JP2021018138A - スイッチの故障検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流時にノイズ低減及びスイッチの負担低減を図り、小電流時でも精度よくスイッチの故障を検出できるスイッチの故障検出装置を提供する。【解決手段】電流検出部14が、複数の分岐経路L1〜L6に各々流れる電流I1〜I6を検出する。マイコン15が、電流経路L0に大電流が流れている場合に、複数のスイッチQ1〜Q6の1つをオフ制御し、残りをオン制御すると共に、オフ制御する複数のスイッチQ1〜Q6の1つを順次切り替える。そして、マイコン15は、このとき検出される電流I1〜I6に基づいてスイッチQ1〜Q6の故障を検出する。マイコン15が、電流経路L0に小電流が流れている場合に、複数のスイッチQ1〜Q6の1つをオン制御し、残りをオフ制御すると共に、オン制御する複数のスイッチQ1〜Q6を順次切り替える。そして、マイコン15は、このとき検出される電流I1〜I6にも同いてスイッチQ1〜Q6の故障を検出する。【選択図】図1

Description

本発明のスイッチの故障検出装置に関する。
上述したスイッチの故障検出装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1のスイッチの故障検出装置は、電流経路を複数に分岐する複数の分岐経路が設けられ、複数の分岐経路に各々スイッチが設けられている。そして、これら複数のスイッチを制御するマイクロコンピュータ(マイコン)が、複数のスイッチをオン制御した後、順番に一定期間だけオフ制御し、このときの分岐経路に流れる電流に基づいて複数のスイッチの故障を検出している。
特開2019−66364号公報
上述した従来技術には、電流経路を2つの分岐経路に分岐する例が記載されている。この例によれば、電流経路に大電流が流れる場合、2つの分岐経路に交互に大電流が流れるため、ノイズが発生する。また、大電流通電中にオンしているスイッチの数が2つから1つに半減するため、スイッチに2倍の電流が集中することとなり、スイッチへの負担が懸念される。そこで、ノイズの低減及びスイッチの負担低減を図るために、分岐経路の数を増やすことが考えられる。しかしながら、分岐経路の数を増やすと電流経路に流れる電流が少ないときに1分岐経路の電流が小さくなってしまう。その場合は、電流検出精度が悪くなり、精度よくスイッチの故障を検出することができない、という問題が生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大電流時にノイズ低減及びスイッチの負担低減を図ると共に、小電流時でも精度よくスイッチの故障を検出することができるスイッチの故障検出装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るスイッチの故障検出装置は、下記[1]〜[3]を特徴としている。
[1]
電流経路を3つ以上に分岐する複数の分岐経路上に各々設けられた複数のスイッチと、
前記複数の分岐経路に各々流れる電流を検出する電流検出部と、
前記複数のスイッチの1つをオフ制御し、残りをオン制御すると共に、前記オフ制御する前記複数のスイッチの1つを順次切り替える第1スイッチ制御部と、
前記複数のスイッチの1つをオン制御し、残りをオフ制御すると共に、前記オン制御する前記複数のスイッチの1つを順次切り替える第2スイッチ制御部と、
前記第1、第2スイッチ制御部による前記スイッチの制御中に、前記複数の電流検出部により検出される前記電流に基づいて前記スイッチの故障を検出する故障検出部と、
前記電流経路に流れる電流が大きいときは前記第1スイッチ制御部による制御を実行させ、前記電流経路に流れる電流が小さいときは前記第2スイッチ制御部による制御を実行させる制御部と、を備えた、
スイッチの故障検出装置であること。
[2]
[1]に記載のスイッチの故障検出装置であって、
前記第2スイッチ制御部は、前記オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御している前記スイッチをオフ制御するタイミングと同時に、次の前記スイッチをオン制御する、
スイッチの故障検出装置であること。
[3]
[1]に記載のスイッチの故障検出装置であって、
前記第2スイッチ制御部は、前記オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御している前記スイッチをオフ制御するよりも前に、次の前記スイッチをオン制御する、
スイッチの故障検出装置であること。
上記[1]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、電流経路に流れる電流が大きいときは第1スイッチ制御部による制御を実行する。第1スイッチ制御部は、複数のスイッチのうち1つをオフ制御して、残りをオン制御し、オフ制御するスイッチを順次切り替える制御であり、大電流時にスイッチのオフ制御に応じた電流変動を低減して、ノイズの低減及びスイッチの負担低減を図ることができる。また、電流経路に流れる電流が小さいときは第2スイッチ制御部による制御を実行する。第2スイッチ制御部は、複数のスイッチのうち1つをオン制御して、残りをオフ制御し、オン制御するスイッチを順次切り替える制御であり、小電流時にスイッチのオフに応じた電流変動を大きくして、スイッチの故障検出精度を向上させることができる。
上記[2]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、第2スイッチ制御部は、オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御しているスイッチをオフ制御するタイミングと同時に、次のスイッチをオン制御する。これにより、スイッチの故障検出を迅速に行うことができる。
上記[3]の構成のスイッチの故障検出装置によれば、第2スイッチ制御部は、オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御しているスイッチをオフ制御するよりも前に、次のスイッチをオン制御する。これにより、安定して電流を供給することができる。
本発明によれば、大電流時にノイズ低減及びスイッチの負担低減を図ると共に、小電流時でも精度よくスイッチの故障を検出することができるスイッチの故障検出装置を提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明のスイッチの故障検出装置を組み込んだ車両用電源供給装置の一実施形態を示す回路図である。 図2は、図1に示す電流検出部の一例を示す回路図である。 図3(A)は、大電流が流れている場合のスイッチQ1〜Q6のオンオフ制御のタイムチャートであり、図3(B)は、小電流が流れている場合のスイッチQ1〜Q6のオンオフ制御のタイムチャートである。 図4は、図1に示すマイコンの処理手順を示すフローチャートである。 図5は、図1に示すマイコンの始動前点検処理手順を示すフローチャートである。 図6は、図1に示すマイコンの大電流用の故障診断処理手順を示すフローチャートである。 図7は、図1に示すマイコンの小電流用の故障診断処理手順を示すフローチャートである。 図8は、他の実施形態における小電流が流れている場合のスイッチQ1〜Q6のオンオフ制御のタイムチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明のスイッチの故障検出装置を組み込んだ車両用電源供給装置1の一実施形態を示す回路図である。図1に示す車両用電源供給装置1は、車両に搭載されたメインバッテリ11と、サブバッテリ12と、を備えている。
メインバッテリ11は、例えば、鉛バッテリなどの安価なバッテリから構成され、スタータST、オルタネータALTや負荷Lo1に接続されている。サブバッテリ12は、例えば、リチウムイオン、ニッケル水素バッテリなどの高性能のバッテリから構成され、負荷Lo2に接続されている。
上記メインバッテリ11及びサブバッテリ12間の電流経路L0は、6つに分岐され、6つの分岐経路L1〜L6が設けられている。この分岐経路L1〜L6には、切替モジュール13(スイッチの故障検出装置)が設けられている。切替モジュール13は、6つの分岐経路L1〜L6上にそれぞれ設けられた複数のスイッチQ1〜Q6と、複数の分岐経路L1〜L6に各々流れる電流I1〜I6に応じた電流検出信号SG1〜SG6を出力する電流検出部14と、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)15と、を備えている。マイコン15は、第1スイッチ制御部、第2スイッチ制御部、故障検出部、制御部として機能する。
スイッチQ1〜Q6は各々、電解効果トランジスタから構成されている。複数の電流検出部14は各々、図2に示すように、シャント抵抗14Aと、シャント抵抗14Aの両端電圧を増幅する差動増幅器14Bと、を備えている。シャント抵抗14Aは、図1に示すように、分岐経路L1〜L6上にそれぞれ設けられている。分岐経路L1〜L6上に各々設けられたシャント抵抗14Aは、スイッチQ1〜Q6と直列接続されている。差動増幅器14Bは、シャント抵抗14Aの両端がそれぞれ入力され、シャント抵抗14Aの両端電圧を増幅して、分岐経路L1〜L6に流れる電流I1〜I6に応じた電流検出信号SG1〜SG6としてマイコン15に供給する。
マイコン15は、車両用電源供給装置1全体の制御を司り、CPU、ROM、RAMなどから構成される周知のマイクロコンピュータである。マイコン15は、スイッチQ1〜Q6のゲートに接続され、ゲート信号を供給してスイッチQ1〜Q6のオンオフを制御する。また、マイコン15は、後述する電流検出信号SG1〜SG6の初期値SG1〜SG6を記憶するメモリ15Aを有している。
マイコン15は、例えば、サブバッテリ12を回生充電させたい場合など、メインバッテリ11及びサブバッテリ12を接続する必要があるときに、スイッチQ1〜Q6の全部をオン制御する。マイコン15は、スイッチQ1〜Q6をオン制御すると、スイッチQ1〜Q6の故障を検出する故障診断を行う。
次に、スイッチQ1〜Q6の故障検出原理について説明する。まず、スイッチQ1〜Q6をオンすると、スイッチQ1〜Q6を通って分岐経路L1〜L6に電流I1〜I6が流れる。マイコン15が、スイッチQ1〜Q6をオフ制御し、正常にスイッチQ1〜Q6がオフすると、分岐経路L1〜L6に流れる電流I1〜I6が遮断され0Aとなる。これに対して、スイッチQ1〜Q6に固着故障が発生していた場合、マイコン15が、スイッチQ1〜Q6をオフ制御しても、スイッチQ1〜Q6がオフできずに、分岐経路L1〜L6には同じ電流値の電流I1〜I6が流れ続ける。本実施形態のマイコン15は、スイッチQ1〜Q6を順次オフしたときに電流I1〜I6に変動があるか否かを判定して、その分岐経路L1〜L6に設けたスイッチQ1〜Q6の故障を検出する。
次に、マイコン15が実行する故障診断時におけるスイッチQ1〜Q6のオンオフ制御について説明する。本実施形態では、マイコン15は、電流経路Loに流れる電流I0が大電流の場合と、小電流の場合と、でスイッチQ1〜Q6のオンオフ制御を切り替える。
まず、電流I0が大電流の場合のオンオフ制御について説明する。この場合、マイコン15は、図3(A)に示すように、メインバッテリ11及びサブバッテリ12を接続する必要があると判断すると、複数のスイッチQ1〜Q6を全てオン制御する。次に、マイコン15は、複数のスイッチQ1〜Q6の全てをオン制御した状態から複数のスイッチQ1〜Q6を一つずつ順番に第1所定時間T1だけオフ制御する。即ち、マイコン15は、複数のスイッチQ1〜Q6のうち1つをオフ制御して、残りの5つをオン制御すると共に、オフ制御する複数のスイッチQ1〜Q6の1つを順次切り替える。よって、電流経路L0に流れる電流I0は、6つの分岐経路L1〜L6のうち5つに分岐されて流れる。
これにより、大電流時は、スイッチQ1〜Q6をオンオフしたときの電流変動を、電流I0×1/5〜0Aの範囲に低減することができる。本実施形態の上記電流変動は、2つの分岐経路L1、L2で電流経路L0を分岐した場合の電流変動に比べて約1/3に抑えることができる。これにより、ノイズの低減及びスイッチQ1〜Q6の負担低減を図ることができる。
また、本実施形態では、マイコン15は、オフ制御するスイッチQ1〜Q6を切り替える際に、切り替え前にオフ制御しているスイッチQ1〜Q6をオン制御した後に、次のスイッチをオフ制御する。即ち、前の順番のスイッチQ1〜Q6をオン制御してから次の順番のスイッチQ1〜Q6をオフ制御するまでの間に全てのスイッチQ1〜Q6がオンする期間が設けられる。
次に、電流I0が小電流の場合のオンオフ制御について説明する。この場合、マイコン15は、図3(B)に示すように、メインバッテリ11及びサブバッテリ12を接続する必要があると判断すると、複数のスイッチQ1〜Q6を全てオン制御する。次に、マイコン15は、スイッチQ1を第2所定時間T2だけオン制御して、残りのスイッチQ2〜Q6をオフ制御する。その後、マイコン15は、スイッチQ2〜Q6を一つずつ順番に第2所定時間T2だけオフ制御する。即ち、マイコン15は、複数のスイッチQ1〜Q6のうち1つをオン制御して、残りの5つをオフ制御すると共に、オン制御するスイッチQ1〜Q6の1つを順次切り替える。よって、電流経路Loに流れる電流I0は、6つの分岐経路L1〜L6のうち1つのみに流れる。
これにより、小電流時は、スイッチQ1〜Q6をオンオフしたときの電流変動を、電流I0〜0Aの範囲に大きくすることができ、スイッチQ1〜Q6の故障検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、マイコン15は、オン制御するスイッチQ1〜Q6を切り替える際に、切り替え前にオン制御しているスイッチQ1〜Q6をオフ制御するタイミングと同時に、次のスイッチQ1〜Q6をオン制御する。
次に、上記概略で説明した車両用電源供給装置1の詳細な動作について図4のフローチャートを参照して説明する。まず、マイコン15は、イグニッション(IG)スイッチがオフの期間に、電流検出部14から出力される電流検出信号SG1〜SG6を取り込み、初期値SG1〜SG6としてメモリ15Aに記憶する始動前点検を行う(ステップS1)。また、IGスイッチがオンの期間(車両が走行して、バッテリ11、12が通電される期間)、マイコン15は、スイッチQ1〜Q6の故障診断を行う(ステップS2〜S9)。
上記ステップS1の始動前点検の詳細について図5を参照して説明する。まず、マイコン15は、全てのスイッチQ1〜Q6をオフする(ステップS11)。これにより、分岐経路L1〜L6に流れる電流I1〜I6は0Aとなる。次に、マイコン15は、分岐経路L1〜L6に各々設けられた電流検出部14から出力される電流検出信号SG1〜SG6を取り込む(ステップS12)。その後、マイコン15は、取り込んだ各電流検出信号SG1〜SG6を電流検出部14毎の初期値SG1〜SG6として記憶して(ステップS13)、処理を終了する。
マイコン15は、IGスイッチがオンされると、メインバッテリ11及びサブバッテリ12の接続が必要か否かを判定する(図4のステップS2)。接続が必要であると判定すると(ステップS2でY)、マイコン15は、全てのスイッチQ1〜Q6をオンして(ステップS3)、メインバッテリ11及びサブバッテリ12を接続する。次に、マイコン15は、全ての電流検出信号SG1〜SG6を取り込む(ステップS4)。マイコン15は、ステップS4で取り込んだ電流検出信号SG1〜SG6をオン制御中の電流検出信号SG1onL〜SG6onLとしてメモリ15Aに一時的に記憶させる。
その後、マイコン15は、電流検出信号SG1onL〜SG6onLとメモリ15Aに記憶された初期値SG1〜SG6とを比較して、分岐経路L1〜L6に通電があるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、マイコン15は、SG1onL≒SG1、SG2onL≒SG2、SG3onL≒SG3、SG4onL≒SG4、SG5onL≒SG5、SG6onL≒SG6の少なくとも一つでも該当すれば、スイッチQ1〜Q6がオンできずに分岐経路L1〜L6が通電されていない(=電流I1〜I6の少なくとも1つが0A)と判定する。詳細には、マイコン15は、SGnonL≦(SGn+所定値)の場合に、SGnonL≒SGnと判定する(nは1〜6の任意の整数)。
マイコン15は、分岐経路L1〜L6の何れか1つでも通電されていないと判定すると(ステップS5でN)、警告信号を出力して(ステップS6)、処理を終了する。図示しないメータが、警告信号を受信すると、スイッチQ1〜Q6がオフのまま固着され、オンできないオフ故障である旨を報知する。
一方、マイコン15は、分岐経路L1〜L6の全部が通電されていると判定すると(ステップS5でY)、電流検出信号SG1〜SG6の合計値から電流I0として求める。そして、マイコン15は、求めた電流I0が例えば6Aより大きい大電流であれば(ステップS7でN)、図3(A)に示すように、スイッチQ1〜Q6を制御して故障を検出する大電流用の故障診断を行う(ステップS8)。これに対して、マイコン15は、電流I0が例えば6A以下の小電流であれば(ステップS7でY)、図3(B)に示すように、スイッチQ1〜Q6を制御して故障をする小電流用の故障診断を行う(ステップS9)。
上記大電流用の故障診断処理の詳細について図6を参照して説明する。まず、マイコン15は、スイッチQ1を第1所定時間T1だけオフ制御して、再びオン制御する(ステップS801)。スイッチQ1以外のスイッチQ2〜Q6はオンを保持する。マイコン15は、ステップS801でオフ制御している間に電流検出部14から出力される電流検出信号SG1を取り込み、オフ制御中の電流検出信号SG1offLとしてメモリ15A内に一時的に記憶させる。
次に、マイコン15は、メモリ15Aに記憶されたオン制御中の電流検出信号SG1onL及び初期値SG1の比較と、オフ制御中の電流検出信号SG1offL及び初期値SG1の比較と、に基づいて、スイッチQ1の故障を検出する(ステップS802)。
ステップS802において、マイコン15は、SG1onL>SG1かつSG1offL≒SG1であれば、スイッチQ1のオフによって電流I1が変動していると判定し、スイッチQ1は正常であると判定する。また、マイコン15は、SG1onL>SG1かつSG1offL>SG1であれば、スイッチQ1がオフできずに電流I1が変動していないと判定し、スイッチQ1の故障を検出する。詳細には、マイコン15は、SG1onL、SG1offL>(SG1+所定値)の場合に、SG1onL、SG1offL>SG1と判定し、SG1offL≦(SG1+所定値)の場合に、SG1offL≒SG1と判定する。
マイコン15は、スイッチQ1の故障を検出すると(ステップS802でY)、診断信号を出力した後(ステップS814)、ステップS813に進む。図示しないメータが、診断信号を受信すると、スイッチQ1〜Q6がオンのまま固着され、オフできないオン故障である旨を報知する。
マイコン15は、スイッチQ1が正常であると判定すると(ステップS802でN)、次のステップS803〜S812に進み、スイッチQ2〜Q6をこの順番で一つずつオフ制御して、スイッチQ2〜Q6のオン故障診断を行う。スイッチQ2〜Q6のオン故障診断については、上述したスイッチQ1のオン故障診断についての説明中の「1」を「2」〜「6」に置き換えたものと同じであり、詳細な説明は省略する。
マイコン15は、全てのスイッチQ1〜Q6が正常であると判定されると(ステップS812でN)、次のステップS813に進む。ステップS813において、マイコン15は、全てのスイッチQ1〜Q6をオンして、再びステップS801に戻る。この大電流用の故障診断処理は、メインバッテリ11及びサブバッテリ12の接続が不要と判断されるまで繰り返し行われる。
次に、上記小電流の故障診断の詳細について図7を参照して説明する。マイコン15は、スイッチQ1をオン制御して、残りのスイッチQ2〜Q6についてはオフ制御する(ステップS901)。マイコン15は、スイッチQ1をオン制御してから、第2所定時間T2経過するとスイッチQ1をオフ制御すると同時に、スイッチQ2をオン制御する。また、マイコン15は、ステップS901でスイッチQ1をオン制御及びオフ制御している間それぞれに電流検出部14から出力される電流検出信号SG1を取り込み、オン制御中の電流検出信号SG1onS、オフ制御中の電流検出信号SG1offSとしてメモリ15A内に一時的に記憶させる。
次に、マイコン15は、メモリ15Aに記憶されたオン制御中の電流検出信号SG1onS及び初期値SG1の比較と、オフ制御中の電流検出信号SG1offS及び初期値SG1の比較と、に基づいて、スイッチQ1の故障を検出する(ステップS902)。
ステップS902において、マイコン15は、SG1onS>SG1かつSG1offS≒SG1であれば、スイッチQ1のオフによって電流I1が変動していると判定し、スイッチQ1は正常であると判定する。また、マイコン15は、SG1onS>SG1かつSG1offS>SG1であれば、スイッチQ1がオフできずに電流I1が変動していないと判定し、スイッチQ1の故障を検出する。詳細には、マイコン15は、SG1onS、SG1offS>(SG1+所定値)の場合に、SG1onS、SG1offS>SG1と判定し、SG1offS≦(SG1+所定値)の場合に、SG1offS≒SG1と判定する。
マイコン15は、スイッチQ1の故障を検出すると(ステップS902でY)、診断信号を出力して(ステップS914)、処理を終了する。図示しないメータが、診断信号を受信すると、スイッチQ1〜Q6がオンのまま固着され、オフできないオン故障である旨を報知する。
マイコン15は、スイッチQ1が正常であると判定すると(ステップS902でN)、次のステップS903〜S912に進み、スイッチQ2〜Q6をこの順番で一つずつオフ制御して、スイッチQ2〜Q6のオン故障診断を行う。スイッチQ2〜Q6のオン故障については、スイッチQ1のオン故障についての説明中の「1」を「2」〜「6」に置き換えればよく、詳細な説明は省略する。
マイコン15は、全てのスイッチQ1〜Q6が正常であると判定されると(ステップS912でN)、ステップS913に進み全てのスイッチQ1〜Q6をオンして、再びステップS901に戻る。この大電流用の故障診断処理は、メインバッテリ11及びサブバッテリ12の接続が不要と判断されるまで繰り返し行われる。
上述した実施形態によれば、マイコン15は、電流経路L0に流れる電流I0が大きいときは図3(A)に示すスイッチQ1〜Q6の制御を実行する。即ち、マイコン15は、大電流用の故障診断時に、複数のスイッチQ1〜Q6のうち1つをオフ制御して、残りをオン制御し、オフ制御するスイッチQ1〜Q5を順次切り替える制御を行い、大電流時にスイッチQ1〜Q6のオフ制御に応じた電流変動を低減して、ノイズの低減及びスイッチQ1〜Q6の負担低減を図ることができる。また、電流経路L0に流れる電流が小さいときは図3(B)に示すスイッチQ1〜Q6の制御を実行する。即ち、マイコン15は、小電流用の故障診断時に、複数のスイッチQ1〜Q6のうち1つをオン制御して、残りをオフ制御し、オン制御するスイッチQ1〜Q6を順次切り替える制御を行い、小電流時にスイッチQ1〜Q6のオフに応じた電流変動を大きくして、スイッチQ1〜Q6の故障検出精度を向上させることができる。
また、上述した実施形態によれば、マイコン15は、小電流用の故障診断時にオン制御するスイッチQ1〜Q6を切り替える際に、切り替え前にオン制御しているスイッチQ1〜Q6をオフ制御するタイミングと同時に、次のスイッチをオン制御する。これにより、スイッチQ1〜Q6の故障検出を迅速に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、図8に示すように、マイコン15は、小電流用の故障診断時にオン制御するスイッチQ1〜Q6を切り替える際に、切り替え前にオン制御しているスイッチQ1〜Q6をオフ制御するよりも前に、次のスイッチQ1〜Q6をオン制御するようにしてもよい。これにより、安定して電流を供給することができる。
また、上述した実施形態によれば、電流経路L0を6つの分岐経路L1〜L6に分岐していたが、これに限ったものではない。電流経路L0は、3つ以上に分岐されていればよい。
また、上述した実施形態によれば、電流検出部14としては、シャント抵抗14Aを用いたものが採用されていたが、これに限ったものではない。電流検出部14としては、電流が検出できるものであればよく、磁気センサを用いたものを採用してもよい。
また、上述した実施形態によれば、故障検出装置は、バッテリ11、12間に設けられたスイッチQ1、Q2の故障を検出していたが、これに限ったものではない。バッテリ11、12と負荷Lo1、Lo2との間に設けられるスイッチの故障検出に用いてもよい。
ここで、上述した本発明に係るスイッチの故障検出装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電流経路(L0)を3つ以上に分岐する複数の分岐経路(L1〜L6)上に各々設けられた複数のスイッチ(Q1〜Q6)と、
前記複数の分岐経路(L1〜L6)に各々流れる電流(I1〜I6)を検出する電流検出部(14)と、
前記複数のスイッチ(Q1〜Q6)の1つをオフ制御し、残りをオン制御すると共に、前記オフ制御する前記複数のスイッチ(Q1〜Q6)の1つを順次切り替える第1スイッチ制御部(15)と、
前記複数のスイッチ(Q1〜Q6)の1つをオン制御し、残りをオフ制御すると共に、前記オン制御する前記複数のスイッチ(Q1〜Q6)の1つを順次切り替える第2スイッチ制御部(15)と、
前記第1、第2スイッチ制御部(15)による前記スイッチ(Q1〜Q6)の制御中に、前記複数の電流検出部(14)により検出される前記電流(I1〜I6)に基づいて前記スイッチ(Q1〜Q6)の故障を検出する故障検出部(15)と、
前記電流経路(L0)に流れる電流が大きいときは前記第1スイッチ制御部(15)による制御を実行させ、前記電流経路(L0)に流れる電流が小さいときは前記第2スイッチ制御部(15)による制御を実行させる制御部(15)と、を備えた、
スイッチの故障検出装置(13)。
[2]
[1]に記載のスイッチの故障検出装置(13)であって、
前記第2スイッチ制御部(15)は、前記オン制御するスイッチ(Q1〜Q6)を切り替える際に、切り替え前にオン制御している前記スイッチ(Q1〜Q6)をオフ制御するタイミングと同時に、次の前記スイッチ(Q1〜Q6)をオン制御する、
スイッチの故障検出装置(13)。
[3]
[1]に記載のスイッチの故障検出装置(13)であって、
前記第2スイッチ制御部(15)は、前記オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御している前記スイッチ(Q1〜Q6)をオフ制御するよりも前に、次の前記スイッチ(Q1〜Q6)をオン制御する、
スイッチの故障検出装置(13)。
13 切替モジュール(スイッチの故障検出装置)
14 電流検出部
15 マイコン(第1スイッチ制御部、第2スイッチ制御部、故障検出部、制御部)
I1〜I6 電流
L0 電流経路
L1〜L6 分岐経路
Q1〜Q6 スイッチ

Claims (3)

  1. 電流経路を3つ以上に分岐する複数の分岐経路上に各々設けられた複数のスイッチと、
    前記複数の分岐経路に各々流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記複数のスイッチの1つをオフ制御し、残りをオン制御すると共に、前記オフ制御する前記複数のスイッチの1つを順次切り替える第1スイッチ制御部と、
    前記複数のスイッチの1つをオン制御し、残りをオフ制御すると共に、前記オン制御する前記複数のスイッチの1つを順次切り替える第2スイッチ制御部と、
    前記第1、第2スイッチ制御部による前記スイッチの制御中に、前記複数の電流検出部により検出される前記電流に基づいて前記スイッチの故障を検出する故障検出部と、
    前記電流経路に流れる電流が大きいときは前記第1スイッチ制御部による制御を実行させ、前記電流経路に流れる電流が小さいときは前記第2スイッチ制御部による制御を実行させる制御部と、を備えた、
    スイッチの故障検出装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチの故障検出装置であって、
    前記第2スイッチ制御部は、前記オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御している前記スイッチをオフ制御するタイミングと同時に、次の前記スイッチをオン制御する、
    スイッチの故障検出装置。
  3. 請求項1に記載のスイッチの故障検出装置であって、
    前記第2スイッチ制御部は、前記オン制御するスイッチを切り替える際に、切り替え前にオン制御している前記スイッチをオフ制御するよりも前に、次の前記スイッチをオン制御する、
    スイッチの故障検出装置。
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