JP2021020757A - 記録媒体搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

記録媒体搬送装置、画像形成装置 Download PDF

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雅人 皆川
Masahito Minagawa
雅人 皆川
理和子 宮内
Rikako Miyauchi
理和子 宮内
中村 深也
Shinya Nakamura
深也 中村
友樹 瀬倉
Yuki Sekura
友樹 瀬倉
宏幸 玉井
Hiroyuki Tamai
宏幸 玉井
渡部 聡
Satoshi Watabe
聡 渡部
駿 後藤
shun Goto
駿 後藤
雄一郎 志村
Yuichiro Shimura
雄一郎 志村
蔦田 公敦
Kimiatsu Tsutada
公敦 蔦田
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Eiji Inoue
英治 井上
恵 村上
Megumi Murakami
恵 村上
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Abstract

【課題】停止ロールの回転開始から、一定時間経過後に搬送ロールを回転させる場合と比して、記録媒体を搬送することで生じる異音の発生を抑制することができる記録媒体搬送装置、及び画像形成装置を得る。【解決手段】制御部は、検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が大きい場合は、斜行度合が小さい場合と比して、停止ロールの回転開始から搬送ロールの回転開始までの時間を長くする。【選択図】図9

Description

本発明は、記録媒体搬送装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載のシート搬送装置は、第1の搬送ローラ対により搬送するシートの先端を、第1の搬送ローラ対よりもシートの搬送方向下流側に設けられた回転停止中の第2の搬送ローラ対のニップ部に突き当ててシートにループを形成し、シートの斜行補正を行うシート搬送装置であって、シートにループを形成した後に第2の搬送ローラ対の回転を開始し、シートのループが解消される前に第1の搬送ローラ対の回転を開始する第1の制御モード、又は、シートのループを形成した後に第2の搬送ローラ対の回転を開始し、シートのループが解消された後に第1の搬送ローラ対の回転を開始する第2の制御モードを、選択的に実行する制御手段を有する。
特開2017−159989号公報
従来の記録媒体搬送装置では、搬送ロールが搬送する記録媒体の先端を停止ロールに突き当て、停止ロールが記録媒体の先端を一旦停止させる。これにより、記録媒体にループを形成させ、記録媒体の斜行が補正される。このような構成では、記録媒体の斜行が補正された後、停止ロールの回転開始から、一定時間経過後に搬送ロールを回転させることで、記録媒体が搬送方向の下流側へ搬送される。
ここで、搬送される記録媒体の斜行度合が大きいと、記録媒体の幅方向において一端のループの高さ又は他端のループの高さが、斜行度合が小さい場合と比して高くなる。このようにループの高さが高い状態で記録媒体を搬送すると、異音が発生してしまうことがある。
本発明の課題は、停止ロールの回転開始から、一定時間経過後に搬送ロールを回転させる場合と比して、記録媒体を搬送することで生じる異音の発生を抑制することである。
本発明の第1態様に係る記録媒体搬送装置は、回転が停止した状態で、搬送される記録媒体の先端を一旦停止させる停止ロールと、回転して記録媒体を搬送し、前記停止ロールへ記録媒体の先端を突き当てて一旦停止した記録媒体にループを形成させて回転が停止する搬送ロールと、前記停止ロールに突き当てられる記録媒体の斜行度合を検知する検知部と、前記搬送ロールを制御し、前記検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が大きい場合は、前記斜行度合が小さい場合と比して、前記停止ロールの回転開始から前記搬送ロールの回転開始までの時間を長くする制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2態様に係る記録媒体搬送装置は、回転が停止した状態で、搬送される記録媒体の先端を一旦停止させて斜行を補正する停止ロールと、回転して記録媒体を搬送し、前記停止ロールへ記録媒体の先端を突き当てて一旦停止した記録媒体にループを形成させる搬送ロールと、前記停止ロールに突き当てられる記録媒体のループの高さを検知する検知部と、前記搬送ロールを制御し、前記検知部によって検知された記録媒体のループの高さが高い場合は、前記高さが低い場合と比して、前記停止ロールの回転開始から前記搬送ロールの回転開始までの時間を長くする制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3態様に係る記録媒体搬送装置は、第1又は第2態様に記載の記録媒体搬送装置において、前記停止ロールの回転開始のときに、前記制御部が前記搬送ロールを一時的に回転させる微動モードを備えることを特徴とする。
本発明の第4態様に係る記録媒体搬送装置は、第1態様を引用する第3態様に記載の記録媒体搬送装置において、前記検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が閾値以上の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行することを特徴とする。
本発明の第5態様に係る記録媒体搬送装置は、第4態様に記載の記録媒体搬送装置において、前記検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が他の閾値以下の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行しないことを特徴とする。
本発明の第6態様に係る記録媒体搬送装置は、第2態様を引用する第3態様に記載の記録媒体搬送装置において、前記検知部によって検知された記録媒体のループの高さが閾値以上の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行することを特徴とする。
本発明の第7態様に係る記録媒体搬送装置は、第6態様に記載の記録媒体搬送装置において、前記検知部によって検知された記録媒体のループの高さが他の閾値以下の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行しないことを特徴とする。
本発明の第8態様に係る画像形成装置は、記録媒体を搬送する請求項1〜7の何れか1項に記載の記録媒体搬送装置と、前記記録媒体搬送装置によって搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1態様に係る記録媒体搬送装置では、停止ロールの回転開始から、一定時間経過後に搬送ロールを回転させる場合と比して、記録媒体を搬送することで生じる異音の発生を抑制することができる。
本発明の第2態様に係る記録媒体搬送装置では、停止ロールの回転開始から、一定時間経過後に搬送ロールを回転させる場合と比して、記録媒体を搬送することで生じる異音の発生を抑制することができる。
本発明の第3態様に係る記録媒体搬送装置では、停止ロールの回転開始のときに搬送ロールの回転が常に停止している場合と比して、記録媒体の先端を停止ロールの軸方向に沿わせることができる。
本発明の第4態様に係る記録媒体搬送装置では、記録媒体の斜行度合が閾値以上のときに微動モードを実行しない場合と比して、記録媒体の斜行度合が閾値以上の場合に、記録媒体の斜行を効果的に補正することができる。
本発明の第5態様に係る記録媒体搬送装置では、微動モードを常に実行する場合と比して、制御を簡素化することができる。
本発明の第6態様に係る記録媒体搬送装置では、ループの高さが閾値以上のときに微動モードを実行しない場合と比して、ループの高さが閾値以上の場合に、記録媒体の斜行を効果的に補正することができる。
本発明の第7態様に係る記録媒体搬送装置では、微動モードを常に実行する場合と比して、制御を簡素化することができる。
本発明の第8態様に係る画像形成装置では、停止ロールの回転開始から、一定時間経過後に搬送ロールを回転させる媒体搬送装置を備える場合と比して、記録媒体を搬送することで生じる異音の発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が斜行している状態を示した展開図である。 本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が斜行している状態を示した展開図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部であって、記録媒体の搬送状態を示した展開側面図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部であって、記録媒体の搬送状態を示した展開側面図である。 本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が搬送経路に沿っている状態を示した展開面である。 本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が搬送経路に沿っている状態を示した展開面である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部であって、記録媒体の搬送状態を示した展開側面図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部であって、記録媒体の搬送状態を示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置に備えられた停止ロールと第一搬送ロールとの回転開始タイミングをグラフで示した展開側面図である。 本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の像保持体等を示した構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が斜行している状態を示した展開図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が斜行している状態を示した展開図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が搬送経路に沿っている状態を示した展開図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が搬送経路に沿っている状態を示した展開図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る記録媒体搬送装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る記録媒体搬送装置に備えられた停止ロールと第一搬送ロールとの回転開始タイミングをグラフで示した図面である。 本発明の第2実施形態に係る記録媒体搬送装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部を示し、記録媒体が搬送経路に沿っている状態を示した展開図である。 (A)(B)本発明の第3実施形態に係る記録媒体搬送装置の要部であって、記録媒体の搬送状態を示した展開側面図である。 本発明の第3実施形態に係る記録媒体搬送装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る記録媒体搬送装置、及び画像形成装置の一例を図1〜図17に従って説明する。なお、各図に示す矢印Hは鉛直方向であって装置上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって装置幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって装置奥行向を示す。
(画像形成装置の全体構成)
画像形成装置10は、図12に示されるように、電子写真方式によりトナー画像を形成する画像形成部12と、記録媒体Pを収容する収容部18と、各部を制御する制御部28とを備えている。さらに、画像形成装置10は、収容部18に収容された記録媒体Pを搬送経路16に沿って搬送させて画像形成部12へ向けて搬送し、搬送経路16に沿って搬送された記録媒体Pを反転経路26に沿って搬送させて記録媒体Pの表裏を反転させて再度画像形成部12へ向けて搬送する搬送部14を備えている。
この構成において、画像形成装置10では、画像形成部12によって形成されたトナー画像が、搬送経路16に沿って搬送される記録媒体Pの表面に形成される。さらに、トナー画像が形成された記録媒体Pは、装置本体10aの外部へ排出される。
一方、記録媒体Pの裏面にトナー画像を形成する場合は、表面にトナー画像が形成された記録媒体Pが反転経路26に沿って搬送され、再度画像形成部12によって形成されたトナー画像が、記録媒体Pの裏面に形成される。そして、記録媒体Pは、装置本体10aの外部へ排出される。
〔画像形成部12〕
画像形成部12は、図12に示されるように、各色のトナー画像を夫々形成する複数のトナー画像形成部30と、トナー画像形成部30で形成されたトナー画像を記録媒体Pに転写する転写部32とを備えている。さらに、画像形成部12は、転写部32によって記録媒体Pに転写されたトナー画像を記録媒体Pに定着する定着装置34を備えている。
−トナー画像形成部30−
トナー画像形成部30は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計4色のトナー画像形成部30が備えられている。なお、以後の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を区別する必要が無い場合は、符号に付するY、M、C、及びKを省略する。
各色のトナー画像形成部30は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されており、図11に示されるように、回転する円筒状の像保持体40と、像保持体40を帯電する帯電器42とを備えている。さらに、トナー画像形成部30は、帯電した像保持体40に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置44と、トナーを含んだ現像剤Gで静電潜像をトナー画像として現像する現像装置46とを備えている。これにより、各色のトナー画像形成部30では、各色のトナー画像を、各色のトナーを用いて形成するようになっている。
また、各色の像保持体40は、図12に示されるように、周回する転写ベルト50(詳細は後述)に接触している。そして、転写ベルト50の周回方向(図中矢印参照)において、上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナー画像形成部30が、この順番で水平方向に並んで配置されている。
−転写部32−
転写部32は、図12に示されるように、複数のロール(符号省略)に巻き掛けられて図中矢印方向に周回する転写ベルト50と、転写ベルト50を挟んで各色の像保持体40の反対側に夫々配置され、各色の像保持体40に形成されたトナー画像を転写ベルト50に転写する一次転写ロール52とを備えている。
さらに、転写部32は、転写ベルト50が巻き掛けられた巻掛ロール56と、転写ベルト50を挟んで巻掛ロール56の反対側に配置され、転写ベルト50上に転写されたトナー画像を記録媒体Pに転写する二次転写ロール54とを備えている。そして、二次転写ロール54と転写ベルト50との間には、記録媒体Pにトナー画像を転写する転写ニップNTが形成されている。
この構成において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の順番で、転写ベルト50上にトナー画像が一次転写ロール52によって一次転写される。一方、転写ベルト50と二次転写ロール54との間に挟まれて搬送される記録媒体Pに、転写ベルト50からトナー画像が転写される。さらに、トナー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置34に受け渡される。
−定着装置34−
定着装置34は、図12に示されるように、記録媒体Pの搬送方向において転写ニップNTの下流側に配置されている。定着装置34は、記録媒体Pを搬送しながら、記録媒体Pに転写されたトナー画像を加熱、加圧して記録媒体Pに定着させる。
〔収容部18〕
収容部18は、記録媒体Pを収容可能な、収容部材20と、収容部材20に積載された最上位の記録媒体Pを搬送経路16に送り出す送出ロール22とを備えている。
〔搬送部14〕
搬送部14は、図12に示されるように、収容部18に対して装置幅方向の一方(図中左方)に配置されており、収容部材20から送り出された記録媒体Pが搬送される搬送経路16に沿って記録媒体Pを搬送するようになっている。また、記録媒体Pの裏面にトナー画像を形成する場合には、搬送部14は、記録媒体Pの搬送方向を逆向きに折り返すことで(スイッチバック搬送することで)表裏を反転させる反転経路26に沿って記録媒体Pを搬送するようになっている。なお、搬送部14については、詳細を後述する。
(全体構成の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
先ず、図11に示す各色の帯電器42は、各色の像保持体40の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、露光装置44は、帯電した各色の像保持体40の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。さらに、各色の現像装置46は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、各色の像保持体40の表面に形成されたトナー画像は、一次転写ロール52によって転写ベルト50に順番に転写される。
そこで、図12に示す収容部材20から送出ロール22によって搬送経路16へ送り出された記録媒体Pは、転写ベルト50と二次転写ロール54とが接する転写ニップNTへ送り出される。転写ニップNTでは、記録媒体Pが転写ベルト50と二次転写ロール54との間で搬送されることで、転写ベルト50のトナー画像は、記録媒体Pの表面に転写される。
また、記録媒体Pの表面に転写されたトナー画像が、定着装置34によって記録媒体Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録媒体Pは、装置本体10aの外部へ排出される。
一方、記録媒体Pの裏面にもトナー画像を形成する場合には、表面にトナー画像が形成された記録媒体Pが、反転経路26に沿って搬送されることで、表裏が反転して再度転写ニップNTへ搬送される。そして前述した工程と同様の工程を経て形成されたトナー画像が、記録媒体Pの裏面に転写される。また、記録媒体Pの裏面に転写されたトナー画像が、定着装置34によって記録媒体Pに定着される。さらに、トナー画像が定着された記録媒体Pは、装置本体10aの外部へ排出される。
(要部構成)
次に、搬送部14について説明する。搬送部14は、記録媒体搬送装置の一例である。
搬送部14は、図12に示されるように、収容部材20から送り出された記録媒体Pが搬送される搬送経路16に沿って記録媒体Pを搬送する第一搬送ロール60と、第二搬送ロール64とを備えている。さらに、搬送部14は、搬送経路16に沿って記録媒体Pを搬送する停止ロール68と、排出ロール70とを備えている。第一搬送ロール60は、搬送ロールの一例である。
第二搬送ロール64、第一搬送ロール60、停止ロール68、及び排出ロール70は、記録媒体Pの搬送方向(以下「媒体搬送方向」)において、上流側から下流側へこの順番で並んでいる。そして、二次転写ロール54と定着装置34とは、停止ロール68と、排出ロール70との間に配置されている。
また、搬送部14は、媒体搬送方向において停止ロール68の上流側に配置され、搬送される記録媒体Pの先端を検知する検知センサ96(図5参照)を備えている。検知センサ96は、光学式の反射センサである。
さらに、搬送部14は、記録媒体Pの搬送方向を逆向きにすることで記録媒体Pの表裏を反転させる反転経路26に沿って記録媒体Pを搬送する複数の転換ロール36と、複数の搬送ロール38とを備えている。また、搬送部14は、搬送経路16に沿って搬送される記録媒体Pを反転経路26へ案内する切替部材58を備えている。
〔反転経路26における記録媒体Pの搬送〕
先ず、反転経路26における記録媒体Pの搬送について説明する。
反転経路26は、図12に示されるように、媒体搬送方向において搬送経路16の下流側の部分から分岐している分岐路26aと、分岐路26aから延びており、記録媒体Pがスイッチバックする転換路26bとを有している。さらに、反転経路26は、転換路26bの端部から分岐路26aとは異なる方向に延びており、装置奥行方向から見てJ字状で、記録媒体Pを停止ロール68に向けて案内するJ字路26cを有している。
そして、搬送部14は、分岐路26aから転換路26bに進入した記録媒体Pをスイッチバックさせる2個の転換ロール36と、スイッチバックしてJ字路26cに進入した記録媒体Pを停止ロール68へ向けて搬送する3個の搬送ロール38とを備えている。そして、3個の搬送ロール38の中で媒体搬送方向の最も下流側に配置されている搬送ロール38aが、停止ロール68へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。
この構成において、切替部材58が、表面にトナー画像が形成された記録媒体Pを分岐路26aへ案内する。2個の転換ロール36は、分岐路26aから転換路26bへ進入した記録媒体Pを受け取り、スイッチバックさせることで記録媒体Pの表裏を反転させてJ字路26cへ向けて搬送する。3個の搬送ロール38は、転換路26bからJ字路26cへ進入した記録媒体Pを受け取り停止ロール68へ向けて搬送する。そして、搬送ロール38aが、記録媒体Pを停止ロール68へ受け渡す。
停止ロール68は、記録媒体Pの先端を一旦停止させて記録媒体Pの斜行を補正させた後、回転して、記録媒体Pを転写ニップNTへ搬送する。
〔搬送経路16における記録媒体Pの搬送〕
次に、搬送経路16における記録媒体Pの搬送について説明する。
搬送経路16は、図12に示されるように、収容部18の送出ロール22から装置幅方向の一方側へ延びて湾曲状に上方側へ延びている湾曲路16aと、湾曲路16aの終端から上方側へ延びている上方路16bとを有している。
そして、前述した第二搬送ロール64、第一搬送ロール60、及び停止ロール68は、収容部18から送り出された記録媒体Pを湾曲路16aに沿って搬送するように配置されている。また、停止ロール68は、湾曲路16aの終端に配置されており、上方路16bは、停止ロール68から上方側へ延びている。前述した分岐路26aは、上方路16bの媒体搬送方向の下流側の部分から分岐している。
以下、停止ロール68、及び第一搬送ロール60について説明する。なお、図1〜図8については、湾曲状の湾曲路16aを直線状にして各部が示されている。
−停止ロール68−
停止ロール68は、図5、図7(A)に示されるように、一対の停止ロール体72a、72bを備えている。停止ロール体72a、72bは、同様の構成とされており、装置奥行方向に延びている軸部74a、74bと、軸部74a、74bが貫通している円筒状のロール部76a、76bと、一対の軸受け78a、78bとを備えている。軸部74a、74bは、金属材料で形成され、ロール部76a、76bは、ゴム材料で形成されている。なお、停止ロール体72aと停止ロール体72bとで、特に区別しない場合には、末尾のアルファベットを省略する。
また、ロール部76は、搬送経路16の基準線CLに対して一方側に3個、他方側に3個配置されている。また、一方側の3個のロール部76は、搬送される記録媒体Pの幅方向の一方側の部分と接触するように配置され、他方側の3個のロール部76は、搬送される記録媒体Pの幅方向の他方側の部分と接触するように配置されている。そして、一方側のロール部76から他方側のロール部76までの距離(図中L01)は、片側のロール部76からロール部76までの距離(図中P01)と比して長くなっている。
この構成において、停止ロール68は、何れか一方の停止ロール体72が図示せぬ駆動源から回転力が伝達されることで、回転する。本実施形態では、一例として、回転する停止ロール68の周速度は、400〔mm/sec〕とされている。なお、制御部28による停止ロール68の回転の制御については、後述する作用と共に説明する。
−第一搬送ロール60−
第一搬送ロール60は、図5、図7(A)に示されるように、一対の搬送ロール体82a、82bを備えている。搬送ロール体82a、82bは、同様の構成とされており、装置奥行方向に延びている軸部84a、84bと、軸部84a、84bが貫通している円筒状のロール部86a、86bと、一対の軸受け88a、88bとを備えている。軸部84a、84bは、金属材料で形成され、ロール部86a、86bは、ゴム材料で形成されている。なお、搬送ロール体82aと搬送ロール体82bとで、特に区別しない場合には、末尾のアルファベットを省略する。
ロール部86は、基準線CLに対して一方側に1個、他方側に1個配置されている。ロール部86の軸方向の外側(基準線CLから遠い側)の部分と、最も基準線CL側に配置されたロール部76の軸方向の内側(基準線CLに近い側)の部分とは、軸方向で重なっている。
この構成において、第一搬送ロール60は、何れか一方の搬送ロール体82が図示せぬ駆動源から回転力が伝達されることで、回転する。本実施形態では、一例として、回転する第一搬送ロール60の周速度は、400〔mm/sec〕とされている。なお、制御部28による第一搬送ロール60の回転の制御については、後述する作用と共に説明する。
〔検知センサ96〕
検知センサ96は、3個設けられ、図5に示されるように、媒体搬送方向において第一搬送ロール60と停止ロール68との間の停止ロール68側、かつ、搬送される記録媒体Pの厚さ方向から見て装置奥行方向に並んで配置されている。具体的には、基準線CL上に、検知センサ(以下「検知センサ96a」)が配置され、基準線CLに対して一方側に検知センサ96(以下「検知センサ96b」)が配置され、他方側に検知センサ96(以下「検知センサ96c」)が配置されている。検知センサ96b、96cは、2個で検知部の一例である。
この構成において、検知センサ96a、96b、96cが、搬送される記録媒体Pの先端を夫々検知する。
〔制御部28〕
制御部28は、図10に示されるように、検知センサ96a、96b、96cの検知結果を受け取り、停止ロール68の回転、及び第一搬送ロール60の回転を制御する。なお、制御部28による各部の制御については、後述する作用と共に説明する。
(要部構成の作用)
次に、要部構成の作用について、比較形態に係る搬送部514と比較しつつ説明する。先ず、搬送部514の構成について搬送部14と異なる部分を主に説明する。
〔搬送部514の構成〕
搬送部514は、検知センサ96b、96cを備えておらず、図15に示されるように、検知センサ96aを備えている。また、搬送部514は、図17に示されるように、制御部528を備えている。
〔搬送部14、514の作用〕
搬送部14、514の作用について、収容部材20から送り出され、搬送される記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して沿っている場合と、搬送される記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して斜行している場合とについて説明する。なお、各部材は、制御部28、528によって制御されて作動している。
−搬送される記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して沿っている場合−
収容部材20から記録媒体Pが搬送経路16へ送り出される前の状態では、第一搬送ロール60、及び停止ロール68の回転は、停止している。
搬送部14、514では、収容部材20から記録媒体Pが搬送経路16へ送り出されると、図5、図15に示す第一搬送ロール60が、回転し、搬送経路16へ送り出された記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。そして、搬送部14では、検知センサ96a、96b、96cが、搬送される記録媒体Pの先端を検知し(図6参照)、搬送部514では、検知センサ96aが、搬送される記録媒体Pの先端を検知する(図16参照)。
また、回転する第一搬送ロール60は、図7(A)に示されるように、記録媒体Pの先端を停止ロール68のニップ部Nに突き当てる。回転が停止している停止ロール68は、記録媒体Pの先端を一旦停止させる。
さらに、回転する第一搬送ロール60は、図7(B)、図8(A)に示されるように、一旦停止された記録媒体Pを搬送して停止する。本実施形態では、回転する第一搬送ロール60は、先端が一旦停止された記録媒体Pを、一例として5〔mm〕搬送する。より具体的には、回転する第一搬送ロール60は、記録媒体Pの幅方向の中央部が、ニップ部Nに到達してから、一例として5〔mm〕搬送する。
本実施形態の搬送部514では、回転する第一搬送ロール60については、検知センサ96aが記録媒体Pの先端を検知してから一定時間経過後に第一搬送ロール60の回転が停止することで、前述したように、第一搬送ロール60が、記録媒体Pを搬送して停止する。
また、本実施形態の搬送部14では、検知センサ96a、96b、96cが、搬送される記録媒体Pの先端を夫々検知する。そこで、基準線CL上に配置されている検知センサ96aが記録媒体Pの先端を検知してから一定時間経過後に第一搬送ロール60の回転が停止することで、前述したように、第一搬送ロール60が、記録媒体Pを搬送して停止する。なお、検知センサ96aを基準とするのは、検知センサ96a、96b、96cによって検知されたタイミングがばらついた場合に、基準線CL上に配置されている検知センサ96aによって検知されたタイミングが中央値であるためである。
先端が一旦停止された記録媒体Pを搬送することで、記録媒体Pの先端が記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68のニップ部Nに突き当てられ、記録媒体Pの先端が停止ロール68の軸方向に沿う。
これにより、停止ロール68と第一搬送ロール60との間の部分の記録媒体Pには、記録媒体Pの幅方向に亘って一定の高さ(図8(A)のH01)のループが形成される。ここで、「ループ」とは、搬送経路16に対して、記録媒体Pの厚さ方向に記録媒体Pの一部が膨らんだ形状のことである。また、「ループの高さ」とは、記録媒体Pが記録媒体Pの厚さ方向に変形したときの厚さ方向における最大変形量である。なお、各図のループの高さについては、誇張して示す。
さらに、図8(B)、(C)に示されるように、停止ロール68が回転開始した後、第一搬送ロール60が回転開始することで、記録媒体Pは、媒体搬送方向の下流側へ搬送される。つまり、ループの高さH01が低くなってから、記録媒体Pは、媒体搬送方向の下流側へ搬送される。本実施形態では、図8(B)に示されるように、第一搬送ロール60の回転開始のときのループの高さは、異音の発生が抑制される高さH011となり、高さH01と比して低くなっている。
ここで、搬送部514では、搬送される記録媒体Pの姿勢に関わらず、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間は、予め決められた時間Tである。
一方、搬送部14では、搬送される記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して沿っている場合に、搬送部514と同様で、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間は、予め決められた時間Tである。
図9には、停止ロール68の回転開始の時期と、第一搬送ロール60の回転開始の時期とがグラフで示されている。縦軸には、信号のON,OFFが示され、横軸にはON、OFFの時期が示されている。このグラフから分かるように、停止ロール68が回転開始してから、時間T経過後に、第一搬送ロール60が回転開始する。
なお、停止ロール68の回転開始を第一搬送ロール60の回転開始の前に実行するのは、停止ロール68で記録媒体Pの先端部分を挟んでから、第一搬送ロール60を回転させると、記録媒体Pの搬送姿勢が安定するからである。
−搬送される記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して斜行している場合−
搬送部14、514では、収容部材20から記録媒体Pが搬送経路16へ送り出されると、図1、図13に示す第一搬送ロール60が、回転開始し、搬送経路16へ送り出された記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。そして、搬送部14では、検知センサ96a、96b、96cが、搬送される記録媒体Pの先端を検知し(図2参照)、搬送部514では、検知センサ96aが、搬送される記録媒体Pの先端を検知する(図14参照)。なお、各図の記録媒体の斜行度合については、誇張して示す。
回転する第一搬送ロール60は、図3(A)に示されるように、記録媒体Pの先端を停止ロール68のニップ部Nに突き当てる。回転が停止している停止ロール68は、記録媒体Pの先端を一旦停止させる。
さらに、回転する第一搬送ロール60は、図3(B)に示されるように、一旦停止された記録媒体Pを搬送して停止される。本実施形態では、回転する第一搬送ロール60は、先端が一旦停止された記録媒体Pを、一例として5〔mm〕搬送する。より具体的には、記録媒体Pの幅方向の中央部が、ニップ部Nに到達してから、一例として5〔mm〕搬送する。
先端が一旦停止された記録媒体Pを搬送することで、記録媒体Pの先端が記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68のニップ部Nに突き当てられ、記録媒体Pの先端が停止ロール68の軸方向に沿う。これにより、図4(A)に示されるように、停止ロール68と第一搬送ロール60との間の部分の記録媒体Pには、ループが形成される。
ここで、姿勢が媒体搬送方向に対して斜行している記録媒体Pの先端が停止ロール68の軸方向に沿う。このため、先に停止ロール68に到達する記録媒体Pの幅方向の一端のループの高さ(図4(A)のH02)と、後で停止ロール68に到達する記録媒体Pの幅方向の他端のループの高さ(図4(A)のH03)とに差が生じる。記録媒体Pの一端のループの高さH02は、搬送される記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して沿っている場合のループの高さH01(図8(A)参照)と比して高くなる。
そして、図4(B)、(C)に示されるように、停止ロール68が回転開始した後、第一搬送ロール60が回転開始することで、記録媒体Pは、媒体搬送方向の下流側へ搬送される。
搬送部514では、前述したように、搬送される記録媒体Pの姿勢に関わらず、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間は、時間Tで一定である。
このため、本実施形態では、図4(B)に示されるように、第一搬送ロール60を回転させるときの記録媒体Pの幅方向の一端のループの高さは、高さH021となり、高さH02と比して低くなる。しかし、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間が、記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して沿っている場合と同じであるため、高さH021は、高さH011(図8(B)参照)と比して高くなる。
そこで、搬送部514では、ループの高さが高い状態で記録媒体Pを搬送することで、異音が発生してしまうことがある。
これに対して、搬送部14では、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が大きい場合は、斜行度合が小さい場合と比して、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間を長くする。
記録媒体Pの斜行度合については、制御部28が、基準線CLに対して一方側に配置されている検知センサ96b(図1参照)と、基準線CLに対して他方側に配置されている検知センサ96cとの検知時間の差に基づいて導出する。差が大きい場合は、差が小さい場合と比して、斜行度合が大きい。また、斜行度合が大きい場合、斜行度合が小さい場合と比して、先に停止ロール68に到達する記録媒体Pの幅方向の端部のループの高さH02が高くなる。
このため、斜行度合が大きい場合、斜行度合が小さい場合と比して、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間を長くして、第一搬送ロール60を回転させるときのループの高さが低くされる。換言すれば、ループの高さが高い場合、ループの高さが低い場合と比して、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間を長くして、第一搬送ロール60を回転させるときのループの高さが低くされる。
具体的には、図9に示されるように、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間については、時間Tを最小値として、時間Tに時間Aを加えた時間を最大値とする。そして、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間については、時間Tから時間(T+A)までの範囲内で制御される。なお、最大値を規定するのは、差を大きくなると、停止ロール68と第一搬送ロール60との間で、記録媒体Pに生じる張力が大きくなり、記録媒体が薄い場合に、損傷が生じる可能性があるからである。
このように、制御部28は、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間を変えることで、第一搬送ロール60を回転させるときのループの高さを変える高さ変更手段として機能している。
(まとめ)
以上説明したように、記録媒体Pの姿勢が媒体搬送方向に対して斜行している場合に、搬送部14では、搬送部514と比してループの高さを低くしてから、記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。
このため、搬送部14では、停止ロール68の回転開始から、一定時間経過後に第一搬送ロール60を回転させる搬送部514と比して、記録媒体Pを搬送することで生じる異音の発生が抑制される。
また、画像形成装置10では、搬送部514を備える場合と比して、記録媒体Pを搬送することで生じる異音の発生が抑制される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る記録媒体搬送装置、及び画像形成装置の一例を図18、図19に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第2実施形態の搬送部214を制御する制御部228は、図19に示されるように、検知センサ96a、96b、96cの検知結果を受け取り、停止ロール68の回転、及び第一搬送ロール60の回転を制御する。搬送部214は、記録媒体搬送装置の一例である。
搬送部214は、図18に示されるように、停止ロール68の回転開始のときに、第一搬送ロール60を一時的(図18に示すB)に回転させる微動モードを備える。本実施形態では、「一時」とは、時間Tの10〔%〕以上35〔%〕以下であり、15〔%〕以上30〔%〕が好ましく、20〔%〕以上25〔%〕以下が特に好ましい。また、一時的に回転させる停止ロール68の周速度は、停止ロール68を継続的に回転させるときの周速度と同様である。
この構成において、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が閾値以上の場合に、制御部228は、微動モードを実行する。本実施形態では、一例として、検知センサ96bによる検知と検知センサ96cによる検知との時間差が、7〔msec〕以上のときに、制御部228は、記録媒体Pの斜行度合が閾値以上と判断し、微動モードを実行する。
制御部228が微動モードを実行することで、停止ロール68に突き当てられた状態の記録媒体Pが斜行していても、一時的に回転する第一搬送ロール60が、停止ロール68の回転開始のときに、記録媒体Pの先端を記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68に押し込む。これにより、停止ロール68が、記録媒体Pの先端を記録媒体Pの幅方向に亘って挟み込み、記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。
このように、微動モードを実行させる制御部228は、記録媒体Pの先端を記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68に押し込む押込手段として機能している。
これに対して、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が他の閾値以下の場合に、制御部228は、微動モードを実行しない。本実施形態では、一例として、検知センサ96bによる先端の検知と検知センサ96cによる先端の検知との時間差が、2〔msec〕以下のときに、制御部228は、記録媒体Pの斜行度合が他の閾値以下と判断し、微動モードを実行しない。なお、斜行度合の他の閾値は、前述した斜行度合の閾値未満の値である。
制御部228が微動モードを実行しないことで、回転する停止ロール68は、記録媒体Pのループの高さを低くしてから、記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。
以上説明したように、搬送部214は、停止ロール68の回転開始のときに、第一搬送ロール60を一時的に回転させる微動モードを備える。このため、停止ロールの回転開始のときに第一搬送ロールの回転が常に停止している場合と比して、停止ロール68の回転開始のときに、記録媒体Pの先端が停止ロール68の軸方向に沿う。
また、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が閾値以上の場合に、制御部228は、微動モードを実行する。これによって、記録媒体Pの斜行度合が閾値以上の場合に、記録媒体Pの先端が記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68に押し込まれる。このため、記録媒体Pの斜行度合が閾値以上のときに微動モードを実行しない場合と比して、記録媒体Pの斜行度合が閾値以上の場合に、記録媒体Pの斜行が効果的に補正される。
また、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が他の閾値以下の場合に、制御部228は、微動モードを実行しない。これによって、微動モードを常に実行する場合と比して、制御が簡素化される。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る記録媒体搬送装置、及び画像形成装置の一例を図20〜図22に従って説明する。なお、第3実施形態については、第2実施形態と異なる部分を主に説明する。
第3実施形態の搬送部314は、検知センサ96b、96cは備えておらず、図20に示されるように、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さを検知する検知センサ396a、396bを備えている。検知センサ396aは記録媒体Pの幅方向の一方側の部分のループの高さを検知する位置に配置されており、検知センサ396bは記録媒体Pの幅方向の他方側の部分のループの高さを検知するように配置されている。搬送部314は、記録媒体搬送装置の一例であって、検知センサ396a、396bは、2個で検知部の一例である。
検知センサ396a、396bは、図21(A)、(B)に示されるように、媒体搬送方向に沿って並んだ発光素子と受光素子とを備えた光学センサであって、発光した光が記録媒体Pのループによって遮られる範囲によって、ループの高さを検知するようになっている。
制御部328は、図22に示されるように、検知センサ396a、396bの検知結果の検知結果を受け取り、停止ロール68の回転、及び第一搬送ロール60の回転を制御する。
この構成において、制御部328は、検知センサ396a、396bによって検知された記録媒体Pのループの高さが高い場合は、ループの高さが低い場合と比して、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間を長くする。ここで、検知センサ396a、396bによって検知された記録媒体Pのループの高さとは、検知センサ396a、396bによって検知された高い方のループの高さである。
また、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さが閾値以上の場合に、制御部328は、微動モードを実行する。制御部328が微動モードを実行することで、停止ロール68に突き当てられた状態の記録媒体Pが斜行していても、記録媒体Pの先端が記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68に押し込まれる。そして、回転する停止ロール68は、記録媒体Pの先端を幅方向に亘って挟み込み、記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。
さらに、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さが他の閾値以下の場合に、制御部328は、微動モードを実行しない。なお、ループの高さの他の閾値は、前述したループの高さの閾値未満の値である。
制御部328が微動モードを実行しないことで、回転する停止ロール68は、記録媒体Pのループの高さを低くしてから、記録媒体Pを媒体搬送方向の下流側へ搬送する。
以上説明したように、記録媒体Pのループの高さが高い場合は、ループの高さが低い場合と比して、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間を長くする。このため、搬送部314では、停止ロール68の回転開始から、一定時間経過後に第一搬送ロール60を回転させる場合と比して、停止ロール68の回転開始のときに、記録媒体Pの先端が停止ロール68の軸方向に沿う。
また、搬送部314では、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さが閾値以上の場合に、制御部328は、微動モードを実行する。これによって、記録媒体Pのループの高さが閾値以上の場合に、記録媒体Pの先端が記録媒体Pの幅方向に亘って停止ロール68に押し込まれる。このため、記録媒体Pのループの高さが閾値以上のときに微動モードを実行しない場合と比して、記録媒体Pのループの高さが閾値以上の場合に、記録媒体Pの斜行が効果的に補正される。
また、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さが他の閾値以下の場合に、制御部328は、微動モードを実行しない。これによって、微動モードを常に実行する場合と比して、制御が簡素化される。
本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、記録媒体搬送装置を画像形成装置に採用した例について説明したが、画像形成装置に限らず例えば、券売機、駅の自動改札等の記録媒体(シート部材)を搬送する装置に採用してもよい。
また、上記実施形態では、搬送経路16に沿って搬送される記録媒体Pを例にしたため、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール69の回転開始までの時間を制御したが。反転経路26に沿って搬送される記録媒体Pを考慮して、停止ロール68の回転開始から搬送ロール38aの回転開始までの時間を制御してもよい。
また、上記第2実施形態では、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が閾値以上の場合に、制御部228は、微動モードを実行したが、常に微動モードを実行してもよい。しかし、この場合には、斜行度合が閾値以上の場合に、制御部が微動モードを実行することで奏する作用は奏しない。
また、上記第2実施形態では、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pの斜行度合が他の閾値以下の場合に、制御部228は、微動モードを実行しないが、常に微動モードを実行してもよい。しかし、この場合には、斜行度合が他の閾値以下の場合に、制御部が微動モードを実行しないことで奏する作用は奏しない。
また、上記第3実施形態では、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さが閾値以上の場合に、制御部328は、微動モードを実行したが、常に微動モードを実行してもよい。しかし、この場合には、ループの高さが閾値以上の場合に、制御部が微動モードを実行することで奏する作用は奏しない。
また、上記第3施形態では、停止ロール68に突き当てられた記録媒体Pのループの高さが他の閾値以下の場合に、制御部328は、微動モードを実行しないが、常に微動モードを実行してもよい。しかし、この場合には、ループの高さが他の閾値以下の場合に、制御部が微動モードを実行しないことで奏する作用は奏しない。
また、上記第2実施形態では、記録媒体Pの先端を検知する2個の検知センサ96b、96cの検知結果により斜行度合が検出されたが、第3実施形態に用いられたループの高さを検知する2個の検知センサ396a、396bの検知結果により斜行度合を間接的に検出してもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、停止ロール68の回転開始から第一搬送ロール60の回転開始までの時間については、時間Tから時間(T+A)までの範囲で変えたが、段階的に時間を変えてもよく、徐々に時間を変えてもよい。
また、上記第1実施形態では、検知センサを3個使用したが、検知センサ96b、96cの2個としてもよい。つまり、検知センサ96aの機能を検知センサ96b、96cに分担させてもよい。
10 画像形成装置
12 画像形成部
14 搬送部(記録媒体搬送装置の一例)
28 制御部
60 第一搬送ロール(搬送ロールの一例)
68 停止ロール
96b 検知センサ(検知部の一例)
96c 検知センサ(検知部の一例)
214 搬送部(記録媒体搬送装置の一例)
228 制御部
314 搬送部(記録媒体搬送装置の一例)
328 制御部
396a 検知センサ(検知部の一例)
396b 検知センサ(検知部の一例)

Claims (8)

  1. 回転が停止した状態で、搬送される記録媒体の先端を一旦停止させる停止ロールと、
    回転して記録媒体を搬送し、前記停止ロールへ記録媒体の先端を突き当てて一旦停止した記録媒体にループを形成させて回転が停止する搬送ロールと、
    前記停止ロールに突き当てられる記録媒体の斜行度合を検知する検知部と、
    前記搬送ロールを制御し、前記検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が大きい場合は、前記斜行度合が小さい場合と比して、前記停止ロールの回転開始から前記搬送ロールの回転開始までの時間を長くする制御部と、
    を備える記録媒体搬送装置。
  2. 回転が停止した状態で、搬送される記録媒体の先端を一旦停止させて斜行を補正する停止ロールと、
    回転して記録媒体を搬送し、前記停止ロールへ記録媒体の先端を突き当てて一旦停止した記録媒体にループを形成させる搬送ロールと、
    前記停止ロールに突き当てられる記録媒体のループの高さを検知する検知部と、
    前記搬送ロールを制御し、前記検知部によって検知された記録媒体のループの高さが高い場合は、前記高さが低い場合と比して、前記停止ロールの回転開始から前記搬送ロールの回転開始までの時間を長くする制御部と、
    を備える記録媒体搬送装置。
  3. 前記停止ロールの回転開始のときに、前記制御部が前記搬送ロールを一時的に回転させる微動モードを備える請求項1又は2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が閾値以上の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行する請求項1を引用する請求項3に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記検知部によって検知された記録媒体の斜行度合が他の閾値以下の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行しない請求項4に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記検知部によって検知された記録媒体のループの高さが閾値以上の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行する請求項2を引用する請求項3に記載の記録媒体搬送装置。
  7. 前記検知部によって検知された記録媒体のループの高さが他の閾値以下の場合に、前記制御部は、前記微動モードを実行しない請求項6に記載の記録媒体搬送装置。
  8. 記録媒体を搬送する請求項1〜7の何れか1項に記載の記録媒体搬送装置と、
    前記記録媒体搬送装置によって搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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