JP2021023791A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】不正行為が行われた可能性の高い前扉の状態の変化のみ記憶することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】電源供給状態を問わず前扉の状態が変化した際に前扉の状態と前扉の状態が変化した時刻とを対応づけて記憶し、操作手段の操作によって記憶された前扉の状態と時刻とを時刻の新しい順に並べて一覧表示可能に表示し、記憶している前回の時刻を参照し、前回の時刻から規定時間が経過していなければ前扉の状態を問わず記憶を行わず、規定時間が経過している状態で前扉の状態が変化すると、記憶している前回の前扉の状態を参照し、前扉の状態が変化していれば前扉の状態と時刻とを前扉の状態が変化した際に記憶し、前回の時刻から規定時間が経過する前に前扉の状態が変化し規定時間の経過の際に前扉の状態が変化した状態を維持している場合は規定時間の経過の際に記憶することを特徴とする。【選択図】図9

Description

この発明は、遊技機に関するものである。
従来、前扉が開閉したことを記憶し、当該記憶した履歴データを確認可能なものが知られている(特許文献1)。
特開2003−159465号公報
しかし、前扉が開閉したことをすべて記憶すると、不正に前扉を開閉した者が不必要に前扉の開閉を行い、記憶件数を増加させて、不正行為が行われた際の前扉の開閉を見落としてしまうという問題点があった。
また、特に、記憶件数や表示件数に限度がある場合には、新しい前扉の開閉を記憶や表示するため、不正行為が行われた際の前扉の開閉自体が消去されてしまったり、表示されなかったりすることも考えられた。
そこで、本発明は、不正行為が行われた可能性の高い時間の間、前扉の状態が変化していた場合に前扉の状態が変化したことを記憶することで、不正行為が行われた可能性の高い前扉の状態の変化のみ記憶することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
本発明に係る遊技機(10)は、前面側に開口を有する筐体(12)と、開放状態から閉鎖状態へ移行することで前記開口を閉鎖する前扉(14)と、遊技機(10)の電源供給状態を問わず、前記前扉(14)の状態が変化した際に、当該前扉(14)の状態と当該前扉(14)の状態が変化した時刻とを対応づけて記憶可能な前扉状態記憶手段(330)と、操作手段の操作によって、前記前扉状態記憶手段(330)に記憶された前記前扉(14)の状態と前記時刻とを当該時刻の新しい順に並べて一覧表示可能な表示装置と、を備え、前記一覧表示では、前記時刻の新しい順に並べて表示され、予め定められた件数を超えた場合は最も古いものから表示されなくなり、前記前扉状態記憶手段(330)は、記憶している前回の前記前扉(14)の状態が変化した前記時刻を参照し、当該前回の前扉(14)の状態が変化した前記時刻から規定時間が経過していなければ当該前扉(14)の状態を問わず記憶を行わず、前記前扉(14)の状態が変化した時刻から前記規定時間が経過している状態で当該前扉(14)の状態が変化すると、記憶している前回の前記前扉(14)の状態を参照し、当該前扉(14)の状態が変化していれば、当該前扉(14)の状態と当該時刻とを当該前扉(14)の状態が変化した際に記憶し、当該前回の前扉(14)の状態が変化した時刻から前記規定時間が経過する前に当該前扉(14)の状態が変化し、当該規定時間の経過の際に前記前扉(14)の状態が当該変化した状態を維持している場合は、当該規定時間が経過した際の前記前扉(14)の状態と、当該規定時間が経過した際の時刻とを、当該規定時間の経過の際に記憶することを特徴とする。
これにより、すべての前扉(14)の状態の変化を記憶するのではなく、不正行為が行われた可能性の高い時間の間、前扉(14)の状態が変化していた場合のみ前扉(14)の状態が変化したことを記憶することで、不正行為が行われた可能性の高い前扉(14)の状態の変化のみ記憶することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
特に、記憶件数や表示件数に限度がある場合に、不正行為を行う者が不必要な前扉の開閉を繰り返すことで、不正が行われた際の記憶が消去されてしまうことや、表示されなくなることを防止することが可能となる。
また、規定時間が経過した際に速やかに記憶を行うことで、前回の前扉状態記憶手段(330)による記憶がされたタイミングから規定時間が経過する前に前扉(14)の状態が変化して、例えば、「開」になり、当該「開」の状態が規定時間を経過するまで維持されている場合に、前扉状態記憶手段(330)が記憶している状態と、現在の前扉の状態との間で、差異がある期間を最小限とすることができ、遊技店の店員が正規に行った作業に対して特に操作なく履歴を更新させることが可能となる。
また、本発明に係る遊技機(10)は、さらに、前記操作手段の操作は、少なくとも、遊技機(10)の管理者が前記前扉(14)を開放状態とした後に、当該遊技機(10)の内部に設けられた鍵穴に挿入した鍵を回転操作することであることを特徴とする。
これにより、遊技店の店員以外の遊技者が操作することができない操作を条件とすることで、不正を行う者が前扉状態記憶手段(330)に記憶されている情報を確認し難くすることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
本発明の実施の形態であって、遊技機の概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、筐体の概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機の背面側から見た外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、図4の状態から筐体内を説明するために筐体の背板を取り外した説明図である。 本発明の実施の形態であって、外部電源からの電力の流れを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、図2のメイン制御基板の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図2のサブ制御基板の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、前扉状態記憶手段による前扉の状態と時刻とを記憶するタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態であって、前扉状態表示制御手段による前扉状態記憶手段に記憶された前扉の状態と前扉の状態が変化した時刻との一覧表示の一例について説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、前扉状態記憶手段が実行する前扉の状態の変化と、前扉の状態が変化した時刻との記憶処理の典型的な一例を説明するためのフローチャートである。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1〜図5を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前面側が開放され、他の面を板状態で形成される直方体状の筐体12と、この筐体12の前面側を開閉可能に覆う前扉14とを備えている。
また筐体12の背板12aには、当該背板12aの下部側であって、後述する第2電源装置43の後方の位置に後述する第1電源装置47から延びる電源ケーブル48を外部電源(AC電源)と接続させる電源供給口12bを備える。
ここで、第2電源装置43の後方の位置は、第2電源装置43の真後ろに限定されず、斜め後方を含むものである。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、払出枚数表示器88は、後述する「有利区間」において、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)を報知するようにしている。
(区間報知ランプ90)
また、図柄表示窓部16の下方には、後述する「有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯される区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、有利区間中において、有利区間に移行してから、所定の出玉率を超え、かつ、ストップスイッチ50の押し順が表示されるまでの任意の契機、本実施の形態では、AT状態への移行時のスタートスイッチ40操作後に点灯するようにしており、「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
なお、本実施の形態にかかる区間報知ランプ90は、「有利区間」である間、常時点灯するようにしても良い。
ここで、区間報知ランプ90の点灯制御は、メイン制御基板200に搭載されている制御手段により制御されることが望ましく、有利区間を制御する有利区間制御手段260により実行する、或いは、当該点灯制御を実行する専用の区間報知制御手段を設けて実行する、ことが可能である。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
なお、筐体12内部には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRと、を有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には2枚又は3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて2枚又は3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
なお、扉開閉用スイッチ19は、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなるものに限定されず、光学センサにより扉の開閉を検知してオンとオフとなるものや、ドアキーの状態が解錠状態か施錠状態かにより扉の開閉を検知してオンとオフとなるものであっても良い。
なお、扉開閉用スイッチ19は、図2に示すように、後述するサブ制御基板300に接続されているが、これに限定されず、メイン制御基板200に接続されても良い。この場合には、後述する第1電源装置47からメイン制御基板200に電力が供給されるか、第2電源装置43の電源供給がオフになっている場合はバッテリーなどによりメイン制御基板200に電力を供給することとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する第2電源装置43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、各部品に電力を供給する第1電源装置47と、第2電源装置43と、が配置されている。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、メダルセレクタ17から流下した正規のメダルを貯留するメダルタンクと、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(第1電源装置47)
第1電源装置47は、図5に示すように、遊技機10の筐体12の外部に設けられた外部電源(図示せず)と電源ケーブル48を介して接続されるものである。
具体的には、第1電源装置47に接続された電源ケーブル48が電源供給口12bから筐体12の外部に出て、外部電源(AC電源)に接続されている。
なお、電源ケーブル48は、第1電源装置47から直接外部電源に接続される場合に限定されず、電源供給口12bに電源コネクタを備え、第1電源装置47からの電源ケーブル48は、電源コネクタに接続され、当該電源コネクタに接続される電源ケーブルが外部電源に接続されるようにしても良い。
ここで、電源ケーブル48の配置について図5を用いて説明する。
電源ケーブル48は、第2電源装置43の後方に配置される部分に屈曲部48aを備え、第2電源装置43の後方に設けられた電源供給口12bから屈曲部48aを経て第1電源装置47方向に向けて配置される。
すなわち、電源供給口12bの筐体12内部側で、当該電源供給口12bを塞ぐように備えられた第2電源装置43に沿うようにして第1電源装置47方向である右方向(図5の左方向)に屈曲される。
屈曲部48aで屈曲された電源ケーブル48は、電源供給口12bから第1電源装置47のケーブル挿入口47aまでの距離の最短距離(図5に二点鎖線で示した距離D)を超えた延伸位置48bまで配線され、延伸位置48bから折り曲げられてケーブル挿入口47aから第1電源装置47に接続される。
具体的には、図5に示すように、電源供給口12bから電源ケーブル48がそのままケーブル挿入口47aに向かわずに、ケーブル挿入口47aを右方向(図5の左方向)に通り過ぎた後、左方向(図5の右方向)に折り曲げられてクランプされ、ケーブル挿入口47aに挿入されるようにしている。
このように構成することで、第1電源装置47へ接続される電源ケーブル48に余裕を持たせることが可能となり、点検などにより誤って電源ケーブル48を強く引っ張ってしまった場合などであっても第1電源装置47が破損して人体に危険が及ぶ危険性を最小限にすることが可能となる。
後述するが、第1電源装置47は、特に、第1装置の一例であるプロジェクタ装置84やサブ制御基板300、扉開閉用スイッチ19に電力を供給するものである。
なお、第1装置はプロジェクタ装置84やサブ制御基板300、扉開閉用スイッチ19であるが、その他の警報装置であっても良いし、又、第1電源装置47が他の装置に電力を供給することを除外するものではない。
(第2電源装置43)
第2電源装置43は、第1電源装置47の近傍、具体的には、第1電源装置47の左側の隣に配置され、第1電源装置47から電力が供給されるものである。
また、第2電源装置43は、上述したように、電源供給口12bの前方の位置に配置される。
第2電源装置43には、第1電源装置47からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
すなわち、第2電源装置43は、第1電源装置47から供給された電力を、第2電源装置43に接続されている各部品に供給するか否かを設定する電源スイッチ44を備えている。
ここで、設定キースイッチ45は、鍵穴に設定キー(図示せず)を挿入し、挿入した設定キーを開店させることで操作されるものである。
後述するが、第2電源装置43は、特に、第2装置の一例であるメイン制御基板200に電力を供給する。
ここで、第2装置はメイン制御基板200に限定されず、サブ制御基板300に接続される演出用ランプ78や、スピーカー72など、第1装置に含まされる装置以外の装置が含まれる。すなわち、サブ制御基板300は、第1電源装置47からも第2電源装置43からも電力が供給されるようにされている。
なお、サブ制御基板300には、第1電源装置47からのみ電力が供給され、第2電源装置43からは電力が供給されないようにしても良い。
第2電源装置43には、第2電源装置43を冷却するファン43aを備える。
ファン43aは、第2電源装置43の内部側から通気口43bを通して外部側に送風することで第2電源装置43を冷却するものであり、送風方向下流側には、電源ケーブル48の延伸位置48bが位置するように配置されている。
なお、送風方向下流側には、電源ケーブル48の延伸位置48bが位置するように配置されている場合に限定されず、ファン43aの送風方向を電源ケーブル48の屈曲部48aに向けることで、屈曲部48aが位置するように配置しても良い。
ここで、図6を用いて電力の流れについて説明する。
まず、外部電源から第1電源装置47に電力が供給される。
第1電源装置47からは、プロジェクタ装置84、扉開閉用スイッチ19、液晶表示装置85、サブ制御基板300、第2電源装置43に電力が供給される。
第1電源装置47には、電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備えないため、外部電源に電源ケーブルが接続されている限り、これらのプロジェクタ装置84、扉開閉用スイッチ19、液晶表示装置85、サブ制御基板300、第2電源装置43に電力が供給されるようにされている。
第1電源装置47からプロジェクタ装置84に供給される電力は、プロジェクタ装置84を起動しておくために供給されるものであり、プロジェクタ装置84の起動を素早く行うことが可能となる。
なお、第2電源装置43がオフになった場合には、プロジェクタ装置84が当該オフになったことを示す信号を受信し、プロジェクタ装置84を待機状態とするようにしても良い。かかる待機状態であっても、プロジェクタ装置84への電力供給がオフになっている場合に比べ、プロジェクタ装置84が素早く起動できる。
また、第1電源装置47から扉開閉用スイッチ19、液晶表示装置85に供給される電力は、第2電源装置43の電源スイッチが切られた状態、特に遊技店の営業時間外の夜間などであっても、前扉の開閉を検知することが可能となる。
第1電源装置47からサブ制御基板300に供給される電力は、主として、サブ制御基板300のCPU、ROM、RAMなどに供給されるものであり、後述する前扉状態記憶手段330、前扉状態表示制御手段340の処理を実行することが可能となる。
なお、サブ制御基板300のうち、後述する前扉状態記憶手段330、前扉状態表示制御手段340の処理を実行するCPUやROM、RAMのみを第1電源装置47から電力が供給されるようにすることで、常時給電した場合であってもサブ制御基板300のすべてに常時給電する場合に比べ、最小限の消費電力により前扉14の状態の変化を24時間監視することが可能となる。
また、第2電源装置43からは、メイン制御基板200に電力が供給される。そして、メイン制御基板200からリールユニット60や、各種のスイッチ(スタートスイッチ40、ストップスイッチ50など)やセンサ(投入センサ92など)、サブ制御基板300などに電力が供給される。
ここで、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ供給される電力は、主として、演出用ランプ78やスピーカー72などに供給されるものである。
なお、第2電源装置43からメイン制御基板200を介さず、電力が供給される装置があっても良い。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には3個の回転リール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各回転リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数の回転リール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施の形態では3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。
本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の中段を結んだライン、の1本である。
なお、有効ライン86として、1ラインを示したが、これに限定されず、2〜5ライン、或いはV字形や山形を含めて6ライン以上としても良い。
また、遊技状態(ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態)を問わず1ラインとしたが、これに限定されず、遊技状態で有効ライン86の数を変えるようにしても良いし、又、メダルの投入枚数(賭け数)で有効ライン86の数を変えるようにしても良い。
また、図示しないが、左回転リール64、中回転リール66及び右回転リール68の表面には、「赤セブン」、「青セブン」、「バー」、「リプレイ」、「ベル」、「チェリー」などの複数の種々の図柄61が形成されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。
(演出装置70)
前記前扉14と前記筐体12には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、上述したバックランプ67、スピーカー72、演出用ランプ78、プロジェクタ装置84、液晶表示装置85とを備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(プロジェクタ装置84)
前記プロジェクタ装置84は、第1装置の一例であり、スクリーン(図示せず)に画像を投影することが可能なものである。
なお、プロジェクタ装置84を用いて行われる種々の演出をプロジェクタ装置84以外の表示装置、例えば、液晶表示装置、ドット表示器や、演出用の回転リールや、ランプなどを用いて行うようにしても良い。
また、プロジェクタ装置84は、図示しないが、後述するサブ制御基板300の演出制御手段320による制御に基づいて画像を投影する投影装置を備えている。
プロジェクタ装置84では、演出制御手段320により投影装置に送出された映像等を投影装置がスクリーンに対して照射することによって、スクリーンに画像が表示されることとなっている。
具体的には、投影装置は、図示しないが、投影レンズと、液晶パネルと、光源ランプとを備えている。
液晶パネルには、演出制御手段320から所定の投影情報(例えば、キャラクターの画像)が送られ、液晶パネルにその投影情報に基づく画像が表示される。
そして、投影情報は、光源ランプにより投影レンズを介して拡大されてスクリーンに表示される。これらの工程によって、拡大された所定の投影情報に基づく画像がスクリーンに投影されることとなっている。
(液晶表示装置85)
図柄表示窓部16の左側には、表示装置、例えば液晶表示装置85を備える。
液晶表示装置85は、後述する前扉状態表示制御手段340の制御にもとづいて、操作手段の操作によって後述する前扉状態記憶手段330に記憶された前扉14の状態と時刻とを、当該時刻の新しい順に並べて一覧表示可能な表示装置の一例である。
なお、液晶表示装置85は、図柄表示窓部16の左側に備えられる場合に限定されない。また、操作手段の操作によって前扉状態記憶手段に記憶された前扉14の状態と時刻とは、図柄表示窓部16の左側に備えられる液晶表示装置85に表示する場合に限定されず、プロジェクタ装置84に表示するようにしても良い。
(制御装置100)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、主制御装置の一例であり遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300とを備えている。
なお、メイン制御基板200とサブ制御基板300との間は、メイン制御基板200への不正操作を防止するために、メイン制御基板200からサブ制御基板300への一方向の通信により行われ、サブ制御基板300からメイン制御基板200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御基板200は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、ベットスイッチ32、精算スイッチ36の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及びホッパーユニット24の作動を制御する。サブ制御基板300は、メイン制御基板200から信号を入力し、プロジェクタ装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御基板300の出力側には、演出装置70としてのプロジェクタ装置84、スピーカー72、演出用ランプ78、液晶表示装置85の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御基板200を有するメイン基板と、サブ制御基板300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御基板200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御基板300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
また、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定される場合に限定されず、他の場所、例えば、リールユニット60の下側等に固定するようにしても良い。
また、リールユニット60の下側に固定した場合は、サブ基板ケースにサブ制御基板300を冷却するファンを備えさせ、当該ファンの送風方向下流側に電源ケーブル48の延伸位置48bや屈曲部48aが配置されるようにしても良い。
メイン制御基板200及びサブ制御基板300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。また、外部集中端子板18からホールコンピュータに送信されるデータとしては、例えば、扉開閉用スイッチ19がオフとなった信号(前扉14が解放されたことを示す信号)などがある。なお、かかる扉開閉用スイッチ19がオフとなった信号は、第2電源装置43の電源スイッチ44がオフとなっている間は、送信されないようにしている。
(メイン制御基板200)
メイン制御基板200は、図7に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、有利区間制御手段260及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、有利区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、メイン制御基板200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
上述したように、遊技状態に応じて規定の賭け数が設定されると、有効ライン86(図1参照)が設定される。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(設定値1〜設定値6)設定されており、設定値によって当選確率の差がある役については、設定値1が最も低く、設定値6が最も高くなるように設定されている。
なお、設定値の段階は、6段階に限定されず、6段階未満の段階や7段階以上であっても良い。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。
役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン基板のROM上に記憶されている。
役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、図示しないが、大別すると、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)、リプレイ役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆる再遊技役)、小役(メダルの払い出しを伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(払出制御手段240)
払出制御手段240は、メイン制御基板200が備える手段であり、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
(遊技制御手段250)
遊技制御手段250は、メイン制御基板200が備える手段であり、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図7に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技状態制御手段251)
ノーマル遊技状態制御手段251は、ノーマル遊技状態を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄62の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
(ボーナス遊技状態制御手段253)
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」を制御するものである。ここで、ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
ボーナス遊技状態には、「RBB1」と、「RBB2」とがある。ここで、「RBB1」はいわゆる「RBB」が連続作動し、所定の枚数、例えば40枚を超えるメダルの払い出しで終了する。また、「RBB2」はいわゆる「RBB」が連続作動し、所定の枚数、例えば312枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、メイン制御基板200が備える手段であり、ストップスイッチ50の操作態様を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、有利区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」へ移行させる。
なお、役抽選により予め定められた役に当選することにより、非有利区間から有利区間へ移行する場合に限定されず、当該役に当選することを契機に実行される抽選(有利区間移行抽選)により、有利区間へ移行することが決定された場合に移行するようにしても良い。
(送信手段270)
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
(サブ制御基板300)
サブ制御基板300は、図8に示すように、受信手段310、演出制御手段320、前扉状態記憶手段330、前扉状態表示制御手段340の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、演出制御手段320は、サブ制御基板300ではなく、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、サブ制御基板300は、メイン制御基板200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御基板300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、プロジェクタ装置84を駆動するための表示制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(受信手段310)
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信するものである。
(演出制御手段320)
演出制御手段320は、主として、演出装置70を用いた遊技機10の演出を制御するものである。
また、演出制御手段320は、有利区間の間、メイン制御基板200の有利区間制御手段260からストップスイッチ50の押し順を報知させるコマンドを受信した場合に当該ストップスイッチ50の押し順を報知させる演出を実行する。
具体的には、各ストップスイッチ50の位置(詳しくは各ストップスイッチ50に対応する回転リール62の位置)と対応するプロジェクタ装置84の画面に、押し順を示す複数の画像又は映像(例えば「1」「2」「3」)を表示することで押し順を報知する。その後、前記押し順を示す画像又は映像は、ストップスイッチ50が操作される度に、当該操作されたストップスイッチ50の位置に対応する部分が消去(又は順序を示さない画像に変更)される。
(前扉状態記憶手段330)
前扉状態記憶手段330は、遊技機の電源供給状態、具体的には、第2電源装置43がオンかオフかを問わず、前扉14の状態が変化した際に、当該前扉14の状態(開か閉か)と当該前扉14の状態が変化した時刻とを対応づけて記憶可能なものである。
ここで、後述するように、前扉状態記憶手段330により記憶される時刻は、前扉14の状態が変化した時刻である場合と、前扉14の状態が変化した後の前回の前扉14の状態が変化した時刻から規定時間、例えば2分、が経過した際の時刻である場合とが含まれる。
前扉状態記憶手段330は、記憶している前回の前扉14の状態が変化した時刻を参照し、当該前回の前扉14の状態が変化した時刻から規定時間が経過していなければ当該前扉14の状態を問わず記憶を行わないようにしている。
すなわち、規定時間、例えば2分、を経過しない短時間での複数回の前扉14の開閉では、記憶しないようにしている。
ここで、前回の前扉14の状態が変化した時刻が記憶されていない場合、すなわち、RAMクリアなどにより前扉状態記憶手段330の記憶がない場合は、規定時間の経過を問わず、初めて前扉14の状態が変化した時刻を記憶するようにしている。
また、前扉状態記憶手段330は、前回の前扉14の状態を記憶した時刻を参照し、前扉14の状態が変化した時刻から規定時間が経過している状態で当該前扉14の状態が変化すると、記憶している前回の前扉14の状態を参照し、当該前扉14の状態が変化していれば、当該前扉14の状態と当該時刻とを当該前扉14の状態が変化した際に記憶するようにしている。
すなわち、前扉14の状態が変化した際の時刻が、規定時間が経過している場合は、当該規定時間が経過した際に記憶するようにしている。
また、前扉状態記憶手段330は、記憶している前回の前扉14の状態が変化した時刻を参照し、当該前回の前扉14の状態が変化した時刻から規定時間が経過する前に当該前扉14の状態が変化し、当該規定時間の経過の際に前扉14の状態が当該変化した状態を維持している場合は、当該規定時間の経過の際に記憶するようにしている。
すなわち、規定時間が経過した際の前扉14の状態が変化している場合は、当該規定時間が経過した際に記憶するようにしている。
ここで、後述するが、前扉状態表示制御手段340により液晶表示装置85に表示される前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とは、例えば、10件分であるが、10件分を超えた前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とは、液晶表示装置85に表示されないが、前扉状態記憶手段330から消去せず、そのまま記憶していても良い。
(前扉状態表示制御手段340)
前扉状態表示制御手段340は、操作手段の操作によって、前扉状態記憶手段330により記憶された前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを液晶表示装置85を用いて時刻の新しい順に並べて一覧表示させるものである。
かかる一覧表示では、時刻の新しい順に並べて表示され、予め定められた件数、例えば10件分、を超えた場合は最も古いものから表示しないようにしている。
なお、予め定められた件数は、10件に限定されず、又、1ページ目に表示可能な件数を10件分に、2ページ目に更に10件分を表示可能とするなど、ページを分けるように表示しても良い。
また、操作手段の操作は、少なくとも、遊技機10の管理者(例えば、遊技機10が設置された遊技店の店員)が前記前扉を開放状態とした後に、当該遊技機10の内部に設けられた鍵穴(例えば、設定キースイッチ45)に挿入した鍵(例えば、設定キー)を回転操作することであるが、これに限定されず、遊技者が操作することができない操作手段の操作であれば良い。
また、前扉状態表示制御手段340による前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを液晶表示装置85に表示させるタイミングは、前扉状態記憶手段330により前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻が記憶された際に行われるが、これに限定されない。
例えば、前扉状態表示制御手段340により液晶表示装置85に前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを表示させている状態から、遊技店の店員による何らかの操作により、液晶表示装置85に他の情報、例えば、役抽選の設定値を変更した履歴の情報を表示させる状態に変更した際に、前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを表示することが許可され、再度、前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを液晶表示装置85に表示させる際に反映するようにしても良い。
また、例えば、前扉状態表示制御手段340により液晶表示装置85に前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを表示させている状態から、遊技店の店員により遊技が可能な状態に変更した際に、前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを表示することが許可され、再度、前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを液晶表示装置85に表示させる際に反映するようにしても良い。
このように、液晶表示装置85への表示を前扉状態記憶手段330による記憶のタイミングより遅くすることで、不正を行う者が前扉状態記憶手段330に記憶されている情報を確認し難くすることが可能となる。
(前扉状態記憶手段による前扉の状態と時刻との記憶の一例)
つぎに、図9を用いて、前扉状態記憶手段330による前扉14の状態と時刻との記憶の一例について説明する。
図9は、前扉状態記憶手段330による前扉14の状態と時刻とを記憶するタイミングを示すタイミングチャートである。
図9では、前扉14の状態が閉じている「閉」の状態で前扉状態記憶手段330による記憶がされている状態を示している。また、図9の下方向の矢印は、前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングを示している。また、図9の左右方向の矢印は、前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングからの規定時間、例えば2分、の経過を示している。
まず、図9(a)は、前回の前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングから規定時間が経過する前に前扉14の状態が変化して「開」になり、当該「開」の状態が規定時間を経過するまで維持されている場合を示している。この場合には、規定時間が経過した時点で前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態から変化している(閉と開)ため、規定時間の経過の際に前扉状態記憶手段330により、前扉14の状態と当該規定時間が経過した際の時刻とが記憶される。
図9(b)は、前回の前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングから規定時間が経過する前に前扉14の状態が変化して「開」になり、当該「開」の状態が規定時間を経過するまで維持されず、規定時間が経過した際は「閉」の状態となっている場合を示している。この場合には、規定時間が経過した時点で前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態から変化していない(閉と閉)ため、前扉状態記憶手段330により前扉14の状態と当該規定時間が経過した際の時刻とが記憶されることはない。また、図9(b)では、前扉状態記憶手段330による記憶がされないことを「×」として示している。
図9(c)は、前回の前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングから規定時間が経過する前に前扉14の状態が複数回変化して「開」、「閉」、「開」、「閉」、「開」、「閉」、「開」になり、当該最後の「開」の状態が規定時間を経過するまで維持されている場合を示している。この場合には、規定時間が経過した時点で前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態から変化している(閉と開)ため、前扉状態記憶手段330により前扉14の状態と当該規定時間が経過した際の時刻とが記憶される。
図9(d)は、前回の前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングから規定時間が経過するまでは前扉14の状態が変化せず、規定時間の経過後、前扉14の状態が変化して「開」になった場合を示している。この場合には、規定時間が経過した時点で前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態から変化していない(閉と閉)が、その後前扉14の状態から変化した(閉と開)ため、前扉状態記憶手段330により前扉14の状態と当該前扉14の状態が変化した際の時刻とが記憶される。
かかる図9に示すように、すべての前扉14の状態の変化を記憶するのではなく、不正行為が行われた可能性の高い時間の間、前扉14の状態が変化していた場合のみ、前扉14の状態が変化したことを記憶することで、不正行為が行われた可能性の高い前扉14の状態の変化のみ記憶することが可能な遊技機10を提供することができる。
特に、記憶件数や表示件数に限度がある場合に、不正行為を行う者が不必要な前扉の開閉を繰り返すことで、不正が行われた際の記憶が消去されてしまうことや、表示されなくなることを防止することが可能となる。
また、規定時間が経過した際に速やかに記憶を行うことで、図9(a)のように前回の前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングから規定時間が経過する前に前扉14の状態が変化して「開」になり、当該「開」の状態が規定時間を経過するまで維持されている場合に、前扉状態記憶手段330が記憶している状態と、現在の前扉の状態との間で、差異がある期間を最小限とすることができ、遊技店の店員が正規に行った作業に対して特に操作なく履歴を更新させることが可能となる。
(前扉状態表示制御手段による表示の一例)
つぎに、図10を用いて、前扉状態表示制御手段340による前扉状態記憶手段330に記憶された前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻との一覧表示の一例について説明する。
前扉状態表示制御手段340は、液晶表示装置85に、前扉状態記憶手段330に記憶された前扉14の状態と、前扉14の状態が変化した時刻とを図10に示すように一覧表示する。
ここで、液晶表示装置85には、時刻の新しい順に並べて表示される。
そして、予め定められた件数、例えば、10件、を超えた場合は古いものから表示されなくなる。
例えば、最も上に表示されるNO「1」が、最も時刻の新しいものとなり、最も下に表示されるNO「10」が、最も時刻の古いものとなる。
そして、次に前扉状態記憶手段330が前扉14の状態と前扉14の状態が変化した時刻とを記憶した場合は、最も上に表示されていたNO「1」が、2番目のNO「2」の位置に移動し、最も下に表示されていたNO「10」は表示されなくなる。
なお、前扉状態記憶手段330は、NO「1」が記憶される際には、前回のNO「2」の前扉14の状態と時刻とを参照して、前扉14の状態が変化しているか否か、規定時間が経過しているか否かが判定され、前扉14の状態が変化しており、規定時間が経過している場合に、NO「1」を記憶する。
ここで、図10に示す例を、上述した図9に示す例に当てはめると、NO「5」を記憶する際の例(NO「6」からNO「5」の場合)が、図9(a)か(c)の例であり、その他は、図9(d)の例である。
(図11を用いた前扉状態記憶手段による記憶処理の流れの説明)
図11に示すフローチャートに基づいて、前扉状態記憶手段330が実行する前扉14の状態の変化と、前扉14の状態が変化した時刻との記憶処理の典型的な一例について説明する。
ステップS20において、サブ制御基板300により、扉開閉用スイッチ19の操作があったか否か、すなわち、扉開閉用スイッチ19がオン(閉)からオフ(開)又はオフ(開)からオン(閉)になったか否かが判定される。扉開閉用スイッチ19の操作があったと判定された場合は、次のステップS21に進み、扉開閉用スイッチ19の操作があったと判定されない場合は、再度ステップS20となる。
ステップS21において、前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態が変化した時刻から規定時間、例えば、2分、が経過しているか否かが判定される。規定時間が経過していると判定された場合は、次のステップS22に進み、規定時間が経過していると判定されない場合は、再度ステップS21となる。
ステップS22において、前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態から今回のステップS20において判定された扉開閉用スイッチ19の操作により前扉14の状態が変化したか否かが判定される。すなわち、前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態がオン(閉)の場合にオフ(開)となったか、前回の前扉状態記憶手段330により記憶されている前扉14の状態がオフ(開)の場合にオン(閉)となったか否かが判定される。前扉14の状態が変化したと判定された場合は次のステップS23に進み、前扉14の状態が変化したと判定されない場合は、再度ステップS22となる。
なお、ここで、ステップS21の処理とステップS22の処理とは、現在の前扉の状態を常に記憶しておくようにすることで、処理の順番が逆、すなわち、ステップS22の処理を先に実行し、ステップS21の処理をステップS22の処理を実行した後に実行するようにしても良い。
ステップS23において、前扉状態記憶手段330により前扉14の状態と時刻とが記憶される。そして、処理を終了する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
以上のように、本発明では、以下の効果を奏する。
本発明は、すべての前扉(14)の状態の変化を記憶するのではなく、不正行為が行われた可能性の高い時間の間、前扉14の状態が変化していた場合のみ前扉14の状態が変化したことを記憶することで、不正行為が行われた可能性の高い前扉14の状態の変化のみ記憶することが可能な遊技機10を提供することができる。
特に、記憶件数や表示件数に限度がある場合に、不正行為を行う者が不必要な前扉の開閉を繰り返すことで、不正が行われた際の記憶が消去されてしまうことや、表示されなくなることを防止することが可能となる。
また、規定時間が経過した際に速やかに記憶を行うことで、図9(a)のように前回の前扉状態記憶手段330による記憶がされたタイミングから規定時間が経過する前に前扉14の状態が変化して「開」になり、当該「開」の状態が規定時間を経過するまで維持されている場合に、前扉状態記憶手段330が記憶している状態と、現在の前扉の状態との間で、差異がある期間を最小限とすることができ、遊技店の店員が正規に行った作業に対して特に操作なく履歴を更新させることが可能となる。
また、本発明は、さらに、遊技店の店員以外の遊技者が操作することができない操作を条件とすることで、不正を行う者が前扉状態記憶手段330に記憶されている情報を確認し難くすることが可能な遊技機10を提供することができる。
10 遊技機 12 筐体
12a 背板 12b 電源供給口
14 前扉
16 図柄表示窓部 17 メダルセレクタ
18 外部集中端子板 19 扉開閉用スイッチ
20 上パネル 22 下パネル
24 ホッパーユニット 26 メダル受け皿
28 メダル払出口 30 操作部
32 ベットスイッチ 34 マックスベットスイッチ
35 シングルベットスイッチ 36 精算スイッチ
38 メダル投入口 40 スタートスイッチ
42 演出用ボタンスイッチ 43 第2電源装置
43a ファン 43b 通気口
44 電源スイッチ 45 設定キースイッチ
46 設定変更スイッチ 47 第1電源装置
47a ケーブル挿入口 48 電源ケーブル
48a 屈曲部 48b 延伸位置
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 プロジェクタ装置 85 液晶表示装置
86 有効ライン 87 クレジット表示器
88 払出枚数表示器 89 設定表示器
90 区間報知ランプ 92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ 100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 ボーナス遊技状態制御手段 260 有利区間制御手段
270 送信手段 300 サブ制御基板
310 受信手段 320 演出制御手段
330 前扉状態記憶手段 340 前扉状態表示制御手段
従来、遊技機には1つの電源装置が設けられており、当該電源装置のスイッチをオフにすると、すべての機能がオフになり、最低限の機能のみ内蔵電池で駆動させていた(特許文献1)。
特開2006−436号公報
そこで、本発明は、常時給電可能な電源装置を追加することで、遊技機の設計自由度を減退することなく、常時給電することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
本発明に係る遊技機は、遊技機の筐体の外部に設けられた外部電源と電源ケーブルを介して接続される第1電源装置と、前記第1電源装置の近傍に配置され、当該第1電源装置から電力が供給される第2電源装置と、を備え、前記電源ケーブルは、前記電源ケーブルを前記外部電源と接続させる電源供給口から前記第1電源装置に前記電源ケーブルが接続される接続位置までの経路において、前記電源供給口と前記接続位置との最短距離を超えた延伸位置まで配線され、当該延伸位置で前記筐体に止められると共に、当該延伸位置で折り返される折り返し部を備え、当該折り返し部を経て前記第1電源装置に接続され、前記第1電源装置には、前記外部電源からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備えず、前記第2電源装置には、前記第1電源装置からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備え、前記第2電源装置の前記電源スイッチがオフとなっている間は、前扉が閉じているか否かを検知するための扉開閉用スイッチの状態変化信号が遊技機外部へ送信されないことを特徴とする。
また、本発明に係る遊技機は、遊技機の筐体の外部に設けられた外部電源と電源ケーブルを介して接続される第1電源装置と、前記第1電源装置の近傍に配置され、当該第1電源装置から電力が供給される第2電源装置と、を備え、前記電源ケーブルは、前記電源ケーブルを前記外部電源と接続させる電源供給口から前記第1電源装置に前記電源ケーブルが接続される接続位置までの経路において、前記電源供給口と前記接続位置との最短距離を超えた延伸位置まで配線され、当該延伸位置で前記筐体に止められると共に、当該延伸位置で折り返される折り返し部を備え、当該折り返し部を経て前記第1電源装置に接続され、前記第1電源装置には、前記外部電源からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備えず、前記第2電源装置には、前記第1電源装置からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備え、前記第1電源装置により生成された電力が供給される第1装置と、前記第2電源装置により生成された電力が供給される第2装置と、を備え、前記第1装置には、回転リールのリール駆動モータは含まれず、前記第2装置には、前記リール駆動モータが含まれることを特徴とする。
また、本発明に係る遊技機は、遊技機の筐体の外部に設けられた外部電源と電源ケーブルを介して接続される第1電源装置と、前記第1電源装置の近傍に配置され、当該第1電源装置から電力が供給される第2電源装置と、を備え、前記電源ケーブルは、前記電源ケーブルを前記外部電源と接続させる電源供給口から前記第1電源装置に前記電源ケーブルが接続される接続位置までの経路において、前記電源供給口と前記接続位置との最短距離を超えた延伸位置まで配線され、当該延伸位置で前記筐体に止められると共に、当該延伸位置で折り返される折り返し部を備え、当該折り返し部を経て前記第1電源装置に接続され、前記第1電源装置には、前記外部電源からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備えず、前記第2電源装置には、前記第1電源装置からの電源供給のオンとオフとを切り替える電源スイッチを備え、遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板を備え、前記サブ制御基板へは前記第1電源装置及び前記第2電源装置の両方から電力が供給されることを特徴とする。
本発明に係る遊技機(10)は、前面側に開口を有する筐体(12)と、開放状態から閉鎖状態へ移行することで前記開口を閉鎖する前扉(14)と、遊技機(10)の電源供給状態を問わず、前記前扉(14)の状態が変化した際に、当該前扉(14)の状態と当該前扉(14)の状態が変化した時刻とを対応づけて記憶可能な前扉状態記憶手段(330)と、操作手段の操作によって、前記前扉状態記憶手段(330)に記憶された前記前扉(14)の状態と前記時刻とを当該時刻の新しい順に並べて一覧表示可能な表示装置と、を備え、前記一覧表示では、前記時刻の新しい順に並べて表示され、予め定められた件数を超えた場合は最も古いものから表示されなくなり、前記前扉状態記憶手段(330)は、記憶している前回の前記前扉(14)の状態が変化した前記時刻を参照し、当該前回の前扉(14)の状態が変化した前記時刻から規定時間が経過していなければ当該前扉(14)の状態を問わず記憶を行わず、前記前扉(14)の状態が変化した時刻から前記規定時間が経過している状態で当該前扉(14)の状態が変化すると、記憶している前回の前記前扉(14)の状態を参照し、当該前扉(14)の状態が変化していれば、当該前扉(14)の状態と当該時刻とを当該前扉(14)の状態が変化した際に記憶し、当該前回の前扉(14)の状態が変化した時刻から前記規定時間が経過する前に当該前扉(14)の状態が変化し、当該規定時間の経過の際に前記前扉(14)の状態が当該変化した状態を維持している場合は、当該規定時間が経過した際の前記前扉(14)の状態と、当該規定時間が経過した際の時刻とを、当該規定時間の経過の際に記憶することを特徴とする。

Claims (2)

  1. 前面側に開口を有する筐体と、
    開放状態から閉鎖状態へ移行することで前記開口を閉鎖する前扉と、
    遊技機の電源供給状態を問わず、前記前扉の状態が変化した際に、当該前扉の状態と当該前扉の状態が変化した時刻とを対応づけて記憶可能な前扉状態記憶手段と、
    操作手段の操作によって、前記前扉状態記憶手段に記憶された前記前扉の状態と前記時刻とを当該時刻の新しい順に並べて一覧表示可能な表示装置と、を備え、
    前記一覧表示では、前記時刻の新しい順に並べて表示され、予め定められた件数を超えた場合は最も古いものから表示されなくなり、
    前記前扉状態記憶手段は、
    記憶している前回の前記前扉の状態が変化した前記時刻を参照し、
    当該前回の前扉の状態が変化した前記時刻から規定時間が経過していなければ当該前扉の状態を問わず記憶を行わず、
    前記前扉の状態が変化した時刻から前記規定時間が経過している状態で当該前扉の状態が変化すると、記憶している前回の前記前扉の状態を参照し、当該前扉の状態が変化していれば、当該前扉の状態と当該時刻とを当該前扉の状態が変化した際に記憶し、
    当該前回の前扉の状態が変化した時刻から前記規定時間が経過する前に当該前扉の状態が変化し、当該規定時間の経過の際に前記前扉の状態が当該変化した状態を維持している場合は、当該規定時間が経過した際の前記前扉の状態と、当該規定時間が経過した際の時刻とを、当該規定時間の経過の際に記憶することを特徴とする遊技機。
  2. 前記操作手段の操作は、少なくとも、遊技機の管理者が前記前扉を開放状態とした後に、当該遊技機の内部に設けられた鍵穴に挿入した鍵を回転操作することであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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