JP2021025350A - 掘削チップおよび掘削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘削チップのチップ本体の先端部の摩耗幅の進展を抑えることによって削孔効率の低下を抑制するとともに再研磨加工のコストを削減する。【解決手段】軸線回りに回転させられるとともに軸線方向先端側に打撃力が与えられる掘削工具の工具本体の先端面に取り付けられる掘削チップであって、円柱状の基端部2と、この基端部2から先端側に突出する先端部3とが一体に形成されたチップ本体1を備え、先端部3は、チップ本体1の先端側に突出する凸曲面状部4と、チップ本体1の先端側から見て基端部2の中心線Cに対する直径方向に延びて凸曲面状部4の表面からさらに先端側に突出する突条部5とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りに回転させられるとともに上記軸線方向先端側に打撃力が与えられる掘削工具の工具本体の先端面に取り付けられる掘削チップ、およびこのような掘削工具が工具本体の先端面に取り付けられた掘削工具に関するものである。
軸線回りに回転させられるとともにトップハンマーやダウンザホールハンマーという削岩装置から出力される打撃エネルギーを軸線回りに回転される工具本体に与えて削孔を行う用途に用いる掘削工具では、工具本体の先端面にボタンビットという硬質の掘削チップ(ボタンビット)を取り付け、この掘削チップの先端部を岩盤に接触させて打撃エネルギーを伝播することにより削孔を行う。
このような掘削工具の工具本体の先端面に取り付けられる掘削チップとしては、チップ本体の先端部が半球状をなすボタンチップや先端部が砲弾型のバリスティックチップ、あるいは先端部が円錐の突端を丸めた形状のスパイクチップなどが知られており、岩質によって最適な形状のものが選定されるが、掘削によるチップ本体の先端部の摩耗が著しい場合には、一般的にボタンチップが選定される。
このような掘削チップでは、削孔が進行するに従いチップ本体の先端部が摩耗することにより削孔効率が低下して寿命を迎える。また、チップ本体の先端部が摩耗した掘削チップは、先端部を再研磨加工して刃先形状を再生することにより再利用することも行われているが、特に工具本体の先端面最外周のゲージ面に取り付けられた掘削チップ(ゲージチップ)が摩耗すると削孔径が小さくなるため、やはりある一定の大きさになると寿命となる。このため、長期に亙って削孔効率を維持するには、チップ本体の先端部の形状を摩耗し難い形状とする必要がある。
そこで、例えば特許文献1には、超硬チップ(掘削チップ)の刃体(チップ本体)が、台金(工具本体)に埋設される円柱状の取り付け部と、この取り付け部の上端部に形成された穿孔部とからなり、この穿孔部は、先端側ほど順次曲率半径が小さくなるが半径が少なくとも1mm以上の半球体を複数個積み重ねた形状に形成された掘削チップが記載されている。
また、特許文献2にも、同様に削孔効率を長期に亙って維持することを目的として、上記ゲージチップの先端部に、チップ中心線に沿った断面が先端側に向かうに従い曲率半径が段階的に小さくなる凸曲線状をなす少なくとも2段の凸曲面部が形成された掘削チップが記載されている。
特開平7−293173号公報 特開2012−057310号公報
ところで、このような掘削チップの摩耗は、チップ本体の先端部のうちでも岩盤に強く接触する工具本体の先端側に最も突出した頂部(チップ本体の円柱状の基端部の中心線と先端面との交点部分)において顕著となり、この部分から工具本体の軸線に対する径方向に延びる部分に、チップ本体の先端側から見て上記中心線に対する直径方向に帯状に広がってゆく。特に、上述したゲージチップは工具本体の削孔回転による転動距離が長く、また削孔壁面との接触によって摩耗する部分が多いため、このような帯状の摩耗は一層顕著となる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述した掘削チップのチップ本体の先端部の摩耗幅の進展を抑えることによって削孔効率の低下を抑制するとともに再研磨加工のコストを削減することが可能な掘削チップおよび掘削工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の掘削チップは、軸線回りに回転させられるとともに上記軸線方向先端側に打撃力が与えられる掘削工具の工具本体の先端面に取り付けられる掘削チップであって、円柱状の基端部と、この基端部から上記チップ本体の先端側に突出する先端部とが一体に形成されたチップ本体を備え、上記先端部は、上記チップ本体の先端側に突出する凸曲面状部と、上記チップ本体の先端側から見て上記基端部の中心線に対する直径方向に延びて上記凸曲面状部の表面からさらに先端側に突出する突条部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の掘削工具は、軸線回りに回転させられるとともに上記軸線方向先端側に打撃力が与えられる工具本体の先端面に、このような掘削チップが、上記先端部を突出させるとともに上記工具本体の先端側から見て上記突条部が上記軸線に対する径方向に延びるように取り付けられていることを特徴とする。
このように構成された掘削チップにおいては、チップ本体の先端部が、チップ本体の先端側に突出する凸曲面状部と、チップ本体の先端側から見て上記中心線に対する直径方向に延びて凸曲面状部の表面からさらに先端側に突出する突条部とを備えており、この掘削チップを上記構成の掘削工具のように工具本体の先端側から見て突条部が上記軸線に対する径方向に延びるように取り付けることにより、この軸線に対する径方向に帯状に進行するチップ本体先端部の摩耗を突条部に限定することができる。
従って、この突条部が摩滅してしまうまでは、チップ本体の寿命を延長することができて、掘削工具による削孔効率の低下を抑制することが可能となる。しかも、この突条部が摩耗して、再研磨加工を行う場合でも、上記構成の掘削チップではチップ本体先端部の全体を再研磨加工することなく、突条部を再研磨すればよいので、再研磨に要するコストを削減することが可能となり、効率的かつ経済的な削孔を行うことができる。
また、上記突条部を、チップ本体の中心線に対する上記直径方向の両端部から上記中心線上に位置する中央部に向かうに従い、上記凸曲面状部からの突出高さが漸次大きくなるように形成することにより、摩耗が最も顕著となる上記中心線上に位置する突条部の中央部において突条部が摩滅するまでの削孔長をより長く確保することができる。
さらに、上記突条部を、上記直径方向の両端部から上記中心線上に位置する中央部に向かうに従い、上記チップ本体の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における最大の幅が漸次大きくなるように形成することにより、この中央部における突条部の強度も確保することができるとともに、この突条部の中央部が摩耗した場合に中央部の再研磨加工を行う場合でも再研磨代を大きく確保することができる。
さらにまた、上記突条部を、上記基端部側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向の幅が漸次大きくなるように形成することによっても、突条部の強度を確保することができるとともに、再研磨代を大きく確保することができる。
なお、このように突条部を基端部側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向の幅が漸次大きくなるように形成するには、上記突条部を、上記直径方向から見て等脚台形状に突出するように形成してもよく、また上記直径方向から見て凸円弧等の凸曲線状に突出するように形成してもよい。
さらに、上記突条部の上記直径方向の両端部を、上記チップ本体の上記基端部と上記先端部との境界部に位置するように形成することにより、先端部の上記直径方向の全域に突条部が形成されるので、先端部の摩耗を一層確実に抑制することができる。
なお、上記中心線方向に上記チップ本体の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における上記突条部の最大の幅は、上記基端部の直径の1/3〜1/2の範囲内であることが望ましい。この幅が基端部の直径の1/3を下回ると先端部の摩耗を確実に抑制することができなくなるおそれがある一方、1/2を上回ると抵抗の増大を招くおそれがある。
また、上記凸曲面状部は、ボタンチップのように上記中心線上に中心を有する半球状とすることにより、突条部が摩滅してもチップ本体の先端部の摩耗をある程度は抑制することが可能となる。なお、上記中心線上における突条部の凸曲面状部からの突出高さは、基端部の直径Dに対して0.13×D〜0.30×Dの範囲内とされるのが望ましく、この突出高さが基端部の直径Dに対して0.13×Dを下回ると先端部の摩耗を確実に抑制することができなくなるおそれがある一方、基端部の直径Dに対して0.30×Dを上回ると突条部に破損が生じるおそれがある。
さらに、上記突条部は、多結晶ダイヤモンド焼結体によって形成されていてもよい。上述のように上記構成の掘削チップでは、チップ本体先端部の摩耗が突条部に限定されるので、この突条部を、通常のチップ本体の材質に用いられる超硬合金よりも高硬度の多結晶ダイヤモンド焼結体によって形成することにより、チップ本体の摩耗をさらに抑えて寿命を延長することができ、掘削工具による削孔効率の低下を一層確実に抑制することが可能となる。また、一般的な多結晶ダイヤモンド焼結体を用いた掘削チップのように、超硬合金よりなるチップ本体の先端部の全体を多結晶ダイヤモンド焼結体によって被覆する場合に比べ、経済的でもある。
さらにまた、こうして突条部を多結晶ダイヤモンド焼結体によって形成する場合には、上記突曲面状部に、上記直径方向に沿って凹溝を形成し、上記多結晶ダイヤモンド焼結体を、この凹溝と上記突条部とに配設してもよい。これにより、多結晶ダイヤモンド焼結体とチップ本体の先端部との界面接着強度が向上するので、多結晶ダイヤモンド焼結体によって形成された突条部がチップ本体から剥離してしまうような事態を防止することができる。
一方、上記構成の掘削工具においては、上記工具本体の先端面が、上記軸線周辺の中央部に上記工具本体の先端側を向くフェイス面を備えるとともに、このフェイス面の外周には上記工具本体の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面を備えている場合に、これらフェイス面とゲージ面との双方に上記掘削チップが取り付けられていてもよいが、上述のようにゲージ面に取り付けられる掘削チップ(ゲージチップ)は摩耗が顕著となるので、このうち上記ゲージ面だけに上記掘削チップが取り付けられていて、フェイス面の掘削チップはボタンチップなどであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、掘削チップのチップ本体先端部の摩耗幅の進展を抑えることが可能となって、掘削工具による削孔効率の低下を抑制することができるとともに、再研磨加工を行う場合でも突条部を再研磨加工すればよいので、再研磨に要するコストを削減することができ、効率的かつ経済的な削孔を行うことが可能となる。
本発明の掘削チップの第1の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図1に示す第1の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図2における矢線X方向視の側面図である。 図2における矢線Y方向視の側面図である。 図1〜図4に示した第1の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第1の実施形態の正面図である。 図5に示した本発明の掘削工具の第1の実施形態の側面図である。 一般的なボタンチップのチップ本体の先端側から見た正面図である。 図7における矢線X方向視の側面図である。 図7における矢線Y方向視の側面図である。 図7に示すボタンチップの摩耗状態を示すチップ本体の先端側から見た正面図である。 図10における矢線X方向視の側面図である。 図10における矢線Y方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の掘削チップの摩耗状態を示すチップ本体の先端側から見た正面図である。 図13における矢線X方向視の側面図である。 図13における矢線Y方向視の側面図である。 図10に示した摩耗した掘削チップを再研磨加工する場合の図10における矢線X方向視の断面図である。 図13に示した摩耗した掘削チップを再研磨加工する場合の図13における矢線X方向視の断面図である。 図1〜図4に示した第1の実施形態の変形例を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図18に示す変形例のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図19における矢線X方向視の側面図である。 図19における矢線Y方向視の側面図である。 本発明の掘削チップの第2の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図22に示す第2の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図24における矢線X方向視の側面図である。 図24における矢線Y方向視の側面図である。 図1〜図4に示した第1の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第2の実施形態の正面図である。 図26に示した本発明の掘削工具の第2の実施形態の側面図である。 本発明の掘削チップの第3の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図28に示す第3の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図29における矢線X方向視の側面図である。 図29における矢線Y方向視の側面図である。 図30におけるZZ断面図である。 本発明の掘削チップの第4の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図33に示す第4の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図34における矢線X方向視の側面図である。 図34における矢線Y方向視の側面図である。 図36におけるZZ断面図である。 図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第3の実施形態の正面図である。 図38に示した本発明の掘削工具の第3の実施形態の側面図である。 図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第4の実施形態の正面図である。 図40に示した本発明の掘削工具の第4の実施形態の側面図である。
図1〜図4は、本発明の掘削チップの第1の実施形態を示すものであり、図5および図6は、この第1の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第1の実施形態を示すものである。本実施形態の掘削チップにおいて、チップ本体1は、超硬合金等の硬質材料により、中心線Cを中心とした円柱状の基端部2と、この基端部2からチップ本体1の先端側(図3において上側。図4においては左側)に突出する先端部3とが一体に形成されて構成されている。基端部2の後端面は、チップ本体1の後端側に向かうに従い縮径する円錐台状に形成されている。
そして、さらにチップ本体1の先端部3は、チップ本体1の先端側に突出する凸曲面状部4と、チップ本体1の先端側から見て基端部2の中心線Cに対する直径方向(図2において上下方向)に一直線状に延びて凸曲面状部4の表面からさらに先端側に突出する突条部5とを備えている。なお、上記凸曲面状部4は、上記中心線C上に中心を有する半球状に形成されている。
この突条部5は、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、図4に示すように凸曲面状部4からの突出高さが漸次大きくなるように形成されている。また、この突条部5は、図3に示すようにチップ本体1の上記基端部2側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向(図2および図3における左右方向)の幅が漸次大きくなるように形成されている。
ここで、この突条部5は、本実施形態においては図3に示すように、凸曲面状部4から先端側に向かうに従い互いに近づくように傾斜する2つの傾斜面5aと、この2つの傾斜面5aの頂部を繋ぐチップ本体1の先端側を向く頂面5bとを備えて、上記直径方向から見て図3に示すように等脚台形状に突出するように形成されている。傾斜面5aは、上記直径方向から見て図3に示すように、この直径方向に垂直な方向に僅かに膨らむ凸曲面状とされている。
さらにまた、この等脚台形の上記頂面5bは上記直径方向から見て凸曲面状部4の半径と等しい半径の凸曲線状をなすように形成されている。ただし、上記頂面5bは上記直径方向から見て凸曲面状部4の半径の凸曲線状とされていてもよい。また、2つの傾斜面5aと頂面5bとの交差稜線部は凸曲面によって面取りされるとともに、2つの傾斜面5aと凸曲面状部4とが交差する隅角部は凹曲面とされている。
さらに、この突条部5は、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、図1に示すようにチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における最大の幅(本実施形態ではチップ本体1の基端部2側の幅)が漸次大きくなるように形成されている。
本実施形態では、頂面5bの直径方向に垂直な方向の幅は略一定とされ、図2に示すように傾斜面5aが上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い僅かに膨らむ凸曲面状とされることにより、上記最大の幅が漸次大きくなるように形成される。
ここで、図2に示すように上記中心線C方向にチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における突条部5の最大の幅Wは、上記基端部2の直径Dの1/3〜1/2の範囲内とされている。さらに、この突条部5の上記直径方向の両端部は、図3および図4に示すようにチップ本体1の上記基端部2と先端部3との境界部に位置している。
このような掘削チップは、図5および図6に示すような掘削工具の工具本体11の先端面12に取り付けられて岩盤等の削孔に使用される。工具本体11は、鋼材等の金属材料により軸線Oを中心とした多段の円柱状に形成されており、その後端部(図6における右側部分)は図示されないダウンザホールハンマーに取り付けられるシャンク部13とされるとともに、先端部(図6における左側部分)はシャンク部13よりも大径のヘッド部14とされる。
工具本体11のヘッド部14の上記先端面12は、上記軸線O周辺の中央部に工具本体11の先端側を向くフェイス面12aを備えるとともに、このフェイス面12aの外周には工具本体11の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面12bを備えている。フェイス面12aは、外周部が軸線Oに垂直な円環状の平面とされるとともに、内周部は内周側に向かうに従い工具本体11の後端側に向かうすり鉢状とされている。本実施形態では、これらフェイス面12aとゲージ面12bとの双方に上記実施形態の掘削チップが取り付けられている。
ヘッド部14の外周面には、上記軸線Oに平行に延びる複数条(本実施形態では8条)の繰り粉の排出溝15が形成されるとともに、ヘッド部14の先端面12のフェイス面12aには、シャンク部13の後端面から軸線Oに沿って先端側に延びてヘッド部14において分岐した複数(本実施形態では2つ)のブロー孔16が軸線Oに関して対称に開口している。また、これらのブロー孔16の開口部からは、軸線Oを間にして反対側に位置する排出溝15に連通する溝部17が、フェイス面12aからゲージ面12bにかけて形成されている。
このような工具本体11の先端面12に、上記実施形態の掘削チップは、上記排出溝15、ブロー孔16、および溝部17を避けるようにしてフェイス面12aとゲージ面12bとに形成された断面円形の孔部に、焼き嵌めや圧入等のしまり嵌めによって上記基端部2が中心線Cをフェイス面12aおよびゲージ面12bに垂直にして嵌め入れられることにより、先端部3をフェイス面12aおよびゲージ面12bから突出させて取り付けられる。このとき、チップ本体1の先端部3の突条部5は、図5に示すように工具本体11の先端側から見て軸線Oに対する径方向に延びるように取り付けられる。
このように構成された掘削工具は、上記ダウンザホールハンマーに図示されない掘削ロッドを介して連結される回転駆動装置によって軸線O回りに工具回転方向Tに回転させられるとともに、このダウンザホールハンマーから軸線O方向先端側に打撃力が与えられることにより、工具本体11の先端面12に取り付けられた上記掘削チップによって岩盤を破砕して削孔を行う。
このとき、図7〜図9に示すような一般的なボタンチップのチップ本体21を工具本体22に取り付けた掘削工具では、特に工具本体22のゲージ面において、図10〜図12に示すように工具本体22の軸線に対する直径方向(図10および図12において上下方向)においてチップ本体21の先端部に帯状の摩耗(図10および図11において網掛けで示した部分)が発生してしまい、これによって掘削チップによる岩盤の削孔効率が低下する。
これに対して、上記構成の掘削チップおよび掘削工具では、図13〜図15に示すように、同様に工具本体11の軸線Oに対する直径方向(図13および図15において上下方向。)においてチップ本体21の先端部に摩耗(図13および図14に網掛けで示した部分)が発生するものの、上述のように突条部5が工具本体11の軸線Oに対する径方向に延びるように取り付けることにより、このチップ本体1の先端部3の摩耗を突条部5に限定することができる。
このため、上記構成の掘削チップおよび掘削工具によれば、この突条部5が摩滅してしまうまでは、チップ本体1の寿命を延長することができて、掘削工具による削孔効率の低下を抑制することが可能となる。特に、工具本体11の先端面12の外周部であるゲージ面12bに取り付けられた掘削チップは、工具本体11の軸線O回りの回転による転動距離が長く、また削孔壁面との接触によって摩耗する部分が多いため、このような帯状の摩耗は一層顕著となるが、そのようなゲージ面12bに取り付けられた掘削チップにおいてもチップ本体1の寿命を延長することができる。
さらに、図7〜図9に示した一般的なボタンチップでは、図10〜図12に示したような帯状の摩耗が発生した場合にチップ本体21を再研磨加工するには、図16に示すように先端部の内周面に凹球面状のダイヤモンド砥粒層23が形成されたカップ形砥石24によってチップ本体21の凸半球状の先端部の全体を再研磨加工しなければならない。このため、先端部の摩耗が小さい部分も再研磨加工されてしまうので、再研磨加工に要するコストや時間の増大を招くことになる。
ところが、これに対して、上記構成の掘削チップでは、図17に示すように突条部5に摩耗が生じた場合には、この突条部5だけを上述のようなカップ形砥石24によって再研磨すればよく、先端部3の全体を再研磨加工する必要がない。すなわち、摩耗が小さい先端部3の突条部5以外の凸曲面状部4を再研磨する必要がないので、再研磨に要するコストや時間を削減することができるとともに、カップ形砥石24の消耗も最小限に抑えることが可能となるので、効率的かつ経済的な削孔を行うことができる。
また、本実施形態では、この突条部5が、チップ本体1の中心線Cに対する上記直径方向の両端部から中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、凸曲面状部4からの突出高さが漸次大きくなるように形成されている。このため、突条部5のうちでも工具本体11の先端側に突出して摩耗が最も顕著となる上記中心線C上に位置する突条部の中央部において突条部5が摩滅するまでの削孔長をより長く確保することができ、一層効率的で経済的な削孔を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態においては、上記突条部5が、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、上記チップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における最大の幅が漸次大きくなるように形成されている。このため、この中央部における突条部5の強度も確保することができるとともに、この突条部5の中央部が摩耗した場合に中央部の再研磨加工を行う場合でも再研磨代を大きく確保することが可能となり、突条部5の寿命を延長することができる。
さらにまた、本実施形態では、上記突条部5が、チップ本体1の基端部2側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向の幅が漸次大きくなるように形成されているので、これによっても、突条部5の強度を確保することができるとともに、再研磨代を大きく確保することができ、より一層効率的かつ経済的である。
また、このように突条部5を基端部2側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向の幅が漸次大きくなるように形成するのに、本実施形態では図3に示したように、上記突条部5を上記直径方向から見て等脚台形状に突出するように形成している。このため、突条部5が岩盤と接触する際の圧力を分散させることができ、突条部5自体の摩耗を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、このような突条部5の上記直径方向の両端部が、図3および図4に示したようにチップ本体1の基端部2と先端部3との境界部に位置するように形成されている。すなわち、突条部5は先端部3の上記直径方向の全域に形成されることになるので、例えばこの突条部5が先端部3の凸曲面状部4に部分的に突出するように形成されている場合などに対し、チップ本体1の先端部3の摩耗を一層確実に抑制することが可能となる。
さらにまた、本実施形態においては、上記中心線C方向にチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における突条部5の最大の幅Wが、上記基端部2の直径Dの1/3〜1/2の範囲内とされている。ここで、この幅Wが基端部2の直径Dの1/3を下回ると、突条部5の頂面5bの幅も小さくなって先端部3の摩耗を確実に抑制することができなくなるおそれがある一方、この幅Wが基端部2の直径Dの1/2を上回ると、頂面5bの幅も大きくなりすぎるので、岩盤との接触による抵抗の増大を招くおそれがある。
また、本実施形態では、チップ本体1の先端部3のうちの上記凸曲面状部4は、ボタンチップのように上記中心線C上に中心を有する半球状に形成されている。このため、長期の削孔によって突条部5が摩滅しても、通常のボタンチップのように掘削チップを使用することができ、チップ本体1の先端部3の摩耗をある程度は抑制しつつ削孔を行うことが可能となる。
なお、図3に示すように中心線C上における突条部5の凸曲面状部4からの突出高さPは、基端部2の直径Dに対して0.13×D〜0.30×Dの範囲内とされるのが望ましい。この突出高さPが基端部2の直径Dに対して0.13×Dを下回ると、突条部5が低くなりすぎて短い削孔長で突条部5が摩滅してしまい、上述した効果を得ることができなくなるおそれがあり、この突出高さPが基端部2の直径Dに対して0.30×Dを上回ると、突条部5が突出しすぎてしまい、削孔時の岩盤からの抵抗によって突条部5が破損してしまうおそれがある。
次に、図18〜図21は、図1〜図4に示した第1の実施形態の掘削チップの変形例を示すものであり、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。この変形例においても、チップ本体1は、超硬合金等の硬質材料により、中心線Cを中心とした円柱状の基端部2と、この基端部2からチップ本体1の先端側(図20において上側。図21においては左側)に突出する先端部3とが一体に形成されて構成されているとともに、基端部2の後端面は、チップ本体1の後端側に向かうに従い縮径する円錐台状に形成されている。
そして、さらにチップ本体1の先端部3は、チップ本体1の先端側に突出する凸曲面状部4と、チップ本体1の先端側から見て基端部2の中心線Cに対する直径方向(図19および図21において上下方向)に一直線状に延びて凸曲面状部4の表面からさらに先端側に突出する突条部5とを備えている。また、上記凸曲面状部4は、第1の実施形態を同じく上記中心線C上に中心を有する半球状に形成されている。
突条部5は、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、図21に示すように凸曲面状部4からの突出高さが漸次大きくなるように形成されている。また、この突条部5は、図20に示すようにチップ本体1の上記基端部2側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向(図20における左右方向)の幅が漸次大きくなるように形成されている。
また、この突条部5も、第1の実施形態と同様に図20に示すように、凸曲面状部4から先端側に向かうに従い互いに近づくように傾斜する2つの傾斜面5aと、この2つの傾斜面5aの頂部を繋ぐチップ本体1の先端側を向く頂面5bとを備えて、上記直径方向から見て図3に示すように等脚台形状に突出するように形成されている。2つの傾斜面5aと頂面5bとの交差稜線部は凸曲面によって面取りされるとともに、2つの傾斜面5aと凸曲面状部4とが交差する隅角部は凹曲面とされている。
そして、この変形例では、図20に示すこの突条部5の中心線C上における凸曲面状部4からの突出高さPが、図1〜図4に示した第1の実施形態よりも大きくされている。なお、この等脚台形の上記頂面5bも、上記直径方向から見て凸曲面状部4の半径と等しい半径の凸曲線状とされているが、異なる半径の凸曲線状とされていてもよい。
さらに、この突条部5は、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、図19に示すようにチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における最大の幅(本実施形態ではチップ本体1の基端部2側の幅)が漸次大きくなるように形成されている。
また、図19に示すように上記中心線C方向にチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における突条部5の最大の幅Wは、上記基端部2の直径Dの1/3〜1/2の範囲内とされている。さらに、この突条部5の上記直径方向の両端部は、図20および図21に示すようにチップ本体1の上記基端部2と先端部3との境界部に位置している。
このような変形例の掘削チップにおいても、工具本体11の先端側から見て突条部5が工具本体11の軸線Oに対する径方向に延びるように工具本体11の先端面12にチップ本体1を取り付けることにより、第1の実施形態と同様にチップ本体1の寿命を延長することができて、掘削工具による削孔効率の低下を抑制することが可能となるとともに、再研磨に要するコストや時間を削減することができる。
しかも、この変形例の掘削チップにおいて、中心線C上における凸曲面状部4からの突条部5の突出高さPが大きいので、この突条部5が摩滅するまでの削孔長を一層長くすることができ、第1の実施形態よりもさらに効率的かつ経済的な削孔を行うことが可能となる。なお、このように突条部5の突出高さPを大きくする場合も含めて、上記中心線C上における突条部5の凸曲面状部4からの突出高さPは、第1の実施形態と同様に基端部2の直径Dに対して0.13×D〜0.30×Dの範囲内とされるのが望ましい。
また、図22〜図25は、本発明の掘削チップの第2の実施形態を示すものであり、第1の実施形態と共通する部分には、やはり同一の符号を配してある。この第2の実施形態においても、チップ本体1は、超硬合金等の硬質材料により、中心線Cを中心とした円柱状の基端部2と、この基端部2からチップ本体1の先端側(図24において上側。図25においては左側)に突出する先端部3とが一体に形成されて構成されている。また、基端部2の後端面は、チップ本体1の後端側に向かうに従い縮径する円錐台状に形成されている。
そして、さらにチップ本体1の先端部3は、チップ本体1の先端側に突出する凸曲面状部4と、チップ本体1の先端側から見て基端部2の中心線Cに対する直径方向(図23および図25において上下方向)に一直線状に延びて凸曲面状部4の表面からさらに先端側に突出する突条部5とを備えている。また、上記凸曲面状部4は、第1の実施形態を同じく上記中心線C上に中心を有する半球状に形成されている。
このうち、突条部5は、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、図25に示すように凸曲面状部4からの突出高さが漸次大きくなるように形成されている。また、この突条部5は、図24に示すようにチップ本体1の上記基端部2側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向(図24における左右方向)の幅が漸次大きくなるように形成されている。
そして、この第2の実施形態では、突条部5は、上記直径方向から見て図24に示すように凸円弧等の凸曲線状に突出するように形成されている。なお、この凸曲線の曲率半径(凸円弧の場合は半径)は、突条部5の中心線C上における凸曲面状部4からの突出高さPが、上述のように基端部2の直径Dに対して0.13×D〜0.30×Dの範囲内となるように設定される。
さらに、この第2の実施形態においても、突条部5は、上記直径方向の両端部から上記中心線C上に位置する中央部に向かうに従い、図23に示すようにチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における最大の幅(本実施形態ではチップ本体1の基端部2側の幅)が漸次大きくなるように形成されている。
また、図23に示すように上記中心線C方向にチップ本体1の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における突条部5の最大の幅Wは、上記基端部2の直径Dの1/3〜1/2の範囲内とされている。さらに、この突条部5の上記直径方向の両端部は、図24および図25に示すようにチップ本体1の上記基端部2と先端部3との境界部に位置している。
このような第2の実施形態の掘削チップにおいても、工具本体11の先端側から見て突条部5が工具本体11の軸線Oに対する径方向に延びるように工具本体11の先端面12にチップ本体1を取り付けることにより、第1の実施形態と同様にチップ本体1の寿命を延長することができて、掘削工具による削孔効率の低下を抑制することが可能となるとともに、再研磨に要するコストや時間を削減することができる。
さらに、この第2の実施形態においては、突条部5が上記直径方向から見て凸円弧等の凸曲線状に突出しているので、突条部5の頂面5bが上記直径方向から見て凸曲面状部4の半径よりも半径の大きな半径の凸曲線状をなすように形成されている場合に比べて、岩盤への突条部5の食い込みを鋭くすることができる。このため、一層高い削孔効率を得ることができる。
さらにまた、図26および図27は、本発明の掘削工具の第2の実施形態を示すものであり、図5および図6に示した第1の実施形態の掘削工具と共通する部分には同一の符号を配してある。本実施形態においても、工具本体11は、鋼材等の金属材料により軸線Oを中心とした多段の円柱状に形成されており、その後端部(図27における右側部分)は図示されないダウンザホールハンマーに取り付けられるシャンク部13とされるとともに、先端部(図27における左側部分)はシャンク部13よりも大径のヘッド部14とされている。
工具本体11のヘッド部14の上記先端面12には、上記軸線O周辺の中央部に工具本体11の先端側を向くフェイス面12aが形成されるとともに、このフェイス面12aの外周には工具本体11の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面12bが形成されている。このうち、フェイス面12aは、外周部が軸線Oに垂直な円環状の平面とされるとともに、内周部は内周側に向かうに従い工具本体11の後端側に向かうすり鉢状とされている。
また、ヘッド部14の外周面には、上記軸線Oに平行に延びる複数条(本実施形態でも8条)の繰り粉の排出溝15が形成されるとともに、ヘッド部14の先端面12のフェイス面12aには、シャンク部13の後端面から軸線Oに沿って先端側に延びてヘッド部14において分岐した複数(本実施形態でも2つ)のブロー孔16が軸線Oに関して対称に開口している。また、これらのブロー孔16の開口部からは、軸線Oを間にして反対側に位置する排出溝15に連通する溝部17が、フェイス面12aからゲージ面12bにかけて形成されている。
本実施形態でも、これらフェイス面12aとゲージ面12bとの双方に掘削チップが取り付けられている。ただし、この第2の実施形態では、工具本体11の先端面12のうちゲージ面12bだけに、上記第1の実施形態の掘削チップが、上記排出溝15および溝部17を避けるように形成された断面円形の孔部に、しまり嵌めによって上記基端部2が中心線Cをゲージ面12bに垂直にして嵌め入れられることにより、先端部3をゲージ面12bから突出させて取り付けられる。このとき、チップ本体1の先端部3の突条部5は、図26に示すように工具本体11の先端側から見て軸線Oに対する径方向に延びるように取り付けられる。
また、この第2の実施形態では、フェイス面12aには、本発明の掘削チップとは異なる図7〜図9に示したような一般的なボタンチップ等の掘削チップのチップ本体21が、ブロー孔16および溝部17を避けるようにして形成された断面円形の孔部に、しまり嵌めによって円柱状の基端部が中心線Cをゲージ面12bに垂直にして嵌め入れられることにより、半球状の先端部をゲージ面12bから突出させて取り付けられる。
このように構成された第2の実施形態の掘削工具も、上記ダウンザホールハンマーに図示されない掘削ロッドを介して連結される回転駆動装置によって軸線O回りに回転させられるとともに、このダウンザホールハンマーから軸線O方向先端側に打撃力が与えられることにより、工具本体11の先端面12に取り付けられた上記掘削チップによって岩盤を破砕して削孔を行う。
ここで、上述したようにゲージ面12bに取り付けられる掘削チップは、工具本体11の軸線O回りの回転による転動距離が長く、また削孔壁面との接触によって摩耗する部分が多いため、摩耗が一層顕著となるのに対し、この第2の実施形態の掘削工具では、そのようなゲージ面12bに取り付けられる掘削チップが、第1の実施形態のようにチップ本体1の先端部に突条部5が形成されたものとされているので、やはり効率的かつ経済的な削孔を行うことが可能となる。
その一方で、フェイス面12aに取り付けられる掘削チップは、ゲージ面12bに取り付けられる掘削チップと比べて転動距離が短く、また削孔の底面と接触するだけであるので、摩耗が小さい。従って、この第2の実施形態の掘削工具によれば、フェイス面12aに取り付けられる掘削チップとゲージ面12bに取り付けられる掘削チップとの寿命のバランスを図ることができる。
次に、図28〜図32は、本発明の掘削チップの第3の実施形態を示すものであり、図33〜図37は、本発明の掘削チップの第4の実施形態を示すものであり、ともに第1の実施形態と共通する部分には、やはり同一の符号を配してある。これら第3、第4の実施形態においては、突条部5は第2の実施形態と同じく上記直径方向から見て凸円弧等の凸曲線状に突出するように形成されている。
そして、これら第3、第4の実施形態では、この突条部5が、チップ本体1を形成する超硬合金よりもさらに高硬度の多結晶ダイヤモンド焼結体31(図28〜図37において網掛けで示した部分)によって形成されている。ここで、第3の実施形態では、図32に示すように凸曲面状部4の表面から突出する突条部5だけが多結晶ダイヤモンド焼結体31によって形成されているのに対し、第4の実施形態では、図37に示すように凸曲面状部4に上記直径方向に沿って断面台形状等の凹溝32が形成されており、この凹溝32と突条部5に多結晶ダイヤモンド焼結体31が配設されている。
このような第3、第4の実施形態の掘削チップによれば、チップ本体1の先端部3において摩耗が限定される突条部5が、チップ本体1の材質に用いられる超硬合金よりも高硬度の多結晶ダイヤモンド焼結体31によって形成されているので、チップ本体1の摩耗をさらに抑えて寿命を延長することができる。このため、掘削工具による削孔効率の低下を一層確実に抑制することが可能となる。
また、一般的な多結晶ダイヤモンド焼結体を用いた掘削チップでは、超硬合金よりなるチップ本体の先端部の表面全体を多結晶ダイヤモンド焼結体によって被覆しているが、この場合には、多結晶ダイヤモンド焼結体の被覆層の厚さによっては、多量の多結晶ダイヤモンド焼結体を要することがある。これに比べて、上記第3、第4の実施形態によれば、高価な多結晶ダイヤモンド焼結体31の使用量を削減することができるので、経済的でもある。
さらに、特に第4の実施形態においては、こうして突条部5を多結晶ダイヤモンド焼結体31によって形成する際に、チップ本体1の凸曲面状部4に、上記直径方向に沿って凹溝32を形成して、この凹溝32と上記突条部5とに多結晶ダイヤモンド焼結体31を配設している。このため、多結晶ダイヤモンド焼結体31とチップ本体1の先端部3との接合面積を大きく確保するとともに凹溝32の壁面によって多結晶ダイヤモンド焼結体31の保持強度を高めて界面接着強度を向上させることができるので、多結晶ダイヤモンド焼結体31によって形成された突条部5が削孔時の負荷によってチップ本体1から剥離してしまうような事態を防止することができる。
なお、これら第3、第4の実施形態では、第2の実施形態と同様に突条部5が上記直径方向から見て凸円弧等の凸曲線状に突出するように形成されているが、第1の実施形態やその変形例と同様に突条部5が上記直径方向から見て等脚台形状に凸曲面状部4から突出するように形成されていてもよい。また、これら第3、第4の実施形態でも、チップ本体1の中心線C上における突条部5の凸曲面状部4からの突出高さPは、チップ本体1の基端部2の直径Dの9/100〜30/100の範囲内とされていることが望ましい。
さらに、図38および図39は、図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第3の実施形態を示すものであり、図40および図41は、同じく図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第4の実施形態を示すものである。図5および図6に示した第1の実施形態の掘削工具や図26および図27に示した第2の実施形態の掘削工具は、工具本体1がダウンザホールハンマーに取り付けられるものであったのに対し、これら第3、第4の実施形態の掘削工具は、工具本体41がトップハンマーに取り付けられる。
これら第3、第4の実施形態では、工具本体41は軸線Oを中心とした略有底円筒状に形成されており、その円筒部はスカート部42とされるとともに、有底部がスカート部42よりも外径が大きいヘッド部43とされ、このヘッド部43が軸線O方向先端側に向けられる。こうして先端側に向けられたヘッド部43の先端面44は、上記軸線O周辺の中央部に工具本体41の先端側を向くフェイス面44aを備えるとともに、このフェイス面44aの外周には工具本体44の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面44bを備えている。
また、ヘッド部43の外周面には、上記軸線Oに平行に延びる複数条(本実施形態では6条)の繰り粉の排出溝45が周方向に間隔をあけて形成されるとともに、このうち軸線Oに関して互いに反対側に位置する2つの排出溝45の先端からは、軸線Oに対する半径方向内周側に向けて延びるように2つの溝部47がヘッド部43の先端面44に形成されている。
さらに、スカート部42の後端側を向く底面中央部からは、先端側に向かうに従い外周側に延びるように分岐した複数(本実施形態では4つ)のブロー孔47が周方向に等間隔に形成されて先端面44に開口している。このうち、軸線Oに関して互いに反対側に位置する2つのブロー孔47は、上記2つの溝部47に開口している。
一方、スカート部42の内周面には、図示されない雌ネジ部が形成されており、この雌ネジ部には、やはり図示されない掘削ロッドの雄ネジ部がねじ込まれる。これら第3、第4の実施形態の掘削工具は、この掘削ロッドを介してトップハンマーから与えられる軸線O方向先端側への打撃力と軸線O回りの工具回転方向Tへの回転力により、先端面44に取り付けられた掘削チップによって削孔を行う。
ここで、図38および図39に示した第3の実施形態の掘削工具では、第1の実施形態の掘削工具と同様に、先端面44のフェイス面44aとゲージ面44bとの双方に取り付けられた掘削チップが、図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップとされている。これに対して、図40および図41に示した第4の実施形態の掘削工具では、第2の実施形態の掘削工具と同様に先端面44のフェイス面44aとゲージ面44bとのうち、ゲージ面44bに取り付けられた掘削チップが第2の実施形態の掘削チップとされ、フェイス面44aに取り付けられた掘削チップはボタンチップとされている。
このような第3、第4の実施形態の掘削工具においても、工具本体41の先端面44に第2の実施形態の掘削チップが取り付けられているので、この掘削チップのチップ本体1先端部の摩耗幅の進展を抑えることが可能となって、掘削工具による削孔効率の低下を抑制することができる。また、掘削チップに再研磨加工を行う場合でも、突条部5を再研磨加工すればよいので、再研磨に要するコストを削減することができ、効率的かつ経済的な削孔を行うことが可能となる。
また、特に第4の実施形態の掘削工具では、ゲージ面44bに取り付けられた掘削チップが第2の実施形態の掘削チップとされ、フェイス面44aに取り付けられた掘削チップは一般的なボタンチップとされているので、これらフェイス面44aに取り付けられる掘削チップとゲージ面44bに取り付けられる掘削チップとの寿命のバランスを図ることが可能となる。
1 チップ本体
2 基端部
3 先端部
4 凸曲面状部
5 突条部
5a 突条部5の傾斜面
5b 突条部5の頂面
11、22、41 工具本体
12、44 工具本体11、41の先端面
12a、44a フェイス面
12b、44b ゲージ面
13 シャンク部
14、43 ヘッド部
15、45 排出溝
16、47 ブロー孔
17、46 溝部
21 ボタンチップのチップ本体
31 多結晶ダイヤモンド焼結体
32 凹溝
42 スカート部
C チップ本体1の基端部2の中心線
D 基端部2の直径
W 中心線C方向にチップ本体1の先端側から見たときの突条部5が延びる直径方向に垂直な方向における突条部5の最大幅
P 中心線C上における凸曲面状部4からの突条部5の突出高さ
O 工具本体11の軸線
T 工具回転方向
本発明の掘削チップの第1の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図1に示す第1の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図2における矢線X方向視の側面図である。 図2における矢線Y方向視の側面図である。 図1〜図4に示した第1の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第1の実施形態の正面図である。 図5に示した本発明の掘削工具の第1の実施形態の側面図である。 一般的なボタンチップのチップ本体の先端側から見た正面図である。 図7における矢線X方向視の側面図である。 図7における矢線Y方向視の側面図である。 図7に示すボタンチップの摩耗状態を示すチップ本体の先端側から見た正面図である。 図10における矢線X方向視の側面図である。 図10における矢線Y方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の掘削チップの摩耗状態を示すチップ本体の先端側から見た正面図である。 図13における矢線X方向視の側面図である。 図13における矢線Y方向視の側面図である。 図10に示した摩耗した掘削チップを再研磨加工する場合の図10における矢線X方向視の断面図である。 図13に示した摩耗した掘削チップを再研磨加工する場合の図13における矢線X方向視の断面図である。 図1〜図4に示した第1の実施形態の変形例を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図18に示す変形例のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図19における矢線X方向視の側面図である。 図19における矢線Y方向視の側面図である。 本発明の掘削チップの第2の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図22に示す第2の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 23における矢線X方向視の側面図である。 23における矢線Y方向視の側面図である。 図1〜図4に示した第1の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第2の実施形態の正面図である。 図26に示した本発明の掘削工具の第2の実施形態の側面図である。 本発明の掘削チップの第3の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図28に示す第3の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図29における矢線X方向視の側面図である。 図29における矢線Y方向視の側面図である。 図30におけるZZ断面図である。 本発明の掘削チップの第4の実施形態を示すチップ本体の先端側から見た斜視図である。 図33に示す第4の実施形態のチップ本体の先端側から見た正面図である。 図34における矢線X方向視の側面図である。 図34における矢線Y方向視の側面図である。 図36におけるZZ断面図である。 図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第3の実施形態の正面図である。 図38に示した本発明の掘削工具の第3の実施形態の側面図である。 図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第4の実施形態の正面図である。 図40に示した本発明の掘削工具の第4の実施形態の側面図である。
さらに、図38および図39は、図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第3の実施形態を示すものであり、図40および図41は、同じく図22〜図25に示した第2の実施形態の掘削チップを取り付けた本発明の掘削工具の第4の実施形態を示すものである。図5および図6に示した第1の実施形態の掘削工具や図26および図27に示した第2の実施形態の掘削工具は、工具本体11がダウンザホールハンマーに取り付けられるものであったのに対し、これら第3、第4の実施形態の掘削工具は、工具本体41がトップハンマーに取り付けられる。
これら第3、第4の実施形態では、工具本体41は軸線Oを中心とした略有底円筒状に形成されており、その円筒部はスカート部42とされるとともに、有底部がスカート部42よりも外径が大きいヘッド部43とされ、このヘッド部43が軸線O方向先端側に向けられる。こうして先端側に向けられたヘッド部43の先端面44は、上記軸線O周辺の中央部に工具本体41の先端側を向くフェイス面44aを備えるとともに、このフェイス面44aの外周には工具本体41の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面44bを備えている。
また、ヘッド部43の外周面には、上記軸線Oに平行に延びる複数条(本実施形態では6条)の繰り粉の排出溝45が周方向に間隔をあけて形成されるとともに、このうち軸線Oに関して互いに反対側に位置する2つの排出溝45の先端からは、軸線Oに対する半径方向内周側に向けて延びるように2つの溝部46がヘッド部43の先端面44に形成されている。
さらに、スカート部42の後端側を向く底面中央部からは、先端側に向かうに従い外周側に延びるように分岐した複数(本実施形態では4つ)のブロー孔47が周方向に等間隔に形成されて先端面44に開口している。このうち、軸線Oに関して互いに反対側に位置する2つのブロー孔47は、上記2つの溝部46に開口している。

Claims (15)

  1. 軸線回りに回転させられるとともに上記軸線方向先端側に打撃力が与えられる掘削工具の工具本体の先端面に取り付けられる掘削チップであって、
    円柱状の基端部と、この基端部から先端側に突出する先端部とが一体に形成されたチップ本体を備え、
    上記先端部は、上記チップ本体の先端側に突出する凸曲面状部と、上記チップ本体の先端側から見て上記基端部の中心線に対する直径方向に延びて上記凸曲面状部の表面からさらに先端側に突出する突条部とを備えていることを特徴とする掘削チップ。
  2. 上記突条部は、上記直径方向の両端部から上記中心線上に位置する中央部に向かうに従い、上記凸曲面状部からの突出高さが漸次大きくなることを特徴とする請求項1に記載の掘削チップ。
  3. 上記突条部は、上記直径方向の両端部から上記中心線上に位置する中央部に向かうに従い、上記チップ本体の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における最大の幅が漸次大きくなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削チップ。
  4. 上記突条部は、上記基端部側に向かうに従い上記直径方向に垂直な方向の幅が漸次大きくなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の掘削チップ。
  5. 上記突条部は、上記直径方向から見て等脚台形状に突出するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の掘削チップ。
  6. 上記突条部は、上記直径方向から見て凸曲線状に突出するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の掘削チップ。
  7. 上記突条部の上記直径方向の両端部は、上記チップ本体の上記基端部と上記先端部との境界部に位置していることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の掘削チップ。
  8. 上記中心線方向に上記チップ本体の先端側から見たときの上記直径方向に垂直な方向における上記突条部の最大の幅が、上記基端部の直径の1/3〜1/2の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の掘削チップ。
  9. 上記凸曲面状部は、上記中心線上に中心を有する半球状であることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載の掘削チップ。
  10. 上記中心線上における上記突条部の上記凸曲面状部からの突出高さが、上記基端部の直径の9/100〜30/100の範囲内とされていることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の掘削チップ。
  11. 上記突条部は、多結晶ダイヤモンド焼結体によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載の掘削チップ。
  12. 上記突曲面状部には、上記直径方向に沿って凹溝が形成されており、
    上記多結晶ダイヤモンド焼結体は、上記凹溝と上記突条部とに配設されていることを特徴とする請求項11に記載の掘削チップ。
  13. 軸線回りに回転させられるとともに上記軸線方向先端側に打撃力が与えられる工具本体の先端面に、請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載の掘削チップが、上記先端部を突出させるとともに上記工具本体の先端側から見て上記突条部が上記軸線に対する径方向に延びるように取り付けられていることを特徴とする掘削工具。
  14. 上記工具本体の先端面は、上記軸線周辺の中央部に上記工具本体の先端側を向くフェイス面を備えるとともに、このフェイス面の外周には上記工具本体の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面を備え、これらフェイス面とゲージ面との双方に上記掘削チップが取り付けられていることを特徴とする請求項13に記載の掘削工具。
  15. 上記工具本体の先端面は、上記軸線周辺の中央部に上記工具本体の先端側を向くフェイス面を備えるとともに、このフェイス面の外周には上記工具本体の外周側に向かうに従い後端側に延びるゲージ面を備え、このうち上記ゲージ面だけに上記掘削チップが取り付けられていることを特徴とする請求項13に記載の掘削工具。
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