JP2021030538A - エンコーダおよびインクジェットプリンタ - Google Patents

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【課題】オンデマンド式インクジェットプリンタに使用されるエンコーダにおいて、プーリを取り換えることなく、求められる解像度に合わせてプーリの実効半径を任意に変更できるエンコーダを提供する。【解決手段】回転軸が所定の角度回転する毎にパルス信号を出力するエンコーダ本体41と、回転軸がエンコーダ本体の回転軸42と一致する半球状のプーリ43と、エンコーダ本体41を支持し、かつプーリ43の回転軸の水平面に対する傾きの角度を変更可能な角度調整手段44と、角度調整手段44の高さを調整可能な高さ調整手段46とを備えている。プーリ43の外周面を、ワークを搬送するコンベアのベルト12に接触させて、プーリ43を摩擦力によって回転させ、エンコーダ本体41から、プーリ43に対するベルト12の相対速度に対応した数のパルス信号を出力する。【選択図】図6

Description

本発明は、オンデマンド式インクジェットプリンタに使用され、印刷面に対するインクドット噴出のタイミングを設定するために用いるエンコーダ、およびそれを用いたインクジェットプリンタに関する。
オンデマンド式インクジェットプリンタを用いて、コンベアで搬送される商品や梱包容器(以降、「ワーク」という)の側面に商品の画像や製造年月日等を印刷する技術が実用化されている(特許文献1:参照)。
オンデマンド式インクジェットプリンタのプリントヘッドは、上下方向に複数のノズルが形成されており、印刷データに従って任意のノズルからインク滴を噴出することにより、印刷面にインクドットが形成される。そしてプリントヘッドを、ワークに対して水平方向に移動させると、ドットの形成される位置が変わり、印刷面に画像が形成される。
上述したオンデマンド式インクジェットプリンタにおいて、一般的には、縦と横の解像度を一致させてアスペクト比1:1の印刷画像を得る。その際、縦解像度はプリントヘッドのドット解像度で決まるが、横解像度はインクドット噴出のタイミングに依存する。
そのため、エンコーダを用いてワークの移動速度に対応したパルス信号を生成し、そのパルス信号のタイミングでインクドットを噴出している(特許文献1参照)。
具体的には、エンコーダの回転軸に円板状のプーリが取り付けられており、プーリをコンベアベルトの表面に押し付けてコンベアの直進運動をプーリの回転運動に変換し、コンベアの搬送速度に対応したパルス信号を生成している(特許文献1参照)。
このような構成のエンコーダを用い、プーリの外周と、プーリが1回転する間に出力されるパルス数を選択することによって、所望の横解像度を実現している。
特開2002-86807号公報
上述したインクジェットプリンタにおいて、解像度の異なるプリントヘッドを使用する場合や、スラント制御方式を採用して印刷する文字の高さを変更する場合、縦解像度に応じて横解像度を変える必要がある。その場合、プーリの大きさ、または1回転の間に出力されるパルス数のいずれかを変更する。
従来のインクジェットプリンタでは、エンコーダから1回転で出力されるパルス数を変えることなく、エンコーダ本体に取り付けるプーリの大きさを変えることによって、横解像度の変更に対応していた。
しかし、この方法では、横解像度に合わせた大きさのプーリを用意すると共に、それをエンコーダ本体に正確に取り付ける必要があるため、コスト面および作業面においてユーザの負担が大きい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、プーリを取り換えることなく、横解像度に合わせてプーリの実効半径を任意に変更できるエンコーダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るエンコーダは、
回転軸が所定の角度回転する毎にパルス信号を出力するエンコーダ本体と、
回転軸が前記エンコーダ本体の回転軸と一致する半球状のプーリと、
前記エンコーダ本体を支持し、かつ前記プーリの回転軸の水平面に対する傾きの角度を変更可能な角度調整手段と、
前記角度調整手段の高さを調整可能な高さ調整手段と、を備え、
前記プーリの外周面を、ワークを搬送するコンベアのベルトに接触させて、摩擦力によって前記プーリを回転させ、前記エンコーダ本体から、前記プーリに対する前記ベルトの相対速度に対応した数のパルス信号を出力することを特徴とする。
ここで、前記角度調整手段は、所定の高さに保持された角度調整手段本体と、当該角度調整手段本体に対して鉛直面内で回転可能に支持されたリングと、前記リングを前記本体に対して固定する固定部材と、で構成され、前記リングには、前記エンコーダ本体を支持する支持プレートが取り付けられていることが好ましい。
また前記高さ調整手段は、支柱に取り付けられたラックと、前記支柱を囲むように配置され、内部に前記ラックと噛合するピニオンギアが収容された高さ調整手段本体と、前記ピニオンギアを回転させて前記高さ調整手段本体を、前記支柱に沿って上下方向に移動させるつまみと、で構成されることが好ましい。
一方、本発明に係るインクジェットプリンタは、
複数のノズルが所定の間隔を隔てて直線状に配置され、任意のノズルからインク滴を噴出して前記ワークの印刷面にインクドットを形成するプリントヘッドと、
上述のいずれかのエンコーダと、
印刷データに基づいて2値化ファイルを作成すると共に、前記エンコーダから出力されたパルス信号に基づいて前記プリントヘッドの各ノズルからインク滴を噴出する際のタイミング信号を生成し、更に、前記2値化ファイルおよびタイミング信号から前記プリントヘッドの駆動信号を生成するコントローラと、を備え、
前記エンコーダから出力されたパルス信号を用いて、前記印刷面に、縦解像度と横解像度が一致する画像を印刷することを特徴とする。
本発明に係るインクジェットプリンタにおいて、前記プーリの回転軸と水平面とのなす角度のうち前記横解像度を実現する角度θは、下記の式3を用いて算出されることが好ましい。
ここで、1回転のパルス数は、前記エンコーダ本体の回転軸が1回転する間に生成されるパルス信号の数、r0は前記プーリの半径、RHは所望の横解像度である。またNは分周値で整数を示す。
また、前記コントローラは、前記式に基づいて算出された角度θのデータを、横解像度および分周値のデータと共に格納した記憶装置を備え、ユーザは、当該記憶装置から、所望の横解像度を実現する上で必要な分周値および角度θを読み出すことが好ましい。
また前記コンベアに近接して設置され、前記コンベアで搬送されるワークの通過を検知するセンサを更に備え、当該センサの出力信号を用いて、前記印刷面における印刷開始の位置を決定することが好ましい。
本発明に係るエンコーダは、半球状のプーリを、回転軸が一致する状態でエンコーダ本体に取り付けたものであり、プーリの回転軸を傾けることによってプーリの外周の距離を変えることができる。結果として、プーリを取り換えることなく実効半径を任意に変更できるため、インクジェットプリンタの横解像度を調整する際のユーザの負担を、コスト面、作業面の両面において軽減できる。
本発明の実施の形態に係るエンコーダを用いたインクジェットプリンタの使用形態を示す概略斜視図である。 同インクジェットプリンタの制御系の構成を示すブロック図である。 プリントヘッドの正面図である。 印刷面に印刷されたインクドットを拡大して示した図である。 本発明の実施の形態に係るエンコーダの斜視図である。 同エンコーダの使用方法を説明する正面図である。 エンコーダの実効円周および実効半径を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態に係るエンコーダおよびインクジェットプリンタについて、図面を参照して説明する。
<インクジェットプリンタの構成と動作>
最初に、図1および図2を参照して、移動速度検出手段に本実施の形態に係るエンコーダを用いたインクジェットプリンタ(以降、「IJP」と略す)の構成と動作について説明する。図1は、IJPの使用形態を示す概略斜視図、図2は、IJPの制御系の構成を示すブロック図である。
IJP1は、コントローラ2、プリントヘッド3、エンコーダ4および光電センサ5で構成されている。IJP1は、製品が梱包されたワーク10を搬送するコンベア11に隣接して設置され、プリントヘッド3を用いて、ワーク10の側面に商品の画像や製造年月日、ロット番号等を印刷する。
プリントヘッド3とコントローラ2の間を結ぶチューブ30は、コントローラ2の筐体下部に収容されたインクタンクからプリントヘッド3にインクを供給するものである。図示しないが、チューブ30には、コントローラ2、プリントヘッド3間で相互にデータを送受するケーブルが収納されている。
またケーブル40は、エンコーダ4の出力信号をコントローラ2に送信するもの、ケーブル50は光電センサ5の出力信号をコントローラ2に送信するものである。
図2に示すように、コントローラ2は、制御部21、記憶装置22、入力・表示部23、プリンタドライバ24、データ加工部25、タイミング信号生成部26およびヘッド駆動部27で構成されている。コントローラ2は、各種データを記憶すると共に、記憶されたデータに基づいて印刷データを生成し、生成されたデータに基づいてプリントヘッド3を駆動する。
コントローラ2は、一般的なパーソナルコンピュータと同様の構成を備えており、記憶装置22に記憶されたプログラムをCPU(図示せず)で実行することによって、制御部21およびプリントドライバ24のそれぞれの機能を実現している。記憶装置22には、OS(オペレーションシステム)、制御用ソフトウェア、画像データ等が記憶されている。
一方、コントローラ2の構成のうちデータ加工部25およびヘッド駆動部27は専用のIC等で構成され、タイミング信号生成部26はFPGA等のロジック回路を用いて実現される。
制御部21の機能はOSおよびソフトウェアによって実現され、入力・表示部23から入力されたデータの処理、記憶装置22へのデータの書き込みや読み出し、および各種データ処理等を実行する。
入力・表示部24は、印刷に必要なデータを入力すると共に、印刷画像等を表示するもので、本実施の形態では、タッチパネル式のディスプレイを用いており、ユーザがディスプレイのタッチ面に触れることにより、印刷の内容等を指示する。
プリンタドライバ24の機能は、記憶装置22に記憶されたアプリケーションソフトによって実現され、印刷データとして、プリントヘッド3の複数のノズルからインクを噴出するかしないかの2値化データのファイル(以降、「2値化ファイル」と云う)を作成する。
図1の説明に戻って、コンベア11のうちワーク10の搬送に支障がない位置近傍にエンコーダ4が設置されており、後に図5を用いて詳述するように、エンコーダ本体41の先端に取り付けられたプーリ43がベルト12に押し付けられ、コンベア11の搬送速度(すなわちプーリ43に対するベルト12の相対速度)に対応したパルス信号をタイミング信号生成部26に出力する。
同様に、コンベア11の端に光電センサ5が設置されており、光電センサ5から出力された光がコンベア11で搬送されるワーク10によって遮断されたときにタイミング信号生成部26に信号を出力する。
プリントヘッド3からインク滴を噴出する際のタイミング信号は、エンコーダ4および光電センサ4の出力信号に基づいて、タイミング信号生成部26で生成される。
プリンタドライバ24で作成された2値化ファイルはデータ加工部25において、タイミング信号生成部26からのタイミング信号によって加工された後、ヘッド駆動部27においてプリントヘッド3駆動用の信号に変換される。
データ加工部25は、タイミング信号生成部26で生成された、コンベア11の搬送速度に応じたタイミング信号に従って、プリントヘッド3のノズル31から印刷面にインク滴を噴出する位置を調節する。
図3(a)に示すように、プリントヘッド3は、一列に配置された複数のノズル31を備えており、それぞれのノズル31からインクを噴出して印刷面にドットを形成する。
図4に、プリントヘッド3を用いて印刷された解像度360dpiのインクドットを拡大して示す。前述したように、インクドットの縦解像度はプリントヘッド3のノズル31の間隔によって決定され、図4の例ではドット間の距離は0.07mmである。一方、横解像度は、タイミング信号生成部26で生成されたタイミング信号によって決定される。
<エンコーダの構成と機能>
次に、図5〜図7を参照して、タイミング信号の生成に用いられる本実施の形態に係るエンコーダ4の構成と機能について説明する。
図5は、本実施の形態に係るエンコーダ4の斜視図、図6はエンコーダ4の使用方法を説明する正面図、図7はエンコーダ4の実効円周および半径を説明する図である。
エンコーダ4は、回転軸42を備えたエンコーダ本体41、回転軸がエンコーダ本体の回転軸42と一致する半球状のプーリ43、プーリ43の回転軸の傾き角度を調整する角度調整手段44、エンコーダ本体41を角度調整手段44に回転可能な状態で取り付ける支持プレート45、および固定された支柱47に取り付けられ、角度調整手段44の高さを調整する高さ調整手段46で構成されている。
エンコーダ本体41は円筒状の筐体に収容され、中心に回転軸42が取り付けられており、回転軸42が所定の角度回転する毎にパルス信号を出力する。
半球状のプーリ43は、エンコーダ本体41と回転軸42が一致するようにエンコーダ本体41に取り付けられており、図6(a)に示すように、水平面に対して角度θ傾いた状態で、コンベアベルト12に押し付けられる。なお、プーリ43の材質については、従来のものと変わりない。
コンベアベルト12が紙面と直交する方向に所定の速度で移動すると、摩擦力によってプーリ43の外周面が回転軸42を中心に回転し、コンベアベルト12の移動速度、すなわちコンベア11の搬送速度に応じたパルス信号がコンベア本体41から出力され、ケーブル40を介してタイミング信号生成部26に送信される。
なお、プーリ43の回転に伴ってコンベア本体41から方形波状のパルス信号が出力される原理および動作は周知であるため、詳細な説明は省略する。代表的なエンコーダでは、1回転で1万のパルス信号が出力される。
エンコーダ本体41は、金属板をL字状に折り曲げた支持プレート45で支持された状態で角度調整手段44に取り付けられている。また角度調整手段44は、高さ調整手段46を介して支柱47に支持されている。
角度調整手段44の本体441には2つのリング442および443が同軸となるように取り付けられており、内側のリング442は調整手段本体441に固定され、外側のリング443はL字状のプレート45と一体となって回転する。
図6(b)に示すように、内側のリング442には矢印が表示されている。一方、外側のリング443には角度が表示されており、ユーザが手でリング443を反時計回りに回転すると、支持プレート45に支持されたエンコーダ本体41も回転し、プーリ43の回転軸42が水平面に対して表示された角度θだけ傾く。
ユーザが設定した角度θだけプーリを傾けた後、ねじ444を締め付けることによって、外側のリング443は内側のリング442に固定され、角度θを維持する。
支柱47に取り付けられた高さ調整手段46は、支柱47に取り付けられたラック462と、支柱47を囲むように配置され、内部にピニオンギアが収納された調整手段本体461で構成されており、つまみ463を回転させることによって図示しないピニオンギアが回転し、調整手段本体461が支柱47に沿って上下する。ユーザは、角度調整手段44によって設定された角度θにおいて、プーリ43の外周面がコンベアベルト12の表面に接するように、高さ調整手段46を用いて調整手段本体462の高さを調整する。
次に、図7を参照して、エンコーダ4と横分解能との関係について説明する。前述したように、IJP1を用いてワーク10の印刷面に画像を印刷する場合、縦と横の解像度を一致させてアスペクト比1:1の印刷画像を得る。
一方、縦解像度を高めるため、図3(b)に示すように、プリントヘッド3をワークの移動方向に対して斜めに配置する場合がある。一般に、このようにして解像度を改善する方式をスラント制御方式という。
スラント制御方式を含め、縦解像度に合わせて横解像度を調整する場合、IJPの横解像度RHは、下記式1で表わされる。
式1において、「25.4」は、プーリの外周の単位(mm)と解像度の単位であるdpi(dot/inch)とを整合させる数値、「4」は、パルス数の逓倍数である。また「プーリの外周」は、プーリの半径をrとすると2πrとなる。「N」は分周値であり、後述する角度θをできるだけ0度に近い値にするため、最小の整数を選択する。
一方、図7に示すように、本実施の形態に係るエンコーダ4において、半径r0の半球状のプーリ43を用い、プーリ43の回転軸(直線AOで示す)42と水平面とのなす角度をθとすると、プーリ43がコンベアベルト12の移動に伴って回転する際の半径(以降、「実効半径」という)rは、下記式2で表わされる。
式2の実効半径rを式1に挿入して整理すると、プーリ43の回転軸42が水平面となす角度θは、所望の横解像度RHに対して下記式3で表わされる。
式3から明らかなように、IJPの横解像度をRHとしたときにプーリ43の回転軸が水平面となす角度θは、横解像度RHと分周値Nによって求められる。分周値Nは整数であり、所望の横解像度によって定まるため、エンコーダ4の回転軸42を、式3で算出された角度θに設定すれば、エンコーダ4から横解像度RHに対応した間隔でパルス信号が出力される。
このパルス信号を用いてタイミング信号生成部26でタイミング信号を生成すれば、図4に示したような、アスペクト比1:1のインクドットによる印刷画像が得られる。
下記表に、所望の横解像度と、その際の分周値Nおよび角度θの具体例を示す。表に示した値は、プーリの半径rOが50mm、1回転のパルス数が1万であるときの値である。
例えば500dpiの横解像度RHを実現する場合、分周値7、エンコーダの回転軸41の傾きθを22.4度に設定すれば、横解像度に合わせたタイミング信号が生成され、更にそのタイミング信号に基づいて駆動信号が生成され、プリントヘッド3に出力される。
<横解像度調整の手順>
次に、前述の図6を参照して、IJP1の横解像度を調整する際の手順について説明する。
最初に、ユーザは、印字する文字の高さをコントローラ2の入力・表示部23から入力する。解像度調整機能を含むソフトウェアで実現した制御部21は、入力された文字の高さに応じて、文字が倒れない適正な横解像度を算出する。更に制御部21は、上述した式3を用いて、算出した横解像度RHに対応したプーリ43の回転軸の角度θを算出する。算出されたデータはコントローラ2の入力・表示部23に表示される。
次にユーザは、角度調整の準備手順として、高さ調整手段46のつまみ463を操作し、角度調整手段44を操作する際にプーリ43がコンベアベルト12に当たらないように、エンコーダ本体41およびプーリ43を上方に移動させる。
次にユーザは、角度調整手段44のリング443を回転して、プーリ43の回転軸の角度θを入力・表示部23に表示された値に調整する。調整後、ねじ444を閉めて、角度θを調整値に保持する。
最後に、ユーザは、高さ調整手段46のつまみ463を操作してエンコーダ本体41を下方に移動させて、プーリ43の外周面をコンベアベルト12に接触させ、その状態に保持する。
このようにしてIJP1による印刷の準備が完了した後、コンベア11を駆動してワーク10を搬送すると共に、設定された縦、横の解像度で、ワーク10の側面に印刷を行う。
以上説明したように、本実施の形態に係るエンコーダを用いれば、横解像度に合わせてプーリの実効半径を任意に変更できる。従って、従来のように横解像度に合わせて専用のプーリを用意する必要がないため、コスト面および作業面の両面においてユーザの負担を軽減できる。
なお、上述の実施の形態では、スラント制御方式を採用して縦解像度を変更する場合について説明したが、本発明に係るエンコーダは、プリントヘッド自体を交換することによって縦解像度を改善し、それに合わせて横解像度を調整する場合にも適用できることは云うまでもない。
また上述の実施の形態では、コンベアで搬送されるワークの通過を検出する手段として光電センサを用いたが、ワークの通過を検出できるものであれば、磁気センサ等の他のセンサを用いてもよい。
更に、上述の実施の形態では、1つのプリントヘッドを用いて単一色の印刷を行う場合について説明したが、本発明に係るエンコーダは、複数のプリントヘッドを用いてカラー画像を印刷する場合にも適用できる。
1 IJP
2 コントローラ
3 プリントヘッド
4 エンコーダ
5 光電センサ
10 ワーク
11 コンベア
12 ベルト
21 制御部
22 記憶装置
23 入力・表示部
24 プリンタドライバ
25 データ加工部
26 タイミング信号生成部
27 ヘッド駆動部
30 チューブ
40、50 ケーブル
41 エンコーダ本体
42 回転軸
43 プーリ
44 角度調整手段
45 支持プレート
46 高さ調整手段
47支柱
442、443 リング
461 ラック
463 つまみ

Claims (7)

  1. 回転軸が所定の角度回転する毎にパルス信号を出力するエンコーダ本体と、
    回転軸が前記エンコーダ本体の回転軸と一致する半球状のプーリと、
    前記エンコーダ本体を支持し、かつ前記プーリの回転軸の水平面に対する傾きの角度を変更可能な角度調整手段と、
    前記角度調整手段の高さを調整可能な高さ調整手段と、を備え、
    前記プーリの外周面を、ワークを搬送するコンベアのベルトに接触させて、摩擦力によって前記プーリを回転させ、前記エンコーダ本体から、前記プーリに対する前記ベルトの相対速度に対応した数のパルス信号を出力することを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記角度調整手段は、
    所定の高さに保持された角度調整手段本体と、
    当該角度調整手段本体に対して鉛直面内で回転可能に支持されたリングと、
    前記リングを前記本体に対して固定する固定部材と、で構成され、
    前記リングには、前記エンコーダ本体を支持する支持プレートが取り付けられている、請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記高さ調整手段は、
    支柱に取り付けられたラックと、
    前記支柱を囲むように配置され、内部に前記ラックと噛合するピニオンギアが収容された高さ調整手段本体と、
    前記ピニオンギアを回転させて前記高さ調整手段本体を、前記支柱に沿って上下方向に移動させるつまみと、で構成された、請求項1または2に記載のエンコーダ。
  4. 複数のノズルが所定の間隔を隔てて直線状に配置され、任意のノズルからインク滴を噴出して前記ワークの印刷面にインクドットを形成するプリントヘッドと、
    請求項1乃至3のいずれかに記載のエンコーダと、
    印刷データに基づいて2値化ファイルを作成すると共に、前記エンコーダから出力されたパルス信号に基づいて前記プリントヘッドの各ノズルからインク滴を噴出する際のタイミング信号を生成し、更に、前記2値化ファイルおよびタイミング信号から前記プリントヘッドの駆動信号を生成するコントローラと、を備え、
    前記エンコーダから出力されたパルス信号を用いて、前記印刷面に、縦解像度と横解像度が一致する画像を印刷することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 前記プーリの回転軸と水平面とのなす角度のうち前記横解像度を実現する角度θは、下記の式3を用いて算出される、請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
    ここで、1回転のパルス数は、前記エンコーダ本体の回転軸が1回転する間に生成されるパルス信号の数、r0は前記プーリの半径、RHは所望の横解像度である。またNは分周値で整数を示す。
  6. 前記コントローラは、前記式に基づいて算出された角度θのデータを、横解像度および分周値のデータと共に格納した記憶装置を備え、
    ユーザは、当該記憶装置から、所望の横解像度を実現する上で必要な分周値および角度θを読み出す、請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記コンベアに近接して設置され、前記コンベアで搬送されるワークの通過を検知するセンサを更に備え、
    当該センサの出力信号を用いて、前記印刷面における印刷開始の位置を決定する、請求項4乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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