JP2021028271A - トレー供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースや、消費電力、動作音、動作時の温度上昇を抑えることが可能なトレー供給装置を提供すること。【解決手段】トレー供給装置1は、トレーTが複数積層された積層トレー群TSから1枚のトレーTを取り出し、積層トレー群TSの端部に配置されたトレーTに近接し、当該トレーTを吸引して、積層トレー群TSから離間してから、当該トレーの吸引Tを解除する吸引部10を備え、吸引部10は、中空形状に形成され、先端がトレーTに当接するヘッド110と、ヘッド110の基端が接続され、中空形状に形成された本体120と、本体120に取り付けられ、本体120の内部から空気を吸引し、本体の外部に排出する駆動部130と、を備え、駆動部130は、定格入力が10W以上100W以下の電力で駆動する。【選択図】図1

Description

本発明は、トレーが複数積層された積層トレー群から1枚のトレーを取り出すトレー供給装置に関する。
従来、肉・魚・惣菜・野菜等の食品を包装するトレーは、厚さの薄い合成樹脂等で製造されている。このようなトレーは、例えば、食品を包装する製造ラインにおいて、複数積層された積層トレー群として配置され、トレー供給装置により、この積層トレー群から一枚一枚分離して所定の位置に供給される。
例えば、特許文献1には、トレイ堆積部の下方で鉛直方向に昇降可能に設けられ、その上端にトレイの底面形状に対応した開口部を有する吸引部と、トレイ堆積部の下部で水平方向に開閉可能で、閉じたときにトレイのフランジ部を載置可能なトレイ保持爪とを備えるトレイ供給装置が提案されている。
特開2006−298387号公報
しかしながら、従来のトレー供給装置において、吸引部で空気を吸引するためのブロワー等は、比較的大型であり、定格入力も2000Wを超えるものが用いられていた。このように、定格入力が比較的大きいブロワーを用いることで、吸引部の吸引力は向上するものの、ブロワーが比較的大きいため、トレー供給装置も必然的に大きくなり、設置スペースを圧迫したり、消費電力が嵩んだりする問題があった。
そこで、本発明では、上記の課題に鑑みて、設置スペースや、消費電力、動作音、動作時の温度上昇を抑えることが可能なトレー供給装置を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
(1) トレーが複数積層された積層トレー群から1枚のトレーを取り出すトレー供給装置であって、
前記積層トレー群の端部に配置された前記トレーに近接し、当該トレーを吸引して、前記積層トレー群から離間してから、当該トレーの吸引を解除する吸引部を備え、
前記吸引部は、
中空形状に形成され、先端が前記トレーに当接するヘッドと、
前記ヘッドの基端が接続され、中空形状に形成された本体と、
前記本体に取り付けられ、前記本体の内部から空気を吸引し、前記本体の外部に排出する駆動部と、を備え、
前記駆動部は、定格入力が10W以上100W以下の電力で駆動することを特徴とするトレー供給装置。
上記構成によれば、トレー供給装置は、トレーが複数積層された積層トレー群から1枚のトレーを取り出す吸引部を備える。
吸引部は、ヘッドと、本体と、駆動部とを備え、積層トレー群の端部に配置されたトレーに近接し、当該トレーを吸引して、積層トレー群から離間してから、当該トレーの吸引を解除する。
ヘッドは、中空形状に形成され、先端がトレーに当接する。
本体は、ヘッドの基端が接続され、中空形状に形成されている。
駆動部は、本体に取り付けられ、本体の内部から空気を吸引し、本体の外部に排出する。
そして、駆動部は、定格入力が10W以上100W以下の電力で駆動する。
このように、トレー供給装置において、積層トレー群から1枚のトレーを取り出す吸引部において、本体の内部から空気を吸引する駆動部を、定格入力が10W以上100W以下の電力で駆動するようにしたので、従来のトレー供給装置に設置されていた2000Wを超えるものに比べ、駆動部を小さくできる。
したがって、設置スペースや、消費電力、動作音、動作時の温度上昇を抑えることが可能なトレー供給装置を提供できる。
(2) 前記積層トレー群を貯留し、前記トレーが前記吸引部により取り出される取出口を有する貯留部と、
前記貯留部の前記取出口の近傍に設けられ、前記積層トレー群の端部に配置された前記トレーの外縁を押さえる押え部と、を更に備え、
前記押え部は、
前記前記トレーの外縁に当接する当接部と、
前記当接部を支持する支持部と、を備え、
前記トレーの大きさに応じて、前記当接部を前記支持部で支持する位置を変更可能であることを特徴とする(1)に記載のトレー供給装置。
上記構成によれば、トレー供給装置は、貯留部と、押え部と、を更に備える。
貯留部は、積層トレー群を貯留し、トレーが吸引部により取り出される取出口を有する。
押え部は、貯留部の取出口の近傍に設けられ、積層トレー群の端部に配置されたトレーの外縁を押さえる。
そして、押え部は、当接部と、支持部と、を備える。
当接部は、トレーの外縁に当接する。
支持部は、当接部を支持する。
また、押え部は、トレーの大きさに応じて、当接部を支持部で支持する位置を変更可能である。
このように、押え部により、積層トレー群の端部に配置されたトレーの外縁を押さえることで、積層トレー群から確実に、1枚のトレーを取り出すことが容易になる。
ここで、積層トレー群の端部に配置されたトレーの外縁を、押え部で押さえる適切な位置は、トレーの外縁の辺の略中央である。ところが、トレーの外縁の辺の長さは、トレーの種類によって様々である。このため、押え部で押さえる位置が変更できない場合、あるトレーでは適切な位置を押さえることができても、他のトレーでは、押え部で押さえる位置が、トレーの外縁の辺の端側になってしまい、積層トレー群から確実に、1枚のトレーを取り出すことが困難になる場合もある。
(2)の発明によれば、トレーの大きさに応じて、当接部を支持部で支持する位置を変更することが可能となるので、トレーの大きさが変わっても、押え部により、トレーの外縁の適切な位置を押さえることが可能となる。
(3) 前記押え部は、前記当接部を前記トレー側に押圧する押圧状態と、押圧を解除する解除状態とに変位可能な電磁ソレノイドを、更に備えることを特徴とする(2)に記載のトレー供給装置。
これにより、積層トレー群から1枚のトレーを取り出すときに、押え部を押圧状態から解除状態に変位させることが可能となり、積層トレー群からより確実に、1枚のトレーを取り出すことが容易になる。
(4) 前記駆動部は、
前記本体の内部に連通する吸引口と、
前記本体の内部から吸引した空気を排出する排出口と、を備え、
前記排出口は、前記吸引口と直交する方向に向けて配置されていることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のトレー供給装置。
上記構成によれば、駆動部は、吸引口と、排出口と、を備える。
吸引口は、本体の内部に連通する。
排出口は、本体の内部から吸引した空気を排出する。
そして、排出口は、吸引口と直交する方向に向けて配置されている。
これにより、駆動部において本体の内部から吸引した空気を、吸引口、すなわち、トレーがある方向と直交する方向に排出できるので、排出口から排出された空気によって、トレー等が飛ばされることがなくなる。
本発明によれば、設置スペースや、消費電力、動作音、動作時の温度上昇を抑えることが可能なトレー供給装置を提供できる。
図1は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の概要を説明する図である。 図2は、本発明の好適な実施形態に係る吸引部10を説明する図である。 図3は、本発明の好適な実施形態に係る押え部30を説明する図である。 図4は、本発明の好適な実施形態の変形例に係る押え部30Aを説明する図である。 図5は、本発明の好適な実施形態の変形例に係る押え部30Aを説明する図である。 図6は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の機能ブロック図である。 図7は、本発明の好適な実施形態に係る制御部100によるトレー取出処理のフローチャートである。 図8は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の動作を説明する図である。 図9は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の動作を説明する図である。 図10は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の動作を説明する図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
図1は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の概要を説明する図である。
トレー供給装置1は、皿形状に形成されたトレーTが複数積層された積層トレー群TSから1枚のトレーTを取り出す吸引部10と、積層トレー群TSが貯留された貯留部20と、積層トレー群TSを押さえる押え部30と、取り出されたトレーTを搬送する搬送部40と、移動装置50と、操作部60と、トレー供給装置1の動作を制御する制御部100と、を備え、これらの構成がフレーム5に取り付けられている。
フレーム5には、下り傾斜した設置面6が形成されている。吸引部10及び貯留部20は、設置面6に配置されている。すなわち、吸引部10及び貯留部20は、下り傾斜した同一平面上に配置されている。また、吸引部10及び貯留部20は、設置面6に平行して下り傾斜する中心軸が、互いに揃っていることが望ましい。
吸引部10は、移動装置50を介してフレーム5の設置面6に配置されており、移動装置50の駆動により、貯留部20に収容された積層トレー群TSの端部に配置されたトレーTに近接し、後述する制御部100の制御により、当該トレーTを吸引して、積層トレー群TSから離間してから、当該トレーの吸引を解除する。
図2は、本発明の好適な実施形態に係る吸引部10を説明する図である。
吸引部10は、ヘッド110と、本体120と、駆動部130と、を備える。
ヘッド110は、中空形状に形成され、先端111がトレーTの所定面(例えば、底面)に当接し、基端112が本体120に当接され、基端112の周囲に、本体120に着脱自在に固定するための接続部113が形成されている。ヘッド110は、基端112から先端111に向かって、内径が広がる中空形状に形成されている。これにより、トレーTを吸着する部分の内径を大きくすることができるので、1枚のトレーTを取り出したときの安定性を向上することが可能となる。ヘッド110は、取り出すトレーTの大きさに応じた大きさに形成されたものや、取り出すトレーTの形状に応じた形状に先端111が形成されたもの等、複数種類で構成してもよい。このように、ヘッド110を、例えば、3Dプリンタを用いて自在に成型し、かつ取り外しを自由に行うことを可能とすることで、ローコストで、トレーTの多様な底面の形状に対応できる。また、トレーTの大きさ、形状だけでなく、多様な素材にも対応できるようになった。すなわち、汎用性が向上し、フリンジがあるものもないものにも対応可能となり、さらに、多様な重量や環境でも対応可能となった。
本体120は、中空の略立方体形状に形成され、吸引部121と、吸入部122と、排気部123と、蓋124と、ステー125と、を備える。
吸引部121は、本体120の貯留部20に対面する側面に形成された略矩形状の開口である。
また、本体120には、貯留部20に対面する側面に、ヘッド110が着脱自在に取り付けられる。ヘッド110は、基端112が本体120の吸引部121と重畳するように取り付けられている。ヘッド110は、取り出すトレーTの大きさや形状等に応じた形状のものに交換することが望ましい。これにより、1枚のトレーTを取り出したときの安定性を向上することが可能となる。
吸入部122は、本体120の吸引部121に対向する側面に形成された略矩形状の開口である。
また、本体120には、貯留部20に対面する側面と対向する側面に、複数の駆動部130が取り付けられている。
排気部123は、本体120の上面に形成された略矩形状の開口である。
蓋124は、回動可能であり、排気部123を開閉する。
ステー125は、蓋124に取り付けられており、ヘッド110が取り付けられた方向と反対側に斜め上方に突出している。
図2(a)は、排気部123が蓋124により閉じられた状態を示す図である。
図2(b)は、蓋124が図2(a)に示された状態から回動し、排気部123が開いた状態を示す図である。
吸引部10は、積層トレー群TSから1枚のトレーTを取り出す際に、積層トレー群TSが貯留された貯留部20に近接する方向に移動する。このとき、吸引部10は、図2(a)に示すように、排気部123が蓋124により閉じられた状態となる。
一方、吸引部10は、1枚のトレーTを取り出すと、貯留部20から離間する方向に移動する。このとき、ステー125の下面に、フレーム5において、吸引部10の後方(貯留部20側とは反対方向)に設けられ、前方(貯留部20側の方向)に突出するアーム51が当接する。そして、さらに、吸引部10が後方に移動することで、ステー125がアーム51により押し上げられ、蓋124が回動し、排気部123が開いた状態となり、図2(b)に示す状態となる。
また、図1に示すように、貯留部20と吸引部10との間には、所定間隔(吸引部10のヘッド110の幅より広く、トレーTの幅より狭い間隔)で配置された一対のストッパー52が設置面6から立設している。吸引部10が貯留部20に近接する方向に移動した場合、ヘッド110は、一対のストッパー52の間を挿通する。そして、吸引部10において、取り出されたトレーTは、吸引部10が貯留部20から離間する方向に移動した際に、一対のストッパー52に当接し、ヘッド110から離れ、下方に落下する。
図2に戻って、駆動部130は、本体120において、貯留部20に対面する側面と対向する側面に取り付けられ、本体120の内部から空気を吸引し、本体120の外部に排出する。駆動部130は、例えば、ブロアで構成され、本体120の吸入部122と重畳する位置に配置され、本体120の内部から空気を吸引する吸引口131と、吸引口131と直交する方向に向けて配置され、吸引口131で吸引した空気(本体120の内部から吸引した空気)を排出する排出口132と、を備える。
駆動部130は、制御部100に制御され、定格入力が10W以上100W以下の電力で駆動する。例えば、駆動部130を構成するブロアは、定格電圧が24Vで、定格電流が3.1Aで駆動し、ファンの定格回転速度が8200min−1であり、最大風量が65.3CFMで、質量が200gである。
また、駆動部130の排出口132の上方には、吸引部10が貯留部20から離間する方向に移動したときに、排出口132を覆うカバー部材53が設けられている。
カバー部材53は、フレーム5において、吸引部10の後方(貯留部20側とは反対方向)に設けられ、前方(貯留部20側の方向)に突出し、前方(吸引部10側)及び下方が開放された直方体形状に形成されている。
図2(b)において、矢印で示すように、吸引部10が貯留部20から離間する方向に移動したとき、駆動部130の排出口132から排出された空気は、カバー部材53や蓋124の下面に導かれ、排気部123から、本体120の内部に流入する。これにより、吸引部10が貯留部20から離間する方向に移動したとき、本体120の内部を急速に正圧にすることが可能となり、吸引部10のヘッド110で吸引しているトレーTを速やかに解放し、落下させることができる。
また、図1に示す例において、駆動部130は、取り出すトレーTの長辺方向に沿って、3つ配列して配置されているが、これに限らず、1つだけでもよいし、4つ以上であってもよいし、本体120の任意の位置に配置してもよい。
図1に戻って、貯留部20は、積層トレー群TSが載置される底部21と、積層トレー群TSの対向する側面を両側から挟む一対の側壁22と、トレーTが吸引部10により取り出される取出口23と、幅調整装置24と、を備える。貯留部20は、取出口23が下方に配置されるように傾斜した状態で、フレーム5に取り付けられている。貯留部20において、積層トレー群TSは、トレーTの底面側が取出口23を向くように配置されている。すなわち、積層トレー群TSの対向する側面は、重ねられた複数のトレーTの側縁により形成されている。
幅調整装置24は、制御部100の制御により、貯留部20の一対の側壁22の間隔を、貯留部20に設置するトレーTの幅に応じて、調整する。
図3は、本発明の好適な実施形態に係る押え部30を説明する図である。
押え部30は、支持部31と、当接部32と、を備える。押え部30は、貯留部20の取出口23の近傍に設けられ、積層トレー群TSの端部に配置されたトレーTの外縁を押さえる。
支持部31は、貯留部20に固定され、設置面6(図1参照)に直交する方向に立設する棒状体である。
当接部32は、支持部31に、支持部31の延びる方向にスライド自在に固定され、トレーTの外縁に当接する。当接部32は、ベース321と、回動部材322と、付勢部材323と、電磁ソレノイド324と、を備える。
ベース321は、支持部31に、支持部31の延びる方向にスライド自在に固定され、設置面6(図1参照)と平行な方向に延出する部材である。
回動部材322は、ベース321に回動自在に設けられ、積層トレー群TSの側面に当接し、この当接する部分が積層トレー群TS側に膨出した湾曲部322aと、湾曲部322aの端部に形成され、積層トレー群TSの端部に配置されたトレーTの外縁に引っ掛かる爪部322bと、を備える。
付勢部材323は、バネ部材で構成され、一端側がベース321に固定され、他端側が回動部材322に固定され、湾曲部322a及び爪部322bが積層トレー群TSの側面に当接する方向に付勢している。
電磁ソレノイド324は、制御部100により、通電されることでプランジャ324aを突出させ、回動部材322を押え、回動部材322の湾曲部322a及び爪部322bが積層トレー群TSの側面に当接する方向に押圧する押圧状態となる。また、電磁ソレノイド324は、制御部100により、通電を止め、バネ部材によりプランジャ324aを回動部材322から離れる方向に引っ込めることで、回動部材322の湾曲部322a及び爪部322bが積層トレー群TSの側面に当接する方向への押圧を解除する解除状態となる。すなわち、電磁ソレノイド324は、制御部100により、押圧状態と、解除状態とに変位可能である。
ここで、回動部材322は、貯留部20に載置された積層トレー群TSの荷重を受けている。このため、積層トレー群TSの荷重により、付勢部材323の不勢力に抗い、回動部材322が回動してしまう場合がある。このような状態で、吸引部10により、積層トレー群TSからトレーTを吸引して、積層トレー群TSから離間すると、積層トレー群TSの端部に配置された1枚のみでなく、複数枚、貯留部20から落下してしまう場合がる。そこで、本実施形態では、回動部材322を押える電磁ソレノイド324を設け、吸引部10により、積層トレー群TSからトレーTを吸引するときに、電磁ソレノイド324を押圧状態とし、吸引部10が積層トレー群TSから離間する直前に、電磁ソレノイド324を解除状態とすることで、確実にトレーTを1枚だけ取り出すことが可能となる。
図4及び図5は、本発明の好適な実施形態の変形例に係る押え部30Aを説明する図である。なお、以下の説明において、上述した実施形態に係る押え部30と同様の構成には、同じ符号を付し、説明を省略又は簡略する。なお、本実施形態において、押え部30と、押え部30Aとの両方を交換可能とし、トレーTの形状に応じて、より適した方を貯留部20の取出口23の近傍に設けてもよい。
押え部30Aは、支持部31と、当接部32Aと、を備える。
当接部32Aは、支持部31に、支持部31の延びる方向にスライド自在に固定され、トレーTの外縁に当接する。当接部32Aは、ベース321と、中心軸322Aと、ベアリング323Aと、を備える。
中心軸322Aは、軸状体で形成され、端部が、ベース321の上面又は下面に着脱自在に固定され、支持部31と略平行に配置される。
ベアリング323Aは、ドーナツ形状に形成され、中心軸322Aを中心に回転可能なベアリングで構成され、積層トレー群TSの端部に当接する。
当接部32Aは、中心軸322Aの端部が、ベース321の下面に固定された場合、図4に示す状態となる。一方、当接部32Aは、中心軸322Aの端部が、ベース321の上面に固定された場合、図5に示す状態となり、図4に示す状態に比べ、貯留部20の底部21から離れた位置に配置される。すなわち、例えば、比較的高さが低いトレーTを設置している場合には、当接部32Aをベース321の下面に固定し、比較的高さが高いトレーTを設置している場合には、当接部32Aをベース321の上面に固定することで、当接部32Aを適切な位置に配置することが可能となる。このように、当接部32Aの付け方を変えるだけで、当接部32Aで、トレーTの外縁の適切な位置を押さえることが可能となる。
図1に戻って、搬送部40は、設置面6より下方に設けられ、貯留部20に貯留された積層トレー群TSから、吸引部10により取り出され、落下したトレーTを受けとめ、制御部100の制御により、所定方向に搬送する。なお、搬送部40は、省略してもよい。この場合、例えば、生産ラインに設けられたベルトコンベア等の搬送装置に、トレー供給装置1の搬送部40以外の構成を取り付けることもできる。
搬送部40は、一対のプーリと、一対のプーリに巻き回された無端ベルトと、が複数列配列され、制御部100の制御により駆動し、プーリを回転させるモータを備える。
移動装置50は、設置面6に設けられており、レール部材とレール部材に沿って移動する移動部材とを備える一軸ロボットで構成されている。吸引部10は、移動部材に固定され、移動部材の貯留部20に近接する方向への所定速度での移動に伴い、貯留部20に収容された積層トレー群TSの端部に配置されたトレーTに近接し、トレーTを吸引後、移動部材の貯留部20から離間する方向への所定速度より速い速度での移動に伴い、積層トレー群TSから離間する。
ここで、吸引部10を積層トレー群TSに近接する速度が速すぎる場合、吸引部10を積層トレー群TSに当接させたときに、積層トレー群TSに圧縮するような力が加わり、その後、吸引し、積層トレー群TSの端部のトレーTを引っ張ると、重なったトレーT同士の間に生ずる負圧から、複数枚のトレーTが引っ張られてしまい、1枚だけを取り出すのが難しくなる。このため、吸引部10を貯留部20(積層トレー群TS)に近接する速度を所定速度(1枚だけを取り出すことが可能な速度)より大きくすることはできない。
ところが、従来、吸引部10の移動は、エアシリンダーを使用していた。この場合、貯留部20(積層トレー群TS)に近接する速度も、貯留部20から離間する速度も同じになってしまい、貯留部20から離間する速度を速くすることができなかった。
本実施形態によれば、移動装置50を一軸ロボットで構成することで、貯留部20(積層トレー群TS)に近接する所定速度より速い速度で、貯留部20から離間することが可能となり、従来より、短い間隔で、トレーTを1枚ずつ取り出すことが可能となる。また、本実施形態によれば、エアシリンダーから一軸ロボットを用いることで、吸引部10のスピードを自在にできることで、大きさ(重量)が多様なトレーTに対しても一枚ずつ吸引できるようになった。また、移動装置50を一軸ロボットで構成することで、スピードを調整できるため、トレーTの形状・大きさ・重量・素材等に応じた設定が可能となり、エラーが減少する。
操作部60は、操作者が操作可能な操作ボタンや、トレー供給装置1の状態を表示する表示部等を備える。操作者は、操作部60を操作することで、トレー供給装置1を設定し、動作させることが可能となる。
図6は、本発明の好適な実施形態に係るトレー供給装置1の機能ブロック図である。
トレー供給装置1の動作を制御する制御部100には、幅調整装置24と、搬送部40と、移動装置50と、操作部60と、駆動部130と、電磁ソレノイド324と、トレー供給装置1に電気を供給する電気供給部(図示無し)と、が接続されている。
制御部100は、図示しないプロセッサ、メモリ、ストレージ、通信部を備え、これらはバスにより接続されている。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成され、メモリに記憶された各種プログラムを読み出して実行することで、各種処理を行う。メモリは、CPUにより実行されるプログラムを記憶するものであり、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)により構成される。
次に、制御部100によるトレー取出処理について説明する。
図7は、本発明の好適な実施形態に係る制御部100によるトレー取出処理のフローチャートである。制御部100は、操作部60における操作者の操作に基づき、搬送部40を駆動させ、トレー取出処理を開始する。なお、制御部100は、エラーが発生しない限り、操作部60における操作者の操作があるまで、トレー取出処理を継続する。
ステップS1において、制御部100は、吸引部10の駆動部130を駆動させ、本体120の内部の空気を吸引する。
ステップS2において、制御部100は、電磁ソレノイド324に通電し、プランジャ324aを突出させ、電磁ソレノイド324を押圧状態とする。
ステップS3において、制御部100は、移動装置50を駆動させ、吸引部10のヘッド110が、貯留部20に収容された積層トレー群TSの端部に配置されたトレーTに当接するまで、吸引部10を貯留部20に近接する方向へ所定速度で移動させる。これにより、トレー供給装置1は、図8に示す状態となる。
ステップS4において、制御部100は、電磁ソレノイド324に通電を止め、プランジャ324aを引っ込め、電磁ソレノイド324を解除状態とする。
ステップS5において、制御部100は、移動装置50を駆動させ、吸引部10を貯留部20から離間する方向へ所定速度より速い速度で、初期位置(図1に示す位置)まで移動させる。
ステップS5の過程において、吸引部10のヘッド110に吸引されているトレーTが、一対のストッパー52に当接し、図9に示す状態となる。この状態からさらに、吸引部10を貯留部20から離間する方向へ移動させ、初期位置まで移動すると、本体120の蓋124に取り付けられたステー125が、アーム51に当接し、押し上げられ、蓋124が回動し、排気部123が開いた状態となり、本体120外の空気が排気部123に流入するとともに、駆動部130の排出口132から排出された空気が、カバー部材53や蓋124の下面に導かれ、排気部123から、本体120の内部に流入し、ヘッド110の吸引力が急速に低下し、トレーTが下方の搬送部40に落下し、図10に示す状態となる。そして、制御部100は、吸引部10を初期位置まで移動すると、ステップS2に処理を戻す。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態及び変形例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態及び変形例に記載されたものに限定されるものではない。
1 トレー供給装置
5 フレーム
6 設置面
10 吸引部
20 貯留部
21 底部
22 側壁
23 取出口
24 幅調整装置
30,30A 押え部
31 支持部
32,32A 当接部
40 搬送部
50 移動装置
51 アーム
52 ストッパー
53 カバー部材
60 操作部
100 制御部
110 ヘッド
111 先端
112 基端
113 接続部
120 本体
121 吸引部
122 吸入部
123 排気部
124 蓋
125 ステー
130 駆動部
131 吸引口
132 排出口
321 ベース
322 回動部材
322A 中心軸
323A ベアリング
322a 湾曲部
322b 爪部
323 付勢部材
324 電磁ソレノイド
324a プランジャ

Claims (4)

  1. トレーが複数積層された積層トレー群から1枚のトレーを取り出すトレー供給装置であって、
    前記積層トレー群の端部に配置された前記トレーに近接し、当該トレーを吸引して、前記積層トレー群から離間してから、当該トレーの吸引を解除する吸引部を備え、
    前記吸引部は、
    中空形状に形成され、先端が前記トレーに当接するヘッドと、
    前記ヘッドの基端が接続され、中空形状に形成された本体と、
    前記本体に取り付けられ、前記本体の内部から空気を吸引し、前記本体の外部に排出する駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、定格入力が10W以上100W以下の電力で駆動することを特徴とするトレー供給装置。
  2. 前記積層トレー群を貯留し、前記トレーが前記吸引部により取り出される取出口を有する貯留部と、
    前記貯留部の前記取出口の近傍に設けられ、前記積層トレー群の端部に配置された前記トレーの外縁を押さえる押え部と、を更に備え、
    前記押え部は、
    前記前記トレーの外縁に当接する当接部と、
    前記当接部を支持する支持部と、を備え、
    前記トレーの大きさに応じて、前記当接部を前記支持部で支持する位置を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載のトレー供給装置。
  3. 前記押え部は、前記当接部を前記トレー側に押圧する押圧状態と、押圧を解除する解除状態とに変位可能な電磁ソレノイドを、更に備えることを特徴とする請求項2に記載のトレー供給装置。
  4. 前記駆動部は、
    前記本体の内部に連通する吸引口と、
    前記本体の内部から吸引した空気を排出する排出口と、を備え、
    前記排出口は、前記吸引口と直交する方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトレー供給装置。
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