JP2021023044A - 給電システム、給電管理装置、給電管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

給電システム、給電管理装置、給電管理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の給電を行うことができる位置の自由度を向上させる。【解決手段】給電システムは、車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対して給電することが可能な自走式給電装置と、前記自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置と、を備え、前記給電管理装置は、車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、を有し、前記自走式給電装置は、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電する。【選択図】図1

Description

本発明は、給電システム、給電管理装置、給電管理方法、及びコンピュータプログラムに関する。
特許文献1には、電動車両用の充電ロボットが開示される。特許文献1に開示される充電ロボットは、駐車場の充電ポートに固定される。電動車両が駐車場に到着し、利用者が降車すると、電動車両は充電ポートまで自動運転により移動する。電動車両が充電ポートに到着すると、充電ロボットが駆動され、充電ロボットに設けられた給電カプラが電動車両に設けられた受電カプラに接続される。
特開2000−92622号公報
特許文献1に開示される充電ロボットにおいては、電動車両が充電ポートに移動しなければ、電動車両の充電を行えないという問題がある。
本開示は、以下の発明を含む。但し、本発明は、特許請求の範囲によって定められるものである。
本開示の一態様に係る給電システムは、車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対して給電することが可能な自走式給電装置と、前記自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置と、を備え、前記給電管理装置は、車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、を有し、前記自走式給電装置は、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電する。
本開示の一態様に係る給電管理装置は、自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置であって、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、を備える。
本開示の一態様に係る給電管理方法は、車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対する給電を管理するための給電管理方法であって、給電管理装置が、車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付けるステップと、前記給電管理装置が、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、自走式給電装置が、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電するステップと、を有する。
本開示の他の態様に係る給電管理方法は、自走式給電装置による車両の給電を管理するための給電管理方法であって、給電管理装置が、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付けるステップと、前記給電管理装置が、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、を有する。
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、自走式給電装置による車両の給電を管理するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付けるステップと、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、を実行させる。
本開示は、上記のような特徴的な処理部を備える給電管理装置、かかる特徴的な処理をステップとする給電管理方法、及びかかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現することができる。また、給電管理装置の一部又は全部を半導体集積回路として実現したり、給電管理装置を含む給電システムとして実現したりすることができる。
本開示によれば、車両の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
実施形態に係る給電システムの一例を説明するための模式図である。 車両の外側から見たときの受電装置の外観の一例を示す図である。 実施形態に係る受電装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る自走式給電装置の構成の一例を示す図である。 実施形態に係る自走式給電装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る給電管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る給電管理装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 実施形態に係る給電管理装置による給電対象の決定を例示する図である。 実施形態に係る給電管理装置による給電計画の決定を例示する図である。 実施形態に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る給電管理装置による給電指示処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る自走式給電装置による給電制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る自走式給電装置による給電制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 駐車場の構成の一例を示す図である。 第2変形例に係る給電管理装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 第2変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。 第2変形例に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2変形例に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第3変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。 第4変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。 第4変形例に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一部の一例を示すフローチャートである。 第5変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。 第6変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。 第7変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。 第8変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態に係る給電システムは、車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対して給電することが可能な自走式給電装置と、前記自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置と、を備え、前記給電管理装置は、車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、を有し、前記自走式給電装置は、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電する。これにより、任意の位置に停車した車両から給電対象の車両を決定することができる。自走式給電装置が給電対象の車両へ移動し、給電を実行する。したがって、車両の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
(2) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記自走式給電装置は、走行機構と、前記インレットに接続可能な給電コネクタと、前記給電コネクタを移動させるためのアームと、制御部と、を有し、前記制御部は、前記自走式給電装置が前記給電対象の車両の位置へ移動するように前記走行機構を制御し、前記給電コネクタを前記給電対象の車両のインレットに接続するように前記アームを制御してもよい。これにより、自走式給電装置が給電対象の車両の位置へ走行し、給電コネクタをインレットに接続することができる。
(3) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記決定部は、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、前記車両に対する給電が可能か否かを判断し、給電が可能と判断される前記車両を、前記給電対象として決定してもよい。任意の位置への車両の停車を許容すると、自走式給電装置が移動できない位置、給電が不可能な位置などに車両が停車していることが考えられる。上記構成により、給電が不可能な車両を除いて給電対象の車両を決定することができる。
(4) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記入力部は、前記車両が向く方向を示す方向情報をさらに受け付け、前記決定部は、前記入力部によって受け付けられる前記方向情報にさらに基づいて、前記車両に対する給電が可能か否かを判断してもよい。給電が不可能な方向に車両が向いていることが考えられる。上記構成により、給電が不可能な車両を除いて給電対象の車両を決定することができる。
(5) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記給電管理装置は、前記決定部によって前記車両に対する給電が不可能と判断される場合に、給電が不可能であることを示す情報の出力を指示する指示情報を送信する通信部をさらに有してもよい。これにより、車両に対する給電が行われないことをユーザに通知することができる。
(6) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記自走式給電装置は、障害物を検出するためのセンサを有し、前記自走式給電装置は、前記センサによって前記車両への給電を妨げる位置に障害物が検出される場合、前記車両への給電を中止してもよい。これにより、車両に給電しようとする自走式給電装置が障害物に衝突したり、給電のための動作において自走式給電装置に異常が生じたりすることを抑制することができる。
(7) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記給電管理装置は、複数の車両が給電対象に決定される場合、前記複数の車両を給電する順番を含む給電計画を決定する計画決定部をさらに有し、前記自走式給電装置は、前記計画決定部によって決定される前記給電計画にしたがった順番で前記複数の車両に対して給電してもよい。これにより、複数の車両に対する給電を円滑に進めることができる。
(8) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記計画決定部は、前記車両の位置に基づいて、前記給電計画を決定してもよい。これにより、自走式給電装置が効率的に移動できる経路の給電計画を決定することができる。
(9) 本実施形態に係る給電システムにおいて、前記入力部は、前記車載バッテリの充電残量をさらに受け付け、前記計画決定部は、前記入力部によって受け付けられる前記充電残量に基づいて、前記給電計画を決定してもよい。これにより、充電残量に応じた効率的な順番で、複数の車両に対して給電することができる。
(10) 本実施形態に係る給電管理装置は、自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置であって、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、を備える。これにより、任意の位置に停車した車両から給電対象の車両を決定することができる。自走式給電装置が給電対象の車両へ移動し、給電を実行する。したがって、車両の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
(11) 本実施形態に係る給電管理方法は、車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対する給電を管理するための給電管理方法であって、給電管理装置が、車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付けるステップと、前記給電管理装置が、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、自走式給電装置が、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電するステップと、を有する。これにより、任意の位置に停車した車両から給電対象の車両を決定することができる。自走式給電装置が給電対象の車両へ移動し、給電を実行する。したがって、車両の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
(12) 本実施形態に係る給電管理方法は、自走式給電装置による車両の給電を管理するための給電管理方法であって、給電管理装置が、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付けるステップと、前記給電管理装置が、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、を有する。これにより、任意の位置に停車した車両から給電対象の車両を決定することができる。自走式給電装置が給電対象の車両へ移動し、給電を実行する。したがって、車両の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
(13) 本実施形態に係るコンピュータプログラムは、自走式給電装置による車両の給電を管理するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付けるステップと、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、を実行させる。これにより、任意の位置に停車した車両から給電対象の車両を決定することができる。自走式給電装置が給電対象の車両へ移動し、給電を実行する。したがって、車両の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[1.給電システム]
本実施形態に係る給電システムは、駐車場に設けられる。当該駐車場には、電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車等の電力を動力として走行する車両を複数台収容することができる。給電システムは、駐車場に駐車した車両に対して、自動給電を行う。
図1は、本実施形態に係る給電システムの一例を説明するための模式図である。駐車場には、複数の駐車スペースSが設けられる。1つの駐車スペースSには1台の車両10を収容することができる。駐車場には、複数の駐車スペースSを含む1以上のブロックBLが設けられる。ブロックBLには、複数の駐車スペースSが並んで配置される。図1に示す例では、ブロックBLにおいて、2列に駐車スペースSが並ぶ。なお、1つの駐車スペースSの列によってブロックBLが構成されていてもよい。ブロックBLの周囲には、車両が走行することができる通路が設けられる。
駐車場内の空いている任意の駐車スペースSに車両10を駐車することができる。ドライバーは、任意の駐車スペースSへ車両を走行させ、車両10を駐車スペースSに駐車する。
本実施形態に係る給電システム100は、給電管理装置200と、自走式給電装置300とを備える。給電管理装置200は、駐車場内又は駐車場を管理する業者の施設内に設置される。給電管理装置200は、自走式給電装置300による車両10の給電を管理する。
自走式給電装置300は、駐車場内を走行することができる。駐車場には、自走式給電装置300の走行が許可された走行領域MAが設定される。具体的な一例では、走行領域MAはブロックBLの外側に設けられる。即ち、この例において、自走式給電装置300は、駐車スペースSには進入しない。自走式給電装置300は、給電対象の車両10の近傍の位置まで走行し、給電対象の車両10に対して給電を行うことができる。
[2.車両の構成]
車両10は、車載バッテリと、受電装置とを備える。図2は、車両10の外側から見たときの受電装置の外観の一例を示す図である。受電装置20は、車両10のボディの特定部位(後部側面、前面等)に設けられる。受電装置20は、インレット21と、制御装置22とを備える。
車両10のボディ外装には給電用の蓋11が含まれる。蓋11は、ボディ外装の一部として構成され、開閉が可能である。蓋11が開くと、インレット21が露出される。インレット21は、給電コネクタと接続可能である。
図3は、受電装置20の構成の一例を示すブロック図である。インレット21は、車両10を走行させるための電力を供給する駆動用バッテリ(車載バッテリ)30に接続されている。給電コネクタからインレット21へ供給される電力によって、駆動用バッテリ30が充電される。なお、図3には、DC急速充電用の構成例が示されている。例えば、AC普通充電用の受電装置においては、インレット21と駆動用バッテリ30との間にAC/DC変換器が設けられ、インレット21から与えられる交流電流が直流電流へと変換され、駆動用バッテリ30へ供給される。
制御装置22は、蓋11を開閉するためのモータ23、及び蓋11の開閉を検出可能なセンサ24に接続される。制御装置22は、モータ23を制御して蓋11を開閉することができる。センサ24からのセンサ信号は、制御装置22に入力される。
インレット21には、給電コネクタとの接続を検出可能な接続センサ25が設けられる。接続センサ25は、制御装置22に接続される。接続センサ25からのセンサ信号は、制御装置22に入力される。
制御装置22は、例えばCAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)等の車載ネットワークにも接続される。車載ネットワークには、路側機等の車外の装置との無線通信が可能な車載通信機(図示せず)が接続されている。制御装置22は、当該車載通信機を経由して給電管理装置200及び自走式給電装置300と通信することができる。
制御装置22は、内蔵するメモリに車両ID及び車両10におけるインレット21の位置情報(以下、「インレット位置情報」という)を記憶する。インレット21の位置情報は、車両10の基準位置(例えば、車両10の前端中央)に対するインレット21の相対位置を示す情報である。車載ネットワークには、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機(図示せず)及び方位角センサが接続されている。GNSS受信機は、測位衛星からの信号を受信し、自機(車両10)の位置を計算する。方位角センサは、例えば地磁気センサであり、車両10が向いている方位を示す方向情報を出力する。制御装置22は、GNSS受信機から出力される位置情報(以下、「車両位置情報」という)及び方位角センサから出力される方向情報を受信することができる。
制御装置22は、例えば給電管理装置200からの要求に応じて、車両ID、車両位置情報及びインレット位置情報を出力することができる。出力された車両ID、車両位置情報及びインレット位置情報は、車載通信機を通じて給電管理装置200へ送信される。
[3.自走式給電装置の構成]
図4は、本実施形態に係る自走式給電装置300の構成の一例を示す図である。図5は、本実施形態に係る自走式給電装置300の構成の一例を示すブロック図である。自走式給電装置300は、走行機構310と、給電コネクタ320と、アーム330と、駆動部331と、制御部340と、バッテリ350と、電源回路351と、第1及び第2通信部361,362と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機370と、カメラ380とを備える。
図4に示すように、走行機構310は、複数の車輪311を有する。車輪311は、例えば自走式給電装置300の筐体底部の4箇所に設けられる。車輪311は、例えば複数のモータに接続されている。複数のモータによって、車輪311が車軸周りに回転し、車輪311の角度を変えることができる。これにより、自走式給電装置300は任意の方向及び速度で走行することができる。走行機構310は、制御部340に接続される。走行機構310は、制御部340から出力される制御信号を受信し、制御信号にしたがって車輪311を駆動する。
図4及び図5に示す例では、自走式給電装置300に、2つの給電コネクタ320が設けられる。2つの給電コネクタ320のそれぞれは、互いに異なる規格の給電コネクタである。車両用の充電規格には、CHAdeMO(登録商標)、GB/T、CCS(Combined Charging System)等があり、規格毎にコネクタ形状、通信仕様等が定められている。つまり、2つの給電コネクタ320は、互いに種類が異なる。例えば、一方の給電コネクタ320は、AC普通充電用の給電コネクタであり、他方の給電コネクタ320は、DC急速充電用の給電コネクタである。図4の例の自走式給電装置300は2種類の給電コネクタ320を有するが、3種類以上の給電コネクタを有していてもよい。
2つの給電コネクタ320のそれぞれは、アーム330の先端に設けられる。アーム330は、自走式給電装置300の筐体から延びており、伸縮及び移動可能である。駆動部331は、アーム330に接続され、アーム330を駆動することができる。駆動部331は、互いに直交する3つの方向(X方向、Y方向、Z方向)に給電コネクタ320を移動させることができる。図5に示す例では、駆動部331は、X方向移動用のXモータ331x、Y方向移動用のYモータ331y、及びZ方向移動用のZモータ331zを有する。Xモータ331x,Yモータ331y,及びZモータ331zのそれぞれは、制御部340に接続される。制御部340は、Xモータ331x,Yモータ331y,及びZモータ331zのそれぞれを制御することができる。駆動部331は、2つの給電コネクタ320から選択される1つを例えば突出させることができ、これによって選択された給電コネクタ320をインレット21に接続することが可能である。なお、本実施形態では、アーム330がX,Y,Zの3軸のロボットアームである構成について述べたが、これに限定されない。アーム330が上記とは異なる構成のアーム、例えば垂直多関節型のロボットアームであってもよい。
各給電コネクタ320には、接続センサ321が設けられる(図5参照)。接続センサ321は、給電コネクタ320とインレット21との接続を検出するために用いられる。接続センサ321のそれぞれは、制御部340に接続される。接続センサ321からのセンサ信号は、制御部340に入力される。
自走式給電装置300には、車両10に対する給電に用いられるバッテリ350が内蔵される。バッテリ350は、電源回路351に接続される。電源回路351は、給電コネクタ320に接続される。電源回路351には、インバータ及びDC/DCコンバータ等の電力変換器が内蔵される。電源回路351は、バッテリ350から出力される電力を変換し、給電コネクタ320へ出力することができる。給電コネクタ320がインレット21に接続された状態で、電源回路351が電力を出力することで、車両10に対する給電が行われる。図5に示すように、電源回路351は制御部340に接続される。制御部340は、電源回路351に制御信号を送信することができる。これにより、電源回路351が制御される。
第1通信部361は、車両10の車載通信機に対して無線通信することができる。第2通信部362は、給電管理装置200に対して無線通信することができる。第1及び第2通信部361,362のそれぞれは、制御部340に接続される。制御部340は、第1通信部361を介して受電装置20と通信することができる。制御部340は、第2通信部362を介して給電管理装置200と通信することができる。
GNSS受信機370は、測位衛星からの信号を受信し、自機(自走式給電装置300)の位置を計算する。GNSS受信機370は、制御部340に接続される。制御部340は、GNSS受信機370から出力される位置情報を受信することができる。
カメラ380は車両10及びインレット21を撮像するために用いられる。具体的な一例では、カメラ380は自走式給電装置300の筐体に取り付けられる(図4参照)。なお、カメラ380はアーム330の先端に取り付けられてもよい。カメラ380による撮像画像は、自走式給電装置300の走行制御及び給電コネクタ320のインレット21への接続に用いられる。カメラ380は、制御部340に接続される。カメラ380は、制御部340へ撮像によって得られた画像データを出力することができる。
制御部340は、例えばプロセッサ、メモリ、入出力インタフェース等によって構成される。制御部340は、自走式給電装置300の各部、即ち、走行機構310、駆動部331、接続センサ321、電源回路351、第1及び第2通信部361,362、GNSS受信機370、及びカメラ380と接続される。制御部340は、自走式給電装置300の各部を制御し、各部から出力される信号を受信することができる。
[4.給電管理装置]
図6は、本実施形態に係る給電管理装置200の構成の一例を示すブロック図である。具体的な一例では、給電管理装置200は、プロセッサ201と、非一過性メモリ202と、一過性メモリ203と、第1及び第2通信部204,205とを備える。
一過性メモリ203は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリである。非一過性メモリ202は、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリである。非一過性メモリ202には、コンピュータプログラムである給電管理プログラム206及び給電管理プログラム206の実行に使用されるデータが格納される。給電管理装置200は、コンピュータを備えて構成され、給電管理装置200の各機能は、前記コンピュータの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムである給電管理プログラム206がCPUであるプロセッサ201によって実行されることで発揮される。給電管理プログラム206は、フラッシュメモリ、ROM、CD−ROMなどの記録媒体に記憶させることができる。プロセッサ201は、給電管理プログラム206を実行し、後述するような給電管理を行う。
なお、プロセッサ201は、CPUに限られない。プロセッサ201は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアロジック回路であってもよい。この場合、ハードウェアロジック回路は、給電管理プログラム206と同様の処理を実行可能に構成される。
第1通信部204は、車両10の車載通信機に対して無線通信することができる。第2通信部205は、自走式給電装置300に対して無線通信することができる。
図7は、本実施形態に係る給電管理装置200の機能の一例を示す機能ブロック図である。給電管理装置200は、入力部210、決定部220、計画決定部230、及び通信部240としての機能を有する。
入力部210は、駐車場内の車両10から送信される車両ID、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報の入力を受け付ける。入力部210は、第1通信部204によって実現される。
決定部220は、入力部210によって受け付けられる車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報に基づいて、給電対象の車両10を決定する。具体的な一例では、決定部220は、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報に基づいて、車両10に対する給電が可能か否かを判断することができる。決定部220は、給電が可能と判断される車両10を、給電対象として決定することができる。決定部220は、プロセッサ201によって実現される。
例えば、非一過性メモリ202には、駐車場のマップ情報が記憶される。マップ情報には、各駐車スペースSの位置情報(座標)が含まれる。決定部220は、マップ情報に含まれる各駐車スペースSの位置情報と車両位置情報とを比較し、車両10が駐車している駐車スペースSを識別する。決定部220は、方向情報に基づいて、駐車スペースS内で車両10が向く方向を識別する。さらに決定部220は、インレット位置情報に基づいて、車両10におけるインレット21の位置を識別し、車両10の車体においてインレット21が設けられる部位が、走行領域MAに面しているか否かを判断する。インレット21が設けられる部位が走行領域MAに面している場合には給電が可能であり、インレット21が設けられる部位が走行領域MAに面していない場合には給電が不可能である。
図8は、本実施形態に係る給電管理装置による給電対象の決定を例示する図である。車両10_1は、駐車スペースSにおいて、前側を走行領域MAに向けている。車両10_1の車体において、インレット21は車体における前側の部位に設けられている。つまり、インレット21が設けられる前側の部位は、走行領域MAに面している。したがって、車両10_1は給電可能と判断され、給電対象として決定される。
車両10_2は、駐車スペースSにおいて、後側を走行領域MAに向けている。車両10_2の車体において、インレット21は車体における後側の部位に設けられている。つまり、インレット21が設けられる後側の部位は、走行領域MAに面している。したがって、車両10_2は給電可能と判断され、給電対象として決定される。
車両10_3は、駐車スペースSにおいて、左側を走行領域MAに向けている。車両10_3の車体において、インレット21は車体における左側の部位に設けられている。つまり、インレット21が設けられる左側の部位は、走行領域MAに面している。したがって、車両10_3は給電可能と判断され、給電対象として決定される。
車両10_4は、駐車スペースSにおいて、前側を隣の駐車スペースSに向けている。車両10_4の車体において、インレット21は車体における前側の部位に設けられている。つまり、インレット21が設けられる前側の部位は、走行領域MAに面していない。したがって、車両10_4は給電不可能と判断され、給電対象として決定されない。
車両10_5は、駐車スペースSにおいて、後側を隣の駐車スペースSに向けている。車両10_5の車体において、インレット21は車体における後側の部位に設けられている。つまり、インレット21が設けられる後側の部位は、走行領域MAに面していない。したがって、車両10_5は給電不可能と判断され、給電対象として決定されない。
車両10_6は、駐車スペースSにおいて、左側を隣の駐車スペースSに向けている。車両10_6の車体において、インレット21は車体における左側の部位に設けられている。つまり、インレット21が設けられる左側の部位は、走行領域MAに面していない。したがって、車両10_6は給電不可能と判断され、給電対象として決定されない。
再び図7を参照する。計画決定部230は、複数の車両10が給電対象に決定される場合、給電対象の複数の車両10を給電する順番を含む給電計画を決定する。例えば、計画決定部230は、車両10の位置に基づいて、給電計画を決定することができる。具体的な一例において、給電計画は、自走式給電装置300に近い車両10から遠い車両10へと順番に給電されるように決定されてもよい。他の例として、走行領域MAにおいて自走式給電装置300の総移動距離が小さくなるように、給電対象の全ての車両10を巡回する給電計画が決定されてもよい。計画決定部230は、プロセッサ201によって実現される。
図9は、本実施形態に係る給電管理装置による給電計画の決定を例示する図である。図9に示す例では、1つのブロックBL_1における1つの駐車スペースS_1に収容される車両10_11が最初の給電対象である。車両10_11において、インレット21は車体の後側にある。車両10_11に対して給電するためには、自走式給電装置300が車体の後方に位置する必要がある。以下、車両10に対して給電するための自走式給電装置300の位置を、「給電位置」という。図9において、給電位置は給電の順番を示す数字を○で囲んだ印で示される。
2番目の給電対象は、駐車スペースS_1と同じ列の一端にある駐車スペースS_2に収容される車両10_13である。車両10_13において、インレット21は車体の前側にある。このため、1番目の給電位置から2番目の給電位置への走行経路は直線である。
3番目の給電対象は、駐車スペースS_2の隣の列の一端にある駐車スペースS_3に収容される車両10_14である。駐車スペースS2と駐車スペースS3とは互いに隣り合う。さらに、車両10_14において、インレット21は車体の側面にある。このため、2番目の給電位置から3番目の給電位置への走行経路は、1つの90°屈曲を含む折れ線である。
4番目の給電対象は、駐車スペースS_2と同じ列の反対端にある駐車スペースS_4に収容される車両10_15である。車両10_15において、インレット21は車体の後側にある。このため、3番目の給電位置から4番目の給電位置への走行経路は、1つの90°屈曲を含む折れ線である。
5番目の給電対象は、隣のブロックBL_2における1つの駐車スペースS_5に収容される車両10_16である。駐車スペースS_5は、駐車スペースS_4に向かい合う列に含まれる。車両10_16において、インレット21は車体の前側にある。4番目の給電位置から5番目の給電位置への走行経路は、1つの90°屈曲を含む折れ線である。
6番目の給電対象は、駐車スペースS_5と同じ列に含まれる駐車スペースS_6に収容される車両10_18である。車両10_18において、インレット21は車体の後側にある。このため、5番目の給電位置から6番目の給電位置への走行経路は直線である。
最後の給電対象は、駐車スペースS_6の隣の列に含まれる駐車スペースS_7に収容される車両10_20である。車両10_20において、インレット21は車体の前側にある。このため、6番目の給電位置から7番目の給電位置への走行経路は、2つの90°屈曲を含む折れ線である。
以上のように、図9に示す例では、走行経路の屈曲回数が少なくなるような順番で給電位置を巡回する給電計画が決定される。
再び図7を参照する。通信部240は、計画決定部230によって決定される給電計画に基づいて、自走式給電装置300へ給電指令を送信する。給電指令には、次の給電対象の車両10(対象車両)の車両位置情報及びインレット位置情報が含まれる。自走式給電装置300は、給電指令にしたがい、次の給電対象の車両10へ向かって走行し、給電コネクタ320をインレット21に接続し、車両10へ給電することができる。
通信部240は、決定部220によって車両10に対する給電が不可能と判断される場合に、給電が不可能であることを示す情報の出力を指示する指示情報を送信する。指示情報の送信対象は、車両10の受電装置20又は受電装置20以外の車載装置であってもよいし、車両10のユーザ(ドライバー)が使用する携帯情報端末であってもよい。例えば、車両10の車載装置が指示情報を受信すると、給電が不可能であることを示す情報(メッセージ)を、車載表示装置に表示させることができる。携帯情報端末が指示情報を受信すると、当該携帯情報端末に給電が不可能であることを示す情報(メッセージ)を表示させることができる。これにより、車両10に対する給電が行われないことをユーザに通知することができる。通信部240は、第1及び第2通信部204,205によって実現される。
[5.給電システムの動作]
以下、本実施形態に係る給電システム100の動作について説明する。給電管理装置200のプロセッサ201は、給電管理プログラム206を実行することにより、給電管理処理を実行する。
図10は、本実施形態に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。
車両10が駐車場に到着すると、ドライバーの運転により駐車場内を走行し、任意の駐車スペースSで停止する。給電管理装置200のプロセッサ201は、駐車場内の車両10に対して車両位置情報、インレット位置情報及び方向情報を要求する要求情報を送信する(ステップS101)。要求情報は、例えば複数の車両10へブロードキャストされる。
駐車場内の車両10の受電装置20は要求情報を受信すると、車両ID、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報を取得する。受電装置20は、車両ID、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報を、給電管理装置200へ送信する。給電管理装置200は、車両10から送信された車両ID、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報を受信する(ステップS102)。
次に、プロセッサ201は、受信された車両位置情報に基づいて、各車両10が収容される駐車スペースSを識別する(ステップS103)。プロセッサ201は、例えば非一過性メモリ202又は一過性メモリ203に、車両IDに対応付けて駐車スペースSの識別情報(例えば、番号)を記憶する。
プロセッサ201は、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報の送信元の車両10(車両ID)の1つを選択する(ステップS104)。
次にプロセッサ201は、選択された車両10のインレット位置情報及び方向情報に基づいて、車両10に対する給電が可能であるか否かを判断する(ステップS105)。給電が不可能な場合(ステップS105においてNO)、プロセッサ201は、給電が不可能である旨のメッセージの出力を指示するための指示情報を当該車両10又は当該車両10のユーザの携帯情報端末に対して送信する(ステップS106)。これにより、車両10の車載表示装置又は携帯情報端末に、給電が不可能である旨のメッセージが出力される。その後、プロセッサ201は、ステップS108へ処理を移す。
他方、給電が可能な場合(ステップS105においてYES)、プロセッサ201は、当該車両10を給電対象に決定する(ステップS107)。プロセッサ201は、例えば非一過性メモリ202又は一過性メモリ203に、車両IDに対応付けて給電対象であることを示す情報(以下、「給電対象情報」という)を記憶する。
プロセッサ201は、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報の送信元の車両10(車両ID)の全てが選択されたか否かを判定する(ステップS108)。選択されていない車両10が残っている場合(ステップS108においてNO)、プロセッサ201は、ステップS104に処理を移し、新たな車両10の1つを選択する。
全ての車両10が選択された場合(ステップS108においてYES)、プロセッサ201は、上記のようにして給電計画を決定する(ステップS109)。以上で、給電管理処理が終了する。
次に、給電管理装置200が車両10に対する給電を自走式給電装置300に指示するときのプロセッサ201の処理(以下、「給電指示処理」という)及び自走式給電装置300が車両10に対して給電するときの制御部340の処理(以下、「給電制御処理」という)について説明する。図11は、本実施形態に係る給電管理装置200による給電指示処理の手順の一例を示すフローチャートである。図12A及び図12Bは、本実施形態に係る自走式給電装置300による給電制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図11を参照する。給電計画が決定されると、プロセッサ201は、給電計画にしたがい、給電対象の中から1つの対象車両を決定する(ステップS201)。対象車両は、自走式給電装置300が次に給電する対象の車両である。例えば具体的には、プロセッサ201は、非一過性メモリ202又は一過性メモリ203に記憶されている1つの給電対象情報に対応する車両IDを、対象車両として決定する。
プロセッサ201は、給電指令を自走式給電装置300へ送信する(ステップS202)。給電指令には、対象車両の車両位置情報及びインレット位置情報が含まれる。
図12A及び図12Bを参照する。自走式給電装置300は、給電指令を受信する(ステップS301)。制御部340は、給電指令において指定される車両位置へ近づくように、走行機構310を制御する(ステップS302)。走行機構310の制御には、給電指令に含まれる車両位置情報と、GNSS受信機370によって測定される自走式給電装置300の位置情報とが用いられる。
制御部340は、走行中にカメラ380で周囲を撮像し、画像解析処理を実行する。これにより、自走式給電装置300が走行領域MAから逸脱しないように制御される。制御部340は、画像解析処理により、車両10の向きを認識し、蓋11の位置を認識する。蓋11の認識処理では、給電指令に含まれるインレット位置情報が用いられる。これにより、蓋11を探索する範囲を小さくすることができ、解析処理の負荷が軽減される。
制御部340は、走行中の画像解析処理により、車両10への給電を妨げる障害物を検出する(ステップS303)。つまり、カメラ380は、障害物を検出するためのセンサとして用いられる。なお、障害物を検出するためのセンサはカメラ380に限られず、赤外線センサ、LIDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサを自走式給電装置300が備えてもよい。障害物が存在する場合(ステップS304においてYES)、制御部340は、自走式給電装置300の走行を停止し、車両10に対する給電を中止する。制御部340は、給電の中止を通知するための中止情報を給電管理装置200へ送信する(ステップS305)。中止情報が送信されると、給電制御処理が終了する。
他方、障害物が存在しない場合(ステップS304においてNO)、制御部340は、蓋11のオープン指示を車両10へ送信する(ステップS306)。車両10の受電装置20の制御装置22は、モータ23を制御して蓋11を開く。これにより、インレット21が露出される。
カメラ380がインレット21を撮像する。カメラ380から出力されるカメラ画像が、制御部340に入力される。制御部340は、画像認識により、インレット21の種類を判別する(ステップS307)。さらに制御部340は、画像認識によりインレット21の位置を検出する(ステップS308)。
制御部340は、インレットの位置の認識結果に基づいて、走行機構310を制御し、自走式給電装置300の位置を調整する(ステップS309)。これにより、自走式給電装置300の位置が、車両10に給電可能な位置に調整される。
制御部340は、2つの給電コネクタ320のうち、インレット210の種類に適合する給電コネクタ320を接続対象として選択する(ステップS310)。制御部340は、接続対象に選択された給電コネクタ320を、インレット21に接続するよう、アーム330を制御する(ステップS311)。制御部340は、給電コネクタ320がインレット21に接続されるまで、駆動部331を制御する。
受電装置20側では、制御装置22が接続センサ25から与えられるセンサ信号を監視し、インレット21に対する給電コネクタ320の接続を検出する。自走式給電装置300側でも、制御部340が接続センサ321から与えられるセンサ信号を監視し、インレット21に対する給電コネクタ320の接続を検出する。
インレット21と給電コネクタ320との接続が完了すると、制御部340は、給電開始を通知する給電開始情報を給電管理装置200へ送信する(ステップS312)。さらに制御部340は、電源回路351を制御して、車両10に対する給電を開始する(ステップS313)。
再び図11を参照する。給電管理装置200のプロセッサ201は、給電開始情報を受信したか否かを判定する(ステップS203)。給電開始情報が受信されない場合(ステップS203においてNO)、プロセッサ201は、中止情報を受信したか否かを判定する(ステップS204)。中止情報が受信されない場合(ステップS204においてNO)、プロセッサ201は、ステップS203へ処理を戻す。これにより、給電開始情報又は中止情報が受信されるまで、ステップS203及びS204の処理が繰り返される。
中止情報が受信された場合(ステップS204においてYES)、プロセッサ201は、対象車両を給電対象から除外する(ステップS206)。例えば具体的には、プロセッサ201は、非一過性メモリ202又は一過性メモリ203から、車両IDに対応付けて記憶されている給電対象情報を削除する。
プロセッサ201は、給電対象の車両10が残っているか否かを判定する(ステップS207)。例えば具体的には、プロセッサ201は、非一過性メモリ202又は一過性メモリ203に記憶されている給電対象情報が残っているか否かを判定する。給電対象の車両10が残っている場合(ステップS207においてYES)、プロセッサ201は、ステップS201に処理を移し、給電計画にしたがい、給電対象の中から新たな対象車両を決定する。他方、給電対象の車両10が残っていない場合(ステップS207においてNO)、プロセッサ201は給電指示処理を終了する。
再び図12Bを参照する。給電を開始した後、制御部340は、駆動用バッテリ30の充電量が一定の目標値に到達したか否かを判定する(ステップS314)。充電量を示す情報としては、例えば車両10の駆動用バッテリ30のSOC(State Of Charge)が用いられる。SOCは、給電コネクタ320を介して受電装置20から制御部340へ通知される。
充電量が目標値に達していない場合(ステップS314においてNO)、制御部340は、ステップS314の処理を再度実行する。充電量が目標値に達した場合(ステップS314においてYES)、制御部340は、電源回路351を制御し、給電を停止する(ステップS315)。給電を停止すると、制御部340は、給電の終了を通知する給電終了情報を給電管理装置200へ送信する(ステップS316)。
さらに制御部340は、給電コネクタ320をインレット21から取り外すように、アーム330を制御する(ステップS317)。
給電コネクタ320のインレット21からの取り外しが完了すると、制御部340は、蓋11のクローズ指示を車両10へ送信する(ステップS318)。車両10の受電装置20の制御装置22は、モータ23を制御して蓋11を閉じる。以上で、給電制御処理が終了する。
再び図11を参照する。給電管理装置200が給電開始情報を受信すると(ステップS203においてYES)、プロセッサ201は、給電終了情報を受信したか否かを判定する(ステップS205)。給電終了情報が受信されない場合(ステップS205においてNO)、プロセッサ201は、ステップS205の処理を再度実行する。これにより、給電終了情報が受信されるまで、ステップS205の処理が繰り返される。
給電終了情報が受信された場合(ステップS205においてYES)、プロセッサ201は、対象車両を給電対象から除外する(ステップS206)。
プロセッサ201は、給電対象の車両10が残っているか否かを判定する(ステップS207)。給電対象の車両10が残っている場合(ステップS207においてYES)、プロセッサ201は、ステップS201に処理を移し、給電計画にしたがい、給電対象の中から新たな対象車両を決定する。他方、給電対象の車両10が残っていない場合(ステップS207においてNO)、プロセッサ201は給電指示処理を終了する。
[5−1.第1変形例]
例えば、給電対象の決定において、方向情報が用いられなくてもよい。この変形例では、給電管理装置200が、車両位置情報及びインレット位置情報を用いて、車両10が給電可能か否かを判断する。図13は、駐車場の構成の一例を示す図である。図13に示すように、駐車場において、駐車スペースSの列は、1列毎に間隔を隔てて設けられてもよい。この場合、インレット21(蓋11)が車体の前側又は後側に設けられていれば、車両10の向きにかかわらず、給電可能と判断することができる。
例えば、車体の側部にインレット21(蓋11)が設けられる車両10_21の場合、列の端の駐車スペースSに車両10_21が収容されていても、インレット21が設けられる車体の部位が隣の駐車スペースSに面していれば、給電は不可能である。例えば給電管理装置200は、車体の側部にインレット21が設けられた車両10が列の端の駐車スペースSに収容されている場合、給電可能と判断してもよい。この場合、自走式給電装置300が、カメラ380により得られる画像の解析によって、給電対象である車両10が給電可能か否かを判断してもよい。他の例では、例えば給電管理装置200は、車体の側部にインレット21が設けられた車両10が列の端の駐車スペースSに収容されている場合、給電不可能と判断してもよい。
[5−2.第2変形例]
給電管理装置200は、車両10の駆動用バッテリ30の充電残量(SOC)に基づいて、給電計画を決定してもよい。
図14は、本変形例に係る給電管理装置200の機能の一例を示す機能ブロック図である。給電管理装置200は、入力部210、決定部220、計画決定部230、及び通信部240に加え、推定部250及び優先度決定部260としての機能を有する。
入力部210は、車両ID、車両位置情報、インレット位置情報、及び方向情報に加え、車両10から送信される駆動用バッテリ30のSOC、ナビゲーション装置によって出力される予定経路情報等を受け付けることができる。
本変形例において、駐車場は、商業施設、業務施設等の施設に付属の駐車場である。駐車場を管理する施設は、ユーザの施設利用に関する情報を受け付けてもよい。
推定部250は、車両10が駐車場を出庫した後、目的地(例えば、ユーザの自宅)に到着した時点でのSOCを推定する。具体的な一例では、推定部250は、入力部210によって受け付けられた予定経路情報に基づいて、車両10における目的地に到着するまでの消費電力量を推定する。例えば、推定部250は、予定経路情報に基づいて車両10の予定走行距離を求め、車両10の単位距離当たりの消費電力量を予定走行距離に乗じることによって、予定消費電力量を算出することができる。車両10の単位時間当たりの消費電力量は、例えば車両情報として車両10から入力部210が受け付けてもよいし、予め定められる値であってもよい。
推定部250は、入力部210によって受け付けられるSOCと、推定される予定消費電力量とに基づいて、目的地到着時点でのSOCを推定する。以下、入力部210によって受け付けられるSOCを「現在SOC」といい、目的地到着時点でのSOCを「推定SOC」という。例えば、推定部250は、現在SOCから予定消費電力量を差し引くことにより、推定SOCを算出することができる。
優先度決定部260は、車両10の属性情報に基づいて、複数の車両10それぞれにおける給電の優先度を決定する。属性情報は、例えば推定SOCを含む。本実施形態では、優先度決定部260が推定SOCに基づいて優先度を決定する例を説明する。
例えば、優先度決定部260は、推定SOCが低いほど高い優先度を決定することができる。推定SOCは、車両10が給電されなかった場合における目的地到着時点でのSOCの推定値である。即ち、推定SOCが低い車両10においては給電の必要性が高く、推定SOCが高い車両10においては給電の必要性が低い。このため、推定SOCが低いほど高い優先度を決定することが好ましい。
図15は、本変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図15に示す例において、車両ID毎に推定SOCが求められる。例えば、車両IDがAの車両については、現在SOCが2であり、予定消費電力量が3である。このため、推定SOCは−1である。なお、負の値の推定SOCは、駆動用バッテリ30の充電残量では目的地まで走行できないことを意味する。車両IDがBの車両については、現在SOCが6であり、予定消費電力量が1である。このため、推定SOCは5である。車両IDがCの車両については、現在SOCが4であり、予定消費電力量が2である。このため、推定SOCは2である。
ここで、図15に示す例において、SOCは、実際のSOCの十の位以上の値を示す数値である。また、消費電力量は、消費されるSOCの十の位以上の値を示す数値である。このように、SOC及び消費電力量等の数値には、実際のSOC及び消費電力量等の値ではなく、その値を反映した数値を採用することができる。
図15に示す例では、推定SOCから評価値が算出される。評価値は、10と推定SOCとの差に給電対象フラグの値を乗じた値である。給電対象フラグは、決定部220によって給電対象として決定されている車両であるか否かを示す。即ち、給電対象に決定された車両10における給電対象フラグは1にセットされ、給電対象に決定されていない車両10における給電対象フラグは0にセットされる。給電対象に決定された車両10の評価値は10と推定SOCとの差であり、給電対象に決定されていない車両10の評価値は0である。
給電管理装置200は、評価値を用いて優先度を決定する。具体的な一例では、給電管理装置200は、評価値が高いほど優先度を高くし、評価値が0の場合は優先度を決定しない。なお、図15に示す例では、優先度を表す数値が小さいほど、優先度が高いことを示す。即ち、「1」が最高優先度であり、数字が大きくなるほど優先度が低くなる。図15に示す例では、評価値が0ではない車両IDはA,C,E,F,H,Iであり、評価値が高い方から順番にA,E,H,C,F,Iである。したがって、車両ID=Aの優先度が1、車両ID=Eの優先度が2、車両ID=Hの優先度が3、車両ID=Cの優先度が4、車両ID=Fの優先度が5、車両ID=Iの優先度が6である。
再び図14を参照する。計画決定部230は、優先度決定部260によって決定された優先度に基づいて、給電計画を決定する。計画決定部230は、優先度が高い車両10から順番に給電されるように給電計画を決定する。
図16A及び図16Bは、本変形例に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS108において、全ての車両10が選択された場合、給電管理装置200のプロセッサ201は、駐車場内の車両10に対して予定経路情報及びSOCを要求する要求情報を送信する(ステップS401)。要求情報は、例えば複数の車両10へブロードキャストされる。
駐車場内の車両10の受電装置20は要求情報を受信すると、予定経路情報及び駆動用バッテリ30のSOCを取得する。予定経路情報は、車載ネットワークを通じて、ナビゲーション装置から取得される。受電装置20は、車両ID、予定経路情報、及びSOCを、給電管理装置200へ送信する。給電管理装置200は、車両10から送信された車両ID、予定経路情報、及びSOCを受信する(ステップS402)。
プロセッサ201は、受信された予定経路情報に基づいて、車両10における目的地に到着するまでの消費電力量を推定する(ステップS403)。具体的な一例では、プロセッサ201は、予定経路情報に基づいて車両10の予定走行距離を算出し、車両10の単位距離当たりの消費電力量を予定走行距離に乗じる。これにより、目的地に到着するまでの消費電力量である予定消費電力量が算出される。
プロセッサ201は、推定SOCを算出する(ステップS404)。具体的な一例では、プロセッサ201は、現在SOCから予定消費電力量を差し引くことにより、推定SOCを算出する。
プロセッサ201は、その時点において給電されていない全車両10に対して推定SOCを算出したか否かを判定する(ステップS405)。推定SOCが算出されていない車両が残っている場合(ステップS405においてNO)、CPU201はステップS401へ処理を戻す。これにより、推定SOCが算出されていない車両を対象として、ステップS401〜S404の処理が実行される。
給電されていない全車両10に対して推定SOCが算出された場合(ステップS405においてYES)、プロセッサ201は、推定SOCが算出された車両10のそれぞれの優先度を決定する(ステップS406)。優先度の決定には、推定SOCが用いられる。具体的には、上記のように評価値が用いられてもよい。
その後、プロセッサ201は、優先度にしたがって車両10を給電するための給電計画を決定する(ステップS109)。
[5−3.第3変形例]
第2変形例では、給電管理装置200が推定SOCを用いて優先度を決定したが、これに限定されない。推定SOC以外の属性情報を用いて優先度を決定することも可能である。
本変形例では、給電管理装置200が、推定SOCに加え、駐車場への入場時刻を用いて優先度を決定する。
図17は、第3変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図17に示す例において、車両ID毎に推定SOCに加え、駐車場への入場時刻が取得される。即ち、入力部210は、例えば、現在SOC、予定経路情報に加え、入場時刻を受け付ける。具体的な一例では、車両10が通過するために駐車場のゲートが開いた時刻を入場時刻として図示しない駐車管理サーバが記録し、入力部210が駐車管理サーバから入場時刻を受信することができる。
ここで、図17に示す例において、入場時刻は、実際の入場時刻に対応する指標である。即ち、この指標は、入場時刻が早いほど大きく、入場時刻が遅いほど小さい数値で表される。このように、入場時刻を示す数値は、実際の入場時刻の値ではなく、その値を反映した数値を採用することができる。
優先度決定部260は、属性情報である推定SOCと入場時刻とに基づいて優先度を決定する。図17に示す例では、推定SOC及び入場時刻から評価値が算出される。評価値は、次式で表される数値である。
評価値 = (10−推定SOC)×受電装置フラグ×入場時刻
給電管理装置200は、評価値を用いて優先度を決定する。図17に示す例では、評価値が0ではない車両IDはA,C,E,F,H,Iであり、評価値が高い方から順番にF,A,H,C,I,Eである。したがって、車両ID=Fの優先度が1、車両ID=Aの優先度が2、車両ID=Hの優先度が3、車両ID=Cの優先度が4、車両ID=Iの優先度が5、車両ID=Eの優先度が6である。
[5−4.第4変形例]
本変形例では、給電管理装置200が、推定SOCに加え、ユーザの施設への滞在時間を属性情報として用いて優先度を決定する。
図18は、第4変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図18に示す例において、車両ID毎に推定SOCに加え、ユーザの施設への滞在時間の推定値(以下、「推定滞在時間」という)が取得される。推定滞在時間は、例えば、ユーザの施設利用履歴から推定することができる。即ち、例えば給電管理装置200又は駐車場を管理する駐車管理サーバが、ユーザ毎に施設の利用状況を監視し、利用履歴として記憶する。給電管理装置200又は駐車管理サーバは、例えばディープニューラルネット等の機械学習モデルを用いて、利用履歴から滞在時間を推定することができる。
ここで、図18に示す例において、推定滞在時間は、「長」、「中」、「短」の3段階のランクとされる。例えば、5時間以上の滞在時間を「長」とし、2時間以上5時間未満の滞在時間を「中」とし、2時間未満の滞在時間を「短」とすることができる。このように、滞在時間を表すデータは、数値の時間情報でなく、ランクとすることができる。
優先度決定部260は、属性情報である推定SOCと推定滞在時間とに基づいて優先度を決定する。滞在時間が短いほど、早急に給電を行う必要がある。駆動用バッテリ30のSOCが低いが、滞在時間が長い車両10については、給電は必要であるものの早急に給電を行う必要はない。図18に示す例では、推定SOCから評価値が算出され、評価値と推定滞在時間とによって優先度が決定される。具体的な一例では、推定滞在時間のランク毎に、評価値に応じて優先度が決定される。即ち、推定滞在時間が「短」のランクの車両のグループの優先度が最も高く、推定滞在時間が「中」のランクの車両のグループの優先度がその次に高く、推定滞在時間が「長」のランクの車両のグループの優先度が最も低い。
滞在時間が「短」の車両10のグループは、車両ID=D,E,Iである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にE,I,D(Dの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Eの優先度を6、車両ID=Iの優先度を5に決定し、車両ID=Dの優先度を決定しない。
滞在時間が「中」の車両10のグループは、車両ID=B,G,Jである。このグループ内では、評価値は全て0である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=B,G,Jに対する優先度を決定しない。
滞在時間が「長」の車両10のグループは、車両ID=A,C,F,Hである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にA,H,C,F(C及びFの評価値は両方8)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Aの優先度を4、車両ID=Hの優先度を3、車両ID=Cの優先度を2、車両ID=Fの優先度を1に決定する。
図19は、第4変形例に係る給電管理装置による給電管理処理の手順の一部の一例を示すフローチャートである。本変形例に係る給電管理処理の前半部分は、図16Aに示す手順と同様である。図19に示すように、具体的な一例では、給電管理装置200が車両10毎に滞在時間を推定する(ステップS501)。なお、給電管理装置200は、駐車管理サーバ等の外部の装置から推定滞在時間を取得してもよい。
ステップS406の処理では、CPU201は、上記のように、推定SOCと推定滞在時間とに基づいて優先度を決定する。
[5−5.第5変形例]
本変形例では、給電管理装置200が、推定SOCに加え、給電のための予約時刻を属性情報として用いて優先度を決定する。
図20は、第5変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図20に示す例において、車両ID毎に推定SOCに加え、給電のための予約時刻が取得される。入力部210は、例えば、現在SOC、予定経路情報に加え、予約時刻を受け付ける。例えば、ユーザは、オンラインシステム等を利用して施設における給電の予約を事前に行う。つまり、携帯端末等をユーザが使用して、予約時刻を入力する。入力された予約時刻は、例えば駐車場を管理するための駐車管理サーバに記憶される。入力部210が駐車管理サーバから予約時刻を受信することができる。
優先度決定部260は、属性情報である推定SOCと予約時刻とに基づいて優先度を決定する。図20に示す例では、推定SOCから評価値が算出され、評価値と予約時刻とによって優先度が決定される。具体的な一例では、給電管理装置200は、予約時刻が到来している車両10に対しては高い優先度を決定し、予約時刻が到来していない車両10に対しては優先度を決定しない。
図20の例を用いて説明する。評価値が高い方から順番に車両IDを並べるとA,E,H,C,F,Iである。ここで、現在時刻が10:00であるとする。図20の例では、車両ID=Fの予約時刻は10:00、車両ID=Hの予約時刻は9:45であり、既に予約時間が到来している。また、駐車場の入場が予約時刻に間に合った車両に対しては、予約時刻に遅れて入場した車両よりも給電を優先することができる。このため、給電管理装置200は、車両ID=Fの優先度を最高にし、車両ID=Hの優先度を2番目にする。給電管理装置200は、予約時刻(12:00)が到来していない車両ID=Aに対しては優先度を決定しない。また、残りの車両IDのうち、評価値が0ではないものはC,E,Iであり、評価値が高い方から順番にE,C,Iである。したがって、車両ID=Fの優先度が5、車両ID=Hの優先度が1、車両ID=Eの優先度が2、車両ID=Cの優先度が3、車両ID=Iの優先度が4である。なお、予約時刻が到来していない車両10に対しても優先度を決定してもよい。例えば、予約時刻が到来する迄は、予約のない車両10と同じ扱いとして優先度を決定することができる。
[5−6.第6変形例]
本変形例では、給電管理装置200が、推定SOCに加え、ユーザが施設の会員であるか否かを示す情報を属性情報として用いて優先度を決定する。
図21は、第6変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図21に示す例において、車両ID毎に推定SOCに加え、ユーザが施設の会員であるか否かを示す情報である会員フラグが取得される。例えば、駐車管理サーバ又は他の装置によって施設の会員情報が記憶されており、給電管理装置200は、駐車管理サーバ又は他の装置から会員フラグを取得する。図21において、会員フラグは「1」又は「0」の値を取る。会員フラグの値「1」は会員であることを示し、会員フラグの値「0」は非会員であることを示す。
優先度決定部260は、属性情報である推定SOCと会員フラグとに基づいて優先度を決定する。つまり、優先度決定部260は、会員フラグが「1」の車両IDに対しては、会員フラグが「0」の車両IDに対するよりも高い優先度を決定することができる。図21に示す例では、推定SOCから評価値が算出され、評価値と会員フラグとによって優先度が決定される。具体的な一例では、会員、非会員毎に、評価値に応じて優先度が決定される。即ち、会員(会員フラグ=1)の車両のグループの優先度が高く、非会員(会員フラグ=0)の車両のグループの優先度が低い。
会員フラグ=1の車両10のグループは、車両ID=B,C,E,G,I,Jである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にE,C,I,B,G,J(B,G,Jの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Eの優先度を6、車両ID=Cの優先度を5、車両ID=Iの優先度を4に決定し、車両ID=B,G,Jの優先度を決定しない。
会員フラグ=0の車両10のグループは、車両ID=A,D,F,Hである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にA,H,F,D(Dの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Aの優先度を3、車両ID=Hの優先度を2、車両ID=Fの優先度を1に決定し、車両ID=Dの優先度を決定しない。
[5−7.第7変形例]
本変形例では、給電管理装置200が、推定SOCに加え、ユーザの施設の利用頻度を属性情報として用いて優先度を決定する。
図22は、第7変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図22に示す例において、車両ID毎に推定SOCに加え、ユーザの施設の利用頻度が取得される。例えば、駐車管理サーバ又は他の装置によって施設の会員情報が記憶されており、給電管理装置200は、駐車管理サーバ又は他の装置から施設の利用頻度を取得する。また、利用頻度は統計的に算出されてもよい。例えば、給電管理装置200又は駐車管理サーバは、ユーザ毎に、施設の利用状況を監視し、利用履歴として記憶する。給電管理装置200又は駐車管理サーバは、利用履歴を統計的に解析し、ユーザの施設の利用頻度を算出することができる。
ここで、図22に示す例において、利用頻度は、「高」、「中」、「低」の3段階のランクとされる。例えば、1週間に1回以上の利用頻度を「高」とし、1ヶ月に1回以上4回未満の利用頻度を「中」とし、1ヶ月に1回未満の利用頻度を「低」とすることができる。このように、利用頻度を表すデータは、数値情報でなく、ランクとすることができる。
優先度決定部260は、属性情報である推定SOCと利用頻度とに基づいて優先度を決定する。図22に示す例では、推定SOCから評価値が算出され、評価値と利用頻度とによって優先度が決定される。具体的な一例では、利用頻度のランク毎に、評価値に応じて優先度が決定される。即ち、利用頻度が「高」のランクの車両のグループの優先度が最も高く、利用頻度が「中」のランクの車両のグループの優先度がその次に高く、利用頻度が「低」のランクの車両のグループの優先度が最も低い。
利用頻度が「高」の車両10のグループは、車両ID=B,E,Fである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にE,F,B(Bの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Eの優先度を6、車両ID=Fの優先度を5に決定し、車両ID=Dの優先度を決定しない。
利用頻度が「中」の車両10のグループは、車両ID=A,H,Jである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にA,H,J(Jの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Aの優先度を4、車両ID=Hの優先度を3に決定し、車両ID=Jの優先度を決定しない。
利用頻度が「低」の車両10のグループは、車両ID=C,D,G,Iである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にC,I,D,G(D及びGの評価値は両方0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Cの優先度を2、車両ID=Iの優先度を1に決定し、車両ID=D,Gの優先度を決定しない。
[5−8.第8変形例]
本変形例では、給電管理装置200が、推定SOCに加え、給電のための料金の支払い状況を属性情報として用いて優先度を決定する。
図23は、第8変形例に係る給電管理装置による優先度の決定の一例を説明するための図である。図23に示す例において、車両ID毎に推定SOCに加え、給電のための料金の支払い状況を示す情報である課金フラグが取得される。例えば、ユーザは、オンラインシステム等を利用して施設における有料の給電サービスを申し込む。例えば、有料の給電サービスのユーザは、無料の給電サービスのユーザよりも優先して給電を受けることができる。つまり、ユーザが有料の給電サービスを申し込めば、サービス提供に対する課金が行われ、決済処理が行われる。決済処理が完了すると、決済システムが例えば駐車管理サーバ又は他の装置に決済完了が通知される。入力部210は、駐車管理サーバ又は他の装置から、車両ID毎に決済状況を受信することができる。決済完了している場合には、課金フラグが1にセットされ、決済が完了していない場合には課金フラグが0にセットされる。
優先度決定部260は、属性情報である推定SOCと課金フラグとに基づいて優先度を決定する。つまり、優先度決定部260は、課金フラグが「1」の車両IDに対しては、課金フラグが「0」の車両IDに対するよりも高い優先度を決定することができる。図23に示す例では、推定SOCから評価値が算出され、評価値と課金フラグとによって優先度が決定される。具体的な一例では、決済完了及び未完了毎に、評価値に応じて優先度が決定される。即ち、決済完了(課金フラグ=1)の車両のグループの優先度が高く、決済未完了(課金フラグ=0)の車両のグループの優先度が低い。
課金フラグ=1の車両10のグループは、車両ID=A,B,F,H,Jである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にA,H,F,B,J(B,Jの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Aの優先度を6、車両ID=Hの優先度を5、車両ID=Fの優先度を4に決定し、車両ID=B,Jの優先度を決定しない。
課金フラグ=0の車両10のグループは、車両ID=C,D,E,G,Iである。このグループ内では、評価値が高い方から順番にE,C,I,D,G(D,Gの評価値は0)である。そのため、優先度決定部260は、車両ID=Eの優先度を3、車両ID=Cの優先度を2、車両ID=Iの優先度を1に決定し、車両ID=D,Gの優先度を決定しない。
[5−9.その他の変形例]
上記の第2変形例〜第8変形例の属性情報を任意に組み合わせて優先度を決定してもよい。
また、会員情報は施設の会員であるか否かを示す情報だけでなく、当該施設における過去のサービル利用状況(履歴)、駐車場入庫時間の履歴、会員ランク(通常会員、プレミアム会員等)を含んでもよく、このような会員情報に基づいて、優先度が決定されてもよい。また、給電のための料金の支払い状況は、料金の支払いが完了しているか否かを示す情報だけでなく、例えば当該施設が発行又は提携しているクレジットカード、電子マネー等を利用して決済が行われているか否の情報を含んでもよく、このような支払い状況に基づいて、優先度が決定されてもよい。
実施形態では、給電管理装置200と自走式給電装置300とを別体とする構成について述べたが、これに限定されない。自走式給電装置300が、給電管理装置200を内蔵してもよい。つまり、自走式給電装置300が、給電管理処理を実行可能に構成されてもよい。
[6.効果]
以上のように、給電システム100は、自走式給電装置300と、給電管理装置200と、を備える。自走式給電装置300は、駆動用バッテリ30及び給電用のインレット21を有する車両10に対して給電することが可能である。給電管理装置200は、自走式給電装置300による車両10に対する給電を管理する。給電管理装置200は、入力部210と、決定部220と、を有する。入力部210は、車両10の位置及び車両10におけるインレット21の位置の情報を受け付ける。決定部220は、入力部210によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する。自走式給電装置300は、給電対象の車両10の位置へ移動し、給電対象の車両10に対して給電する。自走式給電装置300は、給電対象ではない車両10に対して給電しない。これにより、任意の位置に停車した車両10から給電対象の車両10を決定することができる。自走式給電装置300が給電対象の車両へ移動し、給電を実行する。したがって、車両10の給電を行うことができる位置の自由度が向上する。
自走式給電装置300は、走行機構310と、インレット21に接続可能な給電コネクタ320と、給電コネクタ320を移動させるためのアーム330と、制御部340と、を有してもよい。制御部340は、自走式給電装置300が給電対象の車両10の位置へ移動するように走行機構310を制御し、給電コネクタ320を給電対象の車両10のインレット21に接続するようにアーム330を制御してもよい。これにより、自走式給電装置300が給電対象の車両10の位置へ走行し、給電コネクタ320をインレット21に接続することができる。
決定部220は、入力部210によって受け付けられる情報に基づいて、車両10に対する給電が可能か否かを判断し、給電が可能と判断される車両10を、給電対象として決定してもよい。任意の位置への車両10の停車を許容すると、自走式給電装置300が移動できない位置、給電が不可能な位置などに車両10が停車していることが考えられる。上記構成により、給電が不可能な車両10を除いて給電対象の車両10を決定することができる。
入力部210は、車両10が向く方向を示す方向情報をさらに受け付けてもよい。決定部220は、入力部210によって受け付けられる方向情報にさらに基づいて、車両10に対する給電が可能か否かを判断してもよい。給電が不可能な方向に車両10が向いていることが考えられる。上記構成により、給電が不可能な車両10を除いて給電対象の車両を決定することができる。
給電管理装置200は、通信部240をさらに有してもよい。通信部240は、決定部220によって車両10に対する給電が不可能と判断される場合に、給電が不可能であることを示す情報の出力を指示する指示情報を送信する。これにより、車両10に対する給電が行われないことをユーザに通知することができる。
自走式給電装置300は、障害物を検出するためのセンサを有してもよい。自走式給電装置300は、センサによって車両10への給電を妨げる位置に障害物が検出される場合、車両10への給電を中止してもよい。これにより、車両10に給電しようとする自走式給電装置300が障害物に衝突したり、給電のための動作において自走式給電装置300に異常が生じたりすることを抑制することができる。なお、センサは、カメラ380であってもよい。
給電管理装置200は、計画決定部230をさらに有してもよい。計画決定部230は、複数の車両10が給電対象に決定される場合、複数の車両を給電する順番を含む給電計画を決定する。自走式給電装置300は、計画決定部230によって決定される給電計画にしたがった順番で複数の車両10に対して給電してもよい。これにより、複数の車両10に対する給電を円滑に進めることができる。
計画決定部230は、車両10の位置に基づいて、給電計画を決定してもよい。これにより、自走式給電装置300が効率的に移動できる経路の給電計画を決定することができる。
入力部210は、車載バッテリの充電残量(SOC)をさらに受け付けてもよい。計画決定部230は、入力部210によって受け付けられるSOCに基づいて、給電計画を決定してもよい。これにより、SOCに応じた効率的な順番で、複数の車両に対して給電することができる。
[7.補記]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
10,10_1〜10_6,10_11〜10_17,10_21 車両
11 蓋
20 受電装置
21 インレット
22 制御装置
23 モータ
24 センサ
25 接続センサ
30 駆動用バッテリ(車載バッテリ)
100 給電システム
200 給電管理装置
201 プロセッサ
202 非一過性メモリ
203 一過性メモリ
204 第1通信部
205 第2通信部
206 給電管理プログラム
210 入力部
220 決定部
230 計画決定部
240 通信部
250 推定部
260 優先度決定部
300 自走式給電装置
310 走行機構
311 車輪
320 給電コネクタ
321 接続センサ
330 アーム
331 駆動部
331x モータ
331y モータ
331z モータ
340 制御部
350 バッテリ
351 電源回路
361 第1通信部
362 第2通信部
370 GNSS受信機
380 カメラ
BL,BL_1,BL_2 ブロック
S,S_1〜S_7 駐車スペース

Claims (13)

  1. 車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対して給電することが可能な自走式給電装置と、
    前記自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置と、
    を備え、
    前記給電管理装置は、
    車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付ける入力部と、
    前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、
    を有し、
    前記自走式給電装置は、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電する、
    給電システム。
  2. 前記自走式給電装置は、
    走行機構と、
    前記インレットに接続可能な給電コネクタと、
    前記給電コネクタを移動させるためのアームと、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記自走式給電装置が前記給電対象の車両の位置へ移動するように前記走行機構を制御し、前記給電コネクタを前記給電対象の車両のインレットに接続するように前記アームを制御する、
    請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記決定部は、前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、前記車両に対する給電が可能か否かを判断し、給電が可能と判断される前記車両を、前記給電対象として決定する、
    請求項1又は請求項2に記載の給電システム。
  4. 前記入力部は、前記車両が向く方向を示す方向情報をさらに受け付け、
    前記決定部は、前記入力部によって受け付けられる前記方向情報にさらに基づいて、前記車両に対する給電が可能か否かを判断する、
    請求項3に記載の給電システム。
  5. 前記給電管理装置は、前記決定部によって前記車両に対する給電が不可能と判断される場合に、給電が不可能であることを示す情報の出力を指示する指示情報を送信する通信部をさらに有する、
    請求項3又は請求項4に記載の給電システム。
  6. 前記自走式給電装置は、障害物を検出するためのセンサを有し、
    前記自走式給電装置は、前記センサによって前記車両への給電を妨げる位置に障害物が検出される場合、前記車両への給電を中止する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給電システム。
  7. 前記給電管理装置は、複数の車両が給電対象に決定される場合、前記複数の車両を給電する順番を含む給電計画を決定する計画決定部をさらに有し、
    前記自走式給電装置は、前記計画決定部によって決定される前記給電計画にしたがった順番で前記複数の車両に対して給電する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の給電システム。
  8. 前記計画決定部は、前記車両の位置に基づいて、前記給電計画を決定する、
    請求項7に記載の給電システム。
  9. 前記入力部は、前記車載バッテリの充電残量をさらに受け付け、
    前記計画決定部は、前記入力部によって受け付けられる前記充電残量に基づいて、前記給電計画を決定する、
    請求項7に記載の給電システム。
  10. 自走式給電装置による車両の給電を管理する給電管理装置であって、
    車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付ける入力部と、
    前記入力部によって受け付けられる情報に基づいて、給電対象の車両を決定する決定部と、
    を備える、
    給電管理装置。
  11. 車載バッテリ及び給電用のインレットを有する車両に対する給電を管理するための給電管理方法であって、
    給電管理装置が、車両の位置及び前記車両における前記インレットの位置の情報を受け付けるステップと、
    前記給電管理装置が、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、
    自走式給電装置が、前記給電対象の車両の位置へ移動し、前記給電対象の車両に対して給電するステップと、
    を有する、
    給電管理方法。
  12. 自走式給電装置による車両の給電を管理するための給電管理方法であって、
    給電管理装置が、車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付けるステップと、
    前記給電管理装置が、受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、
    を有する、
    給電管理方法。
  13. 自走式給電装置による車両の給電を管理するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    車両の位置及び前記車両における給電用のインレットの位置の情報を受け付けるステップと、
    受け付けられる前記情報に基づいて、給電対象の車両を決定するステップと、
    を実行させるための、
    コンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023223560A1 (ja) * 2022-05-20 2023-11-23 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 ロボット管理装置およびロボット管理方法

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