JP2021021470A - ソレノイドバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】移動鉄心に密着防止溝をプレス加工した際に発生するふくらみを除去する工程をなくすことにより、移動鉄心の加工工数を削減することが可能なソレノイバルブを提供する。【解決手段】二面取り面２５ａに移動鉄心１７を中心にして交差した密着防止溝２６ｂを側壁面１７ａに形成するためのプレス加工により二面取り面２５ａに形成されたふくらみＳ´がソレノイドガイド１９の内周面に干渉しないようにしている。【選択図】図２
Description
本発明はソレノイドバルブに関し、さらに詳細にはソレノイドＯＦＦ時の切換性能低下を防止する密着防止溝の改良に関する。
従来、図３に示すようにソレノイドバルブ１０は、ソレノイド１１と、前記ソノイド１１に締結され、ソレノイド１１の近くから順に入力ポート２１、出力ポート２２及び排出ポート２３が順次形成された段付円筒形状のスリーブ１２と、前記スリーブ１２内を摺動自在に移動する段付円筒形状のスプール弁１３と、前記スプール弁１３に閉弁方向（ソレノイド１１の方向）に作用力を付勢する圧縮コイルバネ１４と、を備える。ソレノイド１１は、固定鉄心１５及び移動鉄心１７を略同軸的に形成し、固定及び移動の両鉄心１５、１７を一体にしてこれらの固定鉄心１５、移動鉄心１７の外周にコイル１８を装着し、両鉄心１５、１７及びコイル１８を一体にして嵌挿してソレノイドガイド１９を備える。
ソレノイド１１では、通電することでコイル１８が励磁され、前記コイル１８の励磁、非励磁により移動鉄心１７が図２の左、右方向に変位し、前記移動鉄心１７がロッド１６に当接して協動し、固定鉄心１５に穿設された摺動孔２０を前記ロッド１６が摺動するとともに固定鉄心１５によって移動鉄心１７の変位する範囲が制限される。
図４に示すように移動鉄心１７の側壁面１７ａ（図３で右側面）には、固定鉄心１５の側壁面１５ａ（図３で左側面）に接触した際に、両鉄心１５、１７の側壁面１５ａ、１７ａ間の密着を防止する断面Ｖ字状（図示せず）の密着防止溝２４ａ、２４ｂをプレス加工により移動鉄心１５の側壁面１７ａの十字方向に成形して両鉄心の１５、１７の側壁面１５ａ、１７ａ間の密着防止をしている（例えば、特許文献１参照。）。
移動鉄心１７の密着防止の対策では、図５に示すように十字に密着防止溝２４ａ、２４ｂをプレス加工した際に移動鉄心１７の円柱外周側面方向にふくらみＳ（図５の丸枠内の黒点）が発生する。このふくらみＳはソレノイドガイド１９の内周面と接触するため、プレス加工後、別工程でふくらみＳを除去しなければならず、これにより移動鉄心１７の加工工数が増加する。本発明は係る課題を解決するためになされもので、移動鉄心１７に密着防止溝をプレス加工した際に発生するふくらみＳを除去する工程をなくすことにより、移動鉄心１７の加工工数を削減することが可能なソレノイバルブを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明は、
磁性・非磁性されることにより移動鉄心が固定鉄心に吸着・脱着されて該固定鉄心内に摺動可能に収容されるロッドを摺動孔から出入りさせるソレノイドと、
前記ソレノイドに連結されて入力ポート、出力ポート及び排出ポートが順次形成されたスリーブと、
前記スリーブ内に収容されてスプール弁に係合して該スプール弁を前記ソレノイド方向に付勢する弾発力を付与する圧縮コイルバネと、
前記スリーブ内に摺動可能に収容され該スリーブによって前記各ポート間を連通・遮断し前記圧縮コイルバネの弾発力によって前記ソレノイド方向に付勢されていると共に前記ソレノイドの励磁による前記ロッドの突出により前記圧縮コイルバネの弾発力に抗して反ソレノイド方向に移動させられる前記スプール弁と、
を備えたソレノイドバルブにおいて、
前記固定鉄心が接触する前記移動鉄心の側壁面には、該移動鉄心の軸心を中心にして均等に削成した二面取り面を外周側面の軸心方向に形成し、
移動鉄心の軸心を中心にして交差し前記二面取り面に接続された密着防止溝を前記側壁面に形成するためのプレス加工により前記二面取り面に形成されたふくらみが前記ソレノイドガイドの内周面に干渉しないようにしたことを特徴とする。
磁性・非磁性されることにより移動鉄心が固定鉄心に吸着・脱着されて該固定鉄心内に摺動可能に収容されるロッドを摺動孔から出入りさせるソレノイドと、
前記ソレノイドに連結されて入力ポート、出力ポート及び排出ポートが順次形成されたスリーブと、
前記スリーブ内に収容されてスプール弁に係合して該スプール弁を前記ソレノイド方向に付勢する弾発力を付与する圧縮コイルバネと、
前記スリーブ内に摺動可能に収容され該スリーブによって前記各ポート間を連通・遮断し前記圧縮コイルバネの弾発力によって前記ソレノイド方向に付勢されていると共に前記ソレノイドの励磁による前記ロッドの突出により前記圧縮コイルバネの弾発力に抗して反ソレノイド方向に移動させられる前記スプール弁と、
を備えたソレノイドバルブにおいて、
前記固定鉄心が接触する前記移動鉄心の側壁面には、該移動鉄心の軸心を中心にして均等に削成した二面取り面を外周側面の軸心方向に形成し、
移動鉄心の軸心を中心にして交差し前記二面取り面に接続された密着防止溝を前記側壁面に形成するためのプレス加工により前記二面取り面に形成されたふくらみが前記ソレノイドガイドの内周面に干渉しないようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、移動鉄心に密着防止溝をプレス加工した際に発生するふくらみを除去する工程をなくすことにより、移動鉄心の加工工数を削減することが可能である。
以下、本発明の実施に係るソレノイドバルブ１０につき好適の実施の形態を挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。図１に示す本実施形態において、図３乃至図５に示す従来例と同一の構成は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図１は、移動鉄心１７の側壁面１７ａに形成した二面取り面２５ａ、２５ｂと密着防止溝２６ａ、２６ｂの関係を示す断面図である。
図１において、ソレノイドガイド１９に摺動自在に嵌挿された移動鉄心１７の側壁面１７ａには外周面に該移動鉄心１７を中心にして均等に削成した二面取り面２５ａ、２５ｂが外周面軸心方向に形成されている。密着防止溝２６ａ、２６ｂは、側壁面１７ａにおいて、移動鉄心１７の略軸心に対して所定角度に、例えば１０度乃至１５度に交差して二面取り面２５ａ、２５ｂに接続されるように、プレス加工で成形されている。これにより、プレス加工によるふくらみＳ´が二面取り面２５ａ、２５ｂに形成され、ソレノイドガイド１９の内周面に干渉しないため、別工程によりふくらみＳ´を削除する必要がないので、加工工数が低減し、コストを下げることができる。
１０ 電磁弁 １１ ソレノイド
１２ スリーブ １３ スプール弁
１４ 圧縮コイルバネ １５ 固定鉄心
１６ ロッド １７ 移動鉄心
１８ コイル １９ ソレノイドガイド
２０ 摺動孔 ２１ 入力ポート
２２ 出力ポート ２３ 排出ポート
２４ａ、２４ｂ 密着防止溝 ２５ａ、２５ｂ 二面取り面
２６ａ、２６ｂ 密着防止溝
１２ スリーブ １３ スプール弁
１４ 圧縮コイルバネ １５ 固定鉄心
１６ ロッド １７ 移動鉄心
１８ コイル １９ ソレノイドガイド
２０ 摺動孔 ２１ 入力ポート
２２ 出力ポート ２３ 排出ポート
２４ａ、２４ｂ 密着防止溝 ２５ａ、２５ｂ 二面取り面
２６ａ、２６ｂ 密着防止溝
Claims (1)
- 磁性・非磁性されることにより移動鉄心が固定鉄心に吸着・脱着されて該固定鉄心内に摺動可能に収容されるロッドを摺動孔から出入りさせるソレノイドと、
前記ソレノイドに連結されて入力ポート、出力ポート及び排出ポートが順次形成されたスリーブと、
前記スリーブ内に収容されてスプール弁に係合して該スプール弁を前記ソレノイド方向に付勢する弾発力を付与する圧縮コイルバネと、
前記スリーブ内に摺動可能に収容され該スリーブによって前記各ポート間を連通・遮断し前記圧縮コイルバネの弾発力によって前記ソレノイド方向に付勢されていると共に前記ソレノイドの励磁による前記ロッドの突出により前記圧縮コイルバネの弾発力に抗して反ソレノイド方向に移動させられる前記スプール弁と、
を備えたソレノイドバルブにおいて、
前記固定鉄心が接触する前記移動鉄心の側壁面には、該移動鉄心の軸心を中心にして均等に削成した二面取り面を外周側面の軸心方向に形成し、
移動鉄心の軸心を中心にして交差し前記二面取り面に接続された密着防止溝を前記側壁面に形成するためのプレス加工により前記二面取り面に形成されたふくらみが前記ソレノイドガイドの内周面に干渉しないようにしたことを特徴とするソレノイドバルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019140179A JP2021021470A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | ソレノイドバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019140179A JP2021021470A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | ソレノイドバルブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2021021470A true JP2021021470A (ja) | 2021-02-18 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019140179A Pending JP2021021470A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | ソレノイドバルブ |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2021021470A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114593262A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-07 | 无锡晶晟科技股份有限公司 | 电磁阀 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US4951917A (en) * | 1989-12-06 | 1990-08-28 | Slautterback Corporation | Dynamic response time for electromagnetic valving |
| JP2000274545A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-03 | Daikin Ind Ltd | 電磁弁および電磁弁用交流電磁石 |
| KR200473129Y1 (ko) * | 2013-11-21 | 2014-06-17 | 김철민 | 솔레노이드 밸브 |
| JP2016023748A (ja) * | 2014-07-23 | 2016-02-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電磁弁 |
| JP2016205463A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | 株式会社不二越 | 電磁弁 |
-
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Patent Citations (5)
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