JP2021028045A - 留置針 - Google Patents

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Takako Miyake
貴子 三宅
隼平 島本
Jumpei Shimamoto
隼平 島本
直己 中川
Naoki Nakagawa
直己 中川
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Abstract

【課題】針ハブの収容動作を片手で行うことができると共に、先端部を細くすることができる留置針を実現できるようにする。【解決手段】留置針は、針ハブ101と、ハウジング102と、針ハブ101を、第1の位置から、第2の位置へ移動させる移動機構104とを備えている。針ハブ101は、基端側に向かって延びる弾性変形可能なアーム113を有している。ハウジング102は、前方部121と、前方部121よりも基端側に設けられ且つ前方部121よりも幅が広い後方部122とを有している。アーム113は、針ハブ101が第1の位置にある場合に、ハウジング102と解除可能に係合して、移動機構104による針ハブ101の移動を阻止し、針ハブ101が第2の位置にある場合に、針ハブ101の先端側及び基端側への移動を阻止する。【選択図】図3

Description

本開示は、留置針に関し、特に安全機構を有する翼付の留置針に関する。
採血又は点滴等において用いられる留置針において、使用後の誤穿刺を防止するための安全機構が望まれている。安全機構として、穿刺針が取り付けられた針ハブをスライドさせてハウジング内に収容する構成のものが知られている。針ハブの収容を手動で行うものと、ばね等の移動機構を用いて行うものとがある。針ハブの収容を手動で行うものは、片手での操作が困難である。移動機構を設けることにより、片手での収容操作が可能となる。
針ハブの移動機構を有する留置針として、例えば、高さ方向天面側に延びるアームを有する針ハブと、針ハブを収容するハウジングと、針ハブを移動させるばねとを有するものが知られている(例えば特許文献1を参照。)。アームをハウジングに係合させて、針先が露出するようにして針ハブをハウジングに収容した状態で穿刺を行い、使用後はアームの係合を解除することにより、針ハブを基端側に移動させて針先をハウジング内に収容することができる。アームとハウジングとの係合は、アームに設けられた操作ボタンを押し込むことにより片手で解除することができる。
特開2003−180829号公報
しかしながら、ハウジング内をアーム付き針ハブが移動する機構を有する留置針は、ハウジングが大型化してしまうという問題がある。特に、針ハブから高さ方向に延びるカンチレバーとなったアームを設けると、ハウジングの高さ方向を大きくしなければならない。ハウジングの高さ方向がハウジング幅方向に対して突出した大きさになると、留置針を皮膚に固定しづらくなるため、ハウジングの幅方向も合わせて大きくしなければならず、さらにハウジングは大きくなる。
本開示の課題は、小型化された留置針を実現できるようにすることである。
本開示の留置針の一態様は、側方に拡がる変形可能な翼部と、先端方向に突出した穿刺針が固定された針ハブと、ハウジングと、針ハブを、穿刺針の先端がハウジングの先端から突出する第1の位置から、穿刺針の先端がハウジング内に収容される第2の位置へ移動させる移動機構とを備え、針ハブは、軸部と、軸部から側方に突出した、弾性変形可能なアームとを有し、ハウジングは、翼部が設けられた前方部と、前方部よりも基端側に設けられ且つ前方部よりも翼部が拡がる方向の幅が広い後方部とを有し、アームは、針ハブが第1の位置にある場合に、ハウジングと解除可能に係合して、移動機構による針ハブの移動を阻止し、ハウジングとの係合が解除されると、後方部内を第2の位置へと移動する。
このような構成とすることにより、ハウジングの高さ方向の増大を抑えることができ、さらに、アームの移動時にアームを収納し保護するハウジングにおいて、ハウジング後方部の幅よりハウジング前方部の幅の方が小さいため、穿刺の際にハウジングが使用者の邪魔になる事態が生じにくく、また、ハウジングの全体的な大きさを小型化することができる。また、翼部がハウジング前方部に設けられているため、翼部の可動域が大きく、操作性に優れた仕様とすることができる。さらに、翼部より基端側にアームを設けることができるため、翼部の患者への固定及び針ハブとハウジングとの係止解除を片手で行いやすい仕様とすることができる。
留置針の一態様において、アームは、軸部から基端側に向かって延びている構成とすることができる。このような構成とすることにより、アームが先端方向に延びている場合と比べて、ハウジング後方部を小型化することができる。
アームは、軸部から両側方に突出しているようにすることができる。このような構成とすることにより、誤動作しにくくすることができる。
留置針の一態様において、後方部は、幅よりも高さが小さい構成とすることができる。このような構成とすることにより、ハウジング後方部の形状が幅方向に平たい形状とすることができ、ハウジングを皮膚に置いた状態での安定性の向上が図れる。
留置針の一態様において、前方部は、幅が3.0mm以上、4.5mm以下で高さが3.0mm以上、4.5mm以下であり、後方部は、幅が7.0mm以上、10.0mm以下で高さが4.5mm以上、5.5mm以下であるようにすることができる。このような構成とすることにより、穿刺針とハウジングとの間の段差を小さくすることができ、穿刺時及び抜針時における穿刺痛を低減させることができる。さらに、留置時の安定性を向上させることができる。
留置針の一態様において、前記アームは、針ハブが第1の位置にある場合に、ハウジングの前方部と後方部との間に設けられた窓部と係合するようにできる。このような構成とすることにより、ボタンを別に設ける必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。
本開示の留置針の別の態様は、先端方向に突出した穿刺針が固定された針ハブと、把持部を有するハウジングと、針ハブを、穿刺針の先端がハウジングの先端から突出する第1の位置から、穿刺針の先端がハウジング内に収容される第2の位置へ移動させる移動機構とを備え、針ハブは、軸部と、軸部から側方に突出した、弾性変形可能なアームとを有し、ハウジングは、前方部と、前方部よりも基端側に設けられ且つ前方部よりも幅が広い後方部とを有し、アームは、針ハブが第1の位置にある場合に、ハウジングと解除可能に係合して、移動機構による針ハブの移動を阻止し、ハウジングとの係合が解除されると、後方部内を前記第2の位置へと移動する。
本開示の留置針によれば、全体形状の小型化が図れる。
一実施形態に係る留置針を示す平面図である。 図1のII−II線における断面図である。 一実施形態に係る留置針を示す正面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 一実施形態に係る留置針において、針ハブの係止を解除した状態を示す断面図である。 一実施形態に係る留置針において、針ハブの移動が完了した状態を示す断面図である。 留置針の変形例を示す断面図である。 留置針の変形例を示す断面図である。
本開示において、器具を使用する際に患者側となる側を先端、その反対側を基端として説明する。また、器具を固定する皮膚表面に沿った方向を幅方向、それと交差する方向を高さ方向とする。
図1〜図4に示すように、一実施形態に係る留置針は、翼付留置針であり、側方に拡がる変形可能な翼部103と、先端方向に突出した穿刺針111が固定された針ハブ101と、針ハブ101を収容するハウジング102と、針ハブ101を、穿刺針111の先端がハウジングの先端から突出する第1の位置から、穿刺針111の先端がハウジング102内に収容される第2の位置へ移動させる移動機構104とを備えている。
針ハブ101は、穿刺針111が固定された軸部112と、軸部112から両側方に突出した、弾性変形可能なアーム113とを有している。ハウジング102は、翼部103が取り付けられた前方部121と、前方部121よりも基端側に設けられ且つ前方部121よりも翼部103が拡がる方向の幅が広い後方部122とを有している。アーム113は、針ハブ101が第1の位置にある場合に、ハウジング102と解除可能に係合して、移動機構104による針ハブ101の移動を阻止し、ハウジング103との係合が解除されると、後方部122内を第2の位置へと移動する。
本実施形態において、針ハブ101の軸部112は円筒状であり、先端側に穿刺針111が固定されている。後端側にはチューブ106の接続部が設けられている。本実施形態において、アーム113は軸部112の中央付近から基端側に延びている。アーム113の端部113Aは自由端となっており、ハウジング103と係合している。端部113Aを押圧することにより、ハウジング103との係合が解除され、軸部112側に移動させることができる。アーム113は軸部112の両側に2本設けられており、2本のアーム113はU字状に拡がっている。アーム113の端部側は肉厚の操作ボタン113Bとなっている。
本実施形態において、ハウジング102の前方部121は円筒状であり、後方部122は翼部103が拡がる方向の幅よりも高さが小さい扁平な筒状であり、前方部121の外径は翼部103を取り付けることを考慮して後方部122の高さよりも僅かに小さくなっている。前方部121と後方部122との間には、天面が高さ方向及び幅方向にテーパー状となるように形成された中間部123が設けられている。中間部123には、側面が開口した窓部123aが設けられている。前方部121は、軸部112が通過できればアーム113は通過できなくてよく、アーム113が通過する後方部122よりも内径及び外径を小さくすることができる。外径が異なる前方部121と後方部122との間を中間部123により大きな段差無く滑らかに接続すれば、患者の体に角部が当たり圧迫することを避けることができる。但し、中間部123に段差が生じていてもよい。また、中間部123が設けられておらず、前方部121の基端部と、後方部122の先端部とが接している構成とすることもできる。
本実施形態において、移動機構104はコイルばねであり、針ハブ101に設けられた針ハブフランジ115と、ハウジング102の先端部に設けられたハウジングフランジ125との間に配置されている。針ハブ101が第1の位置にある場合に、移動機構104は圧縮されており、針ハブ101を基端側に付勢する。
針ハブ101が第1の位置にある場合、アーム113はハウジング102と係合しており、移動機構104の付勢力に逆らって針ハブ101を第1の位置に保持することができる。本実施形態においては、アーム113の端部113Aがハウジング102に設けられた窓部123aの基端側のエッジと係合するようにした例を示している。
針ハブ101が第1の位置にある場合、アーム113の操作ボタン113Bは、窓部123aからハウジング102の外側に突出するように露出している。ハウジング102の外側から操作ボタン113Bを押圧すると、端部113Aが軸部112側に移動し、図5に示すように窓部123aのエッジとの係合が解除される。
アーム113とハウジング102との係合が解除されると、図6に示すように針ハブ101は移動機構104の付勢力により第2の位置に移動する。第2の位置は第1の位置よりも基端側であり、穿刺針111の先端がハウジング102内に収容される位置である。
針ハブ101が第2の位置に移動すると、アーム113はハウジング102の基端部に設けられたロック機構と係合して解除不能にロックされる。これにより、針ハブ101の基端方向及び先端方向の移動が規制される。本実施形態の翼付留置針の場合、第2の位置におけるロック機構は2つの要素により構成されている。1つは、ハウジング102の後端部に設けられた弾性変形可能な突起128であり、突起128は、アーム113の対応する部分に設けられた凹部113Cと係合する。これにより、針ハブ101の基端方向及び先端方向の移動が規制される。もう1つは、アーム113のハウジング102の後端から突出した部分である。アーム113のハウジング102の後端から突出した部分は、後方部122の内寸よりも大きく拡がり、ハウジング102内へ戻ることができない。これにより、針ハブ101の先端方向の移動が規制される。第2の位置における針ハブ101の移動の防止をアーム113により行うことにより、軸部112により行う場合よりもよも、移動防止手段の構成が簡単になる利点が得られる。なお、アーム113に凹部113Cを設けなくてもよい。また、弾性変形可能な突起128とアーム113とが係合して、針ハブ101の基端方向の移動のみを規制する構成であってもよい。
本実施形態の翼付留置針はハウジング102が、軸部112が通過できるがアーム113は通過できない内径を有する前方部121と、アーム113が通過できる内径を有する後方部122とを有している。穿刺の際の操作性がよい翼付留置針とするためには、できるだけ後方部122を短くすることが好ましい。しかし、安全機構を作動させる際の操作性及び針ハブ101の逆方向の移動を阻止するロック機構を設ける等の観点からは、ある程度の長さの後方部122を確保することが求められる。また、基端側に延びているアーム113を用いることにより、先端側に延びているアームを用いる場合と比べて、後方部122の長さを短くしても安全機構の操作性を確保し、確実に針ハブ101をロックすることができる。
本実施形態において、針ハブ101が第1の位置にある場合にアーム113の端部113Aが中間部123に設けられた窓部123aのエッジと係合している例を示した。しかし、アーム113をハウジング102と解除可能に係止させることができれば、異なる構成としてもよい。例えば、アーム113の端部113Aに凸部を設け、この凸部がハウジング102に設けられた係止孔等と係合する構成とすることができる。
2本のアーム113が、軸部112から両方向に拡がっている構成とすることにより、第1の位置において不用意な係止の解除が生じにくくすることができる。この場合、左右から操作ボタン113Bを同時に押さえた場合に係止を解除することができるので、意図せずに一方の操作ボタン113Bに触れた場合や、輸送中の振動や衝撃等による誤動作等を発生しにくくすることができる。また、2本のアーム113が横方向に拡がっている構成とすることにより、ハウジング102の高さを低くすることができ、翼付留置針を患者の体に固定しやすくすることができる。但し、例えば図7に示すようにアーム113は1本とすることもできる。
本実施形態において、操作ボタン113Bがアーム113と一体となっている例を示した。このようにすれば部品点数を低減でき組み立てが容易となる。但し、操作ボタンをアーム113と別体とすることもできる。例えば、ハウジング102側にアーム113の端部を押圧するような操作ボタンを設けることができる。
本実施形態において、第2の位置においてアーム113の少なくとも一部がハウジング102の後端から突出する構成とした。これにより、アーム113を針ハブ101が先端側に戻ることを規制するロック機構として機能させることができる。また、ハウジング102の軸方向長さを短くできるという利点がある。しかし、第2の位置においてアーム113がハウジング102の後端から突出しない構成とすることもできる。
本実施形態において、第2の位置におけるロック機構としてハウジング102の後端部に弾性変形可能な4つの突起128を設けた。4箇所の突起128が、それぞれアーム113の4箇所の凹部113Cと係合することにより、第2の位置における針ハブ101のロックを十分に行うことができる。但し、突起128及び対応する凹部113Cは少なくとも1組あればよい。また、突起128を弾性変形可能とするために、ハウジング102の後端部に切れ込みを設け、舌状の可撓片を形成する例を示した。このような構成とすることにより弾性変形可能な突起128を容易に形成することが可能となる。但し、他の構成により弾性変形可能な突起128を設けてもよい。
ロック機構は針ハブ101の先端側及び基端側への移動を規制できればどのような構成としてもよい。例えば、アーム113の端部に設けられた凸部が、ハウジング102の後端部に設けられた係止孔等と係合する構成とすることもできる。
本実施形態において、2本のアーム113が基端側に向かって延びている例を示した。アーム113が基端側に向かって延びていることにより、アーム113の一部を後方部122の後端部から突出させて、第2の位置におけるロック機構として機能させることが容易にできる。しかし、図8に示すように、アーム113が先端側に向かって延びる構成とすることもできる。
図7に示すようなアームが上方に拡がる構成の場合には、例えば弾性変形可能な凸部をハウジング102の側面に設けることにより第2の位置におけるロック機構を形成できる。
穿刺針111は、斜めに切られた先端を有するステンレス等の金属管とすることができる。ステンレス以外の金属又は樹脂等により形成された針を用いることもできる。針の長さ及び太さは、目的に応じて適宜選択することができる。
針ハブ101は、樹脂製とすることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート又はアクリル等により形成することができる。透明又は半透明とすることにより血液等の流れを確認することが可能となる。軸部112とアーム113とは一体に成形することができる。穿刺針111の針ハブ101への固定は、接着剤の利用、溶着又は溶接等によりすることができる。針ハブ101の基端側に接続するチューブ106は可撓性の樹脂チューブとすることができる。また、チューブ106の基端にはコネクタ等を接続することができる。
移動機構104は、針ハブ101を第1の位置から第2の位置まで移動させることができればどのような構成としてもよい。例えば、らせん状に巻かれたコイルばねとすることができる。コイルばねは、鉄若しくはステンレス等の金属又は樹脂等により形成することができる。コイルばねの径が小さい方が前方部121の径を小さくすることができる。
ハウジング102は、樹脂製とすることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート又はアクリル等により形成することができる。透明又は半透明とすることにより血液等の流れを確認することが可能となる。
本実施形態において前方部121の断面形状が円形状である例を示したが、前方部121の断面形状はこれに限定されない。但し、デッドスペースを生じさせないようにする観点から、幅と高さとがほぼ等しい形状とすることが好ましい。前方部121の外形寸法は、操作性の観点から、例えば、幅が3.0mm以上、4.5mm以下程度で、高さが3.0mm以上、4.5mm以下程度とすることが好ましい。
アーム113が横方向に拡がっている場合、後方部122は幅よりも高さが小さい扁平な形状とすることが好ましい。例えば、幅が7.0mm以上、10mm以下程度で、高さが4.5mm以上、5.5mm以下程度とすることができる。高さを低く抑えることにより、患者の体に容易に固定できるという利点が得られる。但し、後方部122は扁平な形状でなくてもよく、例えば円筒状等とすることも可能である。アーム113が上方に拡がっている場合は、幅よりも高さが大きい扁平な形状とすることができる。また、扁平な形状ではなく例えば円筒状等とすることもできる。また、前方部121を扁平な形状とすることもできる。
前方部121の高さを低くすることにより、穿刺針111とハウジング102との間の段差を小さくすることができ、穿刺時及び抜針時における穿刺痛を低減させることができる。さらに、後方部122の高さが後方部122の幅より小さく、前方部121の高さを後方部122高さより小さいか又は同じ寸法にすることにより留置時の安定性が向上する。前方部121の幅は穿刺部を視認しやすい寸法であることが好ましく、後方部122の幅は片手での操作に適した寸法、つまりボタンを押すための指が自然に配置される寸法であることが好ましい。
本実施形態において、前方部121の断面形状は円形状であり、後方部122の断面形状は方形状であり、前方部121と後方部122との断面形状が異なる例を示した。しかし、断面形状は実施形態に限るものではない。前方部121と後方部122との断面形状は同じとすることができる。例えば、前方部121と後方部122との断面形状を共に方形状としたり、共に円形状としたり、共に楕円形状としたりすることができる。
また、本実施形態においては、ハウジング102の前方部121と後方部122との間に窓部123aを有する中間部123を設けた。しかし、中間部123を設けず、前方部121と後方部122とが接している構成とすることもできる。この場合、窓部123aは、例えば後方部122に設けることができる。また、アーム113に設けられた操作ボタン113Bが露出する窓部123aを設ける構成に代えて、アーム113に凸部を設け、これと係合する貫通孔を後方部122に設ける構成等とすることもできる。この場合、ハウジング102側に、凸部と貫通孔との係合を解除する操作ボタンを設けることもできる。また、安全機構の作動後において、アーム113がハウジング後端部から外部に露出するような構成にすることもできる。
また、翼部がない場合において、ハウジングには指の形状に合った窪み等の把持部が両側面に設けられていることが好ましい。
翼部103は可撓性の樹脂とすることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又は塩化ビニル等により形成することができる。翼部103の表面に、把持しやすくしたり、患者の体に固定しやすくしたりするために凹凸等を設けてもよい。翼部103は例えば、前方部121に外嵌する筒状の外嵌部を有する構成とし、前方部121に外嵌させて取り付けることができる。但し、これに限らず前方部121に取り付けることができればどのような構成としてもよい。
本実施形態においては、翼部103が両側に広がっている例を示したが、片側だけに拡がっている構成とすることもできる。また、翼部103がない留置針とすることもできる。
本開示の留置針は、針ハブを小型化することができ、操作性及び安全性が向上した留置針等として有用である。
101 針ハブ
102 ハウジング
103 翼部
104 移動機構
106 チューブ
111 穿刺針
112 軸部
113 アーム
113A 端部
113B 操作ボタン
113C 凹部
115 針ハブフランジ
121 前方部
122 後方部
123 中間部
123a 窓部
125 ハウジングフランジ
128 突起

Claims (7)

  1. 側方に拡がる変形可能な翼部と、
    先端方向に突出した穿刺針が固定された針ハブと、
    ハウジングと、
    前記針ハブを、前記穿刺針の先端が前記ハウジングの先端から突出する第1の位置から、前記穿刺針の先端が前記ハウジング内に収容される第2の位置へ移動させる移動機構とを備え、
    前記針ハブは、軸部と、前記軸部から側方に突出した、弾性変形可能なアームとを有し、
    前記ハウジングは、前記翼部が設けられた前方部と、前記前方部よりも基端側に設けられ且つ前記前方部よりも幅が広い後方部とを有し、
    前記アームは、前記針ハブが前記第1の位置にある場合に、前記ハウジングと解除可能に係合して、前記移動機構による前記針ハブの移動を阻止し、前記ハウジングとの係合が解除されると、前記後方部内を前記第2の位置へと移動する、留置針。
  2. 前記アームは、前記軸部から基端側に向かって延びている、請求項1に記載の留置針。
  3. 前記アームは、前記軸部から両側方に突出している、請求項1又は2に記載の留置針。
  4. 前記後方部は、幅よりも高さが小さい、請求項1から3のいずれか1項に記載の留置針。
  5. 前記前方部は、幅が3.0mm以上、4.5mm以下で高さが3.0mm以上、4.5mm以下であり、
    前記後方部は、幅が7.0mm以上、10.0mm以下で高さが4.5mm以上、5.5mm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の留置針。
  6. 前記アームは、第1の位置にある場合に、ハウジングの前記前方部と前記後方部との間に形成された窓部と係合している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の留置針。
  7. 先端方向に突出した穿刺針が固定された針ハブと、
    把持部を有するハウジングと、
    前記針ハブを、前記穿刺針の先端が前記ハウジングの先端から突出する第1の位置から、前記穿刺針の先端が前記ハウジング内に収容される第2の位置へ移動させる移動機構とを備え、
    前記針ハブは、軸部と、前記軸部から側方に突出した、弾性変形可能なアームとを有し、
    前記ハウジングは、前方部と、前記前方部よりも基端側に設けられ且つ前記前方部よりも幅が広い後方部とを有し、
    前記アームは、前記針ハブが前記第1の位置にある場合に、前記ハウジングと解除可能に係合して、前記移動機構による前記針ハブの移動を阻止し、前記ハウジングとの係合が解除されると、前記後方部内を前記第2の位置へと移動する、留置針。
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