JP2021024454A - 空調用レジスタ - Google Patents

空調用レジスタ Download PDF

Info

Publication number
JP2021024454A
JP2021024454A JP2019144624A JP2019144624A JP2021024454A JP 2021024454 A JP2021024454 A JP 2021024454A JP 2019144624 A JP2019144624 A JP 2019144624A JP 2019144624 A JP2019144624 A JP 2019144624A JP 2021024454 A JP2021024454 A JP 2021024454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rectifying
air
fin
protrusion
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019144624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7236955B2 (ja
Inventor
光弘 臼井
Mitsuhiro Usui
光弘 臼井
猿渡 智之
Tomoyuki Saruwatari
智之 猿渡
康博 丸田
Yasuhiro Maruta
康博 丸田
由博 加藤
Yoshihiro Kato
由博 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2019144624A priority Critical patent/JP7236955B2/ja
Publication of JP2021024454A publication Critical patent/JP2021024454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7236955B2 publication Critical patent/JP7236955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】室内に空調用空気が送り出される際に発生する騒音を低減させることができる空調用レジスタを提供すること。【解決手段】空調用レジスタ10は、内部を空調用空気が流れるリテーナ11と、リテーナ11内に配置されており、流動方向Zとは交差する方向に延びる下流側フィン13とを備えている。下流側フィン13の両面のうちの少なくとも一方の面には、整流用突起20が設けられており、整流用突起20は、流動方向Zにおける上流端から下流に向かうにつれて下流側フィン13の延伸方向における寸法が徐々に大きくなるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置から送られてきた空調用空気の流れる経路にフィンが設けられている空調用レジスタに関する。
特許文献1には、空調用レジスタに用いられるフィン構造の一例が記載されている。当該フィン構造は、ダクト内における空気の流動方向に対してほぼ直交する方向に延びる支持軸に支持されているフィンを備えている。フィンのうち、上記流動方向における支持軸よりも上流側には、拡大部が設けられている。上記流動方向及び支持軸の延伸方向の双方と直交する方向を厚み方向とした場合、拡大部の厚み方向における寸法は、フィンにおける拡大部以外の部分の厚み方向における寸法よりも大きい。
特開2000−130833号公報
上記流動方向におけるフィンよりも上流側から当該フィンを見た場合、拡大部の厚み方向の寸法が大きい分、当該フィンの投影面積が広くなる。このようにフィンの投影面積が広いほど、通風抵抗が大きくなる。そして、通風抵抗が大きいほど、ダクト内を流れて室内に送り出される際に発生する騒音が大きくなってしまう。なお、上記のようにフィンの投影面積を拡大した場合であっても、フィンの加工精度を高くすることによって通風抵抗の増大を抑制することができる。これにより、騒音の増大を抑制することはできるものの、フィンの加工精度を高くすることに起因して空調用レジスタの製造コストが上昇してしまう。
本発明の目的は、室内に空調用空気が送り出される際に発生する騒音を低減させることにある。
上記課題を解決するための空調用レジスタは、内部を空調用空気が流れるリテーナと、前記リテーナ内に配置されており、当該リテーナ内における空調用空気の流動方向とは交差する方向に延びるフィンと、を備える。前記フィンの両面のうちの少なくとも一方の面には、整流用突起が設けられている。前記整流用突起は、前記流動方向における上流端から下流に向かうにつれて前記フィンの延伸方向における寸法が徐々に大きくなるように構成されている。
リテーナ内においてフィンの配置位置よりも上記流動方向における上流側では、空調用空気の流れに乱れが発生することがある。整流されないまま空調用空気にフィンの配置位置を通過させると、この際の通風抵抗が大きくなる。そして、通風抵抗が大きいほど、騒音が発生する。
この点、上記構成によれば、整流されてない空調用空気がフィンの配置位置を通過する際に、フィンに設けられている整流用突起によって整流される。このように空調用空気の流れが整流されると、空調用空気がフィンの配置位置を通過する際の通風抵抗が低減するため、リテーナ内を空調用空気がスムーズに流れるようになる。その結果、空調装置から送られてきた空調用空気を室内に送り出す際に発生する騒音が低減される。
上記の空調用レジスタの一態様において、前記整流用突起は、前記上流端で接続されている一対の整流面を有する。この場合、一対の前記整流面は、前記整流用突起の中心軸線上で接続されているとともに、前記流動方向において前記上流端から下流に向かうにつれて徐々に前記中心軸線から離れるようにそれぞれ構成されている。
上記構成によれば、整流用突起に設けられている一対の整流面によって、リテーナ内においてフィンの配置位置を通過する過程で空調用空気の流れを整流することができる。
フィンの両面のうちの少なくとも一方の面に、上記延伸方向に沿って複数の整流用突起を設ける場合を考える。フィンの延伸方向において互いに隣り合う2つの整流用突起の中心軸線の間隔を「W」とし、上記流動方向における前記フィンの寸法を「L」とする。この場合、本件発明者は、互いに隣り合う2つの整流用突起の中心軸線の間隔「W」と、上記流動方向におけるフィンの寸法「L」との関係について様々な実験やシミュレーションを行った結果、以下の条件式(式1)を満たすように複数の整流用突起をフィンの面に配置することにより、騒音の低減効果が大きくなるという知見を得た。
1/2≦W/L≦3 ・・・(式1)
そこで、上記空調用レジスタの一態様において、前記フィンの両面のうちの少なくとも一方の面には、前記延伸方向に沿って複数の前記整流用突起が設けられている。この場合、前記各整流用突起は、上記の条件式(式1)を満たすように配置されている。この構成によれば、フィンの1つの面に上記延伸方向に沿って複数の整流用突起を設けることにより、騒音を低減することができる。
また、上記流動方向におけるフィンの寸法を「L」とし、整流用突起のうち、フィンの延伸方向における寸法が最大となる部分である最大部分の当該延伸方向の寸法を「B」としたとする。この場合、本件発明者は、流動方向におけるフィンの寸法「L」と、上記最大部分の上記延伸方向の寸法「B」との関係について様々な実験やシミュレーションを行った結果、以下の条件式(式2)を満たすように整流用突起を構成することにより、騒音の低減効果が大きくなるという知見を得た。
1/6≦B/L ・・・(式2)
そこで、上記空調用レジスタの一態様において、前記整流用突起は、上記の条件式(式2)を満たすように構成されている。このような整流用突起をフィンに設けることにより、騒音を低減することができる。
また、フィンの厚みを「T」とし、整流用突起の厚みを「A」とした場合、本件発明者は、フィンの厚み「T」と、整流用突起の厚み「A」との関係について様々な実験やシミュレーションを行った結果、以下の条件式(式3)を満たすように整流用突起を構成することにより、騒音の低減効果が大きくなるという知見を得た。
1/5≦A/T ・・・(式3)
そこで、上記空調用レジスタの一態様において、前記整流用突起は、上記の条件式(式3)を満たすように構成されている。このような整流用突起をフィンに設けることにより、騒音を低減することができる。
上記空調用レジスタの一態様は、車載の空調装置に適用されるものである。この場合、前記フィンとして、車幅方向に延びる横方向フィンが設けられている。そして、前記横方向フィンの下面に、前記整流用突起が設けられている。
車室内において乗員の目の位置よりも下方に空調用レジスタが配置されている場合、横方向フィンの下面は、当該乗員から視認しにくい。この点、上記構成によれば、横方向フィンの下面に整流用突起を設けることにより、横方向フィンの上面に整流用突起を設ける場合と比較して整流用突起が乗員から視認されにくい。その結果、整流用突起を横方向フィンに設けたことに起因する空調用レジスタの意匠性の低下を抑制できる。
なお、前記空調用レジスタが、車載の空調装置に適用されるものである場合、前記フィンとして、車両の上下方向に延びる縦方向フィンが設けられていることがある。この場合、前記縦方向フィンの両面のうち、車幅方向における外側の面に、前記整流用突起が設けられるようにしてもよい。
上記の空調用レジスタによれば、室内に空調用空気が送り出される際に発生する騒音を低減させることができる。
実施形態の空調用レジスタの概略構成を示す斜視図。 同空調用レジスタの下流側フィンの一部を示す平面図。 (a)は図2の拡大図、(b)は下流側フィンの断面図。 音圧レベルの低減量と、「W/L」との関係を示すグラフ。 音圧レベルの低減量と、「B/L」との関係を示すグラフ。 音圧レベルの低減量と、「A/T」との関係を示すグラフ。 変更例の空調用レジスタの概略構成を示す斜視図。 (a)及び(b)は、変更例の整流用突起の概略構成を示す平面図。
以下、空調用レジスタの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1には、車載の空調装置に適用される空調用レジスタ10が図示されている。空調用レジスタ10は、筒状をなすリテーナ11を備えている。本実施形態において、リテーナ11は、車幅方向Xの寸法が車両上下方向Yの寸法よりも大きい四角筒状をなしている。リテーナ11内では、図示しない空調装置から送出された空調用空気が図1に矢印で示すように流れるようになっている。すなわち、当該矢印で示す方向が、リテーナ11内における空調用空気の流動方向Zに相当する。そして、リテーナ11内を流れた空調用空気が車室内に送り出される。なお、以降の記載では、リテーナ11内における空調用空気の流動方向Zを、単に「流動方向Z」ともいう。
空調用レジスタ10は、リテーナ11内に設けられる複数の上流側フィン12及び複数の下流側フィン13を備えている。各上流側フィン12は、流動方向Zと交差する方向の一例である車幅方向Xに沿って配置されている。各上流側フィン12は、流動方向Zと交差する方向の一例である車両上下方向Yに延びている。すなわち、上流側フィン12は、車両上下方向Yに延びる「縦方向フィン」に相当する。各上流側フィン12は板状をなしており、各上流側フィン12の長手方向における両端がリテーナ11にそれぞれ支持されている。
各下流側フィン13は、各上流側フィン12よりも流動方向Zにおける下流に配置されている。各下流側フィン13は、車両上下方向Yに沿って配置されている。各下流側フィン13は、上流側フィン12の延伸方向である車両上下方向Y及び流動方向Zの双方と交差する方向に延びている。本実施形態では、各下流側フィン13は、車幅方向Xに延びている。すなわち、下流側フィン13が、車幅方向Xに延びる「横方向フィン」に相当する。そして、各下流側フィン13は板状をなしており、各下流側フィン13の長手方向における両端がリテーナ11にそれぞれ支持されている。各下流側フィン13の両面131,132のうち、下側に位置する下面132に、空調用空気の流れを整流する機能を有する整流用突起20が設けられている。本実施形態では、下面132のうち、流動方向Zにおける中央に整流用突起20が配置されている。なお、図1では、説明の便宜上、整流用突起20の大きさを誇張している。
次に、図2〜図6を参照し、整流用突起20について説明する。図2及び図3(a)では、下流側フィン13の下面132上において流動方向Zに延びる整流用突起20の中心軸線20aが一点鎖線で図示されている。
図2及び図3(a)に示すように、整流用突起20は、流動方向Zにおいて上流端21から下流に向かうにつれて車幅方向Xにおける寸法が徐々に大きくなるように構成されている。本実施形態では、整流用突起20は、その中心軸線20aを対称軸とした線対称の形状をなしている。
整流用突起20は、整流部22と、整流部22の流動方向Zにおける下流端に接続される本体部25とを有している。整流部22は、上流端21で接続される一対の整流面23を有している。一対の整流面23は、中心軸線20a上で接続されているとともに、流動方向Zにおいて上流端21から下流に向かうにつれて徐々に中心軸線20aから離れるようにそれぞれ構成されている。本実施形態では、各整流面23の中心軸線20aに対する傾斜角が流動方向Zにおける下流に向かうにつれて徐々に小さくなるように、各整流面23が構成されている。
一方、本体部25の車幅方向Xにおける寸法は、流動方向Zにおける何れの位置であっても同じとなっている。
1つの下流側フィン13の下面132に複数の整流用突起20が設けられている場合、下流側フィン13の延伸方向である車幅方向Xで互いに隣り合う2つの下流側フィン13は、以下の条件式(式1)で表される関係を満たすようにそれぞれ配置されている。ここでは、図2に示すように、車幅方向Xにおいて互いに隣り合う整流用突起20の中心軸線20aの間隔を、車幅方向Xにおいて互いに隣り合う整流用突起20の間隔「W」とする。また、整流用突起20が設けられている下流側フィン13の流動方向Zにおける寸法を、下流側フィン13の長さ「L」とする。
1/2≦W/L≦3 ・・・(式1)
ただし、1つの下流側フィン13の下面132に複数の整流用突起20が設けられている場合であっても、車幅方向Xで互いに隣り合う2つの下流側フィン13の間に、上流側フィン12が位置していることがある。この場合、下流側フィン13の中心軸線20aと、上流側フィン12の車幅方向Xにおける中心との車幅方向Xにおける寸法が、上記間隔「W」に相当する。また、ある整流用突起20とリテーナ11の側壁111との間に、他の整流用突起が介在していない場合、ある整流用突起20と側壁111との車幅方向Xにおける寸法が、上記間隔「W」に相当する。
整流用突起20は、以下の条件式(式2)及び(式3)で表される関係を満たすように構成されている。ここでは、図3(a)に示すように、整流用突起20のうち、下流側フィン13の延伸方向である車幅方向Xにおける寸法が最大となる部分を最大部分とした場合、最大部分の車幅方向Xの寸法を、整流用突起20の最大部分の幅「B」とする。本実施形態では、整流用突起20の本体部25が、最大部分に相当する。図3(b)に示すように、下流側フィン13の厚みを厚み「T」とし、整流用突起20の厚みを厚み「A」とする。
B/L≧1/6 ・・・(式2)
A/T≧1/5 ・・・(式3)
本件発明者は、下流側フィン13の配置位置を空調用空気が通過する過程で、乱れている空調用空気の流れを整えることにより、すなわち空調用空気の流れを整流することにより、リテーナ11内を空調用空気が流れる際に発生する騒音が低減するという知見を得た。これは、空調用空気の流れを整流することにより、リテーナ11内における各フィン12,13の配置位置を空調用空気が通過する際における通風抵抗が小さくなるためである。通風抵抗が小さくなると、空調用空気がリテーナ11内をスムーズに流れるようになり、結果として騒音が小さくなる。
図4には、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことによる音圧レベルの低減量DQと、「W/L」との関係が図示されている。音圧レベルの低減量DQが多いほど、騒音の低減効果が大きいことを意味する。図4に示すように、「W/L」が「3」よりも大きい場合、音圧レベルの低減量DQは、「W/L」が「3」以下である場合よりも少ない。「W/L」が大きいということは、上記の間隔「W」が広いことを意味する。間隔「W」が広すぎると、下流側フィンに整流用突起20を設けたことによる整流作用が小さい。すなわち、下流側フィン13に整流用突起20を設けても、空調用空気の流れがあまり整流されない。その結果、各フィン12,13の配置位置を空調用空気があまりスムーズに通過しない分、音圧レベルの低減量DQが少ない。
なお、「W/L」が「1/2」よりも小さい場合、車幅方向Xで互いに隣り合う2つの整流用突起20の間隔「W」が狭すぎるため、整流用突起20を下流側フィン13に設けたとしても、乱れている空調用空気の流れをほとんど整流できない。その結果、音圧レベルをほとんど低減させることができないと推測される。
図5には、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことによる音圧レベルの低減量DQと、「B/L」との関係が図示されている。「B/L」が小さい場合、整流用突起20の最大部分の幅「B」が広いほど、音圧レベルの低減量DQが多くなる。ただし、「B/L」が「1/6」に達すると、最大部分の幅「B」を広くしても音圧レベルの低減量DQは増大しない。すなわち、「B/L」が「1/6」とほぼ等しいときに、音圧レベルの低減量DQが最大となる。最大部分の幅「B」が狭すぎると、リテーナ11内を空調用空気が流れるに際し、整流用突起20の存在をほとんど無視することができる。すなわち、最大部分の幅「B」の狭すぎる整流用突起20を下流側フィン13に設けたとしても、空調用空気の流れをほとんど整流できない。そのため、「B/L」が「1/6」未満である場合、幅「B」が狭いほど、音圧レベルの低減量DQが少ない。
一方、「B/L」が「1/6」以上である場合、幅「B」が広いほど、音圧レベルの低減量DQが徐々に少なくなる。流動方向Zにおける下流側フィン13よりも上流側から下流側フィン13を見た場合、幅「B」が広いほど下流側フィン13の投影面積が広くなる。このように下流側フィン13の投影面積が広くなると、投影面積の拡大に起因する通風抵抗の増大によって、音圧レベルの低減量DQが減少される。
図6には、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことによる音圧レベルの低減量DQと、「A/T」との関係が図示されている。「A/T」が小さい場合、音圧レベルの低減量DQはほぼ「0」である。「A/T」が「0.1」を越えると、整流用突起20の厚み「A」が厚いほど、音圧レベルの低減量DQが増大する。そして、「A/T」が「1/2」以上になると、厚み「A」を変更しても音圧レベルの低減量DQはほとんど変わらなくなる。整流用突起20の厚み「A」が薄すぎると、リテーナ11内を空調用空気が流れるに際し、整流用突起20の存在をほとんど無視することができる。すなわち、厚み「A」の薄すぎる整流用突起20を下流側フィン13に設けたとしても、空調用空気の流れをほとんど整流できない。そのため、「A/T」が「1/2」未満である場合、厚み「A」が狭いほど、音圧レベルの低減量DQが少ない。
一方、「A/T」が「1/2」以上である場合、厚み「A」が厚くなりすぎると、流動方向Zにおける下流側フィン13よりも上流側から下流側フィン13を見た場合、下流側フィン13の投影面積が広くなる。このように下流側フィン13の投影面積が広くなると、投影面積の拡大に起因する通風抵抗の増大によって、音圧レベルの低減量DQが減少されるおそれがある。そのため、「A/T」が「1/2」以上である場合、厚み「A」を厚くしても音圧レベルの低減量DQがそれほど多くならない。
本実施形態では、「B/L」が「1/6」と等しいとともに、「A/T」が「1/2」と等しくなるように、各整流用突起20が構成されている。また、全ての整流用突起20は、上記条件式(式1)を満たすようにそれぞれ配置されている。
なお、図1に示したようにリテーナ11内には車両上下方向Yに沿って複数の下流側フィン13が設けられており、各下流側フィン13の何れにも整流用突起20が設けられている。本実施形態では、各整流用突起20は、車幅方向Xにおいて互いに重複しないように配置されている。
本実施形態の作用について説明する。
リテーナ11内における上流側フィン12の配置位置よりも流動方向Zにおける上流側では、空調用空気の流れが乱れていることがある。整流されないまま空調用空気が各フィン12,13の配置位置を通過すると、この際の通風抵抗が大きくなる。その結果、騒音が発生する。この点、本実施形態では、整流されてない空調用空気が各フィン12,13の配置位置を通過する際に、下流側フィン13に設けられている整流用突起20によって空調用空気の流れが整流される。このように空調用空気の流れが整流されることにより、空調用空気が各フィン12,13の配置位置を通過する際の通風抵抗を低減させることができる。すると、リテーナ11内を空調用空気がスムーズに流れるようになる。その結果、空調装置から送られてきた空調用空気を室内に送り出す際に発生する騒音が低減される。
以上、上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)上流側フィン12及び下流側フィン13の配置位置よりも流動方向Zにおける上流では空調用空気の流れが乱れていたとしても、下流側フィン13の配置位置を空調用空気が通過する過程で整流用突起20によって空調用空気の流れを整流することができる。その結果、リテーナ11内を空調用空気が通過する際における通風抵抗が小さくなる分、吹出口から車室内に空調用空気が吹き出される際における騒音を低減させることができる。
(2)1つの下流側フィン13の下面132に複数の整流用突起20を設ける場合、上記条件式(式1)を満たすように、各整流用突起20が配置される。これにより、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことによる整流作用を十分に発揮させることができる。その結果、騒音の低減効果を高めることができる。
(3)また、整流用突起20は、上記条件式(式2)を満たすように構成されている。これにより、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことによる整流作用を十分に発揮させることができる。その結果、騒音の低減効果を高めることができる。
(4)また、整流用突起20は、上記条件式(式3)を満たすように構成されている。これにより、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことによる整流作用を十分に発揮させることができる。その結果、騒音の低減効果を高めることができる。
(5)車室内において乗員の目の位置よりも下方に空調用レジスタ10が配置されている場合、下流側フィン13の下面132は乗員から視認しにくい。この点、本実施形態では、下面132に整流用突起20が設けられている。その結果、下流側フィン13の上面131に整流用突起20が設けられている場合と比較して整流用突起20が乗員から視認されにくい。したがって、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことに起因する空調用レジスタ10の意匠性の低下を抑制できる。
(6)車両上下方向Yで互いに隣り合う各下流側フィン13のうち、一方を第1下流側フィンとし、他方を第2下流側フィンとする。この場合、第1下流側フィンの整流用突起20は、第2下流側フィンの整流用突起20とは車幅方向Xにおいて重複しない位置に配置されている。これにより、リテーナ11内における各下流側フィン13の配置位置において、空調用空気の流れの分布に偏りが発生することを抑制できる。これにより、各下流側フィン13の配置位置を空調用空気が通過する際の通風抵抗を低減させることができる。その結果、騒音の低減効果を高めることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、下流側フィン13の下面132に整流用突起20が設けられている。しかし、下流側フィン13の上面131に整流用突起20を設けてもよい。この場合、上面131及び下面132の双方に整流用突起20を設けるようにしてもよいし、上面131にのみ整流用突起20を設けるようにしてもよい。
・空調用レジスタを、図7に示す空調用レジスタ10Aに具体化してもよい。空調用レジスタ10Aは、リテーナ11Aと、複数の上流側フィン12Aと、複数の下流側フィン13Aとを備えている。上流側フィン12Aは車幅方向Xに延びる横方向フィンであり、下流側フィン13Aは車両上下方向Yに延びる縦方向フィンである。この場合、縦方向フィンである下流側フィン13Aに整流用突起20が設けられている。整流用突起20は、その上流端から流動方向Zにおける下流に向かうにつれて下流側フィン13Aの延伸方向における寸法が徐々に大きくなるように構成されている。
また、車幅方向Xにおいて乗員が着座するシートの中央よりも外側側に空調用レジスタ10Aが配置されている場合、例えば図7に示すように、下流側フィン13Aの両面135,136のうち、外側の面136に整流用突起20を設けてもよい。この場合、内側の面135よりも外側の面136のほうが乗員から視認しにくい。そのため、外側の面136に整流用突起20を設けることにより、整流用突起20を下流側フィン13に設けたことに起因する空調用レジスタ10Aの意匠性の低下を抑制できる。
ただし、内側の面135に整流用突起20を設けても騒音を低減させることはできる。そのため、内側の面135に整流用突起20を設けてもよい。この場合、内側の面135及び外側の面136の双方に整流用突起20を設けるようにしてもよいし、内側の面135にのみ整流用突起20を設けるようにしてもよい。
・条件式(式3)を満たすように整流用突起20が構成されているのであれば、「A/T」が「1/2」とは異なる値となるように整流用突起20を構成してもよい。
・条件式(式2)を満たすように整流用突起20が構成されているのであれば、「B/L」が「1/6」とは異なる値となるように整流用突起20を構成してもよい。
・条件式(式3)を満たすように整流用突起20が構成されているのであれば、整流用突起20は、条件式(式2)を満たさない形状であってもよい。
・条件式(式2)を満たすように整流用突起20が構成されているのであれば、整流用突起20は、条件式(式3)を満たさない形状であってもよい。
・条件式(式2)及び(式3)のうちの少なくとも一方を満たすように整流用突起20が構成されているのであれば、条件式(式1)を満たさないように整流用突起20を配置してもよい。
・上記実施形態では、全ての整流用突起20が条件式(式1)を満たすように配置されている。しかし、一部の整流用突起20が条件式(式1)を満たすように配置されているのであれば、残りの整流用突起20は、条件式(式1)を満たさないように配置されていてもよい。
・整流用突起は、流動方向Zにおける上流端21から下流に向かうにつれて車幅方向Xにおける寸法が徐々に大きくなるように構成されているのであれば、上記実施形態で説明した形状とは異なる形状であってもよい。例えば、整流用突起は、本体部25を備えない形状であってもよい。
上記実施形態では、各整流面23の中心軸線20aに対する傾斜角が、流動方向Zにおける下流に向かうにつれて徐々に小さくなるように構成されている。しかし、各整流面の中心軸線20aに対する傾斜角が流動方向Zの何れの位置であっても一定となるように、各整流面を構成してもよい。
また、整流用突起20Aは、図8(a)に示すように平面視円形状をなすものであってもよい。
また、整流用突起20Bは、図8(b)に示すように上流端で接続される2つのリブ29で構成されるものであってもよい。
・空調用レジスタを、車載ではない空調装置に適用してもよい。
10,10A…空調用レジスタ、11,11A…リテーナ、12,12A…上流側フィン、13,13A…下流側フィン、131…上面、132…下面、135…外側の面、136…内側の面、20,20A,20B…整流用突起、20a…中心軸線、21…上流端、23…整流面。

Claims (7)

  1. 内部を空調用空気が流れるリテーナと、
    前記リテーナ内に配置されており、当該リテーナ内における空調用空気の流動方向とは交差する方向に延びるフィンと、を備え、
    前記フィンの両面のうちの少なくとも一方の面には、整流用突起が設けられており、
    前記整流用突起は、前記流動方向における上流端から下流に向かうにつれて前記フィンの延伸方向における寸法が徐々に大きくなるように構成されている
    空調用レジスタ。
  2. 前記整流用突起は、前記上流端で接続されている一対の整流面を有し、
    一対の前記整流面は、前記整流用突起の中心軸線上で接続されているとともに、前記流動方向において前記上流端から下流に向かうにつれて徐々に前記中心軸線から離れるようにそれぞれ構成されている
    請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記フィンの両面のうちの少なくとも一方の面には、前記延伸方向に沿って複数の前記整流用突起が設けられており、
    前記延伸方向において互いに隣り合う2つの前記整流用突起の中心軸線の間隔を「W」とし、前記流動方向における前記フィンの寸法を「L」とした場合、
    前記各整流用突起は、以下の条件式を満たすように配置されている
    1/2≦W/L≦3
    請求項1又は請求項2に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記流動方向における前記フィンの寸法を「L」とし、前記整流用突起のうち、前記延伸方向における寸法が最大となる部分である最大部分の当該延伸方向の寸法を「B」とした場合、
    前記整流用突起は、以下の条件式を満たすように構成されている
    1/6≦B/L
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の空調用レジスタ。
  5. 前記フィンの厚みを「T」とし、前記整流用突起の厚みを「A」とした場合、
    前記整流用突起は、以下の条件式を満たすように構成されている
    1/5≦A/T
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の空調用レジスタ。
  6. 前記空調用レジスタは、車載の空調装置に適用されるものであり、
    前記フィンとして、車幅方向に延びる横方向フィンが設けられており、
    前記横方向フィンの下面に、前記整流用突起が設けられている
    請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の空調用レジスタ。
  7. 前記空調用レジスタは、車載の空調装置に適用されるものであり、
    前記フィンとして、車両の上下方向に延びる縦方向フィンが設けられており、
    前記縦方向フィンの両面のうち、車幅方向における外側の面に、前記整流用突起が設けられている
    請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の空調用レジスタ。
JP2019144624A 2019-08-06 2019-08-06 空調用レジスタ Active JP7236955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019144624A JP7236955B2 (ja) 2019-08-06 2019-08-06 空調用レジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019144624A JP7236955B2 (ja) 2019-08-06 2019-08-06 空調用レジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021024454A true JP2021024454A (ja) 2021-02-22
JP7236955B2 JP7236955B2 (ja) 2023-03-10

Family

ID=74665075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019144624A Active JP7236955B2 (ja) 2019-08-06 2019-08-06 空調用レジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7236955B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11642248B2 (en) 2016-08-12 2023-05-09 The Procter & Gamble Company Absorbent article with an ear portion
US11833018B2 (en) 2017-03-27 2023-12-05 The Procter & Gamble Company Elastomeric laminate with soft noncrimped spunbond fiber webs

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0573449U (ja) * 1992-03-03 1993-10-08 和光化成工業株式会社 レジスタのエア吹出し口構造
JP2009228255A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Kumagai Gumi Co Ltd 可動ルーバー装置
JP2015009615A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 日本プラスト株式会社 風向調整装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0573449U (ja) * 1992-03-03 1993-10-08 和光化成工業株式会社 レジスタのエア吹出し口構造
JP2009228255A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Kumagai Gumi Co Ltd 可動ルーバー装置
JP2015009615A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 日本プラスト株式会社 風向調整装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11642248B2 (en) 2016-08-12 2023-05-09 The Procter & Gamble Company Absorbent article with an ear portion
US11833018B2 (en) 2017-03-27 2023-12-05 The Procter & Gamble Company Elastomeric laminate with soft noncrimped spunbond fiber webs

Also Published As

Publication number Publication date
JP7236955B2 (ja) 2023-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2003010017A1 (fr) Conduit de climatisation de vehicule automobile
JP2021024454A (ja) 空調用レジスタ
US20070293134A1 (en) Defroster duct
JP2009248928A (ja) 車両用吸気ダクト
JP2008149828A (ja) 空調用薄型レジスタ
JP6221957B2 (ja) 空調用レジスタ
CN105564233B (zh) 支撑换挡器的基座、换挡器总成及车辆
JP2013028228A (ja) 空調用レジスタ
JP2022171988A (ja) アタッチメント、及び、気流の吹き出し口構造
US20070184770A1 (en) Duct apparatus
EP2965934B1 (en) Air conditioning device for vehicle
CN111989525B (zh) 空气吹出装置
US20160121696A1 (en) Air blowing device
JP2017206053A (ja) 空調用レジスタ
JP6311371B2 (ja) 車両の空調装置
JP6167894B2 (ja) 空調用レジスタ
US11511602B2 (en) Wind direction adjusting apparatus
JP7280063B2 (ja) 吹出ボックス装置
JP6020352B2 (ja) ダクト装置
JP2023036145A (ja) 空調ダクト
JP6601315B2 (ja) 車載用サーキュレータ
JP2019127126A (ja) レジスタ
EP3985323A1 (en) Air conditioner
JP2015196436A (ja) 車両用デフレクタ装置
US20160207373A1 (en) Climate control system with an air guiding element

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7236955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150