JP2021023945A - スポット溶接方法、溶接装置及び車両 - Google Patents

スポット溶接方法、溶接装置及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】4枚積層構造のワークのスポット溶接を高品質且つ高効率で行えるスポット溶接方法、溶接装置及び車両をもたらす。【解決手段】スポット溶接方法は、板状の第1部材、第2部材及び第3部材を積層させてなる構造体における第1溶接点をダイレクトスポット溶接により接合する第1溶接工程と、前記第1溶接工程後に、第2溶接点において、インダイレクトスポット溶接により、第4部材を前記第1部材の外側面に接合する第2溶接工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、スポット溶接方法、溶接装置及び車両に関するものである。
従来より、積層された板状部材間の接合にダイレクトスポット溶接が用いられている。また、溶接対象部材の片側に他の部材が配置されている場合や、スペース上の制約がある場合等には、インダイレクトスポット溶接が行われている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、インダイレクトスポット溶接において、アース電極との間で溶接対象の板状部材を挟持するための挟持部材を設け、アース電極と板状部材との十分な接触を確保し、アース電極と板状部材との当接部位の周辺の溶着や電食を抑制する技術が開示されている。
特開2016−59937号公報
ところで、ワークが、積層された4枚の板状部材である場合、溶接電極及びアース電極が接触しない板間では溶接不良が起こるため、スポット溶接による接合は困難であるという問題があった。
本開示は、4枚積層構造のワークのスポット溶接を高品質且つ高効率で行えるスポット溶接方法、溶接装置及び車両をもたらすことを課題とする。
上記の課題を解決するために、ここに開示する第1の技術に係るスポット溶接方法は、板状の第1部材、第2部材及び第3部材を積層させてなる構造体における第1溶接点をダイレクトスポット溶接により接合する第1溶接工程と、前記第1溶接工程後に、第2溶接点において、インダイレクトスポット溶接により、第4部材を前記第1部材の外側面に接合する第2溶接工程と、を備えたことを特徴とする。
4枚以上の積層された板状部材をスポット溶接により接合しようとすると、板間で溶接不良が起こりやすくなる。具体的には例えば、4枚の板状部材の材質、板厚が同種であれば、一般的には積層された板状部材の中心が最も発熱しやすいため、1枚目−2枚目間及び3枚目−4枚目間の溶接不良が発生しやすくなる。また、各板状部材の材質、板厚が異なる場合には、発熱量のバランスが崩れやすくなるため、発熱量が低くなる板間で溶接不良が発生しやすくなる。本構成によれば、3枚の板状部材からなる構造体の互いの板間の接合を第1溶接工程においてダイレクトスポット溶接により行うから、構造体の板状部材の板間の十分な接合強度を確保することができる。また、第1溶接工程の後に、第2溶接工程で、第4部材を第1部材の外側面にインダイレクトスポット溶接するから、構造体と第4部材との十分な接合強度も確保することができる。そうして、4枚の積層された板状部材の接合強度を確保することができる。
第2の技術は、第1の技術において、前記第2溶接点は、前記構造体の積層方向と垂直な方向において、前記第1溶接点からずれた位置に配置されることを特徴とする。
第1溶接点は、既にスポット溶接されているところである。ゆえに、前記構造体に対して前記第4部材をスポット溶接するときに、上記垂直な方向において、第1溶接点に対応する位置を第2溶接点とすると、第1部材及び第4部材間等の十分な接触面積を確保することが難しい虞がある。そうすると、通電時に十分な電流量を確保し難いから、第2溶接点におけるインダイレクトスポット溶接が十分に進行せず、十分な接合強度が得られない虞がある。本構成によれば、第2溶接点を上記垂直な方向において第1溶接点からずれた位置に配置させることにより、第1部材及び第4部材間の十分な接触面積を確保し、第2溶接点における十分な接合強度を確保することができる。
第3の技術は、第1又は第2の技術において、前記第1溶接工程において、前記第1溶接点及び前記第2溶接点の両者と異なる位置の第3溶接点においても、前記構造体のダイレクトスポット溶接を行うことを特徴とする。
第1溶接工程において、第1溶接点以外の位置の第3溶接点においてもダイレクトスポット溶接を行うことにより、第1部材、第2部材及び第3部材の接合強度が高まる。そうして、第2溶接点の位置決めが容易となり、スポット溶接の精度が向上する。
第4の技術は、第1〜3の技術のいずれか1つにおいて、前記第1部材、前記第2部材及び前記第3部材は、車両のそれぞれキャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナであり、前記第4部材は、前記キャブサイドアウタに接合される前記車両のルーフパネルであることを特徴とする。
本構成によれば、ルーフパネル、キャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナの4枚からなる板状部材の接合において十分な接合強度を得ることができる。
ここに開示する第5の技術に係るスポット溶接装置は、板状の第1部材、第2部材及び第3部材を積層させてなる構造体の各々の部材間のダイレクトスポット溶接と、該第1部材の外側面に対する第4部材のインダイレクトスポット溶接とを行うための装置であって、前記ダイレクトスポット溶接を行うときは前記第1部材の外側面における第1溶接点に加圧接触され、前記インダイレクトスポット溶接を行うときは、前記第4部材の外側面の第2溶接点に加圧接触される第1電極と、前記第1電極と同軸上に対向配置され、前記ダイレクトスポット溶接を行うときは該第1電極との間で前記第1溶接点において前記構造体を挟持するとともに、前記インダイレクトスポット溶接を行うときは該第1電極との間で前記第2溶接点において前記構造体及び前記第4部材を挟持する第2電極と、前記第1部材の外側面における前記第1溶接点及び前記第2溶接点から離間した位置の挟持点に加圧接触される第3電極と、前記第3電極と同軸上に対向配置され、該第3電極との間で前記挟持点において前記構造体を挟持する第4電極と、前記第1電極と前記第2電極とを電気的に接続するとともに該第1電極又は該第2電極をアースする第1回路と、前記第1電極と前記第3電極とを電気的に接続するとともに該第1電極又は該第3電極をアースする第2回路と、を備え、前記第1電極及び前記第2電極により前記構造体の前記第1溶接点を挟持させた状態で、前記第2回路を切断し且つ前記第1回路に通電することにより、前記第1溶接点において前記構造体をダイレクトスポット溶接し、前記第1部材の外側面に前記第4部材を配置させ且つ前記第1電極及び前記第2電極により前記構造体及び該第4部材の前記第2溶接点を挟持させるとともに、前記第3電極及び前記第4電極により前記挟持点を挟持させた状態で、前記第1回路を切断し且つ前記第2回路に通電することにより、前記第2溶接点において前記第1部材と前記第4部材間のインダイレクトスポット溶接を行うことを特徴とする。
本構成によれば、3枚の板状部材からなる構造体の互いの板間の接合をダイレクトスポット溶接により行うから、構造体の各々の板間の十分な接合強度を確保することができる。また、第4部材を第1部材の外側面にインダイレクトスポット溶接により接合するから、第1部材と第4部材との十分な接合強度も確保することができる。そうして、4枚の積層された板状部材の十分な接合強度を確保することができる。
第6の技術は、第5の技術において、前記第3電極と前記第4電極とを電気的に接続するとともに該第3電極又は該第4電極をアースする第3回路をさらに備え、前記第1溶接点のダイレクトスポット溶接を行うときに、前記第3電極及び前記第4電極により、前記構造体における前記第1溶接点、前記第2溶接点及び前記挟持点の全てと異なる位置の第3溶接点を挟持させた状態で、前記第3回路に通電することにより、前記第3溶接点において前記構造体をダイレクトスポット溶接することを特徴とする。
第1溶接点以外の位置の第3溶接点においてもダイレクトスポット溶接を行うことにより、第1部材、第2部材及び第3部材の接合強度が高まる。そうして、第2溶接点の位置決めが容易となり、スポット溶接の精度が向上する。また、第2溶接点及び挟持点を第3溶接点と異なる位置に配置することにより、第1部材と第4部材との間及び第3電極と第1部材との間の十分な接触面積を確保することができる。そうして、第2溶接点における接合強度を高めることができる。
第7の技術は、第6の技術において、前記第2回路を切断し且つ前記第1回路及び前記第3回路を通電可能とする第1状態と、前記第1回路及び前記第3回路を切断し且つ前記第2回路を通電可能とする第2状態と、を切り替え可能な切り替え装置を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、切り替え装置を備えることにより、ダイレクトスポット溶接とインダイレクトスポット溶接とを単一のスポット溶接装置を用いて行うことができる。
第8の技術は、第5〜7の技術のいずれか1つにおいて、前記第1部材、前記第2部材及び前記第3部材は、車両のそれぞれキャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナであり、前記第4部材は、前記キャブサイドアウタに接合される前記車両のルーフパネルであることを特徴とする。
本構成によれば、ルーフパネル、キャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナの4枚からなる板状部材の接合において十分な接合強度を得ることができる。
ここに開示する第9の技術に係る車両は、互いに積層され、第1溶接点において、互いにスポット溶接されたキャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナと、前記キャブサイドアウタ、前記ルーフレールレイン及び前記ルーフレールインナの積層方向に垂直な方向において前記第1溶接点からずれた位置の第2溶接点で前記キャブサイドアウタにスポット溶接されたルーフパネルと、を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、十分な接合強度と剛性を有するルーフパネル、キャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナを備えた車両を得ることができる。
第10の技術は、第9の技術において、前記キャブサイドアウタ、前記ルーフレールレイン及び前記ルーフレールインナは、前記第1溶接点及び前記第2溶接点の両者と異なる位置の第3溶接点においてさらにスポット溶接されていることを特徴とする。
本構成によれば、キャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナの接合強度及び剛性を高めることができる。
以上述べたように、本開示によれば、3枚の板状部材からなる構造体の互いの板間の接合を第1溶接工程においてダイレクトスポット溶接により行うから、構造体の板状部材の板間の十分な接合強度を確保することができる。また、第1溶接工程の後に、第2溶接工程で、第4部材を第1部材の外側面にインダイレクトスポット溶接するから、構造体と第4部材との十分な接合強度も確保することができる。そうして、4枚の積層された板状部材の接合強度を確保することができる。
実施形態1に係る車両の一例を示す平面図である。 実施形態1に係るスポット溶接装置を示す図であり、スポット溶接方法を説明するための図である。 実施形態1に係るスポット溶接装置を示す図であり、スポット溶接方法を説明するための図である。 実施形態1に係るスポット溶接装置の回路構成を示す図である。 実施形態1に係るスポット溶接装置の回路構成を示す図である。 実施形態1に係るスポット溶接方法の工程を説明するためのフローチャートである。 図3のB−B線における断面図である。 図3のC−C線における断面図である。 実施形態2に係るスポット溶接装置の回路構成を示す図である。 実施形態2に係るスポット溶接装置の回路構成を示す図である。 他の実施形態に係るワークの構成を示す図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
≪車両≫
図1に、本実施形態に係る車両900の一例を示す。本明細書において、車両900及びその部品について説明を行う場合は、図1に示すように、車両900の前後方向、左右方向及び上下方向を基準とする。なお、上下方向は、図1の紙面に垂直な方向であり、当該紙面の手前側が上側、奥側が下側である。車両900の前後方向、左右方向及び上下方向は、互いに垂直な方向である。また、図示はしないが、車両900の車外側を外側、車内側を内側と称する。また、積層方向とは、後述する第1溶接点201、第2溶接点202、第3溶接点203及び挟持点205を含む近傍領域におけるワークの各部材の積層方向である。
車両900は、そのルーフ構造901として、前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレール140(構造体)と、当該ルーフサイドレール140の上側に、本実施形態に係るスポット溶接方法により接合されたルーフパネル160(第4部材)とを備える。なお、図1中の符号902,903はそれぞれ車両900のフロントガラス及びセンターピラーを示している。
ルーフサイドレール140は、図2に示すように、本実施形態に係るスポット溶接方法により互いに接合された、キャブサイドアウタ110(第1部材)と、ルーフレールレイン120(第2部材)と、ルーフレールインナ130(第3部材)とを備える。ルーフパネル160は、図3に示すように、キャブサイドアウタ110のさらに外側に接合される。なお、図3のワークの図は、図1のA−A線における断面図に相当する。
−キャブサイドアウタ−
キャブサイドアウタ110は、前後方向に延びる板状の部材である。キャブサイドアウタ110は、第1本体部111と、第1上側フランジ部112Aと、第1下側フランジ部112Bと、を有する。
第1本体部111は、車両900の外側に向かって概ね凸となるように湾曲した断面を有し、前後方向に延びている。第1上側フランジ部112A及び第1下側フランジ部112Bは、第1本体部111における上端及び下端にそれぞれ接続され、前後方向に延びる平板部分である。
−ルーフレールレイン−
ルーフレールレイン120は、キャブサイドアウタ110と同様に、前後方向に延びる板状の部材である。ルーフレールレイン120は、第2本体部121と、第2上側フランジ部122Aと、第2下側フランジ部122Bと、を有する。第2本体部121は、第1本体部111と同様に、車両900の外側に向かって概ね凸となるように湾曲した断面を有し、前後方向に延びている。第2上側フランジ部122A及び第2下側フランジ部122Bは、第2本体部121における上端及び下端にそれぞれ接続され、前後方向に延びる平板部分である。
−ルーフレールインナ−
ルーフレールインナ130は、前後方向に延びる板状の部材である。ルーフレールインナ130は、第3本体部131と、第3上側フランジ部132Aと、第3下側フランジ部132Bと、を有する。第3本体部131は、車両900の内側に向かって概ね凸となるように湾曲した断面を有し、前後方向に延びている。第3上側フランジ部132A及び第3下側フランジ部132Bは、第3本体部131における上端及び下端にそれぞれ接続され、前後方向に延びる平板部分である。
−ルーフサイドレール−
キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130は、互いに接合されることにより、前後方向に延びるパイプ型のルーフサイドレール140を形成する。ルーフサイドレール140は、車両900の側方上部の骨格を形成する部品である。第1上側フランジ部112A、第2上側フランジ部122A及び第3上側フランジ部132Aは、互いに積層され、前後方向に並ぶ複数の第1溶接点201においてスポット溶接される。そうして、第1上側フランジ部112A、第2上側フランジ部122A及び第3上側フランジ部132Aは、ルーフサイドレール140の上側フランジ接合部142Aを形成する。また、第1下側フランジ部112B、第2下側フランジ部122B及び第3下側フランジ部132Bは、互いに積層され、前後方向に並ぶ複数の第3溶接点203においてスポット溶接される。そうして、第1下側フランジ部112B、第2下側フランジ部122B及び第3下側フランジ部132Bは、ルーフサイドレール140の下側フランジ接合部142Bを形成する。上側フランジ接合部142A及び下側フランジ接合部142Bが形成された状態で、図2及び図3に示すように、第1本体部111、第2本体部121及び第3本体部131によりルーフサイドレール140の本体部141が形成される。
本体部141は、第1本体部111の内側面及び第2本体部121の外側面により形成された前後方向に延びる第1中空部143Aと、第2本体部121の内側面及び第3本体部131の外側面により形成された前後方向に延びる第2中空部143Bと、を備える。すなわち、ルーフサイドレール140は、上側フランジ接合部142A及び下側フランジ接合部142Bが形成されることにより、第1中空部143A及び第2中空部143Bを備えた閉断面構造を有する部材となる。
−ルーフパネル−
ルーフパネル160は、車両900の上面に配置される外装部材である。ルーフパネル160は、キャブサイドアウタ110の第1上側フランジ部112Aの外側面に接合される。
ルーフパネル160は、前後方向に延びる平板状の第4フランジ部161を有する。第4フランジ部161は、キャブサイドアウタ110の第1上側フランジ部112Aの外側面に、前後方向に並ぶ複数の第2溶接点202においてスポット溶接される。
−ワーク−
以下の説明において、「ワーク」の語は、以下の意味で使用する。すなわち、図2に示すように、後述するダイレクトスポット溶接工程SAにおいては、「ワーク」は、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130からなるルーフサイドレール140を意味する。また、図3に示すように、後述するインダイレクトスポット溶接工程SBにおいては、「ワーク」は、ルーフサイドレール140及びルーフパネル160からなるルーフ構造901を意味する。
<スポット溶接装置>
本実施形態に係るスポット溶接装置1は、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130間をダイレクトスポット溶接により接合した後に、キャブサイドアウタ110の外側面にルーフパネル160をインダイレクトスポット溶接により接合するための装置である。
図2〜図5に示すように、スポット溶接装置1は、第1スポット溶接部10と、第2スポット溶接部20と、を備える。第1スポット溶接部10は、第1電極11と、第2電極12と、を備える。第2スポット溶接部20は、第3電極21と、第4電極22と、を備える。第1電極11及び第2電極12の間、並びに、第3電極21及び第4電極22の間に、ワークが配置される。なお、図4及び図5では、理解を容易にするため、ルーフサイドレール140における本体部141は図示せず、ワークを単なる平板材の積層構造として記載している。
−電気回路及び電源装置−
図4及び図5に示すように、第1スポット溶接部10は、第1電極11と第2電極12とを電気的に接続するとともに第2電極12をアースする第1回路16を備える。第1回路16には、第1電源装置17が接続されている。
また、第2スポット溶接部20は、第3電極21と第4電極22とを電気的に接続するとともに第4電極22をアースする第3回路26を備える。第3回路26には、第2電源装置27が接続されている。
そして、スポット溶接装置1は、第1電極11と第3電極21とを電気的に接続するとともに第1電極11をアースする第2回路51を備える。上述の第2電源装置27は、図5に示すように、第2回路51にも接続される。
スポット溶接装置1は、第1電極11を第1回路16に接続させた状態と第2回路51に接続させた状態とを切り替え可能な第1スイッチ41(切り替え装置)を備える。また、スポット溶接装置1は、第3電極21を第3回路26に接続させた状態と第2回路51に接続させた状態とを切り替え可能な第2スイッチ42(切り替え装置)を備える。第1スイッチ41及び第2スイッチ42(以下、これらをまとめて「スイッチ41,42」と称することがある。)は、図4に示す第1状態と、図5に示す第2状態と、を切り替え可能である。図4の第1状態は、第2回路51が切断され且つ第1回路16及び第3回路26が通電可能となっている。図5の第2状態は、第1回路16及び第3回路26が切断され且つ第2回路51が通電可能となっている。図5の第2状態では、第2電極12及び第4電極22は、それぞれ他の電極から絶縁された状態である。スイッチ41,42を備えることにより、ダイレクトスポット溶接とインダイレクトスポット溶接とを単一のスポット溶接装置1を用いて行うことができる。なお、第1スポット溶接部10及び第2スポット溶接部20は、第2回路51で電気的に接続されていればよく、物理的に一体化されていても、されていなくてもよい。
また、第1電源装置17及び第2電源装置27は、図示はしないが、電極間に流れる電流量を制御する制御部等を含む。
−第1電極及び第2電極−
図2及び図3に示すように、第1電極11は、ワークの第1上側フランジ部112A側又はルーフパネル160側に配置された、円柱状の電極である。第2電極12は、ワークの第3上側フランジ部132A側に配置された円柱状の電極である。なお、第1電極11及び第2電極12の形状は円柱状に限られず、楕円柱状、多角柱状等の柱状であってもよい。
第1電極11は、ダイレクトスポット溶接工程SAにおいて、キャブサイドアウタ110の外側面における第1溶接点201に加圧接触される。また、第1電極11は、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、ルーフパネル160の外側面における第2溶接点202に加圧接触される。
第2電極12は、後述するように、第1電極11と同軸上に対向配置されている。第2電極12は、ダイレクトスポット溶接工程SAにおいて、ルーフレールインナ130の内側面における第1溶接点201に加圧接触される。また、第2電極12は、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、ルーフレールインナ130の内側面における第2溶接点202に加圧接触される。
ダイレクトスポット溶接工程SAでは、第1電極11と第2電極12との間には、ルーフサイドレール140の上側フランジ接合部142Aが、第1溶接点201において、挟持される。インダイレクトスポット溶接工程SBでは、第1電極11と第2電極12との間には、ルーフサイドレール140の上側フランジ接合部142A及びルーフパネル160が、第2溶接点202において挟持される。
図2及び図3に示すように、第2電極12は、第1電極11と物理的に一体化され、C型ガンを形成している。具体的には、図2及び図3に示すように、第2電極12は、基台15aに接続されている。基台15aは、支持部15に接続されている。支持部15の先端には、第1電極駆動手段11cが接続されている。第1電極駆動手段11cの先端には、円柱状の第1電極用ガン11bが接続されている。第1電極用ガン11bの先端には、第1電極11が接続されている。すなわち、第1電極11及び第2電極12は、基台15a、支持部15、第1電極駆動手段11c、第1電極用ガン11bとともにC型ガンを形成している。
第1電極用ガン11b及び第1電極11の中心軸は、軸心L1である。第2電極12は、第1電極11と同軸上に対向配置されている。すなわち、第1電極11と第2電極12とは同一の軸心L1を有する。
第1電極用ガン11bは、第1電極駆動手段11cの動作に伴って図2中矢印G1で示すように軸心L1方向に移動する。そして、第1電極用ガン11bの移動に伴って、第1電極11も、軸心L1方向に移動する。すなわち、第1電極11は、第1電極駆動手段11cの動作に伴って、第2電極12に近づくように移動する。そうして、第1電極11及び第2電極12は、ワークの第1溶接点201又は第2溶接点202の位置にそれぞれ外側及び内側から加圧接触される。こうして、第2電極12は、第1電極11との間で、ワークにおける第1溶接点201又は第2溶接点202を挟持する。
第1電極駆動手段11cは、特に限定されるものではないが、例えばエアシリンダによる駆動機構や、モータ駆動によるボールネジ機構、ロボットアーム等を採用することができる。なお、第2電極12側に第1電極駆動手段11cと同様の第2電極駆動手段を設ける構成としてもよい。
第1電極11は、第1電極先端面11aにおいてワークに加圧接触する。なお、第1電極先端面11aの形状は、軸心L1を中心とする円形である。第1電極先端面11aの形状は、十分な通電量を確保することができれば当該円形に限定されるものではなく、例えば軸心L1を中心とする楕円形、矩形等の形状としてよい。第1電極先端面11aの最大径は、十分な通電量を確保する観点から、例えば5mm以上16mm以下とできる。
また、第2電極12は、第2電極先端面12aにおいてワークに接触する。第2電極先端面12aの形状も、特に限定されるものではないが、第1電極先端面11aの中心と同一中心を有する円形、楕円形、矩形等の形状としてよい。第2電極先端面12aの最大径は、例えば3mm以上8mm以下としてよい。これにより、第2電極12は、第1電極11との間で確実にワークを挟持できる。なお、第2電極先端面12aの最大径は、第1電極先端面11aの最大径よりも小さいことが望ましい。これにより、第1電極先端面11aと第2電極先端面12aとによりワークを挟持したときの両電極の滑りを抑制できる。
第1電極11の加圧力は、例えば1.5kN以上6kN以下とできる。これにより、第1電極11は、ワークとの十分な接触を得ることができるとともに、第2電極12との間で確実にワークを挟持できる。
−第3電極及び第4電極−
図2及び図3に示すように、第3電極21は、ワークの第1下側フランジ部112B側に配置された、円柱状の電極である。第4電極22は、ワークの第3下側フランジ部132B側に配置された円柱状の電極である。なお、第3電極21及び第4電極22の形状は円柱状に限られず、楕円柱状、多角柱状等の柱状であってもよい。
第3電極21は、ダイレクトスポット溶接工程SAにおいて、キャブサイドアウタ110の外側面における第3溶接点203に加圧接触される。また、第3電極21は、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、ルーフパネル160の外側面における挟持点205に加圧接触される。
第4電極22は、後述するように、第3電極21と同軸上に対向配置されている。第4電極22は、ダイレクトスポット溶接工程SAにおいて、ルーフレールインナ130の内側面における第3溶接点203に加圧接触される。また、第4電極22は、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、ルーフレールインナ130の内側面における挟持点205に加圧接触される。
ダイレクトスポット溶接工程SAでは、第3電極21と第4電極22との間には、ルーフサイドレール140の下側フランジ接合部142Bが、第3溶接点203において、挟持される。インダイレクトスポット溶接工程SBでは、第3電極21と第4電極22との間には、ルーフサイドレール140の下側フランジ接合部142Bが、挟持点205において挟持される。
図2及び図3に示すように、第4電極22は、第3電極21と物理的に一体化され、C型ガンを形成している。具体的には、図2及び図3に示すように、第4電極22は、基台25aに接続されている。基台25aは、支持部25に接続されている。支持部25の先端には、第3電極駆動手段21cが接続されている。第3電極駆動手段21cの先端には、円柱状の第3電極用ガン21bが接続されている。第3電極用ガン21bの先端には、第3電極21が接続されている。すなわち、第3電極21及び第4電極22は、基台25a、支持部25、第3電極駆動手段21c、第3電極用ガン21bとともにC型ガンを形成している。
第3電極用ガン21b及び第3電極21の中心軸は、軸心L2である。第4電極22は、第3電極21と同軸上に対向配置されている。すなわち、第3電極21と第4電極22とは同一の軸心L1を有する。
第3電極用ガン21bは、第3電極駆動手段21cの動作に伴って図2中矢印G2で示すように軸心L2方向に移動する。そして、第3電極用ガン21bの移動に伴って、第3電極21も、軸心L2方向に移動する。すなわち、第3電極21は、第3電極駆動手段21cの動作に伴って、第4電極22に近づくように移動する。そうして、第3電極21及び第4電極22は、ワークの第3溶接点203又は挟持点205の位置にそれぞれ外側及び内側から加圧接触される。こうして、第4電極22は、第3電極21との間で、ワークにおける第3溶接点203又は挟持点205を挟持する。
第3電極駆動手段21cは、特に限定されるものではないが、第1電極駆動手段11cと同様に、例えばエアシリンダによる駆動機構や、モータ駆動によるボールネジ機構、ロボットアーム等を採用することができる。なお、第4電極22側に第3電極駆動手段21cと同様の第4電極駆動手段を設ける構成としてもよい。
第3電極21は、第3電極先端面21aにおいてワークに加圧接触する。なお、第3電極先端面21aの形状は、軸心L2を中心とする円形である。第3電極先端面21aの形状は、十分な通電量を確保することができれば当該円形に限定されるものではなく、例えば軸心L2を中心とする楕円形、矩形等の形状としてよい。第3電極先端面21aの最大径は、十分な通電量を確保する観点から、例えば5mm以上16mm以下とできる。
また、第4電極22は、第4電極先端面22aにおいてワークに接触する。第4電極先端面22aの形状も、特に限定されるものではないが、第3電極先端面21aの中心と同一中心を有する円形、楕円形、矩形等の形状としてよい。第4電極先端面22aの最大径は、例えば3mm以上8mm以下としてよい。これにより、第4電極22は、第3電極21との間で確実にワークを挟持できる。なお、第4電極先端面22aの最大径は、第3電極先端面21aの最大径よりも小さいことが望ましい。これにより、第3電極先端面21aと第4電極先端面22aとによりワークを挟持したときの両電極の滑りを抑制できる。
第3電極21の加圧力は、例えば1.5kN以上6kN以下とできる。これにより、第3電極21は、ワークとの十分な接触を得ることができるとともに、第4電極22との間で確実にワークを挟持できる。
<スポット溶接方法>
本実施形態に係るインダイレクトスポット溶接方法は、図6に示すように、ダイレクトスポット溶接工程SA(第1溶接工程)と、当該ダイレクトスポット溶接工程SA後に行われるインダイレクトスポット溶接工程SB(第2溶接工程)と、を備える。ダイレクトスポット溶接工程SAは、第1挟持工程S1と、第1通電工程S2とを備える。インダイレクトスポット溶接工程SBは、第2挟持工程S3と、第2通電工程S4と、を備える。
≪ダイレクトスポット溶接工程≫
−第1挟持工程−
まず、図2及び図4に示すように、第1挟持工程S1において、ワークの上側フランジ接合部142Aにおける第1溶接点201を、第1電極11及び第2電極12により挟持する。
また、ワークの下側フランジ接合部142Bにおける第3溶接点203を、第3電極21及び第4電極22により挟持する。
−第1通電工程−
そして、第1通電工程S2において、図4に示すように、スイッチ41,42を切り替えて、スポット溶接装置1の回路構成を第1状態とした上で、第1回路16及び第3回路26に通電する。
第1回路16に通電すると、第1溶接点201において、第1電極先端面11aから、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130を通って第2電極先端面12aに到達する電路C1が形成される。また、第3回路26に通電すると、第3溶接点203において、第3電極先端面21aから、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130を通って第4電極先端面22aに到達する電路C2が形成される。そうして、図2及び図4中黒丸で示すように、第1溶接点201及び第3溶接点203の各板間が接合される。
このようにして、ダイレクトスポット溶接工程SAにおいて、第1溶接点201及び第3溶接点203のダイレクトスポット溶接を行う。なお、第1電源装置17及び第2電源装置27の制御部により、第1電極11及び第3電極21の適切な加圧力を保持しつつ、適切な電流量、溶接時間を調整し、第1溶接点201及び第3溶接点203のダイレクトスポット溶接を完了する。
≪インダイレクトスポット溶接工程≫
−第2挟持工程−
次に、図3及び図5に示すように、第2挟持工程S3において、ワークのキャブサイドアウタ110の外側面にルーフパネル160の第4フランジ部161を配置させた状態で、第2溶接点202を、第1電極11及び第2電極12により挟持する。
また、ワークの下側フランジ接合部142Bにおける挟持点205を、第3電極21及び第4電極22により挟持する。
−第2通電工程−
そして、第2通電工程S4において、図5に示すように、スイッチ41,42を切り替えて、スポット溶接装置1の回路構成を第2状態とした上で、第2回路51に通電する。このとき、上述のごとく、第2電極12及び第4電極22は、他の電極から絶縁された状態となっている。
第2回路51に通電すると、第3電極先端面21aから、キャブサイドアウタ110及びルーフパネル160を通って第1電極先端面11aに到達する電路C3が形成される。そうして、図3及び図5中黒丸で示すように、第2溶接点202のキャブサイドアウタ110及びルーフパネル160間が接合される。
このようにして、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、第2溶接点202のインダイレクトスポット溶接を行う。なお、第2電源装置27の制御部により、第3電極21の適切な加圧力を保持しつつ、適切な電流量、溶接時間を調整し、第2溶接点202のインダイレクトスポット溶接を完了する。
≪作用効果≫
本実施形態に係るスポット溶接装置1及び方法は、以下を特徴とする。すなわち、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130間をダイレクトスポット溶接により接合した後に、キャブサイドアウタ110の外側面にルーフパネル160をインダイレクトスポット溶接により接合する。
4枚以上の積層された板状部材をスポット溶接により接合しようとすると、板間で溶接不良が起こりやすくなる。具体的には例えば、4枚の板状部材の材質、板厚が同種であれば、一般的には積層された板状部材の中心が最も発熱しやすいため、1枚目−2枚目間及び3枚目−4枚目間の溶接不良が発生しやすくなる。また、各板状部材の材質、板厚が異なる場合には、発熱量のバランスが崩れやすくなるため、発熱量が低くなる板間で溶接不良が発生しやすくなる。本構成によれば、3枚の板材からなるルーフサイドレール140の互いの板間の接合を第1通電工程S2においてダイレクトスポット溶接により行うから、ルーフサイドレール140の各板間の十分な接合強度を確保することができる。また、第1通電工程S2の後に、第2通電工程S4で、ルーフパネル160をキャブサイドアウタ110の外側面にインダイレクトスポット溶接するから、ルーフサイドレール140とルーフパネル160との十分な接合強度も確保することができる。そうして、ルーフ構造901の各部材間の十分な接合強度を確保することができる。また、十分な接合強度と剛性を有するルーフ構造901を備えた車両900を得ることができる。
≪第1溶接点、第2溶接点、第3溶接点及び挟持点の位置関係≫
図7は、図3のB−B線における断面図を示している。図7に示すように、第2溶接点202は、ルーフサイドレール140の上側フランジ接合部142Aの積層方向と垂直な方向において、第1溶接点201からずれた位置に配置されていることが望ましい。
第1溶接点201は、既にスポット溶接されているところである。インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、上記垂直な方向における第1溶接点201に対応する位置を第2溶接点202とすると、キャブサイドアウタ110及びルーフパネル160間等の十分な接触面積を確保することが難しい虞がある。そうすると、通電時に十分な電流量を確保し難くなる。そうして、第2溶接点202におけるインダイレクトスポット溶接が十分に進行せず、十分な接合強度が得られない虞がある。本構成によれば、第2溶接点202を上記垂直な方向において第1溶接点201からずれた位置に配置させることにより、キャブサイドアウタ110及びルーフパネル160間の十分な接触面積を確保できる。そうして、第2溶接点202における十分な接合強度を確保することができる。
また、特に、第2溶接点202は第1溶接点201の近傍であって第1溶接点201からずれた位置に配置されることがより望ましい。第1溶接点201は、既にスポット溶接されているところであるから、その近傍は、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130の上記垂直な方向におけるずれが起こりにくい。従って、第2溶接点202を第1溶接点201の近傍に配置することで、第2溶接点202を挟持するときの電極及びワークのずれを抑制できる。そうして、第2溶接点202におけるスポット溶接の精度を向上できる。
なお、スポット溶接時に、第1電極11をキャブサイドアウタ110又はルーフパネル160に加圧接触させたときの軸心L1の位置をそれぞれ第1溶接点201及び第2溶接点202の中心と定義できる。そうすると、第1溶接点201及び第2溶接点202の中心間の距離K1を、第1溶接点201及び第2溶接点202間の上記垂直な方向の距離と定義できる。距離K1は、上述の観点から、例えば5mm以上50mm以下、好ましくは10mm以上30mm以下とすることができる。
図8は、図3のC−C線における断面図を示している。図8に示すように、挟持点205は、ルーフサイドレール140の下側フランジ接合部142Bの積層方向と垂直な方向において、第3溶接点203からずれた位置に配置されていることが望ましい。第3溶接点203は、既にスポット溶接されているところである。挟持点205を第3溶接点203と同一の位置とすると、第3電極21とキャブサイドアウタ110の外側面との接触が不十分となる虞がある。そうすると、通電時に十分な電流量を確保し難くなる。そうして、第2溶接点202におけるインダイレクトスポット溶接が十分に進行せず、十分な接合強度が得られない虞がある。本構成によれば、挟持点205を上記垂直な方向において第3溶接点203からずれた位置に配置させることにより、第3電極21及びキャブサイドアウタ110間の十分な接触面積を確保できる。そうして、第2溶接点202における十分な接合強度を確保することができる。
また、特に、挟持点205は第3溶接点203の近傍であって第3溶接点203からずれた位置に配置されることがより望ましい。第3溶接点203は、既にスポット溶接されているところであるから、その近傍は、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130の上記垂直な方向におけるずれが起こりにくい。従って、挟持点205を第3溶接点203の近傍に配置することで、挟持点205を挟持するときの電極及びワークのずれを抑制できる。そうして、第2溶接点202におけるスポット溶接の精度を向上できる。
なお、スポット溶接時に、第3電極21をキャブサイドアウタ110に加圧接触させたときの軸心L2の位置をそれぞれ第3溶接点203及び挟持点205の中心と定義できる。そうすると、第3溶接点203及び挟持点205の中心間の距離K2を、第3溶接点203及び挟持点205間の上記垂直な方向の距離と定義できる。距離K2は、上述の観点から、例えば5mm以上50mm以下、好ましくは10mm以上30mm以下とすることができる。
第1溶接点201及び第3溶接点203は、ある程度互いに離間していることが望ましい。当該構成により、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、ルーフサイドレール140を構成する各板材間のずれ、電極の滑り等を抑制することができる。そうして、第2溶接点202及び挟持点205の位置決めの精度が向上できる。
また、第1溶接点201、第2溶接点202、第3溶接点203及び挟持点は、全て異なる位置に配置されていることが望ましい。なお、「異なる位置」とは、ワークの積層方向に垂直な方向において、互いに対応する位置に設けられていないことをいう。例えば、ワークの第1溶接点201において、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130の積層方向に垂直な方向における第1溶接点201に対応する位置に、第2溶接点202、第3溶接点203及び挟持点205のいずれも設けられていないことをいう。第2溶接点202、第3溶接点203及び挟持点についても同様である。第1溶接点201、第2溶接点202、第3溶接点203及び挟持点を、全て異なる位置に配置することにより、スポット溶接時における電極及びワーク間、ワークを構成する各板材間の十分な接触面積を確保することができる。そうして、スポット溶接の精度を向上でき、各板材間の接合強度が高まる。
(実施形態2)
以下、本開示に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図9及び図10に示すように、インダイレクトスポット溶接工程SBを、別のインダイレクトスポット溶接装置730により行う構成としてもよい。
具体的には、本実施形態に係るスポット溶接装置1は、ダイレクトスポット溶接装置710と、ダイレクトスポット溶接装置720と、インダイレクトスポット溶接装置730とを備える。
スポット溶接装置1が第2回路51及びスイッチ41,42を備えていないことを除けば、ダイレクトスポット溶接装置710及びダイレクトスポット溶接装置720は、それぞれ実施形態1の第1スポット溶接部10及び第2スポット溶接部20と同様の構成である。
インダイレクトスポット溶接装置730は、アース電極731と、第1対向電極732と、溶接電極733と、第2対向電極734と、第4回路71と、第4電源装置77とを備える。アース電極731は、アースされ、ルーフパネル160の外側面に加圧接触される。第1対向電極732及び第2対向電極734は、アース電極731及び溶接電極733から絶縁され、それぞれアース電極731及び溶接電極733と同軸上に対向配置されている。溶接電極733は、キャブサイドアウタ110の外側面に加圧接触される。第4回路71は、アース電極731及び溶接電極733を電気的に接続する。第4電源装置77は、上述の第1電源装置17及び第2電源装置27と同様の構成である。
図9に示すように、ダイレクトスポット溶接工程SAでは、ダイレクトスポット溶接装置710及びダイレクトスポット溶接装置720を用いて第1溶接点201及び第3溶接点203におけるダイレクトスポット溶接を行う。
また、図10に示すように、インダイレクトスポット溶接工程SBでは、インダイレクトスポット溶接装置730を用いて第2溶接点202におけるインダイレクトスポット溶接を行う。
なお、アース電極731を溶接電極、溶接電極733をアース電極としてもよい。また第1対向電極732及び第2対向電極734は、いずれかが省略されていてもよい。
インダイレクトスポット溶接装置730の各電極等の詳細な構成は、上述の第1電極11、第2電極12、第3電極21及び第4電極22と同様の構成とすることができる。
(その他の実施形態)
図4及び図5において、第1状態の回路構成は、第2電極12の代わりに第1電極11がアースされる回路構成でもよい。また、第1状態の回路構成は、第4電極22の代わりに第3電極21がアースされる回路構成でもよい。さらに、第2状態の回路構成は、第3電極21の代わりに第1電極11がアースされる回路構成でもよい。
上記実施形態では、インダイレクトスポット溶接工程SBにおいて、第2溶接点202を第1電極11及び第2電極12により挟持させる構成であったが、第1電極11がルーフパネル160の第2溶接点202に加圧接触されていれば、第2電極12は、ワークに接触していなくてもよい。なお、ワークを確実に固定する観点から、第2電極12は、上記実施形態に記載のように、ワークに接触させることが望ましい。
上記実施形態では、ダイレクトスポット溶接工程SAにおいて、第1溶接点201及び第3溶接点203の両者でダイレクトスポット溶接を行う構成であったが、第1溶接点201のみダイレクトスポット溶接を行う構成としてもよい。なお、キャブサイドアウタ110、ルーフレールレイン120及びルーフレールインナ130の接合強度を高めるとともに、第2溶接点202の位置決めを容易としてインダイレクトスポット溶接の精度を向上させる観点からは、上記実施形態のように第3溶接点203を設けることが望ましい。
上記実施形態では、車両900のルーフサイドレール140及びルーフ構造901をワークとする例について説明した。本実施形態に係るスポット溶接装置1及び方法は、当該ルーフサイドレール140及びルーフ構造901のスポット溶接に限られず、その他の部品のスポット溶接にも用いることができる。
具体的には例えば、第1部材、第2部材、第3部材及び第4部材の具体例としては、以下のものを挙げることができる。すなわち、第1部材、第2部材及び第3部材は、サイドシル、トンネルレイン、クロスメンバ、フレーム等の互いに接合され得る車両部品等である。また、第4部材は、上記車両部品にさらに接合されるアウタパネル等の部品である。また、車両部品に限らず、同様の構造を有する他の工業用部品・製品であってもよい。また、第1部材、第2部材、第3部材及び第4部材は、全て平板状の部材であってもよい。
第1部材、第2部材、第3部材及び第4部材は、通電且つ一般的にスポット溶接可能な金属製部材であればよい。具体的には例えば、鉄、鋼、アルミニウム及びこれらの合金等や表面メッキ処理された金属製部材である。
上記実施形態において、上側フランジ接合部142Aの形成、下側フランジ接合部142Bの形成及び上側フランジ接合部142Aと第4フランジ部161との接合は、スポット溶接と、例えば接着剤、リベット等による他の各種接合工法との併用により形成されてもよい。
第1溶接点201、第2溶接点202及び第3溶接点203における各板間において、一方の板材から他の板材に向かって凸状となる突起部を設けたりしてもよい。具体的には例えば、図11に示すように、第3溶接点203において、キャブサイドアウタ110からルーフレールレイン120に向かって凸状の突起部115等を設けることが挙げられる。これにより、電路が突起部を通るように制限され、溶接の起点となるナゲット形成が促進されて、効率的且つ迅速なスポット溶接が可能となる。
突起部のサイズは、特に限定されるものではないが、ナゲット形成を促進させ、溶接時間を短縮化させる観点から、例えば突起部の最大径が1mm以上5mm以下とすることができる。突起部の形成方法は、特に限定されるものではないが、プレス成形や、ポンチ打ち等により形成することができる。また、図11では、突起部115は、キャブサイドアウタ110に形成されているが、キャブサイドアウタ110の代わりにルーフレールレイン120に形成されていてもよい。
また、突起部を形成する代わりに、金属片等の別部材を配置する構成としてもよい。さらに、別の手法として、各電極の電極先端面の径を最小化してワークの各板材の通電密度を高めてもよい。
さらに、上記実施形態では直流電流を用いる構成を例に挙げて説明しているが、交流電流を用いることもできる。
本開示は、4枚積層構造のワークのスポット溶接を高品質且つ高効率で行えるスポット溶接方法、溶接装置及び車両をもたらすことができるので、極めて有用である。
1 スポット溶接装置
11 第1電極
12 第2電極
16 第1回路
21 第3電極
22 第4電極
26 第3回路
41 第1スイッチ(切り替え装置)
42 第2スイッチ(切り替え装置)
51 第2回路
110 キャブサイドアウタ(第1部材)
111 第1本体部
112A 第1上側フランジ部
112B 第1下側フランジ部
120 ルーフレールレイン(第2部材)
121 第2本体部
122A 第2上側フランジ部
122B 第2下側フランジ部
130 ルーフレールインナ(第3部材)
131 第3本体部
132A 第3上側フランジ部
132B 第3下側フランジ部
140 ルーフサイドレール(構造体)
141 本体部
142A 上側フランジ接合部
142B 下側フランジ接合部
143A 第1中空部
143B 第2中空部
160 ルーフパネル(第4部材)
161 第4フランジ部
201 第1溶接点
202 第2溶接点
203 第3溶接点
205 挟持点
C1,C2,C3 電路
L1 (第1電極及び第1電極用ガンの)軸心
L2 (第3電極及び第3電極用ガンの)軸心
SA ダイレクトスポット溶接工程(第1溶接工程)
S1 第1挟持工程
S2 第1通電工程
SB インダイレクトスポット溶接工程(第2溶接工程)
S3 第2挟持工程
S4 第2通電工程

Claims (10)

  1. 板状の第1部材、第2部材及び第3部材を積層させてなる構造体における第1溶接点をダイレクトスポット溶接により接合する第1溶接工程と、
    前記第1溶接工程後に、第2溶接点において、インダイレクトスポット溶接により、第4部材を前記第1部材の外側面に接合する第2溶接工程と、を備えた
    ことを特徴とするスポット溶接方法。
  2. 請求項1において、
    前記第2溶接点は、前記構造体の積層方向と垂直な方向において、前記第1溶接点からずれた位置に配置される
    ことを特徴とするスポット溶接方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記第1溶接工程において、前記第1溶接点及び前記第2溶接点の両者と異なる位置の第3溶接点においても、前記構造体のダイレクトスポット溶接を行う
    ことを特徴とするスポット溶接方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    前記第1部材、前記第2部材及び前記第3部材は、車両のそれぞれキャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナであり、
    前記第4部材は、前記キャブサイドアウタに接合される前記車両のルーフパネルである
    ことを特徴とするスポット溶接方法。
  5. 板状の第1部材、第2部材及び第3部材を積層させてなる構造体の各々の部材間のダイレクトスポット溶接と、該第1部材の外側面に対する第4部材のインダイレクトスポット溶接とを行うための装置であって、
    前記ダイレクトスポット溶接を行うときは前記第1部材の外側面における第1溶接点に加圧接触され、前記インダイレクトスポット溶接を行うときは、前記第4部材の外側面の第2溶接点に加圧接触される第1電極と、
    前記第1電極と同軸上に対向配置され、前記ダイレクトスポット溶接を行うときは該第1電極との間で前記第1溶接点において前記構造体を挟持するとともに、前記インダイレクトスポット溶接を行うときは該第1電極との間で前記第2溶接点において前記構造体及び前記第4部材を挟持する第2電極と、
    前記第1部材の外側面における前記第1溶接点及び前記第2溶接点から離間した位置の挟持点に加圧接触される第3電極と、
    前記第3電極と同軸上に対向配置され、該第3電極との間で前記挟持点において前記構造体を挟持する第4電極と、
    前記第1電極と前記第2電極とを電気的に接続するとともに該第1電極又は該第2電極をアースする第1回路と、
    前記第1電極と前記第3電極とを電気的に接続するとともに該第1電極又は該第3電極をアースする第2回路と、
    を備え、
    前記第1電極及び前記第2電極により前記構造体の前記第1溶接点を挟持させた状態で、前記第2回路を切断し且つ前記第1回路に通電することにより、前記第1溶接点において前記構造体をダイレクトスポット溶接し、
    前記第1部材の外側面に前記第4部材を配置させ且つ前記第1電極及び前記第2電極により前記構造体及び該第4部材の前記第2溶接点を挟持させるとともに、前記第3電極及び前記第4電極により前記挟持点を挟持させた状態で、前記第1回路を切断し且つ前記第2回路に通電することにより、前記第2溶接点において前記第1部材と前記第4部材間のインダイレクトスポット溶接を行う
    ことを特徴とするスポット溶接装置。
  6. 請求項5において、
    前記第3電極と前記第4電極とを電気的に接続するとともに該第3電極又は該第4電極をアースする第3回路をさらに備え、
    前記第1溶接点のダイレクトスポット溶接を行うときに、前記第3電極及び前記第4電極により、前記構造体における前記第1溶接点、前記第2溶接点及び前記挟持点の全てと異なる位置の第3溶接点を挟持させた状態で、前記第3回路に通電することにより、前記第3溶接点において前記構造体をダイレクトスポット溶接する
    ことを特徴とするスポット溶接装置。
  7. 請求項6において、
    前記第2回路を切断し且つ前記第1回路及び前記第3回路を通電可能とする第1状態と、前記第1回路及び前記第3回路を切断し且つ前記第2回路を通電可能とする第2状態と、を切り替え可能な切り替え装置を備えた
    ことを特徴とするスポット溶接装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つにおいて、
    前記第1部材、前記第2部材及び前記第3部材は、車両のそれぞれキャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナであり、
    前記第4部材は、前記キャブサイドアウタに接合される前記車両のルーフパネルである
    ことを特徴とするスポット溶接装置。
  9. 互いに積層され、第1溶接点において、互いにスポット溶接されたキャブサイドアウタ、ルーフレールレイン及びルーフレールインナと、
    前記キャブサイドアウタ、前記ルーフレールレイン及び前記ルーフレールインナの積層方向に垂直な方向において前記第1溶接点からずれた位置の第2溶接点で前記キャブサイドアウタにスポット溶接されたルーフパネルと、を備えた
    ことを特徴とする車両。
  10. 請求項9において、
    前記キャブサイドアウタ、前記ルーフレールレイン及び前記ルーフレールインナは、前記第1溶接点及び前記第2溶接点の両者と異なる位置の第3溶接点においてさらにスポット溶接されている
    ことを特徴とする車両。
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