側壁部31bの外面から側壁31の第3側壁部31cの外面までの距離:3.2ミリメートル。
キャビティ39は、第2開口27bから第4軸Ax4の方向に延在するように向き付けられることができる。底壁32及び天井壁33の内面32aa、33aa(キャビティ39の内前面及び内後面)並びに側壁31の第2側壁部31b及び第3側壁部31cの第2内面31ba及び第3内面31ca(キャビティ39の内側面)は、第4軸Ax4の方向に延在する。リード端子23及び貫通孔37が、第4軸Ax4の方向に延在する。
図4は、本実施例に係る光通信装置を示す平面図である。図5は、図4に示されたV−V線に沿って取られた断面を示す。光モジュール11aは、ワイヤにより接続される構造を有する。光モジュール11bは、フレキシブルプリント基板により接続する構造を有する。
光通信装置51は、光モジュール11a、11bと、半導体光デバイス53と、接着部材57a、57bとを備える。半導体光デバイス53は、光モジュール11a、11bを搭載する。光モジュール11a、11bは、光学接着部材57a、57bを用いて半導体光デバイス53に固定される。光学接着部材57a、57bは、例えばエポキシ樹脂を含むことができる。半導体光デバイス53は、その主面53aに沿って設けられたグレーティングカプラといった光カプラ53b、53cを有する。半導体光デバイス53は、例えばシリコンフォトニクス素子であることができる。
光通信装置51によれば、光学接着部材57a、57bが光モジュール11a、11bの光学窓部品19と半導体光デバイス53の主面53aとの間に設けられて、光モジュール11a、11bがそれぞれの光カプラ53b、53cに光学的に結合される。具体的には、光モジュール11a、11bの各々は、アクティブ調芯により半導体光デバイス53に位置合わせされる。
光通信装置51は、ハウジング65を含み、ハウジング65は、光モジュール11a、11b、半導体光デバイス53、半導体デバイス59、及びリジットプリント回路基板61を収容することができる。光通信装置51は、光モジュール11a、11bの天井壁33の後端面15aの突出部とハウジング65との間に設けられるグリースといった放熱部材67を備える。グリースは、例えばシリコングリースを備える。
光モジュール11a、11bの各々は、半導体光デバイス53の主面53aに対して傾斜している。具体的には、図5を参照すると、光モジュール11bは、以下のように半導体光デバイス53上に置かれる:第1基準面R1EFは、半導体光デバイス53の主面53aに対して角度AGで傾斜する;及び、第3基準面R3EFは、半導体光デバイス53の主面53aに対して、第1基準面R1EFと第3基準面R3EFとの交差角及び角度AGの和角度で傾斜する。角度AGは、例えばゼロ度より大きく5度以下の範囲にある。
また、光モジュール11a、11bの後端面15aの外向き突出(RC)によれば、光モジュール11a、11bの傾斜が、ハウジング65から光モジュール11a、11bに与えられる押圧を引き起こすことを避けることができる。
光モジュール11a、11bのベース21、例えば側壁31及び天井壁33は、半導体光素子13からの熱をハウジング65に伝える放熱経路を形成する。
半導体光デバイス53は、光導波路構造53d、53eと、光変調器及びフォトダイオードといった光回路53fと、ボンディング可能な電極パッド53gと、電気回路53hとを備える。電気回路53hは、半導体レーザといった半導体光素子13を駆動する電流を生成する。光カプラ53b、53cは、光導波路構造53d、53eを介して光回路53fに光学的に結合される。
本実施例では、光モジュール11aのリード端子23が、ベース21の側壁31から突出する。電極パッド53gが、ボンディングワイヤといった導電線を介してリード端子23の側面に接続されて、光モジュール11aの半導体光素子13は、電気回路53hによって駆動される。半導体光素子13からのレーザ光は、光カプラ53b及び光導波路構造53dを介して光回路53fに供給されて、光回路53fはレーザ光を処理する。
光通信装置51は、さらに、半導体デバイス59、リジットプリント回路基板61、及びフレキシブルプリント回路基板63を含む。半導体デバイス59は、半導体光素子13への駆動電流を生成する回路を有する。リジットプリント回路基板61は、半導体光デバイス53及び半導体デバイス59を搭載すると共に、半導体光デバイス53及び半導体デバイス59に接続される。
本実施例では、光モジュール11bにおけるリード端子23は、ベース21の側壁31から突出する。フレキシブルプリント回路基板63が、光モジュール11bにおけるベース21の側壁31に取り付けられる。フレキシブルプリント回路基板63は、リジットプリント回路基板61に接続される。
光モジュール11bは、フレキシブルプリント回路基板63及びリジットプリント回路基板61を介して半導体デバイス59に接続されて、光モジュール11bの半導体光素子13は、半導体デバイス59によって駆動される。半導体光素子13からのレーザ光は、光カプラ53c及び光導波路構造53eを介して光回路53fに供給されて、光回路53fはレーザ光を処理する。
必要な場合には、光モジュール11aが、フレキシブルプリント回路基板63及びリジットプリント回路基板61を介して半導体デバイス59に接続されることができる。また、光モジュール11bが、ボンディングワイヤを介して電極パッド53gに接続されることができる。
必要な場合には、光通信装置51は、光モジュール11a及び光モジュール11bのいずれか一方を備えることができる。
光通信装置51は、本実施例では以下のように作製される。半導体光デバイス53及び半導体デバイス59をリジットプリント回路基板61上に固定する。光モジュール11a及び光モジュール11bは、光学接着部材を介して半導体光デバイス53上に置かれて、それぞれの光カプラ53b、53cにアクティブ調芯される。この調芯の後に、光モジュール11a、11bは、光学接着部材の硬化により、半導体光デバイス53に固定される。光モジュール11a、11bにおけるリード端子23は、それぞれ、半導体光デバイス53及び半導体デバイス59に接続される。光学調芯及び電気接続の後に、リジットプリント回路基板61はハウジング65内に固定される。ハウジング65の天板と光モジュール11a、11bの天井壁33との間に放熱部材67(シリコングリース)を満たす。
(具体例2)
図6の(a)部及び(b)部は、第2基準面に交差する第5基準面に沿ってとられた断面を示す。
図6の(a)部及び(b)部は、第2基準面に交差する第5基準面に沿ってとられた断面を示す。
必要な場合には、図6の(a)部及び(b)部に示されるように、軸AxFP回りの調芯に加えて、軸AxFPに交差する別軸AxFP90を中心に、光モジュール11を調芯することができる。本実施例では、別軸AxFP90は、焦点FPにおいて軸AxFPに直交する。
別軸AxFP90は、軸AxFPと同様に第1基準面R1EFに平行であると共に第2基準面R2EFに平行又は第2基準面R2EF上にあり、追加の基準面R5EFに直交する。追加の基準面R5EFは、第1基準面R1EF及び第2基準面R2EFに直交すると共に、後端21bの後端面15aと基準面R5EFとの交差線ITSは、第1軸Ax1又は第2軸Ax2の方向に突出する形状を有する。
図6の(a)部に示されるように、交差線ITSが、全体にわたって凸曲線CV(例えば別軸AxFP90上に中心を有する円弧)に沿って延在することができる。或いは、図6の(b)部に示されるように、交差線ITSが、例えば側蓋部品17の近くにおいて部分的に、凸曲線CVに沿って延在することができる。
光モジュール11を作製する方法を説明する。
図7の(a)部は、ベンチを示す平面図であり、図7の(b)部は、図7の(a)部のVIIb−VIIb線に沿って取られた断面図である。図7の(c)部は、ベース上のサブアセンブリを模式的に示す側面図である。
製造方法は、パッケージ15を準備する工程を含む。図8の(a)部は、本実施形態に係る光モジュールを製造する方法における主要な工程を示す平面図であり、図8の(b)部は、図8の(a)部のVIIIb−VIIIb線に沿って取られた断面図である。
パッケージ15は、第1部分20a、第2部分20b及び第3部分20cを後端面15aに有する。後端面15aは、第1部分20aに側壁から内側に盛り上がるスロープ面24aを有すると共に、第3部分20cに反対側の側壁から内側に盛り上がるスロープ面24bを有する。後端面15aの第2部分20bは、2つのスロープ面24a、24bを繋ぐ端面、例えばフラット面24cを有する。本実施例では、スロープ面24aは、第1部分20a及び第2部分20bに位置し、スロープ面24bは、第2部分20b及び第3部分20cに位置する。
製造方法は、パッケージ15内にサブアセンブリ45を準備する工程を含む。パッケージ15を準備した後に、図7の(c)部並びに図8の(a)部及び(b)部に示されるように、サブアセンブリ45を作製する。具体的には、パッケージ15のベース21(例えば、キャビティ39の底面)上にベンチ69を位置決めする。ベンチ69は、シリコン製ベース69a、裏面金属69b、金属電極69c、ハンダ材69d、有底孔69e、及びハンダ材69fを備える。裏面金属69bはシリコン製ベース69aの裏面に設けられる。ハンダ材69fは、裏面金属69bに設けられる。
図7の(c)部に示されるように、ハンダ材69fを用いて、ベンチ69をベース21の第1側壁部31aに固定する。次いで、半導体光素子13をベンチ69に位置合わせする。シリコン製ベース69aの上面に位置する金属電極69c上にハンダ材69dを用いて半導体光素子13を固定すると共に、シリコン製ベース69aの上面に位置する有底孔69eに、ボールレンズといったレンズ41aを樹脂接着材により固定する。
図8の(a)部及び(b)部に示されるように、半導体光素子13の上部電極13g及びベンチ69の金属電極69cをパッケージ15のリード端子23に導電線22を用いて接続する。
必要な場合には、フレキシブルプリント回路基板63をパッケージ15のリード端子23に半田材で取り付ける。この際、第1側壁部31aの第1外面31ab上に沿った形でフレキシブルプリント回路基板63を配置することができる。本実施例では、フレキシブルプリント回路基板63をパッケージ15に取り付けることなく、次工程を行う。
図9の(a)部は、本実施形態に係る光モジュールを製造する方法における主要な工程を示す平面図であり、図9の(b)部は、図9の(a)部のIXb−IXb線に沿って取られた断面図である。
製造方法は、光アイソレータ41bをパッケージ15の第1側壁部31aの第1内面31aa上に樹脂接着材により取り付ける工程を含む。光アイソレータ41bは、ボールレンズといったレンズ41aを介して半導体光素子13に光学的に結合される。光アイソレータ41bは、部分的に、第1開口27a内に位置する。
図10の(a)部は、本実施形態に係る光モジュールを製造する方法における主要な工程を示す平面図であり、図10の(b)部は、図10の(a)部のXb−Xb線に沿って取られた断面図である。
この方法は、光学窓部品19及び側蓋部品17をパッケージ15に取り付ける工程を含む。
例えば、ベンチ69及びパッケージ15に半導体光素子13及び光学部品41を取り付けた後に、図10の(a)部に示されるように、第1開口27aを塞ぐように、光学窓部品19をベース21の底壁32上に樹脂接着材により固定する。光学窓部品19は、反射防止膜を有する。半導体光素子13に係る光は、光学窓部品19を透過できる。
また、パッケージ15に光学窓部品19を取り付けた後に、図10の(b)部に示されるように、第2開口27bを塞ぐように、側蓋部品17をベース21の側壁31、底壁32及び天井壁33上に樹脂接着材により固定する。
これらの工程により、光モジュール11が作製された。これにより、光通信装置を作製するために、光モジュール11が準備される。
光通信装置を作製する方法を説明する。図11、図12及び図13は、本実施形態に係る光通信装置を作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。
製造方法は、光モジュール11を準備する工程を含む。光モジュール11は、上記のように作製される。
製造方法は、光モジュール11の焦点FPを得る工程を含むことができる。ここでは、光モジュール11の焦点FPを得る工程は、光モジュール11の焦点FPを測定する工程を含む。焦点FPの測定は、例えば以下のように行われる。シングルモード光ファイバでファイバの延在方向に垂直平坦な端面をもつものを用意し、当該端面を介して光モジュール11と当該シングルモードファイバが最大光結合となるように、ファイバ端面を調芯する。最大光結合が得られたシングルモードファイバ端面中心位置が焦点FPの位置となる。
製造方法は、半導体光デバイス53を準備する工程を含む。半導体光デバイス53はグレーティングカプラを有する。図11に示されるように、リジットプリント回路基板61上に置かれる半導体光デバイス53が示される。光モジュール11及び半導体光デバイス53は、半導体光デバイス53に給電可能な状態に置かれる。調芯装置71を用いて光モジュール11を保持する。次いで、半導体光デバイス53の主面53a上において調芯装置71の回転軸に焦点FPを位置合わせて、軸AxFPを規定する。軸AxFPは、図2に示された光モジュール11の第2基準面(R2EF)に交差する。光モジュール11の焦点FPに軸AxFPに近づけると、光学調芯の精度が高まる。
図11を参照すると、破線CLが参照円として描かれている。破線でハウジング65を描いて、ハウジング65の位置を表す。本実施例に係る光モジュール11の焦点FPは、例えば光モジュール11内において位置合わせされたサブアセンブリ4の位置に関連する。半導体光デバイス53と光モジュール11との間に光学接着材73を与える。
製造方法は、軸AxFPの回りに光モジュール11を半導体光デバイス53上において動かして、半導体光デバイス53のグレーティングカプラに光モジュール11を光学調芯する工程を含む。具体的には、図12に示されるように、光モジュール11及び半導体光デバイス53にそれぞれの電源を接続して、光モジュール11及び半導体光デバイス53を動作可能にする。調芯装置71を用いて軸AxFPの回りに光モジュール11を回転させながらアクティブ調芯を行って、光学調芯を完了させる。光モジュール11の第1基準面R1EFは、主面53aに対してゼロ度以上5度以下の範囲、例えば1.5度で傾斜する。第2基準面R2EF内において、主面53aと光モジュール11の最後尾との距離は、光モジュール11の傾斜角に依存しない。
製造方法は、調芯済みの光モジュール11を半導体光デバイス53に固定する工程を含む。具体的には、図13に示されるように、半導体光デバイス53のグレーティングカプラに光モジュール11を光学接着材73を介して光学調芯した後に、光学接着材73を硬化させて光学樹脂体75を形成して、アセンブリを作製する。光学樹脂体75によって保持された光モジュール11の後端面15a上に放熱グリース67を塗布すると共に、アセンブリをハウジング65内に収容する。放熱グリース67は、放熱部材として役立つ。
軸AxFPの回りに光モジュール11を動かす調芯を行うと、光モジュール11は半導体光デバイス53のグレーティングカプラに光学的に結合されると共に、アセンブリの光モジュール11がハウジング65から受ける押圧力の増加を避けることができる。放熱部材67は、光モジュール11とハウジング65との間に位置して、光モジュール11からの熱をハウジング65に伝える。
必要な場合には、光学樹脂体75を形成するに先だって、別軸AxFP90の回りに光モジュール11を回転して、光モジュール11の光学調芯を行うことができる。
これらの工程により、光通信装置51が作製される。
以上説明したように、本実施形態によれば、予め決められた高さを越えないように半導体光デバイス上に搭載できる構造を有する光モジュールを提供できる。本実施形態によれば、光モジュールを含む光通信装置を提供できる。本実施形態によれば、光モジュールを含む光通信装置を作製する方法を提供できる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施形態によれば、前端及び後端を備えるパッケージ並びに前端面及び後端面を備える半導体光素子を含む光モジュールであって、ある軸上おける前端、半導体光素子及び後端の配列を有すると共に該軸に交差する別軸上における後端面、前端面及び光学窓部品の配列を有しており、これらの軸によって規定される基準面に沿った回転により調芯を可能にする構造を有する光モジュールを提供できる。本実施形態によれば、光モジュールを含む光通信装置を提供できる。本実施形態によれば、光モジュールを含む光通信装置を作製する方法を提供できる。
11、11a、11b…光モジュール、13…半導体光素子、13a…第1端面、13b…第2端面、15…パッケージ、15a…後端面、17…側蓋部品、19…光学窓部品、20a…第1部分、20b…第2部分、20c…第3部分、21…ベース、21a…前端、21b…後端、22…導電線、23…リード端子、25…絶縁部材、27a…第1開口、27b…第2開口、31…側壁、32…底壁、33…天井壁、31a…第1側壁部、31b…第2側壁部、31c…第3側壁部、37…貫通孔、39…キャビティ、41…光学部品、41a…レンズ、41b…光アイソレータ、43…搭載部材、45…サブアセンブリ、51…光通信装置、53…半導体光デバイス、59…半導体デバイス、61…リジットプリント回路基板、63…フレキシブルプリント回路基板、67…放熱部材、71…調芯装置、R1EF…第1基準面、R2EF…第2基準面、R3EF…第3基準面、R4EF…第4基準面、R5EF…基準面、Ax1…第1軸、Ax2…第2軸、Ax3…第3軸、Ax4…第4軸、ITC…交差線、ITS…交差線、CV…凸曲線、CL…破線、RC…円弧、CD…円柱、AG…角度、FP…焦点、LPR…最大突出量。
Claims (7)
- 光モジュールであって、
前端及び後端、前記前端から前記後端への方向に延在する側壁、前記前端に設けられた第1開口、並びに前記側壁を貫通するリード端子を含むパッケージと、
前記前端に設けられた光学窓部品と、
前記側壁の内面上に設けられた半導体光素子と、
を備え、
前記前端、前記半導体光素子、及び前記後端は、第1軸の方向に沿って配列され、
前記光学窓部品は、前記第1軸の方向に交差する第1基準面に沿って前記第1開口上に設けられ、
前記半導体光素子は、第1端面及び第2端面を有し、
前記半導体光素子の前記第2端面、前記半導体光素子の前記第1端面及び前記光学窓部品は、前記第1軸に交差する第2軸の方向に沿って配列され、
前記後端は後端面を有し、
前記後端の前記後端面は、前記第1軸及び前記第2軸によって規定される第2基準面と前記後端面との交差線が外向きに突出する部分を有する、光モジュール。 - 前記パッケージは、前記前端と前記後端との間に設けられた第2開口を有し、
当該光モジュールは、前記第2開口上に設けられた側蓋部品を更に備え、
前記半導体光素子は、基板と、前記第2基準面に沿って前記基板上に延在する活性層とを含み、
前記側蓋部品、前記活性層及び前記基板は、前記第2基準面に交差する第3基準面に沿って配列される、請求項1に記載された光モジュール。 - 前記光学窓部品と前記半導体光素子との間において前記第2軸上に設けられた光学部品を更に備え、
前記光学部品は、レンズ及び光アイソレータの少なくとも一方を含む、請求項1または請求項2に記載された光モジュール。 - 光通信装置であって、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された光モジュールと、
前記光モジュールを搭載する主面を有する半導体光デバイスと、
前記光モジュールを前記半導体光デバイスの前記主面に固定する接着材と、
を備え、
前記半導体光デバイスは、前記光モジュールに光学的に結合されるグレーティングカプラを有する、光通信装置。 - 放熱部品と、
前記光モジュールの前記後端と前記放熱部品との間に設けられたグリースと、
を更に備える、請求項4に記載された光通信装置。 - 光通信装置を作製する方法であって、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された光モジュールを準備する工程と、
前記第2基準面に交差する軸の回りに前記光モジュールを半導体光デバイス上において動かして、前記半導体光デバイスのグレーティングカプラに前記光モジュールを光学調芯する工程と、
前記半導体光デバイスの前記グレーティングカプラに前記光モジュールを光学調芯した後に、前記光モジュールを半導体光デバイスに固定する工程と、
を備える、光通信装置を作製する方法。 - 前記光モジュールを光学調芯することに先だって、前記第2基準面に交差する前記軸を前記光モジュールの焦点に位置合わせする工程を更に備える、請求項6に記載された光通信装置を作製する方法。
Priority Applications (1)
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JP2019157012A JP2021033223A (ja) | 2019-08-29 | 2019-08-29 | 光モジュール、光通信装置、光通信装置を作製する方法 |
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