JP2021020608A - 船舶位置制御システムと該システムを備えた船舶 - Google Patents
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Abstract
Description
該船舶は、船体と、船体に配置される複数のエンジンによって駆動され、船体を移動させる推力を発生させるジェット推進ユニットおよびサイドスラスターと、対象物までの距離を測定する距離測定部と、船速を検知する速度検知部を備えている。
これにより、船体が対象物である岸または桟橋に近づくにつれて、船速を小さくすることができるので、着岸時において船舶を着岸させやすくすることができる。
ここで、常時操船に携わっていないプレジャーボートの操船者にとって、特に岸壁やポンツーン(桟橋)からの離着岸は難しい操縦として認識されている。
そして、プレジャーボートの操船で最も難しいのが、着岸操作であることが知られている。
そこで、本発明は、例えば船舶について、着岸の際に目視による確認をしなくても、当初の係船位置に着岸させることを可能とした、移動体位置制御システムと該システムを備えた移動体を提供することを課題とする。
また、移動体としての小型ボートの位置を保持することは出来ても移動体の向き(方位角)の制御は出来なかったので、移動体の位置を保持する際に、移動体が大きく向きを変えてしまうがあった。
複数のGPS受信機と、
移動体の位置を制御する制御装置とを備え、
複数のGPS受信機によって受信した各位置座標データに基づき、制御装置を動作させることを特徴とする、移動体位置制御システム。
移動体とは、主に水面を移動する船舶のことであり、大型船から小型のプレジャーボートまで各種の船舶が含まれる。
該移動体に、さらに風向風速計を備えることで、風向風速計のデータの利用も可能となる。
第2に、
前記第1に記載の移動体位置制御システムについて、
各GPS受信機によって受信した各位置座標データを記録する記録装置を備えることを特徴とする、移動体位置制御システム。
第3に、
制御装置が、複数の電動推進機によるものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の移動体位置制御システム。
ここで、電動推進機としては、バウスラスター、スターンスラスター等の各種スラスターを用いることができる。
この電動推進機を移動体に複数個設置することで、移動体の前後左右移動と、左右旋回と、回転運動が可能となる。
第4に、
前記第1〜3のいずれか一つに記載の移動体位置制御システムを備えた移動体であって、
複数のGPS受信機が、移動体の前方と後方の2箇所に設けたものであることを特徴とする、移動体。
第5に、
前記第1〜3のいずれか一つに記載の移動体位置制御システムを備えた移動体であって、
複数のGPS受信機が、三角形の各頂点の3箇所に設けたものであることを特徴とする、移動体。
この際、なくとも2点の位置座標データに基づいて移動体の位置と向きを認識して制御するので、移動体の旋回位置の制御が可能となり、離岸面に対して平行に移動させて着岸させることも可能となる。
すなわち、離岸時は、移動体の係船位置から右側にXメートルと入力すれば、計測した位置から指定した座標上の位置が決まり、その位置に移動体を自動操縦で移動させることもできる。
加えて、予め指定し記録されている座標データに基づいて、想定したラインをトレースしつつ、指定した位置に移動体が向かうよう、自動操舵機能により移動させることもできる。
ここで、添付図面において同一の部材には同一符号を付しており、また重複した説明は省略されている。
なお、ここでの説明は本発明が実施される一形態であることから、本発明は該当形態に限定されるものではない。
該移動体位置制御システム2は、船舶1の前後2箇所となる船首と船尾に配置したGPS受信機11と、各GPS受信機11によって受信した各位置座標データを記録する記録装置12と、船舶1の位置を制御する制御装置13とを有する。
すなわち、該制御装置13は、複数のGPS受信機11によって受信した各位置座標データに基づき、船舶1を所定の位置に移動もしくは保持するように、各電動推進機131の動作を制御する。
離岸時には、操作盤(図示は省略)に「右舷5m先、方位右α=20度」と入力し、スタートボタン(図示は省略)を押せば、2箇所のGPS受信機11の位置計測により指定位置に移動する。
その後は、手動操作にて走行する。
この場合、風Wや海流の影響を受け、船舶1の位置と向きが変化しようとするが、各GPS受信機11により受信した座標位置データが各々ずれないように、制御装置によって制御された状態で電動推進機が動作するので、洋上での船位保持が可能となる。
また、洋上の風Wの向きの変化に合わせ、船首と船尾の2箇所に配置されたGPS受信機11のなす方位角度を、常に風向に平行でかつ船首側のGPS受信機11を風が吹いて来る方に合わせることで、船舶1が横風を受けないので、洋上の一定地点に船舶1が止まっていられる。
その点で、プレジャーボート市場の活性化にもつながる。
また、洋上の一定地点に正確に止まったり、任意の位置に移動できたりすることで釣りの際に便利な他、電動推進機のみでの静かで排気ガスを出さない航行を要求される特定の観光地域でも航行できる。
すなわち、船首側の2箇所に、GPS受信機11AとGPS受信機11Bを設置すると共に、船尾側の1箇所に、GPS受信機11Cを設置している。
このように、三角形をなすように3箇所にGPS受信機を各々設置し、GPS受信機11AとGPS受信機11Bの座標(x,y,z座標)の平均値、及びその平均値と、GPS受信機11Cの座標の平均値を求めることで、船舶1の揺れによる計測誤差を修正することが可能となり、正確な方位と正確な位置が求められる。
2 移動体位置制御システム
5 岸面
11 GPS受信機
12 記録装置
13 制御装置
131 電動推進機
この際、少なくとも2点の位置座標データに基づいて移動体の位置と向きを認識して制御するので、移動体の旋回位置の制御が可能となり、離岸面に対して平行に移動させて着岸させることも可能となる。
Claims (5)
- 複数のGPS受信機と、
移動体の位置を制御する制御装置とを備え、
複数のGPS受信機によって受信した各位置座標データに基づき、制御装置を動作させることを特徴とする、移動体位置制御システム。 - 前記請求項1に記載の移動体位置制御システムについて、
各GPS受信機によって受信した各位置座標データを記録する記録装置を備えることを特徴とする、移動体位置制御システム。 - 制御装置が、複数の電動推進機によるものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の移動体位置制御システム。
- 前記第1〜3のいずれか一つに記載の移動体位置制御システムを備えた移動体であって、
複数のGPS受信機が、移動体の前方と後方の2箇所に設けたものであることを特徴とする、移動体。 - 前記第1〜3のいずれか一つに記載の移動体位置制御システムを備えた移動体であって、
複数のGPS受信機が、三角形の各頂点の3箇所に設けたものであることを特徴とする、移動体。
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