JP2021022689A - レーザ駆動装置、センシングモジュール、タイミング調整方法 - Google Patents

レーザ駆動装置、センシングモジュール、タイミング調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ駆動装置における立ち下がりアシスト機能の高精度化を実現する。【解決手段】レーザ駆動装置は、垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、アシスト制御信号に基づいて発光素子の両端を短絡して発光素子の立ち下がり時間を高速化するアシスト回路と、タイミング調整信号に基づいて駆動制御信号とアシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、駆動制御信号とアシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、位相検出部の位相差検出結果に基づいてタイミング調整信号を生成するタイミング制御部とを備えるようにする。【選択図】図2

Description

本技術はレーザ発光素子を駆動するレーザ駆動装置、レーザ駆動装置を備えるセンシングモジュール、レーザ駆動装置のタイミング調整方法に関する。
レーザ光を発する発光素子として、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER:垂直共振器面発光レーザ)としての発光素子が知られている。
VCSELとしての発光素子は、共振器が半導体の基板面に対して垂直方向に形成されて、レーザ光を垂直方向に出射するように構成され、近年においては、例えばSTL(Structured Light:構造化光)方式やToF(Time of Flight:光飛行時間)方式による被写体の測距を行う際の光源として広く用いられる。
VCSELとしての発光素子を駆動するレーザ駆動装置では、測距精度を上げるために発光素子に流す電流の立ち上がり時間(ライズタイム)、立ち下がり時間(フォールタイム)を早くする必要がある。
下記特許文献1には、発光ダイオードの両端を短絡することで高速な立ち下がり波形を得ることができる回路が開示されている。
特開2002−101047号公報
例えば特許文献1のように発光素子の両端を短絡して立ち下がり時間を高速化する方式を採用する場合、その短絡のタイミングは、ドライブトランジスタによる発光素子への電流オフのタイミングと合っている必要がある。
ここでレーザ駆動装置としては、各種の機能搭載の要請により、微細プロセスを用いて、例えば出力段のトランジスタはこれまでの膜厚としても、その前段をより薄膜にするなどの対応をする必要が生じている。
このような事情から、発光素子の両端の短絡のためのトランジスタまでに制御信号の遅延が生じ、ドライブトランジスタのオフタイミングと短絡タイミングがずれ、しかもタイミングのずれ量は各種条件により変動する。このため立ち下がり時間が短いパルス発光ができないことが生じている。
そこで本開示では、上記のタイミング調整を的確に行い、より適切なパルス発光が実現できるようにする技術を提案する。
本技術に係るレーザ駆動装置は、垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡するアシスト回路と、タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成するタイミング制御部と、を備える。
アシスト回路がアシスト制御信号に基づいて発光素子の両端を短絡することで、発光素子の発光停止の際の発光駆動電流の立ち下がり時間(フォールタイム)を短縮できる。つまり発光駆動電流の立ち下がり時間を高速化する。
このアシスト動作のタイミングは、駆動制御信号による発光駆動オフのタイミングと合わせる必要がある。そこで駆動制御信号とアシスト制御信号の位相差に基づいて、駆動制御信号とアシスト制御信号のタイミング調整を行う。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記タイミング制御部は、継続的、定期的、又は所定の調整トリガを検知したタイミングで前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成し、前記タイミング調整部のタイミング調整を実行させることが考えられる。
例えば測距等のためにレーザ発光駆動が行われる間、動的に調整が行われるようにする。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、前記位相検出部は、前記ドライブトランジスタのゲートノードから取り出した前記駆動制御信号と、前記アシスト用トランジスタのゲートノードから取り出して前記第1電圧にレベルシフトさせた前記アシスト制御信号との位相比較を行うことが考えられる。
例えばドライブトランジスタのゲートノードの駆動制御信号と、アシスト用トランジスタのゲートノードのアシスト制御信号との位相比較を行う。この場合に、高電圧のパルス信号とされているアシスト制御信号は、レベルシフトしてから位相比較する。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、前記位相検出部は、前記駆動制御信号と、前記アシスト用トランジスタのゲートノード以外から取り出して前記第1電圧にレベルシフトさせた前記アシスト制御信号との位相比較を行うことが考えられる。
例えばアシスト用トランジスタのゲートノードへ電圧印加するバッファーアンプの入力段など、ゲートノード以外から、位相比較するアシスト制御信号を取り出す。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、前記位相検出部は、前記ドライブトランジスタのゲートノード以外から取り出した前記駆動制御信号と、前記アシスト制御信号との位相比較を行うことが考えられる。
例えばドライブトランジスタ30のゲートノードへ電圧印加するバッファーアンプの入力段など、ゲートノード以外から、位相比較する駆動制御信号を取り出す。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記タイミング調整部は、入力信号から前記駆動制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、前記入力信号から前記アシスト制御信号を生成する第2回路と、を備え、前記タイミング調整信号に応じて前記遅延回路の遅延時間を設定することで、タイミング調整を行う構成とされていることが考えられる。
即ち駆動制御信号のタイミングを可変してアシスト制御信号と駆動制御信号の相互のタイミングを調整する。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記タイミング調整部は、入力信号から前記駆動制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、前記入力信号から前記アシスト制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第2回路と、を備え、前記タイミング調整信号に応じて前記第1回路の遅延回路の遅延時間と、前記第2回路の遅延回路の遅延時間の一方又は両方を設定することで、タイミング調整を行う構成とされていることが考えられる。
即ち駆動制御信号とアシスト制御信号のいずれの系にも遅延時間可変の遅延回路を設け、それぞれのタイミングを調整できるようにする。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、非実働期間である調整期間において前記第1回路の遅延回路の遅延時間を調整したうえで、実働期間においては、前記第2回路の遅延回路の遅延時間が可変調整されるようにすることが考えられる。
即ち駆動制御信号とアシスト制御信号のいずれの系にも遅延時間可変の遅延回路を設けるが、調整期間には駆動制御信号側でタイミング調整を行う。実働時はアシスト制御信号側で調整を行う。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、前記アシスト回路及び前記発光素子への電流供給を遮断するスイッチを有することが考えられる。
例えば発光素子のアノード及びアシスト回路のアシスト用トランジスタに対する電源電圧ラインを遮断するスイッチを設ける。
上記した本技術に係るレーザ駆動装置においては、複数の前記発光素子を駆動することが考えられる。
複数の発光素子を駆動するレーザ駆動装置として、1又は複数の駆動回路とアシスト回路の組において駆動制御信号とアシスト制御信号のタイミング調整を図る。
本技術に係るセンシングモジュールは、垂直共振器面発光レーザによる発光素子が複数配列された発光部と、前記発光部の発光素子を駆動するレーザ駆動装置と、前記発光部より発せられ被写体によって反射された光を受光して撮像する受光センサと、を備え、前記レーザ駆動装置は、垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡して前記発光素子の立ち下がり時間を高速化するアシスト回路と、タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成するタイミング制御部と、を備える。
上記した本技術に係るセンシングモジュールにおいては、前記発光素子が形成された発光素子チップが、前記レーザ駆動装置が形成されたチップ上に配置される構造とされていることが考えられる。
レーザドライバチップ上に発光素子チップが積み重なる状態として形成されている。
上記した本技術に係るセンシングモジュールにおいては、前記レーザ駆動装置が形成されたチップ内では、前記発光素子チップの直下の位置に前記アシスト回路が配置されることが考えられる。
発光素子のアノード又はカソードの近辺にアシスト回路が配置されるようにする。
本技術に係るタイミング調整方法は、垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡するアシスト回路と、を有するレーザ駆動装置のタイミング調整方法として、前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出し、位相差検出結果に基づいてタイミング調整信号を生成し、前記タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行う。
これによりアシスト動作のタイミングと駆動制御信号による発光駆動オフのタイミングとを合わせる。
本技術の実施の形態の測距装置の構成のブロック図である。 第1の実施の形態のレーザ駆動装置のブロック図である。 第1の実施の形態の位相検出部の説明図である。 第1の実施の形態のタイミング調整部のブロック図である。 第1の実施の形態のタイミング調整部の動作波形の説明図である。 第2の実施の形態のレーザ駆動装置のブロック図である。 第2の実施の形態のタイミング調整部のブロック図である。 第3の実施の形態のレーザ駆動装置のブロック図である。 第4の実施の形態のレーザ駆動装置のブロック図である。 実施の形態の位相検出部の構成例の説明図である。 実施の形態の位相検出部の動作波形の説明図である。 実施の形態の位相検出部の構成例の説明図である。 実施の形態の位相検出部の動作波形の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の構成例の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の構成例の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の構成例の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の構成例の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の構成例の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の場合の位相比較の構成例の説明図である。 実施の形態の複数レーザ駆動の構成例の説明図である。 実施の形態のレーザドライバチップとVCSELチップの説明図である。 実施の形態のVCSELチップの発光動作の説明図である。 実施の形態のレーザドライバチップとVCSELチップの積層の説明図である。 実施の形態のVCSELチップの直下の回路配置の説明図である。 実施の形態のカソードドライブとアノードドライブの説明図である。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.測距装置の構成>
<2.第1の実施の形態>
<3.第2の実施の形態>
<4.第3の実施の形態>
<5.第4の実施の形態>
<6.位相検出部の構成例>
<7.レーザ駆動とチップ構造>
<8.まとめ及び変形例>
<1.測距装置の構成>
図1は、本技術の実施の形態のレーザ駆動装置及びセンシングモジュールを含む測距装置1の構成例を示している。
測距装置1は、発光部2、駆動部3、電源回路4、発光側光学系5、受光側光学系6、受光センサ7、測距部8、制御部9を備えている。
発光部2は、1又は複数の光源により光を発する。後述するように、本例の発光部2は、光源としてVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER:垂直共振器面発光レーザ)による発光素子40を有しており、発光素子40が例えばマトリクス状等の所定態様により配列されて構成されている。
駆動部3は、発光部2を駆動するための電気回路を有して構成される。その電気回路の1つとして発光素子40を発光駆動するレーザ駆動装置41を備える。
レーザ駆動装置41についての詳細は後述するが、このレーザ駆動装置41が本開示のレーザ駆動装置の実施の形態となる。
電源回路4は、例えば測距装置1に設けられた不図示のバッテリ等からの入力電圧に基づき、駆動部3の電源電圧を生成する。駆動部3は、該電源電圧に基づいて発光部2を駆動する。
発光部2より発せられた光は、発光側光学系5を介して測距対象としての被写体Sに照射される。そして、このように照射された光の被写体Sからの反射光は、受光側光学系6を介して受光センサ7の受光面に入射する。
受光センサ7は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子とされ、上記のように受光側光学系6を介して入射する被写体Sからの反射光を受光し、電気信号に変換して出力する。
受光センサ7は、受光した光を光電変換して得た電気信号について、例えばCDS(Correlated Double Sampling)処理、AGC(Automatic Gain Control)処理などを実行し、さらにA/D(Analog/Digital)変換処理を行う。そしてデジタルデータとしての受光信号を、後段の測距部8に出力する。
また、本例の受光センサ7は、フレーム同期信号Fsを駆動部3に出力する。これにより駆動部3は、発光部2における発光素子40を受光センサ7のフレーム周期に応じたタイミングで発光させることが可能とされる。
測距部8は、入力される受光信号、つまり被写体Sからの反射光を受光して得られる信号に基づき、被写体Sまでの距離を測定する。
制御部9は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有するマイクロコンピュータ、或いはDSP(Digital Signal Processor)等の情報処理装置を備えて構成され、発光部2による発光動作を制御するための駆動部3の制御や、受光センサ7による撮像動作に係る制御を行う。
以上の構成の測距装置1において、本開示の実施の形態としてのセンシングモジュールは、少なくとも発光部2、受光センサ7、レーザ駆動装置41を備える構成となる。
測距装置1における測距手法としては、例えばSTL(Structured Light:構造化光)方式やToF(Time of Flight:光飛行時間)方式による測距手法を採用することができる。
STL方式は、例えばドットパターンや格子パターン等の所定の明暗パターンを有する光を照射された被写体Sを撮像して得られる画像に基づいて距離を測定する方式である。
ToF方式は、発光部2より発された光が対象物で反射されて受光センサ7に到達するまでの光の飛行時間(時間差)を検出することで、対象物までの距離を測定する方式である。
ToF方式として、いわゆるダイレクトToF方式を採用する場合、受光センサ7としてはSPAD(Single Photon Avalanche Diode)を用い、また発光部2はパルス駆動する。この場合、測距部8は、入力される受光信号に基づき、発光部2より発せられ受光センサ7により受光される光について発光から受光までの時間差を計算し、該時間差と光の速度とに基づいて被写体Sの各部の距離を計算する。
なお、ToF方式として、いわゆるインダイレクトToF方式(位相差法)を採用する場合、受光センサ7としては例えばIR受光センサが用いられる。
本開示では、主にレーザ駆動装置41や発光部2についての特徴を説明することになるが、ダイレクトToF方式を採用する場合には特に好適な技術となる。
<2.第1の実施の形態>
第1の実施の形態としてレーザ駆動装置41の構成を図2に示す。なお図2では回路構成の説明のために発光部2における発光素子40も1つ示している。
なお、発光素子40以外は、駆動部3を構成するレーザドライバチップ内の構成とされる。発光素子40は別チップ、例えば発光部2の例として後述するVCSELチップに設けられる構成となる。
レーザ駆動装置41には、その前段の回路からの入力信号INとして、レーザ発光期間を示すパルス信号(図5参照)が入力される。この入力信号INは、制御部9の制御に従い、フレーム同期信号Fsに基づいたタイミングで生成された信号である。
入力信号INはタイミング調整部20に入力される。
タイミング調整部20は入力信号INから駆動制御信号POUT、アシスト制御信号TFOUTを生成する。
なお駆動制御信号POUTは、駆動回路43にレーザ発光駆動を実行させる信号であり、ドライブトランジスタ30のゲートに供給される信号である。説明上、タイミング調整部20から出力され、NチャネルFET(field effect transistor)によるドライブトランジスタ30のゲートノードまでの信号(及び後述の位相検出部33までの信号)を駆動制御信号POUTと呼ぶこととしている。
またアシスト制御信号TFOUTは、アシスト回路42に、レーザ駆動電流の立ち下がりアシストを実行させる信号であり、アシスト用トランジスタ25のゲートに供給される信号である。説明上、タイミング調整部20から出力され、PチャネルFETによるアシスト用トランジスタ25のゲートノードまでの信号(及び後述の位相検出部33までの信号)をアシスト制御信号TFOUTと呼ぶこととしている。
タイミング調整部20から出力される駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ22を介してドライブトランジスタ30のゲートに供給される。
タイミング調整部20から出力されるアシスト制御信号TFOUTは、バッファーアンプ21を介してレベルシフタ23に供給され、電圧変換された後、バッファーアンプ24を介してアシスト用トランジスタ25のゲートに供給される。
アシスト用トランジスタ25のドレイン及びソースは、発光素子40のアノード、カソードに接続されている。そして発光素子40のアノードは電圧V3の電源ラインに接続されている。
発光素子40のカソードとグランド間には、NチャネルFETによるトランジスタ29とドライブトランジスタ30が直列に接続されている。
またトランジスタ29とトランジスタ27(NチャネルFET)の各ゲートが接続され、トランジスタのゲート・ドレインが接続されている。
またトランジスタ27のソースとグランドの間にトランジスタ28(NチャネルFET)が接続されており、このトランジスタ27,28の直列接続に対して電圧V2の電源ラインに接続された電流源26がドレイン−ソース電流を流す構成とされている。トランジスタ28のゲートには電圧V1が供給される。
従ってカレントミラー回路が構成されており、トランジスタ27,28を流れる電流と同等の電流が、トランジスタ29とドライブトランジスタ30に流れる。つまりカレントミラー回路により発光素子40の発光駆動電流値が規定されるとともに、その発光駆動電流がドライブトランジスタ30によってオン/オフされる。
これによりドライブトランジスタ30のゲートに供給される駆動制御信号POUTとしてのパルスがハイレベル(以下「Hレベル」)となるタイミングで、発光素子40に発光駆動電流が流れ、レーザ発光が行われる。
なお、駆動回路43は、発光素子40を駆動制御信号POUTに基づいて発光駆動する回路であり、ドライブトランジスタ30とトランジスタ29を指す。但しトランジスタ27,28、電流源26を含めて駆動回路43と呼んでもよい。
上述のようにアシスト用トランジスタ25は発光素子40と並列に接続されているため、アシスト用トランジスタ25がオンすることで、発光素子40のアノード・カソードが短絡され、発光駆動電流が流れなくなり、発光が停止される。従って、ドライブトランジスタ30をオフにするタイミングに合わせてアシスト用トランジスタ25をオンとすれば、立ち下がり時間を短縮できることになる。
アシスト回路42は少なくともアシスト用トランジスタ25を指すが、バッファーアンプ24やレベルシフタ23を含めて考えてもよい。
ここで、図2には電圧V1,V2,V3を示しているが、ここでは例えばV1<V2≦V3とされる。
そしてタイミング調整部20、バッファーアンプ21,22、トランジスタ28は電圧V1を電源電圧としている。
一方、バッファーアンプ24、アシスト用トランジスタ25に対しての電源は電圧V3である。
ここまで説明した構成の場合、アシスト用トランジスタ25による立ち下がり時間の短縮機能が十分には機能しない場合がある。
VCSELとしての発光素子40を駆動するレーザ駆動装置41では、測距精度を上げるために発光素子40に流す電流の立ち上がり時間(ライズタイム)、立ち下がり時間(フォールタイム)を早くする必要がある。このため図2のようにアシスト回路42によ立ち下がり時間を高速化している。
ところで、レーザ駆動装置41としては、各種の機能搭載の要請により、微細プロセスを用いて、例えば出力段のトランジスタはこれまでの膜厚としても、その前端をより薄膜にするなどの対応をとる必要が生じている。
この結果として、図2の例でいえば、バッファーアンプ24におけるトランジスタはこれまでの膜厚としても、バッファーアンプ21,22はより薄膜のトランジスタを用いるような構成となる。そして駆動制御信号POUTの経路は電源として電圧V1を用い、アシスト制御信号TFOUTの経路は電源として電圧V3を用いている。
このためアシスト回路42側のアシスト制御信号TFOUTは最終のアシスト用トランジスタ25を駆動するまでに、駆動制御信号POUTがドライブトランジスタ30を駆動するまでの遅延よりも多くの遅延が生じてしまう。
すると、その遅延を考慮して、駆動回路43側のドライブトランジスタ30に対する駆動制御信号のタイミングを遅延させて調整する必要がある。さらに温度や電源電圧状態などにより、その最適な遅延時間が変わってくる。
ドライブトランジスタ30がオフとなる発光停止タイミングとアシスト用トランジスタ25がオンになるアシスト開始タイミングが一致することで、発光駆動電流の立ち下がり時間の十分な短縮効果が得られる。
より具体的には、ドライブトランジスタ30のゲートノードにおいて駆動制御信号POUTによる発光停止タイミングと、アシスト用トランジスタ25のゲートノードにおいてのアシスト制御信号TFOUTによるアシスト開始タイミングが一致していることが必要である。
ところが、温度や電源電圧状態などによって、各ゲートノードにおける駆動制御信号POUTに対するアシスト制御信号TFOUTの遅延時間が変動することを考慮すると、タイミングを一致させる調整が困難となる。
そこで図2のレーザ駆動装置41では位相検出部33、タイミング制御部34、レベルシフタ31、ダミー回路32を有する構成を採る。
レベルシフタ31にはアシスト用トランジスタ25のゲートノードにおけるアシスト制御信号TFOUTを入力する。
またダミー回路32にはドライブトランジスタ30のゲートノードにおける駆動制御信号POUTを入力する。
レベルシフタ31はアシスト制御信号TFOUTを電圧V1系のパルス信号に電圧レベルシフトを行う。ダミー回路32は、レベルシフタ31による遅延時間と同等の遅延を駆動制御信号POUTに与える。
位相検出部33は、レベルシフタ31から出力されたアシスト制御信号TFOUTと、ダミー回路32から出力された駆動制御信号POUTの位相比較を行う。
位相検出部33は、例えば図3のようなD−フリップフロップ56により構成することができる。例えばアシスト制御信号TFOUTをクロック入力、駆動制御信号POUTをD入力とし、Q出力として位相比較信号oPDを得る。又はアシスト制御信号TFOUTをD入力、駆動制御信号POUTをクロック入力としてもよい。
なおD−フリップフロップ56が、クロック入力の立ち上がり基準に判定する場合は、アシスト制御信号TFOUTと駆動制御信号POUTのうち、位相比較すべきタイミングで立ち上がりとなる側をクロック入力として使用すれば、パルス反転のためのバッファーを余分に設ける必要がないため、位相比較特性上、有利である。
位相比較信号oPDはタイミング制御部34に入力される。タイミング制御部34はロジック回路或いは演算処理装置(CPU)等により構成され。位相比較信号oPDに基づいてタイミング調整信号TAを生成し、タイミング調整部20に供給する。
なお、位相検出部33、タイミング制御部34は、電圧V1を電源電圧として動作する。
タイミング調整部20の構成例を図4に示す。また図5は各部の動作波形を示している。
上述した入力信号INは、図4のタイミング調整部20における遅延回路50、インバータ51、バッファーアンプ52に入力される。
入力信号INをインバータ51で反転させた信号SAと、入力信号INを遅延回路50で所定時間t0だけ遅延された信号SBがアンドゲート53に入力され、このアンドゲート53の論理積出力としてアシスト制御信号TFOUTが得られる(図5参照)。
一方、バッファーアンプ52からの信号SC(≒入力信号IN)は、遅延回路54で時間txだけ遅延されて駆動制御信号POUTとされる(図5参照)。
ここで、遅延回路54は遅延時間が可変とされ、その遅延時間である時間txがタイミング調整信号TAによって可変調整される。
位相検出部33による位相比較信号oPDには、ドライブトランジスタ30のゲートノードにおける駆動制御信号POUTの立ち下がりタイミングに対しての、アシスト用トランジスタ25のゲートノードにおけるアシスト制御信号TFOUTの立ち上がりタイミングの遅延が表れる。これに応じてタイミング調整信号TAによって、遅延回路54の遅延時間が調整される。
これにより、その時点の各種条件(温度や電圧状態)の変動にかかわらず、駆動制御信号POUTの遅延時間が動的に調整されることになり、駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTのタイミングが合うようにされる。
従ってアシスト回路42が適切に機能し、発光駆動電流の立ち下がり時間の短縮効果が得られるようになる。
なお、このような位相比較に基づく、駆動制御信号POUTに与える遅延時間の調整は、レーザ発光動作が行われている期間、継続的に、或いは定期的に行われることが望ましい。このように動的に遅延時間の調整が行われることにより、温度条件や電源電圧状態の変動に応じて最適な遅延時間が変化しても、それに対応して遅延時間を適正化できる。
また、このような駆動制御信号POUTについての遅延時間調整は、条件変動の検知に応じて行われるようにしてもよい。例えば一旦、遅延時間調整を行った後に、所定以上の温度変化が検知されたことをトリガとして、遅延時間調整を行うようにすることが考えられる。
またこのような遅延時間調整は、例えばセンシングモジュールとして実動作が行われる前のキャリブレーション期間のみに行われるようにしても、一定の効果は得られる。例えば工場出荷前や、ユーザサイドの実動作前の準備期間などにのみ行われるものとしてもよい。
例えばタイミング制御部34としての構成をレーザドライバチップ内に設けない場合は、工場出荷前の段階で、レーザドライバチップ外のタイミング制御部34を接続して、遅延時間調整が行われるようにすることも考えられる。
<3.第2の実施の形態>
第2の実施の形態を図6,図7で説明する。図6はレーザ駆動装置41の構成を示し、図7はタイミング調整部20の構成を示している。なお、図6,図7において図2,図4と同一部分は同一符号を付して説明を省略している。
図6において図2と異なるのは、レーザ駆動装置41に調整動作制御部35が設けられ、これによって遅延時間調整動作が制御されることである。
調整動作制御部35はロジック回路或いは演算処理装置(CPU)等により構成され、タイミング制御部34の動作を制御する。なお調整動作制御部35も電圧V1を電源電圧として用いる。
またタイミング制御部34は、調整動作制御部35の指示に応じて、タイミング調整信号TA1、TA2を生成する。
タイミング調整部20の構成は図7のように、アンドゲート53の出力に対して遅延時間を与える遅延回路55が設けられる。
そしてタイミング調整部20では、遅延回路54がタイミング調整信号TA1に応じて遅延時間を可変設定することに加え、遅延回路55がタイミング調整信号TA2に応じて遅延時間を可変設定することができるようにされている。
つまり、タイミング調整信号TA1により駆動制御信号POUTの遅延時間を調整でき、タイミング調整信号TA2によりアシスト制御信号TFOUTの遅延時間を調整できる構成とされている。
調整動作制御部35による制御の具体例を挙げる。
調整動作制御部35は、例えばレーザ駆動装置41の回路動作前のキャリブレーション期間にパワーオンリセット信号PORを出力する。
タイミング制御部34はパワーオンリセット信号PORに応じて、位相検出部33からの位相比較信号oPDに応じてタイミング調整信号TA1を生成し、遅延回路54の遅延時間を調整する。
なお、このとき、発光停止タイミング(駆動制御信号POUTによりドライブトランジスタ30がオフになるタイミング)が、アシスト開始タイミング(アシスト制御信号TFOUTによってアシスト用トランジスタ25がオンとなるタイミング)よりも遅れるように調整しておくことが考えられる。
このようなタイミング調整信号TA1による事前調整を完了したら、タイミング制御部34は調整動作制御部35に対して完了通知信号STを送信し、事前調整が完了したことを通知する。
レーザ駆動装置41が実際の動作を開始したら、調整動作制御部35はアクティブ信号ACをタイミング制御部34に送信する。タイミング制御部34はアクティブ信号ACに応じて、位相検出部33からの位相比較信号oPDに応じてタイミング調整信号TA2を生成し、遅延回路55の遅延時間を調整する。
この場合は、発光停止タイミングとアシスト開始タイミングとが一致するように遅延回路55の遅延時間を調整することになる。
このような構成の第2の実施の形態によれば、実際の動作期間中に駆動制御信号POUTの遅延時間(遅延回路54による遅延時間)が変化されないようにすることができる。
実際のレーザ発光期間において駆動制御信号POUTの遅延時間を変化させるようにすると、発光素子40の発光タイミングが変化することになる。
発光素子40の発光タイミングは、測距演算に関わるものであるため、なるべく変化しないことが望ましい。動作中に発光タイミングが変化してしまうと、その都度、測距部8の発光から受光までの時間差の演算にも、それを反映させなければならない。時間差が変動すると測定される距離が変化してしまい測距性能が低下するためである。
このため測距装置1としての全体の処理負担が増える。
ところが、アシスト開始タイミングと発光停止タイミングを一致させるには、回路の都合上、アシスト制御信号TFOUTの方が、遅延量が大きいので、第1の実施の形態で説明したように、駆動制御信号POUTを遅延させることが必要であった。
そこで第2の実施の形態では、キャリブレーション期間において、駆動制御信号POUTの遅延時間を調整し、少なくともアシスト制御信号TFOUTの遅延時間よりも長い遅延時間が与えられるようにしておく。
そして実際の動作期間中は、アシスト制御信号TFOUTの遅延時間を調整することD、発光停止タイミングとアシスト開始タイミングが一致するようにする。
これにより、動作期間中に発光素子40の発光タイミングが変動しないようにすることができ、測距装置1の全体の処理が容易化される。
<4.第3の実施の形態>
レーザ駆動装置41の第3の実施の形態を図8で説明する。なお既述の実施の形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
これは、ほぼ図6と同様の回路構成としているが、位相比較のための駆動制御信号POUTをドライブトランジスタ30のゲートノード以外から取り出し、またアシスト制御信号TFOUTをアシスト用トランジスタ25のゲートノード以外から取り出す例である。
図8の例では、アシスト制御信号TFOUTを、バッファーアンプ24の入力段から取り出して、バッファーアンプ36を介してレベルシフタ31に入力している。
また駆動制御信号POUTを、バッファーアンプ22の入力段から取り出して、バッファーアンプ37を介してダミー回路32に入力している
発光停止タイミングとアシスト開始タイミングを合わせるには、駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTを、第1,第2の実施の形態のように、ドライブトランジスタ30とアシスト用トランジスタ25のゲートノードから取り出して位相比較するのが最もよい。最終的なドライブトランジスタ30とアシスト用トランジスタ25のゲート駆動タイミングを基準に調整できるためである。
ところが、実際に多数の発光素子40を駆動する場合には、全てゲートノードから取り出すようにすると、配線が煩雑になることがある。
そこで、ゲートノード以外から駆動制御信号POUT、アシスト制御信号TFOUTを取り出すことで、レーザドライバチップ内の配線をシンプルにすることができるようにする。
複数の発光素子40を駆動する構成については後述するが、位相比較のための駆動制御信号POUT、アシスト制御信号TFOUTをゲートノード以外から取り出すことで、複数の発光素子40の駆動系についてまとめて位相比較を行うことができ、配線がシンプル化される場合がある。
なお、図8の場合、バッファーアンプ24の入力段から取り出したアシスト制御信号TFOUTは、バッファーアンプ24での遅延は反映されていない。同様にバッファーアンプ22の入力段から取り出した駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ24での遅延は反映されていない。
バッファーアンプ24とバッファーアンプ22では膜厚が異なり、遅延時間も同じではないため、そのまま位相比較しても、発光停止タイミングとアシスト開始タイミングの調整としては精度が低くなる。
そこでアシスト制御信号TFOUTについては、バッファーアンプ24と同じ膜厚のトランジスタで電源電圧V3を用いるバッファーアンプ36を介してレベルシフタ31に入力する。
また、駆動制御信号POUTについては、バッファーアンプ22と同じ膜厚のトランジスタで電源電圧V1を用いるバッファーアンプ37を介してダミー回路32に入力する。これによりゲートノード以外から取り出しても、位相比較精度が維持できるようにしている。
なお、駆動制御信号POUTやアシスト制御信号TFOUTをゲートノード以外から取り出す構成は多様である。例えば駆動制御信号POUTやアシスト制御信号TFOUTの経路上で多段のバッファーアンプを備えるような場合は、取り出す箇所は多様に考えられる。
また駆動制御信号POUTやアシスト制御信号TFOUTの一方をゲートノード以外から取り出すことも考えられる。その場合も、位相比較段階でゲートノードにおける遅延時間が反映されるような構成とすることで、精度のよい位相比較に基づく遅延時間調整が可能となる。
例えば、駆動制御信号POUTはドライブトランジスタ30のゲートノードから取り出してダミー回路32に入力し、アシスト制御信号TFOUTはバッファーアンプ24の入力段から取り出して、バッファーアンプ36を介してレベルシフタ31に入力する構成が考えられる。
また駆動制御信号POUTはバッファーアンプ22の入力段から取り出してバッファーアンプ37を介してダミー回路32に入力し、アシスト制御信号TFOUTはアシスト用トランジスタ25のゲートノードから取り出してレベルシフタ31に入力する構成が考えられる。
<5.第4の実施の形態>
第4の実施の形態のレーザ駆動装置41を図9に示す。
これは図2の回路構成にスイッチ45を追加したものである。スイッチ45は例えばPチャネルFETにより構成される。スイッチ45はエラー信号SEによりオフとされ、発光素子40に対して電圧V3に基づく発光駆動電流を遮断する。
例えば発光素子40に対して過大な電流が流れているときとか、駆動制御信号POUTのパルス波形は異常な状態、例えばパルス幅が長すぎる場合など、何らかの異常検知があったときに、エラー信号SEによりスイッチ45をオフすることで、異常状態のままレーザ発光駆動が継続されるのを停止させることができる。
<6.位相検出部の構成例>
上記の第1,第2,第3,第4の実施の形態で採用できる位相検出部33の他の構成例を説明する。
図10は位相検出部33を、アンプ71、アンドゲート72、フリップフロップ73で構成する例である。図11に各部の信号波形を示す。
アシスト制御信号TFOUTをアンドゲートの一方の入力とする。
駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ71で所定の時間t2だけ遅延させて信号S4とし、この信号S4をアンドゲート72の他方の入力とする。
アシスト制御信号TFOUTと駆動制御信号POUTのタイミングが合っていれば、アンドゲート72から出力される信号S5として図11のような時間t2の短パルスが得られる。
もし、アシスト制御信号TFOUTの遅れが大きいと(時間t2以上であると)、信号S5としての短パルスが得られない。
この信号S5をトリガとして、フリップフロップ73のクロック入力とする。フリップフロップ73のD入力には固定電圧(例えば電圧V1)を印加する。
するとアシスト制御信号TFOUTと駆動制御信号POUTのタイミングが合っていれば、図示のような出力oPDが得られることになる。
なお出力oPDはリセット信号RSによりリセットされる。
このような位相検出部33によっても遅延時間調整が可能である。
図12は位相検出部33の更に他の例である。図13に各部の信号波形を示す。
この場合、駆動制御信号POUTをフリップフロップ74のクロック入力とし、アシスト制御信号TFOUTをフリップフロップ75のクロック入力とする。
フリップフロップ74,75のD入力には固定電圧(例えば電圧V1)を印加する。
フリップフロップ74のQ出力をアップ信号UP、フリップフロップ75のQ出力をダウン信号DNとする。
アップ信号UP、ダウン信号DNはアンドゲート77に入力され、その論理積出力が遅延回路76で遅延されることでリセット信号RSが生成され、フリップフロップ74,75に供給される。
アップ信号UPによっては充電側スイッチ78がオン/オフされる。
充電側スイッチ78がオンとされることで、電流源80によって流される電流によりキャパシタ82が充電されていき、キャパシタ82の一端の電圧Vcpが上昇する。
ダウン信号DNによっては放電側スイッチ79がオン/オフされる。
放電側スイッチ79がオンとされることで、電流源81によってコンデンサ82からグランドへ放電電流が流れる。
電圧Vcpは比較器84に入力され、電圧源83による基準電圧Vrefと比較される。そして比較器84の出力が位相比較信号oPDとされる。
図13に示すように、例えばフリップフロップ74では、駆動制御信号POUTの立ち下がりをトリガとしてアップ信号UPを出力する。またフリップフロップ75では、アシスト制御信号TFOUTの立ち上がりをトリガとしてダウン信号DNを出力する。
アップ信号UPとダウン信号DNの論理積が遅延されてリセット信号RSが得られるため、アップ信号UPとダウン信号DNの立ち上がりのタイミングの差の期間にキャパシタ82への充電が行われる。従ってこのタイミング差に相当する電圧Vcpに対して、位相誤差の基準となる電圧を基準電圧Vrefとして決めておき、その比較結果を位相比較信号oPDとすれば、位相比較信号oPDは、駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTの位相差を検出する信号となる。
このような位相検出部33によっても遅延時間調整が可能である。
<7.レーザ駆動とチップ構造>
続いてレーザ駆動とチップ構造の例について説明する。まず複数の発光素子40を駆動する構成例を挙げる。
図14は1つの駆動回路43で複数の発光素子40を駆動する構成例を示している。
なお、以降の各図では、レーザ駆動装置41を配置したレーザドライバチップCh3と、発光素子40を配置したチップ(説明上「VCSELチップ」とする)Ch2を示している。端子90は、レーザドライバチップCh3とVCSELチップCh2に設けられる接続端子を示している。
レーザドライバチップCh3内については、上述の各実施の形態の構成の一部のみを示している。
即ちアシスト回路42として、アシスト用トランジスタ25、バッファーアンプ24を示し、駆動回路43としてドライブトランジスタ30、バッファーアンプ22、電流源91を示している。電流源91はトランジスタ29(又はトランジスタ29を含むカレントミラー回路)を表す。
図14の構成では、1つの駆動回路43により、複数の発光素子40が発光駆動される。アシスト用トランジスタ25は、複数の発光素子40のそれぞれに対して並列に接続されている。
この場合、駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTのタイミング調整は、上述の実施の形態で説明したとおりに行うことができる。
図15は、1つの駆動回路43で複数の発光素子40を駆動するが、その構成が複数設けられる構成例である。
駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ22の出力段で分岐されて複数のドライブトランジスタ30のゲートに供給される。
またアシスト制御信号TFOUTは、バッファーアンプ24の出力段で分岐されて複数のアシスト用トランジスタ25のゲートに供給される。
そして1つの駆動回路43により、複数の発光素子40が発光駆動されるとともに、当該複数の発光素子40のそれぞれに対して、その駆動回路43に対応するアシスト用トランジスタ25が並列に接続されている。
図16は、1つの駆動回路43で1つの発光素子40を駆動するが、その構成が複数設けられる構成例である。
駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ22の出力段で分岐されて複数のドライブトランジスタ30のゲートに供給される。
またアシスト制御信号TFOUTは、バッファーアンプ24の出力段で分岐されて複数のアシスト用トランジスタ25のゲートに供給される。
そして1つの駆動回路43により、1つ発光素子40が発光駆動されるとともに、当該発光素子40に対して、その駆動回路43に対応するアシスト用トランジスタ25が並列に接続されている。
図17は、バッファー構成が多段化されている例である。
駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ22bの出力段で複数系統に分岐され、それぞれがバッファーアンプ22aを介して複数のドライブトランジスタ30のゲートに供給される。
アシスト制御信号TFOUTは、バッファーアンプ24bの出力段で複数系統に分岐され、それぞれがバッファーアンプ24aを介して複数のアシスト用トランジスタ25のゲートに供給される。
そして1つの駆動回路43により、複数の発光素子40が発光駆動されるとともに、当該複数の発光素子40に対して、その駆動回路43に対応するアシスト用トランジスタ25が並列に接続されている。
例えば以上の各例のような構成で、複数の発光素子40を駆動する場合がある。それらの場合、複数の出力段の全てについて駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTのタイミング調整を行ってもよいし、系統が束ねられている単位で一括してタイミング調整を行ってもよい。
例えば図18は複数の出力段の全てのタイミング調整を行う場合の構成例である。
図18では、図17と同様の構成において、ドライブトランジスタ30、電流源91、アシスト用トランジスタ25の組を1つの駆動ユニットと考えたときに、第1駆動ユニットK1から第n駆動ユニットKnが構成されている例を示している。
第1駆動ユニットK1に対して、位相検出部33−1が設けられる。位相検出部33−1には、第1駆動ユニットK1のアシスト用トランジスタ25のゲートノードのアシスト制御信号TFOUT(K1)と、ドライブトランジスタ30のゲートノードの駆動制御信号POUT(K1)が供給されて位相比較が行われる。
第n駆動ユニットKnに対して、位相検出部33−nが設けられる。位相検出部33−nには、第n駆動ユニットK1のアシスト用トランジスタ25のゲートノードのアシスト制御信号TFOUT(Kn)と、ドライブトランジスタ30のゲートノードの駆動制御信号POUT(Kn)が供給されて位相比較が行われる。
タイミング制御部34は、これら位相検出部33−1から位相検出部33−nからの位相比較信号oPD1、・・・oPDnに基づいて、タイミング調整信号TAを生成するようにする。
また図18のように複数の駆動ユニットK1・・・Knを考えた場合に、図19のように1つの位相検出部33を時分割で用いるようにしてもよい。
即ちセレクタ36a,36bを設ける。
セレクタ36aには、第1駆動ユニットK1のアシスト制御信号TFOUT(K1)から、第n駆動ユニットKnのアシスト制御信号TFOUT(Kn)が入力される。
セレクタ36bには、第1駆動ユニットK1の駆動制御信号POUT(K1)から、第n駆動ユニットKnの駆動制御信号POUT(Kn)が入力される。
セレクタ36a、36bは、同期して切り替えを行い、同じユニットのアシスト制御信号TFOUTと駆動制御信号POUTを同じ期間に位相検出部33に出力する。タイミング制御部34は、各期間の位相比較信号oPDに基づいて、タイミング調整信号TAを生成する。
このようにすることで駆動ユニット毎のタイミング調整を行うこともできる。
図20は、系統が束ねられている単位で一括してタイミング調整を行う例である。
駆動制御信号POUTは、バッファーアンプ22bの出力段で複数系統に分岐され、それぞれがバッファーアンプ22aを介してドライブトランジスタ30のゲートに供給される。この場合に、分岐点であるバッファーアンプ22bの出力段から駆動制御信号POUTを位相取り出して検出部33にも供給する。
アシスト制御信号TFOUTは、バッファーアンプ24bの出力段で複数系統に分岐され、それぞれがバッファーアンプ24aを介してアシスト用トランジスタ25のゲートに供給される。この場合に、分岐点であるバッファーアンプ24bの出力段でのアシスト制御信号TFOUTを位相検出部33にも供給する。
そして位相検出部33による位相比較信号oPDに基づいて、タイミング制御部34がタイミング調整信号TAを生成する。
このようにすることで各駆動ユニットについて一括してタイミング調整を行うことができる。
続いて、レーザドライバチップCh3とVCSELチップCh2の配置例を説明する。
図21は、発光部2としての半導体チップにおける端子配置例を説明するための図である。なお、レーザドライバチップCh3は、レーザ駆動装置41を含む駆動部3を構成すする半導体チップ、VCSELチップCh2は発光部2を形成する半導体チップである。
図21Aに例示するようにVCSELチップCh2はレーザドライバチップCh3上に実装することができる。
本例では、発光素子40のカソードを駆動回路43に接続し、アノードをコモンとしている(各発光素子40のアノードを共通の電源電圧V3に接続している)。図21A、図21Bでは、このようにアノードをコモンとした場合に対応したVCSELチップCh2における発光素子40のカソード端子Tcとアノード端子Taの配置例を表しており、全てのカソード端子TcをVCSELチップCh2の面内方向における中央部に配置し、このアノード端子Taの配置領域の外側に、カソード端子Tcの配置領域を確保している。
具体的な配置例としては、図21Bに例示するように、VCSELチップCh2の長手方向において中央部にカソード端子Tcの配置領域を確保し、その両側にアノード端子Taの配置領域を確保している。
アノード端子Ta、カソード端子Tcの各配置領域では、それぞれ端子を行方向、列方向の二次元に配列するものとし、各配置領域において端子の行数はM行(Mは2以上の自然数)に揃えるものとしている。図21Bでは、各配置領域における列方向の端子配列数をそれぞれA、L、B(A,L,Bは共に2以上の自然数)で表しているが、これらA,L,Bの数は全て一致させてもよいし全て異なるものとしてもよい。或いは、少なくとも一部のみが異なるようにしてもよい。
なお、図21Aでは、レーザドライバチップCh3が有する電極パッドPdの配置例として、チップ両端部にそれぞれ複数の電極パッドPdを配列させた例を示している。
発光素子40を例えば図21Bのような配置とした例で、発光のバリエーションを図22に示す。図22も発光素子40をカソード端子Tcとアノード端子Taで示している。破線LAでカソード端子Tcを囲んだ発光素子40は、或る時点で同時に発光させる発光素子40である。
図22Aは或るタイミングで一部(1つでもよい)の発光素子40を発光させる例、図22Bは全部の発光素子40を同時に発光させる例を示している。
図22Cは領域としてまとまった複数の発光素子40を発光させる例、図22Dは離散的に配置されている複数の発光素子40を発光させる例を示している。
このように同時に発光させる発光素子40は多様な例が想定される。
図23はレーザドライバチップCh3に対するVCSELチップCh2の実装例を示している。即ち図示するようなマイクロバンプBp(例えば半田バンプ)を用いたフリップチップ実装により行うことができる。
図24は、レーザドライバチップCh3上のチップ面内方向における領域Adrを示すとともに、破線でVCSELチップCh2の配置位置を示している。
この領域Adrは、アシスト回路42を配置することが考えられる。例えば図8の斜線部HAの部分が、レーザドライバチップCh3における領域Adrに配置されるようにする。
なおここでは、レーザ駆動装置41には複数のアシスト回路42及び駆動回路43の組を備え、発光部2としても複数の発光素子40を備えていることを前提とする。
この場合、レーザドライバチップCh3上にVCSELチップCh2が実装された状態において、レーザドライバチップCh3におけるアシスト回路42が形成された領域Adrのチップ面内方向における位置と、VCSELチップCh2における発光素子40の形成領域のチップ面内方向における位置とが重複している。
具体的に、領域Adrは少なくとも一部が発光素子40の直下に位置される。これにより、アシスト回路42を発光素子40に近接して配置することが可能とされ、アシスト回路42から発光素子40までの間の配線長を短くすることが可能とされる。すなわち、アシスト回路42から発光素子40までの間の配線抵抗を抑えることができ、立ち下がりアシストに好適となる。
特にダイレクトToF方式によりパルス発光を行う場合、発光素子40の熱上昇は比較的抑えられるため、アシスト回路42を発光素子40に近接配置しても、アシスト回路42が熱上昇により悪影響を受けることは殆どない。
なお、領域Adrには駆動回路43を配置してもよい。これにより駆動回路43から発光素子40までの間の配線抵抗を抑えることもでき、パルス幅の正確性向上を図ることができる。
図25は発光素子40の駆動方式のバリエーションを示している。
図25Aは発光素子40のカソード側に電流源91が存在するカソードドライブ方式の例を示している。
図25Bは、複数の発光素子40をそれぞれカソードドライブ方式で駆動する例を示している。
図25Cは発光素子40のアノード側に電流源91が存在するアノードドライブ方式の例を示している。
図25Dは、複数の発光素子40をそれぞれアノードドライブ方式で駆動する例を示している。
これらいずれの駆動方式であっても上述の実施の形態の技術は適用できる。
<8.まとめ及び変形例>
以上の実施の形態では次のような効果が得られる。
第1から第4の実施の形態のレーザ駆動装置41は、VCSELとしての発光素子40を駆動制御信号POUTに基づいて発光駆動する駆動回路43と、アシスト制御信号TFOUTに基づいて発光素子40の両端を短絡するアシスト回路42を備える。またレーザ駆動装置41は、タイミング調整信号TA(或いはTA1,TA2)に基づいて駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTの相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部20と、駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTの位相差を検出する位相検出部33と、位相検出部33の位相差検出結果である位相比較信号oPDに基づいてタイミング調整信号TAを生成するタイミング制御部34とを備える。
即ち位相差検出結果に応じてアシスト制御信号TFOUTと駆動制御信号POUTのタイミング調整を行うようにしている。
これにより環境条件、設計条件、経時条件等によるタイミングのズレを解消することでき、アシスト回路42による立ち下がり時間の高速化を確実に機能させることができる。さらにこれにより測距装置1としては測距性能を向上させることができる。
第1から第4の実施の形態では、タイミング制御部34は、継続的、定期的、又は所定の調整トリガを検知したタイミングで位相検出部33の位相差検出結果に基づいてタイミング調整信号TA(或いはTA1,TA2)を生成し、タイミング調整部20のタイミング調整を実行させるとした。
例えば測距装置1としての実際の測距動作が行われるようになった以降、継続的、定期的、又は所定の調整トリガで調整が行われることで、測距環境における温度等の測距環境の変化、電源電圧の変動等に応じた、適切なタイミング調整が実現される。
なお、タイミング調整動作は、継続的、定期的には行わず、例えば工場出荷前の時点で行うこととすることも考えられる。
第1、第2の実施の形態では、駆動制御信号POUTは、第1電圧V1のパルス信号として駆動回路43のドライブトランジスタ30に供給され、アシスト制御信号TFOUTは、第1電圧V1よりも高電圧である電圧V3のパルス信号としてアシスト回路42のアシスト用トランジスタ25に供給される。そして位相検出部33は、ドライブトランジスタ30のゲートノードから取り出した駆動制御信号POUTと、アシスト用トランジスタ25のゲートノードから取り出して第1電圧V1にレベルシフトさせたアシスト制御信号TFOUTとの位相比較を行う(図2,図6参照)。
ドライブトランジスタ30のゲートノードにおける駆動制御信号POUTと、アシスト用トランジスタ25のゲートノードにおけるアシスト制御信号TFOUTの位相を比較することが、それまでの遅延分をカバーし、最も適切にタイミング誤差を検出できる。従ってタイミング調整精度を上げることができる。
またこの場合、アシスト制御信号TFOUTの電圧レベルを電圧V1に合わせ込むことで位相検出部33での位相比較が適切に実行できるようにしている。
第3,第4の実施の形態では、位相検出部33は、駆動制御信号POUTと、アシスト用トランジスタ25のゲートノード以外から取り出して第1電圧V1にレベルシフトさせたアシスト制御信号TFOUTとの位相比較を行う例を挙げた。
例えばアシスト用トランジスタ25のゲートノードへ電圧印加するバッファーアンプ24の入力段などから位相比較するアシスト制御信号TFOUTを取り出す(図8、図9参照)。
ゲートノード以外から位相比較のための駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTを取り出すことで、配線をシンプルにすることができる。例えば図20のようにバッファーアンプ24aの前段で複数のアシスト用トランジスタ25に分岐するような場合、バッファーアンプ24aの前段でアシスト制御信号TFOUTを取り出すことで、配線を簡易化して、一括して位相比較できる。
なお、ゲートノード以外であることで、位相比較のための駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTは、実際の発光停止タイミングとアシスト開始タイミングから若干ずれることになり、その点でタイミング誤差検出の精度的には若干不利となる。これに対し、図8のようにバッファーアンプ36、37を設け、バッファーアンプ24,22の遅延に相当する遅延を、位相比較のための駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTに与えるようにすることで、より精度のよいタイミング誤差検出が可能になる。
第3,第4の実施の形態では、位相検出部33は、ドライブトランジスタ30のゲートノード以外から取り出した駆動制御信号POUTと、アシスト制御信号TFOUTとの位相比較を行う例を挙げた。例えばドライブトランジスタ30のゲートノードへ電圧印加するバッファーアンプ22の入力段などから、位相比較する駆動制御信号POUTを取り出す(図8、図9参照)。
ゲートノード以外であることで、タイミング誤差検出の精度的には不利となるが、配線をシンプルにすることができる。例えば図20のようにバッファーアンプ22aの前段で複数のドライブトランジスタ30に分岐するような場合、バッファーアンプ22aの前段で駆動制御信号POUTを取り出すことで、配線を簡易化して、一括して位相比較できる。
もちろん図8、図9のように、アシスト制御信号TFOUTをバッファーアンプ24の入力段から取り出し、かつ駆動制御信号POUTをバッファーアンプ22の入力段から取り出すということも考えられ、これらも特に図20の構成を想定すると、一括比較の実現及び配線の簡易化という効果が得られる。
実施の形態では、タイミング調整部20は、入力信号INから駆動制御信号POUTを生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、入力信号INからアシスト制御信号TFOUTを生成する第2回路とを備える。
例えば図4では、バッファーアンプ52と遅延回路54で第1回路が形成され、遅延回路50、インバータ51、アンドゲート53で第2回路が形成される。
そしてタイミング調整信号TAに応じて第1回路の遅延回路54の遅延時間を設定することで、タイミング調整を行う構成とされている。
駆動制御信号POUTの遅延時間を可変することで、駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTの間のタイミングを調整することができ、これによって立ち下がり時間を適切に改善できる。
即ち通常は高電圧(V3)で比較的厚膜のトランジスタを使用する側であるアシスト制御信号経路で遅延が発生するため、駆動制御信号経路側で遅延を行うことのみで、必要なタイミング調整が可能となる。
第2の実施の形態では、タイミング調整部20は、入力信号INから駆動制御信号POUTを生成するとともに遅延回路54を有する第1回路と、入力信号INからアシスト制御信号TFOUTを生成するとともに遅延回路55を有する第2回路とを備える。そしてタイミング調整信号TA1、TA2に応じて第1回路の遅延回路54の遅延時間と、第2回路の遅延回路55の遅延時間の一方又は両方を設定することで、タイミング調整を行う構成例を示した(図7参照)。
遅延回路54で駆動制御信号POUTの遅延時間を可変することができ、遅延回路55でアシスト制御信号TFOUTの遅延時間を可変することができるようにする構成によっても駆動制御信号POUTとアシスト制御信号TFOUTの間のタイミングを調整することができ、立ち下がり時間を改善できる。
特に第2の実施の形態では、非実働期間である調整期間において第1回路の遅延回路54の遅延時間を調整したうえで、実働期間においては、第2回路の遅延回路55の遅延時間が可変調整されるようにする例を述べた。
測距装置1としてレーザ発光駆動する実働中に駆動制御信号の遅延時間を可変することは、実働中に入力信号INに対する発光タイミングが変動してしまうことになる。場合によっては測距精度に影響を与える。そこで調整期間にキャリブレーション動作として駆動制御信号側で遅延量を設定する。これにより、駆動制御信号にアシスト制御信号側と同等又はそれ以上の遅延が与えられるようにする。こうすることでアシスト制御信号側の遅延によって互いのタイミング調整が可能な状態となる。そこで実働期間では、アシスト制御信号側で遅延量を可変調整して、互いのタイミング調整を行うようにする。
このようにすることで、実働中は駆動制御信号を変化させずにすむ。つまり入力信号INに対する発光タイミングを固定でき、測距装置1としては、発光タイミングの変化に対応する処理を行わなくとも安定した測距ができるようになる。
第4の実施の形態では、アシスト回路42及び発光素子40への電流供給を遮断するスイッチ45を有する例を述べた。
これによりエラー検出時等にレーザ発光駆動を停止させる機能を備えることができる。例えば電流量が過大なときや、駆動制御信号のパルス幅が長すぎる状態などを検出した場合に、スイッチ をオフとすることで、異常動作を停止させることができる。
各実施の形態のレーザ駆動装置41は、複数の発光素子40を駆動することができる(図14、図15、図16、図17、図18、図20参照)。
1つの駆動回路43により複数の発光素子を駆動する場合(図14)、そのような組が複数ある場合(図15)、1つの駆動回路43により1つの発光素子を駆動し、そのユニットが複数ある場合(図16)などで各種例示したように複数の発光素子を駆動する構成が想定される。これらの場合において適切に位相比較に基づくタイミング調整が図られたレーザ発光駆動が可能となる。
実施の形態のセンシングモジュールとしての構成は、垂直共振器面発光レーザによる発光素子40が複数配列された発光部2と、発光部2の発光素子40を駆動するレーザ駆動装置41と、発光部2より発せられ被写体によって反射された光を受光して撮像する受光センサ7とを備える。
この場合にレーザ駆動装置41が実施の形態で説明した構成であることで、発光駆動電流の立ち下がり時間が改善され、測距性能を向上させることができる。
また発光素子40が形成されたVCSELチップCh2が、レーザ駆動装置41が形成されたレーザドライバチップCh3上に配置される構造とされている例を述べた(図21,図23参照)。
いわゆるVCSELオンシリコン(VCSEL on Silicon)の構造として、配線長も短いなど効率的な構造を実現する。
またこのような構造の場合、レーザ駆動装置41の外部で、駆動制御信号(POUT/NCHIN)或いはそれによる駆動電流等を検知しながら、アシストタイミングを調整するということは困難になる。そこで実施の形態のようにレーザ駆動装置41の内部で位相比較に基づくタイミング調整を行うようにすることが有効である。
またレーザ駆動装置41が形成されたレーザドライバチップCh3内では、VCSELチップCh2の直下の位置にアシスト回路42が配置されるとした(図8、図24参照)。
発光素子40の直下にアシスト回路42を置くことで、発光素子40のアノード又はカソードと、アシスト用トランジスタ25の間の距離を短くし、配線抵抗を低くすることができる。これにより立ち下がりをシャープにすることに有利となる。
なお、例えばドライブトランジスタ30や、トランジスタ29も発光素子40の直下に置くことが想定される。配線長を短くできることで、立ち上がり/立ち下がり波形をシャープにすることに有利となる。
このような構造はダイレクトTOFで採用しやすい。短パルス発光であり、平均発光電流が小さいため、発光素子40の発熱が小さく、アシスト用トランジスタ25等に熱影響を与える懸念があまりないためである。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、
アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡するアシスト回路と、
タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、
前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、
前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成するタイミング制御部と、を備えた
レーザ駆動装置。
(2)
前記タイミング制御部は、継続的、定期的、又は所定の調整トリガを検知したタイミングで前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成し、前記タイミング調整部のタイミング調整を実行させる
上記(1)に記載のレーザ駆動装置。
(3)
前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、
前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、
前記位相検出部は、
前記ドライブトランジスタのゲートノードから取り出した前記駆動制御信号と、前記アシスト用トランジスタのゲートノードから取り出して前記第1電圧にレベルシフトさせた前記アシスト制御信号との位相比較を行う
上記(1)又は(2)に記載のレーザ駆動装置。
(4)
前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、
前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、
前記位相検出部は、
前記駆動制御信号と、前記アシスト用トランジスタのゲートノード以外から取り出して前記第1電圧にレベルシフトさせた前記アシスト制御信号との位相比較を行う
上記(1)又は(2)に記載のレーザ駆動装置。
(5)
前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、
前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、
前記位相検出部は、
前記ドライブトランジスタのゲートノード以外から取り出した前記駆動制御信号と、前記アシスト制御信号との位相比較を行う
上記(1)(2)(4)のいずれかに記載のレーザ駆動装置。
(6)
前記タイミング調整部は、
入力信号から前記駆動制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、
前記入力信号から前記アシスト制御信号を生成する第2回路と、を備え、
前記タイミング調整信号に応じて前記遅延回路の遅延時間を設定することで、タイミング調整を行う構成とされている
上記(1)から(5)のいずれかに記載のレーザ駆動装置。
(7)
前記タイミング調整部は、
入力信号から前記駆動制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、
前記入力信号から前記アシスト制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第2回路と、を備え、
前記タイミング調整信号に応じて前記第1回路の遅延回路の遅延時間と、前記第2回路の遅延回路の遅延時間の一方又は両方を設定することで、タイミング調整を行う構成とされている
上記(1)から(5)のいずれかに記載のレーザ駆動装置。
(8)
非実働期間である調整期間において前記第1回路の遅延回路の遅延時間を調整したうえで、
実働期間においては、前記第2回路の遅延回路の遅延時間が可変調整されるようにする
上記(7)に記載のレーザ駆動装置。
(9)
前記アシスト回路及び前記発光素子への電流供給を遮断するスイッチを有する
上記(1)から(8)のいずれかに記載のレーザ駆動装置。
(10)
複数の前記発光素子を駆動する
上記(1)から(9)のいずれかに記載のレーザ駆動装置。
(11)
垂直共振器面発光レーザによる発光素子が複数配列された発光部と、
前記発光部の発光素子を駆動するレーザ駆動装置と、
前記発光部より発せられ被写体によって反射された光を受光して撮像する受光センサと、
を備え、
前記レーザ駆動装置は、
垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、
アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡して前記発光素子の立ち下がり時間を高速化するアシスト回路と、
タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、
前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、
前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成するタイミング制御部と、を備えた
センシングモジュール。
(12)
前記発光素子が形成された発光素子チップが、前記レーザ駆動装置が形成されたチップ上に配置される構造とされている
上記(11)に記載のセンシングモジュール。
(13)
前記レーザ駆動装置が形成されたチップ内では、前記発光素子チップの直下の位置に前記アシスト回路が配置される
上記(12)に記載のセンシングモジュール。
(14)
垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡するアシスト回路と、を有するレーザ駆動装置のタイミング調整方法として、
前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出し、
位相差検出結果に基づいてタイミング調整信号を生成し、
前記タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整が行う
タイミング調整方法。
1 測距装置
2 発光部
3 駆動部
4 電源回路
5 発光側光学系
6 受光側光学系
7 受光センサ
8 測距部
9 制御部
20 タイミング調整部
21,22,24,36,37,52 バッファーアンプ
23,31 レベルシフタ
25 アシスト用トランジスタ
27,28,29 トランジスタ
30 ドライブトランジスタ
32 ダミー回路
33 位相検出部
34 タイミング制御部
35 調整動作制御部
40 発光素子
41 レーザ駆動装置
42 アシスト回路
43 駆動回路
45 スイッチ
50,54,55 遅延回路

Claims (14)

  1. 垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、
    アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡するアシスト回路と、
    タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、
    前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、
    前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成するタイミング制御部と、を備えた
    レーザ駆動装置。
  2. 前記タイミング制御部は、継続的、定期的、又は所定の調整トリガを検知したタイミングで前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成し、前記タイミング調整部のタイミング調整を実行させる
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  3. 前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、
    前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、
    前記位相検出部は、
    前記ドライブトランジスタのゲートノードから取り出した前記駆動制御信号と、前記アシスト用トランジスタのゲートノードから取り出して前記第1電圧にレベルシフトさせた前記アシスト制御信号との位相比較を行う
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  4. 前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、
    前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、
    前記位相検出部は、
    前記駆動制御信号と、前記アシスト用トランジスタのゲートノード以外から取り出して前記第1電圧にレベルシフトさせた前記アシスト制御信号との位相比較を行う
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  5. 前記駆動制御信号は、第1電圧のパルス信号として前記駆動回路のドライブトランジスタに供給され、
    前記アシスト制御信号は、前記第1電圧よりも高電圧のパルス信号として前記アシスト回路のアシスト用トランジスタに供給され、
    前記位相検出部は、
    前記ドライブトランジスタのゲートノード以外から取り出した前記駆動制御信号と、前記アシスト制御信号との位相比較を行う
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  6. 前記タイミング調整部は、
    入力信号から前記駆動制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、
    前記入力信号から前記アシスト制御信号を生成する第2回路と、を備え、
    前記タイミング調整信号に応じて前記遅延回路の遅延時間を設定することで、タイミング調整を行う構成とされている
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  7. 前記タイミング調整部は、
    入力信号から前記駆動制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第1回路と、
    前記入力信号から前記アシスト制御信号を生成するとともに遅延回路を有する第2回路と、を備え、
    前記タイミング調整信号に応じて前記第1回路の遅延回路の遅延時間と、前記第2回路の遅延回路の遅延時間の一方又は両方を設定することで、タイミング調整を行う構成とされている
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  8. 非実働期間である調整期間において前記第1回路の遅延回路の遅延時間を調整したうえで、
    実働期間においては、前記第2回路の遅延回路の遅延時間が可変調整されるようにする
    請求項7に記載のレーザ駆動装置。
  9. 前記アシスト回路及び前記発光素子への電流供給を遮断するスイッチを有する
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  10. 複数の前記発光素子を駆動する
    請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  11. 垂直共振器面発光レーザによる発光素子が複数配列された発光部と、
    前記発光部の発光素子を駆動するレーザ駆動装置と、
    前記発光部より発せられ被写体によって反射された光を受光して撮像する受光センサと、
    を備え、
    前記レーザ駆動装置は、
    垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、
    アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡して前記発光素子の立ち下がり時間を高速化するアシスト回路と、
    タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行うタイミング調整部と、
    前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出する位相検出部と、
    前記位相検出部の位相差検出結果に基づいて前記タイミング調整信号を生成するタイミング制御部と、を備えた
    センシングモジュール。
  12. 前記発光素子が形成された発光素子チップが、前記レーザ駆動装置が形成されたチップ上に配置される構造とされている
    請求項11に記載のセンシングモジュール。
  13. 前記レーザ駆動装置が形成されたチップ内では、前記発光素子チップの直下の位置に前記アシスト回路が配置される
    請求項12に記載のセンシングモジュール。
  14. 垂直共振器面発光レーザによる発光素子を駆動制御信号に基づいて発光駆動する駆動回路と、アシスト制御信号に基づいて前記発光素子の両端を短絡するアシスト回路と、を有するレーザ駆動装置のタイミング調整方法として、
    前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の位相差を検出し、
    位相差検出結果に基づいてタイミング調整信号を生成し、
    前記タイミング調整信号に基づいて前記駆動制御信号と前記アシスト制御信号の相互間のタイミング調整を行う
    タイミング調整方法。
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