JP2021018378A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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鶴岡 恭生
Yasuo Tsuruoka
恭生 鶴岡
村山 武久
Takehisa Murayama
武久 村山
新山 秀邦
Hidekuni Niiyama
秀邦 新山
遼 駒倉
Ryo Komakura
遼 駒倉
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Abstract

【課題】複数のレンズの途中位置に絞り機構を差し込む構成のレンズ鏡筒において、鏡筒の奥まった位置に配置される光学素子を固定する接着剤に紫外線等が照射されやすくし、接着剤を十分に硬化可能な構成とする。【解決手段】開口部の少なくとも一部を遮蔽可能な羽根駆動機構を差込可能な差込孔部を有するレンズ鏡筒において、前記差込孔部よりも被写体側に位置する第1筒部と、前記差込孔部よりも撮像素子側に位置する第2筒部と、光軸方向において前記差込孔部と略同様の位置に位置し、前記第1筒部と前記第2筒部とを連結する連結部と、前記第1筒部の内側に位置する第1光学素子群と、前記第2筒部及び前記連結部の内側に位置する第2光学素子群と、前記第1光学素子群の撮像素子側に配置された接着剤と、を備え、前記第1筒部、前記連結部、及び前記第2筒部には、前記第2筒部の撮像素子側の内周位置から、前記接着剤が配置された箇所の内周位置まで、光路が形成されており、前記光路は、光軸に対して11°〜25°の範囲の傾斜を有する構成とする。【選択図】図6

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置及び撮像装置に用いられるレンズ鏡筒に関する。
従来から、複数のレンズとレンズを保持する保持部材とを含む構成において、保持部材内にレンズを安定的に保持するために接着剤が用いられることがある。用いられる接着剤の種類は様々であるが、紫外線硬化型の接着剤が用いられることがある。例えば、特許文献1には、撮像光学系保持部とレンズとの間に紫外線硬化型の接着剤等の接着剤が盛られた構成のレンズユニットが開示されている。
特開2015−90484号公報
ところで、複数のレンズの途中位置に、開口部の開口量を調整可能な絞り機構が配置される構成のレンズユニットやレンズ鏡筒がある。このような構成を採用する場合、絞り機構を挟んで被写体側と撮像素子側とに、レンズを含む光学素子の組が分けられることがある。このとき、被写体側の光学素子群と、撮像素子側の光学素子群とを、それぞれ接着剤で位置固定する必要が生じることがある。そうすると、レンズ鏡筒の内側の途中位置に接着剤を配置することがあるが、紫外線硬化型の接着剤を用いる場合、接着剤に十分に紫外線を照射しづらい構成となることがあり、接着剤が十分に硬化しない場合があった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の第1の手段は、
開口部の少なくとも一部を遮蔽可能な羽根駆動機構を差込可能な差込孔部を有するレンズ鏡筒(1)であって、
前記差込孔部よりも被写体側に位置する第1筒部(111)と、
前記差込孔部よりも撮像素子側に位置する第2筒部(113)と、
光軸方向において前記差込孔部と略同様の位置に位置し、前記第1筒部と前記第2筒部とを連結する連結部(112)と、
前記第1筒部の内側に位置する第1光学素子群(121、122)と、
前記第2筒部及び前記連結部の内側に位置する第2光学素子群(123〜127)と、
前記第1光学素子群の撮像素子側に配置された接着剤(111a)と、を備え、
前記第1筒部、前記連結部、及び前記第2筒部には、前記第2筒部の撮像素子側の内周位置から、前記接着剤が配置された箇所の内周位置まで、光路が形成されており、
前記光路は、光軸に対して11°〜25°の範囲の傾斜を有する、
レンズ鏡筒である。
本発明のように、第1光学素子群と第2光学素子群との間に絞り機構などの羽根駆動機構を差し込むよう配置する構成にする場合、第1光学素子群と第2光学素子群とをそれぞれ位置固定する必要がある。この際、筒部内の奥まった位置に配置される第1光学素子群は、紫外線等を照射して硬化する接着剤を使用して固定する場合、筒部内の壁によって紫外線等が遮蔽されてしまって接着剤に紫外線等が適切に照射されないことがある。上記構成のレンズ鏡筒によれば、紫外線等のための光路を確保した構成にしているため、製造時において、接着剤に紫外線等の光を十分に照射可能な構成となる。これにより、紫外線硬化型などの接着剤を十分に硬化させ、レンズを含む光学素子を安定的に保持可能な構成とすることができる。
上記レンズ鏡筒において、好ましくは、
前記第1筒部、前記第2筒部、及び前記連結部の少なくともひとつには、前記光路に沿った傾斜が形成されている。
上記構成のレンズ鏡筒によれば、傾斜を形成することで紫外線等の光路を適切に確保しやすい構成にすることができる。
上記レンズ鏡筒において、好ましくは、
前記接着剤は、前記差込孔部の被写体側の面よりも被写体側に配置され、
前記第1筒部の被写体側の面と、前記第2筒部の撮像素子側の面との間の距離は、3.0mm〜4.4mmであって、
前記第1光学素子群の外周における撮像素子側の面と、前記差込孔部の被写体側の面との間の距離は、0.2〜0.8mmである。
仮に、差込光路に接着剤が突出してしまった場合、絞り機構などの羽根駆動機構と接着剤とが干渉してしまい、羽根駆動機構の位置がずれてしまったり、接着剤が剥がれて塵埃が発生したりすることがある。上記構成のレンズ鏡筒によれば、接着剤が差込孔部に突出することを防止することができ、これによって羽根駆動機構と接着剤とが干渉することを防止することができる。
上記レンズ鏡筒において、好ましくは、
前記第2光学素子群は、
前記連結部に接して配置された、開口部を有する口径板(123)と、
前記口径板に接して配置されたレンズ(124)と、を含む。
本発明のように差込孔部が形成されると、連結部に接するレンズ等の光学素子は全周ではなく一部が保持される構成となってしまい、連結部に接するようにレンズを配置すると、レンズの位置が不安定になってしまう場合がある。上記構成のレンズ鏡筒によれば、連結部に接するように口径板を配置し、口径板にレンズが接する配置としているため、レンズが安定的に保持される構成とすることができる。
本発明は、上記いずれかのレンズ鏡筒等、
撮像素子と、
前記差込孔部に差し込むよう配置された、開口部の大きさを調整可能な絞り機構と、
を備える撮像装置を含む。
上記構成の撮像装置によれば、例えば、レンズ等の光学素子の位置を固定するための紫外線硬化型などの接着剤に紫外線等の光が十分に照射可能な構成とすることができる。これにより、接着剤により固定されるレンズが安定的に保持された構成とすることができる。
図1は、実施形態のレンズユニットの外観斜視図である。 図2は、実施形態のレンズユニットの分解斜視図である。 図3は、実施形態のレンズ鏡筒を被写体側からみた平面図である。 図4は、実施形態のレンズ鏡筒をy軸+側からみた平面図である。 図5は、実施形態のレンズ鏡筒をy軸+側からみた断面図である。 図6は、図5において、第2レンズより撮像素子側の光学素子群を取り外し、光路確保のための傾斜を示した図である。 図7は、実施形態のレンズ鏡筒をx軸+側からみた平面図である。 図8は、実施形態のレンズ鏡筒をx軸+側からみた断面図である。 図9は、図8において、第2レンズより撮像素子側の光学素子群を取り外し、光路確保のための傾斜を示した図である。 図10は、実施形態のレンズ鏡筒を撮像素子側からみた平面図である。 図11は、図10において、すべての光学素子群を取り外した状態を示す図である。 図12は、実施形態のレンズ鏡筒を光軸を含む平面の近傍でカットしたときの斜視図である。 図13は、図5のDの位置における拡大図である。
本発明のレンズ鏡筒は、筒部とレンズとを含む構成であって、光軸方向における第1光学素子群と第2光学素子群との間に絞り機構を差し込むよう配置する構成における、筒部の内側の形状に特徴のひとつを有する。具体的には、以下で説明する本発明の実施形態にかかるレンズ鏡筒は、筒部にレンズをはめ込む筒部の大径側から見て奥側に配置される第1光学素子群を、紫外線硬化型の接着剤で硬化することで位置固定する構成を採用する。この接着剤の周囲は筒部に囲まれるため、製造工程において、照射した紫外線が筒部の壁によって遮蔽され、接着剤に十分に照射されないことがある。実施形態の構成では、この紫外線硬化型の接着剤に紫外線を適切に照射させることができるような筒部を形成するために、筒部の内部に紫外線の光路確保のための傾斜を設けた構成としている点が特徴のひとつである。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.本発明の特徴
3.補足事項
以下の説明では、図中にx軸、y軸、及びz軸を示している。実施形態のレンズユニットの中心を通る光軸の伸びる方向をz軸としており、被写体側(物体側)がz軸−側、撮像素子側(像側)がz軸+側である。このz軸に対して垂直な方向を、x軸及びy軸としている。x軸とy軸とは直交する。すなわち、x軸、y軸及びz軸は3次元の直交座標を形成している。
<1.実施形態>
図1は、本実施形態のレンズユニットの構成の外観を示す図である。図2は、本実施形態のレンズユニットの分解図である。図3は、レンズ鏡筒1をz軸−側(被写体側)からみた平面図である。図4は、レンズ鏡筒1をy軸+側からみた平面図である。図5及び図6は、図3のA−A'の面における断面図である。ただし、図6では第2レンズ122より撮像素子側に配置された光学素子群を取り外したものである。図7は、レンズ鏡筒1をx軸+側からみた平面図である。図8及び図9は、図3のB−B'の面における断面図である。ただし、図9では第2レンズ122より撮像素子側に配置された光学素子群を取り外したものである。図10及び図11は、レンズ鏡筒1を撮像素子側からみた平面図である。ただし、図11ではすべての光学素子群が取り外された状態が示されている。図12は、レンズ鏡筒1を、光軸(z軸)を含む平面の近傍でカットした斜視図である。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のレンズユニットは、レンズ鏡筒1、絞り機構2、及び保持部材3を含んで構成される。
絞り機構2は、ベース、絞り羽根、及び羽根駆動部を含んで構成される。ベースは、絞り羽根及び羽根駆動部を保持する。絞り羽根は、開口部を有し、この開口部の開口量を調整可能に作動する。絞り羽根の開口部は、組み立てられた状態において、光軸を中心として円状または円に類似した形状を有する。絞り羽根は、モータ等で形成された羽根駆動部に駆動されることで、開口量が調整される。絞り羽根の開口部の開口量は、2段階以上の段階的に、または無段階に調整可能である。この絞り羽根は、レンズ鏡筒1の差込孔部にy軸−側からy軸+側の方向に向かって差し込まれる(図2参照)。保持部材3は、絞り機構2のベース部材と連結可能であり、絞り機構2とともにレンズ鏡筒1を保持することでレンズユニットを形成する。絞り機構2は、本発明の「羽根駆動機構」の一具体例である。
なお、他の実施形態では、レンズユニットは、絞り機構2に代えて、被写体側から撮像素子側に進行する光を遮蔽するシャッタ機構を備える構成であってもよい。「シャッタ機構」は、撮像用に用いられるシャッタ機構、または撮像用には用いられず撮像素子に照射される全ての光を遮蔽するシャッタ機構などを含む。本発明の「羽根駆動機構」は、開口部と羽根部材とを備え、当該開口部の少なくとも一部を羽根部材により遮蔽可能な構成のものを含み、上記シャッタ機構も本発明の「羽根駆動機構」の一具体例である。
<レンズ鏡筒1、筒部11>
レンズ鏡筒1は、筒部11及び光学素子群12を含んで構成される。筒部11は、第1筒部111、第2筒部113及び連結部112を含む。筒部11の、z軸方向(光軸方向)において連結部112と略同じ位置の、連結部112の側方には、差込孔部112cが形成される。差込孔部112cは、y軸方向に貫通する貫通孔であって、この位置に絞り機構2の絞り羽根が挿入される(図2参照)。
<第1筒部111>
第1筒部111は、第2筒部113及び連結部112よりもz軸−側(被写体側)に位置し、その外周が第2筒部113よりも小さい円筒状に形成される。第1筒部111の内側には、z軸+側に向かって段階的に拡径する段差が設けられており、この段差の面で光学素子群12を支持する。第1筒部111のz軸−側には、開口部11aが設けられる。
<第2筒部113>
第2筒部113は、第1筒部111及び連結部112よりもz軸+側(撮像素子側)に位置し、その外周が第1筒部111よりも大きい円筒状に形成される。第2筒部113の内側には、z軸+側に向かって段階的に拡径する段差が設けられており、この段差の面で光学素子群12を支持する。第2筒部113のz軸+側は円筒状に開放されている。本実施形態のレンズユニットが撮像装置に組み込まれた際には、第2筒部113のz軸+側に撮像素子が搭載された基板が配置される(図示なし)。
第2筒部113の内周には、z軸+側に向かって拡径するよう形成された傾斜部113bが形成される。具体的には後述するが、傾斜部113bは接着剤111aに向かって照射される紫外線の外側の光路Cに沿って形成される。
<連結部112>
連結部112は、連結部112a及び112bを含む。連結部112は、第1筒部111と第2筒部113との間に位置し、第1筒部111と第2筒部113とを連結させる。図3、図11、及び図12等に示すように、連結部112は、光軸を中心とする全周にわたって形成されているのではなく、光軸を中心とする円弧の一部に沿って形成される。前述のように、連結部112と差込孔部112cとは、z軸方向(光軸方向)における略同じ位置に形成される。光軸を中心とする円周において、連結部112が形成されていない位置に差込孔部112cが形成される。
連結部112の内周には、z軸+側に向かって拡径するよう形成された傾斜部112eが形成される。具体的には後述するが、傾斜部112eは接着剤111aに向かって照射される紫外線の外側の光路Cに沿って形成される。
<光学素子群12>
光学素子群12は、第1レンズ121、第2レンズ122、口径板123、第3レンズ124、第4レンズ125、第5レンズ126、及びレンズ押さえ127を含んで構成される。光学素子群12は、これら以外のレンズ及び口径板を含んでもよい。第1レンズ121及び第2レンズ122は、第1光学素子群を構成する。口径板123、第3レンズ124、第4レンズ125、第5レンズ126、及びレンズ押さえ127は、第2光学素子群を構成する。第1光学素子群の第1レンズ121及び第2レンズ122は、第1筒部111により保持される。第2光学素子群の口径板123、第3レンズ124、第4レンズ125、第5レンズ126、及びレンズ押さえ127は、第2筒部113及び連結部112により保持される。
<第1光学素子群>
第1レンズ121のz軸−側の面は、第1筒部111のz軸+側の面に接するよう配置される。第2レンズ122のz軸−側の面は、第1レンズ121のz軸+側の面に接するよう配置される。z軸方向(光軸方向)における第1筒部111と第1レンズ121との間、及び/または第1レンズ121と第2レンズ122との間には、口径板及び/またはスペーサ等が配置されてもよい。第2レンズ122のz軸+側(撮像素子側)には、紫外線硬化型の接着剤111aが配置される。第1光学素子群は、z軸−側が第1筒部111によって固定され、z軸+側が接着剤111aによって固定される。
<接着剤111a>
接着剤111aは、第2レンズ122のz軸+側の面の外周近傍の位置に、第2レンズ122に接するよう配置される。また、接着剤111aは、第1筒部111の内周に接するよう配置される。接着剤111aは、塗布により供給されてもよいし、その他の方法により供給されてもよい。
接着剤111aには、レンズ鏡筒1の筒部が開放されたz軸+側(撮像素子側)から紫外線が照射されることで接着剤111aが硬化して第2レンズ122が安定的に固定される。接着剤111aに到達する紫外線の最外側の光線は、図6及び図9に示された光路Cに沿って進行する。前述のように、連結部112及び第2筒部113は、光路Cに沿ってそれぞれ形成された傾斜部112e及び113bを有する。この傾斜部112e及び113bが形成されることで、紫外線が接着剤111aの外周の位置まで照射され、接着剤111aを適切に硬化させることができる。光路Cならびに光路Cに沿った傾斜部112e及び113bは、光軸F(図6参照)に対する角度θが17°になるよう形成されている。
なお、光軸Fに対する、上記光線Cならびに傾斜部112e及び113bの角度θは、18°を中心として±7°の範囲、すなわち11°〜25°の範囲で変更されてもよい。また、上記角度θは必ずしも全周にわたって一様である必要はなく、周方向の位置における角度が上記の範囲で変化してもよい。
なお、光路Cを確保するための傾斜は、接着剤111aの最外周かつz軸−側の位置から、筒部11におけるz軸+側の端部における内周の位置まで形成されることが好ましい。この場合、第1筒部111、連結部112、及び第2筒部113の内側には、図に記載のない傾斜等がさらに形成されてもよい。また、傾斜に代えて、光路Cを確保するための段差や凹部が形成されてもよい。
接着剤111aは、差込孔部112cのz軸−側の位置と、第2レンズ112のz軸+側の外周の位置との間に配置される。ここで、接着剤111aが、差込孔部112cのz軸−側の位置からz軸+側に突出すると、たとえば硬化した接着剤111aが差込孔部112cの空間内に盛り上がると差込孔部112cに差し込まれて配置される絞り機構2に接着剤111aが干渉してしまう。そこで、接着剤111aは、差込孔部112cのz軸−側の位置よりもz軸−側に収容されるよう配置されるとともに、接着剤111aの厚みが確保されている。より具体的には、図13に示されるように、差込孔部112cのz軸−側の位置から、第2レンズ112のz軸+側の外周の位置までの距離Eを0.2mmとしている。これにより、レンズ鏡筒1のz軸方向の大きさ(厚さ)を小さくしつつ、絞り機構2と接着剤111aとの干渉を回避している。なお、レンズ鏡筒1のz軸方向の厚み、すなわち、第1筒部111のz軸−側の面と、第2筒部113のz軸+側の面との距離は3.7mmであり、3.0〜4.4mmの範囲で設計可能である。また、差込孔部112cのz軸−側の位置から、第2レンズ112のz軸+側の外周の位置までの距離Eは0.2〜0.8mmの間で設計可能である。
<第2光学素子群>
口径板123のz軸−側の面は、連結部112の当接面112dに接するよう配置される(図5参照)。口径板123のz軸+側の面は、第3レンズ124のz軸−側の面に接する。第3レンズ124のz軸+側の面は、第4レンズ125のz軸−側の面に接する。
第4レンズ125のz軸+側の面は、第5レンズ126のz軸−側の面に接する。第5レンズ126のz軸+側の面は、レンズ押さえ127のz軸−側の面に接する。第3レンズ124から第5レンズ126の間には、口径板及び/またはスペーサ等が配置されてもよい。レンズ押さえ127は、接着剤113aによって固定される。
上記のとおり、連結部112に最も近接して配置された第3レンズ124と、連結部112との間には、口径板123が配置される。連結部112は、前述のように全周にわたって形成されているわけではないが、連結部112と第3レンズ124との間に口径板123が配置された構成とすることで、第3レンズ124が安定的に保持されている。
<2.本発明の特徴>
上記で実施形態を挙げて具体例を説明した本発明は、以下のような特徴を有する。
上記の絞り機構2を差込可能な差込孔部112cを有するレンズ鏡筒1は、第1光学素子群(第1レンズ121及び第2レンズ122)が接着剤111aによって固定され、接着剤111aに照射する紫外線のための光路Cを確保するために、第1筒部111、連結部112、及び第2筒部113に傾斜が形成された構成としている。そして、光路C及び光路Cに沿った傾斜部112e及び113bは、光軸に対して17°の角度を有するよう形成されている。このように、紫外線等のための光路Cを確保した構成にしているため、製造時において、接着剤111aに紫外線等の光を十分に照射可能な構成となる。これにより、紫外線硬化型の接着剤111aを十分に硬化させ、光学素子群を安定的に保持可能な構成とすることができる。
また、実施形態の構成では、連結部及び第2筒部113に、それぞれ傾斜部112e及び113bが形成された構成としている。このように傾斜を設けた構成にすることで、紫外線等の光路Cを適切に確保しやすい構成にすることができる。
また、実施形態の構成では、接着剤111aが差込孔部112cのz軸−側の面よりもz軸−側に配置され、差込孔部112cのz軸−側の位置から、第2レンズ122のz軸+側の外周の位置までの距離Eを0.2mmとしている(図13参照)。また、当該距離Eは、0.2〜0.8mmの間で調整可能である。第1筒部111のz軸−側の面と、第2筒部113のz軸+側の面との距離(レンズ鏡筒1の厚み)は、3.0〜4.4mmとしている。このような構成とすることで、接着剤111aが差込孔部112cに突出することを防止し、これによって絞り機構2と接着剤111aとが干渉することを防止する構成となっている。
また、実施形態の構成では、連結部112と第3レンズ124との間に口径板123を配置した構成としている。この構成により、第3レンズ124の全周が口径板123のz軸+側の面で支持されており、第3レンズ124を安定的に保持可能な構成としている。
実施形態のレンズ鏡筒1は、絞り機構2及び保持部材3と連結されてレンズユニットを構成する。また、このレンズユニットと撮像素子とを組み合わせることで、撮像装置を構成可能である。実施形態のレンズ鏡筒1を含む撮像装置によれば、例えば、接着剤によってレンズ鏡筒1に固定されるレンズが安定的に保持された構成とすることができる。
<3.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一具体例としての説明であって、本発明の範囲はこの実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
実施形態では、第1光学素子群を固定する接着剤として紫外線硬化型の接着剤を例示して説明したが、紫外線以外の光線により硬化する接着剤を用いた構成としてもよい。
また、本実施の形態では、絞り機構に代えて開口部を遮蔽するシャッタ装置などの羽根駆動機構が採用されてもよい。なお、羽根駆動機構には、絞り機構も含まれる。
また、実施形態では、具体例としてレンズ鏡筒1の寸法について説明したが、本発明はこの寸法に限定されるものではない。
また、実施形態におけるレンズの数や具体的構成は、目的とする撮像装置等の光学的仕様等に応じて任意に変更可能である。
本発明は、絞り機構を備える撮像装置のためのレンズ鏡筒などとして好適に適用される。
1…レンズ鏡筒
2…絞り機構
3…保持部材
11…筒部
11a…開口部
111…第1筒部
111a…接着剤
112、112a、112b…連結部
112c…差込孔部
112d…当接面
112e…傾斜部
113…第2筒部
113a…接着剤
113b…傾斜部
12…光学素子群
121…第1レンズ
122…第2レンズ
123…口径板
124…第3レンズ
125…第4レンズ
126…第5レンズ
127…レンズ押さえ
C…光路

Claims (5)

  1. 開口部の少なくとも一部を遮蔽可能な羽根駆動機構を差込可能な差込孔部を有するレンズ鏡筒であって、
    前記差込孔部よりも被写体側に位置する第1筒部と、
    前記差込孔部よりも撮像素子側に位置する第2筒部と、
    光軸方向において前記差込孔部と略同様の位置に位置し、前記第1筒部と前記第2筒部とを連結する連結部と、
    前記第1筒部の内側に位置する第1光学素子群と、
    前記第2筒部及び前記連結部の内側に位置する第2光学素子群と、
    前記第1光学素子群の撮像素子側に配置された接着剤と、を備え、
    前記第1筒部、前記連結部、及び前記第2筒部には、前記第2筒部の撮像素子側の内周位置から、前記接着剤が配置された箇所の内周位置まで、光路が形成されており、
    前記光路は、光軸に対して11°〜25°の範囲の傾斜を有する、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第1筒部、前記第2筒部、及び前記連結部の少なくともひとつには、前記光路に沿った傾斜が形成されている、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1筒部の被写体側の面と、前記第2筒部の撮像素子側の面との間の距離は、3.0mm〜4.4mmであって、
    前記第1光学素子群の外周における撮像素子側の面と、前記差込孔部の被写体側の面との間の距離は、0.2〜0.8mmであり、
    前記接着剤は、前記差込孔部の被写体側の面よりも被写体側に配置される、
    請求項1または請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2光学素子群は、
    前記連結部に接して配置された、開口部を有する口径板と、
    前記口径板に接して配置されたレンズと、を含む、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 撮像素子と、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記差込孔部に差し込むよう配置された、開口部の大きさを調整可能な絞り機構と、
    を備える撮像装置。
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