JP2021023078A - ブラシレスモータ - Google Patents

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JP2021023078A JP2019140003A JP2019140003A JP2021023078A JP 2021023078 A JP2021023078 A JP 2021023078A JP 2019140003 A JP2019140003 A JP 2019140003A JP 2019140003 A JP2019140003 A JP 2019140003A JP 2021023078 A JP2021023078 A JP 2021023078A
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義康 井上
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Abstract

【課題】コストアップを抑制しつつ、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方と、シャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方の二通りの使い方を実現できるブラシレスモータを提供する。【解決手段】モータ10において、軸受収容部70の内側には、軸方向一方側に開口する第一凹部80と、軸方向他方側に開口する第二凹部82とが形成されている。第一凹部80には、第一玉軸受28が収容され、第二凹部82には、第二玉軸受30が収容されている。第一凹部80は、第一凹部80の底面と第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の一方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有し、第二凹部82は、第二凹部82の底面と第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の他方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシレスモータに関する。
近年、小型航空機(少人数向け小型モビリティ)や無人航空機(UAV)、ドローン、飛行ロボットなどに代表される電動航空機(以下、飛行機器)は、点検・測量・農業・輸送・防災・乗用など、多岐にわたる用途が見込まれている。
これらに使われる飛行機器用のモータは、主に電池による限られた電力で駆動される方式が多い。飛行機器の価値である、長時間飛行、積載量増加、運動性向上(強風での制御安定)を高めるために、飛行機器用のモータには、軽量・高出力・高効率・自己風圧による高い冷却性能が重視される。
さらに、飛行機器用のモータには、モータ自体が飛行機器の自重を支えるための支持剛性や、多少のプロペラのアンバランスが生じても回転軸がぶれないように支えるなどの耐振剛性も要求される。現在の多くの飛行機器用のモータは、構造を簡素にしつつ高い軸剛性を得るために、玉軸受の軸方向位置を定寸固定するものが主流である。
このようなモータにおいては、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属製のベース部材とこのベース部材に支持される鉄やステンレス製のシャフトとの組合せにおいて、モータが連続作動し高温状態になった場合には、アルミニウムと鉄の線膨張(熱膨張)の差から、シャフトを支持する一対の玉軸受に軸方向への負荷が加わる虞がある。一方、低温状態になった場合には、低温によるベース部材とシャフトとの収縮差によって、玉軸受の軸方向の固定にガタが生じるため、シャフトの軸剛性が低下する虞がある。
ここで、特許文献1に記載の技術では、一対の玉軸受のうち一方の玉軸受に対してウェーブワッシャが適用されている。このウェーブワッシャは、一方の玉軸受に対し軸方向一方側に予圧力を付与する構成とされている。
しかしながら、飛行機器用のモータについては、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方と、これとは天地逆でシャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方の二通りの使い方をすることが想定される。
したがって、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方を想定して、一対の玉軸受のうち一方の玉軸受に対してのみウェーブワッシャを適用した飛行機器用のモータについて、シャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定した場合、プロペラが発生する軸方向他方側への推力によってウェーブワッシャが圧縮変形され、ウェーブワッシャ等が破損したり摩耗したりする虞がある。
そこで、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方を想定して、一対の玉軸受のうち一方の玉軸受に対してウェーブワッシャを適用したモータと、シャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方を想定して、一対の玉軸受のうち他方の玉軸受に対してウェーブワッシャを適用したモータの二種類のモータを用意することが考えられる。しかしながら、この場合には、コストアップになる。
特開2017−034933号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、コストアップを抑制しつつ、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方と、シャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方の二通りの使い方を実現できるブラシレスモータを提供することを目的とする。
請求項1に記載のブラシレスモータは、環状のステータと、前記ステータを収容するロータハウジングを有するロータと、前記ロータハウジングに固定されたシャフトと、前記ステータの内側に挿入された筒状の軸受収容部を有するベース部材と、を備え、前記軸受収容部の内側には、前記軸受収容部の軸方向一方側に開口する第一凹部と、前記軸受収容部の軸方向他方側に開口する第二凹部とが形成され、前記第一凹部には、内側に前記シャフトが挿入された第一玉軸受が収容され、前記第二凹部には、内側に前記シャフトが挿入された第二玉軸受が収容され、前記第一凹部は、前記第一凹部の底面と前記第一玉軸受との軸方向間にバネワッシャ及びカラーの一方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有し、前記第二凹部は、前記第二凹部の底面と前記第二玉軸受との軸方向間に前記バネワッシャ及び前記カラーの他方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有する。
このブラシレスモータによれば、第一凹部は、第一凹部の底面と第一玉軸受との軸方向間にバネワッシャ及びカラーの一方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有しており、第二凹部は、第二凹部の底面と第二玉軸受との軸方向間にバネワッシャ及びカラーの他方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有している。
したがって、例えば、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方をする場合には、第一凹部の底面と第一玉軸受との軸方向間にバネワッシャを挿入し、第二凹部の底面と第二玉軸受との軸方向間にカラーを挿入すればよい。一方、例えば、シャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方をする場合には、第一凹部の底面と第一玉軸受との軸方向間にカラーを挿入し、第二凹部の底面と第二玉軸受との軸方向間にバネワッシャを挿入すればよい。
これにより、二種類のモータを用意しなくて済むので、コストアップを抑制しつつ、シャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方と、シャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方の二通りの使い方を実現できる。
なお、請求項2に記載のように、請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、前記第一玉軸受及び前記第二玉軸受は、同一の構成であり、前記第一凹部及び前記第二凹部は、同一の構成でもよい。
このブラシレスモータによれば、第一玉軸受及び第二玉軸受は、同一の構成であり、第一凹部及び第二凹部も、同一の構成である。したがって、第一凹部の底面と第一玉軸受との軸方向間、及び、第二凹部の底面と第二玉軸受との軸方向間に、それぞれ同じ軸方向の長さのスペースを確保できるので、第一凹部の底面と第一玉軸受との軸方向間、及び、第二凹部の底面と第二玉軸受との軸方向間に、バネワッシャ及びカラーをそれぞれ選択的に挿入できる。
本発明の一実施形態に係る飛行機器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るモータの縦断面図である。 図2のモータの要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係るモータについてシャフトの軸方向一方側の端部にプロペラを固定する使い方をする場合を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモータについてシャフトの軸方向他方側の端部にプロペラを固定する使い方をする場合を示す図である。 本発明の一実施形態の第一変形例を示す図であって、モータを上下に逆向きに並べて使用する場合を示す図である。 本発明の一実施形態の第二変形例を示す図であって、第一凹部にカラーを挿入し、第二凹部にウェーブワッシャ及びスペーサを挿入する例を示す図である。 比較例に係るモータの縦断面図である。 図8に示されるモータを図8と上下逆さまにしてプロペラを接続した場合にプロペラの推力によりウェーブワッシャが圧縮変形された状態を示す図である。
はじめに、本発明の一実施形態に係る飛行機器1の概略構成を説明する。
図1に示される本実施形態の飛行機器1(電動マルチコプター)は、飛行可能なパーソナルモビリティであり、本体部2と、複数の推進部3とを備える。矢印FRは飛行機器1の前後方向前側を示し、矢印LHは飛行機器1の左右方向左側を示し、矢印UPは飛行機器1の上下方向上側を示している。
本体部2は、キャビン4と、一対の脚部5とを有する。キャビン4は、箱形に構成されている。このキャビン4には、乗員が搭乗可能となっている。一対の脚部5は、キャビン4の下側に設けられている。
複数の推進部3の個数は、一例として、4個である。この複数の推進部3は、本体部2の前後左右に対称に配置されている。すなわち、第一の推進部3は、本体部2の左前側に配置されており、第二の推進部3は、本体部2の右前側に配置されており、第三の推進部3は、本体部2の左後側に配置されており、第四の推進部3は、本体部2の右後側に配置されている。
各推進部3は、ロッド8と、支持部材9と、モータ10と、プロペラ11とを有する。各ロッド8の基端部は、本体部2に固定されている。左前側の推進部3のロッド8は、本体部2の左前側に向けて延びており、右前側の推進部3のロッド8は、本体部2の右前側に向けて延びており、左後側の推進部3のロッド8は、本体部2の左後側に向けて延びており、右後側の推進部3のロッド8は、本体部2の右後側に向けて延びている。
各支持部材9は、板状に形成されている。この各支持部材9は、本体部2の上下方向を板厚方向として各ロッド8の先端部に固定されている。各推進部3のモータ10は、本体部2の上下方向を軸方向として支持部材9に支持されている。モータ10は、後に詳述する通り、ロータ及びステータを有するモータ本体34と、ロータと一体に回転するシャフト32とを有する。複数のモータ10は、同一の構成である
左前側のモータ10及び右前側のモータ10のモータ本体34は、支持部材9の下側に配置されており、軸方向一方側(矢印A1側)を上向きにした状態で支持部材9に固定されている。一方、左後側のモータ10及び右後側のモータ10のモータ本体34は、支持部材9の上側に配置されており、軸方向他方側(矢印A2側)を上向きにした状態で支持部材9に固定されている。シャフト32は、モータ本体34から上側に向けて延びており、シャフト32の上端部には、プロペラ11が固定されている。モータ10及びプロペラ11は、飛行機器1の推力発生装置12を構成している。各モータ10は、「ブラシレスモータ」の一例である。
続いて、モータ10の具体的な構成を説明する。
図2に示されるように、モータ10は、アウタロータ型のブラシレスモータであり、ステータ22と、ロータ24と、ベース部材26と、第一玉軸受28と、第二玉軸受30と、シャフト32とを備える。矢印A1側はモータ10の軸方向一方側を示し、矢印A2側はモータ10の軸方向他方側を示している。モータ10の軸方向は、上述の飛行機器1(図1参照)の上下方向に相当する。
ステータ22、ロータ24、及びベース部材26は、モータ本体34を構成している。ステータ22は、ステータコア36と、複数の巻線巻回部38とを有する。ステータコア36は、環状部40と、この環状部40の周囲に放射状に延びる複数のティース部42とを有する。この複数のティース部42には、図示しないインシュレータが装着されている。各ティース部42には、インシュレータを介して巻線が巻回されており、これにより、各ティース部42には、巻線巻回部38が形成されている。このステータ22の全体は、環状を成している。
ロータ24は、ロータ部材44と、バックヨーク46と、複数の磁石48とを有する。ロータ部材44は、概略円盤状に形成されており、ステータ22の矢印A2側にステータ22と対向して配置されている。ロータ部材44における巻線巻回部38と対向する部位には、ロータ部材44の軸方向に貫通する複数の冷却孔50が形成されている。この複数の冷却孔50は、ロータ部材44の周方向に並んで形成されている。
ロータ部材44の中央部には、ロータ部材44の軸方向に貫通する貫通孔52が形成されており、この貫通孔52には、シャフト32が挿入されている。また、ロータ部材44の中央部には、ロータ部材44の矢印A2側に突出する突出部54が形成されており、この突出部54には、ロータ部材44の径方向に延びる複数のネジ孔56が形成されている。
複数のネジ孔56は、貫通孔52と連通している。複数のネジ孔56には、止めネジ58(イモネジ)がそれぞれ螺入されている。この各止めネジ58の先端部は、シャフト32に形成された複数の凹部60にそれぞれ挿入されており、これにより、ロータ24は、シャフト32に固定されている。
バックヨーク46は、円環状に形成されている。このバックヨーク46は、ロータ部材44の外周部に固定されており、ステータ22の周囲を囲っている。このロータ部材44及びバックヨーク46は、有底円筒状(有天円筒状)のロータハウジング64を構成している。このロータハウジング64の内側には、ステータ22が配置されており、ロータハウジング64は、ステータ22を収容している。
バックヨーク46の内周面には、複数の磁石48が固着されている。複数の磁石48は、バックヨーク46の周方向に並んで配置されている。各磁石48は、ティース部42の先端部とモータ10の径方向に対向しており、ステータ22(ティース部42の先端部)との間に隙間66を有している。
ベース部材26(センターピース)は、例えば、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属で形成されている。このベース部材26は、円盤部68と、軸受収容部70とを有する。円盤部68は、ステータ22の矢印A1側にステータ22と対向して配置されている。円盤部68は、より具体的には、ステータ22側に開口する偏平凹状形に形成されている。円盤部68の外周部には、円盤部68の径方向に貫通する冷却孔72が形成されている。
本実施形態のモータ10は、上述のように、ロータ24及びベース部材26に冷却孔50及び冷却孔72がそれぞれ形成されている。この冷却孔50及び冷却孔72は、隙間66とそれぞれ連通されている。そして、この複数の冷却孔50及び冷却孔72を通じて吸気及び排気が行われることにより、モータ10の内部に冷却風の流れが形成され、この冷却風の流れによってモータ10の内部が冷却されるようになっている。このように、本実施形態のモータ10は、空冷開放型となっている。
また、円盤部68の外周部には、円盤部68の径方向に貫通する導出孔76が形成されており、この導出孔76には、巻線巻回部38と電気的に接続されたリード部78が挿入されている。リード部78は、導出孔76を通じてモータ10の外部へ導出されている。
軸受収容部70は、円盤部68からステータ22側に向けて突出している。この軸受収容部70は、ステータコア36に形成された環状部40の内側に挿入(圧入)されており、これにより、ステータ22は、軸受収容部70に支持されている。この軸受収容部70は、円筒状に形成されており、軸方向の両側に開口している。
軸受収容部70の内側の矢印A1側の部分には、第一凹部80が形成されており、軸受収容部70の内側の矢印A2側の部分には、第二凹部82が形成されている。第一凹部80は、軸受収容部70の矢印A1側に開口しており、第二凹部82は、軸受収容部70の矢印A2側に開口している。
図3に示されるように、第一凹部80は、内周面80A及び底面80Bを有し、第二凹部82は、内周面82A及び底面82Bを有する。第一凹部80及び第二凹部82は、同一の構成であり、同じ軸方向の長さL1、L2を有する(L1=L2)。第一凹部80には、ウェーブワッシャ86及び第一玉軸受28が収容されており、第二凹部82には、カラー88及び第二玉軸受30が収容されている。
第一玉軸受28は、内輪28Aと、外輪28Bと、玉28Cとを有する。外輪28Bは、内輪28Aの径方向外側に配置され、玉28Cは、内輪28Aと外輪28Bとの間に配置されている。同様に、第二玉軸受30は、内輪30Aと、外輪30Bと、玉30Cとを有する。外輪30Bは、内輪30Aの径方向外側に配置され、玉30Cは、内輪30Aと外輪30Bとの間に配置されている。第一玉軸受28及び第二玉軸受30は、同一の構成であり、同じ軸方向の長さL3、L4を有する(L3=L4)。
第一玉軸受28及び第二玉軸受30の各内輪28A、30Aの内側には、シャフト32が挿入(圧入)されており、これにより、シャフト32及びロータ24は、第一玉軸受28及び第二玉軸受30を介してベース部材26の軸受収容部70に回転可能に支持されている。シャフト32は、例えば、鉄やステンレスで形成されている。
シャフト32には、Cリング90が装着されている。Cリング90は、第一玉軸受28の矢印A1側に配置されている。Cリング90は、シャフト32に装着された状態でシャフト32の周方向に沿ってC字状に延びており、矢印A1側から第一玉軸受28の内輪28Aに当接している。また、ロータ部材44の中央部には、矢印A1側に突出する突起部92が形成されており、この突起部92は、矢印A2側から第二玉軸受30の内輪30Aに当接している。
ウェーブワッシャ86は、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28の外輪28Bとの軸方向間に弾性圧縮変形された状態で設けられている。このウェーブワッシャ86は、弾性圧縮変形された状態では、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間の寸法に相当する軸方向の長さL5を有する(L5=L1−L3)。
カラー88は、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30の外輪30Bとの軸方向間に設けられている。このカラー88は、弾性圧縮変形された状態でのウェーブワッシャ86の軸方向の長さL5と同じ軸方向の長さL6を有する(L5=L6=L2−L4)。
ここで、本実施形態に係るモータでは、上述の通り、第一凹部80及び第二凹部82は、同じ軸方向の長さL1、L2を有し(L1=L2)、第一玉軸受28及び第二玉軸受30は、同じ軸方向の長さL3、L4を有する(L3=L4)。また、カラー88は、弾性圧縮変形された状態でのウェーブワッシャ86の軸方向の長さL5と同じ軸方向の長さL6を有する(L5=L6)。
したがって、本実施形態に係るモータ10では、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の一方を選択的に挿入可能であり、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の他方を選択的に挿入可能である。
つまり、第一凹部80は、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の一方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有しており、第二凹部82は、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の他方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有している。
ここで、図4には、シャフト32の矢印A1側の端部にプロペラ11が固定された場合が示されている。この図4に示されるモータ10は、図1に示される矢印A1側を上向きにした状態で支持部材9に固定されたモータ10、すなわち、左前側のモータ10及び右前側のモータ10に相当する。
このように、シャフト32の矢印A1側の端部にプロペラ11が固定された場合、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間には、ウェーブワッシャ86が挿入され、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間には、カラー88が挿入される。
これにより、プロペラ11が発生する矢印A1側への推力F1の方向と、ウェーブワッシャ86が発生する矢印A1側への予圧力Fの方向とが同じになるので、プロペラ11が発生する矢印A1側への推力F1によってウェーブワッシャ86が圧縮変形されることが回避される。この結果、ウェーブワッシャ86等が破損したり摩耗したりすることを防止できる。
一方、図5には、シャフト32の矢印A2側の端部にプロペラ11が固定された場合が示されている。この図5に示されるモータ10は、図1に示される矢印A2側を上向きにした状態で支持部材9に固定されたモータ10、すなわち、左後側のモータ10及び右後側のモータ10に相当する。
このように、シャフト32の矢印A2側の端部にプロペラ11が固定された場合、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間には、カラー88が挿入され、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間には、ウェーブワッシャ86が挿入される。
これにより、プロペラ11が発生する矢印A2側への推力F2の方向と、ウェーブワッシャ86が発生する矢印A2側への予圧力Fの方向とが同じになるので、プロペラ11が発生する矢印A2側への推力F2によってウェーブワッシャ86が圧縮変形されることが回避される。この結果、ウェーブワッシャ86等が破損したり摩耗したりすることを防止できる。
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
まず、本実施形態の作用及び効果を明確にするために、比較例について説明する。図8に示される比較例に係るモータ110は、上述の第一実施形態に係るモータ10に対し、第二凹部82の軸方向の長さが第二玉軸受30の軸方向の長さと同じになっており、第二凹部82には、第二玉軸受30のみが収容可能となっている。そして、この比較例に係るモータ110では、第一凹部80に第一玉軸受28及びウェーブワッシャ86が収容され、第二凹部82に第二玉軸受30のみが収容されている。
しかしながら、この比較例に係るモータ110を、図8に示されるように、シャフト32の矢印A1側の端部にプロペラ11を固定する使い方から、図9に示されるように、シャフト32の矢印A2側の端部にプロペラ11を固定する使い方に変更した場合、プロペラ11が発生する矢印A2側への推力F2によってウェーブワッシャ86が圧縮変形され、ウェーブワッシャ86等が破損したり摩耗したりする虞がある。
そこで、シャフト32の矢印A1側の端部にプロペラ11を固定する使い方(図8参照)を想定して、第一玉軸受28に対してウェーブワッシャ86を適用したモータと、シャフト32の矢印A2側の端部にプロペラ11を固定する使い方(図9参照)を想定して、第二玉軸受30に対してウェーブワッシャ86を適用したモータの二種類のモータを用意することが考えられる。しかしながら、この場合には、コストアップになる。
これに対し、図2、図3に示される本実施形態に係るモータ10によれば、第一凹部80は、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の一方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有しており、第二凹部82は、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86及びカラー88の他方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有している。
つまり、本実施形態では、一例として、第一玉軸受28及び第二玉軸受30は、同一の構成であり、第一凹部80及び第二凹部82も、同一の構成となっている。そして、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間、及び、第二凹部82の底面80Bと第二玉軸受30との軸方向間に、それぞれ同じ軸方向の長さのスペースが確保されている。これにより、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間、及び、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間に、ウェーブワッシャ86及びカラー88をそれぞれ選択的に挿入できるようになっている。
したがって、例えば、図4に示されるように、シャフト32の矢印A1側の端部にプロペラ11を固定する使い方をする場合には、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86を挿入し、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にカラー88を挿入できる。一方、例えば、図5に示されるように、シャフト32の矢印A2側の端部にプロペラ11を固定する使い方をする場合には、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にカラー88を挿入し、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86を挿入できる。
これにより、二種類のモータ10を用意しなくて済むので、コストアップを抑制しつつ、シャフト32の矢印A1側の端部にプロペラ11を固定する使い方(図4参照)と、シャフト32の矢印A2側の端部にプロペラ11を固定する使い方(図5参照)の二通りの使い方を実現できる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態では、「バネワッシャ」の一例として、ウェーブワッシャ86が用いられているが、ウェーブワッシャ86以外の種類のバネワッシャが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間、及び、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間に、一つのウェーブワッシャ86が選択的に挿入されるが、一つのウェーブワッシャ86の代わりに、積層された複数のウェーブワッシャが挿入されてもよい。
また、上記実施形態において、各推力発生装置12は、一つのモータ10を有するが、図6に示されるように、上下に逆向きに並べられた一対のモータ10を有していてもよい。
なお、図6の例において、下側のモータ10では、矢印A3側に推力を発生するプロペラ11がシャフト32の矢印A4側の端部に固定されており、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86が挿入され、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にカラー88が挿入されている。また、上側のモータ10では、矢印A3側に推力を発生するプロペラ11がシャフト32の矢印A3側の端部に固定されており、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にカラー88が挿入され、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86が挿入されている。
また、上記実施形態では、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間、及び、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間に、一つのウェーブワッシャ86のみが選択的に挿入されるが、図7に示されるように、ウェーブワッシャ86と共にスペーサ87(ワッシャ)が挿入されてもよい。図7に示される例では、一例として、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86と共にスペーサ87が挿入されている。
このように構成されていると、第二凹部82の底面82Bと第二玉軸受30との軸方向間にウェーブワッシャ86と共にスペーサ87が挿入された場合には、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属で形成された第二凹部82の底面82Bにウェーブワッシャ86が直接接触することが抑制されるので、第二凹部82の底面82Bの摩耗を抑制できる。また、第一凹部80の底面80Bと第一玉軸受28との軸方向間にウェーブワッシャ86と共にスペーサ87が挿入された場合には、アルミニウムやマグネシウム等の軽金属で形成された第一凹部80の底面80Bにウェーブワッシャ86が直接接触することが抑制されるので、第一凹部80の底面80Bの摩耗を抑制できる。
また、上記実施形態において、モータ10は、飛行機器1に用いられているが、飛行機器1以外の機器に用いられてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
1…飛行機器、2…本体部、3…推進部、4…キャビン、5…脚部、8…ロッド、9…支持部材、10…モータ(ブラシレスモータ)、11…プロペラ、12…推力発生装置、22…ステータ、24…ロータ、26…ベース部材、28…第一玉軸受、28A…内輪、28B…外輪、28C…玉、30…第二玉軸受、30A…内輪、30B…外輪、30C…玉、32…シャフト、34…モータ本体、36…ステータコア、38…巻線巻回部、40…環状部、42…ティース部、44…ロータ部材、46…バックヨーク、48…磁石、50…冷却孔、52…貫通孔、54…突出部、56…ネジ孔、58…止めネジ、60…凹部、64…ロータハウジング、66…隙間、68…円盤部、70…軸受収容部、72…冷却孔、76…導出孔、78…リード部、80…第一凹部、80A…内周面、80B…底面、82…第二凹部、82A…内周面、82B…底面、86…ウェーブワッシャ、87…スペーサ、88…カラー、90…Cリング、92…突起部

Claims (2)

  1. 環状のステータと、
    前記ステータを収容するロータハウジングを有するロータと、
    前記ロータハウジングに固定されたシャフトと、
    前記ステータの内側に挿入された筒状の軸受収容部を有するベース部材と、
    を備え、
    前記軸受収容部の内側には、前記軸受収容部の軸方向一方側に開口する第一凹部と、前記軸受収容部の軸方向他方側に開口する第二凹部とが形成され、
    前記第一凹部には、内側に前記シャフトが挿入された第一玉軸受が収容され、
    前記第二凹部には、内側に前記シャフトが挿入された第二玉軸受が収容され、
    前記第一凹部は、前記第一凹部の底面と前記第一玉軸受との軸方向間にバネワッシャ及びカラーの一方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有し、
    前記第二凹部は、前記第二凹部の底面と前記第二玉軸受との軸方向間に前記バネワッシャ及び前記カラーの他方を選択的に挿入可能な軸方向の長さを有する、
    ブラシレスモータ。
  2. 前記第一玉軸受及び前記第二玉軸受は、同一の構成であり、
    前記第一凹部及び前記第二凹部は、同一の構成である、
    請求項1に記載のブラシレスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06284666A (ja) * 1993-03-31 1994-10-07 Toshiba Lighting & Technol Corp ブラシレスモータ
JP2015154496A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 日本電産テクノモータ株式会社 インナーロータ型モータ

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