JP2021031212A - 用紙積載装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】積載される用紙の除電を十分に行うことのできる用紙積載装置及び画像形成システムを提供する。【解決手段】搬送されてきた用紙Pを積載する積載部22と、積載部22に積載された用紙Pの上方に配置された除電ブラシ51を備える除電ユニット50と、除電ブラシ51を用紙Pの上面に接触又は近接する位置で移動させる搬送機構24と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、用紙積載装置及び画像形成システムに関するものである。
従来、画像形成装置において画像が形成された用紙を、積載し蓄積する用紙積載装置が知られている。画像形成装置と用紙積載装置とを備える画像形成システムも提案されている。
画像が形成された用紙には、その後、後処理装置によってステープル処理やパンチ処理、折り畳み処理等の後処理が行われる場合があり、こうした後処理の処理精度を高めるために、用紙積載装置では、積載台の上で用紙の端部を揃え、用紙の整列性を高めることが求められている。
用紙の端部が揃っている場合には、ユーザーによる用紙の搬出等も容易となるため、この観点からも積載台上における用紙の積載品質を向上させることが好ましい。
用紙の端部が揃っている場合には、ユーザーによる用紙の搬出等も容易となるため、この観点からも積載台上における用紙の積載品質を向上させることが好ましい。
しかし、画像形成装置から搬送された用紙には静電気が帯電しており、用紙の除電を十分に行わないと、積載台の上で電気的反発により用紙が浮き上がる現象が発生しやすい。用紙が浮き上がると、積載台の上における用紙の挙動が不安定となり、用紙の整列性が乱れたり、順次排出される用紙が浮き上がりを生じている用紙に突き当たって正しい位置に積載されずに排出不良を引き起こす等、各種の問題を生じるおそれがある。
この点、特許文献1には、用紙の静電気を除去する除電装置としてイオナイザーを搭載した用紙積載装置(特許文献1において「用紙排出装置」)が開示されている。
しかし、用紙積載装置にこうした構成を組み込むと、装置全体が大型化してしまい、装置コストも高くなる。
しかし、用紙積載装置にこうした構成を組み込むと、装置全体が大型化してしまい、装置コストも高くなる。
そこで、画像形成装置から排出される用紙を、用紙を積載する積載部(排紙台)に向かって搬送する搬送ローラーの下流側に除電ブラシを配置して、搬送されてくる用紙の除電を行う構成が多く採用されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に記載されている構成では、画像形成装置から排出される用紙を用紙積載装置に受け入れる搬送ローラーの近傍に除電ブラシを固定配置している。
このため、GNDとして機能する金属製の筐体から近い位置で除電が行われることとなり、十分な除電効果が期待できないおそれがある。
このため、GNDとして機能する金属製の筐体から近い位置で除電が行われることとなり、十分な除電効果が期待できないおそれがある。
また、除電ブラシが固定配置されている場合、除電ブラシの位置によっては、用紙が除電ブラシに接触する位置又はその近傍位置に搬送されるまでの範囲内では除電を行うことができないという問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、積載される用紙の除電を十分に行うことのできる用紙積載装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の用紙積載装置は、
搬送されてきた用紙を積載する積載部と、
前記積載部に積載された前記用紙の上方に配置された除電手段と、
前記除電手段を前記用紙の上面に接触又は近接する位置で移動させる除電移動手段と、
を備えることを特徴とする。
搬送されてきた用紙を積載する積載部と、
前記積載部に積載された前記用紙の上方に配置された除電手段と、
前記除電手段を前記用紙の上面に接触又は近接する位置で移動させる除電移動手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の別の側面である画像形成システムは、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の用紙積載装置と、
前記用紙積載装置よりも前記用紙の搬送方向上流側に配置され、前記用紙上に画像を形成する画像形成装置と、
を備えることを特徴とする。
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の用紙積載装置と、
前記用紙積載装置よりも前記用紙の搬送方向上流側に配置され、前記用紙上に画像を形成する画像形成装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、積載される用紙の除電を十分に行うことができる。
図1から図9を参照しつつ、本発明に係る用紙積載装置及びこれを備える画像形成システムの一実施形態を説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[画像形成システムの構成]
図1は、本実施形態における画像形成システムの概略構成を示す模式的な全体構成図である。
画像形成システム100は、外部装置(図示省略)から印刷用の画像データを受信し、当該画像データに基づいて用紙Pに画像を形成(印刷)して出力する画像形成装置10と、画像形成装置10の後段(すなわち、用紙Pの搬送方向の下流側)に接続され、印刷後の用紙Pを積載・蓄積する用紙積載装置20と、を備えている。
また本実施形態の画像形成システム100は、画像形成装置10よりも前段(すなわち、用紙Pの搬送方向の上流側)に配置されて、画像形成装置10と接続され、画像形成装置10に適宜用紙Pを供給する給紙装置30をさらに備えている。なお、用紙積載装置20の後段に各種の加工を行う図示しない後処理装置等が接続されていてもよい。
画像形成システム100全体は、図1に示すように、用紙Pの搬送方向Xに沿って、上流側から、給紙装置30、画像形成装置10、用紙積載装置20が直列的に接続された構成となっている。
図1は、本実施形態における画像形成システムの概略構成を示す模式的な全体構成図である。
画像形成システム100は、外部装置(図示省略)から印刷用の画像データを受信し、当該画像データに基づいて用紙Pに画像を形成(印刷)して出力する画像形成装置10と、画像形成装置10の後段(すなわち、用紙Pの搬送方向の下流側)に接続され、印刷後の用紙Pを積載・蓄積する用紙積載装置20と、を備えている。
また本実施形態の画像形成システム100は、画像形成装置10よりも前段(すなわち、用紙Pの搬送方向の上流側)に配置されて、画像形成装置10と接続され、画像形成装置10に適宜用紙Pを供給する給紙装置30をさらに備えている。なお、用紙積載装置20の後段に各種の加工を行う図示しない後処理装置等が接続されていてもよい。
画像形成システム100全体は、図1に示すように、用紙Pの搬送方向Xに沿って、上流側から、給紙装置30、画像形成装置10、用紙積載装置20が直列的に接続された構成となっている。
〈給紙装置の構成〉
給紙装置30は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイ31と、例えば給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段32と、を備える。各給紙トレイ31には、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)ごとに用紙Pが格納されており、用紙Pが、その最上部から一枚ずつ取り出されて画像形成装置10へと搬送される。
なお、給紙装置30を独立の装置として備えることは必須ではない。例えば画像形成装置10の内部に各種用紙Pが格納された給紙トレイを備え、当該給紙トレイから適宜用紙Pの供給を受けて印刷が行われるように構成してもよい。
給紙装置30は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイ31と、例えば給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段32と、を備える。各給紙トレイ31には、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)ごとに用紙Pが格納されており、用紙Pが、その最上部から一枚ずつ取り出されて画像形成装置10へと搬送される。
なお、給紙装置30を独立の装置として備えることは必須ではない。例えば画像形成装置10の内部に各種用紙Pが格納された給紙トレイを備え、当該給紙トレイから適宜用紙Pの供給を受けて印刷が行われるように構成してもよい。
〈画像形成装置の構成〉
図2は、画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
画像形成装置10は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、原稿読取部13と、画像形成部14と、操作部15と、表示部16と、通信部17、搬送機構19等と、を備えて構成されている。
画像形成装置10内には、所定の搬送経路が形成されており、給紙装置30から供給された用紙Pは、後述する搬送機構19によって搬送経路に沿って搬送され、順次印刷が行われる。そして印刷後の用紙は、排紙ローラー18によって画像形成装置10外に送り出される。
図2は、画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
画像形成装置10は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、原稿読取部13と、画像形成部14と、操作部15と、表示部16と、通信部17、搬送機構19等と、を備えて構成されている。
画像形成装置10内には、所定の搬送経路が形成されており、給紙装置30から供給された用紙Pは、後述する搬送機構19によって搬送経路に沿って搬送され、順次印刷が行われる。そして印刷後の用紙は、排紙ローラー18によって画像形成装置10外に送り出される。
制御部11は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されるコンピューターである。
CPUは、操作部15から入力される操作信号又は通信部17により受信される指示信号等に応じて、ROM等に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMのワークエリアに展開し、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、画像形成装置10の動作を統括的に制御する。
具体的には、原稿読取部13で読み取られた画像データ等に基づいて、画像形成部14により用紙P上に画像を形成させる。その際、適宜搬送速度を調整しながら用紙Pを搬送するように搬送機構19を制御するようになっている。
CPUは、操作部15から入力される操作信号又は通信部17により受信される指示信号等に応じて、ROM等に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMのワークエリアに展開し、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、画像形成装置10の動作を統括的に制御する。
具体的には、原稿読取部13で読み取られた画像データ等に基づいて、画像形成部14により用紙P上に画像を形成させる。その際、適宜搬送速度を調整しながら用紙Pを搬送するように搬送機構19を制御するようになっている。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される不揮発性の記憶手段であり、各種プログラムや各種設定データ等を制御部11から読み書き可能に記憶する。各プログラムは、必要に応じて制御部11のRAMにロードされ、CPUによって実行される。
原稿読取部13は、図示しない原稿台又は自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)に載置された原稿の画像を走査露光装置の光学系により走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部11に入力される。なお、制御部11に入力される画像データとしては、原稿読取部13で読み取ったものに限らず、例えば、通信部17を介して外部装置(図示省略)から受信したものであってもよい。
画像形成部14は、画像処理された原画像の各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びKの4色からなる画像を用紙P上に形成する。
画像形成部14は、例えば書込みユニット、中間転写ベルト、2次転写ローラー、定着装置等を備えて構成されている。
書込みユニットは例えば4つ設けられており、各書込みユニットは転写ベルトのベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込みユニットは、図示は省略するが光走査装置、感光体、現像部、帯電部、クリーニング部及び1次転写ローラー等を備えて構成されている。
画像形成部14は、例えば書込みユニット、中間転写ベルト、2次転写ローラー、定着装置等を備えて構成されている。
書込みユニットは例えば4つ設けられており、各書込みユニットは転写ベルトのベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込みユニットは、図示は省略するが光走査装置、感光体、現像部、帯電部、クリーニング部及び1次転写ローラー等を備えて構成されている。
画像形成時、各書込みユニットでは、帯電部により感光体を帯電させた後、原画像に基づいて光走査装置により出射した光束で感光体上を走査し、静電潜像を形成する。現像部によりトナー等の色材を供給して現像すると、感光体上に画像が形成される。
4つの書込みユニットの感光体上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラーにより、中間転写ベルト上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト上には各色からなる画像が形成される。中間転写ベルトは、複数のローラーに巻き回されて回動する像担持体である。1次転写後、クリーニング部により感光体上に残留する色材が除去される。
4つの書込みユニットの感光体上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラーにより、中間転写ベルト上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト上には各色からなる画像が形成される。中間転写ベルトは、複数のローラーに巻き回されて回動する像担持体である。1次転写後、クリーニング部により感光体上に残留する色材が除去される。
画像形成部14では、回動する中間転写ベルト上の画像が2次転写ローラーの位置に至るタイミングに合わせて、給紙トレイ31から用紙が給紙される。2次転写ローラーは、対をなす一方のローラーが中間転写ベルトに圧接し、他方が中間転写ベルトを巻き回す複数のローラーのうちの1つを構成している。2次転写ローラーの圧接により、中間転写ベルトから用紙上に画像を転写(2次転写)すると、定着装置に用紙Pを搬送して定着処理を施し、その後用紙積載装置20に搬送する。
定着処理は、定着ローラーにより用紙Pを加熱及び加圧して画像を用紙Pに定着させる処理である。なお、用紙Pの両面に画像を形成する場合には、反転経路に用紙Pを搬送して用紙面を反転させた後、2次転写ローラーの位置に再度用紙Pを給紙する。
定着処理は、定着ローラーにより用紙Pを加熱及び加圧して画像を用紙Pに定着させる処理である。なお、用紙Pの両面に画像を形成する場合には、反転経路に用紙Pを搬送して用紙面を反転させた後、2次転写ローラーの位置に再度用紙Pを給紙する。
操作部15は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。具体的には、操作部15は、例えば表示部16の画面上に設けられるタッチパネルや、表示部16の画面周囲に配置される各種ハードキー等を備えて構成される。操作部15は、画面上に表示されたボタンが手指やタッチペン等で押下された場合、押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置に対応付けられた操作信号を制御部11に出力する。なお、タッチパネルは感圧式に限らず、例えば静電式や光式等であってもよい。また、操作部15は、ハードキーが押下された場合、押下されたキーに対応付けられた操作信号を制御部11に出力する。ユーザーは、操作部15を操作して、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等の画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。さらに操作部15は、マイク等を備えてユーザーによる音声入力が可能に構成されていてもよい。
表示部16は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、ユーザーに対して各種情報(メッセージや操作指示等)を表示する。表示部16は、制御部11から入力される表示制御信号にしたがって、操作画面等(各種設定画面、各種ボタン、各機能の動作状況等)を表示する。
また、表示部16の画面上にタッチパネルが一体に構成されている場合には、ユーザーが各種操作指示又は情報を入力するための画面等が表示部16に表示され、ユーザーがタッチパネル上をタッチすると、タッチされた位置を示す信号が操作信号として制御部11に送られ、タッチパネルが操作部15として機能する。
また、表示部16の画面上にタッチパネルが一体に構成されている場合には、ユーザーが各種操作指示又は情報を入力するための画面等が表示部16に表示され、ユーザーがタッチパネル上をタッチすると、タッチされた位置を示す信号が操作信号として制御部11に送られ、タッチパネルが操作部15として機能する。
通信部17は、画像形成装置10を図示しない通信ネットワークに接続するインターフェースである。通信部17は、通信用IC及び通信コネクタなどを有し、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークに接続されている外部装置と各種情報の送受信を行う。また、通信部17は、USBを介して各種情報の入出力を行うことも可能である。
搬送機構19は、図示しない複数のローラーと、ローラーを適宜駆動させる駆動モーター191等を備えている。
駆動モーター191の駆動は制御部11によって制御され、用紙Pの搬送速度等が、画像形成部14の画像形成に要する速度等に応じて適宜調整・制御されるようになっている。
給紙装置30から供給された用紙Pは、搬送機構によって搬送され、順次印刷等が行われた後、画像形成装置10の図示しない排出口から排出され、排出口近傍に設けられた排紙ローラー18によって画像形成装置10から後段の用紙積載装置20へと送り出されるようになっている。
駆動モーター191の駆動は制御部11によって制御され、用紙Pの搬送速度等が、画像形成部14の画像形成に要する速度等に応じて適宜調整・制御されるようになっている。
給紙装置30から供給された用紙Pは、搬送機構によって搬送され、順次印刷等が行われた後、画像形成装置10の図示しない排出口から排出され、排出口近傍に設けられた排紙ローラー18によって画像形成装置10から後段の用紙積載装置20へと送り出されるようになっている。
〈用紙積載装置の構成〉
図3は、本実施形態における用紙積載装置の要部構成を示す模式的な側面図である。また図4は、図3における矢視IV方向から見た用紙積載装置の平面図である。
図3及び図4に示すように、用紙積載装置20は、筐体21と、筐体21内に配置された積載部22と、画像形成装置10から排出された用紙Pを受け入れる一対のローラー23と、用紙Pを積載部22の上面まで搬送する搬送機構24と、用紙Pの除電を行う除電ユニット50等を備えている。
用紙積載装置20は、積載部22の上面に、用紙Pがずれずに整列した状態で載置されるように積載させるスタッガーである。
なお、図3等では、図示の都合上、筐体21の手前側の面を透過させて内部構成を模式的に示している。
図3は、本実施形態における用紙積載装置の要部構成を示す模式的な側面図である。また図4は、図3における矢視IV方向から見た用紙積載装置の平面図である。
図3及び図4に示すように、用紙積載装置20は、筐体21と、筐体21内に配置された積載部22と、画像形成装置10から排出された用紙Pを受け入れる一対のローラー23と、用紙Pを積載部22の上面まで搬送する搬送機構24と、用紙Pの除電を行う除電ユニット50等を備えている。
用紙積載装置20は、積載部22の上面に、用紙Pがずれずに整列した状態で載置されるように積載させるスタッガーである。
なお、図3等では、図示の都合上、筐体21の手前側の面を透過させて内部構成を模式的に示している。
筐体21は、例えば板金で形成された箱であり、図3等に示すようにGNDとして機能する。
筐体21内部には、上面に用紙Pが積載される積載部22が設けられている。
筐体21内部には、上面に用紙Pが積載される積載部22が設けられている。
積載部22には、図示しない高さ調整機構が設けられており、積載される用紙Pの枚数に関わらず、最上部に配置される用紙表面の高さが一定に保たれるようになっている。高さ調整機構の具体的な構成は特に限定さない。例えば積載部22の上面に積載された用紙Pの枚数や重量等をセンサーで検知して、用紙Pが数枚しか載置されていない場合(積載されている用紙Pの重量が軽い場合)には、上面の位置を押し上げるように付勢し(例えば図1に示す状態)、積載された用紙Pが増えて重量が重くなるにしたがって積載部22の上面の高さ位置が低くなるように調整する(例えば図3等に示す状態)。
高さ調整機構によって調整される積載部22の上面の高さ位置は、積載された用紙Pの最上部に配置された用紙Pの表面に、後述する除電ユニット50の除電ブラシ52の先端が接触又は近接することのできる位置である。これにより、積載部22に積載される用紙Pの枚数に関わらず、除電ブラシ52の先端が用紙Pの表面に接触又は近接して、適切に用紙Pの除電を行うことができる。
高さ調整機構によって調整される積載部22の上面の高さ位置は、積載された用紙Pの最上部に配置された用紙Pの表面に、後述する除電ユニット50の除電ブラシ52の先端が接触又は近接することのできる位置である。これにより、積載部22に積載される用紙Pの枚数に関わらず、除電ブラシ52の先端が用紙Pの表面に接触又は近接して、適切に用紙Pの除電を行うことができる。
ローラー23は、画像形成装置10側に形成された図示しない用紙受け入れ口近傍に配置され、画像形成装置10から排出された用紙を受け入れるものである。
ローラー23は、上下一対で構成され、上下から挟み込むようにして用紙を受け付け、用紙積載装置20内部に送り込む。
ローラー23は、図示しないモーターによって所定方向に回転し用紙Pを積極的に搬送する駆動ローラーであってもよいし、画像形成装置10側から送り出された用紙Pを単にガイドする従動ローラーであってもよい。なお、ローラー23を備えることは必須ではなく、画像形成装置10から搬送されてきた用紙Pが単に用紙受け入れ口から挿入され、これを後述する用紙先端ガイド27が受け止めて支持するように構成してもよい。
ローラー23は、上下一対で構成され、上下から挟み込むようにして用紙を受け付け、用紙積載装置20内部に送り込む。
ローラー23は、図示しないモーターによって所定方向に回転し用紙Pを積極的に搬送する駆動ローラーであってもよいし、画像形成装置10側から送り出された用紙Pを単にガイドする従動ローラーであってもよい。なお、ローラー23を備えることは必須ではなく、画像形成装置10から搬送されてきた用紙Pが単に用紙受け入れ口から挿入され、これを後述する用紙先端ガイド27が受け止めて支持するように構成してもよい。
搬送機構24は、用紙積載装置20内に受け入れられた用紙Pを積載部22の上面まで搬送するユニットである。
本実施形態では後述するように、除電手段である除電ブラシ51が搬送機構24によって移動されるようになっており、搬送機構24が、用紙Pの上面に接触又は近接する位置で除電ブラシ51を移動させる除電移動手段として機能する。
本実施形態では、後述のように搬送機構24が用紙支持部材としての用紙先端ガイド27を用紙Pの搬送速度に合わせて移動させるようになっており、用紙支持部材の移動手段が除電移動手段を兼ねる構成となっている。
図3及び図4に示すように、搬送機構24は、用紙積載装置20のY方向(用紙搬送方向Xに直交する方向、図4参照)に延在する2つの搬送ローラー25と、この2つの搬送ローラー25に巻き掛けられた搬送ベルト26と、を備えている。搬送ローラー25のうちの一方には搬送用モーター203(図4参照)が設けられており、搬送用モーター203が駆動することにより、搬送ローラー25が所定の方向(本実施形態では図3において矢印で示すように、時計回り方向)に回転し、搬送ベルト26を移動させるようになっている。
本実施形態では後述するように、除電手段である除電ブラシ51が搬送機構24によって移動されるようになっており、搬送機構24が、用紙Pの上面に接触又は近接する位置で除電ブラシ51を移動させる除電移動手段として機能する。
本実施形態では、後述のように搬送機構24が用紙支持部材としての用紙先端ガイド27を用紙Pの搬送速度に合わせて移動させるようになっており、用紙支持部材の移動手段が除電移動手段を兼ねる構成となっている。
図3及び図4に示すように、搬送機構24は、用紙積載装置20のY方向(用紙搬送方向Xに直交する方向、図4参照)に延在する2つの搬送ローラー25と、この2つの搬送ローラー25に巻き掛けられた搬送ベルト26と、を備えている。搬送ローラー25のうちの一方には搬送用モーター203(図4参照)が設けられており、搬送用モーター203が駆動することにより、搬送ローラー25が所定の方向(本実施形態では図3において矢印で示すように、時計回り方向)に回転し、搬送ベルト26を移動させるようになっている。
搬送ベルト26の表面(外側の面)には、用紙積載装置20内に受け入れられた用紙Pの搬送方向Xの前端部を支持して用紙Pを積載部22の上面までガイドする用紙先端ガイド27が設けられている。
用紙先端ガイド27は、搬送ベルト26とともに移動するものであり、用紙Pの搬送速度に合わせて移動する用紙支持部材である。図4に示すように、用紙積載装置20のY方向(用紙Pの幅方向)の両端部に用紙先端ガイド27が設けられている。
本実施形態では、Y方向両端部の対向位置にそれぞれ設けられた用紙先端ガイド27が一対となっており、この一対の用紙先端ガイド27が、搬送ベルト26上にX方向に沿ってほぼ等間隔位置に2セット設けられている(図3及び図4、図6から図8参照)。
用紙先端ガイド27は、搬送ベルト26とともに移動するものであり、用紙Pの搬送速度に合わせて移動する用紙支持部材である。図4に示すように、用紙積載装置20のY方向(用紙Pの幅方向)の両端部に用紙先端ガイド27が設けられている。
本実施形態では、Y方向両端部の対向位置にそれぞれ設けられた用紙先端ガイド27が一対となっており、この一対の用紙先端ガイド27が、搬送ベルト26上にX方向に沿ってほぼ等間隔位置に2セット設けられている(図3及び図4、図6から図8参照)。
これにより、用紙Pが連続的に搬送された場合、1セット目の用紙先端ガイド27が用紙Pをガイドしているときに2セット目の用紙先端ガイド27がこれと干渉しない位置に配置され、次の用紙Pが搬送されてきたときには、2セット目の用紙先端ガイド27が当該用紙Pを支持し、1セット目の用紙先端ガイド27はこれと干渉しない位置に配置される。
用紙先端ガイド27は、図3等に示すように、搬送ベルト26の下側に位置した用紙ガイド時において搬送されてくる用紙Pに対向する側が開口した、断面ほぼコ字状の部材である。用紙Pは、その先端が用紙先端ガイド27のコ字状の部分に受け入れられ、搬送ベルト26が移動するに伴ってX方向に移動する。
用紙先端ガイド27は、図3等に示すように、搬送ベルト26の下側に位置した用紙ガイド時において搬送されてくる用紙Pに対向する側が開口した、断面ほぼコ字状の部材である。用紙Pは、その先端が用紙先端ガイド27のコ字状の部分に受け入れられ、搬送ベルト26が移動するに伴ってX方向に移動する。
なお、用紙先端ガイド27の形状、構成等は図示例に限定されない。例えば、用紙先端ガイド27に用紙Pをクリップする機構を設けて、用紙先端ガイド27が用紙Pの端部を把持して積極的に用紙PをX方向に引っ張るようにしてもよい。
また、用紙先端ガイド27は、一対で1セットであるものに限定されない。例えばY方向に3つ以上設けられて1つのセットを構成してもよい。また、Y方向に延在する一繋がりの部材として構成されていてもよい。
また、用紙先端ガイド27は、一対で1セットであるものに限定されない。例えばY方向に3つ以上設けられて1つのセットを構成してもよい。また、Y方向に延在する一繋がりの部材として構成されていてもよい。
用紙先端ガイド27の開口側とは反対側には除電ユニット50が取り付けられている。
図3及び図4に示すように、除電ユニット50は、除電ブラシ51と、ブラシ支持部52とを備えている。
除電ブラシ51は、積載部22に積載された用紙Pの上方に配置される除電手段である。除電ブラシ51は、用紙Pに帯電する電荷を引き寄せて除去する。
除電ブラシ51は、例えば、側面が樹脂被覆されたステンレス細線の束、又はカーボンや銅化合物といった導電物質を含有する繊維の束、ステンレス極細線とポリエステル繊維からなる混紡糸等、をブラシ状に構成したものである。なお、除電ブラシ51は、接触又は非接触で適切に用紙Pの除電を行うことができるものであればよく、その材料は特に限定されない。
図3及び図4に示すように、除電ユニット50は、除電ブラシ51と、ブラシ支持部52とを備えている。
除電ブラシ51は、積載部22に積載された用紙Pの上方に配置される除電手段である。除電ブラシ51は、用紙Pに帯電する電荷を引き寄せて除去する。
除電ブラシ51は、例えば、側面が樹脂被覆されたステンレス細線の束、又はカーボンや銅化合物といった導電物質を含有する繊維の束、ステンレス極細線とポリエステル繊維からなる混紡糸等、をブラシ状に構成したものである。なお、除電ブラシ51は、接触又は非接触で適切に用紙Pの除電を行うことができるものであればよく、その材料は特に限定されない。
また、ブラシ支持部52は、一端側に除電ブラシ51が固定された板状の部材であり、用紙先端ガイド27に除電ブラシ51を取り付ける取り付け部分である。
本実施形態では、除電手段である除電ブラシ51は、移動方向(本実施形態では用紙Pの搬送方向であるX方向)に直交する方向(本実施形態ではY方向)の全体に亘って設けられており、除電ブラシ51は、除電移動手段である搬送機構24によって、用紙P(積載部22に積載された用紙Pのうち最上部に位置する用紙P)の上面に接触又は近接する位置で移動する。すなわち、除電ブラシ51は、除電移動手段である搬送機構24によって用紙Pの搬送方向Xと平行な方向に移動するようになっている。
なお、除電ユニット50の具体的な構成や形状等は特に限定されない。
本実施形態では、除電手段である除電ブラシ51は、移動方向(本実施形態では用紙Pの搬送方向であるX方向)に直交する方向(本実施形態ではY方向)の全体に亘って設けられており、除電ブラシ51は、除電移動手段である搬送機構24によって、用紙P(積載部22に積載された用紙Pのうち最上部に位置する用紙P)の上面に接触又は近接する位置で移動する。すなわち、除電ブラシ51は、除電移動手段である搬送機構24によって用紙Pの搬送方向Xと平行な方向に移動するようになっている。
なお、除電ユニット50の具体的な構成や形状等は特に限定されない。
図5は、用紙積載装置20のハードウェア構成の一例を示す要部ブロック図である。
用紙積載装置20は、図5に示すように、制御部201と、記憶部202と、搬送用モーター203と、通信部204等を備えている。
用紙積載装置20は、図5に示すように、制御部201と、記憶部202と、搬送用モーター203と、通信部204等を備えている。
制御部201は、例えば図示しないCPU、ROM、RAM等を備えて構成されるコンピューターである。
CPUは、通信部204により受信される指示信号等に応じて、ROM等に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMのワークエリアに展開し、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、用紙積載装置20の動作を統括的に制御する。
CPUは、通信部204により受信される指示信号等に応じて、ROM等に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMのワークエリアに展開し、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、用紙積載装置20の動作を統括的に制御する。
特に本実施形態では、制御部201は除電移動手段を兼ねる用紙Pの搬送手段24を制御して、用紙Pの搬送速度及び除電ブラシ51の移動速度を調整する速度制御手段として機能する。
すなわち用紙積載装置20は、画像形成装置10における用紙Pへの印刷速度及び用紙Pの搬送速度等と連動して用紙積載装置20における用紙Pの搬送速度、除電手段である除電ブラシ51の移動速度を調整するようになっており、制御部201が、適宜搬送用モーター203を制御して搬送手段24による搬送速度を調整する。
すなわち用紙積載装置20は、画像形成装置10における用紙Pへの印刷速度及び用紙Pの搬送速度等と連動して用紙積載装置20における用紙Pの搬送速度、除電手段である除電ブラシ51の移動速度を調整するようになっており、制御部201が、適宜搬送用モーター203を制御して搬送手段24による搬送速度を調整する。
記憶部202は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される不揮発性の記憶手段であり、各種プログラムや各種設定データ等を制御部201から読み書き可能に記憶する。各プログラムは、必要に応じて制御部201のRAMにロードされ、CPUによって実行される。
通信部204は、画像形成装置10を図示しない通信ネットワークに接続するインターフェースである。通信部17は、通信用IC及び通信コネクタなどを有し、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークに接続されている外部装置と各種情報の送受信を行う。また、通信部17は、USBを介して各種情報の入出力を行うことも可能である。
[用紙積載装置及びこれを備える画像形成システムの作用]
次に、本実施形態に係る画像形成システム100(用紙積載装置20)において実現される用紙Pを除電する手法について、図6から図9等を参照して説明する。
次に、本実施形態に係る画像形成システム100(用紙積載装置20)において実現される用紙Pを除電する手法について、図6から図9等を参照して説明する。
図6から図8は、画像形成装置10において印刷が行われた用紙を用紙積載装置が受け入れ、積載部に積載していく様子を示す模式的側面図である。
図6に示すように、用紙積載装置20に搬送された用紙Pは、まず、ローラー23によって受け入れられ、搬送機構24の搬送ベルト26に固定された用紙先端ガイド27に搬送方向Xの前端側を支持されながら搬送方向Xに沿って移動していく。このとき、用紙先端ガイド27に取り付けられた除電ユニット50の除電ブラシ51の自由端が、現在用紙先端ガイド27に支持されて搬送されている用紙Pの1枚前に搬送されて積載部22上に載置されている最上部の用紙Pの表面にY方向全体に亘って接触しながら、又は非接触で用紙Pの近傍上方を移動しながら当該積載済みの用紙Pの全面に対して除電を行う。
このとき、他方の除電ユニット50及びこれが取り付けられた用紙先端ガイド27は、搬送ベルト26上であって、一方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27とは搬送方向Xにおける逆側位置に配置され、用紙Pの搬送及び除電ブラシ51による除電動作を妨げない位置にある。
図7は、一方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27が搬送方向Xの中央部付近まで移動した状態を示しており、このとき他方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27は、搬送ベルト26の上側に位置し、用紙Pの搬送方向Xの逆方向に移動している。
図7は、一方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27が搬送方向Xの中央部付近まで移動した状態を示しており、このとき他方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27は、搬送ベルト26の上側に位置し、用紙Pの搬送方向Xの逆方向に移動している。
図8に示すように、一方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27が用紙積載装置20における搬送方向Xの前端部まで移動すると、搬送してきた用紙Pが積載部22の最上部に載置され、他方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27が、次の用紙Pが搬送されてくるローラー23の近傍に移動していく。
そして次の用紙Pが用紙積載装置20内に受け入れられると、再び図6に示す状態となり、他方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27によって、用紙Pのガイドと、除電ブラシ51による先の用紙Pに対する除電が行われる。
そして次の用紙Pが用紙積載装置20内に受け入れられると、再び図6に示す状態となり、他方の除電ユニット50及び用紙先端ガイド27によって、用紙Pのガイドと、除電ブラシ51による先の用紙Pに対する除電が行われる。
図9(a)から図9(c)は、除電ブラシによる除電効果について説明する説明図である。
用紙Pの表面の帯電とGND板金との距離の関係は、用紙Pの表面電位を「V」、用紙PとGND板金との距離を「d」、用紙Pの持つ電荷が発する電場を「E」とした場合に、「V=d×E」との式を満たす関係となる。
用紙Pの表面の帯電とGND板金との距離の関係は、用紙Pの表面電位を「V」、用紙PとGND板金との距離を「d」、用紙Pの持つ電荷が発する電場を「E」とした場合に、「V=d×E」との式を満たす関係となる。
用紙PとGND板金との距離が近い場合(例えば図9(a)に示す「d」が「小」のとき)には、用紙Pの表面電位が小さいため、除電ブラシ51との電位差が小さい。このため、図9(a)に示すように、除電ブラシ51を用紙Pの表面に近づけても電荷が十分に除電ブラシ51に移動せず、除電効果は小さくなる。
これに対して、用紙PとGND板金との距離が遠い場合(例えば図9(b)に示す「d」が「大」のとき)には、用紙Pの表面電位が大きいため、除電ブラシ51との電位差が大きい。このため、図9(b)に示すように、除電ブラシ51を用紙Pの表面に近づけたときに電荷が除電ブラシ51に移動しやすく、除電効果は大きくなる。
これに対して、用紙PとGND板金との距離が遠い場合(例えば図9(b)に示す「d」が「大」のとき)には、用紙Pの表面電位が大きいため、除電ブラシ51との電位差が大きい。このため、図9(b)に示すように、除電ブラシ51を用紙Pの表面に近づけたときに電荷が除電ブラシ51に移動しやすく、除電効果は大きくなる。
用紙積載装置20の場合、前述のように筐体21がGNDの役割を果たす。このため、図9(c)に示すように、筐体における用紙Pの受け入れ口近傍のローラー23aの搬送方向Xの下流側等、GND板金としての筐体と用紙Pとの距離が近い場所に除電ブラシ51aを取り付けた場合には、十分な除電効果を期待することができない。
この点、図9(c)に示す例よりも搬送方向Xの前方側に除電ブラシ51aを取り付けることも考えられる。
しかし、この場合には、用紙Pが積載台22aの上に載置される後端位置から除電ブラシ51aまでの距離「α」も大きくなり、この「α」分の範囲については除電ブラシが接触しない。このため、この場合も用紙Pの全体について十分な除電を行うことができない。
この点、図9(c)に示す例よりも搬送方向Xの前方側に除電ブラシ51aを取り付けることも考えられる。
しかし、この場合には、用紙Pが積載台22aの上に載置される後端位置から除電ブラシ51aまでの距離「α」も大きくなり、この「α」分の範囲については除電ブラシが接触しない。このため、この場合も用紙Pの全体について十分な除電を行うことができない。
この点、本実施形態では、除電ブラシ51が、用紙PとGND板金との距離「d」が離れたところまで、移動しながら除電していくため、用紙Pの全面に亘って十分に除電を行うことができる。
用紙積載装置20の後段には、例えば所定位置に閉じ穴等をあけるパンチ処理や、用紙Pを所定箇所で折り畳む折り畳み処理、用紙Pを所定枚数綴じて冊子等を生成する処理等の各種処理を行う後処理装置が接続される場合もあり、用紙Pの端部が揃っていないと、穴の位置が揃わなかったり、閉じる位置がずれたりすることとなり、高品質の後処理を行うことができない。
また、用紙積載装置20内に複数枚スタッグされた用紙Pをユーザーが運び出す場合もあり、積載された用紙Pが整列していないと搬出する際に用紙Pの束が崩れやすく搬出性が低下する。
このため、用紙積載装置20においては、積載台の上で用紙Pの端部が揃った状態で積載される積載品質が高度に要求される。
また、用紙積載装置20内に複数枚スタッグされた用紙Pをユーザーが運び出す場合もあり、積載された用紙Pが整列していないと搬出する際に用紙Pの束が崩れやすく搬出性が低下する。
このため、用紙積載装置20においては、積載台の上で用紙Pの端部が揃った状態で積載される積載品質が高度に要求される。
しかし、画像形成装置10から搬送された用紙Pには静電気が帯電しており、用紙Pの除電を十分に行わないと、積載台の上で電気的反発により用紙Pが浮き上がり、端部がずれた状態で積載されてしまうことがある。また、用紙Pが浮き上がると、順次排出される用紙Pが浮き上がりを生じている用紙Pに突き当たって正しい位置に積載されなかったり、後続の用紙Pが浮き上がっている用紙Pに乗り上げて搬出経路を塞ぎ紙詰まりの原因となってしまう等、各種の問題を生じるおそれがある。
この点、本実施形態のように、用紙P全体を十分に除電することができる構成とした場合には、高い積載品質を実現することができる。
この点、本実施形態のように、用紙P全体を十分に除電することができる構成とした場合には、高い積載品質を実現することができる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る用紙積載装置20は、画像を形成する画像形成装置から出力され搬送されてきた用紙Pを積載する積載部22と、積載部22に積載された用紙Pの上方に配置される除電手段としての除電ブラシ51と、除電ブラシ51を用紙Pの上面に接触又は近接する位置で移動させる除電移動手段としての搬送機構24と、を備えている。
このように、本実施形態では除電ブラシ51が用紙Pの上方を移動しながら除電を行う構成となっているため、筐体21の近傍に除電ブラシ51を固定配置させた場合と比較して用紙P全体を適切かつ効果的に除電することができる。
このため、用紙Pを積載部22の上に載置した際に静電気により用紙P同士が反発して挙動が乱れることを防止し、用紙Pの端部が揃った高い積載品質を実現することができる。
以上のように、本実施形態に係る用紙積載装置20は、画像を形成する画像形成装置から出力され搬送されてきた用紙Pを積載する積載部22と、積載部22に積載された用紙Pの上方に配置される除電手段としての除電ブラシ51と、除電ブラシ51を用紙Pの上面に接触又は近接する位置で移動させる除電移動手段としての搬送機構24と、を備えている。
このように、本実施形態では除電ブラシ51が用紙Pの上方を移動しながら除電を行う構成となっているため、筐体21の近傍に除電ブラシ51を固定配置させた場合と比較して用紙P全体を適切かつ効果的に除電することができる。
このため、用紙Pを積載部22の上に載置した際に静電気により用紙P同士が反発して挙動が乱れることを防止し、用紙Pの端部が揃った高い積載品質を実現することができる。
また、本実施形態では、除電手段としての除電ブラシ51が、除電移動手段としての搬送機構24による移動方向Xに直交する用紙PのY方向の全体に亘って設けられている。
このため、搬送機構24によって除電ブラシ51を移動させると用紙Pの全面に亘って除電を行うことができる。
そして、本実施形態の搬送機構24は、用紙Pの搬送方向Xと平行な方向に除電手段としての除電ブラシ51を移動させる。
このため、用紙Pの搬送方向Xにおける除電ブラシ51の幅が狭くても適切に用紙Pの全面に亘って除電を行うことができる。
また、本実施形態では、除電ブラシ51を移動させる手段として用紙Pを搬送する搬送機構24を用いる。
すなわち、除電手段としての除電ブラシ51は、用紙Pの搬送方向Xの前端部を支持し、用紙Pの搬送速度に合わせて移動する用紙先端ガイド27に設けられ、除電移動手段は、用紙先端ガイド27の移動手段である搬送機構24が兼ねている。
このため、別途除電移動手段を設ける必要がなく、単純な装置構成で適切かつ効果的な除電を行うことができる。
このため、搬送機構24によって除電ブラシ51を移動させると用紙Pの全面に亘って除電を行うことができる。
そして、本実施形態の搬送機構24は、用紙Pの搬送方向Xと平行な方向に除電手段としての除電ブラシ51を移動させる。
このため、用紙Pの搬送方向Xにおける除電ブラシ51の幅が狭くても適切に用紙Pの全面に亘って除電を行うことができる。
また、本実施形態では、除電ブラシ51を移動させる手段として用紙Pを搬送する搬送機構24を用いる。
すなわち、除電手段としての除電ブラシ51は、用紙Pの搬送方向Xの前端部を支持し、用紙Pの搬送速度に合わせて移動する用紙先端ガイド27に設けられ、除電移動手段は、用紙先端ガイド27の移動手段である搬送機構24が兼ねている。
このため、別途除電移動手段を設ける必要がなく、単純な装置構成で適切かつ効果的な除電を行うことができる。
また本実施形態では、除電移動手段である搬送機構24を制御して除電手段としての除電ブラシ51の移動速度を調整する速度制御手段として制御部201を備えている。
このため、用紙Pの搬送速度に応じて除電ブラシ51を移動させることができ、用紙Pの搬送を阻害することなく、適切に除電を行うことができる。
このため、用紙Pの搬送速度に応じて除電ブラシ51を移動させることができ、用紙Pの搬送を阻害することなく、適切に除電を行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、用紙積載装置20及びこれを備える画像形成システムの細部構成及び細部動作に関して、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、用紙積載装置20及びこれを備える画像形成システムの細部構成及び細部動作に関して、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、除電ブラシ51が用紙Pの搬送方向Xに直交するY方向に延在して設けられ、用紙先端ガイド27とともに搬送機構24によってX方向に移動する場合を例示したが、除電ブラシの設けられる方向及び除電ブラシの移動方向はこれに限定されない。
例えば、図10に示すように、用紙積載装置200の除電ユニット60として、用紙Pの搬送方向Xに延在して設けられ、X方向に直交するY方向に移動するように構成された除電ブラシ61及びブラシ支持部62を備えていてもよい。
例えば、図10に示すように、用紙積載装置200の除電ユニット60として、用紙Pの搬送方向Xに延在して設けられ、X方向に直交するY方向に移動するように構成された除電ブラシ61及びブラシ支持部62を備えていてもよい。
図11は、図10に示す矢視XI方向から見た用紙積載装置の平面図である。
例えば図10及び図11に示すように、用紙積載装置200の筐体21における用紙Pの搬送方向Xの前後の壁面等にY方向に延在するガイドレール65を設けるとともに、ブラシ支持部62の両端部にこのガイドレール65に係止され案内される係止部63を備える。ガイドレール65及び係止部63の構成は特に限定されない。
この場合、用紙積載装置200は、除電ユニット60をY方向に移動させる除電移動手段として搬送機構24とは異なる移動手段を別途設ける。
この場合の移動手段の構成は特に限定されないが、例えば、搬送用のモーター等を備え、制御部201の制御にしたがい、ガイドレール65に沿って除電ユニット60をY方向に移動させる。
除電ユニット60をこのような構成とした場合にも、用紙Pの全面を効率よく除電することができる。
例えば図10及び図11に示すように、用紙積載装置200の筐体21における用紙Pの搬送方向Xの前後の壁面等にY方向に延在するガイドレール65を設けるとともに、ブラシ支持部62の両端部にこのガイドレール65に係止され案内される係止部63を備える。ガイドレール65及び係止部63の構成は特に限定されない。
この場合、用紙積載装置200は、除電ユニット60をY方向に移動させる除電移動手段として搬送機構24とは異なる移動手段を別途設ける。
この場合の移動手段の構成は特に限定されないが、例えば、搬送用のモーター等を備え、制御部201の制御にしたがい、ガイドレール65に沿って除電ユニット60をY方向に移動させる。
除電ユニット60をこのような構成とした場合にも、用紙Pの全面を効率よく除電することができる。
なお、用紙積載装置200を図10及び図11に示す構成とした場合には、用紙Pを搬送しながら除電動作も同時に行うと、除電ユニット60が用紙Pと干渉するおそれがある。
このため、除電動作は、用紙Pが搬送された後、次の用紙Pが搬送されるまでの間に行われることが好ましい。除電動作は、Y方向への一方向のみの移動で行われてもよいし、Y方向に往復移動して行われてもよい。
例えば、1枚の用紙Pに対して一方向の移動で除電動作を完了させる場合には、Y方向の一方側から他方側に除電ユニット60が移動しながら用紙Pの除電を行った後、次の用紙Pが載置部22の上に搬送されるのを待って、Y方向の他方側から一方側に除電ユニット60を移動させながら用紙Pの除電を行う、というように、Y方向の一方側、他方側から交互に移動して除電を行う。
また、1枚の用紙Pに対してY方向に往復することで除電動作を完了させる場合には、Y方向の一方側から他方側に除電ユニット60が往復移動しながら用紙Pの除電を行った後、次の用紙Pが載置部22の上に搬送されるのを待って、再びY方向の一方側から他方側に除電ユニット60を往復移動させながら用紙Pの除電を行う。このように1枚の用紙Pに対して往復移動することで除電を完了させる場合には、より確実に用紙Pの除電を行うことができる。
このため、除電動作は、用紙Pが搬送された後、次の用紙Pが搬送されるまでの間に行われることが好ましい。除電動作は、Y方向への一方向のみの移動で行われてもよいし、Y方向に往復移動して行われてもよい。
例えば、1枚の用紙Pに対して一方向の移動で除電動作を完了させる場合には、Y方向の一方側から他方側に除電ユニット60が移動しながら用紙Pの除電を行った後、次の用紙Pが載置部22の上に搬送されるのを待って、Y方向の他方側から一方側に除電ユニット60を移動させながら用紙Pの除電を行う、というように、Y方向の一方側、他方側から交互に移動して除電を行う。
また、1枚の用紙Pに対してY方向に往復することで除電動作を完了させる場合には、Y方向の一方側から他方側に除電ユニット60が往復移動しながら用紙Pの除電を行った後、次の用紙Pが載置部22の上に搬送されるのを待って、再びY方向の一方側から他方側に除電ユニット60を往復移動させながら用紙Pの除電を行う。このように1枚の用紙Pに対して往復移動することで除電を完了させる場合には、より確実に用紙Pの除電を行うことができる。
なお、用紙Pの除電を行う方向はX方向、Y方向に限定されない。
例えば図12に示すように、用紙Pの搬送方向Xに対して斜め方向(例えば図12におけるβ方向)に除電ブラシ71を移動させながら除電を行ってもよい。
この場合にも、用紙積載装置20に、除電ブラシ71の移動方向に対応する除電移動手段を設ける。
例えば図12に示すように、用紙Pの搬送方向Xに対して斜め方向(例えば図12におけるβ方向)に除電ブラシ71を移動させながら除電を行ってもよい。
この場合にも、用紙積載装置20に、除電ブラシ71の移動方向に対応する除電移動手段を設ける。
さらに、積載部22よりも用紙Pの搬送方向Xの上流に積載部22に搬送される用紙Pの静電気帯電量を検知する検知手段を備え、速度制御手段としての制御部201は、この検知手段の検知結果に応じて、除電移動手段である搬送機構24による除電ブラシ51(除電手段)の移動速度を変更するようにしてもよい。
図13は、上記の構成を採用した用紙積載装置の例を示す模式的な側面図である。
図13では、搬送ローラー23よりも用紙Pの搬送方向の上流側に、静電気帯電量を検知する検知手段として用紙Pの表面の電位を測定する電位計29を設けた例を図示している。
電位計29の種類、構成は特に限定されない。搬送されてくる用紙Pの表面にどの程度静電気が蓄積されているのかを非接触で測定できるものであれば各種の構成の電位計を適用することができる。
図13は、上記の構成を採用した用紙積載装置の例を示す模式的な側面図である。
図13では、搬送ローラー23よりも用紙Pの搬送方向の上流側に、静電気帯電量を検知する検知手段として用紙Pの表面の電位を測定する電位計29を設けた例を図示している。
電位計29の種類、構成は特に限定されない。搬送されてくる用紙Pの表面にどの程度静電気が蓄積されているのかを非接触で測定できるものであれば各種の構成の電位計を適用することができる。
用紙Pの表面の電位が高い(検知手段が検知した静電気帯電量が多い)場合には、より丁寧な除電が必要となる。
このため、電位計29を設けた場合には、電位計29の測定結果に応じて、制御部201が、除電ブラシ51の移動速度を変化させることが好ましい。
例えば、用紙Pの表面電位が高い(検知手段が検知した静電気帯電量が多い)場合には、これに応じて搬送機構24による除電ブラシ51の移動速度を遅くし、電位が低い(検知手段が検知した静電気帯電量が少ない)場合には、これに応じて搬送機構24による除電ブラシ51の移動速度を速くするように、制御部201が搬送用モーター203を制御する。
なお、用紙Pの静電気帯電量がどの程度であるときにどの程度の速度で除電ブラシ51を移動させるかは適宜設定される。
これにより、静電気帯電量が少ない用紙Pについては迅速に除電を行い、用紙Pが帯電しやすい材質の用紙である場合等、静電気帯電量が多い場合には時間をかけて丁寧な除電を行うとすることで、用紙Pの帯電状態に応じた適切かつ効率のよい除電を行うことが可能となる。
このため、電位計29を設けた場合には、電位計29の測定結果に応じて、制御部201が、除電ブラシ51の移動速度を変化させることが好ましい。
例えば、用紙Pの表面電位が高い(検知手段が検知した静電気帯電量が多い)場合には、これに応じて搬送機構24による除電ブラシ51の移動速度を遅くし、電位が低い(検知手段が検知した静電気帯電量が少ない)場合には、これに応じて搬送機構24による除電ブラシ51の移動速度を速くするように、制御部201が搬送用モーター203を制御する。
なお、用紙Pの静電気帯電量がどの程度であるときにどの程度の速度で除電ブラシ51を移動させるかは適宜設定される。
これにより、静電気帯電量が少ない用紙Pについては迅速に除電を行い、用紙Pが帯電しやすい材質の用紙である場合等、静電気帯電量が多い場合には時間をかけて丁寧な除電を行うとすることで、用紙Pの帯電状態に応じた適切かつ効率のよい除電を行うことが可能となる。
なお、図11及び図12に示すように、除電ブラシ61を用紙Pの搬送方向Xに延在するように配置した場合には、用紙Pの静電気帯電量に応じて、制御部201が除電ブラシの移動回数を調整するようにしてもよい。
例えば、用紙Pの静電気帯電量が少ない場合には、除電ブラシ61をY方向に1回移動させて除電を完了させて除電にかかる時間を短くし、用紙Pの静電気帯電量が多い場合には、除電ブラシ61をY方向に往復移動させる等、移動回数を増やすことでより時間をかけて十分に除電を行うようにする。
なお、用紙Pの静電気帯電量がどの程度であるときにどの程度の回数除電ブラシ51を移動させるかは適宜設定される。
これにより、用紙Pの種類等に応じたより適切かつ効率のよい除電動作を行うことができる。
例えば、用紙Pの静電気帯電量が少ない場合には、除電ブラシ61をY方向に1回移動させて除電を完了させて除電にかかる時間を短くし、用紙Pの静電気帯電量が多い場合には、除電ブラシ61をY方向に往復移動させる等、移動回数を増やすことでより時間をかけて十分に除電を行うようにする。
なお、用紙Pの静電気帯電量がどの程度であるときにどの程度の回数除電ブラシ51を移動させるかは適宜設定される。
これにより、用紙Pの種類等に応じたより適切かつ効率のよい除電動作を行うことができる。
また、上記実施形態においては、画像形成装置10、用紙積載装置20がそれぞれ独立して制御部11,201を有し、各装置が各制御部11,201によって制御される場合を例示したが、装置構成、システム構成は、これに限定されない。
例えば画像形成システム100の全体を統括的に制御する制御部を備えて、システム内のすべての構成を1つの制御部で制御してもよい。
この場合には、よりシンプルで画像形成装置10との連携のとれた用紙Pの積載動作を行うことができる。
例えば画像形成システム100の全体を統括的に制御する制御部を備えて、システム内のすべての構成を1つの制御部で制御してもよい。
この場合には、よりシンプルで画像形成装置10との連携のとれた用紙Pの積載動作を行うことができる。
例えば、画像形成装置10によって印刷された用紙Pの印字率が少ないほど用紙Pの静電気帯電量が少なく、印字率が高くなるほど用紙Pの静電気帯電量が多くなる。
このため、画像形成システム100全体を制御する制御部が、除電手段である除電ブラシ51の移動速度を調整する速度制御手段として機能し、制御部が除電対象となる用紙Pに画像形成装置10により印刷される印刷画像の印字率を取得し、当該印刷画像の印字率に応じて、除電移動手段である搬送機構24による除電ブラシ51(除電手段)の移動速度を変更する。
このため、画像形成システム100全体を制御する制御部が、除電手段である除電ブラシ51の移動速度を調整する速度制御手段として機能し、制御部が除電対象となる用紙Pに画像形成装置10により印刷される印刷画像の印字率を取得し、当該印刷画像の印字率に応じて、除電移動手段である搬送機構24による除電ブラシ51(除電手段)の移動速度を変更する。
すなわち、用紙Pに印刷される印刷画像の印字率が低いほど除電ブラシ51の移動速度を速くし、用紙Pの印字率が高いほど除電ブラシ51の移動速度を遅くするように、制御部が搬送機構24の搬送用モーター203を制御する。
これにより、用紙Pに印刷された画像に応じた(すなわち印字率の高い画像か否かに応じた)、より適切かつ効率のよい除電動作を行うことができる。
なお、この場合にも、図11及び図12に示すように、除電ブラシ61を用紙Pの搬送方向Xに延在するように配置した場合には、用紙Pの印字率に応じて、制御部が除電ブラシの移動回数を調整するようにしてもよい。
これにより、用紙Pに印刷された画像に応じた(すなわち印字率の高い画像か否かに応じた)、より適切かつ効率のよい除電動作を行うことができる。
なお、この場合にも、図11及び図12に示すように、除電ブラシ61を用紙Pの搬送方向Xに延在するように配置した場合には、用紙Pの印字率に応じて、制御部が除電ブラシの移動回数を調整するようにしてもよい。
このように画像形成システム100全体を制御する制御部によって、用紙Pに印刷された印刷画像の印字率に応じた制御を行うようにした場合には、画像形成装置10内における用紙Pの搬送速度、用紙積載装置20内における用紙Pの搬送速度及び除電ブラシ51の移動速度を統一的に調整することができる。
また、用紙積載装置20の制御部201が画像形成装置10から印刷データ、画像データ等に基づく印字率の情報を取得することができるように構成されている場合には、画像形成システム100全体としてではなく、用紙積載装置20の制御部201が当該印字率の情報に基づいて上記の処理を行ってもよい。
なお、用紙Pの静電気帯電量は、印字率の他、用紙Pの種類(材質等)によっても異なる。
このため、印字率と用紙Pの種類の組み合わせで除電を行う程度(レベル)を定め、それに応じて制御部がどの程度除電を行うか(すなわち、除電ブラシ51の移動速度、除電ブラシ61の移動回数等をどの程度とするか)を適宜設定してもよい。
このため、印字率と用紙Pの種類の組み合わせで除電を行う程度(レベル)を定め、それに応じて制御部がどの程度除電を行うか(すなわち、除電ブラシ51の移動速度、除電ブラシ61の移動回数等をどの程度とするか)を適宜設定してもよい。
また、用紙Pについて丁寧な除電(すなわち、除電ブラシ51の移動速度を遅くした除電動作、除電ブラシ61の移動回数を多くした除電動作)が必要とされる場合、画像形成装置10における印刷にかける時間も遅くして、画像形成装置10における用紙Pの搬送速度、用紙積載装置20における用紙Pの搬送速度及び除電ブラシ51の移動速度を合わせて搬送途中において用紙Pが渋滞を生じないようにすることが好ましい。
ただし、画像形成装置10における印刷速度や用紙Pの搬送速度を遅くすると、印刷の生産性が低下してしまう。
このため、生産性を落とせない(又は落としたくない)場合には、例えば画像形成装置10と用紙積載装置20との間にバッファーとなるスタッグ等を設けて、画像形成装置10における印刷速度や用紙Pの搬送速度は維持しつつ、用紙積載装置20において時間をかけた丁寧な除電を行うことができるように、調整を図る構成をとることが好ましい。
このように構成することで、印刷の生産性と適切な除電動作とを両立させることができる。
ただし、画像形成装置10における印刷速度や用紙Pの搬送速度を遅くすると、印刷の生産性が低下してしまう。
このため、生産性を落とせない(又は落としたくない)場合には、例えば画像形成装置10と用紙積載装置20との間にバッファーとなるスタッグ等を設けて、画像形成装置10における印刷速度や用紙Pの搬送速度は維持しつつ、用紙積載装置20において時間をかけた丁寧な除電を行うことができるように、調整を図る構成をとることが好ましい。
このように構成することで、印刷の生産性と適切な除電動作とを両立させることができる。
10 画像形成装置
11 制御部
12 記憶部
14 画像形成部
15 操作部
16 表示部
17 通信部
19 搬送機構
20 用紙積載装置
21 筐体
22 積載部
24 搬送機構
25 搬送ローラー
26 搬送ベルト
27 用紙先端ガイド
201 制御部
202 記憶部
203 搬送用モーター
100 画像形成システム
11 制御部
12 記憶部
14 画像形成部
15 操作部
16 表示部
17 通信部
19 搬送機構
20 用紙積載装置
21 筐体
22 積載部
24 搬送機構
25 搬送ローラー
26 搬送ベルト
27 用紙先端ガイド
201 制御部
202 記憶部
203 搬送用モーター
100 画像形成システム
Claims (10)
- 搬送されてきた用紙を積載する積載部と、
前記積載部に積載された前記用紙の上方に配置される除電手段と、
前記除電手段を前記用紙の上面に接触又は近接する位置で移動させる除電移動手段と、
を備えていることを特徴とする用紙積載装置。 - 前記除電手段は、前記除電移動手段による移動方向に直交する方向全体に亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の用紙積載装置。
- 前記除電移動手段は、前記用紙の搬送方向と平行な方向に前記除電手段を移動させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用紙積載装置。
- 前記除電手段は、前記用紙の搬送方向の前端部を支持し、前記用紙の搬送速度に合わせて移動する用紙支持部材に設けられ、
前記除電移動手段は、前記用紙支持部材の移動手段を兼ねることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の用紙積載装置。 - 前記除電移動手段を制御して前記除電手段の移動速度を調整する速度制御手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の用紙積載装置。
- 前記積載部よりも搬送方向の上流に前記積載部に搬送される前記用紙の静電気帯電量を検知する検知手段を備え、
前記速度制御手段は、前記検知手段の検知結果に応じて、前記除電移動手段による前記除電手段の移動速度を変更することを特徴とする請求項5に記載の用紙積載装置。 - 前記速度制御手段は、前記検知手段が検知した前記静電気帯電量が多いほど、前記除電手段の移動速度を遅くするように前記除電移動手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の用紙積載装置。
- 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の用紙積載装置と、
前記用紙積載装置よりも前記用紙の搬送方向上流側に配置され、前記用紙上に画像を形成する画像形成装置と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 前記用紙積載装置における前記除電移動手段を制御して前記除電手段の移動速度を調整する速度制御手段を備え、
前記速度制御手段は、除電対象となる前記用紙に印刷される印刷画像の印字率に応じて、前記除電移動手段による前記除電手段の移動速度を変更することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。 - 前記速度制御手段は、前記除電対象となる前記用紙に印刷される印刷画像の印字率が高いほど、前記除電手段の移動速度を遅くするように前記除電移動手段を制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019150832A JP2021031212A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | 用紙積載装置及び画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019150832A JP2021031212A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | 用紙積載装置及び画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021031212A true JP2021031212A (ja) | 2021-03-01 |
Family
ID=74675275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019150832A Pending JP2021031212A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | 用紙積載装置及び画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021031212A (ja) |
-
2019
- 2019-08-21 JP JP2019150832A patent/JP2021031212A/ja active Pending
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