JP2021021439A - 膨張弁及び冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】微小開度域でのハンチングの発生を抑える。【解決手段】膨張弁が、弁ポート121が設けられた弁本体120と、軸方向について弁ポート121に接近又は離間して開度を変更することで冷媒の流量を増減させるニードル弁140と、操作室及びダイアフラムを有する駆動エレメントと、感温部と、を備え、ニードル弁140が弁ポート121に最接近した弁閉状態でも二次ポートへと所定のブリード流量で冷媒が通過し、ニードル弁140における先端側の外周面142aは、当該外周面142aに対する接平面142a−1の中心軸13a−1に対する鋭角側の傾き角θ11が、ニードル弁140の先端に向かうにつれて大きくなる形状、を有していることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、高圧状態の冷媒を低圧状態へと膨張させて弁ポートを通過させる膨張弁、及び、そのような膨張弁を備えた冷凍サイクルシステムに関するものである。
従来、被冷却物の温度変化を受けた操作室の内圧変化に応じてダイアフラムを変位させ、このダイアフラムの変位を受けて弁ポートの開度を変更することで冷媒の流量を変化させる温度式の膨張弁が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このとき、CPU(Central Processing Unit)等の電子部品を被冷却物とするとき、過大発熱や過冷却を抑えるために、被冷却物の発熱量に依らず被冷却物の温度を例えば20℃〜40℃の範囲に制御することが求められる場合がある。
特開2003−302125号公報
ここで、上記の膨張弁では、例えば最大負荷1000Wの被冷却物が100W程度の小さな発熱量で発熱している際に、被冷却物の温度を精密に制御するために、弁ポートを微小開度で開いて少量の冷媒を流して精密に流量を制御することがある。
しかしながら、上記のような微小開度域では、弁ポートの弁開に伴う高圧側での圧力低下やニードル弁が冷媒から圧力を受ける受圧面積の、弁開に伴う変化が大きくなりがちである。このため、微小開度域では、弁ポートに対してニードル弁が頻繁に接近又は離間を繰り返すハンチングが発生し易く、被冷却物の温度を精密に制御することが困難となる場合がある。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる膨張弁及び冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の膨張弁は、被冷却物を冷却する冷媒が高圧状態で流入する一次ポートと、前記一次ポートに流入した前記冷媒を低圧状態へと膨張させて通過させる弁ポートが設けられた弁本体と、前記弁ポートを通過した前記冷媒を流出させる二次ポートと、前記弁ポートの軸方向に沿って先細りとなった形状を有し、前記弁ポートに先端側を向けて前記軸方向に移動自在となるように前記弁本体に設けられ、前記軸方向について前記弁ポートに接近又は離間して当該弁ポートの開度を変更することで、前記弁ポートを通過する前記冷媒の流量を増減させるニードル弁と、内圧を変更可能な操作室、及び、当該操作室の内圧変化に応じて前記軸方向に変位することで前記ニードル弁を前記弁ポートに対して接近又は離間させるダイアフラムを有する駆動エレメントと、前記被冷却物の温度変化に応じて前記駆動エレメントにおける前記操作室の内圧を変化させる感温部と、を備え、前記ニードル弁が前記弁ポートに最接近した弁閉状態でも前記二次ポートへと所定のブリード流量で前記冷媒が通過し、前記ニードル弁における前記先端側の外周面が、当該外周面に対する接平面の前記ニードル弁の中心軸に対する鋭角側の傾き角が当該ニードル弁の先端に向かうにつれて大きくなる形状を有していることを特徴とする。
本発明の膨張弁によれば、まず、弁閉状態でもブリード流量で冷媒が流れることから、この弁閉状態からの弁開時点における圧力低下や、ニードル弁において冷媒から圧力を受ける受圧面積の弁開に伴う急激な変化が抑えられる。また、ニードル弁における先端側の外周面が、接平面の中心軸に対する鋭角側の傾き角が先端に向かうにつれて大きくなる形状を有している。ニードル弁におけるこの形状により、弁開後に弁ポートからニードル弁が離隔するときには、先端側の外周面と弁ポートとの間隙に相当する弁ポートの開度の変化量が、弁開後しばらくは小さく抑えられ、離隔量が大きくなるに連れて漸増する。弁開後しばらくは開度の変化量が抑えられることから、弁開後の微小開度域についても圧力低下や受圧面積の急激な変化が抑えられることとなる。従って、本発明の膨張弁によれば、弁開時を含む弁ポートの微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる。
ここで、本発明の膨張弁において、前記弁閉状態においても、前記弁ポートと前記ニードル弁との間に前記ブリード流量に応じた間隙が開くことが好適である。
この構成によれば、弁閉状態における弁ポートとニードル弁との間の間隙によりブリード流量を効果的に確保することができる。
また、この構成において、前記弁ポートが、前記弁本体において前記一次ポート側と前記二次ポート側とを仕切る弁座壁を貫通した貫通孔と、前記貫通孔の内周面及び前記ニードル弁の外周面のうち少なくとも一方の一部が前記弁ポートに対する平面視で前記ブリード流量に応じた溝面積が得られるように凹んで前記一次ポート側から前記二次ポート側へと延在したブリード溝と、を含んで構成され、前記弁閉状態では、前記ニードル弁は、その周面が前記弁ポートにおける前記貫通孔の縁に当接した着座状態となり、前記着座状態において、前記弁ポートと前記ニードル弁との間には、前記ブリード溝が前記間隙として開くことが更に好適である。
この構成によれば、ニードル弁を着座状態とすることにより安定的に弁閉することができるとともに、ブリード溝によって弁閉状態のブリード流量を効果的に確保することができる。また、ブリード溝を設けることで、冷媒に混入した異物が弁開時に一次ポート側から弁ポートへと流れて来たとしてもブリード溝を介して異物が二次ポート側に排出されるので、微小開度域の弁ポートにおける異物の詰まりを抑えることもできる。
また、この構成において、前記ブリード溝が、各々の溝面積の総和が前記ブリード流量に応じた面積となる複数列の溝部分を有していることとしてもよい。
この構成によれば、複数列の溝部分を冷媒が流れることとなるので、1列の溝で十分な溝面積のブリード溝の形成が困難な場合であっても、十分なブリード流量を確保することができる。
また、本発明の膨張弁において、前記弁ポートとして、前記弁本体において前記一次ポート側と前記二次ポート側とを仕切る弁座壁を貫通した貫通孔が設けられるとともに、当該弁ポートに対する平面視で前記ブリード流量に応じたポート面積が得られるように前記弁座壁を貫通したブリードポートが設けられ、前記ニードル弁が、前記弁ポートよりも細い先細り形状を有し、前記弁閉状態では少なくとも根本側の一部が前記弁ポートの中に収まる先端ニードル部と、当該先端ニードル部の根本から前記弁ポートの内径よりも大径となるように末広がり状に張り出して前記弁閉状態ではその周面が前記弁ポートの縁に当接した着座状態となる着座部と、を有し、前記平面視で、前記弁ポートの内周面と前記先端ニードル部の前記根本との間に前記弁閉状態において環状に開く隙間面積が、前記ポート面積よりも狭いことも好適である。
この構成によれば、ニードル弁を着座状態とすることにより安定的に弁閉することができるとともに、ブリードポートによって弁閉状態のブリード流量を効果的に確保することができる。また、この構成では、弁ポートの弁開の直後には、冷媒は、弁ポートの内周面とニードル弁における先端ニードル部の根本との間の、上記の環状に開く隙間面積に応じた量だけ弁ポートを通過する。このとき、この隙間面積がブリードポートのポート面積よりも狭いので、弁開直後の冷媒の流量変化が効果的に抑えられる。つまり、この構成によれば、弁開時を含む弁ポートの微小開度域のハンチングの発生を一層効果的に抑えることができる。
また、本発明の膨張弁において、前記弁ポートが、前記弁本体において前記一次ポート側と前記二次ポート側とを仕切る弁座壁を貫通した貫通孔と、前記貫通孔の内周面及び前記ニードル弁の外周面のうち少なくとも一方の一部が前記弁ポートに対する平面視で前記ブリード流量に応じた溝面積が得られるように凹んで前記一次ポート側から前記二次ポート側へと延在したブリード溝と、を含んで構成され、前記ニードル弁が、前記貫通孔よりも細い先細り形状を有し、前記弁閉状態では少なくとも根本側の一部が前記貫通孔の中に収まる先端ニードル部と、当該先端ニードル部の根本から前記貫通孔の内径よりも大径となるように末広がり状に張り出して前記弁閉状態ではその周面が前記貫通孔の縁に当接した着座状態となる着座部と、を有し、前記平面視で、前記ブリード溝が設けられていないと仮定したときの前記貫通孔の内周面と前記先端ニードル部の前記根本との間に前記弁閉状態において環状に開く隙間面積が、前記溝面積よりも狭いことも好適である。
この構成によれば、ニードル弁を着座状態とすることにより安定的に弁閉することができるとともに、ブリード溝によって弁閉状態のブリード流量を効果的に確保することができる。また、この構成でも、弁ポートの弁開の直後には、冷媒は、弁ポートにおける貫通孔の内周面とニードル弁における先端ニードル部の根本との間の、上記の環状に開く隙間面積に応じた量だけ弁ポートを通過する。このとき、この隙間面積がブリード溝の溝面積よりも狭いので、弁開直後の冷媒の流量変化が効果的に抑えられる。つまり、弁ポートにブリード溝を設けたこの構成によっても、弁本体にブリードポートを設けた上述の構成と同様に、弁開時を含む弁ポートの微小開度域のハンチングの発生を一層効果的に抑えることができる。
また、この構成において、前記ブリード溝が、各々の溝面積の総和が前記ブリード流量に応じた面積となる複数列の溝部分を有していることとしてもよい。
この構成によれば、複数列の溝部分を冷媒が流れることとなるので、1列の溝で十分な溝面積のブリード溝の形成が困難な場合であっても、十分なブリード流量を確保することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の冷凍サイクルシステムは、被冷却物を冷却する冷媒を圧縮する圧縮器と、圧縮された前記冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮された前記冷媒を膨張させて減圧する上述した本発明の膨張弁と、減圧された前記冷媒に前記被冷却物が発する熱を吸収させて当該冷媒を蒸発させる蒸発器と、を備えたことを特徴とする。
本発明の冷凍サイクルシステムによれば、上述した本発明の膨張弁が採用されているので、この膨張弁における微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる。
本発明の膨張弁及び冷凍サイクルシステムによれば、微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる。
本発明の第1実施形態にかかる冷凍サイクルシステムを示す模式図である。 図1に示されている膨張弁を示す図である。 図2に示されているニードル弁における、微小弁開時のハンチングの発生を抑えるための構成を示す模式図である。 弁閉状態から弁開状態へとニードル弁が弁ポートから離隔するときの弁ポートの弁開口面積の変化を示す模式図である。 弁閉状態から弁開状態へとニードル弁が弁ポートから離隔するときの弁ポートの弁開口面積の変化を、被冷却物からの吸熱量に相当する蒸発器での蒸発負荷に対する弁開口面積の変化を描いたグラフである。 第2実施形態におけるニードル及び弁座壁を示す模式図である。 弁閉状態から弁開状態へとニードル弁が弁ポートから離隔するときのニードルと弁ポートとの位置関係の変化を示す模式図である。 ニードルと弁ポートとの位置関係が図7に示されているように変化するときの、ブリードポートのポート面積と弁ポートの弁開口面積との総和の変化を描いたグラフである。 第3実施形態におけるニードル及び弁座壁を示す模式図である。 第4実施形態におけるニードルを示す模式図である。 第5実施形態におけるニードルを示す模式図である。 第6実施形態におけるニードルを示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる膨張弁及び冷凍サイクルシステムについて説明する。まず、第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる冷凍サイクルシステムを示す模式図である。
図1に示されている冷凍サイクルシステム1は、例えばCPU等といった被冷却物Tgが発する熱を冷媒に吸収させることで被冷却物Tgを冷却するシステムである。この冷凍サイクルシステム1は、冷媒の圧縮器11と、凝縮器12と、膨張弁13と、蒸発器14と、を備えている。
圧縮器11は、被冷却物Tgの熱を吸収した冷媒を圧縮する。凝縮器12は、その圧縮された冷媒を凝縮して膨張弁13へと流す。
膨張弁13は、凝縮された冷媒を膨張させて減圧し、被冷却物Tgの側へと流すものである。この膨張弁13は、冷媒が通過する弁組体13aと、被冷却物Tgの熱を吸収した直後の冷媒の温度を感知する感温部13bと、を備えている。図1では、膨張弁13における弁組体13aが、その内部構造が視認可能に断面図で示されている。膨張弁13は、感温部13bで感知した冷媒の温度変化、即ち被冷却物Tgの温度変化に応じて、弁組体13aを通過する冷媒の流量を増減させる温度式膨張弁となっている。この膨張弁13については後で詳細に説明する。
蒸発器14は、被冷却物Tgの近傍に配置され、膨張弁13によって減圧された冷媒に被冷却物Tgが発する熱を吸収させてその冷媒を蒸発させる。膨張弁13における感温部13bは、蒸発器14における冷媒の出口近傍に配置される。
この冷凍サイクルシステム1では、冷媒は、圧縮器11、凝縮器12、膨張弁13、及び蒸発器14、の順で循環され、蒸発器14において被冷却物Tgの熱を吸収して冷却する。
図2は、図1に示されている膨張弁を示す図である。この図2には、図1と同様に断面図で示されている弁組体13aが、感温部13bとともに拡大されて示されている。
膨張弁13は、上述したように弁組体13aと感温部13bとを備えており、弁組体13aは、一次ポート110、弁本体120と、二次ポート130と、ニードル弁140と、駆動エレメント150と、を備えている。
一次ポート110は、凝縮器12で凝縮された冷媒が高圧状態で流入する円筒状の部位であり、一端側が冷媒の流入口で他端側が弁本体120に連結されている。一次ポート110は、その中心軸が、弁組体13aの中心軸13a−1と一致するように弁本体120に連結されている。一次ポート110の他端側には、ニードル弁140を後述の弁ポート121へと付勢する第1コイルバネ111が収められている。また、一次ポート110の中途には、第1コイルバネ111による付勢力を調整する調整部112が配置されている。この調整部112は、一次ポート110の軸方向について、所望の付勢力が得られるように第1コイルバネ111を圧縮する位置に配置され、この調整位置で一次ポート110の内部に加締め固定されている。調整部112には、一次ポート110の一端側から流入した冷媒を他端側に流すための流路112aが形成されている。
弁本体120は、一次ポートに流入した高圧状態の冷媒を低圧状態へと膨張させて通過させる円筒状の弁ポート121が設けられた弁座壁122を有している。この弁本体120には、弁組体13aの中心軸13a−1と同軸に形成された円筒状の高圧空間123と、この中心軸13a−1に直交して形成された低圧空間124と、が設けられており、両者が弁座壁122で仕切られている。そして、弁ポート121は、弁組体13aの中心軸13a−1の軸方向D11に、この中心軸13a−1と同軸の円筒状に弁座壁122を貫通して形成されている。高圧空間123には、その入口側に一次ポート110の一端側が連結されており、この一次ポート110の一端側に一部が進入するようにニードル弁140が高圧空間123に収められている。また、低圧空間124には、その出口側に二次ポート130の一端側が連結されている。更に、上記の軸方向D11について、弁本体120における一次ポート110とは反対側の端部には高圧空間123に収められたニードル弁140を軸方向D11に移動させて弁ポート121に対して接近又は離間させる駆動エレメント150が連結されている。この駆動エレメント150によってニードル弁140が弁ポート121から離隔されることで弁ポート121が開かれると、高圧空間123の冷媒が、低圧状態へと膨張しつつ弁ポート121を通過して低圧空間124へと流入する。
二次ポート130は弁ポート121を通過して低圧空間124に流入した冷媒を図1に示されている蒸発器14へと流出させる円筒状の部位であり、一端側が弁本体120の低圧空間124に連結されている。本実施形態では、二次ポート130は、一次ポート110の延在方向と直交する方向に延在するように弁本体120に連結されている。
ニードル弁140は、弁ポート121の軸方向D11について弁ポート121に接近又は離間してその開度を変更することで、弁ポート121を通過する冷媒の流量を増減させる部位であり、有底円筒部141とニードル142とを有している。有底円筒部141は、その開口側の縁が一次ポート110に進入して第1コイルバネ111による付勢力を受けるように、底壁141aを弁ポート121に向けて軸方向D11に移動自在となるように高圧空間123に収められている。この底壁141aに、弁ポート121に向けて突出するようにニードル142が立設されるとともに、一次ポート110からの冷媒を高圧空間123に流すための流路141bが底壁141aを貫通して形成されている。ニードル142は、弁ポート121の軸方向D11に沿って先細りとなった形状を有している。ニードル弁140は、このニードル142の先端側を弁ポート121に向けて軸方向D11に移動自在となるように高圧空間123に収められて弁本体120に設けられている。
駆動エレメント150は、上蓋151、下蓋152、ダイアフラム153、当金154、連結棒155、及び第2コイルバネ156、を備えている。上蓋151、下蓋152、及びダイアフラム153は、軸方向D11からの平面視で略同径の円形を有し、ダイアフラム153の外縁部が上蓋151と下蓋152とで挟み込まれて溶接されている。このとき、上蓋151の中央部がダイアフラム153から離れる方向に膨出形成されており、この中央部とダイアフラム153とで区画される空間が、内圧を変更可能な操作室157となっている。この操作室157は、キャピラリチューブ13cを介して感温部13bと連結されており、操作室157及び感温部13bの内部には封入ガスが封入されている。尚、封入ガスは、蒸発器14で蒸発したときの冷媒と同一のガスであってもよいし、この冷媒と同一または類似した温度圧力特性を有する別のガスであってもよいし、不活性ガスが混合されていてもよい。感温部13b内の封入ガスは、蒸発器14の出口側温度に応じて温度変化し、感温部13bの内圧が変化する。これに伴い、キャピラリチューブ13cを介して操作室157の内圧も変化し、この内圧変化に応じてダイアフラム153が軸方向D11に変位する。
下蓋152は、中央部が上蓋151とは逆方向に膨出形成されている。そして、この中央部に形成された貫通孔152aに、弁本体120における一次ポート110とは反対側の端部が浸入した状態で、下蓋152が弁本体120に連結されている。当金154は、ダイアフラム153における下蓋152の側の面に設けられるとともに、連結棒155の弁ポート121とは反対側の端部が加締め等によって固定されている。このような構成により、ダイアフラム153の軸方向D11の変位が当金154を介して連結棒155に伝達されるようになっている。
連結棒155は、上記のように伝達されたダイアフラム153の変位をニードル弁140のニードル142に伝え、このニードル142を軸方向D11に移動させる部位であり、丸棒部155a、テーパ部155b、及び先端当接部155c、を備えている。丸棒部155aは、一端が当金154に固定された円柱状の部位である。テーパ部155bは、丸棒部155aにおける当金154とは反対側の端部に設けられ、弁ポート121よりも若干小径となるまで先細りとなった部位である。先端当接部155cは、テーパ部155bの先端から弁ポート121よりも若干小径の円柱状に突出し、その先端が弁ポート121に進入してニードル弁140のニードル142に当接した部位である。
弁本体120における一次ポート110とは反対側の端部には、連結棒155の丸棒部155aを貫通孔125aに通すことで連結棒155を軸方向D11に案内しつつ保持する案内部125が設けられている。また、この案内部125を、中心軸13a−1の回りに囲むように第2コイルバネ156の収容部126が形成されている。そして、この第2コイルバネ156が、当金154を介してダイアフラム153を上蓋151の側に向かって軸方向D11に付勢している。
被冷却物Tgの温度が上昇して感温部13bの封入ガスの温度が上昇すると、キャピラリチューブ13cを介して感温部13bと連結された駆動エレメント150の操作室157の封入ガスの温度が上昇してその内圧が高まる。操作室157の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力が、一次ポート110の第1コイルバネ111の付勢力、収容部126の第2コイルバネ156の付勢力、及び収容部126の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力との総和を越えて高まると、ダイアフラム153が上蓋151から離れる方向に変位する。すると、連結棒155がダイアフラム153の変位を受けて弁ポート121の側に移動し、ニードル弁140のニードル142を第1コイルバネ111の付勢力に抗して押下げることで弁ポート121を開かせる。これにより、被冷却物Tgを冷却するための冷媒の流量が増加し、被冷却物Tgに対する冷却作用が高められる。なお、収容部126は、低圧空間124(および二次ポート130)と連通していることから、収容部126の内圧は低圧空間124(および二次ポート130)と同じ圧力である。
他方、被冷却物Tgの温度が低下して感温部13bの封入ガスの温度が低下すると、操作室157の封入ガスの温度も低下してその内圧が低下する。操作室157の内圧によってダイアフラム153を付勢する付勢力が、上記の付勢力の総和を下回るまで低下すると、ダイアフラム153が上蓋151の側へと変位する。すると、連結棒155がダイアフラム153の変位を受けて弁ポート121から離れる方向に移動し、ニードル弁140のニードル142が第1コイルバネ111の付勢力で押し上げられることで弁ポート121が閉じられる。これにより、被冷却物Tgを冷却するための冷媒の流量が減少し、被冷却物Tgに対する冷却作用が抑えられる。
ここで、本実施形態では、微小弁開時のハンチングの発生を抑えるために、ニードル弁140が次のように構成されている。
図3は、図2に示されているニードル弁における、微小弁開時のハンチングの発生を抑えるための構成を示す模式図である。この図3には、ニードル弁140のニードル142が、弁本体120における弁座壁122の弁ポート121とともに拡大図で示されている。
本実施形態では、まず、ニードル弁140が弁ポート121に最接近した弁閉状態でも二次ポート130(即ち、低圧空間124)へと所定のブリード流量で冷媒が通過するようにニードル弁140が構成されている。即ち、弁閉状態のニードル142の外周面142aと、弁ポート121の内周面121aとの間に微小間隙Ga11が開くように、不図示のストッパによって高圧空間123の内部でのニードル弁140の軸方向D11の移動が規制されている。
そして、ニードル弁140のニードル142の外周面142aが、当該外周面142aに対する接平面142a−1の中心軸13a−1に対する鋭角側の傾き角θ11が、ニードル142の先端に向かうにつれて大きくなる釣鐘型の形状を有している。弁閉状態の微小間隙Ga11と、ニードル142における上記の釣鐘型の形状により、弁閉状態から弁開状態へとニードル弁140が弁ポート121から弁開方向D111に離隔するに連れて、冷媒の流量を決める弁ポート121の弁開口面積は次のように変化する。
図4は、弁閉状態から弁開状態へとニードル弁が弁ポートから離隔するときの弁ポートの弁開口面積の変化を示す模式図である。また、図5は、弁閉状態から弁開状態へとニードル弁が弁ポートから離隔するときの弁ポートの弁開口面積の変化を、被冷却物からの吸熱量に相当する蒸発器での蒸発負荷に対する弁開口面積の変化を描いたグラフである。
蒸発器14での蒸発負荷が小さく、操作室157の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力が第1コイルバネ111及び第2コイルバネ156の付勢力と収容部126の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力の総和を下回っている間は、ニードル弁140が弁ポート121に最接近した弁閉状態となっている。この状態は、ニードル142と弁ポート121との間の微小間隙Ga11を通って、冷媒がこの微小間隙Ga11での弁開口面積に応じたブリード流量で流れるブリード域T11となっている。
蒸発負荷が増加して操作室157の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力が第1コイルバネ111等による付勢力の総和を超えると、ダイアフラム153の変位を受けて連結棒155の先端当接部155cがニードル142を弁開方向D111に押し下げて弁ポート121が開かれる。これ以降は、ニードル142と弁ポート121との間の間隙Ga12、即ち弁開口面積が蒸発負荷の増加に伴って広がって冷媒の流量が増加する弁開域T12となる。このとき、ブリード域T11から弁開域T12へ移行するときの弁開口面積の変化は、ブリード域T11で既に微小間隙Ga11が開いている状態から間隙Ga12が拡がるだけなので、急激な変化が抑えられた略シームレスな変化となる。これにより、ブリード域T11から弁開域T12への移行、即ち弁開に伴う高圧空間123での急激な圧力低下や、ニードル142が冷媒から圧力を受ける受圧面積の弁開に伴う急激な変化が抑えられる。
また、ニードル142では、その外周面142aが、接平面142a−1の傾き角θ11が先端に向かうにつれて大きくなる釣鐘型の形状を有している。このため、弁開域T12への移行後は、ニードル142と弁ポート121との間隙Ga12に相当する弁開口面積の変化量が移行後しばらくは小さく抑えられ、蒸発負荷が更に増加してニードル142の移動量が大きくなるに連れて漸増する。このように、弁開域T12での弁開口面積、即ち弁ポート121の開度の変化量が抑えられることから、弁開域T12についても圧力低下や受圧面積の急激な変化が抑えられることとなる。従って、本実施形態の膨張弁13や、これを備える冷凍サイクルシステム1によれば、弁開時を含む弁ポート121の微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる。
また、本実施形態では、弁閉状態においても、弁ポート121とニードル弁140のニードル142との間に微小間隙Ga11が開くように構成されている。この構成により、弁閉状態における所望のブリード流量を効果的に確保することができる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ニードル弁におけるニードル形状や弁ポートが設けられた弁座壁が第1実施形態と異なっている。以下では、この第2実施形態について、第1実施形態との相違点に注目した説明を行う。他方、第1実施形態との同一点となる、冷凍サイクルシステムや膨張弁の全体構成等については、図示や説明を割愛する。尚、以下の説明では、図1に示されている冷凍サイクルシステム1の構成要素や図2に示されている膨張弁13の構成要素を適宜に参照する。
図6は、第2実施形態におけるニードル及び弁座壁を示す模式図である。
本実施形態では、弁本体220における弁座壁222に、弁ポート221とブリードポート223との大小2つの貫通孔が設けられている。弁ポート221は、弁座壁222を、一次ポート110側から二次ポート130側へと貫通した貫通孔である。ブリードポート223は、弁ポート221に対する平面視でブリード流量に応じたポート面積Sb21が得られるように弁座壁222を一次ポート110側から二次ポート130側へと貫通した貫通孔である。
また、ニードル弁240のニードル242は、先端ニードル部242aと、着座部242bと、を含んで構成されている。先端ニードル部242aは、弁ポート221よりも細い先細り形状を有し、弁閉状態では少なくとも根本242a−1側の一部が弁ポート221の中に収まる部位である。本実施形態では、この先端ニードル部242aの外周面242a−2が、この外周面242a−2に対する接平面242a−3の中心軸23a−1に対する鋭角側の傾き角θ21が先端に向かうにつれて大きくなる釣鐘型の形状を有している。着座部242bは、先端ニードル部242aの根本242a−1から弁ポート221の内径よりも大径となるように末広がり状に張り出して弁閉状態ではその外周面242b−1が弁ポート221の縁221aに当接した着座状態となる部位である。本実施形態では、着座部242bの外周面242b−1は、中心軸23a−1に対する外周面242b−1の鋭角側の傾き角θ22が一定の確度で開いた円錐面状となっている。
そして、弁ポート221に対する平面視で、弁ポート221の内周面221aと先端ニードル部242aの根本242a−1との間に弁閉状態において環状に開く隙間面積S21が、ブリードポート223のポート面積Sb21よりも狭い。
以上に説明した第2実施形態では、弁閉状態から弁開状態へとニードル弁240が弁ポート221から離隔するに連れて、ブリードポート223のポート面積Sb21と弁ポート221の弁開口面積との総和が次のように変化する。
図7は、弁閉状態から弁開状態へとニードル弁が弁ポートから離隔するときのニードルと弁ポートとの位置関係の変化を示す模式図である。尚、この図7では、第1実施形態と同等な連結棒155の先端当接部155cについては図2と同じ符号が付されている。また、図8は、ニードルと弁ポートとの位置関係が図7に示されているように変化するときの、ブリードポートのポート面積と弁ポートの弁開口面積との総和の変化を描いたグラフである。
蒸発器14での蒸発負荷が小さく、操作室157の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力が第1コイルバネ111及び第2コイルバネ156の付勢力と収容部126の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力の総和を下回っている間は弁閉状態となっている。本実施形態では、弁閉状態においてニードル弁240のニードル242における着座部242bが弁ポート221の縁221aに着座する。そして、この状態が、ブリードポート223を通って、冷媒がブリードポート223のポート面積Sb21に応じたブリード流量で流れるブリード域T21となっている。
蒸発負荷が増加して操作室157の内圧によってダイアフラム153に加わる付勢力が第1コイルバネ111等による付勢力の総和を超えると、ダイアフラム153の変位を受けて連結棒155の先端当接部155cがニードル242を押し下げて弁ポート221が開かれる。これにより、ブリードポート223を通過するポート面積Sb21に応じたブリード流量に、弁ポート221の弁開口面積に応じた流量が追加され、ニードル242の押し下げが進むに連れて弁開口面積、即ち追加流量が漸増する。ここで、弁開直後の一定期間は、弁ポート221の縁221aの近傍を、着座部242bの円錐面状の外周面242b−1、先端ニードル部分242aの根本242a−1、及び先端ニードル部分242aの釣鐘型の外周面242a−2がこの記載順で通過する。この間は、弁ポート221の弁開口面積の増加において、着座部242bの円錐面状の外周面242b−1と弁ポート221の縁221aとの間隙の直線的な増加が支配的な過渡域T22となる。
蒸発負荷が更に増加してニードル242が更に押し下げられると、弁ポート221の弁開口面積の増加では、先端ニードル部分242aの釣鐘型の外周面242a−2と弁ポート221の縁221aとの間隙の増加が支配的な弁開域T23へと移行する。この弁開域T23での弁開口面積の増加は、その変化量が移行後しばらくは小さく抑えられ、ニードル242の移動量が大きくなるに連れて漸増するといった増加形態となる。
以上に説明した第2実施形態によれば、ニードル弁240のニードル242を着座状態とすることにより安定的に弁閉することができるとともに、ブリードポート223によって弁閉状態のブリード流量を効果的に確保することができる。また、本実施形態では、ブリード域T21から弁開直後の過渡域T22への移行(即ち弁開)に伴う高圧空間123での急激な圧力低下や、ニードル242が冷媒から圧力を受ける受圧面積の弁開に伴う急激な変化が抑えられる。また、過渡域T22や、過渡域T22から弁開域T23への移行時、更には弁開域T23での弁開口面積の増加が、ニードル242の移動に連れて漸増するといった増加形態となるので、ここでも急激な圧力低下や受圧面積の急激な変化が抑えられる。従って、本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、弁開時を含む弁ポート221の微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる。
また、本実施形態では、ブリード流量に応じたポート面積Sb21のブリードポート223が弁座壁222に設けられ、ニードル弁240のニードル242が釣鐘型の先端ニードル部242aと末広がり状の着座部242bと、を有している。そして、弁ポート221の内周面と先端ニードル部242aの根本242a−1との間に弁閉状態において環状に開く隙間面積S21がポート面積Sb21よりも狭くなっている。
この構成では、弁ポート221の弁開の直後には、冷媒は、上記の環状の隙間面積S21に応じた量だけ弁ポート221を通過する。このとき、この隙間面積S21がブリードポート223のポート面積Sb21よりも狭いので、弁開直後の冷媒の流量変化が効果的に抑えられる。つまり、この構成によれば、弁開時を含む弁ポート221の微小開度域のハンチングの発生を一層効果的に抑えることができる。
次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形態は上述した第2実施形態の変形例となっている。第3実施形態では、上記のブリードポート223に代わる構成が設けられている点が第2実施形態と異なっている。以下では、この第3実施形態について、第2実施形態との相違点に注目した説明を行う。他方、第2実施形態での説明と同様に、冷凍サイクルシステムや膨張弁の全体構成等については、図示や説明を割愛する。尚、以下の説明でも、図1に示されている冷凍サイクルシステム1の構成要素や図2に示されている膨張弁13の構成要素を適宜に参照する。
図9は、第3実施形態におけるニードル及び弁座壁を示す模式図である。尚、この図9では、図6に示されている第2実施形態の構成要素と同等な構成要素については、図6と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素の重複説明を割愛する。
本実施形態では、弁本体320の弁座壁322に設けられる弁ポート321が、貫通孔321aとブリード溝321bとを含んで構成されている。貫通孔321aは、第1実施形態の弁ポート121や第2実施形態の弁ポート221に相当し、弁座壁322を一次ポート110側から二次ポート130側へと貫通している。ブリード溝321bは、貫通孔321aの内周面321a−2の一部が、弁ポート321に対する平面視で所望のブリード流量に応じた溝面積Sb31が得られるように凹んで一次ポート110側から二次ポート130側へと延在した溝である。
ニードル弁240のニードル242における着座部242bは、その円錐面状の外周面242b−1が弁閉状態で弁ポート321における貫通孔321aの縁321a−1に当接する着座状態となる。そして、弁閉状態では、ブリード溝321bが、弁ポート321とニードル弁240との間にブリード流量に応じて開く間隙となり、このブリード溝321bを通って低圧空間124へとブリード流量の冷媒が流れる。
そして、本実施形態では、弁ポート321に対する平面視で、ブリード溝321bが設けられていないと仮定したときの貫通孔31aの内周面と先端ニードル部242aの根本242a−1との間に弁閉状態において隙間面積S31が環状に開く。この隙間面積S31が、ブリード溝321bの溝面積Sb31よりも狭くなっている。
以上に説明した第3実施形態でも、上述の第2実施形態と同様に、ニードル弁240のニードル242を着座状態とすることにより安定的に弁閉することができるとともに、弁開時を含む弁ポート321の微小開度域でのハンチングの発生を抑えることができる。
また、本実施形態では、弁ポート321の貫通孔321aの内周面321a−2と先端ニードル部242aの根本242a−1との間に弁閉状態で環状に開く隙間面積S31が、ブリード溝321bの溝面積Sb31よりも狭い。このため、弁開直後の冷媒の流量変化が効果的に抑えられる。つまり、弁ポート321にブリード溝321bを設けたこの構成によっても、弁座壁222にブリードポート223を設けた第2実施形態と同様にハンチングの発生を一層効果的に抑えることができる。また、ブリード溝321bを設けることで、冷媒に混入した異物が弁開時に一次ポート110側から弁ポート321へと流れて来たとしてもブリード溝321bを介して異物が二次ポート130側に排出される。これにより、微小開度域の弁ポート321における異物の詰まりを抑えることもできる。
尚、以上に説明した第3実施形態では、1列の溝で構成されるブリード溝321bが例示されていたが、ブリード流量を得るためのブリード溝については、複数列の溝部分を有して構成されるといった変形例であってもよい。この変形例では、ブリード溝が有する複数列の溝部分それぞれの溝面積の総和がブリード流量に応じた面積となる。この変形例によれば、複数列の溝部分を冷媒が流れることとなるので、複数列の溝部分を冷媒が流れることとなるので、1列の溝で十分な溝面積のブリード溝の形成が困難な場合であっても、十分なブリード流量を確保することができる。
次に、第4〜第6の各実施形態について図10〜図12の各図を参照して説明する。これら第4〜第6の各実施形態は、何れも着座部付きのニードルの変形例となっている。以下では、第4〜第6の各実施形態について、ニードルに注目した説明を行う。他方、冷凍サイクルシステムや膨張弁の全体構成等については、図示や説明を割愛する。尚、以下の説明でも、図1に示されている冷凍サイクルシステム1の構成要素や図2に示されている膨張弁13の構成要素を適宜に参照する。
図10は、第4実施形態におけるニードルを示す模式図である。
この図10に示されているニードル442は、テーパ面442a−2が多段に連なって外周面442a−1が構成される先端ニードル部442aと、円錐面状の外周面442b−1を有する着座部442bと、を備えて構成されている。先端ニードル部442aの外周面442a−1を構成する多段のテーパ面442a−2は、各々が先端に向かって先細りの形状となっている。そして、先端に近いほど中心軸43a−1に対するテーパ面442a−2の鋭角側の傾き角θ41が大きくなっている。
この第4実施形態におけるニードル442によっても、先端ニードル部242aが釣鐘型の外周面242a−2を有する第2及び第3実施形態のニードル242と同様の効果を得ることができる。即ち、弁開によって先端ニードル部442aの外周面442a−1と弁ポート121との間隙に相当する開度が増加する際には、この開度の変化量が、弁開後しばらくは小さく抑えられ、先端ニードル部442aの移動量が大きくなるに連れて漸増する。これによって、上述した圧力低下や受圧面積の急激な変化が抑えられてハンチングの発生を抑えることができる。
図11は、第5実施形態におけるニードルを示す模式図である。
この図11に示されているニードル542は、先細り曲面542a−2及び先端テーパ面542a−3で外周面542a−1が構成される先端ニードル部542aと、円錐面状の外周面542b−1を有する着座部542bと、を備えて構成されている。
この第5実施形態におけるニードル542によっても、第2及び第3実施形態のニードル242と同様にハンチングの発生を抑えることができることは言うまでもない。
図12は、第6実施形態におけるニードルを示す模式図である。
この図12に示されているニードル642は、テーパ面642a−2及び先細り先端曲面642a−3で外周面642a−1が構成される先端ニードル部642aと、円錐面状の外周面642b−1を有する着座部642bと、を備えて構成されている。
この第6実施形態におけるニードル642によっても、第2及び第3実施形態のニードル242と同様にハンチングの発生を抑えることができることは言うまでもない。
尚、以上に説明した第1〜第6実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これに限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の膨張弁及び冷凍サイクルシステムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上述した第1〜第6実施形態では、膨張弁の一例として、冷凍サイクルシステム1に組み込まれる膨張弁が例示されている。しかしながら、膨張弁の適用対象は冷凍サイクルシステムに限るものではなく、適用対象は任意に設定し得るものである。
また、上述した第1〜第6実施形態では、膨張弁の一例として、円筒状の一次ポート110及び二次ポート130が互いに直交する方向に延在するように弁本体に取り付けられ、ニードル弁及びダイアフラム153がバネ付勢された膨張弁13が例示されている。しかしながら、一次ポートや二次ポートの取付け方向、ニードル弁及びダイアフラムの付勢構造等といった膨張弁の具体的な構造はこれに限るものではなく、任意に設定し得るものである。
また、ブリードポートに対応した第2実施形態では、ブリードポートの一例として、弁座壁に一箇所設けられたブリードポート223が例示されている。しかしながら、ブリードポートは、総和としてブリード流量に応じたポート面積が得られるならば、複数個所に設けてもよい。
また、ブリード溝に対応した第3実施形態では、ブリード溝の一例として、弁ポート321の貫通孔321aの内周面321a−2の一部が一箇所について凹んだ1列の溝で構成されたブリード溝321aが例示されている。しかしながら、ブリード溝は、これに限るものではなく、ニードル弁の外周面の一部が凹んだものであってもよい。また、ブリード溝を構成する溝の数についても一列に限るものではなく、例えば第3実施形態の変形例で例示したように、総和としてブリード流量に応じた溝面積が得られるならば、複数列の溝部分を有するようにブリード溝を設けてもよい。
また、上述した第1〜第6実施形態では、ニードル弁の先端側の一例として、先細り形状のニードル142や、各種形状の先端ニードル部242a,・・・,642aと着座部242b,・・・,642bとを有するニードル242,・・・642が例示されている。しかしながら、ニードル弁の先端側は、これらのニードルに限るものではなく、任意に設定し得るものである。
また、先端ニードル部と着座部とを有するニードル弁に対応した第2〜第6実施形態では、着座部の一例として、円錐面状の外周面242b−1,・・・,642b−1を有する着座部242b,・・・,642bが例示されている。しかしながら、着座部は、これに限るものではなく、先端ニードル部の根本から末広がり状に張り出したものであれば、例えばドーム型の外周面を有するものであってもよく、その具体的な形状は任意に設定し得るものである。
また、上述した第1及び第3実施形態では、膨張弁の一例として、弁閉状態でブリード流量の冷媒を流すために弁ポート121,321とニードル弁140,240との間にブリード流量に応じた間隙を開けた形態が例示されている。また、第2実施形態では、上記の間隙の代わりにブリードポート223を設ける形態が例示されている。しかしながら、弁閉状態でブリード流量の冷媒を流せるのであれば、冷媒の具体的な流路については問うものではない。ただし、間隙やブリードポート223を設けることで、ブリード流量を効果的に確保することができることは上述した通りである。
また、上述した第2実施形態では、膨張弁の一例として、弁ポート221の内周面と先端ニードル部242aの根本242a−1との間の環状の隙間面積S21が、ブリードポート223のポート面積Sb21よりも狭くなった形態が例示されている。また、第3実施形態では、弁ポート321の貫通孔321aの内周面321a−2と先端ニードル部242aの根本242a−1との間の環状の隙間面積S31が、ブリード溝321bの溝面積Sb31よりも狭くなった形態が例示されている。しかしながら、上記の隙間面積とブリードポートのポート面積やブリード溝の溝面積との大小関係はこれに限るものではなく、任意の関係に設定し得る。ただし、上記の大小関係を採用することで、ハンチングの発生を一層効果的に抑えることができる点は上述した通りである。
1 冷凍サイクルシステム
11 圧縮器
12 凝縮器
13 膨張弁
13a 弁組体
13a−1,23a−1,43a−1 中心軸
13b 感温部
14 蒸発器
110 一次ポート
111 第1コイルバネ
120,220,320 弁本体
121,221,321 弁ポート
122,222,322 弁座壁
130 二次ポート
140,240 ニードル弁
142,242,442,542,642 ニードル
142a,242a−2,242b−1,442a−1,442b−1,542a−1,542b−1,642a−1,642b−1 外周面
142a−1,242a−3 接平面
150 駆動エレメント
153 ダイアフラム
157 操作室
221a,321a−1 縁
223 ブリードポート
242a,442a,542a,642a 先端ニードル部分
242a−1 根本
242b,442b,542b,642b 着座部
321a 貫通孔
321b ブリード溝
Tg 被冷却物
θ11,θ21,θ22,θ41 傾き角
S21,S31 隙間面積
Sb21 ポート面積
Sb31 溝面積
Ga11 微小間隙
Ga12 間隙
D11 軸方向
D111 弁開方向

Claims (8)

  1. 被冷却物を冷却する冷媒が高圧状態で流入する一次ポートと、
    前記一次ポートに流入した前記冷媒を低圧状態へと膨張させて通過させる弁ポートが設けられた弁本体と、
    前記弁ポートを通過した前記冷媒を流出させる二次ポートと、
    前記弁ポートの軸方向に沿って先細りとなった形状を有し、前記弁ポートに先端側を向けて前記軸方向に移動自在となるように前記弁本体に設けられ、前記軸方向について前記弁ポートに接近又は離間して当該弁ポートの開度を変更することで、前記弁ポートを通過する前記冷媒の流量を増減させるニードル弁と、
    内圧を変更可能な操作室、及び、当該操作室の内圧変化に応じて前記軸方向に変位することで前記ニードル弁を前記弁ポートに対して接近又は離間させるダイアフラムを有する駆動エレメントと、
    前記被冷却物の温度変化に応じて前記駆動エレメントにおける前記操作室の内圧を変化させる感温部と、を備え、
    前記ニードル弁が前記弁ポートに最接近した弁閉状態でも前記二次ポートへと所定のブリード流量で前記冷媒が通過し、
    前記ニードル弁における前記先端側の外周面が、当該外周面に対する接平面の前記ニードル弁の中心軸に対する鋭角側の傾き角が当該ニードル弁の先端に向かうにつれて大きくなる形状を有していることを特徴とする膨張弁。
  2. 前記弁閉状態においても、前記弁ポートと前記ニードル弁との間に前記ブリード流量に応じた間隙が開くことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記弁ポートが、前記弁本体において前記一次ポート側と前記二次ポート側とを仕切る弁座壁を貫通した貫通孔と、前記貫通孔の内周面及び前記ニードル弁の外周面のうち少なくとも一方の一部が前記弁ポートに対する平面視で前記ブリード流量に応じた溝面積が得られるように凹んで前記一次ポート側から前記二次ポート側へと延在したブリード溝と、を含んで構成され、
    前記弁閉状態では、前記ニードル弁は、その周面が前記弁ポートにおける前記貫通孔の縁に当接した着座状態となり、
    前記着座状態において、前記弁ポートと前記ニードル弁との間には、前記ブリード溝が前記間隙として開くことを特徴とする請求項2に記載の膨張弁。
  4. 前記ブリード溝が、各々の溝面積の総和が前記ブリード流量に応じた面積となる複数列の溝部分を有していることを特徴とする請求項3に記載の膨張弁。
  5. 前記弁ポートとして、前記弁本体において前記一次ポート側と前記二次ポート側とを仕切る弁座壁を貫通した貫通孔が設けられるとともに、当該弁ポートに対する平面視で前記ブリード流量に応じたポート面積が得られるように前記弁座壁を貫通したブリードポートが設けられ、
    前記ニードル弁が、前記弁ポートよりも細い先細り形状を有し、前記弁閉状態では少なくとも根本側の一部が前記弁ポートの中に収まる先端ニードル部と、当該先端ニードル部の根本から前記弁ポートの内径よりも大径となるように末広がり状に張り出して前記弁閉状態ではその周面が前記弁ポートの縁に当接した着座状態となる着座部と、を有し、
    前記平面視で、前記弁ポートの内周面と前記先端ニードル部の前記根本との間に前記弁閉状態において環状に開く隙間面積が、前記ポート面積よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  6. 前記弁ポートが、前記弁本体において前記一次ポート側と前記二次ポート側とを仕切る弁座壁を貫通した貫通孔と、前記貫通孔の内周面及び前記ニードル弁の外周面のうち少なくとも一方の一部が前記弁ポートに対する平面視で前記ブリード流量に応じた溝面積が得られるように凹んで前記一次ポート側から前記二次ポート側へと延在したブリード溝と、を含んで構成され、
    前記ニードル弁が、前記貫通孔よりも細い先細り形状を有し、前記弁閉状態では少なくとも根本側の一部が前記貫通孔の中に収まる先端ニードル部と、当該先端ニードル部の根本から前記貫通孔の内径よりも大径となるように末広がり状に張り出して前記弁閉状態ではその周面が前記貫通孔の縁に当接した着座状態となる着座部と、を有し、
    前記平面視で、前記ブリード溝が設けられていないと仮定したときの前記貫通孔の内周面と前記先端ニードル部の前記根本との間に前記弁閉状態において環状に開く隙間面積が、前記溝面積よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  7. 前記ブリード溝が、各々の溝面積の総和が前記ブリード流量に応じた面積となる複数列の溝部分を有していることを特徴とする請求項6に記載の膨張弁。
  8. 被冷却物を冷却する冷媒を圧縮する圧縮器と、
    圧縮された前記冷媒を凝縮する凝縮器と、
    凝縮された前記冷媒を膨張させて減圧する請求項1〜5のうちの何れか一項に記載の膨張弁と、
    減圧された前記冷媒に前記被冷却物が発する熱を吸収させて当該冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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