JP2021025709A - ダンパ装置及びこれを備える冷蔵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダンパの信頼性を高めた冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷気を生成する冷却器と、冷却器と貯蔵室とを繋ぐ風路と、風路に配されたダンパ装置と、を有する冷蔵庫であって、ダンパ装置は、開口を囲む枠と、フラッパと、フラッパに対して、枠に近づく移動及び枠から遠ざかる移動をさせるモータと、枠のうち、風路の下流側に配されたヒータと、を有する。【選択図】図9
Description
本発明は、ダンパ装置及びこれを備える冷蔵装置に関する。
特許文献1は、A方向(Z1方向)への回動で閉となるダンパ装置1のZ1側に、シート状の弾性部材49を設けた構成が開示されている(0027、図1,3)。軸部46によって回動される弾性部材49が開口部210に当接することで開口部210が塞がれる。また、開口部210を形成する枠形状の側面一周に亘ってヒータ9を設けている(0024、図1(b),2)。
特許文献1のように、開口部210を形成する枠形状の側面一周に亘ってヒータ9を設けた場合、ヒータ9は風路の上流側に配置されることとなるから着霜面である風路の下流側に対してフレーム2の板厚分離れた場所を加熱するため、フレームに付着した氷や霜を溶かす性能が弱い傾向にある。また、風路上流側はフラッパの開閉を妨げないように薄く設計する必要があり、そのためヒータ容量の上限に制限があった。
上記事情に鑑みてなされた本発明は、
冷気を生成する冷却器と、
該冷却器と貯蔵室とを繋ぐ風路と、
該風路に配されたダンパ装置と、を有する冷蔵庫であって、
前記ダンパ装置は、
開口を囲む枠と、
フラッパと、
該フラッパに対して、前記枠に近づく移動及び該枠から遠ざかる移動をさせるモータと、
前記枠のうち、前記風路の下流側に配されたヒータと、を有する。
冷気を生成する冷却器と、
該冷却器と貯蔵室とを繋ぐ風路と、
該風路に配されたダンパ装置と、を有する冷蔵庫であって、
前記ダンパ装置は、
開口を囲む枠と、
フラッパと、
該フラッパに対して、前記枠に近づく移動及び該枠から遠ざかる移動をさせるモータと、
前記枠のうち、前記風路の下流側に配されたヒータと、を有する。
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態の冷蔵装置の一例である冷蔵庫の正面図である。冷蔵庫1は、箱体10を有し、上方から冷蔵室2、左右に併設された製氷室3(冷凍室)と上段冷凍室4(冷凍室)、第一切替室5(切替室)、第二切替室6(切替室)の順番で貯蔵室を有している。
図1は、実施形態の冷蔵装置の一例である冷蔵庫の正面図である。冷蔵庫1は、箱体10を有し、上方から冷蔵室2、左右に併設された製氷室3(冷凍室)と上段冷凍室4(冷凍室)、第一切替室5(切替室)、第二切替室6(切替室)の順番で貯蔵室を有している。
また、冷蔵庫1は、それぞれの貯蔵室の開口を開閉する扉として、上方から、左右に並んだ回転式の冷蔵室扉2a,2b、引出式の製氷室扉3a及び冷凍室扉4a、第一切替室扉5a、並びに第二切替室扉6aを有する。引出式の各扉には、これらそれぞれと一体に引き出される製氷室容器3b、冷凍室容器4b、第一切替室容器5b、第二切替室容器6bが設けられている。
冷蔵室2は、庫内を冷蔵温度帯(0℃以上)の例えば平均的に4℃程度にした冷蔵貯蔵室である。製氷室3および上段冷凍室4は、庫内を冷凍温度帯(0℃未満)の例えば平均的に−18℃程度にした冷凍貯蔵室である。
第一切替室5および第二切替室6は、冷凍温度帯または冷蔵温度帯に設定可能な切替貯蔵室で、例えば、平均的に4℃程度にする冷蔵モードと、平均的に−20℃程度にする冷凍モードとに切り替えられる。
図2は、図1のA−A線断面図である。冷蔵庫1は、鋼板製の外箱10aと合成樹脂製の内箱10bとの間に発泡断熱材(例えば発泡ウレタン)を充填して形成される箱体10によって、庫外と庫内とが隔てられて構成されている。箱体10や各扉には発泡断熱材に加えて、比較的熱伝導率の低い真空断熱材を外箱10aと内箱10bとの間に実装されている。
蒸発器EV1(第一蒸発器)は、圧縮機24と、凝縮器(不図示)、キャピラリチューブ(不図示)とによって、冷凍サイクルを構成している。
冷蔵庫1の上部には、CPU、ROMやRAM等のメモリ、インターフェース回路等を搭載した制御基板31を配置している。制御基板31は、外気温度センサ37、外気湿度センサ38、冷蔵室温度センサ41、冷凍室温度センサ42、第一切替室温度センサ43、第二切替室温度センサ44、冷蔵室側蒸発器温度センサ40a、蒸発器温度センサ40b等とで接続されている。
また、制御基板31は、各センサの出力値や操作部200の設定、ROMに予め記録されたプログラム等を基に、後述する圧縮機24や冷蔵室側ファン9a、送風ファン137、蒸発器といずれかの貯蔵室とを繋ぐ風路上に設けられて風路の開閉を行うダンパ、例えばダンパ132の制御を行っている。ダンパは、風路と各貯蔵室との間に適宜配することができる。ダンパの詳細は後述する。
[ダンパ132の閉塞補助構造]
本実施形態の冷蔵庫には、上述のように適宜ダンパが配されている。図3は、閉状態のダンパ132の正面斜視図である。図4は閉状態のダンパ132の背面斜視図である。図5は開状態のダンパ132の側面断面図である。ダンパ132は、背面から正面に向けて冷気が流れるが、逆向きの流れに設けてもよい。
本実施形態の冷蔵庫には、上述のように適宜ダンパが配されている。図3は、閉状態のダンパ132の正面斜視図である。図4は閉状態のダンパ132の背面斜視図である。図5は開状態のダンパ132の側面断面図である。ダンパ132は、背面から正面に向けて冷気が流れるが、逆向きの流れに設けてもよい。
ダンパ132は、ダンパ132が開状態の時には開放される開口Oを囲む枠1321、面としてのフラッパ1322、駆動部としてのモータ1323、モータ1323の駆動により回転する軸1324、フラッパ1322に装着されたパッキン90を有する。
開口O、枠1321、フラッパ1322、及びパッキン90は、軸1324のモータ1323からの延在方向(左右方向)が長手方向となる形状である。軸1324は、モータ1323に接続する第1の端部から長手方向に延在しており、さらに短手方向である上下方向に延在してフラッパ1322に第2の端部が接続している。
開口O、枠1321、フラッパ1322、及びパッキン90は、軸1324のモータ1323からの延在方向(左右方向)が長手方向となる形状である。軸1324は、モータ1323に接続する第1の端部から長手方向に延在しており、さらに短手方向である上下方向に延在してフラッパ1322に第2の端部が接続している。
(フラッパ1322)
フラッパ1322は、モータ1323の駆動による回転力を軸1324を介して受けることで回動し、開口Oを開閉する部材である。フラッパ1322は、長手方向の端側(左端側)で軸1324の第2の端部に接続している。本実施形態では、このうち短手方向の一方側(下側)で第2の端部に接続している。
フラッパ1322は、モータ1323の駆動による回転力を軸1324を介して受けることで回動し、開口Oを開閉する部材である。フラッパ1322は、長手方向の端側(左端側)で軸1324の第2の端部に接続している。本実施形態では、このうち短手方向の一方側(下側)で第2の端部に接続している。
フラッパ1322は、背面において、左右方向の左端側と右端側それぞれに、短手方向に延在するリブ1326を有している。フラッパ1322が受けるモータ1323からの回動力は軸1324を介して伝わるため、フラッパ1322のうち、軸1324に近い側(左側)は比較的強い力で枠1321に当接し得るが、遠い側(右側)は比較的弱い力で当接し得る。このため、少なくとも遠い側に凸部としてのリブ1326を配することで、回動力(当接力)が遠い側にも伝達しやすいようにできる。本実施形態では近い側にもリブ1326を配している。
枠1321及びフラッパ1322(厳密には、後述するパッキン90)が当接する領域のうち、軸1324から遠い側の範囲で磁力を利用するようにしてもよい。具体的には、軸1324から遠い側の範囲について、枠1321及びフラッパ1322(パッキン90でもよい。)の一方に永久磁石、他方に磁性体を配することで、遠い側の当接力を補助することができる。この際、軸1324に近い側の範囲にも永久磁石や磁性体を配すると、ダンパ132の開閉に必要なモータトルクが増大するため、少なくとも軸1324に近い側には磁力を作用させないことが好ましい。なお、モータ1323は、本実施形態では軸1324を介してフラッパ1322を回動させるものであるが、リニアモータを用いたりギア機構を用いたりしてフラッパ1322を前後に往復動させるものであってもよい。
軸1324について、モータ1323と反対側には、軸押さえ1329が配されていて、軸1324の第3の端部が軸押さえ1329に接続している。これにより軸1324の支持を強固にできる。第1の端部と第3の端部とは同一直線上に位置している。また、フラッパ1322の長手方向のうち、軸1324が在る側と反対側(本実施形態では、軸1324から遠い側のリブ1326と略同じ位置)には、軸1324の回動に従動する従動軸1328と、従動軸1328を押える従動軸押え1329とが配されている。本実施形態では、従動軸1328が円筒形状の凹、従動軸押え1329が平板のリブから円筒の凸が出ている形状となっており、従動軸1328の凹と従動軸押え1329の凸によって、軸1324に対して、開閉方向以外の動きを制限できる。凹凸は逆に設置しても良い。
(フラッパ1322とパッキン90の係合)
フラッパ1322はパッキン90と係合しており、パッキン90と係合する係合部としてのツメ1327を有する。そしてパッキン90は、ツメ1327に対応する箇所に係合部としての、後述する孔93を有する。ツメ1327は、本実施形態ではフラッパ1322外周のうち上下及び左右側に設けられており、上側と下側とは個数が異なる。これにより、パッキン1326の装着向きを組立者が誤ってしまうことを抑制できる。
フラッパ1322はパッキン90と係合しており、パッキン90と係合する係合部としてのツメ1327を有する。そしてパッキン90は、ツメ1327に対応する箇所に係合部としての、後述する孔93を有する。ツメ1327は、本実施形態ではフラッパ1322外周のうち上下及び左右側に設けられており、上側と下側とは個数が異なる。これにより、パッキン1326の装着向きを組立者が誤ってしまうことを抑制できる。
(パッキン90)
図6はパッキン90の正面斜視図、図7はパッキン90の側面断面図(P−P断面)である。
パッキン90は、開口Oの閉塞時に枠1321に当接する閉塞補助部91、閉塞補助部91を挟んで枠1321と反対側に位置する受け面92、孔93を有する。
閉塞補助部91は、本実施形態ではパッキン90と同一材料で形成されており、弾性変形又は塑性変形が可能である。受け面92は、開口Oの開放時には閉塞補助部91との間に空隙を有して離間している。モータ1323の駆動によってパッキン90が枠1321に近づくと、閉塞補助部91が枠1321に当接することで開口Oが概ね閉塞される。閉塞補助部91は薄いヒレ形状に形成されており、受け面92との間に空隙を有しているため容易に変形し、モータ1323のトルクに対する抵抗を殆ど発揮しない。さらにモータ1323が駆動すると、閉塞補助部91は枠1321で押さえられているため閉塞補助部91と受け面92とが相対的に近づいていって接触し、枠1321と受け面92とで閉塞補助部91を押えつける。これにより、比較的小さいモータトルクであっても閉塞補助部91の当接及び変形によって開口Oの閉塞を効果的に行える。
図6はパッキン90の正面斜視図、図7はパッキン90の側面断面図(P−P断面)である。
パッキン90は、開口Oの閉塞時に枠1321に当接する閉塞補助部91、閉塞補助部91を挟んで枠1321と反対側に位置する受け面92、孔93を有する。
閉塞補助部91は、本実施形態ではパッキン90と同一材料で形成されており、弾性変形又は塑性変形が可能である。受け面92は、開口Oの開放時には閉塞補助部91との間に空隙を有して離間している。モータ1323の駆動によってパッキン90が枠1321に近づくと、閉塞補助部91が枠1321に当接することで開口Oが概ね閉塞される。閉塞補助部91は薄いヒレ形状に形成されており、受け面92との間に空隙を有しているため容易に変形し、モータ1323のトルクに対する抵抗を殆ど発揮しない。さらにモータ1323が駆動すると、閉塞補助部91は枠1321で押さえられているため閉塞補助部91と受け面92とが相対的に近づいていって接触し、枠1321と受け面92とで閉塞補助部91を押えつける。これにより、比較的小さいモータトルクであっても閉塞補助部91の当接及び変形によって開口Oの閉塞を効果的に行える。
閉塞補助部91は、本実施形態のようにパッキン90に設けられていてもよいし、枠1321に設けられていてもよい。枠1321に設けられる場合、枠1321と閉塞補助部91との間に空隙を設け、パッキン90と閉塞補助部91とが接触したら閉塞補助部91がパッキン90に押されて移動することで空隙を通過し、通過後に枠1321に接触することになる。これにより本実施形態と同様の効果を奏することができる。閉塞補助部91は、少なくとも枠1321と開口Oとの境界部分(縁部分)(環状の曲線である。)に沿って設けられていればよい。
本実施形態のパッキン90は、弾性変形可能な例えばシリコンゴムで形成されているが、特に先端側の一部が塑性変形可能な材料で形成してもよい。パッキン90を非発泡素材で形成するのが好ましく、この場合、独立気泡材料であれば温度変動に伴う変形量を低減できるので、冷気風路中に配されるダンパであっても、変形による冷気漏れを抑制できて好ましい。一方、連続気泡材料であれば材料中に水が浸入してパッキン90が凍結してしまい弾性性や塑性性を失う虞を抑制できるため好ましい。
パッキン90の受け面92は、フラッパ1322の形状に沿った形状である。このため、ここではパッキン90の説明によってフラッパ1322の説明も併せて行う。パッキン90(フラッパ1322)は、上下端側にそれぞれ配された主面部921、中央側に配されて前方(開口O側)に突出した突出部922、これらを接続する接続部923を有する。
主面部921は、枠1321とともに閉塞補助部91を押し潰していく部分である。突出部922は、開口Oを閉塞した状態では、開口Oの縁よりも前方に位置することになる部分である。閉塞補助部91の根元は受け面92に位置し、好ましくは接続部923に位置する。
主面部921は、枠1321とともに閉塞補助部91を押し潰していく部分である。突出部922は、開口Oを閉塞した状態では、開口Oの縁よりも前方に位置することになる部分である。閉塞補助部91の根元は受け面92に位置し、好ましくは接続部923に位置する。
このような受け面92(フラッパ1322)の構造にすると、受け面92(フラッパ1322)が立体的になることからの剛性を確保しやすく、強度を向上できる。図4を含めて参照されたいが、特に本実施形態のように、リブ1326が突出部922を亘っていて、環状に形成されている主面部921の2か所を接続するように設けられていたり、リブ1326と軸1324の短手方向延在部分(第2の端部から延在する部分)とが直線状に配されていたり、するとさらに好ましい。
また、接続部923又は閉塞補助部91が開口Oの縁に接触するとともに、開口Oの前後両方側に受け面92(後側に主面921、前側に突出部923)を配することができるから、開口Oの閉塞を立体的に行うことができるので、より密閉性の高い閉塞を行うことができる。この点、フラッパ1322を回動させるモータ1323は、フラッパ1322の開閉動作において通常、厳密に回動角度が設定できるような高価なモータを利用しない。すなわち、開閉動作におけるフラッパ1322に加えられるトルク量や回動角度量が一定ではない。本実施形態もそのようなモータ(開閉動作ごとにトルク量や回動角度量が変動し得るモータ)を利用している。このような条件下でも本実施形態のようなフラッパ1322形状であれば、閉塞補助部91が接続部923から、好ましくは前方に向けて延在しているため、広い回動角度範囲で接続部923や閉塞補助部91が開口Oの縁に接触できることから、安定した閉塞が可能である。
なお、パッキン90は、孔93を挟んで受け面92と前後方向で反対側に返し面924を有している。また、孔93は、パッキン90の非貫通孔にしてもよいが、パッキンに付着した水が孔93内部で凍結することを抑制すべく貫通孔であることが好ましい。
閉塞補助部91は、根元から先端側に向かうにつれて一旦前方(開口O側)に向かい、その後先端側に向かうにつれて後方に向かう、反り返り形状となっている。
パッキン90の材料としては、公知の独立気泡材料(ポリエチシート)よりも柔らかいモノが好ましい。図8はポリエチシート製のパッキン(比較例)とシリコンゴム製のパッキン90(実施形態)を圧縮した時の反発力のグラフである。横軸はパッキンを枠と受け面とで挟んで接触した状態を0とし、自然状態から潰した距離をとったものである。縦軸は横軸の距離にする場合に必要な力である。
本実施形態の閉塞補助部91は、根元のみが受け面92に接続して先端が受け面92からから離間した形状であるが、先端も受け面92に接続した形状(いわゆるバルーンや吸盤のような形状)であってもよい。
<実施形態2>
本実施形態のダンパ132は、フラッパ1322で閉塞される開口の中央側に補強部99が在る以外は実施形態1と同様である。以下、実施形態1と同様の構成であるがヒータH2の詳細を説明する。
(ヒータH2)
図9は本実施形態におけるダンパ132およびアルミシート付きヒータH2の正面斜視図、図10は図9のB−B断面図である。ダンパ132には、枠1321の周面、好ましくは全周にダンパヒータH2が設けられている。ヒータH2は、例えばNi−Crなどの合金により構成される発熱線と、その外周にPVC被覆が施された直径約3mmのコードヒータH21と、コードヒータH21に貼り付けられたアルミシートH22とによって構成されている。アルミシートH22は、コードヒータH21からの熱を枠1321の全体に広げるものであり、アルミ箔によって構成されている。
本実施形態のダンパ132は、フラッパ1322で閉塞される開口の中央側に補強部99が在る以外は実施形態1と同様である。以下、実施形態1と同様の構成であるがヒータH2の詳細を説明する。
(ヒータH2)
図9は本実施形態におけるダンパ132およびアルミシート付きヒータH2の正面斜視図、図10は図9のB−B断面図である。ダンパ132には、枠1321の周面、好ましくは全周にダンパヒータH2が設けられている。ヒータH2は、例えばNi−Crなどの合金により構成される発熱線と、その外周にPVC被覆が施された直径約3mmのコードヒータH21と、コードヒータH21に貼り付けられたアルミシートH22とによって構成されている。アルミシートH22は、コードヒータH21からの熱を枠1321の全体に広げるものであり、アルミ箔によって構成されている。
また、枠1321の前面にはコードヒータH21を収めるための溝13211が設けられており、これによって貼り付け位置のばらつきを抑制し、正しい位置へヒータH2を設置することが可能となっている。
本実施形態における冷蔵庫では、ダンパ132は、ヒータH2が設置されている面を風路の下流側、ヒータH2が設置されていない面が風路の上流側となるように実装されている。風路の上流側には蒸発器EV1が設置され、冷却運転中は常に約−30〜−20℃のマイナス温度帯となっている。一方で風路の上流側は第一切替室5とつながっているため例えば、冷蔵モードに設定されている場合平均的に4℃程度の冷蔵温度帯となっている。このとき、ダンパ132がフラッパ閉状態の場合、風路の上流側と下流側の境界面1402を境にして温度差が生じる。下流側から流れた冷蔵温度帯の空気がこの境界面1402に触れたとき、上流側のマイナス温度帯の冷気によって空気が冷やされ境界面1402に対して下流側の面に結露が発生する。発生した結露は冷却されることで霜や氷となる。冷蔵庫が運転を続けることでこのサイクルが繰り返され、境界面1402の下流側の霜が堆積していく。堆積した霜はパッキン90にも付着するため枠1321とパッキン90の間に霜が付着した場合、適切な開閉動作ができず、さまざまな不良を引き起こす可能性がある。
例えば閉状態で氷結してしまった場合、本来開しなければならないタイミングで開できず、冷却不良(ひえが悪い)に至ったり、開状態で氷結した場合本来閉しなければならないタイミングで開できないため、第一切替室5が冷えすぎる不良に至ったりする可能性がある。
このような不良状態に至ることを防止するために、定期的に堆積した霜や氷を溶解する必要がある。例えば、ダンパ132に付着した霜や氷の溶解は冷蔵庫の除霜運転中に行うことができる。除霜運転中は除霜ヒータ21がONすることで蒸発器EV1およびその周辺の霜や氷を溶解することができる。このときダンパ132の周囲温度も上昇するためある程度除霜が可能であるが、ダンパヒータ1401をONすることで、さらにダンパ132周辺の霜を効率よく溶かすことが可能となる。ダンパヒータ1401は着霜している風路の下流側に設置されているため、霜や氷を直接溶かすことができる。これによりダンパヒータ1401のON時間を短縮することができるため、消費電力の抑制も図ることができる。
また、溝13211を閉塞補助部91の前後方向投影上に設けることで、閉塞補助部91が枠1321に氷結してしまった場合でも容易に氷を溶解することができる。また、ダンパヒータH2は除霜運転中以外にも、定期的なONや温度センサによる情報を元に随時ONすることで着霜が進行する前にこまめに霜や氷を溶解することもできる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 製氷室(冷凍室)
4 上段冷凍室(冷凍室)
5 第一切替室(切替室)
6 第二切替室
21 除霜ヒータ
90 パッキン
91 閉塞補助部
92 受け面
921 主面部
922 突出部
923 接続部
924 返し面
132 ダンパ
1321 枠
13211 ヒータ溝
1322 フラッパ
1323 モータ(駆動部)
1324 軸
1326 リブ(凸部)
1327 ツメ
1328 従動軸
1329 従動軸押え
2 冷蔵室
3 製氷室(冷凍室)
4 上段冷凍室(冷凍室)
5 第一切替室(切替室)
6 第二切替室
21 除霜ヒータ
90 パッキン
91 閉塞補助部
92 受け面
921 主面部
922 突出部
923 接続部
924 返し面
132 ダンパ
1321 枠
13211 ヒータ溝
1322 フラッパ
1323 モータ(駆動部)
1324 軸
1326 リブ(凸部)
1327 ツメ
1328 従動軸
1329 従動軸押え
Claims (3)
- 冷気を生成する冷却器と、
該冷却器と貯蔵室とを繋ぐ風路と、
該風路に配されたダンパ装置と、を有する冷蔵庫であって、
前記ダンパ装置は、
開口を囲む枠と、
フラッパと、
該フラッパに対して、前記枠に近づく移動及び該枠から遠ざかる移動をさせるモータと、
前記枠のうち、前記風路の下流側に配されたヒータと、を有する冷蔵庫。 - 前記フラッパは、弾性変形又は塑性変形可能な閉塞補助部を有し、
前記フラッパが前記枠に近づいていくと、前記閉塞補助部が前記枠及び前記フラッパに接触し、
前記フラッパが前記枠から遠ざかっている状態では、前記閉塞補助部は、前記枠及び前記フラッパの間それぞれに空隙を介して位置し、
前記ヒータは、前記風路の上下流方向視で前記閉塞補助部に重なっている請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記ヒータは、前記枠のうち、前記風路の下流側の面に配されたヒータ溝に配された請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019144156A JP2021025709A (ja) | 2019-08-06 | 2019-08-06 | ダンパ装置及びこれを備える冷蔵装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
JP2019144156A Pending JP2021025709A (ja) | 2019-07-10 | 2019-08-06 | ダンパ装置及びこれを備える冷蔵装置 |
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JP (1) | JP2021025709A (ja) |
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2019
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